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JP5039286B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を用いて記録紙上に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
以下に、背景技術として非磁性一成分現像方式を用いた従来の画像形成装置について、図17を用いて説明する。
画像形成装置200において、像担持体としての通常ドラム状とされる電子写真感光体(以下感光ドラムと示す)20は、一次帯電器21にて一様に帯電される。次に外部装置より入力された画像情報に対応して、露光装置22より感光ドラム20上に光照射を行い潜像を形成する。この感光ドラム20上の静電潜像は、現像装置60において、一次帯電器21の印加電圧と同極性の摩擦帯電極性を有する現像剤(以下トナーと示す)Tにより可視像すなわちトナー像とされる。
前記トナー像は転写帯電器23にて転写材Qに転写される。転写材Qは感光ドラム20より分離され、続いて定着装置25に搬送され定着された後に永久像となる。また、転写帯電器23で転写されずに残った感光ドラム20上のトナーTは、クリーニング装置24にて除去され、感光ドラム20は次の画像形成プロセスに供される。
トナーTは負帯電性であり、かつイエロー・マゼンタ・シアン・ブラック各色いずれかの顔料を含有した負帯電性非磁性一成分トナーである。また、各種形状に加工された板状もしくはスクリュー等からなるトナー撹拌部材64,65は、図中矢印の方向に回転するように設けられ、トナー収納部中のトナーTを現像剤担持体としての現像ローラ61へ搬送している。
図17に示す現像容器仕切り板66は、常に一定量のトナーTを現像ローラ61近傍のトナー供給ローラとしてのRSローラ62上に供給すべく仕切り板の高さが適正化されている。
非磁性一成分現像法においては、磁力によるトナー供給が不可能となるため、現像ローラ61にはウレタンスポンジ製のRSローラ62が当接されている。RSローラ62は、現像ローラ61とニップ部でカウンタ方向に回転することでトナーTを現像ローラ61上に供給すると同時に、感光ドラム対向位置を通過しても現像されなかった現像ローラ61上のトナーを剥ぎ取っている。
現像ローラ61には、トナー量規制部材として規制ブレード63が当接されており、現像ローラ61上のトナーを規制してトナー薄層を形成し、現像領域(ドラム対向位置)に搬送されるトナー量を規定している。現像領域に搬送されるトナー量は、現像ローラ61上に接触する規制ブレード63の当接圧や当接長さ等により決定される。
規制ブレード63は、厚さ数百μmのリン青銅・ステンレス等の金属薄板上に接着もしくは溶着されており、金属薄板の弾性により均一に現像ローラ61に当接されるチップブレードである。このとき、金属薄板の材質、厚さ、侵入量、設定角によって規制ブレード63の当接条件が決定される。
また、現像ローラ61は、現像領域で上記感光ドラム20の表面と所定の間隔(現像ロ
ーラ11周囲部分に不図示のコロを配置することで規定)をおいて対向し、バイアスを印加することで振動電界を形成している。上記の構成において、所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ61の表面に付着して現像領域に搬送されてきたトナーTは、上記振動電界によって現像ローラ表面に付着したトナーTが現像ローラ61と感光ドラム20との間で往復運動を行うことで感光ドラム表面に形成された静電潜像を可視化する。
また、上記画像形成装置200において、転写材Qが厚紙等(一般的に100g/m以上の高画質専用用紙)の場合、定着装置25を通過する転写材Qの速度を落として定着性を高める動作を行うことが一般的である。その際、定着装置25に紙先端部が侵入し始めるとき、紙後端部は現像動作を行っている。そのため感光ドラム20及び現像ローラ61等の回転速度も同様に落としている(この動作を以下高画質モードと称す)。
以上の一連の画像形成動作は、装置各部に与えられるバイアス電圧をはじめとする様々なパラメータが組み合わされてなる画像形成条件の下で実行される。画質が良好で、しかも安定した画像形成を行うためには、適切な画像形成条件の下で画像形成が行われるようにすることが重要である。この画像形成条件を設定するにあたっては、様々な画像上の制約条件を満足する必要がある。
所望の画像濃度を得ることはもちろん、特にこの種の画像形成装置で発生する画像ベタ部後端の濃度が濃くなってしまう所謂「はき寄せ」と呼ばれる画像不良や、感光ドラム20上の背景部にトナーが現像してしまい転写紙上に現れる「カブリ」と呼ばれる現象を抑制しなくてはならない。そのため、常に上記した制約条件を満足するよう画像形成条件を設定する必要がある。例えば、はき寄せに関しては現像バイアスに立ち下がり規定バイアスを設ける方法が考案されている(特許文献1)。
また、この種の画像形成装置では以下の(1)、(2)、(3)の場合において装置及びトナー特性の変化が主原因となって画像濃度が変化することが知られている。
(1)ユーザーが高画質モードを使用した場合
(2)装置の使用環境が変動した場合
(3)長期間にわたって画像形成装置を使用した場合
上記した場合における画像濃度変化を防止するために、(1)の場合においては感光ドラム20の表面電位を変化させる方法が提案されている(特許文献2)。(2)の場合においては帯電バイアスを変化させることで、現像コントラストを調整する方法が提案されている(特許文献3)。また、(3)の場合においては装置の稼動状況に応じて、振動バイアスの振幅及び帯電バイアスを変化させる方法が提案されている(特許文献4)。
特開平7−134480号公報 特開平7−209933号公報 特開平5−88496号公報 特開2004−138687号公報
しかしながら、上記した(1)、(2)、(3)の場合において、従来の画像形成装置を使用すると、画像濃度だけでなく、はき寄せやカブリの発生レベルも変化してしまう。これは、前述したように、それぞれの場合において画像形成装置やトナーの特性が変化してしまうためである。
ここで、以下に図18を用い、特にはき寄せと呼ばれる画像不良を説明する。図18は感光ドラム20と現像ローラ61を長手方向から観測した、はき寄せのメカニズムを説明
するための模式図である。はき寄せは以下に示すメカニズムにより発生すると考えられている。
はき寄せとは、図18に示すように、画像後端部Hにトナーが多く集まる現象である。これは、図18に示すように感光ドラム20と現像ローラ61との間にACバイアスを印加すると、樽型の電界Dが生じる。すると、現像ローラ61の表面に付着しているトナーTは電界によって形成される電気力線Sに沿って、感光ドラム20と現像ローラ61の間を往復運動するため、感光ドラム20と現像ローラ61の最近接点よりも外側に向かって移動する。つまり、ACバイアスを印加すると、現像領域内の飛翔トナーT1は常に現像領域外方に移動する速度成分を持つようになる。
