JP2756137B2 - 改ざん防止用感圧複写シート - Google Patents
改ざん防止用感圧複写シートInfo
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- JP2756137B2 JP2756137B2 JP1089234A JP8923489A JP2756137B2 JP 2756137 B2 JP2756137 B2 JP 2756137B2 JP 1089234 A JP1089234 A JP 1089234A JP 8923489 A JP8923489 A JP 8923489A JP 2756137 B2 JP2756137 B2 JP 2756137B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感圧複写シートに関し、特に追加記入による
改ざんが出来ない改ざん防止用感圧複写シートに関す
る。
改ざんが出来ない改ざん防止用感圧複写シートに関す
る。
クリスタルバイオレットラクトン、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー等の電子供与性発色剤と、活性白土、フ
ェノール−ホルムアルデヒド縮合物、芳香族カルボン酸
の多価金属塩等の電子受容性顕色剤との組み合わせ(ロ
イコ系記録材料)、或いはカルボン酸ニッケル塩とN,
N′−ジ−ベンジル−ジ−チオ−オキザミド、有機リン
酸鉄塩と没食子酸ステアリル等の金属塩と配位子化合物
との組み合わせ(キレート系記録材料)等、2種類の色
原体物質の呈色反応を利用した感圧複写シートはよく知
られている。
メチレンブルー等の電子供与性発色剤と、活性白土、フ
ェノール−ホルムアルデヒド縮合物、芳香族カルボン酸
の多価金属塩等の電子受容性顕色剤との組み合わせ(ロ
イコ系記録材料)、或いはカルボン酸ニッケル塩とN,
N′−ジ−ベンジル−ジ−チオ−オキザミド、有機リン
酸鉄塩と没食子酸ステアリル等の金属塩と配位子化合物
との組み合わせ(キレート系記録材料)等、2種類の色
原体物質の呈色反応を利用した感圧複写シートはよく知
られている。
一般に、かかる感圧複写シートは、相分離法、界面重
合法、in−situ法などの方法で調製された色原体物質含
有マイクロカプセルを支持体に塗布した上用紙(転写シ
ート)、上記色原体物質と反応して発色するもう一方の
色原体物質を支持体に塗布した下用紙(受容シート)、
上記マイクロカプセルと色原体物質を支持体の別々の面
に塗布した中用紙が適宜組み合わされて実用されてい
る。
合法、in−situ法などの方法で調製された色原体物質含
有マイクロカプセルを支持体に塗布した上用紙(転写シ
ート)、上記色原体物質と反応して発色するもう一方の
色原体物質を支持体に塗布した下用紙(受容シート)、
上記マイクロカプセルと色原体物質を支持体の別々の面
に塗布した中用紙が適宜組み合わされて実用されてい
る。
又、別に上記マイクロカプセルと色原体物質を積層或
いは混合層として支持体の同一面に塗布した所謂自己発
色型感圧複写シートと呼ばれるものもあり、さらにその
自己発色型感圧複写シートの裏面にマイクロカプセル層
を設け、上記下用紙や中用紙を適宜組み合わせた自己発
色型感圧複写シートセット等がある。
いは混合層として支持体の同一面に塗布した所謂自己発
色型感圧複写シートと呼ばれるものもあり、さらにその
自己発色型感圧複写シートの裏面にマイクロカプセル層
を設け、上記下用紙や中用紙を適宜組み合わせた自己発
色型感圧複写シートセット等がある。
しかし、これらの感圧複写シートは手軽に複写がとれ
るという便利さの反面、筆記具、同色調の他の感圧複写
紙、消ゴム、修正インク、ナイフ等を用いて書き加え、
或いは消す等の手段により容易に改ざんすることが可能
な為、用途によって種々のトラブルが発生する問題があ
った。
るという便利さの反面、筆記具、同色調の他の感圧複写
紙、消ゴム、修正インク、ナイフ等を用いて書き加え、
或いは消す等の手段により容易に改ざんすることが可能
な為、用途によって種々のトラブルが発生する問題があ
った。
従来、改ざん防止機能を有する感圧複写紙としては、
上用紙(或いは中用紙)の裏面、即ち、色原体物質を含
有するマイクロカプセル塗布層(5)に、もう一方の色
原体物質含有層(4)を薄く積層し、裏面を自己発色型
化したものがある(第3図)。
上用紙(或いは中用紙)の裏面、即ち、色原体物質を含
有するマイクロカプセル塗布層(5)に、もう一方の色
原体物質含有層(4)を薄く積層し、裏面を自己発色型
化したものがある(第3図)。
これにより上用紙表面に記入する際の筆圧で受容シー
ト(2)と共に上用紙の裏面に、改ざん防止用記録
(8)が形成されるため、表面に記入された文字を消
し、書き換えても裏面の書き換えが出来ず、改ざんを防
止することが出来る。
ト(2)と共に上用紙の裏面に、改ざん防止用記録
(8)が形成されるため、表面に記入された文字を消
し、書き換えても裏面の書き換えが出来ず、改ざんを防
止することが出来る。
しかし、このタイプの感圧複写紙は書き加える手段に
よる改ざんに対しては全く無力であり、又シートの取扱
による圧力で上用紙の裏面が発色して汚れ易い欠点があ
る。
よる改ざんに対しては全く無力であり、又シートの取扱
による圧力で上用紙の裏面が発色して汚れ易い欠点があ
る。
本発明は、追加記入による改ざんが出来ず、取り扱い
中に裏面の発色汚れが生じることの無い改ざん防止用感
圧複写シートを提供することを目的とする。
中に裏面の発色汚れが生じることの無い改ざん防止用感
圧複写シートを提供することを目的とする。
色原体物質含有マイクロカプセル層を有する転写シー
ト(1)と、該マイクロカプセル中の色原体物質と反応
して発色する受容シート(2)を組み合わせて構成され
る感圧複写シートにおいて、受容シート(2)が、支持
体上にオイルを内包するマイクロカプセルと転写シート
(1)の色原体物質と反応して発色するもう一方の色原
体物質を含有するインキ層(3)を設けてなり且つ記録
圧力によりインキ層(3)の一部が対向する転写シート
(1)裏面へ転移し、転写シート(1)裏面に改ざん防
止用記録が得られるようにしたことを特徴とする改ざん
防止用感圧複写シート。
ト(1)と、該マイクロカプセル中の色原体物質と反応
して発色する受容シート(2)を組み合わせて構成され
る感圧複写シートにおいて、受容シート(2)が、支持
体上にオイルを内包するマイクロカプセルと転写シート
(1)の色原体物質と反応して発色するもう一方の色原
体物質を含有するインキ層(3)を設けてなり且つ記録
圧力によりインキ層(3)の一部が対向する転写シート
(1)裏面へ転移し、転写シート(1)裏面に改ざん防
止用記録が得られるようにしたことを特徴とする改ざん
防止用感圧複写シート。
第1図は本発明の改ざん防止用感圧複写シートを例示
した断面図である。転写シート(1)の表面にボールペ
ン(7)等で記入すると、その筆圧によりマイクロカプ
セル中の色原体物質は転写シート(1)からもう一方の
色原体物質を含有するインキ層(3)へ転移されてイン
キ層(3)上に複写が得られる。一方インキ層(3)の
一部は筆圧により剥離し、対向する転写シート(1)の
裏面に転移する。その際、インキ層(3)中のカプセル
に内包されたオイルも多量に転移して色原体物質の溶解
を助けるため、転写シート(1)裏面に形成される改ざ
ん防止用記録(8)は極めて鮮明なものとなる。
した断面図である。転写シート(1)の表面にボールペ
ン(7)等で記入すると、その筆圧によりマイクロカプ
セル中の色原体物質は転写シート(1)からもう一方の
色原体物質を含有するインキ層(3)へ転移されてイン
キ層(3)上に複写が得られる。一方インキ層(3)の
一部は筆圧により剥離し、対向する転写シート(1)の
裏面に転移する。その際、インキ層(3)中のカプセル
に内包されたオイルも多量に転移して色原体物質の溶解
を助けるため、転写シート(1)裏面に形成される改ざ
ん防止用記録(8)は極めて鮮明なものとなる。
転写シート(1)は、記入後に受容シート(2)と分
離して保管されるため、転写シート(1)の表面に改ざ
ん目的で追加記入しても裏面の記録まで追加記入できな
い。このため追加記入による改ざんを防止することがで
きるのである。また転写シート(1)は取り扱い中に裏
面が発色汚れを起こすことはない。
離して保管されるため、転写シート(1)の表面に改ざ
ん目的で追加記入しても裏面の記録まで追加記入できな
い。このため追加記入による改ざんを防止することがで
きるのである。また転写シート(1)は取り扱い中に裏
面が発色汚れを起こすことはない。
第2図は、本発明のもう一つの形態を示すものであ
り、支持体上に顔料塗布層(6)を設けたシートの塗布
層(6)上にインキ層(3)を設けたものが受容シート
(2)として使用されている。この顔料塗布層(6)は
インキ層(3)を支持体に直接設ける場合に生じ易いイ
ンキの浸透を抑制する効果や、転写シート(1)からの
色原体物質の転移を促進する効果があり、結果として受
容シート(2)上に優れた発色像を形成し易くなる。
り、支持体上に顔料塗布層(6)を設けたシートの塗布
層(6)上にインキ層(3)を設けたものが受容シート
(2)として使用されている。この顔料塗布層(6)は
インキ層(3)を支持体に直接設ける場合に生じ易いイ
ンキの浸透を抑制する効果や、転写シート(1)からの
色原体物質の転移を促進する効果があり、結果として受
容シート(2)上に優れた発色像を形成し易くなる。
本発明において用いられる色原体物質の組み合わせと
しては、例えば電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤と
の組み合わせ、或いは金属塩と配位子化合物との組み合
わせなどが挙げられる。通常転写シート(1)のマイク
ロカプセルに包含する色原体物質は電子供与性発色剤或
いは配位子化合物であり、インキ層(3)に用いられる
もう一方の色原体物質は電子受容性顕色剤或いは金属塩
である。
しては、例えば電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤と
の組み合わせ、或いは金属塩と配位子化合物との組み合
わせなどが挙げられる。通常転写シート(1)のマイク
ロカプセルに包含する色原体物質は電子供与性発色剤或
いは配位子化合物であり、インキ層(3)に用いられる
もう一方の色原体物質は電子受容性顕色剤或いは金属塩
である。
電子供与性発色剤としては、感圧複写紙の分野で公知
となっている下記の如き物質を例示することが出来る。
となっている下記の如き物質を例示することが出来る。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9
−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、等のトリアリルメタン系染料、4,4′−ビ
ス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、
N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−ト
リクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタ
ン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニト
ロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染
料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニ
ル−スピロ−ジナフトピラン、3−ピロピル−スピロ−
ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−ア
ニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアリニノ)ラ
ムタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラムタム等
のラムタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシ
フルオラン、3−ジエチルアミン−6−メチル−7−ク
ロロフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)
−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N
−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−
トリイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メ
チルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
キシリジノフルオラン等のフルオラン系染料等およびこ
れらの混合物。
メチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9
−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、等のトリアリルメタン系染料、4,4′−ビ
ス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、
N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−ト
リクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタ
ン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニト
ロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染
料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニ
ル−スピロ−ジナフトピラン、3−ピロピル−スピロ−
ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−ア
ニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアリニノ)ラ
ムタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラムタム等
のラムタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシ
フルオラン、3−ジエチルアミン−6−メチル−7−ク
ロロフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)
−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N
−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−
トリイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メ
チルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
キシリジノフルオラン等のフルオラン系染料等およびこ
れらの混合物。
電子受容性顕色剤としては、例えば感圧複写紙の分野
で公知となっている下記の如き物質が例示される。
で公知となっている下記の如き物質が例示される。
酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオライ
ト、ベントナイトの如き粘土類、更にフェノール樹脂、
特公昭51−25174号に記載の如き各種芳香族カルボン酸
の多価金属塩、特開昭54−106316号に記載の如き2、
2′−ビスフェノールスルホン化合物の亜鉛塩等の有機
顕色剤及びこれらの混合物。
ト、ベントナイトの如き粘土類、更にフェノール樹脂、
特公昭51−25174号に記載の如き各種芳香族カルボン酸
の多価金属塩、特開昭54−106316号に記載の如き2、
2′−ビスフェノールスルホン化合物の亜鉛塩等の有機
顕色剤及びこれらの混合物。
金属塩と配位子化合物との組み合わせとしては、例え
ば感圧複写紙の分野で公知となっている下記の如き物質
の組み合わせが例示される。
ば感圧複写紙の分野で公知となっている下記の如き物質
の組み合わせが例示される。
ステアリン酸ニッケルとN,N′−ジ−ベンジル−ジ−
チオ−オキザミド−ラウリル酸ニッケルとα−ベンジル
グリオキシム、バナジン酸トリカプリルメチルアンモニ
ウムと8−ハイドロオキシキノリンスルホン酸ドテシル
アミン、モリブデン酸ベンジルラウリルジメチルアンモ
ニウムとプロトカテキュ酸ラウリル、ステアリン酸チタ
ンと没食子酸ラウリル、ナフテン酸鉄と没食子酸ベンジ
ル、ポリフェロフェニルメチルシロキサンとメチレンビ
ス(8−オキシキノリン)、パルミチン酸銅とN,N′−
ビス−2−オクタノイルオキシエチルジエチルジチオオ
キザミド、ラウリル酸コバルトとジ−o−トリルグアニ
ジン、ヒノキチオールとポリバナドフェニルメチルシロ
キサン、特開昭58−38191号に記載の有機リン酸鉄と没
食子酸ラウリル等の組み合わせ及びこれらの混合物。
チオ−オキザミド−ラウリル酸ニッケルとα−ベンジル
グリオキシム、バナジン酸トリカプリルメチルアンモニ
ウムと8−ハイドロオキシキノリンスルホン酸ドテシル
アミン、モリブデン酸ベンジルラウリルジメチルアンモ
ニウムとプロトカテキュ酸ラウリル、ステアリン酸チタ
ンと没食子酸ラウリル、ナフテン酸鉄と没食子酸ベンジ
ル、ポリフェロフェニルメチルシロキサンとメチレンビ
ス(8−オキシキノリン)、パルミチン酸銅とN,N′−
ビス−2−オクタノイルオキシエチルジエチルジチオオ
キザミド、ラウリル酸コバルトとジ−o−トリルグアニ
ジン、ヒノキチオールとポリバナドフェニルメチルシロ
キサン、特開昭58−38191号に記載の有機リン酸鉄と没
食子酸ラウリル等の組み合わせ及びこれらの混合物。
本発明における転写シート(1)は、色原体物質を含
有するオイルを内包するマイクロカプセル分散塗液を支
持体に塗布して得られる。この分散液にはマイクロカプ
セルの他に、必要に応じて更にパインダー、カプセル保
護材、界面活性剤、消泡剤、顔料、防腐剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤等を添加することができる。支持体への
塗布量は特に限定するものではないが、好ましくは1〜
10g/m2、より好ましくは2〜7g/m2である。本発明で用
いられるマイクロカプセルは、従来公知のコアセルペー
ション法(例えば米国特許第2800457号、同第2800458号
等に示される方法)界面重合法(例えば、特公昭38−19
574号、特公昭42−446号、特公昭42−771号、特公昭49
−45133号等に示される方法)、in−situ重合法(例え
ば特公昭36−9168号、特公昭51−9079号、特公昭53−84
881号にしめされる方法)等の方法によって製造し得
る。
有するオイルを内包するマイクロカプセル分散塗液を支
持体に塗布して得られる。この分散液にはマイクロカプ
セルの他に、必要に応じて更にパインダー、カプセル保
護材、界面活性剤、消泡剤、顔料、防腐剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤等を添加することができる。支持体への
塗布量は特に限定するものではないが、好ましくは1〜
10g/m2、より好ましくは2〜7g/m2である。本発明で用
いられるマイクロカプセルは、従来公知のコアセルペー
ション法(例えば米国特許第2800457号、同第2800458号
等に示される方法)界面重合法(例えば、特公昭38−19
574号、特公昭42−446号、特公昭42−771号、特公昭49
−45133号等に示される方法)、in−situ重合法(例え
ば特公昭36−9168号、特公昭51−9079号、特公昭53−84
881号にしめされる方法)等の方法によって製造し得
る。
色原体物質を溶解するオイルとしては、例えば感圧複
写紙の分野で公知となっている下記の如き物質が例示さ
れる。
写紙の分野で公知となっている下記の如き物質が例示さ
れる。
綿実油などの植物油類、灯油、パラフィン、ナフテン
油、塩素化パラフィンなどの鉱物油類、アルキル化ビフ
ェニル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレ
ン、ジアリールエタン、トリアリールメタン、ジフェニ
ルアルカンなどの芳香族系炭化水素類、オレイルアルコ
ール、トリデシルアルコール、ベンジルアルコール、1
−フェニルエチルアルコール、グリセリンなどのアルコ
ール類、オレイン酸などの有機酸類、ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、
ジオクチルフタレート、アジピン酸ジエチル、アジピン
酸プロピル、アジピン酸ジ−n−ブチル、アジピン酸ジ
オクチルなどのエステル類、トリクレジルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリブチルホスファイ
ト、トリブチルホスフィンオキサイドなどの有機リン化
合物、フェニルセロソルブ、ベンジルカービトール、ポ
リプロピレングリコール、プロピレングリコールモノフ
ェニルエーテルなどのエーテル類、N,N−ジメチルラウ
ラミド、N,N−ジメチルステアラミド、N,N−ジヘキシル
オクチルアミドなどのアミド類、ジイソブチルケトン、
メチルヘキシルケトンなどのケトン類、エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネートなどのアルキレンカー
ボネート類等及びこれらの混合物。
油、塩素化パラフィンなどの鉱物油類、アルキル化ビフ
ェニル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレ
ン、ジアリールエタン、トリアリールメタン、ジフェニ
ルアルカンなどの芳香族系炭化水素類、オレイルアルコ
ール、トリデシルアルコール、ベンジルアルコール、1
−フェニルエチルアルコール、グリセリンなどのアルコ
ール類、オレイン酸などの有機酸類、ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、
ジオクチルフタレート、アジピン酸ジエチル、アジピン
酸プロピル、アジピン酸ジ−n−ブチル、アジピン酸ジ
オクチルなどのエステル類、トリクレジルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリブチルホスファイ
ト、トリブチルホスフィンオキサイドなどの有機リン化
合物、フェニルセロソルブ、ベンジルカービトール、ポ
リプロピレングリコール、プロピレングリコールモノフ
ェニルエーテルなどのエーテル類、N,N−ジメチルラウ
ラミド、N,N−ジメチルステアラミド、N,N−ジヘキシル
オクチルアミドなどのアミド類、ジイソブチルケトン、
メチルヘキシルケトンなどのケトン類、エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネートなどのアルキレンカー
ボネート類等及びこれらの混合物。
本発明におけるインキ層(3)は、非水系或いは水性
系のインキを印刷することにより形成される。
系のインキを印刷することにより形成される。
非水性インキは、オイルを内包するマイクロカプセル
と転写シート側の色原体物質と呈色反応を起こすもう一
方の色原体物質と、非水性媒体の他に必要により、更に
バインダー、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染
料、有色染料、光重合開始剤、ワックス、ドライヤー、
増粘剤、ゲル化剤等インキ分野で公知の各種助剤が添加
され、蒸発乾燥型、放射線硬化型、硬化重合型インキ等
が調製される。
と転写シート側の色原体物質と呈色反応を起こすもう一
方の色原体物質と、非水性媒体の他に必要により、更に
バインダー、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染
料、有色染料、光重合開始剤、ワックス、ドライヤー、
増粘剤、ゲル化剤等インキ分野で公知の各種助剤が添加
され、蒸発乾燥型、放射線硬化型、硬化重合型インキ等
が調製される。
又水性系インキは、オイルを内包するマイクロカプセ
ルと色原体物質と水の他に必要に応じてバインダー、顔
料、紫外線吸収剤、蛍光染料、分散剤等が添加され調製
される。
ルと色原体物質と水の他に必要に応じてバインダー、顔
料、紫外線吸収剤、蛍光染料、分散剤等が添加され調製
される。
色原体物質としてロイコ系記録材料を用いる場合、通
常インキ層(3)には電子受容性顕色剤を用いるが、中
でも有機顕色剤を使用すると特に印字保存性に優れ、良
好な改ざん防止機能が得られる。
常インキ層(3)には電子受容性顕色剤を用いるが、中
でも有機顕色剤を使用すると特に印字保存性に優れ、良
好な改ざん防止機能が得られる。
オイルを内包するマイクロカプセルは、前記の如き従
来公知のカプセル化法によって得ることが出来るが、非
水系インキに用いる場合にはメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂を壁膜とするマイクロカプセルがその性質上好ま
しい。又使用するオイルは転写シート(1)のマイクロ
カプセル用として例示した物質を挙げることが出来る。
又、このマイクロカプセルのオイルには必要に応じて更
に酸化防止剤、紫外線吸収剤、転写シート(1)の色原
体物質と反応して発色するもう一方の色原体物質を添加
することが出来る。
来公知のカプセル化法によって得ることが出来るが、非
水系インキに用いる場合にはメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂を壁膜とするマイクロカプセルがその性質上好ま
しい。又使用するオイルは転写シート(1)のマイクロ
カプセル用として例示した物質を挙げることが出来る。
又、このマイクロカプセルのオイルには必要に応じて更
に酸化防止剤、紫外線吸収剤、転写シート(1)の色原
体物質と反応して発色するもう一方の色原体物質を添加
することが出来る。
非水系のインキを調製する際に用いられる非水性媒体
としては、印刷業界で公知のものが適宜使用出来るが、
具体的に例示すると、ベンゼン、トルエン、キシレン、
シクロヘキサン、ヘキサン、リグロイン、メチルイソブ
チルケトン酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブエ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテート、メタノール、エ
タノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブタノール、n−ヘキソノール、シクロヘ
キサノール、2−エチルヘキシルアルコール、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレ
ート、1,2−ブタンジオールジアクリレート、エポキシ
樹脂とアクリル酸との反応物、メタクリル酸とペンタエ
リスリトールとアクリル酸との反応物、マレイン酸とジ
エチレングリコールとアクリル酸の縮合物、メチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、スチレン、植物油
(あまに油、サンフラワー油等の乾性油、大豆油等の半
乾性油、ひまし油等の不乾性油)、加工油(脱水ひまし
油、重合油、マレイン化油、ビニル化油、ウレタン化
油)、鉱油(マシン油、スピンドル油)等が挙げられ
る。
としては、印刷業界で公知のものが適宜使用出来るが、
具体的に例示すると、ベンゼン、トルエン、キシレン、
シクロヘキサン、ヘキサン、リグロイン、メチルイソブ
チルケトン酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブエ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテート、メタノール、エ
タノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブタノール、n−ヘキソノール、シクロヘ
キサノール、2−エチルヘキシルアルコール、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレ
ート、1,2−ブタンジオールジアクリレート、エポキシ
樹脂とアクリル酸との反応物、メタクリル酸とペンタエ
リスリトールとアクリル酸との反応物、マレイン酸とジ
エチレングリコールとアクリル酸の縮合物、メチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、スチレン、植物油
(あまに油、サンフラワー油等の乾性油、大豆油等の半
乾性油、ひまし油等の不乾性油)、加工油(脱水ひまし
油、重合油、マレイン化油、ビニル化油、ウレタン化
油)、鉱油(マシン油、スピンドル油)等が挙げられ
る。
本発明においてはインキ層(3)の一部が圧力により
転写シート(1)へ転移することが極めて重要である
が、そのためには色原体物質を溶解した状態ではなく、
分散した状態じインキ中に含有させることが好ましく、
従って上記媒体の内でも色原体物質を溶解し難いものの
使用が好ましい。
転写シート(1)へ転移することが極めて重要である
が、そのためには色原体物質を溶解した状態ではなく、
分散した状態じインキ中に含有させることが好ましく、
従って上記媒体の内でも色原体物質を溶解し難いものの
使用が好ましい。
非水系インキに用いられるバインダーとしては油溶性
バインダーが挙げられ、具体的にはロジン(ガムロジ
ン、ウッドロジン、トール油ロジン)、セラック、コー
パル、ダルマン、ギルソナイト、ゼイン等の天然樹脂、
硬化ロジン、エステルガムおよびその他のロジンエステ
ル、マレイン酸樹脂フマル酸樹脂、二重化ロジン、重合
ロジン、ロジン変性フェノール樹脂、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースア
セテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレ
ート、ニトロセルロース等の半合成樹脂フェノール樹
脂、キシレン樹脂、尿素樹脂メラミン樹脂、ケトン樹
脂、クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹
脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル(ブチラール樹脂)、ポリビニルピロリドン、塩素化
ポリプロピレンスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン等の合成樹脂が挙げられる。
バインダーが挙げられ、具体的にはロジン(ガムロジ
ン、ウッドロジン、トール油ロジン)、セラック、コー
パル、ダルマン、ギルソナイト、ゼイン等の天然樹脂、
硬化ロジン、エステルガムおよびその他のロジンエステ
ル、マレイン酸樹脂フマル酸樹脂、二重化ロジン、重合
ロジン、ロジン変性フェノール樹脂、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースア
セテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレ
ート、ニトロセルロース等の半合成樹脂フェノール樹
脂、キシレン樹脂、尿素樹脂メラミン樹脂、ケトン樹
脂、クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹
脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル(ブチラール樹脂)、ポリビニルピロリドン、塩素化
ポリプロピレンスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン等の合成樹脂が挙げられる。
水性系インキに用いられるバインダーとしては水溶性
バインダーとラテックス系バインダーが挙げられ、水溶
性バインダーとしてはゼラチン、アルブミン、カゼイン
等のプロテイン類穀物澱粉、α化澱粉、酸化澱粉、エー
テル化澱粉エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース類、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム等の多
糖類の如き水溶性天然高分子化合物、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、マレイン酸共重合物等の如き水溶性合成
高分子化合物がありラテックス系バインダーとしては、
スチレン−ブタジエンラテックス、アクリロニトリル−
ブタジエンラテックス、アクリル酸エステル系ラテック
ス、酢酸ビニル系ラテックス、メチルメタクリレート−
ブタジエンラテックスおよびこれらのカルボキシ変性
(例えばアクリル酸)ラテックス等がある。
バインダーとラテックス系バインダーが挙げられ、水溶
性バインダーとしてはゼラチン、アルブミン、カゼイン
等のプロテイン類穀物澱粉、α化澱粉、酸化澱粉、エー
テル化澱粉エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース類、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム等の多
糖類の如き水溶性天然高分子化合物、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、マレイン酸共重合物等の如き水溶性合成
高分子化合物がありラテックス系バインダーとしては、
スチレン−ブタジエンラテックス、アクリロニトリル−
ブタジエンラテックス、アクリル酸エステル系ラテック
ス、酢酸ビニル系ラテックス、メチルメタクリレート−
ブタジエンラテックスおよびこれらのカルボキシ変性
(例えばアクリル酸)ラテックス等がある。
これらのバインダーは使用される媒体の種類等に応じ
て選択され使用されるが、その使用方法については、例
えば“印刷インキ技術”シーエムシー社版等に開示され
ている方法が適宜採用出来る。
て選択され使用されるが、その使用方法については、例
えば“印刷インキ技術”シーエムシー社版等に開示され
ている方法が適宜採用出来る。
顔料としては、シリカ、コロイダルシリカ、ゼオライ
ト、ベントナイト、カオリン、焼成カオリン、リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、メラミン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリスチレン樹
脂粒子等、当業界で公知の無機、有機顔料が挙げられ
る。
ト、ベントナイト、カオリン、焼成カオリン、リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、メラミン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリスチレン樹
脂粒子等、当業界で公知の無機、有機顔料が挙げられ
る。
インキは、通常水又は非水性媒体100重量部に対して
色原体物質を3〜100重量部混合撹拌するか、或いは更
にボールミル、サンドグラインダー等で処理した後、オ
イル内包するマイクロカプセル1〜100重量部と他の成
分を混合して調製する。
色原体物質を3〜100重量部混合撹拌するか、或いは更
にボールミル、サンドグラインダー等で処理した後、オ
イル内包するマイクロカプセル1〜100重量部と他の成
分を混合して調製する。
本発明においては、インキ層(3)の転移性を良くす
る為に、インキ層の表面強度が弱くなるように設定する
ことが重要であり、そのため通常バインダーは、インキ
固形分の0.1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%、顔
料は0〜60重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲で配
合される。尚、インキの塗布量は、これに限定されるも
のではないが、転写シート裏面の発色性等の点から0.3
〜5g/m2である。
る為に、インキ層の表面強度が弱くなるように設定する
ことが重要であり、そのため通常バインダーは、インキ
固形分の0.1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%、顔
料は0〜60重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲で配
合される。尚、インキの塗布量は、これに限定されるも
のではないが、転写シート裏面の発色性等の点から0.3
〜5g/m2である。
顔料塗布層(6)は、顔料、バインダーさらに必要に
応じて分散剤、有色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、消泡剤等を含有する水性塗液を支持体に塗
布して形成する。
応じて分散剤、有色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、消泡剤等を含有する水性塗液を支持体に塗
布して形成する。
尚、顔料塗布層(6)中に、転写シート(1)の色原
体物質と反応して発色するもう一方の色原体物質を含有
させると、受容シート(2)に極めて鮮明な発色像が形
成されるため本発明の好ましい態様である。顔料として
は前記の如きものが挙げられ、又バインダーとしては前
記の如き水溶性バインダーとラテックス系バインダーが
挙げられる。
体物質と反応して発色するもう一方の色原体物質を含有
させると、受容シート(2)に極めて鮮明な発色像が形
成されるため本発明の好ましい態様である。顔料として
は前記の如きものが挙げられ、又バインダーとしては前
記の如き水溶性バインダーとラテックス系バインダーが
挙げられる。
塗布量は通常1〜10g/m2である。
本発明において、転写シート(1)のマイクロカプセ
ル塗液、及び受容シートの顔料塗布層(6)は、通常エ
アーナイフコーティング、ブレードコーティング等の方
法で形成される。
ル塗液、及び受容シートの顔料塗布層(6)は、通常エ
アーナイフコーティング、ブレードコーティング等の方
法で形成される。
インキ層(3)を形成する場合には通常凸版印刷、凹
版(グラビア)印刷、平版(オフセット)印刷、スクリ
ーン印刷等の印刷方法が用いられ、中でも非水系インキ
の形で局部印刷するのが印刷作業上及び改ざん防止の目
的上好ましく、取り分けアルコール系インキを用いての
フレキソ印刷が良好な複写シートが得られることから好
ましい。
版(グラビア)印刷、平版(オフセット)印刷、スクリ
ーン印刷等の印刷方法が用いられ、中でも非水系インキ
の形で局部印刷するのが印刷作業上及び改ざん防止の目
的上好ましく、取り分けアルコール系インキを用いての
フレキソ印刷が良好な複写シートが得られることから好
ましい。
本発明で用いられる支持体としては紙、合成繊維紙、
合成樹脂フィルム等が挙げられる。
合成樹脂フィルム等が挙げられる。
(実施例) 以下に本発明の効果をより一層明確にするために、実
施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定するも
のではない。例中の部及び%は特に断らない限り、それ
ぞれ重量部および重量%を表す。
施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定するも
のではない。例中の部及び%は特に断らない限り、それ
ぞれ重量部および重量%を表す。
実施例1 転写シート(上用紙)の作成 クリスタルバイオレットラクトン5部をジイソプロピ
ルナフタレン100部に加熱溶解して得た内相油105部に芳
香族多価イソシアネート(商品名コロネート−L,日本ポ
リウレタン社製)15部を溶解し、これを2%のポリビニ
ルアルコール水溶液600部中に加えて乳化し、平均粒径
8.0μとした後、この径を80℃下で4時間反応させてカ
プセル分散液を得た。この分散液に澱粉粒子50部、カル
ボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス20
部(固形分)を加え、濃度18%になるように希釈してマ
イクロカプセル塗液とした。
ルナフタレン100部に加熱溶解して得た内相油105部に芳
香族多価イソシアネート(商品名コロネート−L,日本ポ
リウレタン社製)15部を溶解し、これを2%のポリビニ
ルアルコール水溶液600部中に加えて乳化し、平均粒径
8.0μとした後、この径を80℃下で4時間反応させてカ
プセル分散液を得た。この分散液に澱粉粒子50部、カル
ボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス20
部(固形分)を加え、濃度18%になるように希釈してマ
イクロカプセル塗液とした。
得られたカプセル塗液を40g/m2の原紙にエアーナイフ
コーターで固形分が3.0g/m2となるように塗1して上用
紙を得た。
コーターで固形分が3.0g/m2となるように塗1して上用
紙を得た。
オイル内包マイクロカプセルの調製 エチレン−無水マレイン酸共重合体(商品名EMA−3
1、モンサント社製)の3.0%水溶液200部に20%苛性ソ
ーダ水溶液を添加してpHを6.0とした液にアルキルジフ
ェニルエタン100部(商品名ハイゾールSAS−296,日本石
油化学(株)製)を乳化した後、この系を55℃に昇温し
た。
1、モンサント社製)の3.0%水溶液200部に20%苛性ソ
ーダ水溶液を添加してpHを6.0とした液にアルキルジフ
ェニルエタン100部(商品名ハイゾールSAS−296,日本石
油化学(株)製)を乳化した後、この系を55℃に昇温し
た。
別に37%ホルムアルデヒド水溶液45部にメラミン15部
を加え、60℃で15分間反応させてプレポリマー水溶液を
調製した。このプレポリマー水溶液を前記乳化液中に滴
下し、更に撹拌後、80℃まで加温し、その温度で1時間
保持後、0.2N−塩酸でpHを3.5に下げ、更に90℃下で3
時間保持した後、メチル化メチロールメラミン初期縮合
物(商品名サイメル350、三井東圧化学(株)製)の20
%水溶液200部を30分間かけて添加し、続いてこの分散
液を濾過し、エタノールで洗浄後、乾燥して粉末上のオ
イル内包マイクロカプセルを得た。
を加え、60℃で15分間反応させてプレポリマー水溶液を
調製した。このプレポリマー水溶液を前記乳化液中に滴
下し、更に撹拌後、80℃まで加温し、その温度で1時間
保持後、0.2N−塩酸でpHを3.5に下げ、更に90℃下で3
時間保持した後、メチル化メチロールメラミン初期縮合
物(商品名サイメル350、三井東圧化学(株)製)の20
%水溶液200部を30分間かけて添加し、続いてこの分散
液を濾過し、エタノールで洗浄後、乾燥して粉末上のオ
イル内包マイクロカプセルを得た。
インキの調製及び受容シート(下用紙)の作成 3,5−ジ−(tert−ブチル)サリチル酸亜鉛50部、エ
チルセルロース(エチルセルロースNo.14,ハーキュレス
社製)5部、エタノール360部、n−ヘキシルアルコー
ル40部、水40部をボールミルで粉砕処理した後、上記の
オイル内包マイクロカプセル50部とミズカシルp−527
(合成シリカ、水沢化学工業(株)製)30部を添加して
顕色インキを得た。得られたインキを40g/m2の原紙にフ
レキソ印刷で部分印刷して、インキ盛量1.5g/m2の印刷
物を得た。
チルセルロース(エチルセルロースNo.14,ハーキュレス
社製)5部、エタノール360部、n−ヘキシルアルコー
ル40部、水40部をボールミルで粉砕処理した後、上記の
オイル内包マイクロカプセル50部とミズカシルp−527
(合成シリカ、水沢化学工業(株)製)30部を添加して
顕色インキを得た。得られたインキを40g/m2の原紙にフ
レキソ印刷で部分印刷して、インキ盛量1.5g/m2の印刷
物を得た。
評価 転写シート(上用紙)と上記受容シート(下用紙)を
重ね、タイプライターで印字したところ、受容シートの
印刷部分と転写シートの裏面に青色の発色像が得られ
た。
重ね、タイプライターで印字したところ、受容シートの
印刷部分と転写シートの裏面に青色の発色像が得られ
た。
実施例2 顔料塗布量の形成 ポリアクリル酸ソーダ3部(固形分)、軽質炭酸カル
シウム300部を水900部に添加して得た分散液に、カルボ
キシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス75部
(固形分)を加えて調製した塗液を40g/m2の原紙に乾燥
重量が5g/m2となるようにエアーナイフコーターで塗抹
した。
シウム300部を水900部に添加して得た分散液に、カルボ
キシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス75部
(固形分)を加えて調製した塗液を40g/m2の原紙に乾燥
重量が5g/m2となるようにエアーナイフコーターで塗抹
した。
受容シート(下用紙)の作成 上記顔料塗布層上に、実施例1と同様にして調製した
顕色インキをフレキソ印刷で部分印刷してインキ盛量1.
5g/m2の印刷物を得た。
顕色インキをフレキソ印刷で部分印刷してインキ盛量1.
5g/m2の印刷物を得た。
評価 実施例1と同様にして得た転写シート(上用紙)と上
記受容シート(下用紙)を重ね、タイプライターで印字
したところ、受容シートの印刷部分と転写シートの裏面
に青色の発色像が得られた。尚、受容シート上の発色像
は実施例1より鮮明なものであった。
記受容シート(下用紙)を重ね、タイプライターで印字
したところ、受容シートの印刷部分と転写シートの裏面
に青色の発色像が得られた。尚、受容シート上の発色像
は実施例1より鮮明なものであった。
実施例3 顕色剤を含有する顔料塗布層の作成 軽質炭酸カルシウム195部、酸化亜鉛60部、3,5−ジ−
(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛とα−メチルス
チレン・スチレン共重合体との混融物(混融比80/20)4
5部、ポリビニルアルコール水溶液15部(固形分)及び
水900部をボールミルで24時間粉砕して得た分散液に、
カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテック
ス60部(固形分)を加えて調製した顕色剤含有顔料塗液
を40g/m2の原紙に乾燥重量が5g/m2となるようにエアー
ナイフコーターで塗抹した。
(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛とα−メチルス
チレン・スチレン共重合体との混融物(混融比80/20)4
5部、ポリビニルアルコール水溶液15部(固形分)及び
水900部をボールミルで24時間粉砕して得た分散液に、
カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテック
ス60部(固形分)を加えて調製した顕色剤含有顔料塗液
を40g/m2の原紙に乾燥重量が5g/m2となるようにエアー
ナイフコーターで塗抹した。
受容シート(下用紙)の作成 上記顔料塗布層上に実施例1と同様にして調製した顕
色インキをフレキソ印刷で部分印刷して、インキ盛量1.
5g/m2の印刷物を得た。
色インキをフレキソ印刷で部分印刷して、インキ盛量1.
5g/m2の印刷物を得た。
評価 実施例1と同様にして作成した転写シート(上用紙)
と上記受容シート(下用紙)を重ね、タイプライターで
印字したところ、受容シートの受容層と転写シートの裏
面に青色の発色像が得られた。尚、受容シートの印刷部
分の発色像は実施例2より鮮明なものであった。
と上記受容シート(下用紙)を重ね、タイプライターで
印字したところ、受容シートの受容層と転写シートの裏
面に青色の発色像が得られた。尚、受容シートの印刷部
分の発色像は実施例2より鮮明なものであった。
本発明は追加記入による改ざんができない優れた改ざ
ん防止用感圧複写シートであった。
ん防止用感圧複写シートであった。
第1図及び第2図は本発明の改ざん防止用感圧複写シー
トの構成を示す断面図である。 第3図は従来の改ざん防止用感圧複写シートの構成を示
す断面図である。 (1)……転写シート、(2)……受容シート (3)……もう一方の色原体物質含有インキ層 (4)……もう一方の色原体物質含有層 (5)……マイクロカプセル塗布層 (6)……顔料塗布量 (7)……ボールペン、(8)……改ざん防止用記録像 (9)……感圧複写記録像
トの構成を示す断面図である。 第3図は従来の改ざん防止用感圧複写シートの構成を示
す断面図である。 (1)……転写シート、(2)……受容シート (3)……もう一方の色原体物質含有インキ層 (4)……もう一方の色原体物質含有層 (5)……マイクロカプセル塗布層 (6)……顔料塗布量 (7)……ボールペン、(8)……改ざん防止用記録像 (9)……感圧複写記録像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−221276(JP,A) 特開 平2−6178(JP,A) 特開 昭49−52012(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/124 - 5/165
Claims (2)
- 【請求項1】色原体物質含有マイクロカプセル層を有す
る転写シート(1)と、該マイクロカプセル中の色原体
物質と反応して発色する受容シート(2)を組み合わせ
て構成される感圧複写シートにおいて、受容シート
(2)が、支持体上にオイルを内包するマイクロカプセ
ルと転写シート(1)の色原体物質と反応して発色する
もう一方の色原体物質を含有するインキ層(3)を設け
てなり、且つ記録圧力によりインキ層(3)の一部が対
向する転写シート(1)裏面へ転移し、転写シート
(1)裏面に改ざん防止用記録が得られるようにしたこ
とを特徴とする改ざん防止用感圧複写シート。 - 【請求項2】受容シート(2)が、支持体上に顔料塗布
層(6)を設け、更に顔料塗布層(6)上にオイルを内
包するマイクロカプセルと転写シート(1)の色原体物
質と反応して発色するもう一方の色原体物質を含有する
インキ層(3)を設けてなる請求項(1)記載の改ざん
防止用感圧複写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1089234A JP2756137B2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 改ざん防止用感圧複写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1089234A JP2756137B2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 改ざん防止用感圧複写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02265786A JPH02265786A (ja) | 1990-10-30 |
JP2756137B2 true JP2756137B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=13965056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1089234A Expired - Fee Related JP2756137B2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 改ざん防止用感圧複写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756137B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4816167B2 (ja) * | 2006-03-15 | 2011-11-16 | 大日本印刷株式会社 | 赤外吸収インキの印刷物の製造方法 |
-
1989
- 1989-04-05 JP JP1089234A patent/JP2756137B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02265786A (ja) | 1990-10-30 |
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