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JP2002209323A - ワイヤハーネスの防水処理方法及び装置 - Google Patents

ワイヤハーネスの防水処理方法及び装置

Info

Publication number
JP2002209323A
JP2002209323A JP2001001717A JP2001001717A JP2002209323A JP 2002209323 A JP2002209323 A JP 2002209323A JP 2001001717 A JP2001001717 A JP 2001001717A JP 2001001717 A JP2001001717 A JP 2001001717A JP 2002209323 A JP2002209323 A JP 2002209323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire harness
waterproofing
filler
clamp member
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001001717A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryokichi Yashima
亮吉 八島
Hisashi Kurachi
恒 倉地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2001001717A priority Critical patent/JP2002209323A/ja
Priority to CNB021015228A priority patent/CN1197093C/zh
Priority to PL02351608A priority patent/PL351608A1/xx
Priority to US10/040,381 priority patent/US6748990B2/en
Publication of JP2002209323A publication Critical patent/JP2002209323A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/28Protection against damage caused by moisture, corrosion, chemical attack or weather
    • H01B7/282Preventing penetration of fluid, e.g. water or humidity, into conductor or cable
    • H01B7/285Preventing penetration of fluid, e.g. water or humidity, into conductor or cable by completely or partially filling interstices in the cable
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/32Filling or coating with impervious material
    • H01B13/322Filling or coating with impervious material the material being a liquid, jelly-like or viscous substance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S269/00Work holders
    • Y10S269/903Work holder for electrical circuit assemblages or wiring systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの防水処理部分において、充
填剤の粘性が高い場合においても、充填剤の浸透を促進
し、防水性能の品質をより確実なものにすること。 【解決手段】 ワイヤハーネス4を構成する複数の電線
5を並べ、該電線の予め定められた防水処理部分に充填
剤を塗布する。充填剤が塗布された電線5を束ねて外周
にシート3を巻回する。このシート3が巻回された防水
処理部分を挟圧する。この挟圧により、電線5と充填剤
との相対変位を促進し、充填剤を確実に防水処理部分に
充填させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のエンジンルー
ムと車室の境界など、水分の浸入を防止する必要がある
箇所に配線されるワイヤハーネスの防水処理方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンルームと車室の境界な
ど、水分の浸入を防止する必要がある箇所にワイヤハー
ネスを配線する場合は、図1のように、ワイヤハーネス
4の幹線部分に固定されたグロメット2をエンジンルー
ムと車室の間の仕切板1の貫通穴に装着し、水の浸入を
防止するのが一般的である。この場合、ワイヤハーネス
4のグロメット装着位置(防水処理部分)には、シート
3が巻回されているが、ワイヤハーネス4とシート3の
間、ワイヤハーネス4を構成する各電線5の隙間を空け
たままにしておくと、毛細管現象により、水の浸入が生
じることになる。そこで、一般的には図1に示すように
シリコーン等の充填剤6をワイヤハーネス4とシート3
の間及び各電線5の間の隙間に充填して水の浸入を防止
することが行われている。
【0003】そして、電線5の隙間に充填剤6を充填す
る防水処理方法としては、たとえば、特開2000‐1
14746号公報には、ワイヤハーネス4を構成する複
数の電線5を一度平たく広げて、二本の電線支持具8の
間に固定し、各電線5の上に充填剤6を塗布した後(図
2参照)、この充填剤6を塗布した平たい電線5の集ま
りを丸断面形状に並べ変えて、さらに外側をシート3で
包む(図3参照)という技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術に開示されている手段では、互いに密着するよう
に並んだ電線5の集まりの表面に充填剤を塗布するだけ
であったので、密着した電線5と電線5の間には充填剤
が浸透せず、電線の集まりを丸断面形状に並べ変えた
際、充填剤の入り込まない隙間7が生じる可能性があっ
た。
【0005】そのため充填剤の粘性が高い場合は、上記
問題が顕著となり、シート3を巻回した後の充填状態を
改善することに限界があり、防水性能の品質を確実なも
のにすることができなかった。
【0006】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、シートが巻回された後の充填剤の浸透を促進
し、防水性能の品質をより確実なものにすることができ
るワイヤハーネスの防水処理方法及び装置を提供するこ
とを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ワイヤハーネスを構成する複数の電線を並
べ、該電線の予め定められた防水処理部分に充填剤を塗
布し、該充填剤が塗布された電線を束ねて外周にシート
を巻回した後、このシートの巻回部分を挟圧することに
より充填剤の線間への浸透を促進させることを特徴とす
るワイヤハーネスの防水処理方法である。
【0008】この方法によれば、各電線の防水処理部分
に充填剤を塗布し、該充填剤を該隙間に浸透させるに当
たり、充填剤の塗布部位にシートが巻回された後、この
シートの外側から電線の束を挟圧しているので、電線と
充填剤とが効率よく相対変位し、充填剤がシートに封緘
されていることと相俟って、シートと各電線との間並び
に線間への充填剤の浸透が促進する。
【0009】また、上記ワイヤハーネスの防水処理部分
を挟圧することが可能なクランプ部材で防水処理部分を
径方向に挟圧するとともに、該クランプ部材を防水処理
部分の軸周りに旋回させる旋回手段によって、該クラン
プ部材による挟圧位置を変更するようにすることが好ま
しい。
【0010】本発明の別の態様はワイヤハーネスを構成
する電線束の防水処理部分であって、シートが巻回され
ているとともに、該シートの内部に線間シール用の充填
剤が塗布されている部位を当該電線束の径方向に挟圧可
能にクランプするクランプ部材と、該クランプ部材を上
記防水処理部分の軸周りに旋回させる旋回手段と、該ク
ランプ部材による挟圧動作を制御する制御手段とを備
え、上記制御手段は、該クランプ部材による挟圧位置を
上記旋回手段によって予め定めたタイミングで変更する
ように上記旋回手段を上記クランプ部材と連動させるも
のであることを特徴とするワイヤハーネスの防水処理装
置である。
【0011】この発明では、ワイヤハーネスに防水処理
を施すに当たり、クランプ部材によって電線束のシール
部位がクランプされることにより電線束のシール部位は
径方向に変形するとともに、旋回手段によってその挟圧
位置が周方向において変更されるので、電線束のシール
部位は、クランプ部材によってあたかも揉まれることに
なり、防水処理部分に封緘されている充填剤の浸透が一
層促進される。
【0012】上記旋回手段は、上記クランプ部材と一体
的に設けられ、かつ直径方向に当該防水処理部分を少な
くとも回動中心まで導入可能な導入溝を有する導入溝付
歯車と、この導入溝付歯車に噛合された出力歯車を有
し、かつこの出力歯車を駆動して導入溝付歯車を介し、
クランプ部材を上記防水処理部分の軸周りに駆動する駆
動源とを含んでいることが好ましい。このようにする
と、一対の動力伝達歯車(導入溝付歯車及び出力歯車)
や駆動源によって、防水処理部分の周方向にクランプ部
材を容易に旋回させることができるので、簡素な構成で
クランプ部材を旋回させることが可能になる。
【0013】また、別の好ましい態様において、上記旋
回手段およびクランプ手段は、ワイヤハーネスを搬送す
るコンベヤラインに付設され、上記旋回手段およびクラ
ンプ手段を担持するハンドユニットと、このハンドユニ
ットを上記ワイヤハーネスの搬送方向に追従させる追従
手段とによって、当該コンベヤライン上に設けたワイヤ
ハーネスの防水処理部分の移動に追従可能に設けられて
いるものである。
【0014】この態様では旋回手段およびクランプ手段
による防水処理を施すに当たり、コンベヤライン上でワ
イヤハーネスを移動させながら防水処理部分の挟圧作業
を行うことができるので、コンベヤライン上でのワイヤ
ハーネスの防水処理を自動的に行うことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0016】図4は、本発明の実施形態に係るワイヤハ
ーネスの防水処理装置の概略構成を示す斜視図である。
【0017】同図を参照して、図示の装置10は、ワイ
ヤハーネス4を製造するコンベヤラインLに設定された
防水処理ステーションに付設されている。
【0018】このコンベヤラインLは、ワイヤハーネス
4の組立図板15を無端状の搬送経路に沿って搬送する
ものである。組立図板15は、作業者側(上記搬送経路
の外周側)が低くなるように傾斜した状態で上記搬送経
路に沿って一つの工程から次の工程へと微速で水平方向
に移動するものである。
【0019】各組立図板15には、図略の保持具が立設
されており、この保持具に電線を布線し、予め定められ
た工程に従って各種の外装部品を装着することにより、
ワイヤハーネス4が組み立てられるようになっている。
【0020】この組立図板15には、一対のワイヤハー
ネス固定具16、16が立設されている。ワイヤハーネ
ス固定具16は、製造されるワイヤハーネス4の幹線部
分に設定される防水処理部分を位置決め可能に挟持する
ためのものである。図示の例において、防水処理部分
は、図略のグロメットを装着する装着位置に対応してお
り、各ワイヤハーネス固定具16、16は、この防水処
理部分を挟んだ状態でワイヤハーネス4の幹線となる複
数の電線5を挟持する位置に配設されている。
【0021】装置10は、上記搬送経路の内側に配置さ
れるスライドシリンダベース22と、このスライドシリ
ンダベース22に担持される一対のスライドガイド26
と、各スライドガイド26に設けられたスライダ27
と、スライダ27を駆動するスライドシリンダ20と、
各スライダ27に片持ち状に担持されるエアチャック支
持アーム19と、エアチャック支持アーム19の自由端
に設けられたハンドユニット37とを有している。
【0022】上記スライドシリンダベース22は、図略
の脚部によって設置されているフレーム状の構造体であ
り、その長手方向が上記組立図板15の搬送方向に沿っ
て長く延びている。
【0023】上記スライドガイド26は、このスライド
シリンダベース22の長手方向に沿って互いに平行に配
置されており、スライダ27を搬送経路沿いに往復移動
させるためのガイド部材である。
【0024】上記スライダ27は、各スライドガイド2
6に連結された一対の連結部材27aと、両連結部材2
7aに固定されたアーム支持板25と、アーム支持板2
5に固定されたロッド固定具24とを有しており、上記
アーム支持板25によってエアチャック支持アーム19
を担持しているとともに、上記ロッド固定具24にスラ
イドシリンダ20のロッド23の端部が固定されること
により、スライドシリンダ20によってスライドガイド
26上に設定されたストローク範囲で往復移動すること
ができるようになっている。
【0025】上記スライドシリンダ20は、各スライド
ガイド26、26間に配置され、一対の固定具21によ
って上記スライドシリンダベース22に固定されてい
る。そして、各スライドガイド26、26と平行にロッ
ド23を進退させることにより、該ロッド23に連結さ
れた上記スライダ27を往復移動させるためのものであ
る。
【0026】上記スライダ27に担持されたエアチャッ
ク支持アーム19は、たとえば角形の管材で構成されて
おり、その基端分が上記アーム支持板25に溶接されて
いるとともに、先端部分に設けられた固定具28を介し
てハンドユニット37を担持している。
【0027】ハンドユニット37は、上記固定具28に
保持されて鉛直方向に延びる昇降シリンダ17と、この
昇降シリンダ17のロッド29によって昇降される昇降
子30と、この昇降子30に担持されるホルダ32と、
ホルダ32に保持されるクランプ部材としてのエアチャ
ック12と、エアチャック12を旋回する旋回手段50
とを備えており、エアチャック12は、上記昇降シリン
ダ17によって、エアチャック12のハンド部11がワ
イヤハーネス4の防水処理部分を挟圧可能な挟圧位置と
ワイヤハーネス4から退避する退避位置との間で昇降可
能に構成されている。
【0028】図5はハンドユニット37の要部を示す分
解斜視図であり、図6はハンドユニット37の正面略図
であり、図7はハンドユニットによる動作手順を示す工
程略図である。
【0029】これらの図を参照して、エアチャック12
は、一対のハンド部11を有しており、加圧空気が供給
されることによってこのハンド部11を開閉動作させて
ワイヤハーネス4の防水処理部分を挟圧するためのもの
である。
【0030】他方、エアチャック12を旋回させる旋回
手段50は、エアチャック12の本体部分を担持する支
持部材31と、支持部材31に固定される導入溝付歯車
13と、この導入溝付歯車13に噛合する出力歯車33
と、この出力歯車33を回転駆動する駆動源としてのロ
ータリーアクチュエータ14とを有している。
【0031】支持部材31は、図略のビスにより、エア
チャック12の本体部分と一体化されるものである。こ
の支持部材31の下部には、当該エアチャック12のハ
ンド部11をワイヤハーネス4の防水処理部分に解放す
るための解放溝31aが形成されている。
【0032】上記導入溝付歯車13は、上記支持部材3
1に対向するハブ34を有しているとともに、一直径方
向に沿って中心よりも深く窪むハーネス導入溝13aを
有している。そして、上記ハーネス導入溝13aを上記
支持部材31の解放溝31aと対向させた状態で、この
支持部材31と図略のボルトで固定されることにより、
支持部材31を介してエアチャック12と一体化される
ものである。
【0033】これらの部材を組み付けるため、上記ホル
ダ32の略中央部分には、導入孔35と、導入孔35と
連続してワイヤハーネス4の防水処理部分との干渉を避
ける解放溝35aが形成されている。そして、上記導入
孔35に導入溝付歯車13のハブ34を回動可能に嵌入
させて支持することにより、エアチャック12は、この
導入溝付歯車13及び支持部材31を介してホルダ32
に回転可能に取り付けられている。
【0034】上記出力歯車33は、導入溝付歯車13に
噛合することにより、上記ロータリーアクチュエータ1
4の駆動力を導入溝付歯車13に伝達するためのもので
ある。図示の例では、導入溝付歯車13の回動量を90
°に設定しているため、この出力歯車33は、ロータリ
ーアクチュエータ14の出力軸と導入溝付歯車13とを
直結している。
【0035】上記ロータリーアクチュエータ14は、ギ
ヤケースを兼ねる固定具51によって上記ホルダ32の
上部に取り付けられることにより、出力歯車33を駆動
し、この出力歯車33に噛合している導入溝付歯車13
及び導入溝付歯車13と一体化された支持部材31を介
してエアチャック12を双方向に回動させるためのもの
である。
【0036】図4を参照して、上述した固定具21、昇
降シリンダ17、エアチャック12、並びにロータリー
アクチュエータ14は、加圧空気供給源18に接続され
ている。この加圧空気供給源18には図略の電磁弁が設
けられ、この電磁弁の制御で後述するタイミングで加圧
空気を各固定具21及び昇降シリンダ17並びにエアチ
ャック12に供給することができるようになっている。
【0037】また上記加圧空気供給源18の上記電磁弁
には、制御ユニット40が接続されており、この制御ユ
ニット40によってこれら電磁弁及び上記ロータリーア
クチュエータ14の動作が制御されるように構成されて
いる。
【0038】制御ユニット40には、マイクロプロセッ
サやその他の電装部品が実装されており、その論理回路
によって、各部を以下の通りに作動させる。なお、図示
の実施形態においては、ワイヤハーネスの製造ラインに
装置10を組み込み、搬送経路に沿って搬送される組立
図板15毎に防水処理作業を行うこととしているので、
搬送される組立図板15を検出するための検出スイッチ
SWを設け、組立図板15に設けた図略のドグスイッチ
で組立図板15の位置を検出することができるようにな
っている。
【0039】次に上述した実施形態の動作について説明
する。
【0040】図8は、図4の実施形態における動作手順
を示すタイミングチャートである。
【0041】まず、図4及び図8を参照して、ワイヤハ
ーネス4のコンベヤラインにおいて、組立図板15が搬
送されることにより、シート3に包まれた防水処理部分
が予め設定された処理位置に到達すると、上記検出スイ
ッチSWがこれを検出することにより(図8のt1参
照)、制御ユニット40は、加圧空気供給源18から昇
降シリンダ17に圧縮空気を供給して、ハンドユニット
37を押し下げ、ワイヤハーネス4の防水処理部分の両
側にエアチャック12のハンド部11や導入溝付歯車1
3の回動中心部分に防水処理部分が入るようにする。こ
のとき、図示の実施形態では、スライドシリンダ20に
も加圧空気を供給してロッド23を進退させ、コンベヤ
ラインでの組立図板15にハンドユニット37を追従さ
せる。
【0042】次に、制御ユニット40は、加圧空気供給
源18からエアチャック12に圧縮空気を供給して、ハ
ンド部11を駆動し、ワイヤハーネス4をシート3の側
面方向から挟圧開閉するという動作を繰り返す(図7
(a)、(b)参照)。
【0043】この後、制御ユニット40は、一旦、ハン
ド部11が開いたタイミング(図8のt2参照)で、加
圧空気供給源18からロータリーアクチュエータ14に
圧縮空気を供給することにより、歯車機構を介してエア
チャック12を90度回転させて、エアチャック12に
よる挟圧位置を変更するようにし、ワイヤハーネス4の
防水処理部分を上下方向から挟圧開閉するという動作を
繰り返す(図7(c)参照)。
【0044】このように、本実施形態においては、シー
ト3と電線5と充填剤6とを一体化した防水処理部分に
おける充填剤の浸透は、充填剤6自身の流動性と重力と
のみに頼るのではなく、シート3と電線5と充填剤6と
を相対的に変位させることにより促進するので、図7
(d)に示すようにシート3と電線5の間、電線5と電
線5の間の隙間に充填剤を十分浸透させることができる
という効果がある。
【0045】また、先行技術のように互いに密着するよ
うに並んだ電線5の集まりの表面に充填剤を塗布するだ
けではなく、電線の集まりを丸断面形状の電線の集まり
に並べ変えた後、その外側をシートで包む工程で、シー
トと電線と充填剤とに変位を与えるので、シートと電線
の間、電線と電線の間の隙間に充填剤を十分浸透させる
ことができるという効果がある。
【0046】また図示の実施形態では、ハンドユニット
37がワイヤハーネス4の防水処理部分を挟圧している
間、エアチャック支持アーム19もスライドシリンダ2
0によって駆動され、ハンド部11を組立図板15と同
じ速度で同じ方向に移動させるので、組立図板15が、
停止することなく、次の工程へと水平に移動しても防水
処理を行うことができ、効率良くワイヤハーネス4の防
水処理を行うことができる。
【0047】ワイヤハーネス4の防水処理部分をハンド
部11が側面方向及び上下方向から挟圧開閉する動作を
繰り返した後は、まず、エアチャック12のハンド部1
1が開いた状態になったタイミング(図8のt3参照)
でロータリーアクチュエータ14を駆動し、エアチャッ
ク12を復動させるとともに、この復動動作が終了した
後(図8のt4参照)、昇降シリンダ17によってハン
ドユニット37を上昇させ、また、スライドシリンダ2
0によってエアチャック支持アーム19をその元の位置
にまで戻し、ハンドユニット37をその初期の位置にま
で戻す。
【0048】そして、ハンド部11がその初期の位置に
まで戻った後は、次の組立図板15に固定された次のワ
イヤハーネス4の防水処理部分が移動してくるまでハン
ド部11を待機させる。
【0049】このように本装置10の一連の動作によ
り、ワイヤハーネス4の防水処理部分にある充填剤をシ
ート3と電線5の間及び電線5と電線5の間に浸透させ
ることができるので、連続して多数のワイヤハーネスの
防水処理を行うことができる。
【0050】なお、ハンド部11がワイヤハーネス4の
防水処理部分を挟圧開閉動作する速度や圧力はハンド部
11を動作させるエアチャック12に供給する圧縮空気
の量や圧力により制御する。またハンド部11の挟み付
ける回数はエアチャック12に送られる圧縮空気の出止
の回数により制御する。また、ハンド部11の回転角度
は、ロータリーアクチュエータ14に圧縮空気を供給
し、このロータリーアクチュエータ14で導入溝付歯車
13を回転させることによりエアチャック12を回転さ
せ、360度任意の角度に設定することが出来る。
【0051】ところで、以上はワイヤハーネスを組み立
てるコンベヤライン上で作業を行ういわゆるインライン
方式になっているが、上記防水処理は、組立用のコンベ
ヤラインから外れた別のステーションで行うオフライン
方式を採用してもよい。また、ワイヤハーネス固定具1
6も特に必須ではない。導入溝付歯車13の回転角度も
前述のように、特に90度である必要はなく、360度
どの方向からでもよい。
【0052】また、ワイヤハーネスの防水処理部分にお
いて、シート3と電線5と充填剤6とを挟圧する方法は
前述のようにエアチャック12や昇降シリンダ17など
の設備により、自動化する方が、挟圧する速度、圧力、
回数、角度等の要素を安定させることができて、望まし
いが、必ずしも全工程を機械化する必要はない。人の手
によってワイヤハーネスを挟圧するなど、全工程を人手
で実施してもよいし、以上述べた装置や、人手などの任
意の組み合わせでもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、防水処
理部分がシートによって巻回された後、この巻回部分を
挟圧しているので、シートと電線と充填剤とを一体化し
た防水処理部分における充填剤の浸透は、充填剤自身の
流動性と重力とのみに頼るのではなく、シートと電線と
充填剤とを相対的に変位させることにより促進し、シー
トと電線の間、電線と電線の間の隙間に充填剤を十分浸
透させることができるという効果がある。
【0054】また、電線の集まりを丸断面形状の電線の
集まりに並べ変えて、その外側をシートで包んだ後に、
シートと電線と充填剤とに変位を与えるので、充填剤が
シートに封緘されていることと相俟って、シートと電線
の間、電線と電線の間の隙間に充填剤を十分浸透させる
ことができるという効果がある。
【0055】このように、シートと電線の間、電線と電
線の間の隙間に充填剤を十分浸透させることができるの
で、充填剤の粘性が高い場合においても、ワイヤハーネ
スの防水性能をより確実なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両のエンジンルームと車室など、水分の浸
入を防止する必要のある箇所にワイヤハーネスを配線す
る状態を表した断面図である。
【図2】 電線の隙間に充填剤を充填する従来の方法を
示した概念図である。
【図3】 電線の隙間に充填剤を充填する従来の方法を
示したフロー図である。
【図4】 本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの防
水処理装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】 ハンドユニットの要部を示す分解斜視図であ
る。
【図6】 ハンドユニットの正面略図である。
【図7】 ハンドユニットによる動作手順を示す工程略
図である。
【図8】 図4の実施形態における動作手順を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
2 グロメット 3 シート 4 ワイヤハーネス 5 電線 6 充填剤 10 防水処理装置 12 エアチャック(クランプ部材の一例) 13 導入溝付歯車 14 ロータリーアクチュエータ(駆動源の一例) 20 スライドシリンダ(追従手段の一例) 22 スライドシリンダベース(追従手段の一例) 26 スライドガイド(追従手段の一例) 27 スライダ(追従手段の一例) 40 制御ユニット(制御手段の一例)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを構成する複数の電線を
    並べ、該電線の予め定められた防水処理部分に充填剤を
    塗布し、該充填剤が塗布された電線を束ねて外周にシー
    トを巻回した後、該防水処理部分を挟圧することによ
    り、充填剤の浸透を促進させることを特徴とするワイヤ
    ハーネスの防水処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤハーネスの防水処
    理方法において、 上記ワイヤハーネスの防水処理部分を挟圧することが可
    能なクランプ部材で防水処理部分を径方向に挟圧すると
    ともに、該クランプ部材を防水処理部分の軸周りに旋回
    させる旋回手段によって、該クランプ部材による挟圧位
    置を変更するようにしたことを特徴とするワイヤハーネ
    スの防水処理方法。
  3. 【請求項3】 ワイヤハーネスを構成する電線束の防水
    処理部分であって、 シートが巻回されているとともに、該シートの内部に線
    間シール用の充填剤が塗布されている部位を当該電線束
    の径方向に挟圧可能にクランプするクランプ部材と、 該クランプ部材を上記防水処理部分の軸周りに旋回させ
    る旋回手段と、 該クランプ部材による挟圧動作を制御する制御手段とを
    備え、 上記制御手段は、該クランプ部材による挟圧位置を上記
    旋回手段によって予め定めたタイミングで変更するよう
    に上記旋回手段を上記クランプ部材と連動させるもので
    あることを特徴とするワイヤハーネスの防水処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワイヤハーネスの防水処
    理装置において、 上記旋回手段は、上記クランプ部材と一体的に設けら
    れ、かつ直径方向に当該防水処理部分を少なくとも回動
    中心まで導入可能な導入溝を有する導入溝付歯車と、 この導入溝付歯車に噛合された出力歯車を有し、かつこ
    の出力歯車を駆動して導入溝付歯車を介しクランプ部材
    を上記防水処理部分の軸周りに駆動する駆動源とを含ん
    でいることを特徴とするワイヤハーネスの防水処理装
    置。
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