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JP4999634B2 - ペクリル剥離装置及びその方法 - Google Patents

ペクリル剥離装置及びその方法 Download PDF

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JP4999634B2
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Description

本発明は、フォトマスクに接着されたペリクルフレームによりペリクル膜を保持してなるペリクル組立体を、前記フォトマスクから剥がすためのペリクル剥離装置及びその方法に関する。
ペリクル組立体は、たとえば半導体製造工程においてシリコンウエハ等に集積回路を露光形成するためのフォトマスクに設けられ、フォトマスクに塵等の異物が付着するのを防止している。通常、ペリクルフレームは、接着剤によりフォトマスクに接着されている。
図12はフォトマスク100にペリクル組立体101を装着した状態を示しており、ペリクル組立体101は、アルミ等の金属でできた例えば方形状のペリクルフレーム102と、該ペリクルフレーム102の片面に張設された透明のペリクル膜103とから構成されている。ペリクル膜103の張設側とは反対側のペリクルフレーム102の他面Pが、接着剤によりフォトマスク100に接着され、フォトマスク100の露光形成領域を覆っている。また、ペリクルフレーム102の左右側面(長辺側の側面)には、一対の小さな治具孔105がそれぞれ形成されている。
上記ペクリル組立体101は、一旦フォトマスク100に装着した後でも剥離することが必要となる場合がある。
たとえば、ペクリル組立体101をフォトマスク100に装着した際、人為的なミスにより正しい位置に装着できなかったり、ペリクル組立体101とフォトマスク100との間に微細な異物が混入した場合であり、このような場合、ペリクル組立体101をフォトマスク100から剥離し、再度、正しい位置に装着し直し、あるいは、異物を除去した後、装着する必要がある。
また、正しい位置にペリクル組立体101を装着した場合でも、フォトマスク100を使用する間に、短波長の露光光の影響により、ペリクル膜103が劣化し、寿命となったり、ペリクル膜103の表面に経時的変化が現れるので、ペリクル組立体101を取り替えたり、あるいは、ペリクル組立体101を剥離してフォトマスク100を洗浄する場合がある。
従来、ペリクル組立体101をフォトマスク100から剥離する場合には、フォトマスク100とペリクルフレーム102との接着面Pに、希釈なアルコール溶液(IPA、アセトン、メタノール等)を数滴塗布し、接着力を弱めてから、たとえば接着面Pに各種治具を差し込み、テコの原理でペリクルフレーム102をフォトマスク100から剥がしていた。
また、手作業ではなく、剥離用の溶液を用いると共に、引っ張り手段により、ペリクルフレームをフォトマスクから機械的に剥がす装置も開発されている(特許文献1)。
特開平06−175356号公報
前者のように、アルコール溶液を接着面に塗布した後、テコの原理により、手作業で剥離する場合には、アルコール溶液により接着剤を溶解するので、集積回路パターンが描画されたフォトマスク表面を汚染したり、高額なフォトマスク表面に人手にて剥離治具を押し付けることより、フォトマスク表面に傷や汚染が発生することがある。
後者のように、溶液を接着面に供給すると共に、引っ張り機構のみでペリクルフレームをフォトマスクから機械的に剥離方法では、フォトマスクを汚染しない溶液を用いる必要があり、しかも、引っ張りのみによりペリクルフレームをフォトマスクから剥がそうとしても、引っ張り力を掛ける箇所や引っ張り荷重の選定が複雑化し、急激にペリクルフレームとフォトマスクが離れたりするので、速やかに、かつ、円滑に剥離させるには、手間がかかる。
(発明の目的)
本発明の目的は、簡単な装置により、アルコール溶液等のように接着剤の接着力を劣化させる溶液を使用することなく、かつ、フォトマスクやペリクルフレームに無理な曲げ応力を付与せず、簡単にペリクルフレームをフォトマスクから剥離させることができるペリクル剥離装置及びその方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、フォトマスクに接着されたペリクルフレームによりペリクル膜を保持してなるペリクル組立体を、フォトマスクから剥がすためのペリクル剥離装置において、前記フォトマスクを保持する第1の保持機構と、前記ペリクルフレームを保持する第2の保持機構と、前記ペリクルフレームと前記フォトマスクとの接着面を加温する加温装置と、前記第1,第2の保持機構の少なくとも一方を、他方に対して、前記接着面と略平行に回動する回動機構と、を備え、前記加温装置により前記接着面を加温すると共に、前記一方の保持機構を他方の保持機構に対して所定角度回動することにより、前記フォトマスクから前記ペリクルフレームを剥がすように構成されている。
