JP4098909B2 - 作業車の走行速度解除装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行用変速系に静油圧式無段変速装置(以下「HST」と略す。)を具備した作業車の定速度走行を解除する装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、走行用変速系にHSTを装備した作業車においては、HSTの可動斜板を傾動操作する変速操作手段(例えば、変速ペダル)に中立付勢機構を設けるとともに、この変速操作手段の前進変速域において中立側への復帰動作を任意の位置で止めておく操作レバーを具備した走行車両の技術は公知となっている。例えば実開昭57−103235号の技術である。この技術は、変速ペダルを前進側へ踏み込んだ状態で該操作レバーを操作すれば、ペダルから足を離した状態での定速走行が可能となるのであり、また、該定速走行時においても操作ペダルを増速側に踏み込むことができるようにしている。
【0003】
しかし、上記技術では、該操作レバーを操作して定速走行状態とした場合において、車両を停止したい場合には、オペレータは操作レバーによる操作ペダルの保持作用を解除した後にブレーキペダルを踏むという二段階の操作を行う必要があり、ブレーキペダルの踏み操作が遅れてしまうという問題があった。また、ブレーキペダルを先に踏み込んだとしても、アクセルを戻さずにブレーキを踏みこんだ状態となるのみで、急停止を行うことができなかった。そこで、該問題を解決すべく、特開平1−190553に開示される如き走行速度解除装置が開発され、公知となっている。この技術は、変速ペダルを任意の位置で保持する摩擦固定機構を具備し、左右ブレーキペダルの同時踏み操作に連動して該摩擦固定機構が固定解除側に切替操作されるように構成したものであり、これにより車両を停止したい時には、左右ブレーキペダルを同時に踏めば変速ペダルの保持作用も同時に解除されるので、車両を停止したい場合も、遅れることなく素早く即座に停止できることとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の如き従来の走行速度解除装置は、ブレーキペダルとブレーキ装置との間に水平長板状の連係部材を設ける必要があったため、設置のためにはステップ下方スペース左右方向の幅を必要とし、コンパクト化という要請に沿わないものであった。また、該連係部材上に塵埃が積もってしまい、また該連係部材は、各機構が複雑に配置される中に設置されるのが通例であるため、該塵埃の清掃も大変であった。また、摩擦固定機構を具備する構成としているので、機構が複雑となって、メンテナンスが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
走行用の変速ペダル(11)を任意の変速位置で固定及び解除することが可能なロック機構(60)を備え、左右車輪の各々を制動する一対のブレーキ装置を各別に操作するための左右一対のブレーキペダル(12L・12R)をブレーキペダル軸(43)に並設支持し、該左右のブレーキペダル(12L・12R)のいずれか一方を踏み込んだのみでは、前記変速ペダル(11)のロック機構(60)は解除されず、左右のブレーキペダル(12L・12R)の両方を同時に踏み込んだときに、該変速ペダル(11)のロック機構(60)が解除されるロック解除部(48)を設けた作業車の走行速度解除装置において、該ロック解除部(48)は、前記ブレーキペダル軸(43)の近傍に平行に横架された軸(53)にパイプ軸(50)を回転自在に外嵌し、該パイプ軸(50)にはロック解除アーム(49)を下方に向けて突設し、パイプ軸(50)の上方に向けて押動アーム(54)を突出し、該押動アーム(54)は、係止爪(36)を固設した爪支持板(35)を解除方向に押動すべく構成し、該係止爪(36)は、オペレータの変速ペダル(11)の踏込みにより回動するラチェット板(31)の歯部(33)に噛合可能に構成し、前記左右のブレーキペダル(12L・12R)の回動基部に長さの異なるアーム(47L・47R)を同方向へそれぞれ延設し、該アーム(47L・47R)の各々に、第2揺動リンク(52)と第一揺動リンク(51)の一端を枢着させて設け、該二つの揺動リンク(