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JPH06175356A - ペリクル剥離装置 - Google Patents

ペリクル剥離装置

Info

Publication number
JPH06175356A
JPH06175356A JP35236792A JP35236792A JPH06175356A JP H06175356 A JPH06175356 A JP H06175356A JP 35236792 A JP35236792 A JP 35236792A JP 35236792 A JP35236792 A JP 35236792A JP H06175356 A JPH06175356 A JP H06175356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pellicle
peeling
reticle
adhesive
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35236792A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitomo Hayano
史倫 早野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP35236792A priority Critical patent/JPH06175356A/ja
Publication of JPH06175356A publication Critical patent/JPH06175356A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間の手を介さずに自動的にペリクルフレー
ムをレチクルから剥離できるペリクル用剥離装置を得
る。 【構成】 レチクルとペリクルフレームとの間の接着剤
に、該接着剤の接着力を低減させ且つペリクル膜に対し
て安定な剥離液を供給する剥離液供給手段と、前記レチ
クルからペリクルフレームを引張り剥離する剥離手段と
を備えたものであるため、レチクルを汚染したり、傷付
けたりせずに、容易にレチクルからペリクルフレームを
剥すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペリクル剥離装置に関
し、特に半導体露光工程に使用されるレチクルからペリ
クルを剥離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は所謂「ペリクル付レチクル」の斜
視図である。図8に示すように、レチクル1に対し接着
剤2(レチクル1に隠れている側は見えない)を介し
て、フレーム3,4が接着固定されている。また、フレ
ーム3,4にはペリクル5が張設されている(下側フレ
ーム4のペリクルは隠れて見えないため図示せず)。
【0003】従来、図8に示したペリクル付レチクルか
ら、ペリクルフレーム3,4を剥離する場合には、図9
に示すような剥離治具10を用いて剥離作業を行ってい
た。剥離治具10の先端11を接着剤2(通常、接着剤
2としては、両面テープ状のものやアクリル系の接着剤
を用い、接着剤の厚さは、0.5mm程度である)に食
い込ませて、折曲辺部分12を支点として、テコの原理
でレチクル1からフレーム3を剥離していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き、従来の技
術において、以下のような問題点があった。 通常レチクル1と接着剤2との接着力の方が、フレ
ーム3と接着剤2との接着力より劣るため、フレーム3
と接着剤2とが一体となってレチクル1から剥離できる
はずである。しかしながら、現実は、接着剤2がレチク
ル1から剥離するが、同時にフレーム3からも剥離して
しまうことがあり、この双方から剥離した接着剤が他の
表面に再接着し、特にレチクル面に落下した場合には、
レチクル面の再洗浄など余分な工程が必要となる等、作
業性が悪く、種々の問題を引き起こす場合があった。
【0005】 剥離治具10の折曲部分12により、
レチクル1表面に傷が付く場合があった。 6インチサイズは手で持つのに大きく、レチクルを
手から落として破損してしまう場合があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題の解決のため
に、自動的にペリクルフレームをレチクルから容易に剥
離できるペリクル用剥離装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係るペリクル剥離装置では、レチクル又はマスクに、
前記レチクルを覆うペリクル膜を保持したペリクルフレ
ームが接着剤を介して固着されたものからペリクルフレ
ームを剥離する装置であって、前記レチクルとペリクル
フレームとの間の接着剤に、該接着剤の接着力を低減さ
せ且つ前記ペリクル膜に対して安定な剥離液を供給する
剥離液供給手段と、前記レチクルからペリクルフレーム
を引張り剥離する剥離手段とを備えたものである。
【0008】また、本請求項2に記載の発明に係るペリ
