JP2891059B2 - ワイヤハーネスの防水構造 - Google Patents
ワイヤハーネスの防水構造Info
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Description
かりやすい箇所に配索するワイヤハーネスの防水構造に
関するものである。
室Xとエンジン側Yとの間に配索するワイヤハーネスW
/Hは、車室側Xとエンジン側Yとの隔壁1の貫通孔に
グロメット2を通して取り付け、両側のタイヤハウス3
の上部空間S1より前側のラジエータサポート4の上部
空間S2にワイヤハーネスの幹線W/H−1を配索し、
該幹線W/H−1より分岐した分岐線W/H−2をエン
ジンルームRの外壁5に形成した貫通孔を通して、エン
ジンルールRの内部に配索し、エンジンルームR内の設
置している分岐接続箱(図示せず)等に接続している。
イヤハウス3の上部空間S1およびラジエータサポート
4の上部空間S2に水が浸入しやすく、かつ、これら空
間S1、S2へ浸入した水はタイヤハウス3およびラジ
エータサポート4の上面が受水板となって溜まりやす
く、タイヤハウス3およびラジエータサポート4の上面
に沿って配索するワイヤハーネスW/Hに溜まった水が
浸入しすやい。また、エンジンルームR内に位置するワ
イヤハーネス先端のコネクタ接続部分からも浸水が発生
しやすい。このように、ワイヤハーネスW/Hに浸水が
発生すると、ワイヤハーネス内部の電線Wの隙間を通っ
て室内X側まで浸水し、車室内のワイヤハーネス先端に
接続したコネクタで錆びが生じて接続不良が発生すると
共に、ショートが発生する問題がある。
で浸水が生じないようにするため、上記水がかかりやす
い箇所に配索するワイヤハーネスW/Hには、防水テー
プを2重ハーフラップ巻きし、さらに、コルゲートチュ
ーブからなる防護用外装材を取り付けることが行われて
いる。
フラップ巻きしても、テープ間に隙間が発生する確率を
完全に無くすことが出来ないため、本出願人は先に特願
平4−26213号で、図8(A)(B)に示すワイヤ
ハーネスの止水構造を提案している。即ち、図8(A)
に示すように、上記タイヤハウス3の上部空間S1等に
配索するワイヤハーネスW/Hにおいて、グロメット側
からのワイヤハーネスの最初の分岐点P1と車室との隔
壁1に到るワイヤハーネスの最高点P2との間に所要の
高低差Hをつけて、ワイヤハーネスW/Hに浸水した水
あるいはエンジンルーム側の先端コネクタより浸水した
水が最初の分岐点P1の最下位点に集まり、車室側へは
浸水しないようにしている。さらに、図8(B)に示す
ように、集束した電線Wの外周に防水テープを2重ハー
フラップする代わりに、樹脂製の防水シート6を外周面
に巻き、該防水シート6の外周をテープ7で荒巻して結
束している。
脂製シート6はワイヤハーネスW/Hの電線群の外周面
を完全に被覆するため、ワイヤハーネスWの外周面より
浸水が発生することを確実に防止することはできる。し
かしながら、ワイヤハーネスW/Hの分岐点P1には、
ワイヤハーネスの外周面に密着して樹脂製シート6を巻
くことが出来ず、図8(A)に示すように、分岐点P1
に樹脂製シート6の先端面6aを位置させざるを得な
い。
6で被覆して防水を図ることができないと共に、該分岐
点P1を図8(A)に示すように最下端位置に位置さ
せ、該位置が浸水した水を溜める位置である場合、樹脂
製シート6により被覆されていない部分が溜まった水に
浸かりやすくなる。さらに、エンジンルーム内のワイヤ
ハーネス先端のコネクタ接続部も上記樹脂製シート6で
完全に被覆することはできず、該コネクタ接続部から浸
水した水はワイヤハーネスW/Hの電線Wの間を通って
最下端の上記分岐点P1に集まることとなる。
製シート6で被覆されない分岐点P1と車室側に挿入点
P2との間に高低差Hを設けて、分岐点P1でワイヤハ
ーネスW/Hに浸水が発生しても高低差Hにより水が分
岐点P1側へ流れて車室側へ浸入しないようにしてい
る。しかしながら、自動車走行時にエンジン側Yが車室
側Xより圧力が大となって、ワイヤハーネスW/Hに浸
入した水に対して車室側Xの負圧で車室側Xへの吸引力
が発生し、走行速度が高速になるに伴い負圧が高まり、
