[go: up one dir, main page]

JP4092658B2 - 発光素子の製造方法 - Google Patents

発光素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4092658B2
JP4092658B2 JP2004131806A JP2004131806A JP4092658B2 JP 4092658 B2 JP4092658 B2 JP 4092658B2 JP 2004131806 A JP2004131806 A JP 2004131806A JP 2004131806 A JP2004131806 A JP 2004131806A JP 4092658 B2 JP4092658 B2 JP 4092658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light extraction
mass
layer
light
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004131806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005317663A (ja
Inventor
均 池田
金吾 鈴木
秋夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to JP2004131806A priority Critical patent/JP4092658B2/ja
Priority to PCT/JP2005/007166 priority patent/WO2005106975A1/ja
Priority to US11/587,635 priority patent/US7579205B2/en
Priority to CNB2005800134819A priority patent/CN100433388C/zh
Priority to TW094112364A priority patent/TWI382560B/zh
Publication of JP2005317663A publication Critical patent/JP2005317663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4092658B2 publication Critical patent/JP4092658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/80Constructional details
    • H10H20/81Bodies
    • H10H20/822Materials of the light-emitting regions
    • H10H20/824Materials of the light-emitting regions comprising only Group III-V materials, e.g. GaP
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/02Bonding areas ; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/03Manufacturing methods
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/02Bonding areas ; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/04Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process
    • H01L24/05Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process of an individual bonding area
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/80Constructional details
    • H10H20/81Bodies
    • H10H20/819Bodies characterised by their shape, e.g. curved or truncated substrates
    • H10H20/82Roughened surfaces, e.g. at the interface between epitaxial layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S438/00Semiconductor device manufacturing: process
    • Y10S438/964Roughened surface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Weting (AREA)

Description

この発明は発光素子の製造方法に関する。
特開2003−218383号公報 特開2003−209283号公報 特開平8−115893号公報