次に、感光ドラム20と現像ローラ61とが図18に示す矢印方向に回転し、感光ドラム20に潜像が作られている場合、つまり、実際の現像中の場合について説明する。
図18に示す、感光ドラム20に形成された潜像のうち−100Vの電位の位置が可視部分、即ちトナー像を形成する領域R1であり、−500Vの電位の位置が感光ドラムの背景部電位であり、トナー像が形成されない領域R2である。
可視部分が現像領域内に達すると、現像ローラ61上のトナーTは可視部分に付着していくが、上記したように飛翔しているトナーT1には現像領域外方向に移動する速度成分があるため、可視部分の上流側へと移動する。また、電位が−100Vである領域R1と電位が−500Vである領域R2の境目においては、領域R2から領域R1に向かう電界が生じている。それにより、可視部分の上流側へと移動してきたトナーT1は、この境目で止まってしまう。そのため、可視部分の上流及び中央部よりも後端部のトナー量が多くなってしまう。その結果、このようなはき寄せHが形成される。
画像濃度に関して、前述の(1)、(2)、(3)それぞれの場合の特許文献においては、常に安定した画像濃度が得られるように各々の画像形成条件を適正化しているが、はき寄せ、カブリに対し効果がある対策ではない。更に特許文献1に挙げたような方法だけでは変化するはき寄せの発生レベルに対しその対策効果は不十分である場合がある。
そこで、前述の(1)、(2)、(3)のような場合においても画像濃度やカブリを適正に保ちながら、はき寄せの発生が抑えられた常に高品位な画像を形成することのできる技術の確立が望まれている。
本発明は上記の従来技術の課題を鑑みなされたもので、その目的とするところは、像担持体の回転速度を変化させた場合においても、はき寄せの抑制された高品位な画像を安定して形成する画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、使用環境が変動した場合においても、はき寄せの抑制された高品位な画像を安定して形成する画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、長期にわたって画像形成装置を使用した場合においても、はき寄せの抑制された高品位な画像を安定して形成する画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部材と、
帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
前記現像バイアスは、
現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
前記帯電部材に印加する帯電バイアスをVc、前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、Vc及びVminの値を一定値とし、
前記像担持体の回転速度が遅くなるほど、|Vmax−Vl|の電位差絶対値が小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする。
また、静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部材と、
帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
前記現像バイアスは、
現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、
|Vmin−Vd|の電位差絶対値を一定値とするようにし、
前記像担持体の回転速度が遅くなるほど、|Vmax−Vl|の電位差絶対値が小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする。
本発明によれば、はき寄せの抑制された高品位な画像を安定して形成することができる。
以下に図面及び実施例を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り初めの説明と同様のものである。
(画像形成装置)
本実施例における画像形成装置を図1に示す。画像形成装置100において、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム1は、一次帯電器2にて一様に帯電される。次に外部装置より入力された画像情報に対応して、潜像形成手段としての露光装置3より感光ドラム1上に光照射を行い静電潜像を形成する。この感光ドラム1上の静電潜像は、現像剤としてのトナーTを担持する現像剤担持体としての現像装置10において、一次帯電器2の印加電圧と同極性の摩擦帯電極性を有するトナーTにより可視像すなわちトナー像とされる。
前記トナー像は転写帯電器4にて転写材Qに転写される。転写材Qは感光ドラム1より
分離され、続いて定着装置6に搬送され定着された後に永久像となる。また、転写帯電器4で転写されずに残った感光ドラム1上の現像剤としてのトナーTは、クリーニング装置5にて除去され、感光ドラム1は次の画像形成プロセスに供される。
感光ドラム1の駆動部には感光ドラム速度変更手段7が配設され、不図示の制御手段により、転写材Qの種類又は外部情報に基づいて感光ドラム1の回転速度を任意に変更可能となっている。
(現像装置)
次に、現像装置10について詳しく説明する。本実施例における現像装置10は、非磁性一成分非接触現像方式の現像器に本発明を適用したものである。現像装置10は、感光ドラム1と、現像剤担持体としての現像ローラ11と、現像剤供給部材としてのRSローラ12と、トナー量規制部材13と、絶縁性の非磁性一成分現像剤であるトナーTと、板状のトナー撹拌部材14を備える。また、感光ドラム1とトナーTを担持した現像ローラ11とは一定間隔を保持して対向している。
以下、現像装置10が備える各部材について説明する。
感光ドラム1として、φ24mmのアルミニウム素管表面に、OPC等の感光材料を塗工して構成されている部材を用いる。現像ローラ11として、φ12mmのアルミニウム素管表面に、カーボン、グラファイトを分散したフェノール樹脂溶液をスプレー塗工した部材を用いる。現像ローラ両端部にはSDコロ(不図示)を設置し、感光ドラム表面に突き当てることで、SDギャップ(現像ローラ11と感光ドラム1との間隔)を保つ。本実施例における現像装置10のSDギャップは300μmとする。RSローラ12として、芯金上にポリウレタンフォームを設けた直径12mmのローラを用いる。トナー量規制部材13として厚さ0.1mmのリン青銅板の表面にポリアミドをラミネート加工したものを用いる。