上記構成によると、加温により接着面の接着剤を軟らかくし、前記接着面と略平行に、フォトマスクとペリクルフレームとを相対的に回動することより、フォトマスクからペリクルフレームを剥がすので、従来のように、各種溶液で接着剤を溶融することによるフォトマスクの汚染が生じることはなく、かつ、フォトマスクに無理な曲げ荷重をかけることなく、フォトマスクを変形させたり、傷付けたりせず、簡単に、ペリクルフレームを剥離することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のペリクル剥離装置において、前記回動機構は、前記ペリクルフレームを保持する前記第2の保持機構に設けられている。
通常、フォトマスクは、ペリクル組立体を取り換えることにより継続して使用され、一方、ペリクル組立体は、フォトマスクから剥離された後は廃棄されることが多いが、上記のようにフォトマスクを保持する第1の保持機構に回動機構を設け、固定状態のフォトマスクに対してペリクル組立体のみを回動させることにより剥離作業を行うと、フォトマスクに無理な曲げ荷重等がかかる可能性をさらに減少させることができると共に、フォトマスクに傷が付く恐れもさらに減少する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のペリクル剥離装置において、前記第1、第2の保持機構のうち、少なくとも前記一方又は他方に、前記接着面に対して略直角方向にペリクルフレーム又はフォトマスクを引っ張る引っ張り機構を備え、前記回動機構により両保持機構を相対的に回動すると共に、前記引っ張り機構により両保持機構を引き離すように構成されている。
上記構成によると、フォトマスクとペリクルフレームとは、相対的な回動により剥離すると同時に互いに引き離されるので、フォトマスクに傷等が発生する可能性をさらに減少させると共に、ペリクルフレームに残った接着剤がフォトマスク表面を汚染する可能性をも減少させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の剥離装置において、前記加温装置は、前記フォトマスク側から前記接着面を加温するように構成されている。
接着剤の加温に際し、フォトマスクよりもペリクルフレームの温度が上昇し過ぎると、剥離した際、フォトマスクに接着剤が残る可能性があるが、上記構成のように、フォトマスク側から加温すると、大抵は、ペリクルフレームの温度上昇をフォトマスクよりも低く抑えることがでる。それにより、剥離した際、接着剤をペリクルフレーム側に残すことができ、フォトマスクに接着剤が残るのを防ぎ、フォトマスクの再利用がし易くなる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の剥離装置において、加温装置としてセラミックヒータを設けている。
上記構成によると、セラミックヒータは輻射熱により対象物を加温するので、フォトマスク側から加温した場合には、必ず近い方のフォトマスクがペリクル組立体よりも高温になり、接着剤が高温側のフォトマスクから剥がれやすくなり、接着剤をペリクルフレーム側に残すことができ、フォトマスクの再利用がし易くなる。
ちなみに、ハロゲンランプ等のように光を熱源とする加温装置を備えた場合には、フォトマスク側から加温した場合でも、フォトマスクの透明部分から透過した光がペリクルフレームに当たる。一般的にペリクルフレームの表面は黒色としており、黒色は光を吸収し易いので、透過光の量が多ければ、ペリクルフレームの温度がフォトマスクの温度と比べ同等か高温になることもありうる。そうすると、接着剤がペリクルフレームから剥がれ易くなり、フォトマスクの表面に接着剤が残ってしまい、フォトマスクの再利用(再生)するために、接着剤の除去及び洗浄が必要となる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のペリクル剥離装置において、前記加温装置は、温度調節機構を備えている。
上記構成によると、接着剤の種類もしくは強度、又はフォトマスクの材質等に応じて、フォトマスクに熱変化が生じることなく、接着剤を軟らかくすることができる温度を設定して、剥離作業を行うことができる。
請求項7記載の発明は、フォトマスクに接着されたペリクルフレームによりペリクル膜を保持してなるペリクル組立体を、前記フォトマスクから剥がすペリクル剥離方法において、前記フォトマスクを第1の保持機構により保持すると共に前記ペリクルフレームを第2の保持機構により保持し、前記ペリクルフレームと前記フォトマスクとの接着面を加温装置により加温しつつ、回動機構により、上記両保持機構の少なくとも一方を、他方に対して、前記接着面と略平行に回動することにより、前記フォトマスクから前記ペリクルフレームを剥がすことを特徴とするペリクル剥離方法である。
上記構成によると、前記請求項1の場合と同様の効果が得られる。