(AlGa1−xIn1−yP混晶(ただし、0≦x≦1,0≦y≦1;以下、AlGaInP混晶、あるいは単にAlGaInPとも記載する)により発光層部が形成された発光素子は、薄いAlGaInP活性層を、それよりもバンドギャップの大きいn型AlGaInPクラッド層とp型AlGaInPクラッド層とによりサンドイッチ状に挟んだダブルへテロ構造を採用することにより、例えば緑色から赤色までの広い波長域にて高輝度の素子を実現できる。発光層部への通電は、素子表面に形成された金属電極を介して行なわれる。金属電極は遮光体として作用するため、例えば発光層部の第一主表面を主表面の中央部のみを覆う形で形成され、その周囲の電極非形成領域から光を取り出すようにする。
この場合、金属電極の面積をなるべく小さくしたほうが、電極の周囲に形成される光漏出領域の面積を大きくできるので、光取出し効率を向上させる観点において有利である。従来、電極形状の工夫により、素子内に効果的に電流を拡げて光取出量を増加させる試みがなされているが、この場合も電極面積の増大はいずれにしろ避けがたく、光取出領域積の減少により却って光取出量が制限されるジレンマに陥っている。また、クラッド層のドーパントのキャリア濃度ひいては導電率は、活性層内でのキャリアの発光再結合を最適化するために多少低めに抑えられており、面内方向には電流が広がりにくい傾向がある。これは、電極被覆領域に電流密度が集中し、光漏出領域における実質的な光取出量が低下してしまうことにつながる。そこで、クラッド層と電極との間に、クラッド層よりもドーパント濃度を高めた低抵抗率のGaP光取出層を形成する方法が採用されている。このGaP光取出層は、一定以上に厚みを増加した光取出層として形成すれば、素子面内の電流拡散効果が向上するばかりでなく、層側面からの光取出量も増加するので、光取出効率をより高めることができるようになる。光取出層は、発光光束を効率よく透過させ、光取出し効率を高めることができるよう、発光光束の光量子エネルギーよりもバンドギャップエネルギーの大きい化合物半導体で形成する必要がある。特にGaPはバンドギャップエネルギーが大きく発光光束の吸収が小さいので、AlGaInP系発光素子の光取出層として多用されている。
上記のような発光素子では、光取出層の第一主表面において、金属電極の周囲領域は光取出領域として使用されるが、素子内部から光取出領域に向かう光のうち、臨界角度よりも大角度で光取出領域に入射する光(入射角は、光束入射方向と領域面法線とのなす角度)が全反射により素子内部に戻るので、その全てを取り出せるわけではない。そこで、特許文献1あるいは特許文献2には、光取出層の第一主表面を適当なエッチング液により面粗し処理(フロスト処理とも称される)して微細な凹凸を形成し、発光光束が大角度入射する確率を減じて光取出し効率を高める技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1には、エッチング液を用いた面粗し処理では露出面方位により粗面化できる面とできない面が発生するため、常にチップ上面が粗面化できるとは限らず光取出し効率の向上に制約があり、高輝度化が困難である、との開示がある。特許文献2には、より具体的に、「一般に半導体基板の主面は(100)面又は(100)±数度OFFした面であり、この上に成長された各半導体層の表面も(100)面又は(100)±数度OFFした面であり、(100)面又は(100)±数度OFFした面を粗面化するのは難しい」との開示がある。特許文献2において光取出層として例示されているのはGaAlAsであるが、特許文献1はGaP光取出層が例示され、その第一主表面はやはり(100)面である。
つまり、特許文献1及び特許文献2の開示内容を総合すると、第一主表面が(100)面であるGaP光取出層は、GaP用として従来知られているエッチング液(特許文献1の段落0026によると、塩酸、硫酸、過酸化水素、もしくはそれらの混合液である)を使用する限り、該第一主表面を単純にエッチング液に浸漬しただけでは面粗しできず、光取出し効率を十分に改善できる凹凸を形成することが困難であることが明らかである。
特許文献1では、その具体的な解決法として、GaP光取出層の(100)主表面を、微細にパターニングされた樹脂マスクで覆ってエッチングする方法が開示されている。該文献内では、そのエッチング方法として形式的にウェットエッチング(化学エッチング)についても示唆されているが、実施例も含めて具体的な開示があるのは全てRIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)によるドライエッチングだけであるが、ドライエッチングは高価であり、一度に処理できる基板面積も小さく効率が非常に悪い欠点がある。また、本発明者が検討する限り、塩酸、硫酸、過酸化水素、もしくはそれらの混合液による化学エッチングでは、マスク下側へのエッチングの回り込みが大きくなるため、GaP光取出層に文献2に示すような顕著な凹凸を形成することは不可能である。
他方、特許文献2は光取出層自体がGaAlAsなので、GaP光取出層の(100)主表面をエッチングにより凹凸形成するための具体的な情報を何ら与えるものではない。また、三角断面を有したマクロな溝状の二次パターンを機械的な加工により形成して、エッチングが容易となる(111)面を露出させ、その二次パターンの表面に化学エッチングするという方法を採用しているが、機械的な溝入れ加工が必要となる分だけ工数が増える欠点がある。
