JPH06227182A - 改ざん防止用感圧複写シート - Google Patents
改ざん防止用感圧複写シートInfo
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- JPH06227182A JPH06227182A JP5013096A JP1309693A JPH06227182A JP H06227182 A JPH06227182 A JP H06227182A JP 5013096 A JP5013096 A JP 5013096A JP 1309693 A JP1309693 A JP 1309693A JP H06227182 A JPH06227182 A JP H06227182A
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Abstract
的に行うことができる改ざん防止用感圧複写シートを提
供することにある。更に、本発明の第2の目的は、優れ
た改ざん防止機能を有し、しかも汚れの目立たない転写
シートを提供することにある。 【構成】支持体の裏面に発色剤内包マイクロカプセル層
を有する転写シートと、発色剤と反応して発色する顕色
剤層を支持体の表面に有する受容シートを組み合わせた
感圧複写シートであって、転写シートの表面の一部分
に、発色剤内包マイクロカプセル及び顕色剤を含有し、
且つ該成分の少なくとも一方が印刷によって供給された
自己発色性領域を設けたことを特徴とする改ざん防止用
感圧複写シートである。
Description
特に改ざんの有無の確認作業を効率的に行うことができ
る改ざん防止用感圧複写シートに関するものである。
ゾイルロイコメチレンブルー等の電子供与性発色剤と、
活性白土、フェノール−ホルムアルデヒド縮合物、芳香
族カルボン酸の多価金属塩等の電子受容性顕色剤の呈色
反応を利用した感圧複写シートはよく知られている。か
かる感圧複写シートは、相分離法、界面重合法、in-sit
u 重合法などの方法で調製された発色剤内包マイクロカ
プセルを支持体に塗布した上用紙(転写シート)、顕色
剤を支持体に塗布した下用紙(受容シート)、上記発色
剤内包マイクロカプセルと顕色剤を支持体の別々の面に
塗布した中用紙(転写シートと受容シートの両方の機能
を有するシート)が適宜組み合わされて実用されてい
る。しかし、これらの感圧複写シートは手軽に複写がと
れるという便利さの反面、筆記具、同色調の他の感圧複
写シート、消ゴム、修正インク等を用いて書き加えられ
る、或いは消される等、容易に改ざんすることが可能な
ため、用途によって種々のトラブルが発生する問題があ
った。
図5に示すような、転写シート2の裏面の発色剤内包マ
イクロカプセル層4上に、顕色剤層10を薄く積層し、
裏面を自己発色型化した構成の改ざん防止機能を有する
感圧複写シート等が提案されている。この複写シート
は、転写シート2の表面に記入12する際の筆圧で受容
シート8の顕色剤層10に像13,14が形成されると
同時に転写シート2の裏面の顕色剤層10にも像15が
形成され、転写シート2の表面に記入された文字を消し
たり、書き換えたりしても裏面の像が残るために改ざん
が容易でない。しかし、このタイプの感圧複写シートの
場合は、転写シート2の記入12と像15が同一面に無
い為に、改ざんの有無を確認するのに時間を要し、多量
の確認処理には不向きである。
は、改ざんの有無の確認作業を効率的に行うことができ
る改ざん防止用感圧複写シートを提供することにある。
更に、本発明の第2の目的は、優れた改ざん防止機能を
有し、しかも汚れの目立たない転写シートを提供するこ
とにある。
の結果、転写シートの表面に印刷によって部分的に自己
発色性領域を設けることにより、上記課題が解決できる
ことを見いだし本発明を完成するに至ったのである。即
ち本発明は、支持体の裏面に発色剤内包マイクロカプセ
ル層を有する転写シートと、発色剤と反応して発色する
顕色剤層を支持体の表面に有する受容シートを組み合わ
せた感圧複写シートにおいて、該転写シートの表面の一
部分に、発色剤内包マイクロカプセル及び顕色剤を含有
し、且つ該成分の少なくとも一方が印刷によって供給さ
れた自己発色性領域を設けたことを特徴とする改ざん防
止用感圧複写シートである。
図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の改ざん
防止用感圧複写シート1を例示した断面図である。支持
体3の裏面に発色剤Aを内包するマイクロカプセル層
4、表面に発色剤Bを内包するマイクロカプセル6およ
び顕色剤7を含有した混合層を印刷によって部分的に設
け自己発色性化5した転写シート2と、支持体9の表面
の全面に顕色剤層10を設けた受容シート8を組合わせ
た構成である。
にボールペン11等で記入12すると、その筆圧によっ
てマイクロカプセルが破壊され、発色剤Aが転写シート
2から受容シート8の顕色剤層10へ転移して複写1
3, 14が得られる。また、同時に転写シート2の表面
の自己発色性領域の発色剤Bが顕色剤と反応して記入1
