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JP4086736B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は電子写真方式を利用した画像形成装置において、像担持体表面に形成した静電潜像を現像して可視化するために用いられる現像装置に係り、特に、像担持体と現像剤担持体との間に所定の間隔を設け、交流電界により非接触で現像を行う現像装置及び画像形成装置に関する。
従来、レーザビームプリンタや、複写機等の画像形成装置としては、図19に示したような電子写真法を用いた画像形成装置が提案されている。これらの基本動作について以下に説明する。
画像形成工程において、像担持体としての通常ドラム状つまり回転体とされる電子写真感光体(以下「感光ドラム」と称す。)11は、先ず、帯電工程にて一次帯電器12にて一様に帯電される。次に、潜像形成工程である露光工程にて外部装置より入力された画像情報に対応して露光装置13より感光ドラム11表面に光照射を行い、潜像を形成する。次に、現像工程にて、この感光ドラム11表面の静電潜像は、現像装置60において、一次帯電器12の印加電圧と同極性の摩擦帯電極性を有する現像剤(以下「トナー」と称す。)Tにより可視像即ち現像剤像(トナー像)とされる。このトナー像は、転写工程にて、転写帯電器14にて転写材Qに転写される。転写材Qは感光ドラム11より分離され、続いて、定着工程にて、定着装置16に搬送されて、それによる定着後に永久像となる。又、転写帯電器14で転写されずに残った感光ドラム11表面の現像剤Tは、クリーニング装置15にて除去され、感光ドラム11は次の画像形成工程(画像形成プロセス)に供される。
上記の画像形成装置にて実施される画像形成工程において、主に現像工程を行う現像装置60について説明する。
現像装置60に収容され、現像剤として使用されるトナーTは負帯電性であり且つイエロー・マゼンタ・シアン・ブラック各色いずれかの顔料を含有した負帯電性非磁性一成分トナーである。
このトナーTは、現像装置本体カバーとしての現像容器60aに収容され、現像容器60内に設置された攪拌部材64、65にて攪拌されて均一に維持される。攪拌部材64については、各種形状に加工された板状もしくはスクリュー等から構成されるトナー第1撹拌部材64及びトナー第2撹拌部材65が感光ドラム11軸方向に平行に設けられており、図中矢印の方向に回転してしており、トナー収納部(現像容器)60a中のトナーTを、現像剤担持体としての回転体である現像ローラ61へ搬送している。撹拌部材は2本と限定されず、各種現像器構成にあわせて、現像容器60a内部から現像ローラ61近傍までトナーを搬送することが出来れば撹拌部材の個数は問わない。
現像容器60aは、現像ローラ61と、2本の攪拌部材のうち現像ローラ61側に設置された攪拌部材64との間に、現像容器仕切り板66を有し、つまり、現像容器60aは、現像ローラ61にトナーTを供給する現像部60bと、トナーTを収容して攪拌する攪拌部60cとに仕切られている。そして、現像ローラ61のある現像部において、常に一定量のトナーTを現像ローラ61近傍の現像剤供給剥ぎ取りローラ62表面に供給すべく仕切り板66の高さは適正化されている。
非磁性一成分現像法においては、磁力によるトナー供給が不可能となるため、上記のように、現像部60bにおいては、現像ローラ61にはウレタンスポンジ製の現像剤供給剥ぎ取りローラ62が当接されている。現像剤供給剥ぎ取りローラ62は、現像ローラ61とのニップ部でカウンタ方向に回転することで、トナーTを現像ローラ61表面に供給すると同時に、感光ドラム11対向位置を通過しても現像されなかった現像ローラ61表面のトナーを剥ぎ取っている。
現像ローラ61には、現像剤量規制部材として規制ブレード63が当接されており、現像ローラ61表面のトナーを規制して、トナー薄層を形成し、現像領域(ドラム対向位置)70に搬送されるトナー量を規定している。現像領域70に搬送されるトナー量は、現像ローラ61表面に接触する規制ブレード63の当接圧や当接長さ等により決定される。
規制ブレード63は、厚さ数百μmのリン青銅・ステンレス等の金属薄板表面に接着もしくは溶着されており、この金属薄板の弾性によって規制ブレード63は均一に現像ローラ61に当接されているチップブレードである。このとき金属薄板の材質、厚さ、侵入量、設定角によって規制ブレード63の当接条件が決定される。
又、上記現像ローラ61は、現像領域70で、感光ドラム11表面と所定の間隔(以下「SDギャップ」と称す。)をおいて対向し、バイアスが印加されることで振動電界である交流電界を形成している。
上記の構成において所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ61表面に付着して現像領域70に搬送されてきてトナーTは、上記交流電界によって、現像ローラ61表面に付着したトナーTが、現像ローラ61と感光ドラム11との間で往復運動を行い、感光ドラム11表面に形成された静電潜像を可視化する。
しかしながら、このように、交流電界によって現像を行う現像装置60において、「はき寄せ」と呼ばれる画像不良が発生する。
以下に図20を用いて、「はき寄せ現象」について説明する。図20は、感光ドラム11と現像ローラ61との対向部70を回転方向に対して側面から観測したモデル図である。
はき寄せとは、現像領域70において、現像ローラ61回転方向上流部分である画像後端部Hにトナーが多く集まる現象である。