52・51)の他端同士をロッド(57)とともに枢結して、該ロッド(57)の他端部分には、前後方向の長孔(58)を欠切し、前記ロック解除アーム(49)の先端には該長孔(58)内を摺動自在としたピン(59)を突出し、若干量の遊びを設けてロッド(57)とロック解除アーム(49)を連結し、前記二つの揺動リンク(52・51)それぞれのアーム(47L・47R)側連結部分の点(A・B)及びロッド(57)側連結部分の点(C)が、側面視で三角形を作るように配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る走行速度解除装置を具備する農用トラクタの全体的な構成を示した側面図、図2は変速ペダル及び左右のブレーキペダルの構成及び配置を示した平面図である。
【0007】
即ち、この農用トラクタ1は、クラッチ機構やトランスミッション等を内設する本体フレーム2より前方に、前後方向で平行な左右のエンジンフレーム3・3を延設し、本体フレーム2の後端にはHST14を配している。HST14の後方にはミッションケース15を配設している。そして、各エンジンフレーム3・3下方に左右の前輪4・4を、また、上記ミッションケース15の左右に図外のリアアクスルケースを介して後輪5・5を懸架している。
【0008】
本体フレーム2の左右両側にはステップ6・6を略水平に配設しており、本体フレーム2上において、後部には座席7を配設し、前部にはダッシュボード8を立設して、該ダッシュボード8の上部に操向操作のためのステアリングハンドル9を突設している。エンジンフレーム3・3の上にはエンジンや燃料タンク等が載置され、その周囲はボンネット10で覆われる。
【0009】
両ステップ6・6のうち機体右側のステップ6上にはトラクタ1を前後進操作するための変速ペダル11が配設される。該変速ペダル11は図2に示す如く前後二つの踏面部11F・11Rを有する構成とし、シーソーの如く傾動可能として、前側11Fを踏むと前進し、後側11Rを踏むと後進するようにしている。また、その踏み込み量に応じて増速できるようにしている。上記HST14内には、該変速ペダル11を中立位置に付勢するための、図略の中立付勢機構(本実施例においては、中立戻しバネ)が設けられ、変速ペダル11の踏動を解除したときはHSTが中立位置に戻るように常時付勢している。
【0010】
また、上記右側のステップ6上の該変速ペダル11前方位置においては、左右の後輪5を各別に制動するための左右一対のブレーキペダル12L・12Rが並設される。該ブレーキペダル12は、左側のペダル12Lを踏むと左側の後輪が制動され、右側のペダル12Rを踏むと右側の後輪が制動されるようにしており、ステアリングハンドル9を旋回したい側に回動すると同時に同じ側のブレーキペダル12を踏むことにより、小径で旋回できるように構成している。両ブレーキペダル12L・12Rのそれぞれには、該ペダル12L・12Rを制動解除位置に付勢する図外の戻し機構(例えば、ブレーキ戻しバネ)が配設される。
【0011】
上述のエンジンの駆動力はプロペラシャフト13や、図略のユニバーサルジョイント等を介して後方の上記HST14を経てミッションケース15に伝達される。該ミッションケース15はHST14から出力された動力を車軸16L・16Rに伝達するための歯車列等により構成されており、リアアクスルケース内に配設された左右一対の車軸16・16を介して左右の後輪5・5を駆動する。該リアアクスルケース内には左右の車軸16・16を差動的に結合する図略のデフ装置が配設され、左右一対の車軸16・16にはそれぞれ、図略のブレーキ装置が配設され、上記左右のブレーキペダル12・12とアーム44L・44R及びロッド46・46等を介して連結される。
【0012】
上記HST14は可変容積型の油圧ポンプと固定容積型の油圧モータ、及び両者を流体的に結合する油路板よりなる通例の如き構成であって、油圧ポンプのポンプ軸にはエンジンからの駆動力が伝達され、該油圧ポンプの容積変更のための可動斜板を傾動操作するために、上記ミッションケース15にはコントロール軸17が軸支されてケース外方に突出され、該コントロール軸にはコントロールアーム18が固定される。そして、該コントロールアーム18は、ステップ6下方に配設された後述のリンク機構19を介して、上記変速ペダル12と連動される。
