JP2542439Y2 - スキッドステアローダのブレーキ装置 - Google Patents
スキッドステアローダのブレーキ装置Info
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- JP2542439Y2 JP2542439Y2 JP745892U JP745892U JP2542439Y2 JP 2542439 Y2 JP2542439 Y2 JP 2542439Y2 JP 745892 U JP745892 U JP 745892U JP 745892 U JP745892 U JP 745892U JP 2542439 Y2 JP2542439 Y2 JP 2542439Y2
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Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスキッドステアローダの
ブレーキ装置に関し、ブレーキペダルと左右に離れて配
置される走行系駆動装置の制動用ブレーキアームとの連
結機構を改良するものである。
ブレーキ装置に関し、ブレーキペダルと左右に離れて配
置される走行系駆動装置の制動用ブレーキアームとの連
結機構を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】互いに独立して駆動されると共に車体の
左右に離れて配置される左右一対の走行系駆動装置を備
え、左右一方の駆動輪と左右他方の駆動輪とを異なる速
度で回転駆動することで操舵を行なうスキッドステアロ
ーダが従来より用いられている。
左右に離れて配置される左右一対の走行系駆動装置を備
え、左右一方の駆動輪と左右他方の駆動輪とを異なる速
度で回転駆動することで操舵を行なうスキッドステアロ
ーダが従来より用いられている。
【0003】図8はスキッドステアローダのブレーキ装
置の平面構成を示し、左方の走行系駆動装置の制動用ブ
レーキアーム101と、右方の走行系駆動装置の制動用
ブレーキアーム102と、車体103の右方に配置され
るブレーキペダル104と、両ブレーキアーム101、
102とブレーキペダル104とを連結する連結機構1
05とを備えている。そのブレーキペダル104の踏み
込みにより両アーム101、102が縦軸106、10
7回りに回転することで走行系駆動装置の制動がなされ
る。
置の平面構成を示し、左方の走行系駆動装置の制動用ブ
レーキアーム101と、右方の走行系駆動装置の制動用
ブレーキアーム102と、車体103の右方に配置され
るブレーキペダル104と、両ブレーキアーム101、
102とブレーキペダル104とを連結する連結機構1
05とを備えている。そのブレーキペダル104の踏み
込みにより両アーム101、102が縦軸106、10
7回りに回転することで走行系駆動装置の制動がなされ
る。
【0004】その連結機構105は、ブレーキペダル1
04の踏み込みにより前後方向に移動するイコライザ1
08を備える。このイコライザ108は、ブレーキ操作
力を左右ブレーキアーム101、102に等分配するた
めのブロックにより構成され、このイコライザ108
に、右方のブレーキアーム102がケーブル109によ
り連結され、左方のブレーキアーム10がケーブル11
0により連結されている。
04の踏み込みにより前後方向に移動するイコライザ1
08を備える。このイコライザ108は、ブレーキ操作
力を左右ブレーキアーム101、102に等分配するた
めのブロックにより構成され、このイコライザ108
に、右方のブレーキアーム102がケーブル109によ
り連結され、左方のブレーキアーム10がケーブル11
0により連結されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなスキッド
ステアローダにあっては、左右の走行系駆動装置を独立
して駆動すると共に単一のブレーキペダル104により
制動する必要があることから、ブレーキペダル104の
操作力をケーブル109、110を介して左右のブレー
キアーム101、102に伝達していた。
ステアローダにあっては、左右の走行系駆動装置を独立
して駆動すると共に単一のブレーキペダル104により