このようなトナー像が形成されると、画像に濃度が濃くなった部分が見られる画像欠陥を引き起こしてしまうのである。
図20のように感光ドラム11と現像ローラ61の間に交流バイアス(ACバイアス)を印加すると、樽型の電界Dが生じる。すると、現像ローラ61表面に付着しているトナーT1は電界Dによって形成される電気力線Dに沿って、感光ドラム11と現像ローラ61の間を往復運動する。そして、感光ドラム11と現像ローラ61の最近接点Sよりも外側に向かって移動する。つまり、ACバイアスを印加すると、現像領域70内のトナーT1は常に現像領域70外方向に移動する速度成分を持つようになる。こうした電気力線Dによる外側への押し出しと感光ドラム11の回転方向に従って、特に現像領域70より現像ローラ61回転方向上流側Hに、トナーT1が溜まるのである。
ここで、感光ドラム11と現像ローラ61が図中矢印方向に回転し、潜像が作られている場合、つまり、実際の現像中の場合について説明する。図20において、感光ドラム11帯電電位Vdが−100Vの部分Aが潜像部分であり、トナー像が形成される領域である。Vdが‐500Vの部分Bは、一次帯電器12による感光ドラム11の基準電位であり、トナー像が形成されない領域である。潜像部分Aが現像領域70内に達したとき、現像ローラ61表面のトナーは潜像部分Aに付着していくが、上記したように飛翔トナーT1には現像領域70外方向に移動する速度成分があるため、潜像部分Aの現像ローラ61回転方向上流側へと移動する。
又、Vd=−100Vの部分AとVd=−500Vの部分Bの境目においては、−500Vから−100Vに向かう電界が生じている。それにより、潜像部分Aの現像ローラ61回転方向上流側へと移動してきた負極性のトナーT1は、この境目で滞留してしまう。そのため、潜像部分A及び中央部Sの現像ローラ61回転方向上流のトナー量が多くなってしまい、この部分にはき寄せHが形成される。
はき寄せHによるトナーの滞留部つまり掃き寄せ画像を低減させる方法として、特許文献1にて現像領域70に電極を有する板状部材を挿入し、はき寄せを低減するという提案がなされている。しかしながら、画像形成動作を繰り返し行い、現像装置60の寿命近くの状態においては、画像の端部、つまり紙の両端からはき寄せ画像やトナー飛散が発生してしまう。
特開平8−22185号公報
本発明の目的は、交流電界によって、現像剤担持体から像担持体に現像剤を移動させて現像動作を行う現像装置において、簡易な構成にて、長期にわたって、現像剤担持体と像担持体との対向部である現像領域にて発生する掃き寄せ、飛散トナーの付着を抑え、良好な画像を形成する現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、現像剤を収容する現像容器と、前記現像剤を担持搬送する回転体である現像剤担持体と、を有し、静電潜像が形成され、該静電潜像を担持する回転体である像担持体に前記現像剤担持体を対向させ、該対向部に位置する現像領域にて、振動電界を形成し該振動電界により、前記現像剤担持体表面にて担持して前記現像領域に搬送された前記現像剤で、前記静電潜像を現像する現像装置において、
前記現像剤担持体の軸方向に平行な方向における前記像担持体の画像保証領域において、前記像担持体の回転方向上流から前記現像領域内に先端部が侵入した板状部材であり、前記現像剤担持体の軸方向に平行な方向の幅が、同方向における前記画像保証領域よりも広い飛翔現像剤制御部材を有し、前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部における前記飛翔現像剤制御部材の先端部は、前記画像保証領域における前記飛翔現像剤制御部材の先端部よりも、前記像担持体の回転方向下流に突出して設けられることを特徴とする現像装置を提供する。
第1の本発明の一実施態様によると、前記飛翔現像剤制御部材は、前記現像剤担持体の回転方向の上流側から、前記現像領域に一端辺を配置させて侵入しており、前記飛翔現像剤制御部材の侵入開始部が、前記現像剤担持体の逆回転方向の角度で、前記現像剤担持体と前記像担持体との回転中心を結ぶ位置を0°として、30°の方向に前記現像剤担持体の半径を延長させた延長部と交差する位置より、前記飛翔現像剤制御部材に沿った方向で、前記現像領域に存在する前記飛翔現像剤制御部材の端辺からの距離が長い位置にある。
第1の本発明の他の実施態様によると、前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部は、前記現像領域の前記現像剤担持体回転方向の全領域と対向しているか、又は、前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部が前記現像剤担持体に向かって屈折した形状を有するか、又は、前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部が前記像担持体と前記現像剤担持体との間隔を一定に保つ部材に接触又は近接しているのが好ましい。