次に、現像装置10の動作について説明する。
トナーTは負帯電性であり、かつイエロー・マゼンタ・シアン・ブラック各色いずれかの顔料を含有した負帯電性非磁性一成分トナーである。トナー撹拌部材14は、図中矢印の方向に回転できるように設けられ、トナー収納部中のトナーTを現像ローラ11へ搬送している。現像容器仕切り板15は、常に一定量のトナーTを現像ローラ11近傍のRSローラ12上に供給すべく仕切り板の高さは適正化されている。
RSローラ12は、現像ローラ11に当接されており、ニップ部でカウンタ方向に回転することでトナーTを現像ローラ11上に供給すると同時に、感光ドラム対向位置を通過しても現像されなかった現像ローラ11上のトナーを剥ぎ取っている。
現像ローラ11には、トナー量規制部材13として規制ブレードが当接されており、現像ローラ11上のトナーを規制してトナー薄層を形成し、現像領域に搬送されるトナー量を規定すると共に、トナーを帯電させている。
上記の構成において所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ11の表面に付着して現像領域に搬送されてきたトナーTは、現像ローラ11に印加される現像バイアスによって現像ローラ11と感光ドラム1との間で往復運動を行うことで感光ドラム1の表面に形成された静電潜像を可視化する。
(画像形成装置における各設定条件)
感光ドラム1は、図1に示す矢印方向に通常50mm/secの速度で回転し、感光ドラム速度変更手段7によって、25mm/sec及び16mm/secの速度に変更可能となっている。また、バイアス制御手段としての現像バイアス切り換え手段18によって、感光ドラム速度に応じて現像バイアスを切り換える。
現像ローラ11は、図1に示す矢印方向に回転し、感光ドラム1に対して周速差150%の回転速度で回転する。現像ローラ表層のトナーを均一な薄層にするため、トナー量規制部材13は、現像ローラ11の回転方向に対してカウンタ方向に15g/cmの線圧で現像ローラ11と当接している。
(現像バイアス電圧波形)
次に本実施例において現像ローラ11に印加される現像バイアス電圧波形について図2を用いて説明する。
本実施例において、現像バイアス電圧は、直流バイアスに交流バイアスを重畳させた振動バイアス電圧を用いている。ここでは、図2に示すように、飛翔電圧Vmax1を−1150V、引き戻し電圧Vmin1を+650V、時間平均電圧Vdcを−250Vに設定している。その結果、ピーク間電圧Vpp(VmaxとVminの電位差)は1800V、Duty(デューティー)比は50%となる。
ここで飛翔電圧Vmaxとは、現像ローラ11上の負極性に帯電されたトナーTを感光ドラム1上に形成された静電潜像の背景部電位Vdや可視部最小電位Vlに対して、飛翔させる方向に付勢する電圧のこという。換言すれば、現像剤であるトナーTを現像剤担持体である現像ローラ11から像担持体である感光ドラム1に向かう方向に付勢するピーク電圧である。
また、引き戻し電圧Vminとは、背景部電位Vd及び可視部最小電位Vlに飛翔したトナーの一部及び大部分を現像ローラ11に引き戻す方向に付勢する電圧を示している。換言すれば、トナーTを感光ドラム1から現像ローラ11に向かう方向に付勢するピーク電圧である。
Duty比とは、飛翔電圧Vmax1の印加時間(Tmax1)と引き戻し電圧Vmin1の印加時間(Tmin1)の和(即ち、交流波形の1周期の時間Ts)に対する、飛翔電圧Vmax1の印加時間を示す。また、交流周波数は3kHzに固定設定している。
次に感光ドラム上電位について説明する。一次帯電器2により帯電バイアスVcを印加し感光ドラム表面を帯電した後、潜像形成手段としての露光装置3により感光ドラム1上に光照射を行い静電潜像を形成する。これにより感光ドラム上の背景部電位Vd=−500V、可視部最小電位Vl=−100Vになるように設定している。
次に本実施例の詳細な説明に移る。
表1に本実施例における現像バイアス制御の設定値を示す。なお本実施例においては、飛翔電圧Vmaxの値を変化させることで、|Vmax−Vl|値を変化させている。また|Vmax−Vl|値を変化させたときにはDuty比を調節し、時間平均電圧Vdcは−250Vとして固定している。表1は、実施例1における感光ドラム速度に対する現像バイアスの設定条件を示したものである。
Figure 0005039286
はき寄せは、感光ドラム上の潜像電位差が大きいほど目立つ。例えば、ベタ画像の次にベタ白画像が存在するような、潜像電位が急激に変化する領域において発生しやすい。図3に本発明の効果を調べるために用いた画像パターンの一部を示す。これは、縦×横が30mm×20mmのベタ画像の次にベタ白画像が続く画像である。この画像を画像スキャナシステムにてパーソナルコンピュータ内に取り込み、画像濃度を0から255の数値データに変換する。図4はサンプル画像のY軸に対する濃度分布を示す。
次に、はき寄せ部の数値化の測定方法を説明する。
図4において、YbからYcの範囲がYaからYbの範囲よりも濃度が大きい。つまり、YbからYcまでがはき寄せ領域である。図中の斜線部分がはき寄せ濃度の積分値であり、1ミリメートルあたりの濃度変化をはき寄せ値とした。図で示したはき寄せデータの場合、はき寄せ領域Yb−Ycの値が4(mm)、はき寄せ濃度の積分値(図中斜線部分)が160(dig)である。したがって、はき寄せ値は160/4=40(dig/m
m)となる。
本発明者らの実験によれば、はき寄せ値が20(dig/mm)以下になれば、目視に
よるはき寄せは目立たなくなる。そこで、はき寄せ値20以下を良好画像とした。
以下に比較例を用いて本発明の効果を説明する。
(比較例1)
比較例1として画像形成装置及び現像装置の構成は実施例1と同様であるが、感光ドラムの回転速度を変化しても現像バイアスは同一条件のものを使用した。比較例1の現像バイアスは、実施例1の感光ドラム速度50mm/sec時と同様であり、ピーク間電圧Vpp=1800V、交流周波数3kHz、時間平均電圧Vdc=−250V、現像Duty比50%の矩形波で形成されたものである。
比較実験として、通常の感光ドラム速度50mm/secの条件で50枚印字し、50枚後に感光ドラム速度25mm/secの条件で10枚印字し、更に感光ドラム速度50mm/secの条件で50枚印字した後、感光ドラム速度16mm/secの条件で10枚印字する、という1サイクル120枚の印字を行う。つまり感光ドラム速度50mm/secの条件で50枚印字するごとに、50mm/sec→25mm/sec、50mm/sec→16mm/secを繰り返し、3サイクル合計360枚印字した。そして、各画像のベタ濃度を市販されている反射型濃度測定器を用いて測定し、はき寄せ値は上記した方法にて測定した。図5は、その際のタイミングチャート及び印字画像10枚平均のベタ画像濃度及びはき寄せ値の対応図を示す。