制動する必要があることから、ブレーキペダル104の
操作力をケーブル109、110を介して左右のブレー
キアーム101、102に伝達していた。
【0006】しかし、ブレーキペダル104は車体10
3の右方に配置されるものであるため、左方のブレーキ
アーム101とブレーキペダル104とを連結するため
のケーブル110は図示のように曲げる必要があった。
そのケーブル110の曲げによりブレーキ操作力の損失
が生じるため、左右の走行駆動系のブレーキ制動力に差
が生じるという問題があった。
3の右方に配置されるものであるため、左方のブレーキ
アーム101とブレーキペダル104とを連結するため
のケーブル110は図示のように曲げる必要があった。
そのケーブル110の曲げによりブレーキ操作力の損失
が生じるため、左右の走行駆動系のブレーキ制動力に差
が生じるという問題があった。
【0007】また、ケーブル109、110は使用につ
れて伸びるため、伸びを修正するために連結機構105
を調整する必要があった。
れて伸びるため、伸びを修正するために連結機構105
を調整する必要があった。
【0008】そこで、ケーブルを用いることなくリンク
機構を介してブレーキ操作力をブレーキアームに伝達す
ることが考えられるが、スキッドステアローダにあって
は小型化を要求されることから、リンク機構を用いる場
合でも可及的コンパクトな構造にする必要がある。
機構を介してブレーキ操作力をブレーキアームに伝達す
ることが考えられるが、スキッドステアローダにあって
は小型化を要求されることから、リンク機構を用いる場
合でも可及的コンパクトな構造にする必要がある。
【0009】本考案は上記技術的課題を解決することの
できるスキッドステアローダのブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
できるスキッドステアローダのブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、互いに独立して駆動されると共に車体の左右に離
れて配置される左右一対の走行系駆動装置と、左方の走
行系駆動装置の制動用ブレーキアームと、右方の走行系
駆動装置の制動用ブレーキアームと、車体の右方に配置
されるブレーキペダルと、両ブレーキアームとブレーキ
ペダルとを連結する連結機構とを備え、そのブレーキペ
ダルの踏み込みによる両アームの回転により両駆動装置
を制動するスキッドステアローダにおいて、前記連結機
構は、ブレーキペダルに連結されると共にブレーキペダ
ルの踏み込みにより前後方向に移動するイコライザと、
このイコライザに連結されると共にイコライザと共に前
後方向に移動する第1リンクロッドと、そのイコライザ
に縦軸回りに相対回転可能に連結されると共に車体に縦
軸回りに回転可能に取り付けられる中間リンクと、この
中間リンクに連結されると共に中間リンクの回転により
左右方向に移動する第2リンクロッドとを有し、その第
1リンクロッドと右方のブレーキアームとが連結され、
その第2リンクロッドと左方のブレーキアームとが連結
されている点にある。
ろは、互いに独立して駆動されると共に車体の左右に離
れて配置される左右一対の走行系駆動装置と、左方の走
行系駆動装置の制動用ブレーキアームと、右方の走行系
駆動装置の制動用ブレーキアームと、車体の右方に配置
されるブレーキペダルと、両ブレーキアームとブレーキ
ペダルとを連結する連結機構とを備え、そのブレーキペ
ダルの踏み込みによる両アームの回転により両駆動装置
を制動するスキッドステアローダにおいて、前記連結機
構は、ブレーキペダルに連結されると共にブレーキペダ
ルの踏み込みにより前後方向に移動するイコライザと、
このイコライザに連結されると共にイコライザと共に前
後方向に移動する第1リンクロッドと、そのイコライザ
に縦軸回りに相対回転可能に連結されると共に車体に縦
軸回りに回転可能に取り付けられる中間リンクと、この
中間リンクに連結されると共に中間リンクの回転により
左右方向に移動する第2リンクロッドとを有し、その第
1リンクロッドと右方のブレーキアームとが連結され、
その第2リンクロッドと左方のブレーキアームとが連結
されている点にある。
【0011】