第2の本発明は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像を現像する第1の本発明の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の現像装置及び画像形成装置は、静電潜像が形成され、静電潜像を担持する回転体である像担持体に現像剤担持体を対向させ、対向部に位置する現像領域にて、振動電界を形成し振動電界により、現像剤担持体表面にて担持して現像領域に搬送された現像剤で、静電潜像を現像する現像装置において、現像剤担持体の軸方向に平行な方向における像担持体の画像保証領域において、像担持体の回転方向上流から現像領域内に先端部が侵入した板状部材であり、現像剤担持体の軸方向に平行な方向の幅が、同方向における画像保証領域よりも広い飛翔現像剤制御部材を有し、飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部における飛翔現像剤制御部材の先端部は、画像保証領域における飛翔現像剤制御部材の先端部よりも、像担持体の回転方向下流に突出して設けられるので、現像装置寿命まで、現像領域にて生じる現像剤の掃き寄せ、端部からの現像剤飛散を防止し、安定した画像を出力する。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
本実施例における現像装置を図1に示す。図1に示す現像装置100は、非磁性一成分非接触現像方式の現像器に本発明を適用したものである。以下現像装置100について詳細に説明する。
本実施例の現像装置100は、従来例にて説明した図19に示した構成の画像形成装置の現像装置60の位置に備えられ、従来例にて説明した画像形成工程の現像工程にて像担持体である感光ドラム1表面に形成された静電潜像を現像するものとする。図1において、現像装置100は、像担持体としての回転体である感光ドラム1に周面を対向させて平行に設けられており、現像剤を収容する現像容器100aと、現像剤担持体としての回転体である現像ローラ2と、現像剤供給部材としての現像剤供給剥ぎ取りローラ3と、トナー規制部材4と、板状部材である飛翔現像剤制御部材(制御部材)5と、板状のトナー攪拌部材6と、を備え、現像容器100aには絶縁性の非磁性一成分現像剤であるトナーTを収容している。
現像装置100に対向する感光ドラム1としては、外径30mmのアルミニウム素管表面に、OPC等の感光材料を塗工して構成されている部材を用いた。
そして、現像装置100が有する各部材について説明する。
現像剤担持体としての現像ローラ2として、外径16mmのアルミニウム素管表面に、カーボン、グラファイトを分散したフェノール樹脂溶液をスプレー塗工した部材を用いた。現像ローラ2の軸方向両端部には、図3に示すように、コロ21を設置し、感光ドラム1表面に突き当てることで、感光ドラム1と現像ローラ2とに一定のSDギャップを保つ。ここでは、SDギャップを300μmと設定した。
現像剤供給剥ぎ取りローラ3としては、外径5mmの金属芯金に厚さ4.5mmのウレタンフォームを外周に形成した部材を用いた。
トナー規制部材4としては、厚さ0.1mmのリン青銅板を用いた。
ここで、現像装置100の動作について説明する。
トナーTは負帯電性であり且つイエロー・マゼンタ・シアン・ブラック各色いずれかの顔料を含有した負帯電性非磁性一成分トナーである。
本実施例の現像装置100においては、感光ドラム1軸方向に攪拌部材6を1本設けた。その攪拌部材である、トナー撹拌部材6が、図中矢印の方向に回転できるように配置し、トナー収納部中のトナーTを現像ローラ2へ搬送している。本実施例でも、従来例と同様に、現像容器100aは、現像ローラ2が設置された現像部100bと攪拌部材6が設置された100cとに現像容器仕切り板7によって分割されており、常に一定量のトナーTを現像ローラ2近傍の現像剤供給剥ぎ取りローラ3表面に供給すべく仕切り板7の高さは適正化されている。
現像剤供給剥ぎ取りローラ3は、現像ローラ2に当接されており、ニップ部でカウンタ方向に回転することでトナーTを現像ローラ2表面に供給すると同時に、感光ドラム1対向位置を通過しても現像されなかった現像ローラ2表面のトナーを剥ぎ取っている。
現像ローラ2は、現像容器100aから感光ドラム1周面に向けて、その周面の一部を露出させているが、その露出部分にて現像ローラ2回転方向上流側の現像容器100a開口部にて、現像ローラ2には、トナー量規制部材としての規制ブレード4が当接されており、現像ローラ2表面のトナーを規制してトナー薄層を形成し、現像領域70に搬送されるトナー量を規定すると同時に、トナーを帯電させている。
上記の構成において所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ2表面に付着して、現像領域70に搬送されてきたトナーTは、現像ローラ2に印加される現像バイアスによって、現像ローラ2表面に付着したトナーTが、現像ローラ2と感光ドラム1との間で往復運動を行うことで感光ドラム1表面に形成された静電潜像を可視化する。
ここで、本実施例における現像装置100における各設定条件を説明する。
感光ドラム1は図中の矢印方向に回転し、現像ローラ2は図中の矢印方向に回転する。つまり本実施例では、感光ドラム1と現像ローラ2の回転方向は、対向部70において同方向つまり順方向である。これは、画像形成条件によっては、カウンタ方向とすることも可能である。
そして、現像バイアスとして、交流振幅2kV、交流周波数3kHzの交流バイアスに−260Vの直流バイアスを重畳させた振動電圧を用いた。この振動電圧によって、現像ローラ2と感光ドラム1(感光ドラムの暗部電位及び明部電位)との間に交番電界(振動電界)が形成される。
又、現像ローラ2表層のトナーTを均一な薄層にするため、現像ローラ2にはトナー規制部材4が現像ローラ2の回転方向に対してカウンタ方向に30g/cmの線圧で現像ローラ2と当接している。