車室側Xへの吸引力が高まっている。
束した電線Wの外周を樹脂製シート6で巻き、該樹脂製
シート6の外周をテープ7で荒巻した場合、電線Wの間
に隙間C1、外周の電線Wと樹脂製シート6の間に隙間
C2、積層して巻き付けた樹脂製シート6の間に隙間C
3が発生する。上記分岐点P1のワイヤハーネスW/H
に浸水している水は、上記隙間C1、C2、C3を夫々
管路として毛細管現象により吸い上げられる。上記毛細
管現象による水吸い上げと、上記車室側Xの負圧による
水の吸引により、ワイヤハーネスW/Hに上記高低差H
を設けていても、ワイヤハーネスW/Hを通って水が車
室側Xへ浸水してしまう現象が生ずる。
もので、車両走行時に車室側の負圧発生により浸水に対
する吸引力が発生しても、また、ワイヤハーネスの隙間
による毛細管現象により水の吸い上げが発生しても、車
室側への浸水を確実に防止することを目的としている。
の変化とワイヤハーネスの被覆の態様に変化より、水に
浸けた部位から吸い上げ高さがどのように変化するか
を、実験により鋭意調査した。 「実験1」図1(A)に示すように、集束した電線Wの
外周をテープ10により荒巻し、ついで、その外周面を
ポリエチレンシート11で2回巻きし、最後にシート1
1の外周面を防水テープ12でハーフラップ巻きした。
この被覆態様としたワイヤハーネスW/Hの下端面を水
につけた。ワイヤハーネスW/Hの上端に負圧をかけな
い自然状態で、電線Wの間の隙間C1および電線Wとシ
ート11の隙間C2からは90mmの高さまで水が吸い上
げられた。シート11の間の隙間C3からは230mmの
高さまで水が吸い上げられた。上記隙間C1、C2、C
3は前記図8(B)に示している。ワイヤハーネスW/
Hの上端に車両走行時想定の負圧をかけた状態では、 上
記隙間C1、C2では120mm、C3では260mmの高
さまで水が吸い上げられた。
した電線Wの外周を防水テープ10で荒巻し、ついで防
水テープ12でハーフラップ巻きをした。即ち、シート
11を省いた。上記「実験1」と同様に、上記ワイヤハ
ーネスW/Hの下端を水につけた。自然状態では、電線
Wの間の隙間C1で90mmの高さまで水が吸い上げられ
た。防水テープ10および防水テープ12を巻いた部分
には毛細管現象が発生する管路が生じないため、当該部
分での水の吸い上げはなく、上記電線間の隙間C1によ
る水の吸い上げのみである。車両走行時想定の負圧では
電線間の隙間C1で120mmの高さまで水の吸い上げが
生じた。
した電線Wの外周を防水テープ10で荒巻だけを施し
た。即ち、シート11および防水テープ12によるハー
フラップを省いた。上記「実験1、2」と同様に、上記
ワイヤハーネスW/Hの下端を水につけた。自然状態で
は、電線Wの間の隙間C1で25mmの高さまで水の吸い
上げられた。車両走行時想定の負圧をワイヤハーネスの
上端にかけても荒巻部分では負圧が発生せず、よって、
上記自然状態と同一の高さまでしか水の吸い上げられな
かった。
ヤハーネスを水に浸けた部位からの浸水では、電線間の
隙間より、樹脂製シートの間の隙間からの方が水の吸い
上げが大きいことが判明し、荒巻だけの場合が最も水の
吸い上げが少なく、浸水部から少なくとも25mmを荒巻
しておくと、それ以上の高さまでは水は吸い上げられな
いことが判明した。
に、ワイヤハーネスの外周面に対して散水した状態で水
の吸い上げ高さを測定した。 「実験5」図2(A)に示すように、前記実験1と同様
に、集束した電線Wの外周をテープ10により荒巻し、
ついで、その外周面をポリエチレンシート11で2回巻
きし、最後にシート11の外周面を防水テープ12でハ
ーフラップ巻きした。この被覆態様としたワイヤハーネ
スW/Hに対して、一側外方よりホース16で13リッ
トル/分で散水した。ワイヤハーネスW/Hの上端に負
圧をかけない自然状態で、電線Wの間の隙間C1および
電線Wとシート11の隙間C2からは10mmの高さまで
水が吸い上げられた。シート11の間の隙間C3からは
90mmの高さまで水が吸い上げられた。ワイヤハーネス
W/Hの上端に、車両走行時想定の負圧をかけた状態で
は、 上記隙間C1、C2では40mm、C3では125mm