クル剥離装置では、前記剥離手段が、前記レチクルに固
着されたペリクルフレームの一辺又は一点を支点とした
引張り力を懸けながら引張り剥離するものである。
【0009】更に、本請求項3に記載の発明に係るペリ
クル剥離装置では、前記剥離手段が、前記レチクルに固
着されたペリクルフレームの一辺又は一点を支点とした
引張り力と、前記一辺又は一点以外の他辺又は他点を支
点とした別の引張り力とを連続して懸けながら引張り剥
離するものである。
【0010】また、本請求項4に記載の発明に係るペリ
クル剥離装置では、前記請求項1〜3の何れかに記載の
ペリクル剥離装置において、前記剥離液供給手段が、剥
離液を貯留した剥離液槽と、該剥離液槽中に前記ペリク
ルフレームが固着されたレチクルを移動させる移動手段
とを備えたものである。
【0011】更に、本請求項5に記載の発明に係るペリ
クル剥離装置では、前記剥離液供給手段が、前記ペリク
ルフレームが固着されたレチクルの接着部分に、剥離液
を噴射又は噴霧する剥離液注入手段を備えたものであ
る。
【0012】また、本請求項6に記載の発明に係るペリ
クル剥離装置では、前記剥離液供給手段が、剥離液蒸気
が充満した剥離液蒸気室内と、該剥離液蒸気室内に、前
記ペリクルフレームが固着されたレチクルを移動させる
移動手段とを備えたものである。
【0013】
【作用】本発明においては、レチクルとペリクルフレー
ムとの間の接着剤に、該接着剤の接着力を低減させ且つ
ペリクル膜に対して安定な剥離液を供給する剥離液供給
手段と、前記レチクルからペリクルフレームを引張り剥
離する剥離手段とを備えたものであるため、レチクルを
汚染したり、傷付けたりせずに、容易にレチクルからペ
リクルフレームを剥すことができる。
【0014】即ち、本発明では、レチクルとペリクルフ
レームとを接着する接着剤に、一旦剥離液を供給して、
接着剤の接着力を弱くしてからフレームを剥離するよう
にしたため、容易にレチクルからペリクルフレームを剥
すことができる。
【0015】また、具体的な剥離手段としては、レチク
ルに固着されたペリクルフレームの一辺又は一点を支点
とした引張り力を懸けながら引張り剥離するものや、特
に、前記レチクルに固着されたペリクルフレームの一辺
又は一点を支点とした引張り力と、前記一辺又は一点以
外の他辺又は他点を支点とした別の引張り力とを連続し
て懸けながら引張り剥離するものでは、機械によって容
易にレチクルからペリクルフレームを剥すことができ、
剥離作業を自動化することも可能である。
【0016】更に、具体的な剥離液供給手段としては、
剥離液を貯留した剥離液槽と該剥離液槽中にペリクルフ
レームが固着されたレチクルを移動させる移動手段とを
備えたもの、また、ペリクルフレームが固着されたレチ
クルの接着部分に剥離液を噴射又は噴霧する剥離液注入
手段を備えたもの、更に、剥離液蒸気が充満した剥離液
蒸気室内と該剥離液蒸気室内にペリクルフレームが固着
されたレチクルを移動させる移動手段とを備えたものの
3つの剥離液供給手段を開示する。
【0017】即ち、剥離液を貯留した剥離液槽と、該剥
離液槽中にペリクルフレームが固着されたレチクルを移
動させる移動手段とを備えたものでは、移動手段によっ
て、ペリクルフレームがレチクルに固着された所謂「ペ
リクル付レチクル」を剥離液槽内に浸漬する。剥離液は
接着剤の接着力を低減させ且つ前記ペリクル膜に対して
安定なものであるため、ペリクル膜面を溶解せず、ペリ
クルフレームとレチクルとの間の接着剤部分に浸透し
て、接着力を低減させる。従って、前述の剥離手段によ
って容易に剥離することができる。
【0018】尚、剥離手段は前記移動手段を兼ねて、剥
離液槽中で剥離作業を行ってもよい。また、所定時間浸
漬した後に槽外で剥離作業を行ってもよい。この場合、
剥離作業のトルクが係りすぎるようであったら、再度、
剥離液槽中に浸漬して同様の剥離作業を行ってもよい。
【0019】また、ペリクルフレームが固着されたレチ
クルの接着部分に剥離液を噴射又は噴霧する剥離液注入
手段を備えたものでは、ペリクル付レチクルの接着部分
の1箇所又は数カ所に噴射又は噴霧ノズルで剥離液を供
給する。供給された剥離液は、毛細管現象によって全周
に行き渡り、接着力を低減させる。従って、前述の剥離
手段によって容易に剥離することができる。
【0020】更に、剥離液蒸気が充満した剥離液蒸気室
内と該剥離液蒸気室内にペリクルフレームが固着された
レチクルを移動させる移動手段とを備えたものでは、ペ
リクル付レチクルの接着部分に凝結した剥離液が同様に
全周に行き渡り、接着力を低減させる。従って、前述の
剥離手段によって容易に剥離することができる。
【0021】また、剥離液の選定については、レチクル
とペリクルフレームとを固着する接着剤の接着力を低減
させるものであることは当然であり、なおかつペリクル
膜に対して安定であることを必要とする。即ち、接着剤
の接着力を低減するには、接着剤を溶解する溶解力の強
い薬液を用いればよいが、そのとき、ペリクル膜自身を
溶解したり、また接着剤も完全に溶解してしまうもので
は、溶解したペリクル乃至接着剤がレチクル面に付着す
る事故が発生する可能性がある。