こうした現像装置100において、本実施例の特徴としては、現像領域70におけるトナー飛散、吐き出しを防止するために、現像領域70に板状部材である飛翔現像剤制御部材(制御部材)5を侵入させて設けたことである。実施例1の制御部材5について、図を用いて説明する。図2は、本実施例1の現像装置100における現像領域70付近の拡大図であり、現像ローラ2及び感光ドラム1の回転方向の側面から見た図である。
飛翔現像剤制御部材5は、感光ドラム1と現像ローラ2との対向部である現像領域70において、現像ローラ2の回転方向上流側から、制御部材5の一端辺5aが現像領域70に存在するように侵入させて配置する。
例えば、ここでは、制御部材5を、現像領域70略中心Sに制御部材5の一端辺5aが存在するように配置する。つまり、制御部材5は、現像領域70即ち感光ドラム1と現像装置2の対向部に現像ローラ2回転方向上流側から、その最先端である一端辺5aが現像領域70内にあるように侵入させた板状部材である。言い換えると、制御部材5は、片端5aを感光ドラム1と現像ローラ2との間に挟んで、現像ローラ2の回転方向上流側に突出した板状部材である。制御部材5の現像領域70に存在している一端辺5aと対称位置のもう片端辺5bは、本実施例では、図1のように現像装置100の現像容器100aに固定されている。しかし、一端部5aが現像領域70にあれば、固定部となるもう片端5bは、画像形成装置の現像装置100以外の部材に固定されていても良い。
図3は本実施例1の現像装置100における感光ドラム1側から見た制御部材5の配置構成図である。現像ローラ2の軸方向両端には、SDコロ21が設けられ、SDギャップ300μmの間隔を保っている。そして、現像ローラ2軸方向の制御部材5の存在領域(幅)は、現像ローラ2の軸方向に平行な方向において、画像が形成される画像保証領域よりも広く配置する。
そして、制御部材5の現像領域70に存在する端辺5aと、現像ローラ2及び感光ドラム1との距離は、特に限定されないが、感光ドラム1と現像ローラ2の中間付近もしくは、制御部材5の一端辺5aの位置を保つために、感光ドラム1表面に押圧接触させることが好適である。
ここで、制御部材5が設置される現像領域70を定義するとともにその測定方法を示す。
上記現像装置100において、現像ローラ2表面に帯電されたトナーTが付着している状態で、且つ感光ドラム1及び現像ローラ2を停止した状態で、現像ローラ2表面のトナーが充分飛翔可能なACバイアスを印加する。そのとき、感光ドラム1表面近傍の現像ローラ2表面において、トナーTが存在しないもしくは、周りよりもトナー層の少ない領域とその領域の両端でトナー層の厚い領域が発生する。
その様子をモデル化したものを図4に示す。図4において、感光ドラム1と現像ローラ2間にACバイアスを印加すると、感光ドラム1と現像ローラ2との間には図示したように湾曲電界が形成される。その湾曲電界に沿って対向部70中心S付近のトナーは図中矢印の方向つまり、対向部70中心Sの外側に向かって移動する。又、対向部70中心Sから遠ざかるほど、SDギャップが離れる為、ACバイアスの影響が小さくなり、トナーの動きも小さくなる。図中a及びdの外側においては、現像ローラ上のトナーは、ACバイアスの影響を受けない。その結果、a−b間、及びc−d間として示される、対向部70中心Sに対して両対称に存在する部分がトナー層Tの厚い領域となり、この厚い領域a−bとc−dの間である現像領域70中心部Sを含むb−c間が、トナーTの存在しない、もしくは、周りよりもトナー層Tの少ない領域となる。
図4において、これらトナー層の厚い領域と少ない領域を合わせたa−d間を現像領域70とする。上記の制御部材5の先端5aが存在する現像領域70は、上記のa−d間の領域である。そして、現像領域70の幅は、感光ドラム1及び現像ローラ2の径、SDギャップ、温度、湿度、気圧等の環境、現像バイアス、現像バイアス印加時間、トナーTの帯電量及び現像ローラ2表面トナー付着量によって変化する。
本実施例において、本発明者らの実験によれば、感光ドラム1の直径30mm、現像ローラ2の直径を16mm、SDギャップを300μm、現像ローラ2表面トナーTの平均帯電量を40μC/g、現像ローラ2上表面単位面積当たりのトナー付着量を0.5mg/cm2として、1気圧、20℃湿度60%の環境下のもと感光ドラム1と現像ローラ2との間に、周波数2500Hz、交流振幅2000VのACバイアスを1秒間印加した場合、現像領域70は現像ローラ2の周方向に4mmとなった。
このように、周方向に交差する方向つまり軸方向において、現像ローラ2の画像保証領域より広い領域にわたって、先端5aが現像領域70内に存在するように、制御部材5を設けることによって、トナーの掃き寄せ部分が、制御部材5に規制されて、感光ドラム1表面に付着せず、長期にわたって、良好な画像を形成することが可能となった。そして、更に、現像ローラ2回転方向で上流側に設けられることによって、この効果が確実となった。
実施例2
本実施例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の現像ローラ2軸方向の幅のみを変更したものである。
図5は、本実施例における感光ドラム1側から見た制御部材5の配置構成図である。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本実施例においては、制御部材5の現像ローラ2軸方向の長さが、現像ローラ2表面軸方向におけるトナーコート層の幅よりも長く配置している。