また、GaP光取出層を有した発光素子では、該GaP光取出層を厚くすることで、その側面からの光取出量も増加させることができる。従って、上記の面粗し処理は、厚く形成されたGaP光取出層の側面にも施しておけば、素子全体の光取出し効率を一層高めることが可能となる。しかし、特許文献1ないし特許文献2の面粗し方法は、マスク形成や溝入れ加工など、ウェーハの主表面にしか行なえない工程の採用が必須であるから、結果としてウェーハのダイシングにより生ずるチップ側面には面粗し処理できない、という決定的な欠点がある。特に、特許文献1のごときRIEなどのドライエッチングでは、エッチングビームの指向性が強いので、層主表面に向けられたエッチングビームを回りこませて側面エッチングするようなことは、まず絶望的である。
本発明の課題は、(100)を主表面とするGaP光取出層を有し、かつ、その(100)主表面に容易に面粗し処理を施すことができる発光素子の製造方法と、該方法により初めて実現可能となる光取出し効率に優れた発光素子とを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の発光素子の製造方法は、
組成式(AlGa1−xIn1−yP(ただし、0≦x≦1,0≦y≦1)にて表される化合物のうち、GaAsと格子整合する組成を有する化合物にて各々構成された第一導電型クラッド層、活性層及び第二導電型クラッド層がこの順序で積層されたダブルへテロ構造を有する発光層部と、自身の第一主表面がウェーハの第一主表面をなす形で発光層部上に配置されたGaP光取出層とを有する発光素子ウェーハを、GaP光取出層の第一主表面が(100)面となるように製造する発光素子ウェーハ製造工程と、
(100)面からなるGaP光取出層の第一主表面を、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素と水とを、その合計が90質量%以上となるように含有し、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素との合計質量含有率が水の質量含有率よりも高い面粗し用エッチング液にてエッチングすることにより面粗し突起部を形成する主光取出領域面粗し工程と、
発光素子ウェーハをダイシングして、GaP光取出層の第一主表面に面粗し突起部が形成された発光素子チップを製造するダイシング工程と、を有することを特徴とする。
上記本発明の方法によると、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素とを含有する、本発明特有の面粗し用エッチング液を用いることで、(100)面からなるGaP光取出層の第一主表面に特にマスク処理などを施さなくとも、該第一主表面にエッチング液を接触させるだけで、異方性エッチング的な原理による凹凸形成が顕著に進行し、ひいてはGaP光取出層の第一主表面に面粗し突起部を効率よく安価に形成することができる。酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素と水の合計は90質量%以上であり、これ以下の含有率では面粗し突起部を効率良く形成できない。また、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素との合計質量含有率が水の質量含有率より低くなっても、同様に面粗し突起部を効率良く形成できない。なお、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素と水との合計を100質量%から差し引いた残部は、(100)面上でのGaPに対する異方性エッチング効果が損なわれない範囲内で、他の成分(例えば酢酸以外のカルボン酸等)で占められていてもよい。
本発明において、「GaAsと格子整合する化合物半導体」とは、応力による格子変位を生じていないバルク結晶状態にて見込まれる、当該の化合物半導体の格子定数をa1、同じくGaAsの格子定数をa0として、{|a1−a0|/a0}×100(%)にて表される格子不整合率が、1%以内に収まっている化合物半導体のことをいう。また、「組成式(Alx’Ga1−x’y’In1−y’P(ただし、0≦x’≦1,0≦y’≦1)にて表される化合物のうち、GaAsと格子整合する化合物」のことを、「GaAsと格子整合するAlGaInP」などと記載する。また、活性層は、AlGaInPの単一層として構成してもよいし、互いに組成の異なるAlGaInPからなる障壁層と井戸層とを交互に積層した量子井戸層として構成してもよい(量子井戸層全体を、一層の活性層とみなす)。
また、GaP光取出層の第一主表面が(100)面であるということは、狭義に該GaP光取出層の結晶主軸が、GaP結晶の[100]方向に一致していることを意味するが、本発明では、その結晶主軸が[100]方向に対し25゜以下(望ましくは15°以下;オフアングルの効果を顕著にする観点で望ましくは1°以上)傾けてあっても(つまり、オフアングルが付与されていても)、「GaP光取出層の第一主表面が(100)面である」概念に属するものとする。この場合、GaP光取出層の第一主表面は厳密にはより高次の面指数となるが、説明が煩雑になるので、必要に応じオフアングルにより(100)面から傾いた第一主表面を(100)OFF等と記載し、(100)面と一致した第一主表面を(100)等と記載する場合がある。また、本発明においては、採用される好適な面をミラー指数{hkl}で表している場合、特に断りのない限り、当該指数ジャストの面{hkl}に対し1゜以上25゜以下の範囲で傾いている面も、その指数で代表させるものとし、区別の必要がある場合は{hkl}OFFと記載する。