【0022】この場合、レチクル面を再生するに当たっ
て、レチクル面を洗浄するのであるが、特にレチクル面
のエッジ部分や複雑な回路部分などに付着した場合に
は、完全に洗浄するのに、多大な時間を要する場合があ
る。
【0023】従って、接着剤の接着力を弱めるに当たっ
て、最適な薬液は接着力の低下させる程度と、ペリクル
と接着剤を溶解させない程度の兼ね合いで決定されなけ
ればならない。このためには、ペリクルの素材及び接着
剤の種類に応じた、剥離液を種々選択する。
【0024】多くの場合、ペリクルはニトロセルロース
等のセルロース系樹脂が使用され、接着剤には両面テー
プ状のものやアクリル系の接着剤が使用されている。こ
れらのものに対して好ましい剥離剤は、両面テープでは
界面活性剤を溶解した水が用いられ、アクリル系接着剤
にはiPA(イソプロピルアルコール)を用いればよ
い。
【0025】アセトンやエチルアルコール、メチルアル
コール等では、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂
のペリクルが瞬時に解けて破れるか、或は膨潤の程度が
著しく高いかになってしまい、ペリクル付レチクルで
は、レチクルを汚染してしまうが、iPAや界面活性剤
水溶液等ではこのようなことは生じない。
【0026】従って、iPAを満たした薬液槽にペリク
ル付レチクルを浸すともちろん接着剤の隙間を通ってペ
リクル内にiPAが滲み込むことはあっても、接着剤の
接着力は衰えペリクルや接着剤が溶解してレチクルを汚
染することはない。このような状態になると、図9のよ
うな剥離治具を用いるまでもなく、極めて容易にレチク
ルからペリクルフレームを剥離することができる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の剥離装置の一実施例に使用す
るペリクル付レチクルの斜視図である。レチクル保持部
材20の両面(片面の場合もある)にペリクルフレーム
22,23が接着固定されている。ペリクルフレーム2
1,22の1辺につき2カ所の治具穴23が設けられ1
枚のペリクルフレームについては、対向する辺同士に各
辺2カ所の治具穴23を設けているため、1枚のペリク
ルフレームにつき計4カ所の治具穴23が設けられてい
る。
【0028】尚、治具穴23は通常ペリクルフレーム2
1,22を貫通しているものではなく、ペリクルの密閉
度を保つため、ある程度の深さを持った穴となってい
る。治具穴23としては、例えば特開平1−97961
号に開示されているような自動ペリクル貼付装置用の治
具穴を用いてもよい。
【0029】また、図2は本発明の剥離装置の別の実施
例に使用するペリクル付レチクルの斜視図である。図2
のペリクル付レチクルでは、ペリクルフレーム24,2
5には溝26が設けられている。溝26は各々対向する
辺にも設けられている。
【0030】図1,図2共に、後で説明するペリクルフ
レームを引張り剥離する剥離手段の詳細な構造が変わる
だけであるから、以下の説明は図1のペリクル付レチク
ル場合に限定して行う。
【0031】図3は剥離手段を構成するレチクル保持部
材を保持するレチクル保持アームの斜視図であり、図4
はレチクル保持アームがレチクル保持部材を保持した場
合の断面図である。レチクル保持アームは2つのアーム
30,31からなり、アーム30,31の対向する内側
には、V字型ないし凹状の溝30A,31Aが設けられ
ている。
【0032】また、レチクル保持部材20は、不図示の
駆動部により、アーム30,31を矢印32の方向に平
行移動することにより、図4(断面図)のように、レチ
クル20を溝30A,31Aによりはさんで支持固定す
る。また、アーム30,31の下端部には、ストッパー
30B,31Bが設けられていてレクチル保持部材20
が落下しないようになっている。
【0033】図5は剥離手段を構成するフレーム保持ア
ームの斜視図である。2つのアーム40,41からな
る。アーム40,41の対向する内側には、突起42が
設けられ、不図示の駆動部によりアーム40,41を矢
印43の方向に平行移動することにより、図1の治具穴
23に挿入して、ペリクルフレームをはさんで支持固定
する。
【0034】図6はペリクル21,22つきレチクル2
0を保持したときの断面図である。アーム30,31で
レチクル20をはさみ、アーム40,41で突起42を
介して、ペリクルフレーム21の治具穴23をはさみ、
アーム44,45で突起42を介してもう一方のペリク
ルフレーム22の治具穴23をはさんで支持固定してい
る。
【0035】図7は本発明のペリクル剥離装置の一実施
例の構成を示す斜視図である。尚、前述の部材と同じ部
材には同じ符合を付してある。ペリクル21,23が接
着固定されているレチクル保持部材20は各々アームに
より保持され、iPA,界面活性剤等の剥離液50が満
たされた剥離液槽51に不図示の駆動手段により矢印5
2の方向に移動して、ペリクル付レチクル20が全体に
つかるように入れられる。
【0036】剥離液50の中に所定時間(例えば、5分
間)浸けられた後、矢印52とは逆の方向に引上げら
れ、今度はアーム40,41を矢印53方向に、アーム
44,45をレチクル,ペリクル面にほぼ直交する矢印