図5に示すように、比較例1では感光ドラム速度が変化すると、ベタ画像濃度及びはき寄せ値が大きく変化してしまう。それに対して、実施例1では感光ドラム速度を変化させてもベタ画像濃度、はき寄せ値、共にほぼ一定の値になる。
以下に上記理由を詳しく説明する。
図6に感光ドラム速度を低下させたときのはき寄せ値の推移を示す。また、図7に感光ドラム速度を低下させたときのベタ画像濃度の推移を示す。破線は現像バイアスを一定にした比較例1の場合、実線は本実施例1の構成で感光ドラムの回転速度の低下に応じて、|Vmin−Vd|を固定した状態で|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくした場合のものである。
なお、各実施例では|Vmin−Vd|を固定した状態について説明しているが、通常背景部電位Vdは帯電バイアスVcの設定値と対応して一定値をとる。そのため、帯電バイアスVc及び引き戻し電圧Vminの値を一定値とするよう制御することでも、ほぼ同様の効果を得ることができ、濃度変化、はき寄せ画像及びカブリを低減することができる。
図6に示すように、現像バイアスを一定にした比較例1の場合、感光ドラム速度が下がるにつれてはき寄せが悪化し、はき寄せ値20を超えてしまう。また、図7に示すように、感光ドラム速度が下がるにつれて画像濃度が高くなってしまう。それに対して、実施例1の構成では感光ドラム速度が変化してもはき寄せ値は20以下に抑えることができ、かつ、画像濃度も一定に保つことができている。
実施例1の構成がはき寄せ画像及び濃度変化を低減できたことは以下の理由である。
まずはき寄せ画像について説明する。はき寄せ画像は、前述したように感光ドラムと現像ローラ間のトナーの往復運動によって生じる。よって、トナーの往復運動の回数が多いほど、はき寄せが悪化し易い。感光ドラム速度が下がるにつれてはき寄せ画像が悪化するのはこのためである。
一方、はき寄せは現像ローラと感光ドラムとの間の樽型電界が強い方が悪化し易くもなる。例えばトナーの往復運動の回数が同じであるとき、上記樽型電界が強い場合においては(つまり現像Vppが大きい場合は)、トナーが現像領域外方向へのより強い力を受けその方向への速度成分が大きくなることによって、はき寄せ画像がより強く現れるようになる。
実施例1においては、比較例1に対し|Vmin−Vd|を固定した状態で|Vmax−Vl|を小さくすることにより樽型電界を弱めることで、はき寄せ画像を比較例1よりも良化することができている。これが比較例1と実施例1の場合においてはき寄せ画像に差が生じる理由である。一方で、本制御によりトナーの往復運動の回数は多少増加すると考えられるが、電界を弱める作用の方が効果が大きい。
次に画像濃度について説明する。画像濃度は現像に寄与するトナー量が多いほど濃い。比較例1において感光ドラムの回転速度を低下させた際には、現像ローラ上に静電的鏡映力で付着しているトナーに対し、現像バイアスが十分な時間印加される。そのため、これまで現像ローラ上から離れられず現像に寄与できなかったトナーが現像ローラから離れ、現像に寄与することができるようになる。結果、感光ドラムの回転速度を低下させた場合に画像濃度が濃くなる。
一方、実施例1においては、特に|Vmin−Vd|を固定した状態で、感光ドラムの回転速度の変動に応じて|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくするという制御を行っている。これにより、現像ローラ上のトナーが飛翔するための電界を選択的に弱め、現像に寄与するトナー量を一定にすることで画像濃度を一定に保つことができる。
なお、振動バイアスのピーク間電圧Vppを、感光ドラム速度に応じて小さくするという制御を行うことによっても、本発明における制御を行った場合と同様に、はき寄せ画像に関しては一定の効果がある。これは前述の本発明の効果が得られたのと同様の理由であると考えられる。
しかしながら、この方法は主にカブリの観点から望ましくない。それは以下の理由による。例えば感光ドラムの速度を50mm/sec→25mm/secとした場合、現像バイアスを50mm/secの設定のまま一定にしておくと、比較例1に示したように画像濃度は濃くなり、はき寄せは悪化する。前述したように、これは現像に寄与するトナーが多い、現像過多の状態である。そのとき、感光ドラム上の背景部電位Vdに現像するトナーも多くなる所謂地カブリが悪化する。
図8に現像バイアスを一定にした場合(比較例1)とVpp制御を行った場合、及び本実施例1における場合の感光ドラム速度に対する紙上カブリの変化を示す。Vpp制御方法は、実施例1で|Vmax−Vl|を小さくしたのと同じ値だけ、Vppを小さくしている。ここで、カブリの測定は東京電色社製のREFLECTMETER MODEL TC−6DSを用いて測定し、下式より算出した。
カブリ(反射率)(%)=標準紙の反射率(%)−サンプル非画像部の反射率(%)
図8に示すように、感光ドラム速度の低下に伴い、比較例1の一定バイアス制御において、カブリは顕著に悪化している。さらには、Vpp制御によってもカブリ抑制効果は十分ではない。一方、本実施例においては、カブリが感光ドラムの速度低下に関係なく低い値で安定している。
カブリに関して、Vpp制御によるものと実施例1とで得られた効果が違うのは以下の理由による。Vpp制御による場合と実施例1による場合とのバイアス制御の差異を示した対応表を表2に示す。ここでは例として感光ドラム回転速度を50mm/sec→25mm/secに変更した場合を示す。Vpp制御、実施例1とも同様にピーク間電圧を100V小さくするように制御している。また、時間平均電圧Vdcについては両者とも一定であり、Vdc=−250Vとしている。
Figure 0005039286
表2に示すように、Vpp制御の場合は、現像ローラ上から感光ドラム上の背景部電位Vdである背景部B1に対しトナーTが飛翔するよう付勢される電圧|Vmax−Vd|が実施例1よりも大きくなり、感光ドラム上の背景部B1からスリーブ上に飛翔するよう付勢される電圧|Vmin−Vd|が実施例1よりも小さくなってしまう。その結果、トナーTが背景部B1に飛翔するための力が強くなり、感光ドラム上の背景部B1に付着するトナー量が増加し地カブリが悪化する。
Duty比を50%に維持したまま時間平均電圧Vdcを調整し、飛翔電圧Vmax及び引き戻し電圧Vminを実施例1と同じにする制御方法があるが、この場合は時間平均電圧Vdcを−200Vとしなければならず、画像濃度の低下が著しい。一方、本実施例においては|Vmin−Vd|を固定したまま、|Vmax−Vl|を小さくし、Duty比を調整することでVdcを一定にしており、カブリを抑制しつつ画像濃度を適正に保