請求項8記載の発明は、請求項6記載のペリクル剥離方法において、両保持機構を相対的に回動すると共に、前記保持機構のうち、少なくとも前記一方又は他方を、引っ張り機構により前記接着面に対して略直角方向に引っ張ることにより、前記フォトマスクから前記ペリクルフレームを剥がすことを特徴とするペリクル剥離方法である。
上記構成によると、請求項2記載の発明と同様の効果が得られる。
図1〜図11は、本発明によるペリクル剥離装置の一実施の形態であり、これらの図面に基づいて説明する。
[ペリクル剥離装置全体の概略]
図1はペリクル剥離装置の全体概略斜視図、図2はペリクル剥離装置内の各機構の分解斜視図である。説明の都合上、図1に矢印「前方」で示すように、作業員が位置する正面側をペリクル隔離装置の「前方」と称し、前側から見た左右方向を、ペリクル剥離装置の左右方向として、以下説明する。
図1において、ペリクル剥離装置の架台1の上端部には、略水平なベッド2が設けられると共に、箱形のステンレス鋼製フード3が左右方向スライド自在に設けられ、前記ベッド2上には、フォトマスク100を保持するための第1の保持機構11が設けられている。前記フード3は、天井壁の下面に複数のセラミックヒータ6からなる加温装置7を備えると共に、実線で示すように、架台1上の右側に位置してフォトマスク100を露出させる開位置A1と、仮想線で示すように、架台1上の左側にスライドして前記第1の保持機構11を覆う閉位置(使用位置)A2とに、位置変更可能となっている。
架台1の前側には制御装置等を収納するボックス部8が設けられ、架台1内には、前記第1の保持機構11及び加温装置7と協働して、フォトマスク100からペリクル組立体101を剥離するための各種機構が収納されている。すなわち、図2において、ペリクル組立体101のペリクルフレーム102を保持するための第2の保持機構12と、ペリクルフレーム102を所定角度だけ回動するための回動機構13と、ペリクルフレーム102を下方に引っ張るための引っ張り機構14と、が収納されている。また、剥離後のペリクル組立体101を回収するための回収トレー90及びトレー支持ガイド板91等も収納されている。
[加温装置]
図3はフード3の縦断側面図であり、この図3と前記図1により、加温装置7を詳しく説明する。図1において、加温装置7を構成するセラミックヒータ6は、たとえば六個備えられ、前後二列、左右三列に配列されており、図3に示すように、下方に向けて輻射熱を発するようにフード3の天井壁の下面に取り付けられている。該実施の形態では、第1の保持機構11(図1)は、ペリクル組立体101を下側に向けてフォトマスク100を支持するように構成されているので、図3のように、セラミックヒータ6をフード3の天井壁の下面に配置することにより、フォトマスク100に対し、ペリクル組立体装着側とは反対側(上側)から加温するようになっている。セラミックヒータ6は加熱温度が調節自在となっており、たとえば第1の保持機構11上のフォトマス100の温度を検出する温度センサー(図示せず)に接続され、接着面Pの温度が50°〜130°C程度の範囲内の所定温度になるまで、フォトマスク100を加温するように制御される。上記50°〜130°Cの温度は、接着剤が軟化する温度である。ヒータ容量は150°〜200°C程度のものが使用される。また、図3において、フード3の前後壁の内面には、断熱材17が張り付けられている。
[フォトマスク100を保持するための第1の保持機構11]
図4は第1の保持機構11の平面図、図5は図4のV-V断面図であり、これらの図と前記図1等により、第1の保持機構11を詳細に説明する。図1において、第1の保持機構11は、ベッド2上に、4つのスペーサ20を介して略水平に固定された支持盤21と、該支持板盤21上に配設された4つのフォトマスク保持用の保持台22とから構成されており、該四つの支持台22上に、ペリクル組立体付きフォトマスク100の四隅部分が保持されるようになっている。
図4において、支持盤21の中央には正方形状の孔25が形成され、該孔25の四隅部分に前記保持台22がねじ23により固定されている。各保持台22はそれぞれL字形の切欠き24を有しており、孔25の左右幅中心線C1と平行な各L字形切欠き24の端面24aは、図5に示すように、下方に行くに従い前記中心線C1側に突出する傾斜面24aとなっている。左右の保持台22の左右方向並びに前後方向の間隔は、前記ねじ23を緩めて各保持台22を左右又は前後に移動することにより、調節可能となっている。
前記四つの保持台22の傾斜面24aの上端部に、フォトマスク100の左右端縁が支持され、L字形切欠き24の各端面により、フォトマスク100は、前後及び左右に移動しないように所定の位置に保持される。