【作用】本考案の構成によれば、ブレーキペダルを踏み
込むとイコライザが前後方向に移動する。このイコライ
ザの前後移動が第1リンクロッドを介して右方のブレー
キアームに伝達され、右方のブレーキアームが回転する
ことで右方の走行系駆動装置の制動がなされる。また、
そのイコライザの前後方向移動により中間リンクが縦軸
まわりに回転し、この中間リンクの回転が第2リンクロ
ッドを介して左方のブレーキアームに伝達され、左方の
ブレーキアームが回転することで左方の走行系駆動装置
の制動がなされる。
込むとイコライザが前後方向に移動する。このイコライ
ザの前後移動が第1リンクロッドを介して右方のブレー
キアームに伝達され、右方のブレーキアームが回転する
ことで右方の走行系駆動装置の制動がなされる。また、
そのイコライザの前後方向移動により中間リンクが縦軸
まわりに回転し、この中間リンクの回転が第2リンクロ
ッドを介して左方のブレーキアームに伝達され、左方の
ブレーキアームが回転することで左方の走行系駆動装置
の制動がなされる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
する。
【0013】図7に示すスキッドステアローダ1は、車
体を構成するフレーム2と、このフレーム2の後端に取
り付けられる支柱3と、この支柱3に横軸4中心に上下
駆動可能に取り付けられるブーム5と、このブーム5の
先端に取り付けられるバケット6と、車体2を支持する
前後輪7、8とを備えている。そのフレーム2により、
運転室シート10に座るオペレータを保護するヘッドガ
ード9が支持されている。そのヘッドガード9の前方が
オペレータの出入口とされている。なお、ヘッドガード
9は保守点検のために横軸9aを中心に回転可能とされ
ている。
体を構成するフレーム2と、このフレーム2の後端に取
り付けられる支柱3と、この支柱3に横軸4中心に上下
駆動可能に取り付けられるブーム5と、このブーム5の
先端に取り付けられるバケット6と、車体2を支持する
前後輪7、8とを備えている。そのフレーム2により、
運転室シート10に座るオペレータを保護するヘッドガ
ード9が支持されている。そのヘッドガード9の前方が
オペレータの出入口とされている。なお、ヘッドガード
9は保守点検のために横軸9aを中心に回転可能とされ
ている。
【0014】図2〜図4は、左方の前輪車軸7Lと左方
の後輪車軸8Lとを駆動する左方の走行系駆動装置11
と、右方の前輪車軸7Rと右方の後輪車軸8Rとを駆動
する右方の走行系駆動装置12と、ブレーキ装置13と
を示すものである。
の後輪車軸8Lとを駆動する左方の走行系駆動装置11
と、右方の前輪車軸7Rと右方の後輪車軸8Rとを駆動
する右方の走行系駆動装置12と、ブレーキ装置13と
を示すものである。
【0015】左右の走行系駆動装置11、12は左右に
離れて配置され、それぞれフレームの側壁14、15の
内側に設けられるトランスミッションケース16、17
を備えている。各トランスミッションケース16、17
の内側にはハイドロスタティックモータ18、19が取
り付けられている。各ハイドロスタティックモータ1
8、19は、車体1の後部に搭載されるエンジン35に
より駆動される一対のポンプ36、37から送られる作
動油の供給により回転する。ポンプ36、37の一方は
左方のモータ18に接続され、他方は右方のモータ19
に接続されている。また、シート10の左右に一対の操
作レバー38が設けられ、操作レバー38の一方の操作
でポンプ36、37の一方の流量が変化してモータ1
8、19の一方の回転数が変化し、操作レバー38の他
方の操作でポンプ36、37の他方の流量が変化してモ
ータ18、19の他方の回転数が変化する。
離れて配置され、それぞれフレームの側壁14、15の
内側に設けられるトランスミッションケース16、17
を備えている。各トランスミッションケース16、17
の内側にはハイドロスタティックモータ18、19が取
り付けられている。各ハイドロスタティックモータ1
8、19は、車体1の後部に搭載されるエンジン35に
より駆動される一対のポンプ36、37から送られる作
動油の供給により回転する。ポンプ36、37の一方は
左方のモータ18に接続され、他方は右方のモータ19