つことが可能となる。
なお、本実施例においては、飛翔電圧Vmaxの値を制御することにより上記効果を得たが、制御手段により露光装置の光照射量を変更して可視部最小電位Vlの値を変更することによっても感光ドラム速度の低下によるはき寄せ画像の悪化や、画像濃度変化を抑える効果が得られる。
上記の効果が得られる理由は、飛翔電圧Vmaxの値を制御する時とは異なっている。例えば、感光ドラムの速度を50mm/sec→25mm/secとした場合、可視部最小電位Vl=−100V→Vl=−150Vに制御することによって|Vmax−Vl|を小さくすると、|Vd−Vl|の潜像コントラストが小さくなる。これによりVdからVlへ向かうエッジ効果電界が小さくなる。するとエッジ電界によるトナーのせき止め効果が和らぐことにより、はき寄せを良化することができる。また同時に|Vdc−Vl|の現像コントラストが小さくなることにより、画像濃度の増加分を抑制することが可能となる。
以上挙げた理由から、本発明の実施例1のように感光ドラムの回転速度が低下した場合においては、|Vmin−Vd|を一定値にしたまま、|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくするという制御を行うことで、感光ドラムの回転速度低下に応じて変動する画像濃度及び地カブリを抑制し、はき寄せ画像を低減することができる。
なお、実施例1においては、|Vmin−Vd|=1150V、|Vmax−Vl|=1050V、950V、900Vの値を用いたが、SDギャップ、感光ドラム、現像ローラ径等の諸条件によって最適な値は変化する。そのため、|Vmin−Vd|の固定値及び|Vmax−Vl|の変化量は各画像形成装置の諸条件に応じた任意の値を用いることで本発明の効果を得ることができる。また、背景部電位Vd、可視部最小電位Vlを不図示の電位センサーにより検知し、フィードフォアード制御あるいはフィードバック制御することで、より精度の高い現像バイアス設定を行うことも可能である。また、本実施例においては本発明の効果が分かりやすいようにVdc=−250Vの一定値としたが、これに限定されるものではなく、画像上ベタ黒濃度が充分に得られる値であれば良い。
本実施例は、画像形成装置の使用環境が変化した際に前述の現像バイアス制御を行う発明に関するものである。
本実施例における画像形成装置について説明する。以下に記述する点以外は、基本的に実施例1と同じものであり重複を避けるため説明を省略する。実施例2における画像形成装置には、周囲の環境情報を検知するセンサーが備えられており、温度及び湿度を検知することによりその環境における絶対湿度(g/m)を求める機能が備わっている(不図示)。
次に本実施例における現像バイアスについて述べる。
本実施例における現像バイアスは、実施例1で説明した図2に示す関係を基本とする。なお、交流周波数は3kHzで固定である。
次に、本実施例における感光ドラム上電位について説明する。
本実施例においては、図1に示す一次帯電器2により帯電バイアスVcを印加し、感光ドラム表面を帯電する。一般的に帯電バイアスVcを絶対湿度の変化に係らず一定とする
場合、空気中の絶対湿度に応じて感光ドラム上の背景部電位Vdは変化する。
表3にVcを一定としたときの絶対湿度に対するVdの変動、及び可視部最小電位Vlの変動を示す。例えば表3に挙げた絶対湿度5.8(g/m)とは、温度22℃、湿度35%の環境を指す。
Figure 0005039286
本実施例においては、帯電バイアスVcを一定とした場合において本発明の効果を検証する。各環境において変動するVdに合わせVminを調整する操作を行い、後述するように|Vmin−Vd|の値を一定に保つよう制御を行う。
次に本実施例の詳細な説明に移る。
表4に本実施例における各環境の絶対湿度と現像バイアス制御の設定条件との関係を示す。本実施例においては、絶対湿度の増加に応じて|Vmin−Vd|値を一定値に固定したまま|Vmax−Vl|値を小さくするよう制御を行う。ここでは、Vmax値を変えることで、|Vmax−Vl|値の値を変化させている。また、各環境においてDutyを調節し、Vdcは−250Vで一定となるようにしている。
Figure 0005039286
以下に比較例を用いて本発明の効果を説明する。
(比較例2)
比較例2として画像形成装置の構成は実施例2と同様であるが、環境検知によって絶対湿度が変化しても現像バイアスを同一条件に制御するものを使用した。比較例2の現像バイアスは実施例2の絶対湿度1.4g/mの時と同等であり、振動バイアス振幅Vpp=1800V、交流周波数3kHz、現像Dutyを調整し、時間平均電圧Vdc=−250Vとしている。
比較実験として、各環境において同一の画像形成装置を用いて、表4に挙げた3種類の使用環境において、10枚ずつ印字を行った。各画像のベタ濃度を市販されている反射型濃度測定器を用いて測定し平均値をとった。はき寄せは実施例1の中で示した方法にて各画像測定し、その平均値をとった。
図9に上記実験により得られた結果をもとに横軸に絶対湿度を、縦軸にはき寄せ値をプロットしたものを示す。また、図10には横軸に絶対湿度を、縦軸にベタ濃度をプロットしたものを示す。破線は現像バイアス一定の比較例2、実線は表4に示す本実施例の制御を行ったものである。図9に示すように比較例2では、絶対湿度が変化するとはき寄せが悪化し、はき寄せ値20を超えてしまう。
また、図10に示すように、絶対湿度が上がるにつれて画像濃度が高くなってしまう。それに対して実施例2の構成では絶対湿度が変化してもはき寄せ値は20以下に抑えることができ且つ、画像濃度も一定に保つことができている。
実施例2の構成がはき寄せ画像及び濃度変化を低減できたことは以下の理由である。はじめに、はき寄せ画像について説明する。
絶対湿度が増加するに伴い、現像ローラ上のトナーの帯電量分布は図11に示すように変化する。帯電量分布は絶対湿度の増加に伴い+側(帯電量の絶対値が小さくなる方向)にシフトし、更にその分布がブロードになる。この現象が起こる理由は、冬場等の乾燥した環境において摩擦帯電が起こりやすいことを考えれば容易に想像できる。
このようなトナーの帯電特性の変化が、現像バイアスを一定にした比較例2の構成において、はき寄せが悪化した理由である。はき寄せ画像は実施例1においても述べたように、感光ドラムと現像ローラ間にてトナーの往復運動によって生じるものである。よって、トナーの往復運動の回数が多いほど、はき寄せが悪化し易い。
装置の使用環境により、トナーの帯電量分布が図11に示すように+側にシフトすると、トナーが現像バイアスによって受けるクーロン力が減少する。これによって現像ローラ上から感光ドラム上にトナーが到達するまでの往復運動の回数が増加し、はき寄せが悪化する。