図5において、正方形の孔25の左右端の近傍には、支持盤21の下面よりも所定距離だけ下方に離れた位置に光透過式の剥離完了確認センサー26が配置されており、該剥離完了確認センサー26により、フォトマスク100から剥離されて下降するペリクルフレーム102を検出するようになっている。なお、一対の剥離完了確認センサー26の一方は、発光素子を有し、他方は受光素子を有している。
[ペリクルフレーム102を保持するための第2の保持機構12]
図6は第2の保持機構12の平面図、図7は図6のVII-VII断面であり、これらの図と前記図2等により、第2の保持機構12を詳細に説明する。
図2において、第2の保持機構12は、略水平な長方形状のテーブル31と、該テーブル31の上面に敷設された前後一対のガイドレール32にスライダ33を介して左右方向移動可能に支持された左右一対の移動台34と、各移動台34にそれぞれ前後一対設けられたチャック爪35と、左右の移動台34を前記左右幅の中心線C1に対して左右対称に移動させるためのリードねじ37と、該リードねじ37を回転させるための駆動モータ38等を備えている。前記ガイドレール32と前記スライダ33は、いわゆるLMガイド装置を構成している。
前記テーブル31の中心部は、垂直な回動軸40の上端部に筒状継手41を介して固定され、回動軸40と一体的に回動軸芯O1回りに回動すると共に昇降するようになっている。
リードねじ37は左右方向に延びると共に、左右両端部が軸受42を介してテーブル31に回転自在に支持されている。リードねじ37の一端部はベルト伝動機構43を介して前記駆動モータ38の出力軸に連動連結している。
図6において、リードねじ37の左右両部の外周面には、左ねじ37aと右ねじ37bとがそれぞれ形成される共に、左右の両ねじ37a、37bは、各移動台34に形成されためねじ部に螺合している。すなわち、単一のリードねじ37の回転により、両移動台34を、前記左右幅中心線O1を通る垂直面を対称面として、同時に左右対称に移動するようになっている。
図7において、テーブル31は第1の保持機構11の孔25の下方に配置されており、回動軸40の回動軸芯O1が前記第1の保持機構11の左右幅中心線C1を通るように位置している。各チャック爪35は、左右方向に延びる支持ロッド46の先端部にそれぞれ固着され、各チャック爪35の把持面の上端部には、左右幅中心線C1向いて突出する小さな把持ピン47がそれぞれ設けられており、該位置決めピン47は、ペリクルフレーム102の左右側壁に形成された前記治具孔105に係合可能となっている。
前記支持ロッド46は、移動台34の支持孔50に左右方向移動自在に支持されると共に、圧縮ばね51により左右幅中心線C1側に付勢され、フランジ46aが支持孔50の段面に当接することより係止されている。前記ばね51は、移動台34に形成されたばね室52内に収納されると共に、ばね室52を閉塞するプラグ55と前記フランジ46aとの間に縮設されている。前記支持ロッド46の末端部は前記プラグ55から左右幅中心線C1側とは反対側に突出可能であり、支持ロッド46の末端部の近傍には、光透過式のチャッキング確認センサー57が配置されている。該チャッキング確認センサー57は、移動台34に取り付けられ、移動台34と共に左右方向に移動する、すなわち、支持ロッド46が図7の係止位置から、移動台34に対して圧縮ばね51を圧縮しつつ相対的に左右幅中心線C1と反対側に移動した時に、プラグ55から突出する支持ロッド46の末端部をチャッキング確認センサー57で検出し、これにより、所定の把持力でペリクルフレーム102を把持したことを確認する。
[第2保持機構12を回動するための回動機構13]
図8は、回動機構13及び引っ張り機構14の縦断面略図、図9は、回動機構の作動を示す平面略図、図10は、引っ張り機構の作動を示す縦断面略図であって、これらの図面と共に前記図2等により、回動機構13及び引っ張り機構14を詳しく説明する。
図2において、回動機構13は、前記回動軸40の下端部に固着される回動板60と、回動用駆動モータ64と、偏芯ローラ63を備えた下側偏芯板62と、該下側偏芯板62に結合されると共に駆動モータ64のモータ軸64aに固着された上側偏芯板61と、から主構成されている。回動板60は長さ方向の一端部に取付孔60aを有し、該取付孔60aが回動軸40の下端部に固着され、これにより回動板60は回動軸40と一体に回動軸芯O1回りに回動するようになっている。駆動モータ64は、回動軸40と平行に配置されると共に、下方に突出するモータ軸64aに前述のように上側偏芯板61が固定され、該上側偏芯板61はモータ軸64aと一体に回転するようになっている。下側偏芯板62は、上側偏芯板61の下面に固定されると共に、前記モータ軸芯O2から偏芯する位置に前記偏芯ローラ63が設けられ、前記上側偏芯板61と一体的にモータ軸芯O2回りに回転するようになっている。前記偏芯ローラ63は、前記回動板60の長さ方向の他端部に形成された長孔65内に、孔長さ方向移動自在に係合している。