結晶粒界が存在しない化合物半導体単結晶の表面に、化学エッチングにより面粗し突起部が形成できるためには、用いるエッチング液が特定方位の結晶面上にて他の方位の結晶面よりもエッチング速度が速くなること(そのエッチングに有利となる面を、以下、優先エッチング面という)、すなわち面方位に依存した異方性エッチングが可能でなければならない。異方性エッチングが進行した結晶表面は、面指数は異なるが結晶学的には等価な優先エッチング面が組み合わさって結晶表面に表れ、結晶構造特有の幾何学に由来した凹凸形状を生ずる。立方晶系のGaPでは最密充填面である{111}グループの面が優先エッチング面となる。面指数の逆符号のものを同一面とみなせば、{111}グループには方位の異なる4つの面が存在し、異方性エッチングによる面粗し処理では、これらが組み合わさってピラミッド型の凹凸を生じやすい傾向にある。
本発明にて採用するGaP光取出層の第一主表面は、優先エッチング面である(111)面から大きく傾いた(100)面であり(ジャストの(100)面で約55゜)、初期段階でのエッチング進行により優先エッチング面を選択的に露出させることができれば、凹凸形成が顕著に進むようになる。上記本発明で採用する面粗し用エッチング液は、GaPに対する(100)結晶面上でのエッチング速度もある程度大きいばかりでなく、(111)面との間でのエッチング速度に適当な差があり、(111)面を選択的に露出させつつ凹凸形成する効果が高い。特許文献1に開示された従来の化学エッチング液(塩酸、硫酸、過酸化水素、もしくはそれらの混合液)は、(100)面上でのエッチング速度が極端に小さく、初期段階からエッチングがほとんど進まない形となっているか、逆に(100)面上でのエッチング速度が、(111)面上でのエッチング速度に近づきすぎており、エッチングが進んでも{111}グループの面露出が顕著でなくなるため、(100)面上に面粗し突起部を適切に形成できないものと考えられる。
面粗し用エッチング液は、
酢酸(CHCOOH換算):37.4質量%以上94.8質量%以下、
弗酸(HF換算):0.4質量%以上14.8質量%以下、
硝酸(HNO換算):1.3質量%以上14.7質量%以下、
ヨウ素(I換算):0.12質量%以上0.84質量%以下
の範囲で含有し、かつ、水の含有量が2.4質量%以上45質量%以下のものを採用するのがよい。いずれの成分も上記組成の範囲外になると、GaP単結晶の(100)面に対する異方性エッチング効果が十分でなくなり、GaP光取出層の第一主表面へ面荒らし突起部を十分に形成できなくなる。面粗し用エッチング液は、より望ましくは、
酢酸(CHCOOH換算):45.8質量%以上94.8質量%以下、
弗酸(HF換算):0.5質量%以上14.8質量%以下、
硝酸(HNO換算):1.6質量%以上14.7質量%以下、
ヨウ素(I換算):0.15質量%以上0.84質量%以下
の範囲で含有し、かつ、水の含有量が2.4質量%以上32.7質量%以下のものを採用するのがよい。すなわち、GaP単結晶の(100)面に対する異方性エッチング効果を高めるには、特に水の含有量を上記のように少なく留め、かつ、酸主溶媒の機能を水ではなく酢酸に担わせることが重要であるともいえる。
上記本発明の方法において、GaP光取出層が厚さ10μm以上に形成されている場合、ダイシングにより形成されたチップ側面からなるGaP光取出層の側面光取出領域を面粗し用エッチング液にてエッチングすることにより面粗し突起部を形成する側面光取出領域面粗し工程を実施することができる。
また、本発明の発光素子は、これにより初めて実現可能となるものであり、
組成式(AlGa1−xIn1−yP(ただし、0≦x≦1,0≦y≦1)にて表される化合物のうち、GaAsと格子整合する組成を有する化合物にて各々構成された第一導電型クラッド層、活性層及び第二導電型クラッド層がこの順序で積層されたダブルへテロ構造を有する発光層部と、
該発光層部の第一主表面側に形成されるとともに自身の第一主表面の一部領域が光取出側電極にて覆われてなり、かつ、当該第一主表面の光取出側電極に覆われていない領域が主光取出領域とされ、同じく側面領域が側面光取出領域とされた厚さ10μm以上のGaP光取出層とを有し、
GaP光取出層は第一主表面が(100)面からなるGaP単結晶層であり、かつ主光取出領域と側面光取出領域との双方に、エッチングにより面粗し突起部が形成されてなることを特徴とする。
エッチング液に浸漬するだけで異方性エッチング効果によりGaP光取出層に面粗し突起部を形成できるということは、特許文献1,2のごときマスク形成や溝形成が本来不可能な、GaP光取出層の側面部にも面粗し突起部を容易に形成できることを意味する。特に、GaP光取出層が厚さ10μm以上に形成されている場合、その側面に面粗し突起部を形成することにより、GaP光取出層の厚さ増大により側面面積が増大していることとも相俟って、素子の光取出効率を大幅に高めることができる。これらは、特許文献1や特許文献2に開示の技術では決して達成できない効果であるといえる。なお、GaP光取出層の側面からの光取出効率を高めるためには、GaP光取出層の厚さが40μm以上(上限は例えば200μm以下)であるとなお望ましい。
面粗し突起部の外面は、GaP単結晶の化学的な異方性エッチングにより、{111}面を主体に形成することができる。特に、GaP光取出層の主光取出領域において面粗し突起部は、上記の面粗し用エッチング液の異方性エッチング効果が大きいことを考慮すれば、GaP単結晶の(100)面からなる平坦な結晶主表面の全面を面粗し用エッチング液に浸漬することにより(つまり、(100)面からなる結晶主表面に特にエッチング用のマスクや{111}面露出のための溝形成を行なうことなく)形成することで、工程も大幅に簡略化され、取出し効率も十分に高めることができる。さらに、側面光取出領域においても面粗し突起部は、層側面を面粗し用エッチング液に浸漬することにより容易に形成することができる。