【0013】
この変速ペダル12とHST14のコントロールアーム18を連結するリンク機構19について、以下説明する。図3は走行速度解除装置のリンク機構の全体的な構成を示した側面図、図4は走行速度解除装置のリンク機構の構成を示した斜視図である。
【0014】
即ち該変速ペダル11は、上述の如く前進側の踏面部11Fと後進側の踏面部11R、及び、両者を連結する連結部材11Lより構成される(図3)。該連結部材11Lの中途部には変速ペダル支持アーム20が固設されて下方に延長され側面視略T字形をなす。また、図2に示すように、上面視で踏面部11Fは左右ブレーキペダル12L・12Rに向くよう外方寄りに、踏面部11Rは内方寄りに配置され、オペレーターの足の向きに合わせてある。該変速ペダル支持アーム20の先端は、ステップ下方位置に配設されたパイプ状の回動基部21に固設される。該回動基部21はトラクタ車体に水平横架された変速ペダル軸22に外嵌されて回動自在としており、また、駆動アーム23を下方に向けて突設した構成としている。該回動基部21の前方位置には基軸パイプ27が配設され(図3・図4)、該基軸パイプ27の下部には入力アーム25が突設されて、上記駆動アーム23とロッド26を介して連結される。該基軸パイプ27は、上記変速ペダル軸22に平行に横架された基軸24に外嵌されて回動自在としており、該基軸パイプ27には傾動アーム28が上方に向けて突設され、該傾動アーム28は上記コントロールアーム18とロッド29を介して連結される。
【0015】
以上構成において、オペレータが変速ペダル11を前進側又は後進側へ踏み込むと、変速ペダル支持アーム20を介して回動基部21が回動され、駆動アーム23及びロッド26を介して傾動されて基軸パイプ27が回動され、傾動アーム28が傾動されて、ロッド29を介して連結されたコントロールアーム18が前後方向に傾動されるのである。この結果、コントロール軸17の回動によりHST14の油圧ポンプの可動斜板が傾動操作されて、油圧ポンプからの作動油の吐出方向及び吐出量を変更することができるのである。
【0016】
前記油圧ポンプからの圧油は、油路板内の油路を介して油圧モータに送油され、油圧モータのモータ軸を駆動する。該モータ軸の回転は減速機構、デフ装置等を介して左右一対の車軸16・16に伝達され、後輪が駆動されて機体1が前後方向に走行するのである。
【0017】
この際においては、該変速ペダル11が中立位置にあるときは上記可動斜板が中立位置となるように、ロッド29の長さ等が調整される。この構成により、オペレータが変速ペダル11を前進側へ踏み込んだときと、後進側へ踏み込んだときとでは、コントロールアーム18の傾動方向が逆となり、可動斜板の傾斜方向が逆となって、油圧ポンプからの作動油の吐出方向が逆とされて、油圧モータのモータ軸は逆方向に駆動されるので、前進及び後進の切替が可能となるのである。尚、変速ペダル11とコントロールアーム18とを遊びを設けて連結する構成として、変速ペダル11が中立近傍位置にあるときは可動斜板が中立位置を保持することとして、オペレータが機体1を停止させるべく変速ペダル11の踏動を解除したときでも、該変速ペダル11を中立位置に付勢する上記中立戻しバネの付勢位置のわずかなズレ等により、可動斜板が中立位置とならずわずかに傾斜して、機体1が微速走行してしまう不都合を防止するように構成することもできる。
【0018】
次に、変速ペダル11を前進側の任意の踏み込み位置で固定するロック機構60について説明する。図5は変速ペダルがロックされた状態の様子を示した側面図である。
【0019】
即ち、図3、図4に示すように、基軸パイプ27には上記傾動アーム28とともに係止部材30が固設されている。該係止部材30は、後述の係止爪36と係合可能な鋸状の歯部33を上辺に形設したラチェット板31と、該ラチェット板31を支持する支持アーム32とが一体的に形成された構成としており、オペレータが変速ペダル11を前進側に踏み込むと、駆動アーム23・ロッド26・入力アーム25を介して基軸パイプ27が紙面時計回りに回動されて、支持アーム32が傾動して該歯部33が前下方に移動するようにしている。そして、上記ラチェット板31の上方には、ロック爪部34が配設される。該ロック爪部34は、回動軸39を中心に回動自在とした爪支持板35に上記ラチェット板31の歯部33に係止可能とした係止爪36を固設した構成としており、該爪支持板35の適宜位置にはリンク37の一端が枢結される。該リンク37は上方に延長されて(図3)、他端はダッシュボード8の前面に回動可能に配設されたクルーズコントロールレバー38に枢結される。