54の方向にペリクルの下辺を支点にして、各々同時に
不図示の駆動手段により引っ張ることにより、レチクル
保持部材20からペリクルフレーム21,22を剥離す
る。
【0037】このとき、矢印53,54に動かす駆動手
段(例えば、モータ)のトルク(モータの駆動電流でも
よい)をモニタし、トルクが係りすぎているようであれ
ば、未だ、接着剤の接着力が強いと判断し、再びペリク
ル付レチクルを剥離液50の中に浸して引上げた後、同
様の処理を行うようにすれば、無理にペリクルフレーム
をレチクルから剥離することがなくなる。
【0038】更に、ペリクルフレーム21,22の下辺
を支点とした引張り力と、ペリクルフレーム21,22
の上辺を支点とした引張り力とを連続して懸けながら引
張り剥離することもできる。これにより、容易にレチク
ル保持部材からペリクルフレームを剥すことができ、剥
離作業を自動化することも可能である。
【0039】剥離後のペリクルフレーム20,21は、
再生利用することはないのでアーム40,41、アーム
44,45を相互に開いて、所定の場所に廃棄しても構
わない。それに対し、レチクル20はペリクルフレーム
21,22を剥離した後、洗浄して再生利用する。
【0040】レチクル20の洗浄は別の装置で行っても
よいが、ペリクルフレーム剥離後であっても、レチクル
20はアーム30,31により保持されているので、こ
の装置内に設けられた第2の薬液槽において洗浄(例え
ばブラシ洗浄をも含む)を行うのが好ましい。
【0041】このとき、もはやペリクルが付いていない
ので、溶解性の強い薬液であってもレチクルが汚染され
ることはない。ペリクルフレーム剥離後の洗浄に使う薬
液としてはアセトンやアンモニア等でもよいし、硫酸
と、過酸化水素水を混合した液に浸ける(通常、これを
酸洗浄と呼ぶ)のもよい。更にはこれらの薬液に浸ける
前にUV光(紫外光)をレクチル20に照射して、レチ
クル表面を親水性にするのもよい。
【0042】尚、図7では剥離液50にペリクル付レチ
クルを浸すような構成を取っているが、レチクル保持部
材の接着部分に剥離液を噴射又は噴霧する剥離液注入手
段を備えてもよく、ペリクル付レチクルの接着部分の1
箇所又は数カ所に噴射又は噴霧ノズルで剥離液を供給す
る。供給された剥離液は、毛細管現象によって全周に行
き渡り、接着力を低減させる。従って、前述の剥離手段
によって容易に剥離することができる。
【0043】また、剥離液蒸気が充満した剥離液蒸気室
内にペリクルフレームが固着されたレチクル保持部材を
移動手段によって移動させるものでもよい。このため、
ペリクル付レチクルの接着部分に凝結した剥離液が同様
に全周に行き渡り、接着力を低減させる。従って、前述
の剥離手段によって容易に剥離することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、レチクル
とペリクルフレームとの間の接着剤に、該接着剤の接着
力を低減させ且つペリクル膜に対して安定な剥離液を供
給する剥離液供給手段と、前記レチクルからペリクルフ
レームを引張り剥離する剥離手段とを備えたものである
ため、レチクルを汚染したり、傷付けたりせずに、容易
にレチクルからペリクルフレームを剥すことができる。
【0045】また、具体的な剥離手段としては、レチク
ルに固着されたペリクルフレームの一辺又は一点を支点
とした引張り力を懸けながら引張り剥離するものや、特
に、前記レチクルに固着されたペリクルフレームの一辺
又は一点を支点とした引張り力と、前記一辺又は一点以
外の他辺又は他点を支点とした別の引張り力とを連続し
て懸けながら引張り剥離するものでは、機械によって容
易にレチクルからペリクルフレームを剥すことができ、
剥離作業を自動化することも可能である。
【0046】更に、具体的な剥離液供給手段としては、
剥離液を貯留した剥離液槽と、該剥離液槽中にペリクル
フレームが固着されたレチクルを移動させる移動手段と
を備えたものでは、移動手段によって、ペリクル付レチ
クルを剥離液槽内に浸漬する。剥離液は接着剤の接着力
を低減させ且つ前記ペリクル膜に対して安定なものであ
るため、ペリクル膜面を溶解せず、ペリクルフレームと
レチクルとの間の接着剤部分に浸透して、接着力を低減
させる。従って、前述の剥離手段によって容易に剥離す
ることができる。
【0047】また、ペリクルフレームが固着されたレチ
クルの接着部分に剥離液を噴射又は噴霧する剥離液注入
手段を備えたものでは、ペリクル付レチクルの接着部分
の1箇所又は数カ所に噴射又は噴霧ノズルで剥離液を供
給する。供給された剥離液は、毛細管現象によって全周
に行き渡り、接着力を低減させる。従って、前述の剥離
手段によって容易に剥離することができる。
【0048】更に、剥離液蒸気が充満した剥離液蒸気室
内と該剥離液蒸気室内にペリクルフレームが固着された
レチクルを移動させる移動手段とを備えたものでは、ペ
リクル付レチクルの接着部分に凝結した剥離液が同様に
全周に行き渡り、接着力を低減させる。従って、前述の
剥離手段によって容易に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離装置の一実施例に使用するペリク