の高さまで水が吸い上げられた。
した電線Wの外周には防水テープ12でハーフラップ巻
きのみを施し、シート11を省いた。上記「実験5」と
同様に、上記ワイヤハーネスW/Hに対して散水した。
自然状態では、電線Wの間の隙間C1で15mmの高さま
で水が吸い上げられた。防水テープ12を巻いた部分に
は毛細管現象が発生する管路が生じないため、当該部分
での水の吸い上げはなく、上記電線間の隙間C1による
水の吸い上げのみである。車両走行想定時の負圧では電
線間の隙間C1で45mmの高さまで水の吸い上げが生じ
た。
脂製シートを巻くよりも防水テープによるハーフラップ
巻きの方が水の吸い上げが小さく、防水テープによるハ
ーフラップ巻きの高さが45mmあると、それ以上の水の
吸い上げが発生しないことが判明した。
スの浸水部から25mmの高さまでは荒巻をし、ついで、
該荒巻の上部に防水テープによるハーフラップ巻きを4
5mmの高さまで施すと、これら荒巻部分およびハーフラ
ップ巻き部分の先端からの浸水が毛細管現象により吸い
上げられても、それ以上の高さまでは吸い上げられず、
よって、上記ハーフラップに続いて、外周面からの浸水
を最も確実に防止出来る樹脂製シートによる被覆を施す
ことが最も好ましいことを見いだした。
されたもので、車両において水が溜まりやすい最下端位
置を通して配索するワイヤハーネスにおいて、該最下端
位置にワイヤハーネスの分岐部を設けると共に、該分岐
部から所要の高低差をつけてワイヤハーネスを上方へと
配索し、該ワイヤハーネスの電線群は、上記最下端位置
から所定高さまでテープによる荒巻を施し、該荒巻の上
端より所定高さまで防水テープによるハーフラップ巻き
を施し、該ハーフラップ巻きの上端より樹脂製シートを
電線群の外周に巻いた後に防水テープによるハーフラッ
プ巻きを施しているワイヤハーネスの防水構造を提供す
るものである。
巻による場合に毛細管現象で吸い上げられる最高の高さ
以上としている。該高さは略25mmであり、よって、最
下端より25mmの高さ以上は荒巻としている。上記ハー
フラップ巻きを施す高さは、上記荒巻の最上端位置より
ハーフラップ巻きによる場合に毛細管現象で吸い上げら
れる最高の高さ以上としている。該高さは略45mmであ
り、よって、荒巻に続いて略45mmの高さ以上ハーフラ
ップ巻きとしている。また、上記最下端位置から施すテ
ープによる電線群の荒巻は、電線群の全長にわたって施
しておくと、電線群へのハーフラップ巻き及び樹脂製シ
ートの巻回を容易に行えるために好ましい。
両において、車室側より隔壁を通してエンジン側の車室
外へと取り出し、タイヤハウスの上部空間およびラジエ
ータサポートの上部空間を通り、分岐線をエンジンルー
ムの外壁を通してエンジンルーム内部へと挿入するワイ
ヤハーネスに対して好適に用いられ、上記タイヤハウス
およびラジエータサポート上で浸水した水が溜まる最下
端位置において、上記ワイヤハーネスを分岐させ、この
最下端位置の分岐点より、ワイヤハーネスの電線群に順
次上記荒巻、ハーフラップ巻き、樹脂シート巻き+ハー
フラップ巻きを施している。
溜まる下端位置にワイヤハーネスの分岐部が位置し、該
分岐部を完全に樹脂製シートで被覆できずに、シート先
端を位置せざるを得ない場合、ワイヤハーネスの最下端
位置より所定位置までは電線群を荒巻しているため、溜
水部から毛細管現象で浸水する水の吸い上げ高さを最小
に押さえることができる。かつ、最下端位置より荒巻で
吸い上げられる最高位置まで荒巻としているため、溜水
部より吸い上げられた水はを荒巻部分よりさらに上方へ
吸い上げられない。さらに、該荒巻部分に続いて所定高
さまで防水テープによるハーフラップ巻きとしているた
め、該防水テープの先端より浸水して毛細管現象で吸い
上げられても、該ハーフラップ巻きの高さを毛細管現象
により吸い上げられる最高高さまでとしているため、ハ
ーフラップ巻き部分よりさらに上方へ吸い上げられな
い。
巻、防水テープによるハーフラップ巻きを施した後、即
ち、最下端位置より所要高さをあけて、樹脂製シートの
先端が水に略確実に浸からない位置から樹脂製シートで
電線群を被覆しているため、樹脂製シートの先端からの
毛細管現象による大きな水の吸い上げを防止することが