一方、はき寄せは現像ローラと感光ドラムとの間の樽型電界が強い方が悪化し易くもなる。例えば、トナーの往復運動の回数が同じであるとき、上記樽型電界が強い場合においては(つまり現像Vppが大きい場合は)、トナーが現像領域外方向へのより強い力を受けその方向への速度成分が大きくなることによって、はき寄せ画像がより強く現れるようになる。
実施例2においては、比較例2に対し|Vmin−Vd|を固定した状態で|Vmax−Vl|を小さくすることにより上記樽型電界を弱めており、はき寄せ画像を比較例2よりも良化することができている。これが比較例2と実施例2の場合において、はき寄せ画像に差が生じる理由である。一方で、本制御によりトナーの往復運動の回数は多少増加すると考えられるが、電界を弱める作用の方がはき寄せ画像に対し効果が大きい。
次に画像濃度について説明する。
画像濃度は現像に寄与するトナー量が多いほど濃くなる。装置の使用環境が変動し絶対湿度が増加すると、上記したトナーの帯電量分布の変化が起こる。これにより、トナーと現像ローラとの間の静電的鏡映力が減少することにより、現像ローラからトナーが離れやすくなる。その結果、現像に寄与するトナー量が増加し画像濃度が濃くなる。そこで本実施例においては装置の使用環境により|Vmin−Vd|を固定した状態で、|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくするという制御により、現像ローラ上のトナーが飛翔するための電界を選択的に弱め、現像に寄与するトナー量を一定にすることで画像濃度を一定に保つことができる。
一方で振動バイアスのピーク間電圧Vppを、絶対湿度の増加に応じて小さくするという制御を行うことによっても、本発明における制御を行った場合と同様に、はき寄せ画像に関しては一定の効果がある。これは前述の本発明の効果が得られたのと同様の理由であると考えられる。
しかしながら、この方法は実施例1でも述べたように、カブリの観点から望ましくない。それは以下の理由による。
例えば、使用環境が絶対湿度1.4g/m→18g/mに変動した場合、現像バイアスを1.4g/m時のまま一定にしておくと、比較例2に示したように画像濃度は濃くなり、はき寄せは悪化する。前述したようにこれは現像に寄与するトナーが多くなった現像過多の状態である。そのとき、同時に感光ドラム上の背景部電位Vdに現像されるトナーも多くなる所謂地カブリ現象が悪化する。
図12は、現像バイアスを一定にした場合、Vpp制御を行った場合、及び本実施例における場合それぞれの、各絶対湿度(g/m)に対する紙上カブリの変化を示す。Vppの制御方法は、Vdcを変化させ、実施例2で|Vmax−Vl|を小さくしたのと同じ値だけ、Vppを小さくしている。
図12に示すように、絶対湿度の変化に伴い、比較例2の一定バイアス制御においてカブリは顕著に悪化している。さらには、Vpp制御によってもカブリ抑制効果は十分ではない。一方本実施例においては、カブリが絶対湿度の変化によっても低い値で安定している。
カブリに関して、Vpp制御によるものと実施例2とで得られた効果が違う理由は実施例1で述べたので、ここでは省略することとする。
なお本実施例においては、Vmax値を制御することにより上記効果を得たが、実施例1でも述べたようにVl値を変更することによっても感光ドラム速度の低下によるはき寄せ画像の悪化や、画像濃度変化を抑える効果が得られる。この理由に関しても実施例1と同様でありここでは省略する。
以上挙げた理由から、本発明の実施例2のように、装置の使用環境が変動した場合においては、絶対湿度の増加に応じて|Vmin−Vd|を一定値にしたまま、|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくするという制御を行うことで、画像濃度及び地カブリの変動を抑制し、はき寄せ画像を低減することができる。
なお、実施例2においては、|Vmin−Vd|=1100V、|Vmax−Vl|=1110、1000V、890Vの値を用いたが、SDギャップ、感光ドラム、現像ローラ径等の諸条件によって最適な値は変化する。そのため、|Vmin−Vd|の固定値及び|Vmax−Vl|の変化量は各画像形成装置の諸条件に応じた任意の値を用いることで本発明の効果を得ることができる。また、本実施例においては本発明の効果が分かりやすいようにVdc=−250Vの一定値としたが、これに限定されるものではなく、画像上ベタ黒濃度が充分に得られる値であれば良い。
本実施例においては絶対湿度によって変動する感光ドラム上電位について、それを補正するようにVminを制御し|Vmin−Vd|を一定に保つ場合について示したが、一方では環境検知の結果をフィードバックして帯電バイアスVcを調整し、Vdを使用環境に係らず一定に保つ方法も考えられる。この場合にはVminを一定値とすることで|Vmin−Vd|を環境によらず一定値とすることができる。更には帯電バイアスVc及びVminを装置の使用環境によらず一定値とした場合においても、使用環境に応じて|Vmax−Vl|を変化させる制御を行うことにより、本発明における作用効果を得ることができるのは明らかである。
本実施例は、画像形成装置の使用情報に応じて前述の現像バイアス制御を行う発明に関するものである。
本実施例における画像形成装置について説明する。以下に記述する点以外は、基本的に実施例1と同じものであり重複を避けるため説明を省略する。実施例3における画像形成装置は、印字枚数、トナー残量、現像スリーブの回転数等の情報及び現像バイアス電圧の制御値を、別途設けられた記憶媒体(不図示)に格納し、それらの情報を画像形成装置本体の制御部が通信制御することにより、現像バイアス制御を自由に行うことができる機構を備えている。
次に、本実施例における現像バイアスについて述べる。
本実施例における現像バイアスは、実施例1で説明した図2に示す関係を基本とする。なお、交流周波数は3kHzで固定である。
次に、本実施例における感光ドラム表面の電位について説明する。一次帯電器2は、帯電バイアスVcを印加し感光ドラム表面を帯電する。これにより、背景部電位Vd=−500V、可視部最小電位Vl=−100Vになるように設定している。本実施例においては、Vc及びVminを耐久枚数によらず一定とし、更に耐久枚数によって感光ドラム上電位は一定であるとした。本実施例においては非接触現像方式を用いているため、耐久による感光ドラム表面層の削れが少なく、Vd及びVlの変動が少ないためその影響をほぼ無視できる。
次に、本実施例の詳細な説明に移る。
表5に前記記憶媒体の使用情報に応じて実施する現像バイアス制御の設定条件を示す。本実施例においては、使用情報に印字枚数を用い、耐久枚数に応じて|Vmin−Vd|値を一定値に固定したまま|Vmax−Vl|値を小さくするよう制御を行う。ここでは、Vmax値を変えることで、|Vmax−Vl|値の値を変化させる方法を用いた。また、それぞれの耐久枚数においてDutyを調節し、Vdcは−250Vで一定となるようにしている。
Figure 0005039286
以下に比較例を用いて本発明の効果を説明する。
(比較例3)
比較例3として画像形成装置の構成は実施例3と同様であるが、耐久枚数が変わっても現像バイアスは同一条件のものを使用した。比較例3の現像バイアスは実施例3の初期状態時と同等であり、振動バイアス振幅Vpp=1800V、交流周波数3kHz、現像Dutyを調整し、時間平均電圧Vdc=−250Vとしている。
比較実験として、各環境において同一の画像形成装置を用いて、表5に挙げたそれぞれの耐久枚数において、10枚ずつ印字を行った。各画像のベタ濃度を市販されている反射
型濃度測定器を用いて測定し平均値をとった。はき寄せは実施例1の中で示した方法にて各画像測定し、その平均値をとった。
図13に上記実験により得られた結果をもとに横軸に耐久枚数を、縦軸にはき寄せ値をプロットしたものを示す。また、図14には横軸に耐久枚数を、縦軸にベタ濃度をプロットしたものを示す。破線は現像バイアス一定の比較例3、実線は表5に示す本実施例の制御を行ったものである。図13に示すように比較例3では耐久枚数が増加するのに伴い、はき寄せが悪化し、はき寄せ値20を超えてしまう。
また、図14に示すように、耐久枚数が増加するのに伴い画像濃度が高くなってしまう。それに対して実施例3の構成では耐久枚数が増加しても、はき寄せ値を20以下に抑えることができ、且つ、画像濃度も一定に保つことができている。
比較例3及び実施例3において以上のような結果が得られた理由を以下に説明する。一般的に、耐久枚数が増加していくと、現像ローラ上のトナーの帯電量分布は図15に示すように変化する。この現象が起こる理由は、実施例1で述べた現像工程で使用(印字)されなかったトナーが、図1中のトナー量規制部材13、RSローラ12での摺擦を繰り返すことにより、外添剤のトナーへの埋め込みや、剥離により徐々に帯電量が低下してくることによる。このようなトナーの帯電特性の変化が、現像バイアスを一定にした比較例3の構成において、はき寄せが悪化した理由である。また、トナーの帯電量が低下したことによりトナーと現像ローラとの間の静電的鏡映力が減少し、現像に寄与するトナー量が増加し画像濃度が濃くなる。
これに対し、実施例3の耐久枚数の増加に応じ|Vmin−Vd|を固定した状態で、|Vmax−Vl|を小さくするという現像バイアス制御を行うことにより、はき寄せ画像及び濃度変化を低減できた。なお、その理由は、実施例2とほぼ同様の理由によるため、実施例2を参照することとし省略する。
一方、振動バイアスのピーク間電圧Vppを、絶対湿度の増加に応じて小さくするという制御を行うことによっても、本発明における制御を行った場合と同様に、はき寄せ画像に関しては一定の効果がある。これは本発明の効果が得られたのと同様の理由であると考えられる。
しかしながら、この方法は実施例1、2でも述べたように、カブリの観点から望ましくない。それは以下の理由による。
例えば、耐久枚数が0→2000枚に増加した場合、現像バイアスを初期状態のまま一定にしておくと、比較例3に示したように画像濃度は濃くなり、はき寄せは悪化する。前述したように、これは現像に寄与するトナーが多くなった現像過多の状態である。そのとき、同時に感光ドラム上の背景部電位Vdに現像されるトナーも多くなる所謂地カブリという現象が悪化する。
図16に現像バイアスを一定にした場合とVpp制御を行った場合、及び本実施例における場合の耐久枚数に対する紙上カブリの変化を示す。Vppの制御方法は、実施例3で|Vmax−Vl|を小さくしたのと同じ値だけ、Vppを小さくしている。ここで、カブリの測定は東京電色社製のREFLECTMETER MODEL TC−6DSを用いて測定し、下式より算出した。
カブリ(反射率)(%) =標準紙の反射率(%)−サンプル非画像部の反射率(%)
図16に示すように、耐久枚数の増加に伴い比較例3の一定バイアス制御においてカブリは顕著に悪化している。更には、Vpp制御によってもカブリ抑制効果は十分ではない
。一方本実施例においては、カブリが耐久枚数の増加によっても低い値で安定している。
カブリに関して、Vpp制御によるものと本実施例とで得られた効果が違う点は実施例1で述べたので、ここでは省略することとする。
なお、本実施例においては、Vmax値を制御することにより上記効果を得たが、実施例1、2でも述べたようにVl値を変更することによっても感光ドラム速度の低下によるはき寄せ画像の悪化や、画像濃度変化を抑える効果が得られる点に関しても実施例1で記述したのと同様であり、ここでは省略する。
以上挙げた理由から、本発明の実施例3のように画像形成装置の耐久枚数の増加に応じて|Vmin−Vd|を一定値にしたまま、|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくするという制御を行うことで、耐久枚数により変動する画像濃度及び地カブリを抑制し、はき寄せ画像を低減することができる。
なお、実施例3においては、|Vmin−Vd|=1100V、|Vmax−Vl|=1050、1000V、950Vの値を用いたが、SDギャップ、感光ドラム、現像ローラ径等の諸条件によって最適な値は変化する。そのため、|Vmin−Vd|の固定値及び|Vmax−Vl|の変化量は各画像形成装置の諸条件に応じた任意の値を用いることで本発明の効果を得ることができる。また、本実施例においては本発明の効果が分かりやすいようにVdc=−250Vの一定値としたが、これに限定されるものではなく、画像上ベタ黒濃度が充分に得られる値であれば良い。
なお本実施例においては、耐久枚数によってVc及びVminを一定としたが、仮に耐久による感光ドラム上電位の変動が大きい場合は、実施例2の場合と同様にVdの変動に合わせVminを調整し、耐久枚数によらず|Vmin−Vd|を一定値とする制御を行っても本発明の作用効果が得られることは明らかである。