に接続されている。また、シート10の左右に一対の操
作レバー38が設けられ、操作レバー38の一方の操作
でポンプ36、37の一方の流量が変化してモータ1
8、19の一方の回転数が変化し、操作レバー38の他
方の操作でポンプ36、37の他方の流量が変化してモ
ータ18、19の他方の回転数が変化する。
【0016】左方のモータ18の出力軸18aは右方の
モータ19の出力軸19aの前方に配置されている。こ
れにより、左方のモータ18を左方のトランスミッショ
ンケース16に着脱する際に右方のモータ19が邪魔に
なることはなく、同様に右方のモータ19を右方のトラ
ンスミッションケース17に着脱する際に左方のモータ
18が邪魔になることはないので、モータ18、19の
取り付けや点検を容易に行なえる。
モータ19の出力軸19aの前方に配置されている。こ
れにより、左方のモータ18を左方のトランスミッショ
ンケース16に着脱する際に右方のモータ19が邪魔に
なることはなく、同様に右方のモータ19を右方のトラ
ンスミッションケース17に着脱する際に左方のモータ
18が邪魔になることはないので、モータ18、19の
取り付けや点検を容易に行なえる。
【0017】各トランスミッションケース16、17の
内部において、各モータ18、19の出力軸18a、1
9aに、それぞれブレーキディスク24、25とスプロ
ケット20、21、22、23とが取り付けられ、左方
の出力軸18aに取り付けられた外側のスプロケット2
0と左方の前輪用車軸7Lに取り付けられたスプロケッ
ト26とにチェーン27が巻き掛けられ、左方の出力軸
18aに取り付けられた内側のスプロケット21と左方
の後輪用車軸8Lに取り付けられたスプロケット28と
にチェーン29が巻き掛けられ、右方の出力軸19aに
取り付けられた外側のスプロケット22と右方の前輪用
車軸7Rに取り付けられたスプロケット30とにチェー
ン31が巻き掛けられ、右方の出力軸19aに取り付け
られた内側のスプロケット23と右方の後輪用車軸8R
に取り付けられたスプロケット32とにチェーン33が
巻き掛けられている。これにより、右方のモータ18と
左方のモータ19とが同速度で回転するとスキッドステ
アローダ1は直進し、右方のモータ18と左方のモータ
19とが異なった速度で回転したり互いに逆方向に回転
するとスキッドステアローダ1は滑りながら方向転換す
るスキッドステア状態となる。
内部において、各モータ18、19の出力軸18a、1
9aに、それぞれブレーキディスク24、25とスプロ
ケット20、21、22、23とが取り付けられ、左方
の出力軸18aに取り付けられた外側のスプロケット2
0と左方の前輪用車軸7Lに取り付けられたスプロケッ
ト26とにチェーン27が巻き掛けられ、左方の出力軸
18aに取り付けられた内側のスプロケット21と左方
の後輪用車軸8Lに取り付けられたスプロケット28と
にチェーン29が巻き掛けられ、右方の出力軸19aに
取り付けられた外側のスプロケット22と右方の前輪用
車軸7Rに取り付けられたスプロケット30とにチェー
ン31が巻き掛けられ、右方の出力軸19aに取り付け
られた内側のスプロケット23と右方の後輪用車軸8R
に取り付けられたスプロケット32とにチェーン33が
巻き掛けられている。これにより、右方のモータ18と
左方のモータ19とが同速度で回転するとスキッドステ
アローダ1は直進し、右方のモータ18と左方のモータ
19とが異なった速度で回転したり互いに逆方向に回転
するとスキッドステアローダ1は滑りながら方向転換す
るスキッドステア状態となる。
【0018】図4に示すように、各トランスミッション
ケース16、17の内部に、横孔43を有するブロック
40、41が取り付けられている。図5、図6に示すよ
うに、そのブロック40、41の下部には切欠42が形
成され、この切欠42に前記ブレーキディスク24、2
5の上部が挿入されている。また、各ブロック40、4
1の横孔43に一対のブレーキパッド44、45と押し
付け部材46とが挿入されている。その一対のブレーキ
パッド44、45の間にブレーキディスク24、25が
配置される。また、各ブラケット40、41には縦孔4
7が形成され、この縦孔47にカム軸48が縦軸中心に