画像形成の条件によっては、画像保証領域よりも広い面積において現像がなされることもある。又、現像領域70よりも幅広く現像ローラ2にトナー層を設けることもある。こうした場合は、現像ローラ2のトナーコート層よりも幅広く制御部材5を設けると掃き寄せトナーの発生をより確実に防止できる。
ここで、以下に比較例1を用いて実施例1及び実施例2の効果を説明する。
比較例1
図12は比較例1における感光ドラム1側から見た制御部材5の配置構成図である。本比較例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、制御部材5の現像ローラ2軸方向の幅のみを変更したものである。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
比較例1においては、図12に示したように、制御部材5の感光ドラム1及び現像ローラ2軸方向の幅が画像保証領域よりも短い構成である。
表1に実施例1、実施例2についての画像不良における本比較例との比較を示す。
Figure 0004086736
表1に示すように、本比較例のように感光ドラム1及び現像ローラ2軸方向の幅が、画像保証領域よりも飛翔現像剤制御部材5が狭い構成においては、画像端部のはき寄せ画像を防止することができず、現像ローラ2と感光ドラム1との対向部にて掃き寄せられたトナーが飛散して、現像ローラ2表面への飛散トナーのボタ落ちや現像装置100の飛散トナー汚れも生じる。
よって、実施例1のように、画像保証領域よりも制御部材5を長くすることで、これらの、画像の端部まではき寄せ画像、トナーのボタ落ち、トナー汚れを防止し、現像装置100の寿命近くまで問題ないレベルに維持することができる。
又、実施例2のように、現像ローラ2表面トナーコート層の長さよりも制御部材5の長さを長くすることで、確実に端部のはき寄せ画像やトナーのボタ落ち等を防止することが可能となる。
実施例3
本実施例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の配置のみを変更したものである。
図6は、本実施例における現像ローラ2及び感光ドラム1回転方向に対して側面からみた現像領域70付近の拡大図である。又、図7は、本実施例における感光ドラム1側から見た制御部材5の配置構成図である。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本実施例では、板状部材である制御部材5が現像領域70に存在する端辺5aを先端として、そこから現像ローラ2回転方向上流側に向かう長さをLとして、その長さLを、端部長さLとして、下記のように定める。
ここでは、板状部材である制御部材5において、端辺5aと対称の位置にある端辺5bの位置を、制御部材5を構成する板状部材が、制御部材5として存在する領域の端辺とする。例えば、本実施例では、制御部材5を構成する板状部材は、端辺5aと対向する端辺部分が他の部材、ここでは現像容器100aに取り付けられており、その現像容器100aと制御部材5との間の部分は、制御部材5より幅が狭くなっている。この、狭くなった部分を現像容器100aの取り付け部分として、この現像容器100a取り付け部分を無視して、制御部材5として存在している部分の端辺、つまり現像容器100aとの取り付け部分との境界を端辺5bとして考える。そして、端辺5aと端辺5bとの間の距離、つまり、板状部材である制御部材5の端辺5aと交差する方向の長さを端部長さLとする。
そして、制御部材5を現像ローラ2回転方向上流側から侵入させた板状部材と考えると、侵入先端を端辺5aとするので、端辺5bは侵入開始部ともいえる。そして、端部長さL方向は、制御部材5に沿った方向で、現像領域70への侵入方向といえる。
この端部長さLは、図6、図7に示したように、現像ローラ2周面において、制御部材5先端部分5aと対向する部分から、現像ローラ2と感光ドラム1との回転軸を結ぶ中心線分P1を基準として現像ローラ2逆回転方向で30°以上の領域にわたって、現像ローラ2表面トナーコート層を覆うような長さが必要である。
つまり、現像ローラ2の中心から、現像ローラ2周面において上記中心線分P1を0°とし、そこから現像ローラ2の逆回転方向で30°の方向に、延長された現像ローラ2半径延長部をP2とするとき、その延長部P2と制御部材5が交差する位置5cより外側に、即ち、制御部材5に沿った方向で、現像ローラ2半径延長部P2と交差する位置5cより、制御部材端辺5aからの距離である端部長さLが長い位置に、侵入開始部5bが存在していることが必要である。
端部長さLを上記のように定めることで、掃き寄せトナーが感光ドラム1に移動するのを、長期にわたって防止することが可能となる。
以下に比較例2を用いて本実施例の効果を説明する。
比較例2
図13は、本比較例3における感光ドラム1側から見た制御部材5の端部配置図である。又、図14は、本比較例における現像領域70付近の拡大説明図である。
本比較例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の配置のみを変更したものである。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本比較例の特徴として、図13、14に示したように、実施例3とは違って、端部長さLが、制御部材5先端部分5aと現像ローラ2及び感光ドラム1とが対向する部分から、現像ローラ2と感光ドラム1との回転軸を結ぶ中心線分P1を基準として現像ローラ2逆回転方向で30°以上の領域にわたって、現像ローラ2表面トナーコート層を覆うような長さがないように配置した。
