JP5207178B2 - 合成樹脂製角形壜体 - Google Patents
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Description
図10に示される壜体101はPET樹脂製の2軸延伸ブロー成形された所謂ペットボトルで、容量が500mlの角形壜体である。上端にテーパー角筒形状をした肩部103を介して口筒部102を起立設し、下端に底部108を連設した胴部104は、角取りした正方形状の角筒構造であり、胴部104の周壁を平坦壁105と角取りした部分であるコーナー壁106で形成している。
この、コーナー壁106は壜体の構造を支える柱部としての機能を担う。
また胴部104の中央高さ位置には胴部104の周壁の面剛性や、座屈強度を大きくするために周溝リブ113を形成している。
内容液を殺菌の目的で80〜90℃程度の高温で充填する耐熱ボトルの用途では、充填後の内容液の温度の低下に伴ない内部が減圧状態となるので、減圧吸収パネル112が減圧状態における胴部の周壁の局所的な陥没状の変形を防いだり、外観的に目立たないようにすると云う機能、所謂、減圧吸収機能を発揮する。
そしてこのような問題は壁厚を薄肉化することにより、より深刻なものとなり、永久変形により外観が損なわれるだけでなく、内容液の充填ラインや自動販売機内等でのトラブルの原因ともなる。
四角筒状の胴部を有し、この胴部にテーパー筒状の肩部を介して口筒部を起立設した合成樹脂製角形壜体において、
胴部の周壁を構成する4ケの平坦壁に胴部の略全高さ範囲に亘って減圧吸収パネルを陥没形成し、
この減圧吸収パネルの形状を、全体として縦長矩形状で、上下の所定高さ位置から中央高さ位置にかけて横幅が縮幅する縮幅領域を有する形状とし、
隣接する減圧吸収パネル間に位置する周壁部分の、縮幅領域の略中央部に対向する高さ位置に、隣接する減圧吸収パネルを連結するように溝状の横リブを形成する、
と云うものである。
減圧吸収パネルの形状を、上下の所定高さ位置から中央高さ位置にかけて横幅が縮幅する縮幅領域を有する形状とすると共に、横リブを隣接する減圧吸収パネルを連結するように形成することにより、両者の作用効果が相俟って、隣接する減圧吸収パネル間部分に横リブを形成したことに起因する、周壁の変形の横リブ端部近傍への集中を緩和することができる。
すなわち、押圧力による、あるいは減圧時における周壁の変形を横リブ端部近傍から上下方向へ分散して緩やかな凸状の変形として、永久変形を効果的に抑制したり、鋭い突出変形による自動販売機中等でのトラブルに係る問題を解消することができる。
すなわち本発明の主たる構成を有するものにあっては、横リブにより減圧吸収パネル間部分における周壁の面剛性や座屈強度を大きくし、特に平坦壁の左右端に位置する縦方向の稜線に発生する「くの字」状に凹むような座屈変形を効果的に抑制することができると共に、減圧吸収パネルが縮幅領域を有する形状とすると共に、横リブが隣接する減圧吸収パネルを連結する構成とすることにより、横リブの形成に起因する、周壁の鋭い突出変形を横リブ端部近傍から上下方向へ分散して緩やかな凸状の変形とすることができ、永久変形を効果的に抑制したり、鋭い突出変形による自動販売機中等でのトラブルに係る問題を解消することができる。
図1、図2は本発明による壜体の一実施例を示すものであり、図1は全体正面図、図2は図1中のA−A線に沿って切断矢視した平断面図である。
そしてこの減圧吸収パネル12の形状は全体として縦長矩形状の形状であるが、上下の所定高さ位置(本実施例では上から略1/3、下から略1/3の高さ位置)から中央高さ位置にかけて横幅を縮幅した縮幅領域13を有する形状としている。
この図から分かるように縮幅領域13の高さ範囲では、平坦壁5の左右端部から、段差16そして段部11の2箇所での陥没を介して減圧吸収パネル12が陥没形成していることになるが、減圧時にはこの左右の段差16部分の変形のし易さを利用して縮幅領域13においても、減圧吸収パネル12の陥没変形量を大きくすることができ、縮幅領域13により減圧吸収パネル12の面積が小さくなることに起因する減圧吸収機能の低下を補完することができる。
この壜体1の全体的な形状は図1に示す実施例の壜体と同様であるが、減圧吸収パネル12の形状が縦長矩形状であること、すなわち図1における縮幅領域13がないこと、また横リブ15が形成されていない点で異なる。
この壜体1の全体的な形状は図1に示す実施例の壜体と同様であるが、減圧吸収パネル12の形状が縦長矩形状である点で異なる。一方、図6に示した第1の比較例の壜体と比較すると隣接する減圧吸収パネル12間の領域に横リブ15を形成している点が異なる。
なお、図3(a)、図7(a)、図9(a)は全体正面図、図3(b)、図7(b)、図9(b)はそれぞれ図3(a)中のB−B線、図7(a)中のD−D線、図9(a)中のF−F線に沿った平断面図である。また、図3(b)、図7(b)、図9(b)中の一点鎖線は変形前の状態を示したものである。
また、押圧力を作用させる位置はいずれも図3(a)中のハッチングで示した領域で、平坦壁5の中央高さ位置で稜線7近傍の位置であり、その作用の方向は図3(b)中の白抜き矢印で示した方向である。
なお、上記のような位置における押圧力の作用は、自動販売機内や、減圧時に実際に発生することが想定されるものである。
また、減圧吸収パネル12を縮幅領域13を有する形状とすると共に、横リブ15を隣接する減圧吸収パネル12を連結するように形成することによって、第2の比較例の壜体1におけるような横リブ15の端部15e近傍での変形の集中を緩和することができ、隣接する平坦壁5nにおける変形を領域Daに広く分散させることができ、永久変形の発生を防止することができ、また鋭い凸状の突出変形に起因する自動販売機内等でのトラブルに係る問題を効果的に解消することができる。
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
5 ;平坦壁
5n;(隣接する)平坦壁
6 ;コーナー壁
7 ;稜線
8 :底部
11;段部
12;減圧吸収パネル
13;縮幅領域
15;横リブ
15e;端部
16;段差
101;壜体
102;口筒部
103;肩部
104;胴部
105;平坦壁
106;コーナー壁
108;底部
111;段部
112;減圧吸収パネル
113;周溝リブ
Bd、Ad;状態
Da、Db;(変形)領域
Claims (2)
- 四角筒状の胴部(4)を有し、該胴部(4)にテーパー筒状の肩部(3)を介して口筒部(2)を起立設した壜体であり、
前記胴部(4)の周壁を構成する4ケの平坦壁(5)に胴部(4)の略全高さ範囲に亘って減圧吸収パネル(12)を陥没形成し、
該減圧吸収パネル(12)の形状を、全体として縦長矩形状で、上下の所定高さ位置から中央高さ位置にかけて横幅が縮幅する縮幅領域(13)を有する形状とし、
隣接する減圧吸収パネル(12)間に位置する周壁部分の、前記縮幅領域(13)の中央部に対向する高さ位置に、前記隣接する減圧吸収パネル(12)を連結するように溝状の横リブ(15)を形成する構成とした合成樹脂製角形壜体。
- 縮幅領域(13)の左右外側の平坦壁(5)部分に、該平坦壁(5)の左右中央方向に向けて陥没する段差(16)を、減圧吸収パネル(12)の上下端部の左右端に沿って、縦方向に延設する構成とした請求項1記載の合成樹脂製角形壜体。
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