【0020】
該クルーズコントロールレバー38は上記ロック爪部34を操作するためのもので、ダッシュボード8の前面位置に形設された凹部8aに図3に示す如く配設され、変速ペダル11を前進側へ任意の量だけ踏み込みながら該レバー38に手を掛けて引き上げると、該レバー38は鎖線(図3に示す38L)の如く引き起こされてリンク37を図外の戻しバネに抗して引っ張り上げ、係止爪36が紙面時計回りに回動して歯部33に係止されて、変速ペダル11が該踏み込まれた状態でロックされるようにしている。
【0021】
つまり、以上構成において、変速ペダル11が前進側へ踏み込まれると、紙面時計回りに回動基部21が回動され、ロッド26を介して基軸パイプ27が紙面時計回りに回動され、係止部材30が傾動されて、ラチェット板31の歯部33は前下方に移動する。該状態でオペレータが上記クルーズコントロールレバー38に手を掛けて引き上げると、梃子の作用でリンク37が押下され、上記ロック爪部34の爪支持板35が図3における矢印の如き時計回り方向に回動され、係止爪36が下方に移動して、図5に示す如く上記ラチェット板31の歯部33に係止されて固定されて、変速ペダル11は踏み込まれた状態で上記中立戻しバネに抗して固定され、オペレータが変速ペダル11から足を離しても変速ペダル11は中立位置に復帰せず、速度が一定に維持されるのである。尚、以下においては、上記のように係止爪36が下方へ移動する方向を「係合方向」と定義し、逆方向を「係合解除方向」と定義する。
【0022】
そして、上記爪支持板35、リンク37又はクルーズコントロールレバー38の適宜位置には、係止爪36を係合解除方向に付勢するための図外の戻し機構(本実施例においては、戻しバネ)が配設される。ただし、係止爪36がラチェット板31の歯部33に係止されて変速ペダル11が固定された場合においては、該戻しバネの付勢力に抗するストッパの役割を該歯部33が果たすので、係止爪36は係合解除方向へ移動せず、従ってロックが自然に解除されることはない。
【0023】
次に、ブレーキペダル12L・12Rの構成、及び、該ペダルの踏動に連動して変速ペダル11のロック状態を解除する構成について、以下に説明する。図6はブレーキペダル軸の構成を示した正面端面図である。
【0024】
即ち、図2に示すように、左右のブレーキペダル12L・12Rはそれぞれ踏面部40L・40Rと、回動可能に構成した基部筒41L・41Rと、両者を連結するU字形の支持アーム42L・42Rとから構成される。そして各ブレーキペダルの基部筒41L・41Rは、トラクタの車体に水平横架されるブレーキペダル軸43に同一軸心上に外嵌されて、傾動自在のブレーキペダル12L・12Rが左右に並置される構成としている。尚、図4においては、該支持アーム42L・42Rは図略としている。
【0025】
上記ブレーキペダル軸43は図6に示す如くトラクタ車体に回転自在に横支される構成としている。そして、左右のブレーキペダルのうち右側のブレーキペダル12Rの基部筒41Rは該ブレーキペダル軸43に対し相対回転自在に外嵌されており、該基部筒41Rの上部には右ロッド牽引アーム44Rが突設される。一方、左側のブレーキペダル12Lの基部筒41Lは、キー45によりブレーキペダル軸43に対し相対回転不能に固定されており、該ブレーキペダル軸43の正面視右端位置の上部には左ロッド牽引アーム44Lが突設される。
【0026】
そして左右の両ロッド牽引アーム44L・44Rは、該牽引部にそれぞれ枢結されたロッド46・46を介して、上述のミッションケース15内に配設される左右一対のブレーキ装置を操作する図外のブレーキアームにそれぞれ連結される。以上構成により、右側のブレーキペダル12Rを踏み込んだ場合は、ブレーキペダルの基部筒41Rが回動されて、右ロッド牽引アーム44Rを介して右側のブレーキ装置が制動される。一方左側のブレーキペダル12Lを踏み込んだ場合は、ブレーキペダルの基部筒41Lが回動されて、ブレーキペダル軸43が回動され、左ロッド牽引アーム44Lを介して左側のブレーキ装置が制動されるのである。
