JP4701661B2 - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、この方式では、トナー供給ロールと現像ロールとのニップ域や現像ロールと規制ブレードとのニップ域でトナーが機械的なストレスを受け、トナーの劣化が生じ易くなったり、規制ブレードによるトナー層厚規制のための圧力により発熱が生じ、規制ブレードへのトナー固着が発生する問題がある。そして、この問題は、カラー画像形成用の画像形成装置に使用される現像装置において、特に大きな問題となる。すなわち、カラー画像を形成するためには、各色のトナーを完全に溶融することによって発色させることが必要なため、トナーに使用されるバインダ樹脂は低融点化傾向にあり、規制ブレードへの固着が一層発生し易い傾向になる。
更には、トナー粒子へ加わる大きなストレスのため、トナー表面の外添剤粒子が剥離したり、あるいは内部に埋め込まれたりして、結果的にトナー粒子の流動性、凝集性、帯電性等が初期とは変化するようにもなる。
特許文献1には、現像ロールとトナー供給ロールとのギャップを現像ロール上のトナー層厚より大きくすることが記されている。また、特許文献2には、現像ロールとトナー供給ロールを離間配置させ、このトナー供給ロールに正多角柱形状のロールを用いた例が提示されている。
しかしながら、これらの技術においては、いずれも現像ロールとトナー供給ロールとが離間配置されることによって、両者の対向部位でのトナーのストレスは軽減されるものの、例えば層厚規制ブレードによって現像ロール上の余剰トナーを掻き取ると同時にトナーへの帯電を行うようになっているため、層厚規制ブレードを現像ロールに対してある程度強く押し当てる(圧接力を高くする)必要があり、層厚規制ブレードへのトナー固着やトナーストレスの問題は解消されずに残る。
また、現像剤供給部材2は、現像剤担持体1とのギャップを安定に保つ観点から剛体が好ましいが、特にこれに限定されず、現像剤を担持搬送できるものであればよい。
また、予備規制手段3によって、現像剤規制供給量βと現像剤残留量γとの総和になるように現像剤予備規制量αを調整することで、現像剤担持体1と現像剤供給部材2の対向部位での現像剤の滞留を防ぎ、現像剤担持体1へ供給された現像剤規制供給量βが安定するようになる。
そのため、現像剤担持体1上の現像剤量を事前に適正化することができ、例えば現像剤担持体1に対向配置され現像剤の帯電を行う帯電部材5等での現像剤層厚規制を不要とすることもでき、帯電部材5では単に接触している程度の圧力とする、または帯電部材5を現像剤担持体1あるいは現像剤層に非接触に配置することも可能となり、現像剤への不要なストレスを防ぐことができるようになる。
これらの文献では、像担持体と現像剤担持体1との間に印加される現像バイアスとして、電位が交互に変化する部分と、電位が変化せずに一定に維持される部分とで1周期とする交互電界(ブランクパルス)を印加しようとするものが提案されている。同時に、現像剤供給部材2に印加するバイアスとして、現像バイアスと同様の交互電界を印加した方式も提案されている。ここで、現像剤供給部材2に印加するバイアスと現像バイアスとの間で位相ずれの影響を抑えるには、現像剤供給部材2に印加するバイアスの周波数を現像バイアスの周波数より大きくすることで互いの干渉を防ぎ、位相のずれによる影響を低減する点も開示されている。
しかしながら、このような方式においては、供給バイアスと現像バイアスとは個々的に印加されており、供給バイアスが現像バイアスに重畳した形で印加されていないため、仮に、両者の周波数を変えた設定にしても、供給バイアスは現像バイアスとの差分で供給電界を作ることになり、そのタイミングによっては、現像剤供給部材2から現像剤担持体1への現像剤供給そのものができない懸念がある。
したがって、これらの文献に記載された方式では、1周期中の全ての電界成分が現像剤に作用する作用領域として働くものであり、供給バイアスのうち、1周期中の一部に非作用領域を設ける点については全く示唆されていない。
更に、このような直流電界(一定電位を維持する部分)を作用させると、現像剤供給部材2上の現像剤は、通常、未帯電(殆ど帯電されていない)状態であることから、電荷注入等により不要な帯電を生じて帯電量のばらつきも大きくなる。そのため、現像剤供給部材2から現像剤担持体1へ現像剤を供給しようとしても、帯電量のばらつきに伴って供給される現像剤量が変動し易くなり、現像剤担持体1での一定量の現像剤薄層形成を制御できなくなる。
このように、ブランクパルスを印加し現像剤のコート量(供給量)を確保することは述べられているが、作用領域と非作用領域の時間を制御して現像剤供給量を制御する点については全く示唆されていない。言い換えると、現像剤供給部材2から現像剤担持体1への現像剤供給付着量を増加させる技術については述べられているが、規制部材で層厚規制が不要になる程度に現像剤供給付着量を減らし、かつ、均一化する技術については何ら示唆されていない。