ここで、現像領域70に部材5を挿入させた非接触現像方式の現像装置における懸念点について説明する。
図15は現像領域70上流側におけるトナーの動きを示したモデル図である。符号に関して実施例1と同様であり、その説明を省略する。
図中矢印の方向に順方向に回転駆動している感光ドラム1及び現像ローラ2の、両者の間に現像バイアスを印加している時、トナーは図中矢印方向、つまり大きく現像ローラ2及び感光ドラム1の表面に沿った方向にジグザグに揺れながら、現像ローラ2から感光ドラム1への方向に移動している。
即ち、SDギャップ中央付近にあるトナーは樽型電界の影響を受け、現像領域70中心Sから外側に向かって移動している。一方、感光ドラム1及び現像ローラ2の表面近傍にあるトナーは、感光ドラム1及び現像ローラ2の回転によって発生する気流の影響を受けてそれらの回転方向に移動している。
こうしたトナーTの運動によって、現像領域70上流側に存在するトナーは、図に示したように渦巻きながら動いている。ここで、制御部材5が存在する場合は、その場合のトナーTの動きをモデル化した図16に示すように、制御部材5が存在することにより、トナーTが運動するスペースが狭くなるため、現像ローラ2と制御部材5との間で飛翔するトナーTの動きがより激しくなる。
この現象によって、現像ローラ2回転方向の上流側及び、現像ローラ2端部の現像領域70外においても、トナーTが飛翔する。そして、この飛翔したトナーTが制御部材5の感光ドラム1側の面に飛翔トナーが溜まる現象が発生する。この結果の様子をモデル図である図17に示す。制御部材5の感光ドラム1側の面に、特に現像ローラ2軸方向に平行な方向で端部に飛散トナーTが付着している。このようなトナーが画像形成動作を繰り返し行うことにより増加してくると、以下のような不具合を生じる。
1:画像端部におけるはき寄せ画像の発生
これは、飛翔現像剤制御部材5の感光ドラム1側面に溜まったトナーが、現像バイアスの振動電界によって感光ドラム1と制御部材5の間で往復運動を行い、はき寄せ画像を形成してしまう画像不良である。
2:はき寄せ画像のムラ
これは、制御部材5の感光ドラム1側面に溜まったトナーによって、制御部材5がクラウン形状等に変形し、長手方向の中央部と端部とで、はき寄せを防止する効果にムラが生じてしまう画像不良である。
3:トナーボタ落ちによる画像不良
これは、制御部材5の感光ドラム1側面に溜まったトナーが現像ローラ2表面にトナー塊として落ちてしまい、その部分だけ画像濃度が異常に高くなってしまう画像不良である。
4:現像装置のトナー汚れ
これは、制御部材5の感光ドラム1側面に溜まったトナーTが制御部材5自身の振動によって飛散し、現像装置100が飛散トナーによって汚れてしまう不具合である。特に、画像形成動作を繰り返し行った現像装置100内のトナーは、外添剤が剥ぎ取られ帯電能力が低下してしまい、飛散し易い。
比較例2においては、制御部材5の端部長さLが短かったために、現像ローラ2回転方向上流側より、飛翔トナーTが制御部材5表面に溜まり、上記した問題が発生してしまう。
ここで、制御部材5が現像ローラコート層を覆う現像ローラ2の表面角度領域と、トナー飛散量との関係を、図18に示す。トナー飛散量とは、現像領域70の外側に飛散したトナーを捕集するシート部材を設け、シート部材に付着したトナーの重量を測定して求めたものである。
実施例1の現像装置100を用いて、4000枚通紙したときの制御部材5表面に付着するトナー量を測定した。この現像装置100の制御部材端部長さLは任意に変化させ、又、現像ローラ2の径を外径16mmと外径12mmを用いて比較した。
ここで、トナー飛散量が20mg以下であれば、現像装置寿命末期まで、上記不具合を防止することができる。又、現像ローラ径16mm、12mmともに制御部材5が現像ローラコート層を覆う現像ローラ2の表面角度領域が30°以下ではトナー飛散量が20mg以上であり、上記した問題が発生してしまった。30°以上の場合は、トナー飛散量20mg以下であり、現像装置寿命末期まで上記不具合を防止することができた。
つまり、実施例3のように、制御部材5が現像ローラコート層を覆う現像ローラ2の表面角度領域を、30°以上つまり、制御部材5の他端辺である侵入開始部5bが、現像ローラ2の逆回転方向の角度で、現像ローラ2と感光ドラム1との回転中心を結ぶ位置を0°として、30°の方向に現像ローラ2の半径を延長させた延長部P2と交差する位置より、制御部材5に沿った方向で、制御部材端辺5aからの距離Lが長い位置にあることで、本発明の効果を得ることできる。
尚、制御部材5端部長さLは長いほど先端位置精度を出すことが難しくなってくる為、50mm以下が好ましい。
表2に画像不良における実施例3と本比較例との比較を示す。
Figure 0004086736
表2に示すように、本比較例にて現像装置の寿命近くにて生じていた飛散トナーのボタ落ちやトナー汚れが、実施例3では、現像装置の寿命近くまで問題ないレベルに維持することができる。
実施例4
本実施例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の配置のみを変更したものである。
図8は本実施例における感光ドラム1側から見た制御部材5の配置構成図である。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本実施例の特徴としては、図8に示したように、制御部材5の現像ローラ2軸方向に平行な方向で端部のみが、現像領域70の現像ローラ2周面方向における領域Gを覆うように配置した。制御部材5の感光ドラム1及び現像ローラ2軸方向中央部は、現像領域の中央部から覆っている。