【0027】
そして、両ブレーキペダルの基部筒41L・41Rの下部にはそれぞれアーム47L・47Rが同方向を向くように延設され、左側ブレーキペダル12Lの基部筒のアーム47Lは長く、右側ブレーキペダル12Rのそれ47Rは短くしており(ただし長短を逆としても差し支えない)、左右の両アーム47L・47Rの先端にはそれぞれ機体前後方向に配置した第二揺動リンク52、第一揺動リンク51の前端側が枢結される。そして、上記ブレーキペダルの基部筒41L・41Rの前方位置においては、ロック解除部48が配設される。該ロック解除部48は、上記ブレーキペダル軸43に平行に横架された軸53にパイプ軸50を回転自在に外嵌し、該パイプ軸50にはロック解除アーム49を下方に向けて突設し、更に上方に向けて押動アーム54を突出した構成としている。該押動アーム54は上述したロック爪部34の爪支持板35近傍位置まで延出され、先端部分に押動ピン55を突設している。
【0028】
上述の爪支持板35は、該押動ピン55に当接可能なように内向きに折曲された押圧部56を有しており、係止爪36がラチェット板31の歯部33と係合したロック状態のときは、該押動ピン55と爪支持板35の押圧部56とが互いに近接するようにしている。そして、該状態から押動アーム54が前方に傾動したときは、該押動ピン55が該押圧部56に当接・押圧して爪支持板35を図3における反時計回り方向(矢印と逆の方向)に回動させて、係止爪36を係合解除方向に移動させて、変速ペダル11のロック状態が解除されるようにしている。
【0029】
そして、上記二本の揺動リンク51・52の後端側は、ロッド57の一端とともに枢結され、該ロッド57は前方に延出されて、他端が上述のロック解除アーム49に連結される。即ち、図5に示す如く、二つの揺動リンク51・52それぞれのアーム47L・47R側連結部分の点A・B及びロッド57側連結部分の点Cが、側面視で三角形を作るように構成するのである。尚、該ロッド57の前端部分には前後方向の長孔58を欠切し、ロック解除アーム49先端には該長孔58内を摺動自在としたピン59を突出しており、若干量の遊びを設けてロッド57とロック解除アーム49を連結した構成としている。但し、ロッド57の後端側に同様の長孔を設けて、二つの揺動リンク51・52と遊びを設けて連結する構成としてもよい。
【0030】
以上構成のリンク機構について、以下にその作動を説明する。図7は図5の状態から左側のブレーキペダルのみが踏み込まれた状態を示した側面図、図8は図5の状態から右側のブレーキペダルのみが踏み込まれた状態を示した側面図である。また、図9は図5の状態から左右両方のブレーキペダルが同時に踏み込まれて、変速ペダルのロックが解除された瞬間の様子を示した側面図である。
【0031】
即ち、変速ペダル11がロックされた上記図5の状態から左側のブレーキペダル12Lのみを踏み込んだ場合の様子が図7に示され、この場合は、左側の基部筒41Lのみが回動され、長い側のアーム47Lのみが傾動されて点Aが矢印の如く後方に移動する。一方、短い側のアーム47Rは傾動されないので点Bは固定となり、従ってロッド枢結部の点Cは後方へ移動されず、矢印に示す如く点Bを中心とした仮想円上を上方に移動するのみとなる。従って、ロッド57は後方側にほとんど牽引されない(牽引されたとしてもごくわずかであり、上記長孔58による遊びに吸収される)ので、ロック解除アーム49は傾動されず、ロック解除部48は作動せず、変速ペダル11のロックは解除されないのである。
【0032】
一方、逆に右側のブレーキペダル12Rのみを踏み込んだ場合の様子が図8に示され、この場合は、右側の基部筒41Rのみが回動され、短い側のアーム47Rのみが傾動されて点Bが矢印の如く後方に移動する。一方、長い側のアーム47Lは傾動されないので点Aは固定となり、ロッド枢結部の点Cは後方へ移動されず、矢印の如く点Aを中心とした仮想円上を下方に移動するのみとなる。従って、ロッド57は後方側にほとんど牽引されない(牽引されたとしてもごくわずかであり、上記長孔58による遊びに吸収される)ので、ロック解除アーム49は傾動されず、ロック解除部48は作動せず、変速ペダル11のロックは解除されないのである。