回転可能に挿入されている。このカム軸48は前記押し
付け部材46に対抗するカム面49を有する。
ケース16、17の内部に、横孔43を有するブロック
40、41が取り付けられている。図5、図6に示すよ
うに、そのブロック40、41の下部には切欠42が形
成され、この切欠42に前記ブレーキディスク24、2
5の上部が挿入されている。また、各ブロック40、4
1の横孔43に一対のブレーキパッド44、45と押し
付け部材46とが挿入されている。その一対のブレーキ
パッド44、45の間にブレーキディスク24、25が
配置される。また、各ブラケット40、41には縦孔4
7が形成され、この縦孔47にカム軸48が縦軸中心に
回転可能に挿入されている。このカム軸48は前記押し
付け部材46に対抗するカム面49を有する。
【0019】図6の(1)に示すように、カム面49と
押付部材46とが離れた状態ではブレーキディスク2
4、25は回転可能である。この状態からカム軸48が
回転し、図6の(2)に示すようにカム面49が押し付
け部材46を押し付けた状態では、ブレーキディスク2
4、25はブレーキパッド44、45により挟まれて回
転を阻止される。
押付部材46とが離れた状態ではブレーキディスク2
4、25は回転可能である。この状態からカム軸48が
回転し、図6の(2)に示すようにカム面49が押し付
け部材46を押し付けた状態では、ブレーキディスク2
4、25はブレーキパッド44、45により挟まれて回
転を阻止される。
【0020】各カム軸48の上端に制動用ブレーキアー
ム50、51がボルト52により取り付けられている。
図1〜図3に示すように、両ブレーキアーム50、51
は連結機構54を介しブレーキペダル53に連結されて
いる。そのブレーキペダル53は車体2の右方に配置さ
れ、右方のトランスミッションケース17の内側面に左
右横軸55中心に回転可能に連結されている。
ム50、51がボルト52により取り付けられている。
図1〜図3に示すように、両ブレーキアーム50、51
は連結機構54を介しブレーキペダル53に連結されて
いる。そのブレーキペダル53は車体2の右方に配置さ
れ、右方のトランスミッションケース17の内側面に左
右横軸55中心に回転可能に連結されている。
【0021】その連結機構54は、イコライザ56と、
第1リンクロッド69と、中間リンク57と、第2リン
クロッド58とを有する。
第1リンクロッド69と、中間リンク57と、第2リン
クロッド58とを有する。
【0022】そのイコライザ56は、ブレーキ操作力を
右方のブレーキアーム51と左方のブレーキアーム50
とに等分配するためのブロックにより構成され、その中
心部に前後方向に沿う連結ロッド59が挿通されてい
る。この連結ロッド59の前端には2股部が設けられ、
この2股部はブレーキペダル53に左右横軸60中心に
相対回転可能に連結され、その後端にはイコライザ56
からの抜け止め用のフランジ61が設けられている。そ
のフランジ61とイコライザ56との間には圧縮コイル
バネ62が介在されている。このバネ62は、通常のブ
レーキ操作の際には圧縮されることはなく、駐車する際
に、ブレーキペダル53をさらに踏み込んで駐車位置と
することで圧縮される。そのブレーキペダル53の駐車
位置までの踏み込み後に、車体に縦軸まわりに回転可能
に取り付けられたロックレバーRを、図1において矢印
方向に回転させることで、ブレーキペダル53の踏み込
み解除方向への動きを阻止することができ、これによ
り、駐車ブレーキ機能を奏することができる。
右方のブレーキアーム51と左方のブレーキアーム50
とに等分配するためのブロックにより構成され、その中
心部に前後方向に沿う連結ロッド59が挿通されてい
る。この連結ロッド59の前端には2股部が設けられ、
この2股部はブレーキペダル53に左右横軸60中心に
相対回転可能に連結され、その後端にはイコライザ56
からの抜け止め用のフランジ61が設けられている。そ
のフランジ61とイコライザ56との間には圧縮コイル
バネ62が介在されている。このバネ62は、通常のブ
レーキ操作の際には圧縮されることはなく、駐車する際
に、ブレーキペダル53をさらに踏み込んで駐車位置と
することで圧縮される。そのブレーキペダル53の駐車