尚、ここで制御部材5の現像ローラ2軸方向端部とは、少なくとも現像ローラ2における画像保証領域より端部側のことをいう。
通常、飛散トナーは感光ドラム1及び現像ローラ2の回転によって発生する気流の方向に飛散するが、端部においては、SDコロ等によって気流が乱れている。そのため、端部付近のトナーは様々な方向に飛散してしまう。また、端部付近より飛散したトナーは再度、現像ローラ2上や感光ドラム1上に回収されず、現像装置100の外部へ飛散し易い。
そこで、本実施例のように、飛翔現像剤制御部材5の長手方向の端部が、飛散トナーを発生させる領域である現像領域70を覆うように配置することで、現像ローラ2端部から飛散するトナーを低減することが可能となり、上記した不具合を低減することができる。
実施例5
本実施例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の配置のみを変更したものである。
図9は本実施例における現像領域70端部を拡大した拡大図である。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本実施例の特徴として、図9に示したように、飛翔現像剤制御部材54の感光ドラム1及び現像ローラ2軸方向端部が現像ローラ2側に屈折している。
本実施例のような構成をとることで、現像ローラ2端部から現像装置100の外部へ向かう空間をふさぐことで、現像装置100外部へ向かう飛散トナーを外部に出すことがない。それによって、上記した画像不良を低減する。特に、飛散トナーによる現像装置の汚れを防止することが可能となる。
実施例6
本実施例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の配置のみを変更したものである。
図10は本実施例における現像領域70端部を拡大した構成図である。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本実施例の特徴として図10に示したように、飛翔現像剤制御部材5の端部は現像ローラ2の両端に設けられたSDコロ21に接触又は近接して配置されている。
これによって、飛翔現像剤制御部材5の取付が安定し、トナーの掃き寄せ防止を長期にわたって行い、良好な画像形成が実現できる。
そして、飛散トナーを外部に出すことがない。それによって、上記した不具合を低減する。特に、飛散トナーによる現像装置の汚れを防止することが可能となる。
実施例7
本実施例は、実施例1と同様の構成及び設定条件の現像装置100において、飛翔現像剤制御部材5の配置のみを変更したものである。
図11は本実施例における感光ドラム1側から見た飛翔現像剤制御部材5の配置構成図である。現像装置100の構成及び動作について、実施例1と同様であるものについて、その説明を省略する。
本実施例の特徴として、図11に示したように、飛翔現像剤制御部材5の回転ドラム1及び現像ローラ2軸方向の幅が、現像ローラ2表面トナーコート層長さよりも広く配置し、且つ飛翔現像剤制御部材5が飛翔現像剤制御部材5先端位置から、中心線分Pから30度以上の現像ローラ表面トナーコート層を覆うように配置した。つまり、実施例2と3とを合わせた構成である。
画像形成の条件によっては、画像保証領域よりも広い面積において現像がなされたり、現像領域よりも幅広く現像ローラにトナー層を設ける場合にも、長期にわたって、現像ローラのトナーコート層よりも幅広く飛翔現像剤制御部材5を設けると掃き寄せトナーの発生をより確実に防止できる。
ここで、実施例1〜実施例7の効果を比較例1、2とともにを以下の表3にまとめた。
Figure 0004086736
表3から、実施例1又は2のように、現像領域に侵入する板状部材である飛翔現像剤制御部材を像担持体軸方向に画像形成領域又はトナーコート領域を覆うように設置することで、画像端部からのはき寄せ画像を防止することができる。そして、実施例3のように、この制御部材が更に、現像領域に交差する方向には、先端から、像担持体と現像剤担持体の中心を結ぶ直線から現像剤担持体回転方向30°部分の現像剤担持体半径延長線に交差する位置まで長さを有する、つまり現像剤担持体周面において、制御部材先端部分と対向する部分からの長さが、現像剤担持体と像担持体との回転軸を結ぶ中心線分P1を基準として現像剤担持体逆回転方向で30°以上の領域にわたって、現像剤担持体表面トナーコート層を覆うような長さを有することで、現像装置の寿命末期の状態においても画像の端部からのはき寄せ画像やはき寄せのムラ及びトナー飛散を低減することができる。又、実施例4のように飛翔現像剤制御部材の軸方向端部が現像領域を覆うようにすると、現像ローラ端部からのトナー飛散を低減することができる。実施例5のように、飛翔現像剤制御部材の軸方向端部が現像剤担持体に向かって屈折する形状であることにより効果的にはき寄せ画像とトナー飛散を防止することができる。実施例6のように、飛翔現像剤制御部材の端部が像担持体や現像剤担持体との間隔を一定に保っていることにより、現像ローラ回転方向の上流側より発生するトナー飛散を確実に防止することができる。そして、実施例7のように、実施例2と3を掛け合わせることで、表3に示すように、良好な画像形成を現像装置寿命まで、維持することが更に完璧にできた。