できる。かつ、樹脂製シートによる被覆部分では、防水
テープによる被覆と相違して、外周面に隙間が発生せ
ず、外周面からの浸水を確実に防止することができる。
このように、樹脂製シートを用いることによる利点を活
かしながら、樹脂製シートを用いることによる欠点が解
消され、車室外でワイヤハーネスに浸入した水が車室内
まで浸入することを完全に防止する事ができる。
参照して説明する。実施例のワイヤハーネス20は図3
に示すように、前記図7に示すワイヤハーネスW/Hと
同一箇所に配索するものであり、車室側Xと車室外のエ
ンジン側Yとの隔壁1をグロメット2を通して貫通さ
せ、タイヤハウス3の上部空間S1を通した後、前部側
のラジエータサポートの上部空間へとワイヤハーネス2
0の幹線20−Aを配索している。上記グロメット2を
通る幹線20−Aから最初に分岐線20−Bを分岐させ
る点P1は、タイヤハウス3の上部空間S1において最
下端位置Zに位置する部分である。ラジエータサポート
の上部空間においても同様に当該空間における最下端位
置で分岐させている。
ロントウインド側より水が非常に浸入しやすく、よっ
て、タイヤハウス3の下端位置Zではタイヤハウス上面
に水が溜まりやすい。そのため、下端位置Zに位置する
ワイヤハーネス20の分岐点P1は溜まった水に浸水す
る可能性が高い。
車室側Xに向かって、タイヤハウス3の形状に沿って上
方へ傾斜させ、最下端の分岐点P1と車室側Xのグロメ
ット2に到るワイヤハーネス20の最上端点P2との間
には所要の高低差Hをつけている。本実施例では70mm
以上の高低差Hをつけている。
最下端の分岐点P1より車室側Xに向かって、25mmの
高さ以上、本実施例では150mmの間、テープ21によ
る荒巻のみを施している。荒巻とは大きなピッチで隙間
をあけながら電線Wの外周面にテープ21を巻き付ける
もので、多数の電線Wを結束する機能だけを有するもの
である。上記テープ21による荒巻はワイヤハーネス2
0の全長にわたって最初に施している。
て、荒巻したテープ21の上に、防水テープ22による
ハーフラップ巻きを45mmの高さ以上、本実施例では2
15mmまで施す。ハーフラップ巻きとは螺旋状に巻いて
いくテープを、テープ幅の半分をラップさせながら巻く
もので、テープの間に隙間が発生しない巻き方である。
り、荒巻したテープ21の上にポリエチレンシートから
なる樹脂製シート23を巻きつける。該樹脂製シート2
3は図6に示すように、一定幅Wの連続シートからな
り、巻き付けるワイヤハーネスの長さに応じて任意の長
さLで切断して使用している。該樹脂製シート23は、
本実施例で、幅Wは200mm、厚さは0.06mmで、幅
方向の両側に接着剤25が予め塗布されている。上記樹
脂製シート23は電線群の径により2〜3回重ね巻きさ
れ、その幅方向に塗布した接着剤25により巻き付けら
れた状態で固定される。樹脂製シート23を巻き付けた
後、その外周面を防水テープ26でハーフラップ巻きす
る。
上記グロメット1への取付端まで延在させている。ま
た、当該区間R3は区間R2の上端よりさらに上方へ傾
斜させる必要はなく、水平方向に配索しても良い。
より、荒巻区間R1、ハーフラップ巻き区間R2、樹脂
製シート使用区間R3を設けたワイヤハーネス20で
は、分岐点P1で浸水が発生しても、 荒巻での毛細管現
象による水の吸い上げ高さは、車両走行想定時に最高吸
引力が発生した場合においても、 25mmであるため、荒
巻区間を25mm以上としていることより、区間R1を越
えて水が吸い上げられることはない。
周面からの浸水が発生する。この荒巻区間R1の上端か
らハーフラップ巻き区間R2を設けているが、荒巻区間
R1の上端、即ち、ハーフラップ巻き区間R2の下端外
周面から浸水が発生する場合がある。この浸水に対して
は、ハーフラップ巻き区間R2の高さをハーフラップ巻
きでの毛細管現象による水の吸い上げ高さ以上に設定し
ているため、区間R2を越えて水が吸い上げられること
はない。
防水テープ26によるハーフラップ巻きの区間R3とな
るが、該区間R3では外周面からの浸水は樹脂製シート
23で完全に防止できると共に、該樹脂製シート23の