図10は、GaP光取出層からの発光光束の取出概念を模式的に説明した図である。GaP光取出層の屈折率をn1(概ね3.45)、その周囲の媒体の屈折率をn2としたとき、GaP光取出層の光取出面に対する発光光束IBの入射角(面法線とのなす角度)が、臨界角度α以上に大きくなると発光光束IBは光取出面で全反射を起こし、素子内に反射光RBとなって戻る。こうした反射光は、臨界角α未満の入射角となるまで内部反射を繰り返すことで、漸く取出光EBとして層外に脱出できることになる。しかし、その間に結晶内部での吸収や散乱により相当量の発光光束が失われる確率が高くなる。この臨界角度αは、周囲の媒体が空気(n2≒1)のとき約16.8゜とかなり小さく、エポキシ樹脂モールド(n2≒1.6)を用いても、せいぜい約27.6°である。光取出面上のある点に入射する発光光束のうち、全反射せずに外部に取出可能となるのは、該点を通る面法線を軸として、該法線と角度αをなす母線を回転させて得られる円錐の内部に存在する光束に限られる。この円錐のことを取出コーンとも称している。
一方、図11に示すように、層面内に多数の点光源が集合したものとして発光層部を捉えると、個々の点光源からの発光光束は四方八方に広がりつつ放出される。この場合、その点光源から光取出面に向けて下ろした法線を考えると、その法線とα以上の角度をなして放出される発光光束は、光取出面が平面であれば、該面への入射角度もα以上となることは幾何学的に自明なので、全反射により層内に光は戻る。従って、GaP光取出層の主光取出領域と側面光取出領域については、各領域が平面状に形成されている場合は、前述の点光源から各領域へ下ろした法線周りに、該点光源を頂点とする同様の円錐を考えることができる。該点光源から各領域に向う発光光束のうち外部に取出可能になるのは、上記の円錐内に入るものだけである(この円錐を脱出コーンと称する)。他方、光取出領域に面粗し突起部を形成すれば、凹凸表面上での実質的な入射角度で考えたとき、取出可能な低角度で入射する光束の比率が大幅に増加し、また、凹凸形成により領域の表面積も増加するから、平面状の領域では脱出コーンから外れた光束も効果的に取り出せるようになる。
取出コーン(あるいは脱出コーン)の頂角を決めるのは全反射臨界角度αであるが、そのαは前述のごとくせいぜい17〜27°と小さい。そして、GaP光取出層の寸法的な広がりが層厚方向よりも面内方向においてはるかに大きいことを考慮すれば、主光取出領域上にて、点光源上に立つ取出コーンが切り取る領域の比率が疎となり、多くの入射光が取出コーン外となって外部に取り出せないことがわかる。従って、主光取出領域は、面粗し突起部形成による光取出効率の向上効果が非常に著しい。
側面光取出領域については、層厚方向の面の広がりが主光取出領域と比較して非常に小さいため、層面内に配列する各点光源上の取出コーンが互いに重なり合う結果、点光源上に立つ取出コーンが切り取る領域の比率が密となり、かつ、方位の異なる4つの側面がいずれも光取出領域として利用できる。従って、側面光取出領域については、面粗し突起部の形成程度が主光取出領域よりは緩やかであっても、取出し効率の向上効果は十分に達成できる。換言すれば、GaP光取出層において側面光取出領域に形成される面粗し突起部は、主光取出領域に形成される面粗し突起部よりも平均高さが小さいか、あるいは平均形成間隔が大きいかの少なくともいずれかを満たすものとして形成してもよい。これにより、側面光取出領域への面粗し突起部の形成工程をより簡略化でき、発光素子の製造能率及びコストを低減することができる。
側面光取出領域を発光素子ウェーハのダイシングや劈開により形成する場合、機械的な歪や結晶欠陥の残留を生じやすく、化学エッチングによる凹凸形成が主光取出領域よりは進行しにくい傾向にある。しかし、上記のように側面光取出領域への面粗し突起部の形成程度を緩めておけば、側面光取出領域への凹凸形成工程の簡略化を図る上で一層有利となる。
GaP光取出層の側面領域は、GaP単結晶の劈開面である{110}面に一致させておくと(ただし、前述のオフアングルを付与する場合は、{110}ジャストの向きから1゜以上25゜以下の範囲でずれていてもよい)、ウェーハのハーフダイシングと劈開によるブレーキングとを組み合わせることで、チップ化がより容易となるし、望まざる方向へのチップ割れや欠けやなどの不具合も生じにくいので、発光素子の製造歩留まり向上に寄与する。また、ウェーハをフルダイシングしてチップ化する工程を採用する場合でも、ダイシング面が劈開面と一致していることで、ダイシングの負荷が小さくてすみ、チッピングも生じにくいので同様に製造歩留まりが向上する。閃亜鉛鉱型結晶構造のIII−V族化合物半導体素子は、上記の利点を生かすため、本発明の対象となる発光素子に限らず、(100)主表面のウェーハ(以下、単に(100)ウェーハともいう)をダイシングして製造する場合、図23に示すように、そのダイシングの向きは<110>方向とするのが固定概念となっている。例えば、特許文献3には、(100)ウェーハをオリエンテーションフラットと平行にダイシングする発光素子の製法が例示されているが、(100)ウェーハのオリエンテーションフラットは通常{110}面と平行に形成されるから、該特許文献3におけるダイシング方向は<110>方向である。
