JP4664859B2 - ペリクル剥離治具 - Google Patents
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Description
この場合、ゴミはマスクの表面には直接付着せず、ペリクル膜上に付着するため、リソグラフィー時に焦点を露光原版のパターン上に合わせておけば、ペリクル上のゴミは転写に無関係となる利点がある。
この粘着剤は、ペリクルの出荷時にはセパレータでカバーされており、マスクメーカーにてマスクが完成した後、前記セパレータが外されペリクルの粘着剤をマスクに押し当てることでペリクルをマスクに装着する。
その為、ペリクルをマスクから剥がすには、一般に、図4、図5に示すようなペリクル剥離治具が使用されている。
しかし、マスク18を作業者が手で触るということは、マスク18を汚染する可能性が高くなる。また、ペリクルをマスク18から剥離する時に、剥離を容易にするためマスクを加熱する場合があり、その場合に高温になったマスクを作業者が押えるというのは作業上の危険性を伴う。
をマスクから剥離する際に使用するペリクル剥離治具であって、ペリクルフレ
ームの治具穴が設けられた一辺と略同じ長さを有する本体棒と、本体棒の軸心
に向けて本体棒の外周面の中央部に一体に取り付けられた作業者が掴む取っ手
と、前記本体棒の長手方向に間隔をあけて設けられた複数のペリクルフレーム
差込ピン(以下、差込ピンという。)とからなることと、2つのペリクル剥離
治具をペリクルフレームの対向辺にある治具穴に同時に差し込んで剥離作業を
行うことと、を特徴とする。
以下、本発明のペリクル剥離治具の一例を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明のペリクル剥離治具1は、円筒状の本体棒2とこの本体棒2の取っ手3と、本体棒2の外周面の長手方向に間隔をあけて立設された2本の差込ピン4、4'とから構成されている。従来例と同様、本体棒2の両端部にはマスク接触部品5が取付けられている。
取っ手3は、把持しやすい棒体であって、本体棒2の軸心に向けて本体棒2の外周面の中央部に一体に取り付けられており、取っ手3と本体棒2の外周面に立設された差込ピン4、4'とは、本体棒1の外周面に対する取付け角度が鈍角状になるように形成されている。
本発明のペリクル剥離治具1は、上記構成とすることにより、その2つの差込ピン4、4'を、同時にペリクルフレームの二つの治具穴7、7に挿入することができる。
なお、図では、差込ピンを二つ設けた本発明のペリクル剥離治具を示したが、ペリクルフレームに設けられた治具穴の数によって、差込ピンを二つ以上設けるようにしてもよい。
即ち、図2に示す二つのペリクル剥離治具1a、1bを使用し、治具穴7を有するペリクルフレーム6の対向辺10、10'の外方から、それぞれ近づけ、ペリクル剥離治具1a、1bの本体棒2の外周面に間隔をあけて立設された二つの差込ピン4、4'を、ペリクルフレーム6の治具穴7、7にそれぞれ差込む。
次いで、本体棒2、2'のマスク接触部品5、5'をマスク8に接触させて、取っ手3、3'を同時に押し下げると、テコの原理でペリクルフレーム6の対向辺10、10'が、マスク8から同時に離れ、図3に示すように、ペリクル剥離治具でそのまま持ち上げられてペリクルの剥離が完了する。
149mm×122mm×6.3mmサイズのペリクルが装着された、152mm角、厚み6.3mmのマスクと、図1に示すような本発明のペリクル剥離治具を用意し、マスクからのペリクルの剥離作業を行なった。
前記ペリクルのペリクルフレームには、直径1.6mm、深さ1.2mmの治具穴が、両長辺に各二つ、両側で計四つ設けられており、この治具穴の間隔は104mmである。
本体棒2の外表面に設けられた差込ピン4、4'は、直径が1.2mm、長さが2.5mmであり、2つの差込ピン4、4'の間隔は104mmである。本体棒2の両端部には、テトラフルオロエチレン製のマスク接触部品5が取り付けられている。
このテトラフルオロエチレン製のマスク接触部品5は、内側が直径9mm、外側が直径10mmである。
1.作業者は、二つのペリクル剥離治具1a、1bの取っ手3、3'を、それぞれ左右の手に持ち、ペリクルフレーム6の対向辺に設けられた治具穴7、7に、ペリクル剥離治具1a、1bの差込ピンをそれぞれ挿入して本体棒2、2'のマスク接触部品5、5'をマスク8に接触させた(図2参照)。
2.次いで、二つのペリクル剥離治具1a、1bでペリクルフレーム6を挟むようにしながら、ペリクル剥離治具1a、1bの取っ手3、3'を同時に、ゆっくりと下方に倒して、マスク8からペリクルフレーム6を持ち上げた。
3.ペリクルが完全にマスク8から剥がれたところで、ペリクルを二つのペリクル剥離治具1a、1bで挟んだまま持ち上げ、ペリクルをマスク8から取り除いた(図3参照)。
また、ペリクルをマスクから除去する場合にも、二つのペリクル剥離治具で掴んだまま除去できたためペリクルを手で触ることが一切なかった。
[比較例]
使用した従来のペリクル剥離治具はSUS製で、本体棒12が40mmで直径が8mm。本体棒の両端には直径10mmのテトラフルオロエチレン製のマスク接触部品15が取り付けられている。取っ手13の長さは150mm。差込ピン14は、直径が1.2mm、長さが2.5mmである。
1.作業者がペリクル剥離治具11を片手に持ち、ペリクルフレームの一つの治具穴17に剥離治具11の差込ピン14を挿入し、本体棒12のマスク接触部品15をマスク18に接触させた。この時、作業者はもう片方の手でマスク18を固定した。
2.次いで、片手でマスク18を固定したまま、剥離治具11の取っ手13を下方に倒し、ゆっくりとペリクルフレーム16を持ち上げた。この時、剥離治具11で持ち上げている部分のペリクルが剥離したが、それ以外の部分はまだマスク18に貼り付いたままであった。
3.その後、作業者は、ペリクルフレーム16の残り三つの治具穴17に、剥離治具11の差込ピン14を順次差し込み、前記1、2と同様のペリクルの剥離作業を繰り返し行った。
4.最後に剥離治具11でペリクルを持ち上げた際に、ペリクルを手で掴みペリクルを完全にマスク18から除去した。
本発明のペリクル剥離治具を二つ使用して、マスクからペリクルを剥離すると、二つの本体棒でマスクを押さえつけながら、ペリクルフレームの対向辺を同時に持ち上げてペリクルを剥離することができるので、ペリクルの剥離時にマスクを手で押える必要が無くなる。その為、作業者がマスクを触ることでマスクを汚染することが無くなり、またマスクを加熱する剥離方法でも安全に作業することができる。
2、2'、12 本体棒
3、3'、13 取っ手
4、4'、14 差込ピン
5、5'、15 マスク接触部品
6、16 ペリクルフレーム
7、17 治具穴
8、18 マスク
10、10' (ペリクルフレーム)の対向辺
Claims (1)
- 半導体リソグラフィーに使用されるペリクルをマスクから剥離する際に使用
するペリクル剥離治具であって、ペリクルフレームの治具穴が設けられた一辺
と略同じ長さを有する本体棒と、本体棒の軸心に向けて本体棒の外周面の中央
部に一体に取り付けられた作業者が掴む取っ手と、前記本体棒の外周面に間隔
をあけて設けられた複数のペリクルフレーム差込ピンとからなることと、2つ
のペリクル剥離治具をペリクルフレームの対向辺にある治具穴に同時に差し込
んで剥離作業を行うことと、を特徴とするペリクル剥離治具。
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