先端面が浸水が生じる位置より間隔をあけて配置されて
いるため、樹脂製シート23の先端面からの浸水も防止
できる。
に係わるワイヤハーネスの防水構造とすれば、水が溜ま
る下端位置に位置するワイヤハーネスの分岐点より所定
高さまでは電線群を荒巻しているため、溜水部から毛細
管現象で浸水する水の吸い上げ高さを最小に押さえ、該
荒巻部分で下端より吸い上げられた水は荒巻部分よりさ
らに上方へ吸い上げられることはない。さらに、上記荒
巻部分に続いて所定高さまで防水テープによるハーフラ
ップ巻きとしているため、該防水テープの先端より浸水
して毛細管現象で吸い上げても、該ハーフラップ巻きの
高さを毛細管現象により吸い上げられる最高高さまでと
しているため、ハーフラップ巻き部分よりさらに上方へ
吸い上げられない。
巻、防水テープによるハーフラップ巻きを施した後、即
ち、最下端位置より所要高さをあけて、樹脂製シートの
先端が水に確実に浸からない位置から樹脂製シートで電
線群を被覆しているため、樹脂製シートの先端からの毛
細管現象による大きな水の吸い上げを防止することがで
きる。かつ、樹脂製シートによる被覆部分では、防水テ
ープによる被覆と相違して、外周面に隙間が発生せず、
外周面からの浸水を確実に防止することができる。よっ
て、樹脂製シートを用いることによる利点を活かしなが
ら、樹脂製シートを用いることによる欠点が解消され、
車室外でワイヤハーネスに浸入した水が車室内まで浸入
することを完全に防止する事ができる。
えて、電線先端を水に浸けた場合に毛細管現象による水
の吸い上げ高さを測定する方法を示す図面である。
散水に対する毛細管現象での水の吸い上げ高さを測定す
る方法を示す図面である。
略図である。
線、(B)−(B)線、(C)−(C)線の断面図である。
る。
る。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 車両において水が溜まりやすい位置を通
して配索するワイヤハーネスにおいて、該位置を最下端
位置としてワイヤハーネスを配索すると共に、該最下端
位置に分岐部を設け、該分岐部から所要の高低差をつけ
てワイヤハーネスを上方へと配索し、 上記ワイヤハーネスの電線群を、上記最下端位置から所
定高さまでテープによる荒巻を施し、該荒巻の上端より
所定高さまで防水テープによるハーフラップ巻きを施
し、該ハーフラップ巻きの上端より樹脂製シートを電線
群の外周に巻いた後に防水テープによるハーフラップ巻
きを施しているワイヤハーネスの防水構造。 - 【請求項2】 上記荒巻を施す高さは、上記最下端位置
より荒巻時に毛細管現象で吸い上げられる最高の高さ以
上とし、上記ハーフラップ巻きを施す高さは上記荒巻の
最上端位置よりハーフラップ巻き時に毛細管現象で吸い
上げられる最高の高さ以上に設定している請求項1記載
のワイヤハーネスの防水構造。 - 【請求項3】 上記荒巻を施す高さを25mm以上、上記
ハーフラップ巻きを施す高さは45mm以上に設定してい
る請求項1または請求項2記載のワイヤハーネスの防水
構造。 - 【請求項4】 上記ハーフラップ巻き、及び樹脂製シー
トの外周面にハーフラップ巻きを施す部分では、電線群
に荒巻を施して、その外周面に上記ハーフラップ巻きあ
るいは樹脂製シートを巻き付けている前記請求項のいず
れか1項に記載のワイヤハーネスの防水構造。 - 【請求項5】 上記ワイヤハーネスは、車両において車
室側より隔壁を通してエンジン側の車室外へと取り出
し、タイヤハウスの上部空間およびラジエータサポート
の上部空間を通り、分岐線をエンジンルームの外壁を通
してエンジンルーム内部へと挿入するワイヤハーネスで
あり、上記タイヤハウスおよびラジエータサポート上で
水が溜まる最下端位置において、上記ワイヤハーネスを
分岐させ、この最下端位置の分岐点より車室側へのワイ
ヤハーネスの電線群に、上記荒巻、ハーフラップ巻き、
樹脂シート巻き+ハーフラップ巻きを順次施している前
記請求項のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの防水
構造。
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