しかし、異方性エッチングにより形成される面粗し突起部は、{111}面で囲まれた正八面体を基本形状として形成されることから、{110}面上では、図6に示すように、面粗し突起部は正八面体を軸線を含む平面で縦割りにしたような扁平形状となり、異方性エッチングによる深い凹凸形成が本質的に困難である。また、機械的な加工に伴う転位などの結晶欠陥は劈開面に沿って入りやすいので、劈開後ないしダイシング後の面には、比較的高密度に転位等が残留しやすく、化学エッチングはより進みにくい。従って、{110}面からなる側面光取出領域への面粗し突起部は、形成程度を事実上緩めざるをえない場合がある。また、AlGaInP発光層部とGaP光取出層との間では、格子定数の相違から不整合応力を生じやすく、劈開面である{110}に沿ったダイシングでは、図23下に示すように、不整合応力下で劈開面(ひいてはチップエッジ)に沿った層状のクラックが発生しやすく、チップのエッジ等に欠けなどの不良を生ずる場合もある。
そこで、本発明者は鋭意検討を行った結果、AlGaInP発光層部上にGaP光取出層を形成した発光素子においては、図4に示すように、側面が{100}面となるようにダイシングを行うと、上記の不具合がことごとく解消されることを見出した。つまり、ダイシング面が劈開面と一致しないことで、劈開性のクラックが仮に発生しても、図4下図に示すように、クラックはチップエッジと交差する向きに現れ、欠け等による不良発生を大幅に抑制することができるのである。この場合、得られる発光素子は、GaP光取出層の側面領域が、GaP単結晶の{100}面からなものとして構成される。
そして、この{100}面からなる側面に、さらに前述のエッチング液による異方性エッチングを施した場合、側面光取出領域に形成される面粗し突起部の形状が、(100)面からなる主光取出面と同様、図5に示すようなピラミッド形状となり、側面を{110}面とした場合の図6の形態と比較して、はるかに深い凹凸形成が可能となるので、側面からの光取出効率を大幅に向上できる利点も生ずる。
なお、ダイシング工程後に、GaP光取出層の側面光取出領域に形成された加工ダメージ層が過度に残留していると、その後の化学エッチングによる面粗し突起部の形成が進みにくくなるばかりでなく、面粗し突起部形成後にも加工ダメージ層が一部残留し、発光光束への吸収や散乱の原因ともなりうる。そこで、ダイシング工程後に、GaP光取出層の側面光取出領域に形成された加工ダメージ層を、硫酸−過酸化水素水溶液からなるダメージ除去用エッチング液にてエッチング除去した後、さらに面粗し用エッチング液にてエッチングすることにより、面粗し突起部を形成することが有効である。GaPにおいて硫酸−過酸化水素水溶液は、加工ダメージ層を含め結晶を均一にエッチングする効果には優れているので、面粗し用エッチングに先立って側面光取出領域の加工ダメージ層を十分に除去することができ、面粗し突起部の形成促進と加工ダメージ層残留抑制を図ることができる。
前述の面粗し用エッチング液を用いて形成する面粗し突起部は、エッチング液組成やエッチング条件(エッチング温度や時間)の調整により、種々の形態にて形成できる。例えば、面粗し突起部をなす突起部の先端側を曲面状に丸められた形状とすることが可能である。この形状は、上記面粗し用エッチング液によりGaP(100)面上にて異方性エッチングを進行させるときの、比較的初期のステージで得られるものであり、該丸められた曲面上では該入射角度がどの位置でも比較的小さくなるので、取出し効率を高めることができる。この効果は、上記の突起部が、突起部基端側を構成するともに先端側に向けて先細りとなる本体と、該本体の先端側にボール状に膨出する形態にて一体化された先端膨出部とを有する形状となっているとき、より高められる。
なお、面粗し突起部は、異方性エッチングにより形成した基本形状に対し、さらに等方性エッチング液により丸めエッチング処理が施されたものとして形成することもできる。これにより面粗し突起部の外面が凸曲面状となってより球面形態に近づき、光取出効率をさらに高めることができる。
また、主光取出領域に複数分散形成された面粗し突起部は、少なくとも突出基端部外面が複数平面に囲まれた多面体状とされ、かつ、主光取出領域上の予め定められた方向において、同じ突起部内にて対向する2つの面と、GaP光取出層の第一主表面とが形成する鋭角側の角度をそれぞれφ1及びφ2としたとき、φ1及びφ2がいずれも30゜以上であり、かつ、φ1>φ2となっているものが主体的に形成されている構成とすることができる。異方性エッチングを用いると、突起部の外面(特に、基端側をなす本体部分の外面)が、面指数の異なる優先エッチング面(具体的には{111})の組合せにより多面体状(例えば多角錐状)に形成されやすい。そして、上記予め定められた方向において同じ突起部内にて対向する2つの面と、GaP光取出層の第一主表面とが形成する鋭角側の角度φ1及びφ2をいずれも30゜以上とすることで、発光光束の入射角度を小さくする効果が高められ、取出し効率の向上に寄与する。そして、上記のごとく、一方の角度φ1と他方の角度φ2との間に敢えて差をつけることで、光取出効率は一層向上する。