位置までの踏み込み後に、車体に縦軸まわりに回転可能
に取り付けられたロックレバーRを、図1において矢印
方向に回転させることで、ブレーキペダル53の踏み込
み解除方向への動きを阻止することができ、これによ
り、駐車ブレーキ機能を奏することができる。
【0023】その第1リンクロッド69は前後方向に沿
い、その前端には2股部が設けられ、この2股部はイコ
ライザ56の左端部に縦軸63中心に相対回転可能に連
結されている。また、第1リンクロッド69の後端にも
2股部が設けられ、この2股部は右方のブレーキアーム
51に縦軸64中心に相対回転可能に連結されている。
本実施例では、右方のブレーキアーム51は前記カム軸
48から左方に向かって突出し、その縦軸64とカム軸
48とを結ぶ線分は第1リンクロッド69に略直交する
ものとされ、ブレーキ操作力の伝達効率の向上が図られ
ている。なお、右方のブレーキアーム51と車体との
間、および、中間リンク57と車体との間に、ブレーキ
解除方向にブレーキペダル53を付勢するバネ65が設
けられている。
い、その前端には2股部が設けられ、この2股部はイコ
ライザ56の左端部に縦軸63中心に相対回転可能に連
結されている。また、第1リンクロッド69の後端にも
2股部が設けられ、この2股部は右方のブレーキアーム
51に縦軸64中心に相対回転可能に連結されている。
本実施例では、右方のブレーキアーム51は前記カム軸
48から左方に向かって突出し、その縦軸64とカム軸
48とを結ぶ線分は第1リンクロッド69に略直交する
ものとされ、ブレーキ操作力の伝達効率の向上が図られ
ている。なお、右方のブレーキアーム51と車体との
間、および、中間リンク57と車体との間に、ブレーキ
解除方向にブレーキペダル53を付勢するバネ65が設
けられている。
【0024】その中間リンク57は本実施例では平面視
L字形とされ、左右方向に沿う部分57aと前後方向に
沿う部分57bとを有し、車体に縦軸66中心に回転可
能に連結されている。その左右方向に沿う部分57aの
右端が、イコライザ56の右端部に縦軸70中心に相対
回転可能に連結されている。
L字形とされ、左右方向に沿う部分57aと前後方向に
沿う部分57bとを有し、車体に縦軸66中心に回転可
能に連結されている。その左右方向に沿う部分57aの
右端が、イコライザ56の右端部に縦軸70中心に相対
回転可能に連結されている。
【0025】その第2リンクロッド58は左右方向に沿
い、その右端に2股部が設けられ、この2股部が中間リ
ンク57の後端に縦軸67中心に相対回転可能に連結さ
れている。この第2リンクロッド58の左端部にも2股
部が設けられ、この2股部は左方のブレーキアーム50
に縦軸68中心に相対回転可能に連結されている。本実
施例では、左方のブレーキアーム50はカム軸48から
後方に向かって突出し、その縦軸64とカム軸48とを
結ぶ線分は第2リンクロッド58に略直交するものとさ
れ、ブレーキ操作力の伝達効率の向上が図られている。
い、その右端に2股部が設けられ、この2股部が中間リ
ンク57の後端に縦軸67中心に相対回転可能に連結さ
れている。この第2リンクロッド58の左端部にも2股
部が設けられ、この2股部は左方のブレーキアーム50
に縦軸68中心に相対回転可能に連結されている。本実
施例では、左方のブレーキアーム50はカム軸48から
後方に向かって突出し、その縦軸64とカム軸48とを
結ぶ線分は第2リンクロッド58に略直交するものとさ
れ、ブレーキ操作力の伝達効率の向上が図られている。
【0026】上記構成によれば、ブレーキペダル53を
踏み込むとイコライザ56が前後方向に移動し、このイ
コライザ56の前後方向移動により第1リンクロッド6
9が前後に移動し、この第1リンクロッド69の移動に
より右方のブレーキアーム51が回転し、このブレーキ
アーム51の回転により右方の走行系駆動装置12が制
動される。
踏み込むとイコライザ56が前後方向に移動し、このイ
コライザ56の前後方向移動により第1リンクロッド6
9が前後に移動し、この第1リンクロッド69の移動に
より右方のブレーキアーム51が回転し、このブレーキ
アーム51の回転により右方の走行系駆動装置12が制
動される。
【0027】また、ブレーキペダル53の踏み込みによ