更に、本発明による画像形成装置の態様としては、静電潜像が担持される像担持体と、
この像担持体上の静電潜像を現像する現像装置として、上述の現像装置を備えたことを特徴とする。
また、現像剤の選択の自由度が増加すると共に、現像剤担持体上での現像剤への帯電時に、現像剤へ与えるストレスが低減され、現像剤の固着等を防ぐことができる。
更に、現像剤供給部材の上流側にて当該現像剤供給部材と離間して配置され且つ現像剤を現像剤供給部材に規制供給するロール状の補助供給部材を設けたので、現像剤供給部材上の現像剤予備規制量が調整されると共に、現像剤供給部材及び補助供給部材の寿命も長期に亘る。
このため、長期に亘って良好な画質を維持できる現像装置を提供することが可能になり、更に、これらの現像装置を用いることで、長期に亘って安定した画像が形成できる画像形成装置を容易に構築することができる。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された実施の形態1の画像形成装置を示す。
同図において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体からなる静電潜像を担持する感光体であり、この感光体21は帯電ロール等の帯電装置22によって帯電され、レーザ書込み装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。この書き込まれた静電潜像は、光の当たった感光体21表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
また、現像装置30は、現像ハウジング31内に非磁性一成分現像剤であるトナーを収容し、現像剤担持体としての現像ロール32にトナーを担持させ、この現像ロール32にバイアス電源33から直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを印加することで、現像ロール32を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、静電潜像の画像部を帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。
また、転写装置26は、例えば感光体21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって感光体21上のトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスを印加することで、感光体21上のトナー像を記録材28に転写させるようにしたものである。
更に、感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
定着装置50は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材28を通過させることによりトナー像が記録材28に定着されるようになっている。
本実施の形態での現像ロール32は、例えばステンレス(SUS)の表面を鏡面仕上げした金属ロールで構成されている。
尚、トナー供給ロール34としては、現像ロール32にトナーを供給できるものであればよく、ロール状、ベルト状、ブラシ状いずれであってもよい。
そして、本実施の形態では、トナー供給ロール34にはバイアス電源35が接続され、このバイアス電源35の他端は現像ロール32に接続されている。
更に、この補助供給ロール36の背後には、トナーを収容するトナーホッパ38が設けられ、例えば図示外のアジテータによってトナーが撹拌され、補助供給ロール36側へトナーが搬送されるようになっている。
帯電部材41は、導電性支持部材41bに導電性フィルム41aを固着したもので、導電性支持部材41bを現像ハウジングに固定し、導電性フィルム41a側はフリーにしている。そして、この導電性フィルム41aに図示外の定電流制御されたバイアス電源を接続し、トナーの帯電制御を行うようになっている。
このとき、樹脂シートとしては、ポリアミド(PA)やポリフッ化ビニリデン(PVdF)等が挙げられる。また、イオン伝導性物質としては、過塩素酸塩(例えば過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム等)や四級アンモニウム塩等が挙げられる。
図4は、本実施の形態における供給バイアスの電圧波形の一例を示すもので、台形波(矩形波)の大きな電圧変動がある作用時間(作用領域に相当)と、その後に続く電圧ゼロの非作用時間(非作用領域に相当)とで1周期をなす電圧波形となっている。そして、この電圧波形が加わるように、バイアス電源35が構成されている。尚、トナー供給ロール34には、現像ロール32へ印加される現像バイアスに重畳された波形として加えられる。