すなわち、図8において、モータ軸64aの回転により、偏芯板61,62がモータ軸芯O2回りに回転すると共に偏芯ローラ63がモータ軸芯O2の周囲を旋回し、長孔65と偏芯ローラ63とのカム作用により、回動板60が回動軸芯O1回りに所定角度だけ往復回動し、それにより、回動軸40及び第2の保持機構12のテーブル31が、所定角度だけ回動軸芯O1回りに回動するようになっている。
下側偏芯板62は上側偏芯板61に対してボルト69により固着されているが、上記ボルト69を緩め、上側偏芯板61の周壁に螺挿された複数の調節ねじ68を回動調節するにより、上側偏芯板61に対する下側偏芯板62の位置を調節できるようになっている。これにより、モータ軸芯O1と偏芯ローラ63の軸芯O3の偏芯量を調節し、回動軸41の回動量を調節することができる。
[第2保持機構12を引っ張るための引っ張り機構14]
図10は第2の保持機構12の引っ張り機構14の作用説明図であり、該図と、前記図2及び図8等により、引っ張り機構14を説明する。
図2において、引っ張り機構14は、前記回動軸40と、該回動軸40を下方から上昇可能に支持するL形レバー74と、該L形レバー74を支軸75回りに回動するカム76と、該カム76を回転する駆動モータ77等から、主構成されている。
図8において、回動軸40は、ペリクル剥離装置内の下部支持盤71に略垂直姿勢で固着された支持筒72内に、ブッシュ73を介して回動自在かつ上下方向移動自在に支持され、回動軸40と第2の保持機構12との合計の重量を利用して下降するようになっており、前記L形レバー74の横向きレバー部分74bの先端の昇降ローラ78により、図8に示す上昇位置(基準位置)に下方から支持されている。
L形レバー74は前記横向きレバー部分74bを有すると共に、前記支軸75から上方に延びる縦向きレバー部分74aを有しており、縦向きレバー部分74aの途中部分にはローラ形カムフォロー80が設けられ、該ローラ形カムフォロー80は前記カム76のカム面に当接している。さらに、縦向きレバー部分74aの上端部には、引っ張りシリンダ82及び引っ張りコイルばね83の一端部がそれぞれ係合され、シリンダ82とコイルばね83の双方により、L形レバー74を支軸75回りの矢印K1方向に付勢し、これにより、ローラ形カムフォロー80をカム76のカム面に圧接させると共に、回動軸40を図8のような上昇位置(基準位置)に維持している。なお、L形レバー74を支軸75回りの矢印K1方向に付勢する部材として、上記引っ張りコイルばね83及び引っ張りシリンダ82のいずれか一方のみを備える構造とすることもできる。
前記駆動モータ77によりカム76を回転させると、シリンダ82及びコイルばね83に抗してL形レバー74が矢印K2方向に回動し、横向きレバー部分74bの先端の昇降ローラ78が下降する。該昇降ローラ78の下降に伴い、回動軸40及びテーブル31等の第2の保持機構12は、それらの自重により下降する。
さらに、昇降ローラ78が下降した状態からさらに駆動モータ77を回転させると、カム76のカム山部がカムフォロー80から離れるので、L形レバー74は、シリンダ82及びコイルばね83によって矢印K1方向に元の位置に戻り、回動軸40を再び上昇させる。
なお、引っ張り機構14の駆動モータ77には、過負荷防止のために電流センサーを設けてあり、引っ張り動作時、駆動モータ77の電流値が設定値以上に増加した場合に、たとえば駆動モータ77を停止することにより引っ張り動作を中断させ、フォトマスク100に過剰な荷重がかかるのを防止する。すなわち、剥離作業時において、フォトマスク100からペリクルフレーム102が剥がれ難い時に、フォトマスク100に過剰な荷重がかかるのを防ぐことにより、フォトマスク100の変形や破損等を防止する。
[回収トレー90等の構成]
図11は回収トレー90の縦断面図であり、この図11と前記図2により回収トレー90等の構造を説明する。図2において、前記テーブル31のガイドレール32の左右幅中央部の上面に、左右の移動台34の移動範囲内に入らないように、前後一対のスペーサ93を介して前記支持ガイド板91を支持し、該支持ガイド板91上に、前方から抜き差し自在に前記回収トレー90を挿入している。回収トレー90の前端部には取っ手90aが形成されている。図11において、支持ガイド板91は、第1の保持機構11の支持盤21の孔25に対応する位置に配置されており、回動軸40及びテーブル31と共に回動軸芯O1回りに回動し、かつ、昇降する。
[ペリクル組立体の剥離方法の概要]
まず、本実施の形態におけるペリクル組立体の剥離方法の概念を、図12により簡単に説明する。図12において、フォトマスク100を、接着面Pと平行及び直角のいずれの方向にも固定すると共に、ペリクル組立体101側とは反対側からフォトマスク100を加温することにより、接着面Pの温度を50°〜130°C程度まで上昇させ、これにより、接着剤を軟化させる。次に、ペリクルフレーム102を、フォトマスク100から接着面Pと直角方向で離れる方向Y1に所定の荷重で引っ張ると共に、ペリクルフレーム102を、接着面Pと略平行に、回動軸芯O1回りにX1又はX2のいずれかに所定角度だけ回動する。これにより、ペリクルフレーム102を、フォトマスク100の表面に余計な応力を付与することなく、フォトマスク100から剥離する。