次に、GaP光取出層は、発光層部に貼り合わされた単結晶基板とすることが可能である。この場合。GaP単結晶基板を該発光層部に重ね合わせ、100℃以上700℃以下の比較的低温で貼り合わせ熱処理することにより、該単結晶基板を発光層部に直接貼り合せることができ、GaP光取出層を簡便に形成することができる。一方、GaP光取出層は、発光層部に対し気相成長法(例えば、ハイドライド気相成長法(Hydride Vapor Phase Epitaxial Growth Method:以下、HVPE法という))によりエピタキシャル成長したものとして構成することができる。
次に、MOVPE法によりAlGaInP発光層部を成長する場合、適度なオフアングルを成長用のGaAs基板に付与しておくことで、上記のようなIII族元素の規則化や偏りが大幅に軽減され、発光スペクトルプロファイルや中心波長の揃った発光素子が得られる。また、MOVPE法により成長した混晶発光層部の上に、III−V族化合物半導体よりなるGaP光取出層を、HVPE法を用いて形成すると、最終的に得られるGaP光取出層の表面に、GaAs基板のオフアングルに由来したファセットや面荒れがほとんど生じず、ひいては平滑性の良好なGaP光取出層が得られる。この効果は、上記オフアングルが10°以上20°以下である場合に特に顕著である。
発光層部が、結晶主軸が<100>方向から1゜以上25゜以下のオフアングルを有したGaAs基板上にエピタキシャル成長されたものである場合、GaP光取出層の結晶方位を、オフアングルが付与された発光層部に一致させておくことが望ましい。発光層部とGaP光取出層との結晶方位が一致していないと、両層間のオーミック接合性が損なわれ、発光素子の順方向電圧の増加等を招く場合があるからである。気相成長法によりGaP光取出層を形成する場合は、その結晶方位は必然的に発光層部の結晶方位と一致することになるが、単結晶基板の貼り合わせによって形成する場合は、用いる単結晶基板にも、発光層部と同じ向きに同じ角度のオフアングルを付与しておく必要がある。
発光層部及びGaP光取出層が、上記のごとく、結晶主軸が<100>方向から1゜以上25゜以下のオフアングルを有したGaAs基板上にエピタキシャル成長されたものである場合、前述の面粗し用エッチング液により、GaP光取出層の主光取出領域に異方性エッチングを施すと、該主光取出領域をなすGaP光取出層の第一主表面は、(100)面からオフアングル角度だけ傾いているので、{111}面の組合せにて形成される突起部も傾いて形成される。つまり、前述のφ1>φ2を満たす突起部を極めて容易に形成することができる。ジャストの[100]軸と、オフアングルされた結晶主軸とを結ぶ向きを前述の予め定められた方向として、該向きに対向する2つの{111}面からなる突起部外面と、オフアングルされたGaP光取出層の第一主表面とのなす角度をφ1及びφ2としたとき、(111)面と(100)面とのなす角度はおよそ55゜であるから、最大25゜のオフアングルが施されても、小角側であるφ2は30゜を下回ることがない。他方、大角側のφ1は最大80゜程度までの切り立ち面とすることができる。
上記のようにφ1>φ2を満たす突起部40fが、φ1=φ2となっている突起部よりも光取出効率が向上する理由については、次のように考えられる。図9に示すように、(100)面上のφ1=φ2となっている突起部の場合、突起部上の任意の点には前述の取出コーンEC1を設定できる。この取出コーンEC1に入射する光が取出光EBとなるが、該光が反対側の面で反射されて上記取出コーンEC1内に入射することを考え、その反射面への入射光IBは、突起部40fが形成される基面(100)を横切って突起部40f内に入射するものと考える。すると、この入射光IBが取出コーンEC1内に入射する反射光となるためには、光学的には、反射面に関して取出コーンEC1と面対象となる仮想的な取出コーンEC2内に入射光IBが入らなければならない。従って、上記の突起部40fの表面から光を取り出すための条件を求める問題は、幾何学的には基面(100)上の入射光IBの許容領域を求める問題に置換して考えることができる。
その条件は、取出コーンEC2内に入射光IBが入ることであり、基面(100)上においては、該取出コーンEC2が切り取る領域S0が発光光束の取出を許容する領域となる。しかし、その基面がオフアングルθにより傾き(100)OFFになっていると、異方性エッチングの原理から突起部40fひいては取出コーンEC2は(100)に対する方位が不変であるから、(100)OFFに対してはθだけ傾くことになる。すると、取出コーンEC2が切り取る領域は、(100)上のS0から(100)OFF上のS1へと変化する。該領域が、突起部40fが基面に対して正立している(100)上でほぼ最小(S0)となり、オフアングルによって傾いた基面上の領域の面積(S1)が、上記S0よりも大きくなるのは幾何学的に明らかである。すなわち、突起部40fの表面上のある点から脱出できる発光光束の基面上での許容領域は後者の方が大きくなり、結果として光取出効率の向上に寄与する。なお、図9では、オフアングルθを(100)に対して下向きに設定しているが、上向きに設定した場合も結果は同じである。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である発光素子100を示す概念図である。発光素子100は、III−V族化合物半導体からなる発光層部24と、該発光層部24の第一主表面側に形成されたGaP光取出層(ここではp型)20とを有する。また、発光層部24の第二主表面側には、GaP透明基板90が配置されている。本実施形態において、発光素子100のチップは、一辺が300μmの正方形状の平面形態を有している。