2の下に発色像15が形成される。
2を何らかの手段で消して書き直せたとしても、発色像
15は簡単に消すことができないので改ざんすることが
難しい。また、該転写シートの表面の自己発色化領域5
が印刷方式によって局部的に設けられているため、その
箇所が鮮明な発色色調であっても、取扱い中のシートの
汚れは目立たない。
支持体3の裏面に発色剤Aを内包するマイクロカプセル
層4、表面に顕色剤層10を全面に設けたシートに、更
に発色剤Bを内包するマイクロカプセル層16を部分的
に印刷することによって自己発色化領域5とした転写シ
ート2と、支持体9の表面の全面に顕色剤層10を設け
た受容シート8を組合わせたものである。この構成の複
写シートは、顕色剤層を全面塗工しているために価格的
にやや高いものとなるが、図1と同様の優れた機能を有
する。
で、支持体3の裏面に発色剤Aを内包するマイクロカプ
セル層4、表面に発色剤Bを内包するマイクロカプセル
層16と顕色剤層14を重ね印刷して部分的に自己発色
化領域5とした転写シート2と、支持体9の表面の全面
に顕色剤層10を設けた受容シート8を組合わせたもの
である。この構成の複写シートは、図1と比べて印刷工
程が1回多いので価格的にやや高いものとなるが、図1
と同様の優れた機能を有する。
で、図1の転写シートの裏面のカプセル層4上の一部分
に発色剤Aとは発色色調の異なる発色剤Cを内包するマ
イクロカプセル層17を印刷して設けたものである。こ
の複写シートは、転写シートばかりでなく、受容シート
まで改ざんの防止が行えるものである。
複写シートの分野で公知となっている下記のような電子
供与性発色剤を例示することができる。 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチ
ルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド等のトリアリルメタン系染料、4,4′−ビス−ジメ
チルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、N−2,
4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフ
ェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブル
ー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチ
アジン系染料、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等のスピロ
系染料、ローダミン−B−アニリノラクタム、ローダミ
ン(o−クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム系染
料、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチル
フルオラン、3−ピペリジノ−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン等のフルオラン系染料及びこれらの混合
物等。
は、通常これらを油性物質に溶解し、これを芯物質とし
て用いるが、油性物質としては例えば感圧複写シートの
分野で公知となっている下記の如き物質が例示される。
綿実油などの植物油類、灯油、パラフィン、ナフテン
油、塩素化パラフィンなどの鉱物油類、アルキル化ビフ
ェニル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレ
ン、ジアリールエタン、トリアリールメタン、ジフェニ
ルアルカンなどの芳香族系炭化水素類、ジメチルフタレ
ート、ジエチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、アジピン酸ジエチル、アジ
ピン酸ジ−n−プロピル、アジピン酸ジ−n−ブチル、
アジピン酸ジオクチルなどのエステル類及びこれらの混
合物等。尚、該油性物質に対する発色剤の配合量は、発
色剤の油性物質への溶解性或いは発色能等により一概に
決められないが、油性物質100重量部に対して1〜2
00重量部、より好ましくは2〜100重量部である。
従来公知のコアセルベーション法(例えば米国特許第2
800457号、同第2800458号等に示される方
法)、界面重合法(例えば、特公昭38−19574
号、特公昭42−446号、特公昭42−771号、特
公昭49−45133号等に示される方法)、in-situ
重合法(例えば特公昭36−9168号、特公昭51−
9079号、特公昭53−84881号に示される方
法)等の方法によって製造し得る。
は非水性系のカプセルインキ或いは塗液を印刷或いは塗
工により設けられる。水性系の場合には、水性のカプセ
ル分散液に、必要に応じてバインダー、カプセル保護剤
(スチルト剤)、界面活性剤、消泡剤、顔料、防腐剤、
紫外線吸収剤等を添加して調製される。一方、非水性系
の場合には、非水系のカプセル分散液に必要に応じてバ
インダー、カプセル保護剤(スチルト剤)、界面活性
剤、顔料、紫外線吸収剤、剥離剤、光重合開始剤、増感
剤、ワックス、ドライヤー、増粘剤、ゲル化剤等の各種
助剤が添加され、蒸発乾燥型、紫外線硬化型、酸化重合
型等として調製される。尚、インキ或いは塗液への各材
料の配合比は、印刷上或いは塗工上の適性及び得ようと
するシートの性能等を考慮して適宜決められるが、マイ
クロカプセルの配合は、通常インキ或いは塗液100重
量部に対した10〜50重量部の範囲に設定される。
水性系バインダーとしては、水溶性バインダーとラテッ
スク系バインダーが挙げらる。水溶性バインダーとして
は、例えば、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のプロ
ティン類、穀物澱粉、α化澱粉、酸化澱粉、エーテル化
澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類,カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
類、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム等の多糖類
の如き水溶性天然高分子化合物やポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、マレイン酸共重合体等のような水溶性合成
高分子化合物及びこれらの混合物等、またラテックス系
バインダーとしては、例えば、スチレン−ブタジエンラ
テックス、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス、
アクリル酸エステル系ラテックス、酢酸ビニル系ラテッ
クス、メチルメタクリレート−ブタジエンラテックス及
びこれらのカルボキシ変性(例えばアクリル酸)ラテッ
クス及びこれらの混合物等が挙げられる。
いられるバインダーとしては油溶性バインダーが挙げら
れる。油溶性バインダーとしては、例えば、ロジン、
(ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン)、セラ
ックス、コーパール、ダルマン、ギルソナイト、ゼイン
等の天然樹脂、硬化ロジン、エステルガム及びその他の
ロジンエステル、マレイン酸樹脂、フマル酸樹脂、二重
化ロジン、重合ロジン、ロジン変性フェノール樹脂、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート、ニトロセルロース等の半合成樹脂、フ
ェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、ケトン樹脂、クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、
テルペン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポ
リアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル・酢酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチ
ラール(ブチラール樹脂)、ポリビニルピロリドン、塩
素化ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
等の合成樹脂及びこれらの混合物等が挙げられる。これ
らのバインダーは使用する媒体の種類に応じて選択され
るが、その使用方法については、例えば、印刷インキ技
術シーエムシー社版等の開示さている方法が適宜採用で
きる。
に用いられる非水性媒体としては、印刷業界で公知の低
沸点媒体、高沸点媒体、エチレン性不飽和化合物、油
類、ワックス類等が適宜使用できる。具体的に例示する
と、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、
ヘキサン、メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタ
ノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、2−
エチルヘキシルアルコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ、ジエンレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルアセテート、エ
チレングリコールジアクリレート、エチレングリコール
ジメタアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、プ
ロピレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジメタアクリレート、ポリプロピレングリコールジ
アクリレート、ポリプロピレングリコールジメタアクリ
レート、1,2−ブタンジオールジアクリレート、1,
2−ブタンジオールジメタクリレート、1,3−ブタン
ジオールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジメ
タクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、グリセロールジメタクリレート、グリセ
ロールメタクリレートアクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールテトラアクリレート、エポキシ樹脂とアクリル
酸との反応物、マレイン酸とジエチレングリコールとア
クリル酸の縮合物、カルナバワックス、マイクロクリス
タリンワックス、ステアリルアルコール、ステアリン
酸、ステアリン酸アマイド、植物油(アマニ油、サンフ
ラワー油等の乾性油、大豆油等の半乾性油、脱水ひまし
油、重合油、マレイン化油、ビニル化油、ウレタン化
油)、鉱油(マシン油、スピンドル油)及びこれらの混
合物等が挙げられる。尚、カプセルインキ或いは塗液の
支持体への塗布量はこれに限定されるものではないが、
発色性及び経済性の面から1〜15g/m2 、より好ま
しくは2〜10g/m2 である。
分野で公知となっている下記のような電子受容性顕色剤
が例示される。酸性白土、活性白土、アタパルジャイ
ト、ゼオライト、ベントナイトのような粘土類、さらに
フェノール樹脂、特公昭51−25174号に記載のよ
うな各種芳香族カルボン酸の多価金属塩、特開昭54−
106316号に記載のような2,2′−ビスフェノー
ルスルホン化合物の亜鉛塩等の有機顕色剤及びこれらの
混合物等。
の顕色インキ或いは塗液を印刷或いは塗工して設けられ
る。水性系の場合には通常顕色剤,バインダーの他に、
必要に応じて顔料、オイルカプセル、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、蛍光染料、界面活性剤、分散剤、防腐剤、消
泡剤等を添加して調製される。又、非水性系の場合には
通常、顕色剤,バインダーの他に、必要に応じて顔料、
オイルカプセル、界面活性剤、紫外線吸収剤、光重合開
始剤、増感剤、ワックス、ドライヤー、増粘剤、ゲル化
剤等の各種助剤が添加され、蒸発乾燥型、紫外線硬化
型、酸化重合型等として調製される。
は分散した後にマイクロカプセル化して使用することも
できる。尚、インキ或いは塗液への顕色剤とバインダー
の配合量は、通常インキ(塗液)100重量部(固型
分)に対して顕色剤5〜90重量部、バインダー5〜5
0重量部である。また、顕色インキ或いは塗液の支持体
への塗布量は、これに限定されるものではないが、発色
性及び経済性の面から0.5〜15g/m2 、より好ま
しくは1〜8g/m2 である。
としては、例えばシリカ、コロイダルシリカ、ゼオライ
ト、ベントナイト、カオリン、焼成カオリン、リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、メラミン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリスチレン樹
脂粒子等、当業界で公知の無機、有機顔料及びこれらの
混合物が挙げられる。
液)の場合には前記の如き水溶性バインダー或いはラテ
ックス系バインダーが用いられ、又、非水性系インキ
(塗液)の場合には、前記の如き非水性系バインダーが
用いられる。非水性系インキ或いは塗液を調製する際に
用いられる媒体としては、前記の如き非水性媒体が用い
られる。なお、インキ或いは塗液の調製には、通常、撹
拌機、ボールミル、サンドグラインダー等が使用され
る。
発色性領域5を形成する方法としては、発色剤内包マ
イクロカプセルインキと顕色剤インキを混ぜて調製した
混合インキ(以下、混合インキと称する。)を印刷する
方式、発色剤内包マイクロカプセルインキと顕色剤イ
ンキを別々に印刷して積層する方式、塗工機で全面塗
工して形成された顕色剤層上に発色剤内包マイクロカプ
セルインキを印刷する方式、塗工機で全面塗工して形
成された発色剤内包マイクロカプセル層上に顕色剤イン
キを印刷する方式が挙げられるが、中でもの方式、
取り分けの方式はコスト面や生産効率の面で特に好ま
しい。
プセルと顕色剤の比率が1:10〜10:1の範囲とな
るように調製される。又、混合インキの支持体への塗布
量は特に限定されるものではないが、発色性及び経済性
の面から1〜10g/m2 、より好ましくは2〜8g/
m2 の範囲で調節される。また、混合インキに使用され
る顕色剤としては、その全量或いは一部をマイクロカプ
セル化した形での使用が性能上好ましい。
化されたより好ましい態様としては、自己発色性領域が
消色可能な材料で着色されているものが挙げられる。即
ち、自己発色性領域が消色可能な材料で着色されている
ことにより、自己発色領域の発色像がある手段で消され
たとしても、その領域の着色が同時に消えるために、そ
の改ざんを見破ることができる。
ものではないが、通常上記発色剤と顕色剤の反応によっ
て生じた物質が用いられる。自己発色性領域を消色可能
な材料によって着色させる方法としては、消色性材料を
単独でインキ化してマイクロカプセル層、顕色剤層、或
いはセルコン層の層中、層下又は層上に印刷する方法を
取ることができる。中でも混合インキ中に該消色性着色
剤を添加する方法が最も簡単で安価に製造できるために
特に好ましい。尚、該着色は、発色色調と同じものでも
本発明の機能を発揮するが、改ざんの判定がしやすい点
からその色調を変えるのが好ましい。
は、該転写シートの裏面が発色色調の異なる発色剤内包
マイクロカプセル層の領域で区分けされているものが挙
げられるが、その区分けの方法としては、発色色調の
異なる発色剤を内包したマイクロカプセルインキをそれ
ぞれスポット的に印刷する方式、発色剤内包マイクロ
カプセル塗液を全面塗抹して形成した該層上にこれとは
発色色調の異なる発色剤を内包したマイクロカプセルイ
ンキをスポット的に印刷する方式が挙げられる。また本
発明は、特願昭63−48099号に記載の剥離性顕色
インキと組み合わせて使用することもできる。
通常オフセット、活版、フレキソ、グラビア等の印刷ユ
ニットを持つ印刷機、或いはエアーナイフ、バー、ブレ
ード、リップ、カーテン、ロール、グラビア等のコータ
ーヘッドを持つ塗工機で行われる。
めに、実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。例中の部及び%は特に断らない
限り、それぞれ重量部および重量%を表す。
−1−オクチル−3−インドリル)フタリド25部をア
ルキルジフェニルエタン100部(商品名:ハイゾール
SAS−296,日本石油化学社製)に加熱溶解して内
相油を得た。エチレン−無水マレイン酸共重合体(商品
名:EMA−31、モンサント社製)の3.0%水溶液
200部に20%苛性ソーダ水溶液を添加してpHを6.
0とした液にこの内相油を乳化した後、この系を55℃
に昇温した。
部にメラミン15部を加え、60℃で15分間反応させ
てプレポリマー水溶液を調製した。このプレポリマー水
溶液を前記乳化液中に滴下し、更に撹拌後、80℃まで
加温し、その温度で1時間保持後、0.2N−塩酸でpH
を3.5に下げ、更に3時間保持した後、放冷して平均
粒径6.5μmのカプセル分散液を得た。ついでこの分
散液を濾過し、水で洗浄した後、乾燥して粉体カプセル
を得た。
0cpsのUV硬化型樹脂400部に上記赤発色系カプ
セル100部と3,5−ジ−(tert−ブチル)サリチル
酸亜鉛(顕色剤)20部を添加分散して赤発色系混合イ
ンキを得た。
ットラクトン5部をジイソプロピルナフタレン100部
に加熱溶解して得た内相油105部に芳香族多価イソシ
アネート(商品名:コロネート−L,日本ポリウレタン
社製)15部を溶解し、これを2%のポリビニルアルコ
ール水溶液600部中に加えて乳化し、平均粒径8.0
μmとした後、この系を80℃下で4時間反応させてカ
プセル分散液を得た。この分散液に澱粉粒子50部、カ
ルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス
20部(固形分)を加え、濃度18%になるように希釈
してマイクロカプセル塗液とした。得られたカプセル塗
液を40g/m2 の原紙にエアーナイフコーターで固形
分が3.0g/m2 となるように塗抹した。次いで、該
シートの原紙面に上記赤発色系混合インキをインキ盛量
が4.5g/m2 、印刷面積が10cm×10cm角となる
ように活版印刷し、UV硬化して、自己発色性領域を有
する転写シートを得た。
65部、酸化亜鉛20部、3,5−ジ−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸亜鉛塩とα−メチルスチレン・スチ
レン共重合体との混融物(混融比80/20)15部、
ポリビニルアルコール水溶液5部(固形分)及び水30
0部をボールミルで24時間粉砕して得た分散液に、カ
ルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス
20部(固形分)を加えて調製した顕色剤塗液を40g
/m2 の原紙に乾燥重量が5g/m2 となるようにエア
ーナイフコーターで塗抹し受容シートを得た。
図1の如く重ね、鉛筆で記入した後、転写シートの記入
像を消ゴムで消そうとしたが、自己発色性領域5の赤発
色像15が消えず、改ざんすることができなかった。ま
た、記入像12と自己発色性領域15の像が同一面に形
成されている為に、その確認は極めて容易に行えた。更
に、転写シートの表面は自己発色型化されているにもか
かわらず、取扱い中の汚れは目立たなかった。
て得た赤発色系カプセル100部を、粘度500cps
のUV硬化型樹脂400部に分散して活版型カプセルイ
ンキを得た。 〔転写シートの作成〕実施例1と同様にして得た転写シ
ートの裏面のカプセル層上に、更に上記赤発色系カプセ
ルインキを活版印刷しUV硬化して、転写シートを得
た。
様にして得た受容シートを図4の如く重ねて鉛筆で記入
した後、転写シートの記入像を消ゴムで消そうとした
が、自己発色性領域5の赤発色像15が消えず、改ざん
することができなかった。また、記入像12と自己発色
性領域の像15が同一面に形成されている為に、その確
認は極めて容易に行えた。又、転写シートの表面は自己
発色型化されているにもかかわらず、取扱い中の汚れは
目立たなかった。更に、受容シート上の紫色の発色像
は、汎用の転写シートでは色調が異なる為に追加記入が
できなかった。
赤発色系混合インキにクリスタルバイオレットラクトン
1部を添加分散して青く着色した赤発色系混合インキを
得た。 〔転写シートの作成〕実施例1の赤発色系混合インキの
代わりに上記の青く着色した赤発色系混合インキを用い
た以外は全く同様にして転写シートを得た。
様にして得た受容シートを図1の如く重ねて鉛筆で記入
した後、転写シートの記入像を消ゴムで消そうとした
が、自己発色性領域5の赤発色像15が消えず、改ざん
することができなかった。しかも、転写シートの自己発
色性領域の像15を減感成分で消して、改ざん防止を試
みた場合に、その領域の青色の着色が消えて、更に改ざ
んが難しくなっていることが判った。また、記入像12
と自己発色性領域の像15が同一面に形成されている為
に、その確認は極めて容易に行えた。又、転写シートの
表面は自己発色型化されているにもかかわらず、取扱い
中の汚れは目立たなかった。
改ざん防止用感圧複写シートは優れた改ざん防止性を有
し、しかも確認作業性が優れていた。また、転写シート
の表面は自己発色型化されているにもかかわらず、取扱
い中の汚れは目立たなかった。
示す断面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】支持体の裏面に発色剤内包マイクロカプセ
ル層を有する転写シートと、発色剤と反応して発色する
顕色剤層を支持体の表面に有する受容シートを組み合わ
せた感圧複写シートにおいて、該転写シートの表面の一
部分に、発色剤内包マイクロカプセル及び顕色剤を含有
し、且つ該成分の少なくとも一方が印刷によって供給さ
れた自己発色性領域を設けたことを特徴とする改ざん防
止用感圧複写シート。 - 【請求項2】転写シートの表面の自己発色性領域が、発
色剤内包マイクロカプセルと顕色剤の混合インキの印刷
によって設けられた請求項1記載の改ざん防止用感圧複
写シート。 - 【請求項3】転写シートの自己発色性領域の少なくとも
一部分が、消色可能な材料で着色している請求項1記載
の改ざん防止用感圧複写シート。 - 【請求項4】発色剤内包マイクロカプセルと顕色剤の混
合インキを印刷した層が、消色可能な材料で着色してい
る請求項2記載の改ざん防止用感圧複写シート。 - 【請求項5】転写シートの裏面が、発色色調の異なるマ
イクロカプセル層の領域で区分けされている請求項1〜
請求項4記載の改ざん防止用感圧複写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5013096A JPH06227182A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 改ざん防止用感圧複写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5013096A JPH06227182A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 改ざん防止用感圧複写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227182A true JPH06227182A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11823626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5013096A Pending JPH06227182A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 改ざん防止用感圧複写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06227182A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007196424A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Toppan Forms Co Ltd | 複写シート |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP5013096A patent/JPH06227182A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007196424A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Toppan Forms Co Ltd | 複写シート |
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