すなわち、本実施の形態では、トナー供給ロール34から現像ロール32へのトナー飛翔を正弦波の大きな変動がある作用時間に行い、1周期に占める作用時間の割合(デューティ比)を変えることで現像ロール32へ供給されるトナー量を制御できるようにしている。また、トナーが不要な帯電をすることもない。仮に、この作用時間を連続させると、供給されるトナー量が多くなりすぎて供給量を制御し難い。
そして、本実施の形態では、この供給バイアスと同様のバイアス波形が、バイアス電源37に印加されるようになっている。
同図において、トナーホッパ38内でアジテータによって撹拌されたトナーは、補助供給ロール36側へ供給される。この補助供給ロール36に供給されたトナーは、バイアス電源37により、トナー供給ロール34側へ所定量の予備規制されたトナー量が供給される。
トナー供給ロール34側に供給されたトナーは、現像ロール32とトナー供給ロール34との間のバイアス電源35による供給バイアスによって、現像ロール32側へ所定量のトナーが供給される。
このとき、本実施の形態では、現像ロール32とトナー供給ロール34との間の供給バイアスとして、図4に示す電圧波形のバイアスが印加されている。そして、補助供給ロール36とトナー供給ロール34との間にも図4と同様のバイアス波形となるようにバイアス電源37によりバイアスが印加されている。このようなバイアスを印加するには、例えばCPU等を基にした波形発生回路を用い、現像バイアスとしては直流成分と交流成分を重畳したものをバイアス電源33に、更に、供給バイアスとしては図4のような波形を合成した後バイアス電源35、バイアス電源37に印加するようにすればよい。尚、本実施の形態では、バイアス電源35とバイアス電源37のデューティ比を変えて夫々の供給量が所定の値になるようになっている。
更に、トナー供給ロール34の周速を現像ロール32の周速の1.5倍としていることから、現像ロール32上に所定量のトナー付着が行われることになる。その結果、現像ロール32上のトナー量は安定する。
一方、トナー供給ロール34上で現像ロール32側に供給されなかったトナーは、ブレード42によって掻き落とされる。
したがって、現像ロール32へのトナー供給の均一性を確保することが可能になると共に、長期使用に対してもトナーの供給条件の変動を抑えることができる。
尚、このようなニップ間電界変動の影響を受け易いのは、特にギャップが50μm以上の場合であり、ギャップが50μm程度であれば、ニップ間での機械的な摺擦力等により、電界の影響は小さくなる。
更に、本実施の形態では、現像ロール32、トナー供給ロール34及び補助供給ロール36の表面は、鏡面仕上げが施されていることから、これらのロール表面から残留トナーを機械的に剥離したり、電気的に回収することが容易となる効果もある。すなわち、互いのロールを離間させていることにより、ロール表面へトナーを擦りつける動作を用いていないので、ロールを圧接させた場合に発生するロール表面でのトナーのスリップ現象を気にすることなく、鏡面のロールを使用することが可能となる。この効果として、摩擦係数が小さく、トナーが表面を滑り易いロール表面から掻き取りブレード等にて機械的に容易にトナーを剥離回収できる。また、力学的付着力が小さいので、従来より小さい電界により回収ロール等で電気的に回収できるのである。
これらは、いずれも作用時間にてトナーの移動を行い、非作用時間では不要な帯電と規定量以上のトナーの付着を防止するためにゼロ電界としていることから、少量で且つ均一なトナー供給が可能となる。
トナーホッパ内の負帯電トナーは、殆ど帯電していないが、個々のトナー粒子では僅かにマイナスに帯電していたり、プラスに帯電したり、これらのトナー粒子が混在している。また、トナー供給ロールに担持される段階で、トナー粒子同士が接触し、一方がマイナスに他方がプラスに帯電する。
このような各種の帯電量をもつトナー粒子が存在しているときに、現像ロールとトナー供給ロールとの間に、図7の供給バイアスを印加する(トナー供給ロール側にマイナス側のピークが大きい)と、マイナスに帯電したトナー粒子を現像ロール側に強く引き付け、プラスに帯電したトナー粒子が現像ロール側に向かう力を小さくすることができる。
尚、本実施の形態では、現像ロール32とトナー供給ロール34とは、その対向部位で互いに異なる方向に移動するAgainst構成としたが、例えば同じ方向に移動するWith構成であってもよく、この場合、現像ロール32とトナー供給ロール34とのニップ域から噴き出すトナーを少なくすることができ、ニップ域の下流側の空間を狭くしても、噴き出したトナーが現像ロール32に付着することがなく、現像装置を小型化できる。また、本実施の形態では、トナー供給ロール34と補助供給ロール36との回転方向についても、Against構成、With構成のいずれでもよい。
