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JP2016167952A - ワイヤハーネスの電線外装構造 - Google Patents

ワイヤハーネスの電線外装構造 Download PDF

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JP2016167952A JP2015047474A JP2015047474A JP2016167952A JP 2016167952 A JP2016167952 A JP 2016167952A JP 2015047474 A JP2015047474 A JP 2015047474A JP 2015047474 A JP2015047474 A JP 2015047474A JP 2016167952 A JP2016167952 A JP 2016167952A
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Masataka Wakabayashi
正剛 若林
福田 稔
Minoru Fukuda
稔 福田
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Abstract

【課題】隣り合う電線間の隙間や外装材と電線群の間の隙間に水が溜まっても、その水を短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造を提供する。【解決手段】絶縁被覆された電線にテープ状の外装材12を巻き付けてなるワイヤハーネスの電線外装構造であって、外装材12は、電線に対面する内周面21c上に開口するよう複数の吸水口23が形成された基材層21と、基材層21の外周面21d側に突出するように設けられ、複数の吸水口23に対応するそれぞれの内周部22aに、複数の吸水口23のいずれかに連通するそれぞれの吸水孔24を形成する毛細管構造を有する複数の吸水管部22と、を備え、電線が被水したとき、基材層21側で吸水孔24の毛細管現象により負圧を生じさせるとともに、複数の吸水管部22の突出端22b側で吸水孔24内の水を気化させるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスの電線外装構造に関し、特に所定の配索区間で電線群を外装材により外装するワイヤハーネスの電線外装構造に関する。
車両に装備されるワイヤハーネスにおいて複数の絶縁被覆電線(以下、単に電線群という)を束ねる場合、その電線群に粘着性のテープやシートを巻き付けることが多く、所要の保護機能等を得るべく、電線群に対するテープやシート等の外装材の巻付け方あるいは外装材の素材や構造に関する各種の提案がなされている。
この種のワイヤハーネスの電線外装構造としては、例えば粘着材層の表面から突出する複数の繊維凸状構造部を所定間隔に設け、それら複数の繊維凸状構造部に離型機能を持たせることで、従前の水膨潤性粒子による粘着材層の信頼性低下という問題を解消しつつ、仮止めや巻付け位置の修正を容易にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、電線群の配索姿勢における各部高さ位置や車両走行時に電線群の周囲に発生する圧力変化等を考慮して、最下部では粘着テープの巻付けピッチを粗くし、中間部では防水テープを巻き付け、最上部側では樹脂製シートを巻いた上に防水テープの巻付けピッチを密にすることで、防水性を高めたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−220180号公報 特開平7−105742号公報
しかしながら、従来のワイヤハーネスの電線外装構造にあっては、外装材自体が水を遮断する素材や水を通し難い素材で形成されていたため、電線群が被水して隣り合う電線の間の隙間や外装材と電線群の間の隙間に水が溜まると、その水が滴り落ち難く、ワイヤハーネスの乾燥に時間がかかってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、隣り合う電線の間の隙間や外装材と電線群の間の隙間に水が溜まったとしても、その水を短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造を提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスの電線外装構造は、上記目的達成のため、絶縁被覆された電線にシート状の外装材を巻き付けてなるワイヤハーネスの電線外装構造であって、前記外装材は、前記電線に対面する内周面上に開口するよう複数の吸水口が形成された基材層と、前記基材層の外周面側に突出するように設けられ、前記複数の吸水口に対応するそれぞれの内周部に、前記複数の吸水口のいずれかに連通するそれぞれの吸水孔を形成する毛細管構造を有する複数の吸水管部と、を備え、前記基材層の前記内周面側で前記電線が被水したとき、前記基材層側で前記吸水孔の毛細管現象により負圧を生じさせるとともに、前記複数の吸水管部の突出端側で前記吸水孔内の水を気化させるようにしたことを特徴とする。