以上、各実施例を参照して説明した本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)像担持体の回転速度が変化した場合においても、濃度変化、はき寄せ画像及びカブリを低減することができる。(2)画像形成装置の使用環境が変動した場合においても、濃度変化、はき寄せ画像及びカブリを低減することができる。(3)特に新たな検知機構を設けることなく低コストな構成で、濃度変化、はき寄せ画像及びカブリを低減することができる。(4)画像形成装置の使用情報に応じて変化する、濃度変化、はき寄せ画像及びカブリを低減することができる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略断面図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置における初期状態の現像バイアス波形を示す図である。 はき寄せを説明するために用いたサンプル画像を示す図である。 図3に示すサンプル画像のY軸に対する濃度分布を示すグラフである。 実施例1と比較例1に係る画像形成装置の比較実験におけるタイミングチャート、濃度変化及びはき寄せ値の対応関係を示した図である。 本発明の実施例1及び比較例1に係る感光ドラム速度とはき寄せ値の関係を示すグラフである。 本発明の実施例1及び比較例1に係る感光ドラム速度とベタ画像濃度の関係を示すグラフである。 本発明の実施例1及び比較例1に係る感光ドラム速度と紙上カブリの関係を示すグラフである。 本発明の実施例2及び比較例2に係る絶対湿度とはき寄せ値の関係を示すグラムである。 本発明の実施例2及び比較例2に係る絶対湿度とベタ画像濃度の関係を示すグラフである。 本発明の実施例2に係る画像形成装置の使用環境ごとのトナー帯電量分布を示すグラフである。 本発明の実施例2に係る絶対湿度と紙上カブリの関係を示すグラフである。 本発明の実施例3に係る耐久枚数とはき寄せ値の関係を示すグラフである。 本発明の実施例3に係る耐久枚数とベタ画像濃度の関係を示すグラフである。 本発明の実施例3に係る耐久枚数とトナー帯電量分布との関係を示すグラフである。 本発明の実施例3に係る耐久枚数と紙上カブリとの関係を示すグラフである。 従来の画像形成装置の概略断面図である。 はき寄せのメカニズムを説明するための模式図である。
符号の説明
1 感光ドラム
2 一次帯電器
3 露光装置
7 感光ドラム速度変更手段
10 現像装置
11 現像ローラ
18 現像バイアス切り換え手段
100 画像形成装置
Q 転写材
T トナー
Vc 帯電バイアス
Vd 背景部電位
Vdc 時間平均電圧
Vl 可視部最小電位
Vmax 飛翔電圧
Vmin 引き戻し電圧
Vpp ピーク間電圧

Claims (7)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
    前記現像バイアスは、
    現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
    前記帯電部材に印加する帯電バイアスをVc、前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、Vc及びVminの値を一定値とし、
    前記像担持体の回転速度が遅くなるほど、|Vmax−Vl|の電位差絶対値が小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
    前記現像バイアスは、
    現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
    前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、
    |Vmin−Vd|の電位差絶対値を一定値とするようにし、
    前記像担持体の回転速度が遅くなるほど、|Vmax−Vl|の電位差絶対値が小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
    前記現像バイアスは、
    現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
    前記帯電部材に印加する帯電バイアスをVc、前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、Vc及びVminの値を一定値とし、
    画像形成装置の使用環境の絶対湿度が大きくなるほど、|Vmax−Vl|の電位差絶対値が小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
    前記現像バイアスは、
    現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
    前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、|Vmin−Vd|の電位差絶対値を一定値とするようにし、
    画像形成装置の使用環境の絶対湿度が大きくなるほど、|Vmax−Vl|の電位差絶対値が小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
    前記現像バイアスは、
    現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
    前記帯電部材に印加する帯電バイアスをVc、前記像担持体上に形成された静電潜像の可視部電位をVlとしたときに、Vc及びVminの値を一定値とし、
    画像形成装置の使用情報に基づいた画像形成装置の使用量が多くなるほど|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体と所定の間隔を保持して対向し、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    を備え、前記静電潜像を可視像とするために前記現像剤担持体に現像バイアスが印加される画像形成装置において、
    前記現像バイアスは、
    現像剤を現像剤担持体から像担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vmaxと現像剤を像担持体から現像剤担持体に向かう方向に付勢するピーク電圧Vminとを有する振動バイアス電圧であり、
    前記像担持体上に形成された静電潜像の背景部電位をVd、可視部電位をVlとしたときに、|Vmin−Vd|の電位差絶対値を一定値とするように、かつ、画像形成装置の使用情報に基づいた画像形成装置の使用量が多くなるほど|Vmax−Vl|の電位差絶対値を小さくなるように、かつ、|Vmax−Vd|の電位差絶対値が小さくなるようにVmaxを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記使用情報とは印字枚数、像担持体の回転数、現像剤担持体の回転数、現像剤残量のうち少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
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