尚、本実施例において非磁性一成分非接触現像装置について説明したが、現像領域内に飛翔現像剤制御部材を有する非接触現像装置において、本発明を適用することで上記した効果を得ることができる。
以上に説明した画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明に係る現像装置の実施例1〜実施例7を示す断面図である。 本発明の実施例1における現像領域周辺の部材構成を示す側面図である。 本発明の実施例1における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 本発明に係る現像領域の定義を示す説明図である。 本発明の実施例2における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 本発明の実施例3における現像領域周辺の部材構成を示す側面図である。 本発明の実施例3における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 本発明の実施例4における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 本発明の実施例5における現像剤担持体端部構成を示す部分正面図である。 本発明の実施例6における現像剤担持体端部構成を示す部分正面図である。 本発明の実施例7における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 比較例1における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 比較例2における現像領域周辺の部材構成を示す側面図である。 比較例2における現像領域周辺の部材構成を示す正面図である。 現像領域における現像剤の挙動を示す説明図である。 比較例1における現像領域における現像剤の挙動を示す説明図である。 記録材に飛散トナーが付着した様子を示す説明図である。 飛翔現像剤制御部材が覆う現像剤担持体の中心線分からの角度領域と端部トナー飛散量との関係を示すグラフである。 本発明の現像装置が備えられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 従来例に係る現像領域における掃き寄せトナーの様子を示す説明図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 現像ローラ(現像剤担持体)
5 飛翔現像剤制御部材
70 現像領域
100 現像装置
21 コロ
T トナー(現像剤)

Claims (6)

  1. 現像剤を収容する現像容器と、前記現像剤を担持搬送する回転体である現像剤担持体と、を有し、静電潜像が形成され、該静電潜像を担持する回転体である像担持体に前記現像剤担持体を対向させ、該対向部に位置する現像領域にて、振動電界を形成し該振動電界により、前記現像剤担持体表面にて担持して前記現像領域に搬送された前記現像剤で、前記静電潜像を現像する現像装置において、
    前記現像剤担持体の軸方向に平行な方向における前記像担持体の画像保証領域において、前記像担持体の回転方向上流から前記現像領域内に先端部が侵入した板状部材であり、前記現像剤担持体の軸方向に平行な方向の幅が、同方向における前記画像保証領域よりも広い飛翔現像剤制御部材を有し、前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部における前記飛翔現像剤制御部材の先端部は、前記画像保証領域における前記飛翔現像剤制御部材の先端部よりも、前記像担持体の回転方向下流に突出して設けられることを特徴とする現像装置。
  2. 前記飛翔現像剤制御部材は、前記現像剤担持体の回転方向の上流側から、前記現像領域に一端辺を配置させて侵入しており、前記飛翔現像剤制御部材の侵入開始部が、前記現像剤担持体の逆回転方向の角度で、前記現像剤担持体と前記像担持体との回転中心を結ぶ位置を0°として、30°の方向に前記現像剤担持体の半径を延長させた延長部と交差する位置より、前記飛翔現像剤制御部材に沿った方向で、前記現像領域に存在する前記飛翔現像剤制御部材の端辺からの距離が長い位置にあることを特徴とする請求項1の現像装置。
  3. 前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部は、前記現像領域の前記現像剤担持体回転方向の全領域と対向していることを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  4. 前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部が前記現像剤担持体に向かって屈折した形状を有することを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  5. 前記飛翔現像剤制御部材の長手方向の端部が前記像担持体と前記現像剤担持体との間隔を一定に保つ部材に接触又は近接していることを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  6. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像を現像する請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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