【0033】
次に、左右のブレーキペダルを両方同時に踏み込んだ場合の様子が図9に示され、この場合は、左右両方の基部筒41L・41Rが回動され、長短のアーム47L・47R両方が傾動され、点A・Bがともに後方に移動される。従って、ロッド枢結部の点Cはブレーキペダル軸43の軸心を中心とした円上を後方に移動することとなり、ロッド57は十分な距離だけ後方に牽引されるのである。従って、ロッド57上の長孔58端部にピン59が当接して、ロック解除アーム49が牽引され、パイプ軸50が回動されて、押動アーム54が前方に傾動されて、押動アーム54先端の押動ピン55は前方に移動して爪支持板35の押圧部56を押動して、係止爪36を矢印の如き係合解除方向に移動させて、上記ラチェット板31の歯部33との係合が解除される。この瞬間が図9に示される。
【0034】
尚、上記戻しバネにより係止爪36は係合解除方向に常時付勢されているので、図9に示す如くラチェット板31の歯部33と係止爪36との係合が解除された後は、該戻しバネの付勢力により自然に爪支持板35が回動され、係止爪36は上方に引き上げられ、クルーズコントロールレバーは自然にロック位置(図3の符号38Lの位置)からロック解除位置(同符号38の位置)に戻される。また、上記中立戻しバネにより変速ペダル11は中立位置に常時付勢されているので、ラチェット板31の歯部33と係止爪36との係合が解除された後は、該中立戻しバネの付勢力により変速ペダル11は図9の鎖線に示す中立位置に復帰される。
【0035】
即ち、左右のブレーキペダル12L・12Rのいずれか一方のみを踏み込んだのみでは変速ペダル11のロックが解除されず、左右のブレーキペダル12L・12Rの両方を同時に踏み込んだときにはじめて変速ペダル11のロックが解除されるようにしているのである。この構成により、変速ペダル11をロックした定速走行の状態でも左右の後輪5・5のいずれか一のみを制動することにより、定速で小径旋回を可能とし、旋回の度にクルーズコントロールレバー38を操作する必要がなく、一方、オペレータが車両を停止させたいときは両ブレーキペダル12L・12Rを同時に踏動することにより変速ペダル11のロック状態は即座に解除されるよう構成して、機体の素早い停止を可能としている。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏するのである。
走行用の変速ペダル(11)を任意の変速位置で固定及び解除することが可能なロック機構(60)を備え、左右車輪の各々を制動する一対のブレーキ装置を各別に操作するための左右一対のブレーキペダル(12L・12R)をブレーキペダル軸(43)に並設支持し、該左右のブレーキペダル(12L・12R)のいずれか一方を踏み込んだのみでは、前記変速ペダル(11)のロック機構(60)は解除されず、左右のブレーキペダル(12L・12R)の両方を同時に踏み込んだときに、該変速ペダル(11)のロック機構(60)が解除されるロック解除部(48)を設けた作業車の走行速度解除装置において、該ロック解除部(48)は、前記ブレーキペダル軸(43)の近傍に平行に横架された軸(53)にパイプ軸(50)を回転自在に外嵌し、該パイプ軸(50)にはロック解除アーム(49)を下方に向けて突設し、パイプ軸(50)の上方に向けて押動アーム(54)を突出し、該押動アーム(54)は、係止爪(36)を固設した爪支持板(35)を解除方向に押動すべく構成し、該係止爪(36)は、オペレータの変速ペダル(11)の踏込みにより回動するラチェット板(31)の歯部(33)に噛合可能に構成し、前記左 右のブレーキペダル(12L・12R)の回動基部に長さの異なるアーム(47L・47R)を同方向へそれぞれ延設し、該アーム(47L・47R)の各々に、第2揺動リンク(52)と第一揺動リンク(51)の一端を枢着させて設け、該二つの揺動リンク(52・51)の他端同士をロッド(57)とともに枢結して、該ロッド(57)の他端部分には、前後方向の長孔(58)を欠切し、前記ロック解除アーム(49)の先端には該長孔(58)内を摺動自在としたピン(59)を突出し、若干量の遊びを設けてロッド(57)とロック解除アーム(49)を連結し、前記二つの揺動リンク(52・51)それぞれのアーム(47L・47R)側連結部分の点(A・B)及びロッド(57)側連結部分の点(C)が、側面視で三角形を作るように配置したので、変速ペダル(11)とブレーキペダル(12L・12R)とロック機構(60)とロック解除部(48)を、略近傍の位置に配置することができるので、これらの装置を左右方向の幅が小さいコンパクトな構成とすることができ、狭小なスペースにも設置することができる。
また、従来技術にあるような水平な平板状部材に相当する部品が不要なので、塵埃が積もりにくく、清掃が容易である。また、ステップ側方から揺動リンク等の状態が視認容易な構成であるので、メンテナンスが容易である。
更には、従来技術に存在するような摩擦固定機構を具備せずとも構成することができるので、構成が簡素となって、メンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る走行速度解除装置を具備する農用トラクタの全体的な構成を示した側面図。
【図2】 変速ペダル及び左右のブレーキペダルの構成及び配置を示した平面図。
【図3】 走行速度解除装置のリンク機構の全体的な構成を示した側面図。
【図4】 走行速度解除装置のリンク機構の構成を示した斜視図。
【図5】 変速ペダルがロックされた状態の様子を示した側面図。
【図6】 ブレーキペダル軸の構成を示した正面端面図。
【図7】 図5の状態から左側のブレーキペダルのみが踏み込まれた状態を示した側面図。
【図8】 図5の状態から右側のブレーキペダルのみが踏み込まれた状態を示した側面図。
【図9】 図5の状態から左右両方のブレーキペダルが同時に踏み込まれて、変速ペダルのロックが解除された瞬間の様子を示した側面図。
【符号の説明】
1 トラクタ(作業車)
11 変速ペダル
12L・12R ブレーキペダル
41L・41R 回動基部
47L・47R アーム
49 ロック解除アーム
51 第一揺動リンク
52 第二揺動リンク
57 ロッド
60 ロック機構
Claims (1)
- 走行用の変速ペダル(11)を任意の変速位置で固定及び解除することが可能なロック機構(60)を備え、左右車輪の各々を制動する一対のブレーキ装置を各別に操作するための左右一対のブレーキペダル(12L・12R)をブレーキペダル軸(43)に並設支持し、該左右のブレーキペダル(12L・12R)のいずれか一方を踏み込んだのみでは、前記変速ペダル(11)のロック機構(60)は解除されず、左右のブレーキペダル(12L・12R)の両方を同時に踏み込んだときに、該変速ペダル(11)のロック機構(60)が解除されるロック解除部(48)を設けた作業車の走行速度解除装置において、該ロック解除部(48)は、前記ブレーキペダル軸(43)の近傍に平行に横架された軸(53)にパイプ軸(50)を回転自在に外嵌し、該パイプ軸(50)にはロック解除アーム(49)を下方に向けて突設し、パイプ軸(50)の上方に向けて押動アーム(54)を突出し、該押動アーム(54)は、係止爪(36)を固設した爪支持板(35)を解除方向に押動すべく構成し、該係止爪(36)は、オペレータの変速ペダル(11)の踏込みにより回動するラチェット板(31)の歯部(33)に噛合可能に構成し、前記左右のブレーキペダル(12L・12R)の回動基部に長さの異なるアーム(47L・47R)を同方向へそれぞれ延設し、該アーム(47L・47R)の各々に、第2揺動リンク(52)と第一揺動リンク(51)の一端を枢着させて設け、該二つの揺動リンク(52・51)の他端同士をロッド(57)とともに枢結して、該ロッド(57)の他端部分には、前後方向の長孔(58)を欠切し、前記ロック解除アーム(49)の先端には該長孔(58)内を摺動自在としたピン(59)を突出し、若干量の遊びを設けてロッド(57)とロック解除アーム(49)を連結し、前記二つの揺動リンク(52・51)それぞれのアーム(47L・47R)側連結部分の点(A・B)及びロッド(57)側連結部分の点(C)が、側面視で三角形を作るように配置したことを特徴とする作業車の走行速度解除装置。
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