更に、本実施の形態では、バイアス電源35、バイアス電源37を夫々現像ロール32とトナー供給ロール34との間、トナー供給ロール34と補助供給ロール36との間に接続したが、例えばトナー供給ロール34及び補助供給ロール36に夫々上述したバイアス電源35,37と同様のバイアス波形が印加されるようにした電源を接続するようにしてもよい。
図8は、本発明に関連する参考発明が適用された実施の形態2に係る現像装置30の概要を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置30と略同様に構成されるが、補助供給ロール36の構成が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
そのため、弾性発泡体表面で補助供給ロール36上を搬送されたトナーは、トナー供給ロール34との電位差や機械的な摺擦力により、トナー供給ロール34側へ供給される。このとき、補助供給ロール36は、トナー供給ロール34に殆ど食い込みがないため、トナーへ与えるストレスは極小さい。
また、このとき、トナー供給ロール34に供給されたトナー層には、実施の形態1と異なる多少の厚みむらが見受けられるが、トナー供給ロール34から現像ロール32へ供給される際に、供給バイアスによってトナーが振動し、現像ロール32上には均一なトナー薄層が形成される。
尚、本実施の形態では、補助供給ロール36を弾性発泡体で行う態様を示したが、これに限らず、例えばブラシロール、ゴムロール、可撓性チューブロール等をトナー供給ロール34に軽く接触させて用いる構成であっても差し支えない。
図9は、本発明に関連する参考発明が適用された実施の形態3に係る現像装置30の概要を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置30と略同様に構成されるが、実施の形態1と異なり、補助供給ロール36の代わりに板状剛性規制部材43をトナー供給ロール34に対向させるように配置している。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このような構成において、トナーホッパ38から補給されるトナーは、トナー供給ロール34と板状剛性規制部材43とのギャップを通過して、トナー供給ロール34上に供給される。このとき、ギャップを500μmとしていることから、このギャップを通過するトナーに対し与えるストレスも小さく、トナー供給ロール34上にはある程度むらのあるトナー厚膜が形成される。
その後、実施の形態1と同様に、現像ロール32とトナー供給ロール34とのニップ部位で、所定の供給バイアスが印加され、トナーが振動することにより、現像ロール32上には均一なトナー薄層が形成される。
したがって、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
図10は、本発明に関連する参考発明が適用された実施の形態4に係る現像装置30の概要を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態3における現像装置30と略同様に構成されるが、実施の形態3で用いた板状剛性規制部材の代わりに、フィルム状シール部材44を用いた点が実施の形態3と異なる。尚、実施の形態3と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
その後、実施の形態1と同様に、現像ロール32とトナー供給ロール34とのニップ部位で、所定の供給バイアスが印加され、トナーが振動することにより、現像ロール32上には均一なトナー薄層が形成される。
したがって、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
尚、本実施の形態におけるフィルム状シール部材44は、トナーへの余剰帯電を避ける観点から、導電性フィルムが好ましいが、これに限らず、ある程度の腰があれば、例えば金属の箔状部材等であってもよい。
本実施例は、実施の形態1における構成にて、供給バイアスとして図4に示す台形波(矩形波)を用いて、現像ロールへのトナー供給量を評価したものである。
具体的には、現像ロールとトナー供給ロールとのギャップを100μmとし、トナー供給ロール/現像ロールの周速比を1.5、現像ロールの周速を100mm/sとしたときに、供給バイアスとして周波数を1〜2kHzで1〜2kVppの正弦波を加え、このデューティ比を変えることで、現像ロール上のトナー付着量(供給量)を測定した。
結果は、図11に示すように、デューティ比を増加させると、供給量M/Aはそれに比例して増加した。したがって、デューティ比によってトナー供給量を容易に変化させ得ることが確認された。また、特に、供給量を10g/m2以下の少ない領域でも、安定して制御できることが確認された。