[実施の形態のペリクル剥離装置によるペリクル剥離作業]
(1)図1において、フード3を右側の開位置A1まで開き、ペリクル組立体101を下方に向けたフォトマスク100を、第1の保持機構11の四つの保持台22に載せる。図4に示すように、フォトマスク100の四隅部分が四つの保持台22上に載せられので、各保持台22のL形切欠き24の端面により、フォトマスク100は前後及び左右の移動が規制されると共に、回動軸芯O1回りの回動も規制され、さらに、図5及び図7に示すように、保持台22の傾斜面24aにより、下方への移動が規制されると共に、正規の左右幅方向の位置に正確に位置決めされる。すなわち、フォトマスク100は、その左右幅の中心が支持盤21の孔25の左右幅中心線C1に揃う正規の位置に保持される。
(2)図1のフード3を閉位置A2までスライドさせてフォトマスク100を覆い、スタートボタン等を押すことにより、剥離作業を開始する。
(3)スタートボタンを押すことにより、まず、図3において、加温装置7のセラミックヒータ6が発熱し、フード3内のフォトマスク101を上面から加温する。ペリクルフレーム102とフォトマスク100との接着面Pの温度が、50°〜130°Cの範囲内の設定温度に設定に達したことを、温度センサー(図示せず)により検知すると、セラミックヒータ6による加温作業は終了する。
(4)次に、図2において、第2の保持機構12の駆動モータ38が作動し、リードねじ37のねじ送り作用により、両移動台34が互いに近づく方向に移動する。すなわち、図7に示す状態から両移動台34が互いに近づくように移動し、左右のチャック爪35がペリクルフレーム102の左右の側面に当接すると共に、把持ピン47が治具孔105に係合する。さらに左右の移動台34が互いに近づく方向に移動することにより、移動台34内の圧縮ばね51が圧縮され、チャック爪35によるペリクルフレーム102の把持力が増加する。チャック爪35の把持力が所定の大きさまで達した時点で、チャッキング確認センサー57が支持ロッド46の末端部を検出し、移動台34は停止する。これにより、ペリクルフレーム102は所定の把持力で把持された状態となり、チャッキング作業が完了する。
(5)続いて、図2の引っ張り機構14の駆動モータ77が駆動し、カム76が回転することにより、図10に示すように、L形レバー74が矢印K2方向に回動し、昇降ローラ78が下降する。この昇降ローラ78の下降により、図7に示す回動軸40及び第2の保持機構12の重量が、チャック爪35を介してペリクルフレーム102にかかる。すなわち、ペリクルフレーム102に対し、下方への引っ張り荷重がかかる。
(6)上記のようにペリクルフレーム102に引っ張り荷重をかけた後、又は同時に、図2の回動機構13の駆動モータ64が作動し、偏芯板61,62をモータ軸芯O2回りに回転させ、偏芯ローラ63及び長孔65を介して、図9のように、回動板60及び回動軸40を、原位置B0から所定角度α1(たとえば5°)だけX1方向に回動位置B1まで回動させる。これにより、ペリクルフレーム102も回動軸芯O1回りに所定角度α1だけ回動する。
(7)図2において、上記のようにペリクルフレーム102に対し、下方への引っ張り荷重をかけると共に、接着面Pと平行に所定角度だけ回動することにより、ペリクルフレーム102はフォトマスク100から速やかに下方に剥離される。なお、ペリクルフレーム102の剥離は、ペリクルフレーム102を図9の原位置B0から一方の回動位置B1まで回動させるだけで達成可能であるが、接着剤の種類によっては、回動位置B1と反対側の回動位置へも所定角度α2だけ回動させるようにすることも可能であり、これにより、より確実な剥離が可能となる。
(8)ペリクルフレーム102が剥離されると、ペリクルフレーム102は回動軸40及びテーブル31等と共に下降し、図5に示す剥離完了確認センサー26により検出され、ブザーやランプ等により、作業者に剥離完了が知らされる。
(9)作業者が剥離完了を確認して、作業終了のボタン等を押すことにより、図2の第2の保持機構12,回動機構13及び引っ張り機構14は、全て、剥離作業前の状態に戻る。すなわち、図9に示す回動板60は原位置B0に戻り、これにより、第2の保持機構12も元の回動位置に戻る。また、第2の保持機構12の移動台34も図6及び図7に示す元の位置まで左右に戻り、さらに、図10に示す引っ張り機構14のカム76及びL形レバー74も実線で示す元の位置に戻り、回動軸40を上昇位置に戻す。
(10)最後に、作業者は、図1のフード3を開けて剥離後のフォトマスク100を取り出す。一方、剥離後のペリクルフレーム102は、前述のように、第2の保持機構12の移動台34が元の位置まで左右に開くことにより、図11の回収トレー90上に落下する。従って、作業員は、回収トレー90を前方に引き出し、剥離後のペリクルフレーム102を回収する。