ル付レチクルの斜視図である。
【図2】本発明の剥離装置の別の実施例に使用するペリ
クル付レチクルの斜視図である。
【図3】剥離手段を構成するレチクル保持部材を保持す
るレチクル保持アームの斜視図であり、
【図4】レチクル保持アームがレチクル保持部材を保持
した場合の断面図である。
【図5】剥離手段を構成するフレーム保持アームの斜視
図である。
【図6】ペリクル付レチクルを保持したときの断面図で
ある。
【図7】本発明のペリクル剥離装置の一実施例の構成を
示す斜視図である。
【図8】所謂「ペリクル付レチクル」の構成を示す斜視
図である。
【図9】従来の剥離治具の構成を示す斜視図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクル又はマスクに、前記レチクルを
    覆うペリクル膜を保持したペリクルフレームが接着剤を
    介して固着されたものからペリクルフレームを剥離する
    装置であって、 前記レチクルとペリクルフレームとの間の接着剤に、該
    接着剤の接着力を低減させ且つ前記ペリクル膜に対して
    安定な剥離液を供給する剥離液供給手段と、 前記レチクルからペリクルフレームを引張り剥離する剥
    離手段とを備えたことを特徴とするペリクル剥離装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のペリクル剥離装置
    において、 前記剥離手段が、前記レチクルに固着されたペリクルフ
    レームの一辺又は一点を支点とした引張り力を懸けなが
    ら引張り剥離するものであることを特徴とするペリクル
    剥離装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のペリクル剥
    離装置において、 前記剥離手段が、前記レチクルに固着されたペリクルフ
    レームの一辺又は一点を支点とした引張り力と、前記一
    辺又は一点以外の他辺又は他点を支点とした別の引張り
    力とを連続して懸けながら引張り剥離するものであるこ
    とを特徴とするペリクル剥離装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3の何れかに記載のペリ
    クル剥離装置において、 前記剥離液供給手段が、剥離液を貯留した剥離液槽と、
    該剥離液槽中に前記ペリクルフレームが固着されたレチ
    クルを移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする
    ペリクル剥離装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜3の何れかに記載のペリ
    クル剥離装置において、 前記剥離液供給手段が、前記ペリクルフレームが固着さ
    れたレチクルの接着部分に、剥離液を噴射又は噴霧する
    剥離液注入手段を備えたことを特徴とするペリクル剥離
    装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜3の何れかに記載のペリ
    クル剥離装置において、 前記剥離液供給手段が、剥離液蒸気が充満した剥離液蒸
    気室内と、該剥離液蒸気室内に、前記ペリクルフレーム
    が固着されたレチクルを移動させる移動手段とを備えた
    ことを特徴とするペリクル剥離装置。
JP35236792A 1992-12-11 1992-12-11 ペリクル剥離装置 Pending JPH06175356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35236792A JPH06175356A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 ペリクル剥離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35236792A JPH06175356A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 ペリクル剥離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06175356A true JPH06175356A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18423580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35236792A Pending JPH06175356A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 ペリクル剥離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06175356A (ja)

Cited By (6)

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