るイコライザ56の前後方向移動により中間リンク57
が縦軸66回りに回転する。この中間リンク57の回転
により第2リンクロッド58が左右方向に移動し、この
第2リンクロッド58の左右方向移動により左方のブレ
ーキアーム50が回転し、このブレーキアーム50の回
転により右方の走行系駆動装置11が制動される。
るイコライザ56の前後方向移動により中間リンク57
が縦軸66回りに回転する。この中間リンク57の回転
により第2リンクロッド58が左右方向に移動し、この
第2リンクロッド58の左右方向移動により左方のブレ
ーキアーム50が回転し、このブレーキアーム50の回
転により右方の走行系駆動装置11が制動される。
【0028】なお、ブレーキペダル53、中間リンク5
7、各ブレーキアーム50、51は軸中心に回転し、連
結ロッド59、第1リンクロッド69、第2リンクロッ
ド58は直線的に移動することから、これら部材53、
57、50、51、59、69、58の動きには多少の
遊びがあるものとされている。
7、各ブレーキアーム50、51は軸中心に回転し、連
結ロッド59、第1リンクロッド69、第2リンクロッ
ド58は直線的に移動することから、これら部材53、
57、50、51、59、69、58の動きには多少の
遊びがあるものとされている。
【0029】上記構成によれば、ブレーキ操作力をケー
ブルを用いることなくリンク機構を用い伝達するため、
ケーブルの曲がりによるブレーキ操作力の損失や、ケー
ブルの伸び対策作業を行なう必要がない。また、ブレー
キペダル53と各ブレーキアーム50、51を連結する
連結機構54は、ブレーキ操作力を左右に離れた走行系
駆動装置11、12に均等配分する上で、可及的コンパ
クトなリンク構造とされ、小型化を要求されるスキッド
ステアローダのブレーキ装置として適したものである。
また、第1リンクロッド69の移動方向と右方のブレー
キアーム51の回転中心からの突出方向とは略直交する
ものとされ、第2リンクロッド58の移動方向と左方の
ブレーキアームの回転中心からの突出方向とは略直交す
るので、ブレーキ操作力の伝達効率の良いものとされて
いる。
ブルを用いることなくリンク機構を用い伝達するため、
ケーブルの曲がりによるブレーキ操作力の損失や、ケー
ブルの伸び対策作業を行なう必要がない。また、ブレー
キペダル53と各ブレーキアーム50、51を連結する
連結機構54は、ブレーキ操作力を左右に離れた走行系
駆動装置11、12に均等配分する上で、可及的コンパ
クトなリンク構造とされ、小型化を要求されるスキッド
ステアローダのブレーキ装置として適したものである。
また、第1リンクロッド69の移動方向と右方のブレー
キアーム51の回転中心からの突出方向とは略直交する
ものとされ、第2リンクロッド58の移動方向と左方の
ブレーキアームの回転中心からの突出方向とは略直交す
るので、ブレーキ操作力の伝達効率の良いものとされて
いる。
【0030】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。
のではない。
【0031】
【考案の効果】本考案によれば、ケーブルを用いること
なくリンク機構によりブレーキ操作力を伝達することが
でき、左右走行系駆動装置の制動力を均一化することが
でき、また、ケーブルの伸び対策のための作業が不要と
される。しかも、そのリンク機構は可及的コンパクトな
構造とされているので、ブレーキ操作力を左右に離れた
走行系駆動装置に均等配分する必要のある小型化を要求
されるスキッドステアローダのブレーキ装置として好ま
しいものである。
なくリンク機構によりブレーキ操作力を伝達することが
でき、左右走行系駆動装置の制動力を均一化することが
でき、また、ケーブルの伸び対策のための作業が不要と
される。しかも、そのリンク機構は可及的コンパクトな
構造とされているので、ブレーキ操作力を左右に離れた
走行系駆動装置に均等配分する必要のある小型化を要求
されるスキッドステアローダのブレーキ装置として好ま
しいものである。
【図1】本考案の実施例のブレーキ装置の要部の斜視図
【図2】本考案の実施例のスキッドステアローダのブレ
ーキ装置の平面図
ーキ装置の平面図
【図3】本考案のスキッドステアローダのブレーキ装置
の側面図