この構成により、電線が被水すると、電線に巻き付けられた外装材の基材層の内周面上に開口する複数の吸水口を通して、電線に付着した水が毛細管作用をなす吸水孔に吸い上げられる。また、吸水管部の突出端側では、吸水孔内の水が気化されることにより、吸水孔内の毛細管現象が促進される。したがって、隣り合う電線の間の隙間や外装材と電線群の間の隙間に水が溜まったとしても、その水を短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造となる。
本発明のワイヤハーネスの電線外装構造においては、前記複数の吸水管部の突出端側に、前記吸水孔の単位長さ当りの内壁面の面積を増加させるとともに周囲の気流を乱す気化促進形状部が設けられているとよい。
この場合、気化促進形状部が形成される吸水管部の突出端側では、外装材と水の間の熱伝達効率が高められるとともに、気化熱を奪われる吸水孔内の水の凝集力や表面張力が高まり、吸水孔内の毛細管現象が促進される。
また、例えばワイヤハーネスを装備する車両の走行中に電線に走行風等の気流が当たると、外装材の吸水管部における毛細管現象が強められ、吸水孔により吸水口から順次後続の水を汲み上げる脱水効果を生じさせることができ、被水後の電線の乾燥時間を短縮することができる。
さらに、本発明のワイヤハーネスの電線外装構造においては、前記複数の吸水管部の突出端側に、前記吸水孔の内周方向に離間しつつ前記吸水孔の長さ方向に延びる複数のスリットが形成されていてもよい。
このようにすると、吸水孔に吸い上げられた水の気化が十分に促進され、所要の排水性が得られる。
本発明によれば、隣り合う電線の間の隙間や外装材と電線群の間の隙間に水が溜まったとしても、その水を短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの電線外装構造の要部の部分拡大斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの電線外装構造における電線への外装材の巻付け態様を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの電線外装構造の作用説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスの電線外装構造の要部の部分拡大斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は、本発明の第1の実施の形態を示しており、本実施形態は、本発明を車両に装備されるワイヤハーネスの電線外装構造に適用したものである。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1および図2に、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの電線外装構造を示している。
本実施形態のワイヤハーネス10は、絶縁被覆された電線群である複数の電線11と、これら電線11を束ねるように複数の電線11に螺旋状に巻き付けられたテープ状(帯状のシート形状)の外装材12と、を含んで構成されている。すなわち、ワイヤハーネス10においては、絶縁被覆された複数の電線11にテープ状の外装材12を巻き付けてなる外装構造を有している。
このワイヤハーネス10は、複数の電線11に図示しない複数の接続端子やコネクタ等を装着してユニット化したものであり、車両に搭載される電装機器を電源や制御機器等に接続できるように構成されている。
また、このワイヤハーネス10は、例えば車両における被水領域、例えばエンジンルーム内から非被水領域である車室内に引き込まれるように配索されており、その被水領域側であるエンジンルーム内のワイヤハーネス10の一部について図2に示している。
複数の電線11は、それぞれ線状の導体11aと、その導体11aを囲む筒状の被覆11bとを有しており、導体11aは、例えば複数本の軟銅線である素線を撚り合わせた円形より線で構成されているが、より線でなく単線の芯線として構成されてもよい。被覆11bは、例えばポリ塩化ビニルまたはポリエチレン等を主体とする樹脂製の円筒形の絶縁材で構成されている。
外装材12は、車体への実装前(配索前)のワイヤハーネス10の複数の電線11に対して、前述の被水領域内に配置される所定の配索区間に、螺旋状に巻き付けられている。なお、図2中では、電線11の長さ方向に隣り合う外装材12の各一周分の巻付け部分12a同士が重なることがなく、電線11の長さ方向に離間する程度に巻付ピッチが粗い、いわゆる荒巻き状態となっている。
この外装材12は、ポリ塩化ビニルまたはポリエチレン等を主体とする樹脂製、あるいは、ポリプロピレンまたはウレタンを主体とする樹脂製のものであり、巻付け内周側から外周側に水を排出可能な水透過性(詳しくは後述する脱水性能)を有している。
具体的には、外装材12は、図1に部分拡大図で示すように、電線11に巻き付けられたテープ状の基材層21と、基材層21の外周面21d側に突出するように設けられた複数の吸水管部22と、を備えている。
基材層21は、例えば厚さが0.1mm程度の可撓性の樹脂製テープ基材21aの片面に粘着材層21bを積層したものであるが、その粘着材層21bが積層された片面側で電線11に対面している。よって、外装材12は、複数の電線11に巻き付けられるとともに、電線11に粘着されている。
また、基材層21には、電線11に対面するその内周面21c上に開口するように、複数の円形の吸水口23が、外装材12のテープ幅方向に所定ピッチで整列し、かつ、テープ長さ方向に所定ピッチで隣り合う並列形態で形成されている。
複数の吸水管部22は、複数の吸水口23に対応して基材層21の外周側に突出するように設けられており、複数の吸水口23に対応するそれぞれの内周部22aにおいて、複数の吸水口23のいずれかに連通するそれぞれの吸水孔24を形成する毛細管構造を有している。
複数の吸水孔24は、基材層21の内周面21c側でいずれかの電線11が被水したとき、その電線11に対し、基材層21側で吸水孔24の毛細管現象により吸水孔24内に負圧を生じさせるとともに、複数の吸水管部22の突出端22b側で吸水孔24内の水を気化させるようになっている。
吸水口23と含めた基材層21の内周面21cからの吸水孔24の全長は、例えば基材層21の層厚の5倍ないし10倍程度、例えば0.5mmないし1.0mm程度である。また、吸水口23の開口径は、この吸水口23の全長の半分程度以下、例えば0.3mm以下で、吸水口23の配設ピッチは、前述の吸水孔24の全長より小さくなっている。
複数の吸水管部22の突出端22b側には、吸水孔24の単位長さ当りの内壁面24aの面積を増加させるとともに、周囲の気流を乱すことで熱伝達効率を高める気化促進形状部25が設けられている。
この気化促進形状部25は、複数の吸水管部22の突出端22b側に、吸水孔24の内周方向に離間しつつ吸水孔24の長さ方向に延びる複数のスリット26を有しており、複数の吸水管部22をその突出端22b側で4分円状の円弧断面を有する4つの突片22pとすることで、気流により容易に撓み得る程度の柔軟性を持たせたものとなっている。
ここで、複数の突片22pおよびスリット26の数は、吸水管部22に対する気流の方向を問わず複数の突片22pを略一様に撓ませ得るように、それぞれ4つとしている。ただし、複数の突片22pおよびスリット26の数は、それぞれ5つ以上の多数としてもよいし、3つ以下の少数としてもよい。
各スリット26の切込み深さは、対応する吸水管部22の長さの半分以下であるが、少なくとも基材層21の厚さ以上、好ましくは吸水口23の開口径以上であるのがよい。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態においては、図3中の状態(1)に示すように車両の被水領域Z内に配置される複数の電線11が、図3中の状態(2)に示すように被水し得る。
そして、複数の電線11が被水すると、図3中の状態(3)に示すように、その水Wの一部が複数の電線11の間の隙間、あるいは電線11と外装材12の間の隙間に付着した状態に保持される状態が発生し得る。
このような状態において、本実施形態では、複数の電線11に巻き付けられた外装材12の基材層21の内周面21c上に開口する複数の吸水口23を通して、電線11に付着した水Wが図1に白抜き矢印で示すように、毛細管作用をなす吸水孔24によって吸い上げられる。
また、吸水管部22の突出端22b側では、気化促進形状部25における熱伝達効率が良く、吸水孔24内の水の気化が走行風等の気流より促進される。そして、吸水孔24の外端側に位置する水が気化熱を奪われながら、その凝集力や表面張力が高められ、吸水孔24の毛細管現象が促進される。
したがって、隣り合う電線11の間の隙間や外装材12と電線11の間の隙間に水Wが溜まったとしても、その水Wを短時間で図3中の状態(4)に示すように減らし、更に確実に排水することができる。
また、本実施形態では、複数の吸水管部22の突出端22b側に内壁面24aの面積を増加させつつ周囲の気流を乱す気化促進形状部25が設けられているので、外装材12と水Wの間の熱伝達効率が高められるとともに、気化熱を奪われる吸水孔24内の水Wの凝集力や表面張力が高まり、吸水孔24内の毛細管現象が十分に助長される。
したがって、ワイヤハーネス10を装備する車両の走行中、電線11に走行風等の気流が当たると、外装材12の吸水管部22における毛細管現象が強められ、吸水孔24により吸水口23から順次後続の水を汲み上げる脱水効果を生じさせることができる。その結果、被水後の電線11の乾燥時間を大幅に短縮させることができる。
さらに、本実施形態では、複数の吸水管部22の突出端22b側に、吸水孔24の内周方向に離間しつつ吸水孔24の長さ方向に延びる複数のスリット26が形成されている。したがって、吸水孔24に吸い上げられた水Wの気化が十分に促進され、所要の排水性が得られる。
このように、本実施形態によれば、隣り合う電線11の間の隙間や外装材12と電線11の間の隙間に水Wが溜まったとしても、その水Wを短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスの電線外装構造の要部を部分拡大斜視図で示している。
本実施形態は、上述の第1の実施の形態とは外装材の外表面形状が相違するものの、その吸水機能や電線群への巻付け方等は第1の実施の形態と同一である。したがって、以下、第1の実施の形態と同一または類似の構成については図1ないし図3中に示した第1の実施の形態中の対応する構成要素の符号を用いつつ、第1の実施の形態と相違する点について説明する。
第1の実施の形態では、外装材12の複数の吸水管部22が基材層21に基端側を支持された略円筒形状をなしていた。これに対し、本実施形態では、外装材12の複数の吸水管部32が基端側で基材層21に支持されており、吸水管部32の少なくとも外周面が角形横断面を有している。
すなわち、本実施形態における外装材12は、第1の実施の形態と同様に、複数の電線11の所定の配索区間に螺旋状に巻き付けられたテープ状の基材層21と、基材層21の外周側に突出するように設けられた複数の吸水管部32と、を備えている。
複数の吸水管部32は、複数の吸水口23に対応して基材層21の外周面21d側に突出するように設けられており、複数の吸水口23に対応するそれぞれの内周部32aにおいて、複数の吸水口23のいずれかに連通するそれぞれの吸水孔24を形成する毛細管構造を有している。
複数の吸水孔24は、第1の実施の形態と同形状を有するものであるが、円形横断面ではなく、四角形の横断面、例えば吸水管部32の外周面と略相似する横断面を有していてもよい。また、各吸水管部32に、複数、例えば一対の吸水孔24が形成されてもよい。
吸水管部32の突出端32b側に形成される気化促進形状部35は、吸水孔24の内周方向に離間しつつ吸水孔24の長さ方向に延びる複数のスリット36を有しており、複数の吸水管部32をその突出端32b側で4つの矢先形の横断面形状の突片32pとすることで、気流により容易に撓み得る程度の柔軟性を持たせたものとなっている。
本実施形態においても、隣り合う電線11の間の隙間や外装材12と電線11の間の隙間に水Wが溜まったとしても、その水Wを短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造を提供することができる。
なお、上述の各実施の形態では、外装材12は、一定のテープ幅を有するテープ状としていたが、シート状、例えば電線群の外周長さ程度の幅と、その幅に対し長さが数倍以内程度のシート状であってもよい。また、外装材12は、例えば部分的に重ね巻きされてもよい。
また、複数の吸水管部22、32は基材層21から垂直に突出するように図示したが、基材層21に対し傾斜する方向に突出させてもよい。
さらに、基材層21は、粘着材層21bを有するものとしたが、粘着材層が無くてもよい。その場合、例えば螺旋状に巻き付けた外装材12の両端部をテープで電線に固定してもよいし、シート状の外装材の巻付け方向の両側縁部をテープや接着剤で接合させてもよい。
以上説明したように、本発明は、隣り合う電線の間の隙間や外装材と電線群の間の隙間に水が溜まったとしても、その水を短時間で排水できる排水性に優れたワイヤハーネスの電線外装構造を提供することができるものであり、所定の配索区間で電線群を外装材により外装するワイヤハーネスの電線外装構造全般に有用である。
10 ワイヤハーネス
11 電線
11a 導体
11b 被覆
12 外装材
12a 各一周分の巻付け部分
21 基材層
21a 樹脂製テープ基材
21b 粘着材層
21c 内周面
21d 外周面
22、32 吸水管部
22a、32a 内周部
22b、32b 突出端
22p、32p 突片
23 吸水口
24 吸水孔
24a 内壁面
25、35 気化促進形状部
26、36 スリット

Claims (3)

  1. 絶縁被覆された電線にシート状の外装材を巻き付けてなるワイヤハーネスの電線外装構造であって、
    前記外装材は、前記電線に対面する内周面上に開口するよう複数の吸水口が形成された基材層と、
    前記基材層の外周面側に突出するように設けられ、前記複数の吸水口に対応するそれぞれの内周部に、前記複数の吸水口のいずれかに連通するそれぞれの吸水孔を形成する毛細管構造を有する複数の吸水管部と、を備え、
    前記基材層の前記内周面側で前記電線が被水したとき、前記基材層側で前記吸水孔の毛細管現象により負圧を生じさせるとともに、前記複数の吸水管部の突出端側で前記吸水孔内の水を気化させるようにしたことを特徴とするワイヤハーネスの電線外装構造。
  2. 前記複数の吸水管部の突出端側に、前記吸水孔の単位長さ当りの内壁面の面積を増加させるとともに周囲の気流を乱す気化促進形状部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの電線外装構造。
  3. 前記複数の吸水管部の突出端側に、前記吸水孔の内周方向に離間しつつ前記吸水孔の長さ方向に延びる複数のスリットが形成されていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネスの電線外装構造。
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