[実施の形態による主な効果]
(1)該実施の形態によると、加温装置7でフォトマスク100を加温することにより、ペリクルフレーム102とフォトマスク100との接着面Pの接着剤を軟らかくし、そして、引っ張り機構14により、ペリクルフレーム102に下方への引っ張り荷重をかけつつ、接着面Pと略平行にペリクルフレーム102を回動し、フォトマスク100からペリクルフレーム102を剥がすので、従来のように溶液を使用した接着剤の溶融によるフォトマスク100の汚染が生じることがなく、かつ、フォトマスク100に無理な曲げ荷重をかけることもなく、簡単に、ペリクルフレーム102を剥離することができる。
(2)特に、ペリクルフレーム102に引っ張り荷重をかけていることにより、フォトマスク100とペリクルフレーム102とは、剥離すると同時に互いに引き離され、フォトマスクに傷等が発生する可能性を、さらに減少させることができる。
(3)通常、フォトマスク100は、ペリクル組立体101を取り換えることにより継続して使用され、一方、ペリクル組立体101は、フォトマスク100から剥離された後は廃棄されることが多いが、本実施の形態のように、固定状態のフォトマスク100に対してペリクルフレーム102のみを回動させることにより剥離作業を行うと、フォトマスク100に無理な曲げ荷重等がかかる可能性をさらに減少させることができると共に、フォトマスクに傷が付く恐れもさらに減少する。
(4)加温装置7により、ペリクル組立体101側とは反対側からフォトマスク100を加温しているので、大抵の場合は、ペリクルフレーム102の温度上昇をフォトマスク100よりも低く抑えることができ、それにより、剥離時、接着剤をペリクルフレーム102側に残すことができ、フォトマスク100に接着剤が残るのを防ぎ、フォトマスク100の洗浄が容易になると共に、フォトマスク100の再利用もし易くなる。特に加温装置7として、輻射熱により対象物を加温するセラミックヒータを備えていると、フォトマスク100側から加温した場合には、表面が黒色のペリクルフレーム102を使用していても、必ず近い方のフォトマスク100をペリクルフレーム102より高温にすることができ、上記加温による効果を確実に達成することができる。
(5)引っ張り機構14として、L字形レバー74を利用し、駆動モータ77やカム76を回動軸40の側方に配設しているので、剥離装置の高さをコンパクトにすることができる。
チャック爪35によるペリクルフレーム102の把持力を、圧縮ばね51により付与しているので、過大な把持力でペリクルフレーム102を把持する事態を防ぐことができると共に、ペリクルフレーム102の寸法誤差が大きくとも、常に、所定の適切な把持力でペリクルフレーム102を把持することができる。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、ペリクルフレームを保持する第2の保持機構に回動機構及び引っ張り機構を設けているが、フォトマスクを保持する第1の保持機構に回動機構及び引っ張り機構を設ける構造とすることもできる。
(2)第1,第2の保持機構の両方に、それぞれ回動機構及び引っ張り機構を設ける構造とすることもでき、さらには、一方の保持機構に回動機構を設け、他方の保持機構に引っ張り機構を設ける構造とすることもできる。
(3)フォトマスクの種類によっては、第1,第2の保持機構のいずれか一方に、回動機構のみを設け、回動のみで剥離する構造又は方法を採用することも可能である。
(4)第1,第2の保持機構、回動機構及び引っ張り機構は、前記実施の形態の構造には限定されず、当業者が考えうる各種構造の機構を備えることも可能である。
(5)図13に示すように、フォトマスク100側から加温する加温装置7を設けると共に、ペリクルフレーム102のみを冷却する冷却装置120を備えることも可能である。冷却装置120はペリクルフレーム102の周囲に複数個配置され、冷却液又は冷却空気をペリクルフレーム102に吹き付け、冷却する。このように、フォトマスク100側から接着面を加温すると同時に、ペリクルフレーム102を冷却することにより、フォトマスク100とペリクルフレーム102との温度差が大きくなるので、軟化した接着剤がペリクルフレーム102から離脱することなく、速やかにペリクルフレーム102をフォトマスク100から剥離することができる。上記の吹き付け式の冷却装置120の他に、冷却水等を流通させた冷却水管を有する装置を利用することも可能である。
(6)前記実施の形態では、図5及び図7に示すように、フォトマスク100を保持する保持部材22に傾斜面24aを形成して、フォトマスク100を保持する構造としているが、必ずしも傾斜面に形成する必要はなく、図14に示すように保持部材22に水平面24bを形成して、該水平面24bにフォトマスク100を保持する構造とすることもできる。