の側面図
【図4】図2のIV‐IV線断面図
【図5】本考案の実施例のブレーキ装置の部分正断面図
【図6】本考案の実施例のブレーキ装置の部分平断面図
【図7】本考案の実施例のスキッドステアローダの側面
図
図
【図8】従来のスキッドステアローダのブレーキ装置の
平面図
平面図
2 車体 11、12 走行系駆動装置 50、51 制動用ブレーキアーム 53 ブレーキペダル 54 連結機構 56 イコライザ 57 中間リンク 58 第2リンクロッド 69 第1リンクロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに独立して駆動されると共に車体の
左右に離れて配置される左右一対の走行系駆動装置と、
左方の走行系駆動装置の制動用ブレーキアームと、右方
の走行系駆動装置の制動用ブレーキアームと、車体の右
方に配置されるブレーキペダルと、両ブレーキアームと
ブレーキペダルとを連結する連結機構とを備え、そのブ
レーキペダルの踏み込みによる両アームの回転により両
駆動装置を制動するスキッドステアローダにおいて、前
記連結機構は、ブレーキペダルに連結されると共にブレ
ーキペダルの踏み込みにより前後方向に移動するイコラ
イザと、このイコライザに連結されると共にイコライザ
と共に前後方向に移動する第1リンクロッドと、そのイ
コライザに縦軸回りに相対回転可能に連結されると共に
車体に縦軸回りに回転可能に取り付けられる中間リンク
と、この中間リンクに連結されると共に中間リンクの回
転により左右方向に移動する第2リンクロッドとを有
し、その第1リンクロッドと右方のブレーキアームとが
連結され、その第2リンクロッドと左方のブレーキアー
ムとが連結されていることを特徴とするスキッドステア
ローダのブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP745892U JP2542439Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | スキッドステアローダのブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP745892U JP2542439Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | スキッドステアローダのブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560975U JPH0560975U (ja) | 1993-08-10 |
JP2542439Y2 true JP2542439Y2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=11666382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP745892U Expired - Fee Related JP2542439Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | スキッドステアローダのブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542439Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6286337B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2018-02-28 | 株式会社クボタ | 作業機 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP745892U patent/JP2542439Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0560975U (ja) | 1993-08-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970225 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |