JP6341428B2 - 合成樹脂製丸形壜体 - Google Patents
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Description
この壜体101では、胴部104の周壁に複数の周溝リブ107を配設し、これにより胴部104の周壁の面剛性を大きくし、内部が減圧になった際には、胴部104の形状は保持しながら、底部105の陥没凹部115のさらなる陥没状の変形(図9(a)中の矢印方向への変形)により、減圧吸収機能を発揮するようにしている。
2軸延伸ブロー成形され円筒状の胴部を有する高温充填用の合成樹脂製丸形壜体において、前記胴部の周壁には周溝が複数配設され、
底部の底面の、周縁部の内側には底面壁を前記周縁部より下方に突出して形成された接地部としての機能を発揮する突条が配設され、中央部には前記突条の内側を基端として、縮径状に形成された段部を介して底面壁を上方、内部方向に陥没して形成された陥没凹部が配設され、壜体内部の減圧度の上昇に伴い、前記周溝の圧縮状の変形に伴う胴部の高さ寸法の短縮化と、前記突条の伸展するような変形による、突条から陥没凹部にかけての陥没変形部の陥没状の上方変位により減圧吸収機能が発揮され共に、前記突条の替わりに周縁部が接地部としての機能を発揮する構成であり、
前記陥没変形部は、前記突条、前記縮径状に形成された段部及び陥没凹部から構成されており、
周溝は、壜体内部の減圧度の上昇に伴う縦方向の押圧力の作用により縦方向に弾性的に圧縮状の変形が可能に周壁が縦断面でみて台形状に屈曲され、溝深さが2mm以上であって、
周溝の溝側壁の水平方向からの傾斜角度が、45°以下である、という構成を、云うものである。
底部の底面において周縁部と中央部に配設される陥没凹部の間に突条を下方に突出させて配設すると共に、胴部の周壁に配設する周溝を壜体内部の減圧度の上昇に伴い、縦方向に圧縮状の変形が可能な構成とし、高温充填工程後の冷却により壜体内部の減圧度が上昇した際に、底面壁の陥没変形と周溝の圧縮状の変形による胴部の高さ寸法の短縮化が相俟って十分な減圧吸収機能が十分に発揮されると共に、周縁部が突条に替わって接地部としての機能を発揮して壜体の自立性が確実に維持されるようにした点にある。
見方を変えると、この胴部の高さ寸法の短縮化による補完機能により、底部の肉厚を含めた形状設計の自由度を大きくすることができると云える。
なお、傾斜角度は0°以上である。
そして、上記構成により周縁部を、壜体の中心軸方向に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面状とすることにより、上記底落ち現象を効果的に抑制することができ、その後、壜体内が内容液の冷却により減圧状態になった際には陥没変形部を陥没状に均一に上方変位させて、減圧吸収機能をスムーズに発揮させると共に、周縁部による自立性を十分確保することができる。
本発明の主たる構成を有するものにあっては、充填後の内容液の冷却により壜体内部の減圧度が上昇した際に、底面壁の陥没変形と、周溝の圧縮状の変形による胴部の高さ寸法の短縮化が相俟って十分な減圧吸収機能が十分に発揮されると共に、周縁部が突条に替わって接地部としての機能を発揮するため壜体の自立性が確実に維持される。
図1〜4は、本発明による高温充填用の合成樹脂製壜体の第1実施例を示すもので、図1は正面図、図2は底面図、また図3は周溝6近傍を縦断して示す周壁4aの外輪郭線図、図4は底部5近傍を拡大し、図2中のA−A線に沿って示す縦断面図である。この壜体1は口筒部2、肩部3、円筒状の胴部4、底部5を有し、胴部4の最大径が66mm、全高さが134mm、容量が280mlの丸形壜体で、PET樹脂製の2軸延伸ブロー成形品である。
そして、周壁4aには図3中に白抜き矢印で示されるように縦方向に押圧力が作用し、図3中の2点鎖線で概略的に示したように、周溝6が弾性的に、縦方向に圧縮状に変形して胴部4の高さ寸法が短縮し、
図4中の2点鎖線で概略的に示したように、断面形状が台形状の形状をした周突条13aが伸展するように変形し、周突条13aから陥没凹部15にかけての陥没変形部16が陥没状に、上方変位(図4中の白抜き矢印の方向参照)し、
これら、胴部4の高さ寸法の短縮と、陥没変形部16の上方変位が相俟って、減圧吸収機能が十分に発揮される。
ここで、周縁部12の内周縁と周突条13aの外周縁の境界部分に溝状凹部17を配設することにより、この溝状凹部17を起点として減圧状態における陥没変形部16の陥没状の上方変位をスムーズに伸展させることができると共に、周縁部12における歪な変形を抑制して周縁部12の接地部としての機能をより安定して発揮させることができる。
底部5の形状は、両壜体ともヒール壁部11から周縁部12を介して周突条13aが連設されており、また、周縁部12の内周縁と周突条13aの外周縁の境界部分には底面壁を上方、内部方向に段差状に陥没させて形成した溝状凹部17が配設されている。
第2実施例の壜体では図7(a)に見られるように、周縁部12を、壜体の中心軸方向に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面状としているのが特徴である。
そしてこの傾斜面の傾斜の程度を、周縁部12の下端12bと内周縁の高低差h(図7(a)参照)で表わすと、その高低差hを0.5mmとしている。
この底落ち現象は、内容液の充填温度が高くなるほど、また壜体の壁厚を薄肉化するほど大きくなり、ある程度まで大きくなると、壜体内が減圧状態となった際に、周突条13aから陥没凹部15にかけての陥没変形部の陥没状の上方変位が不均一に偏って発生するようになり、その結果減圧吸収機能が十分発揮されず、さらには周縁部で局部的な変形が発生し、壜体の自立性が損なわれるという恐れがある。
従って、周縁部12の幅Wpは、減圧時における陥没変形部の陥没状の上方変位後の接地部としての機能を考慮して2〜4mm(第2実施例の壜体では3mmとしている。)の範囲とし、高低差hを0.2〜0.8mm(第2実施例の壜体では0.5mmとしている。)の範囲とすることにより、底落ちを効果的に抑制しながら減圧吸収機能を十分に発揮させることができる。
まず、周溝の溝幅、溝深さ、溝側壁の傾斜等を含む縦断面形状、そして配設位置や配設数等は、外観デザイン、必要とされる減圧吸収機能の他に、周溝による胴部の面剛性に係る補強効果、周溝の配設による縦方向の座屈強度の低下の程度を考慮して適宜、設定することができるものである。
陥没凹部15の平断面形状を正三角形状に異方性のある形状としたが、図8(a)に示したようにその平断面形状を円形状とすること、また図8(b)に示されるように段部15sの部分を多角形状とすることもできる。
また、突条13は上記実施例1、2のように周方向に連続した周突条13aとすることに限定されるものではなく、図8(c)に示されるように、多数(図8(c)の例では8ケ)の独立した突条13を、欠部13Kを挟んで周状に配設する構成とすることもできる。
また、周縁部12を水平平坦状にするか、傾斜面にするか、傾斜の程度をどの程度にするかは、内容液の充填温度、薄肉化の程度等を考慮して適宜決めることができるものである。
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
5 ;底部
6 ;周溝
6a;溝上端
6b;溝側壁
6c;溝底
11;ヒール壁部
12;周縁部
12a;環状平坦部
13;突条
13K;欠部
13a;周突条
13t;先端平坦部
13s;側部
15;陥没凹部
15s;段部
16;陥没変形部
17;溝状凹部
101;壜体
103;肩部
104;胴部
107;周溝リブ
112;周縁部
115;陥没凹部
A ;傾斜角度
D ;溝深さ
Wct;(溝上端での)溝幅
Wcb;(溝底での)溝幅
V ;折れ目
H :(突条の)突出高さ
W ;(突条の)幅
Wp;(周縁部の)幅
Claims (4)
- 2軸延伸ブロー成形され円筒状の胴部(4)を有する高温充填用の合成樹脂製丸形壜体において、前記胴部(4)の周壁(4a)には周溝(6)が複数配設され、
底部(5)の底面の、周縁部(12)の内側には底面壁を前記周縁部(12)より下方に突出して形成された接地部としての機能を発揮する突条(13)が配設され、中央部には前記突条(13)の内側を基端として、縮径状に形成された段部(15s)を介して底面壁を上方、内部方向に陥没して形成された陥没凹部(15)が配設され、壜体内部の減圧度の上昇に伴い、前記周溝(6)の圧縮状の変形に伴う胴部(4)の高さ寸法の短縮化と、前記突条(13)の伸展するような変形による、突条(13)から陥没凹部(15)にかけての陥没変形部(16)の陥没状の上方変位により減圧吸収機能が発揮され共に、前記突条(13)の替わりに周縁部(12)が接地部としての機能を発揮する構成であり、
前記陥没変形部(16)は、前記突条(13)、前記縮径状に形成された段部(15s)及び陥没凹部(15)から構成されており、
周溝(6)は、壜体内部の減圧度の上昇に伴う縦方向の押圧力の作用により縦方向に弾性的に圧縮状の変形が可能に周壁(4a)が縦断面でみて台形状に屈曲され、溝深さ(D)が2mm以上であって、
周溝(6)の溝側壁(6b)の水平方向からの傾斜角度(A)が、45°以下であることを特徴とする合成樹脂製丸形壜体。 - 周縁部(12)が、壜体の中心軸方向に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面状である請求項1に記載の合成樹脂製丸形壜体。
- 陥没凹部(15)が、中央部近傍の円形から基端部の正三角形状まで変化する平断面形状で
ある請求項1または2記載の合成樹脂製丸形壜体。 - 周縁部(12)の内周縁と突条(13)の外周縁の境界部分に、底面壁が上方、内部方向に段差状に陥没して形成された溝状凹部(17)が配設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂製丸形壜体。
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