更にまた、本実施例における台形波(矩形波)の代わりに、正弦波、三角波を用いても、同様の効果が確認された。
本実施例は、実施の形態1の構成にて、次の各種条件の下に現像ロール、トナー供給ロール上のトナー付着量を測定評価したものである。
使用したトナーは、粉砕法で作製した非磁性一成分トナーで、体積中心粒径7μmであった。現像ロールの周速は、100mm/sec、トナー供給ロールの周速200mm/sec、補助供給ロールの周速200mm/sec、現像ロールとトナー供給ロールとのギャップを100μm、トナー供給ロールと補助供給ロールとのギャップを250μmとした。
また、現像ロール上の帯電部材としては、弾性率1.2×109Pa、イオン伝導性物質で抵抗値を調整し、体積抵抗率1×108Ω・cm、厚さ100μmのポリアミドシート(具体的にはナイロン66を使用)を使用し、一端を導電性の支持部材に固定し、自由端側を現像ロール上のトナー層に軽く接触するように当てた。このときの圧接力は、ほぼ線圧0g/cm(測定できない程度に小さい値に調整)とした。
そして、現像ロールとトナー供給ロールとの間へ印加する供給バイアスとしては、図4の電圧波形で、デューティ比が0.07になるように調整した。また、トナー供給ロールと補助供給ロールとの間に形成されるバイアス波形は、図4の波形にて、デューティ比が0.05になるように調整した。
しかしながら、このような状態にあっても、現像ロール上のトナー付着量は、7g/m2と均一な薄層が形成されることが確認された。本実施例では、その後、帯電部材を通過した後には、5g/m2となり、この状態で現像に供されることになった。
また、現像ロールの周速を100〜250mm/secの範囲で評価を繰り返したが、同様の結果が得られた。更に、トナー供給ロールの周速比を0.5〜3.0の範囲に変化させて評価を行ったが、この結果も同様であった。尚、このとき、補助供給ロールの周速は200mm/secに固定して行った。
以上のことから、本件における現像ロール上のトナー薄層制御が十分有効であることが確認された。
Claims (6)
- 静電潜像が担持される像担持体に対向し回転可能で表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
この現像剤担持体と離間配置され且つ表面に担持された現像剤を前記現像剤担持体に供給可能な現像剤供給部材と、
前記現像剤担持体と前記現像剤供給部材との間に設けられ、1周期中に、少なくとも現像剤供給部材から現像剤担持体への現像剤の移動を促す交流電界成分が含まれ且つ現像剤担持体と現像剤供給部材との間で現像剤の移動に作用する作用領域と、現像剤の移動に作用しない非作用領域とを含み、現像剤供給部材から現像剤担持体へ現像剤を供給するための供給バイアスを印加する供給バイアス印加手段と、
前記現像剤供給部材から前記現像剤担持体への現像剤の供給がなされる前の現像剤供給部材上に供給する現像剤を予備規制し、予備規制されるべき現像剤予備規制量を現像剤担持体への現像剤規制供給量と現像剤供給部材側への現像剤残留量との総和に相当する量に調整する予備規制手段と、を備え、
前記予備規制手段は、前記現像剤供給部材の上流側にて当該現像剤供給部材と離間して配置され且つ現像剤を現像剤供給部材に規制供給するロール状の補助供給部材を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
補助供給部材上の現像剤層の平均付着量をAとし、現像剤供給部材上の現像剤層の平均付着量をBとし、現像剤担持体上の現像剤層の平均付着量をCとしたときに、C<B<Aの関係になるように設定されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
前記現像剤担持体と前記現像剤供給部材は、互いの対向部位で異なる方向に回転するものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
現像剤供給部材上での現像剤付着量が50乃至80g/m2であり、現像剤担持体上での現像剤付着量が7g/m2以下であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
更に、現像剤担持体と対向配置され現像剤担持体と現像剤供給部材との対向部位より現像剤搬送方向下流側には現像剤への帯電付与を行う帯電部材を備えることを特徴とする現像装置。 - 静電潜像を担持する像担持体と、
この像担持体上の静電潜像を現像する請求項1乃至5のいずれかに記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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