(7)前記実施の形態の図5に示す光透過式の剥離完了確認センサー26は、ペリクルフレーム102が剥離して下降した時に、検知光線を遮断し、それにより、ペリクルフレーム102の隔離を確認する構成であるが、反対の構成とすることも可能である。すなわち、図10に符号126で示すように、剥離前のペリクルフレーム102が検知光線を遮断する位置に剥離完了確認センサー126を配置し、剥離後、ペリクルフレーム102が下降することにより、検知光線の遮断が解かれ、それによりペリクルフレーム102の隔離を確認する構成とすることもできる。
本発明によるペリクル剥離装置の一実施の形態を示す全体概略斜視図である。 図1のペリクル剥離装置内の各機構の分解斜視図である。 図1のペリクル剥離装置のフードの縦断側面図である。 図1のペリクル剥離装置の第1の保持機構の平面図である。 図4のV-V断面図である。 図1のペリクル剥離装置の第2の保持機構の平面図である。 図6のVII-VII断面図である。 図1のペリクル剥離装置の回動機構及び引っ張り機構の縦断面略図である。 図1のペリクル剥離装置の回動機構の作動を示す平面略図である。 図1のペリクル剥離装置の引っ張り機構の作動を示す縦断面略図である。 図1のペリクル剥離装置の回収トレーの縦断面図である。 本発明のペリクル剥離装置により剥離されるペリクル組立体の一例を示す斜視図である。 本発明の変形例であり、加温装置と共にペリクルフレーム用の冷却装置を備えたペリクル剥離装置のフードの縦断側面図である。 本発明の別の変形例であり、前記図5と同様の断面図である。
符号の説明
11 フォトマスク保持用の第1の保持機構
12 ペリクルフレーム保持用の第2の保持機構
13 回動機構
14 引っ張り機構
40 回動軸
60 回動板

Claims (8)

  1. フォトマスクに接着されたペリクルフレームによりペリクル膜を保持してなるペリクル組立体を、フォトマスクから剥がすためのペリクル剥離装置において、
    前記フォトマスクを保持する第1の保持機構と、
    前記ペリクルフレームを保持する第2の保持機構と、
    前記ペリクルフレームと前記フォトマスクとの接着面を加温する加温装置と、
    前記第1,第2の保持機構の少なくとも一方を、他方に対して、前記接着面と略平行に回動する回動機構と、を備え、
    前記加温装置により前記接着面を加温すると共に、前記一方の保持機構を他方の保持機構に対して所定角度回動することにより、前記フォトマスクから前記ペリクルフレームを剥がすように構成されていることを特徴とするペリクル剥離装置。
  2. 請求項1記載のペリクル剥離装置において、
    前記回動機構は、前記ペリクルフレームを保持する前記第2の保持機構に設けられていることを特徴とするペリクル剥離装置。
  3. 請求項1又は2記載のペリクル剥離装置において、
    前記第1、第2の保持機構のうち、少なくとも前記一方又は他方に、前記接着面に対して略直角方向にペリクルフレーム又はフォトマスクを引っ張る引っ張り機構を備え、
    前記回動機構により両保持機構を相対的に回動すると共に、前記引っ張り機構により両保持機構を互いに引き離すように構成されていることを特徴とするペリクル剥離装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のペリクル剥離装置において、
    前記加温装置は、前記フォトマスク側から前記接着面を加温するように構成されていることを特徴とするペリクル剥離装置。
  5. 請求項4記載のペリクル剥離装置において、
    前記加温装置はセラミックヒータであることを特徴とするペリクル剥離装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のペリクル剥離装置において、
    前記加温装置は、温度調節機構を備えていることを特徴とするペリクル剥離装置。
  7. フォトマスクに接着されたペリクルフレームによりペリクル膜を保持してなるペリクル組立体を、前記フォトマスクから剥がすペリクル剥離方法において、
    前記フォトマスクを第1の保持機構により保持すると共に前記ペリクルフレームを第2の保持機構により保持し、
    前記ペリクルフレームと前記フォトマスクとの接着面を加温装置により加温しつつ、
    回動機構により、上記両保持機構の少なくとも一方を、他方に対して、前記接着面と略平行に回動することにより、前記フォトマスクから前記ペリクルフレームを剥がすことを特徴とするペリクル剥離方法。
  8. 請求項7記載のペリクル剥離方法において、
    両保持機構を相対的に回動すると共に、前記保持機構のうち、少なくとも前記一方又は他方を、引っ張り機構により前記接着面に対して略直角方向に引っ張ることにより、前記フォトマスクから前記ペリクルフレームを剥がすことを特徴とするペリクル剥離方法。
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