発光層部24は、ノンドープ(AlGa1−xIn1−yP(ただし、0≦x≦0.55,0.45≦y≦0.55)混晶からなる活性層5を、p型(AlGa1−zIn1−yP(ただしx<z≦1)からなるp型クラッド層(第一導電型クラッド層)6とn型(AlGa1−zIn1−yP(ただしx<z≦1)からなるn型クラッド層(第二導電型クラッド層)4とにより挟んだ構造を有する。図1の発光素子100では、第一主表面側(図面上側)にp型AlGaInPクラッド層6が配置されており、第二主表面側(図面下側)にn型AlGaInPクラッド層4が配置されている。なお、ここでいう「ノンドープ」とは、「ドーパントの積極添加を行なわない」との意味であり、通常の製造工程上、不可避的に混入するドーパント成分の含有(例えば1×1013〜1×1016/cm程度を上限とする)をも排除するものではない。この発光層部24はMOVPE法により成長されたものである。n型クラッド層4及びpクラッド層6の厚さは、例えばそれぞれ0.8μm以上4μm以下(望ましくは0.8μm以上2μm以下)であり、活性層5の厚さは例えば0.4μm以上2μm以下(望ましくは0.4μm以上1μm以下)である。発光層部24全体の厚さは、例えば2μm以上10μm以下(望ましくは2μm以上5μm以下)である。
次に、GaP光取出層20は、10μm以上200μm以下(望ましくは40μm以上200μm以上:本実施形態では例えば100μm)の厚膜に形成され、図2に示すように、第一主表面の一部(ここでは中央部)を覆う形で光取出領域側金属電極9が形成されている。光取出領域側金属電極9には、電極ワイヤ17の一端が接合されている。光取出領域側金属電極9の周囲領域が主光取出領域20pを形成している。また、GaP光取出層20の側面は側面光取出領域20Sを形成している。GaP光取出層20は上記のように厚く形成されることで、光取出領域側金属電極9を介した通電による発光駆動電流を素子面内に拡散させ、発光層部24を面内にて均一に発光させる電流拡散層としての機能を果たすとともに、層側面部からの取出光束も増加させ、発光素子全体の輝度(積分球輝度)を高める役割を担う。GaPは活性層5をなすAlGaInPよりもバンドギャップエネルギーが大きく、発光光束の吸収が抑制されている。
本実施形態にてGaP光取出層20はHVPE法により成長されたものである(MOVPE法でもよい)。なお、GaP光取出層20と発光層部24との間には、GaP層からなる接続層20Jが、発光層部24に続く形でMOVPE法により形成されてなる。なお、接続層20Jは、AlGaInPからなる発光層部24と、GaP光取出層20との間で、格子定数差(ひいては混晶比)を漸次変化させるAlGaInP層としてもよい。なお、GaP光取出層20はHVPE法によるエピタキシャル成長層とする代わりに、GaP単結晶基板の貼り合わせにより形成することも可能である。
また、GaP透明基板90はGaP単結晶基板の貼り合わせにより形成されたものであり(HVPE法によるエピタキシャル成長層としてもよい:符号91は、AlGaInPからなる接続層である)、第二主表面の全面がAu電極等からなる裏面電極15にて覆われている。なお、GaP透明基板90の結晶方位は、発光層部24と一致させてある(つまり、オフアングル角度を合わせてある)。GaP透明基板90の厚さは例えば10μm以上200μm以下である。裏面電極15は、発光層部24からGaP透明基板90を透過して到来する発光光束に対する反射層を兼ねており、光取出し効率の向上に寄与している。また、裏面電極15とGaP透明基板90との間には、両者の接触抵抗を低減するための、AuBe合金等からなる接合合金化層15cがドット状に分散形成されている。接合合金化層15cは、GaP透明基板90をなす化合物半導体層との合金化に伴い、反射率が多少低くなるため、これをドット状に分散形成し、その背景領域を高反射率の裏面電極15による直接反射面としてある。また、光取出領域側金属電極9とGaP光取出層20との間には、AuGeNi合金等からなる接合合金化層9aが形成されている。また、GaP光取出層20及びGaP透明基板90は、いずれも、ドーパント濃度が5×1016/cm以上2×1018/cm以下に調整されている(なお、接合合金化層9a直下に、接触抵抗を高めるための高濃度ドーピング領域が形成される場合は、これを除いた領域のドーパント濃度を意味する)。
図3に示すように、GaP光取出層20の主光取出領域20pと側面光取出領域20Sとの双方に、化学エッチングによる面粗し突起部40f,50fが形成されている。GaP光取出層20の主光取出領域(第一主表面)20pは、凹凸をならした基準平面が、GaP単結晶の(100)面とほぼ一致しており(ただし、後述の通り1゜以上25゜以下、本実施形態では15°のオフアングルが付与されている)、面粗し突起部40fは、平坦な(100)結晶主表面を後述の面粗し用エッチング液と接触させることにより異方性エッチングして形成したものである。また、側面主光取出領域20Sも{100}面とほぼ一致しており、面粗し突起部50fを同様に異方性エッチングにより形成したものである。面粗し突起部40f,50fを形成することにより、GaP光取出層20の厚さ増大により側面面積が増大していることとも相俟って、発光素子100の光取出効率が大幅に高められている。
面粗し突起部40f,50fをなす突起部の外面は、GaP単結晶の化学的な異方性エッチングにより、{111}面を主体に(突起部表面の50%以上)形成される。面粗し突起部40f,50fは、突起部の平均的な高さが0.1μm以上5μm以下であり、突起部の平均間隔が0.1μm以上10μm以下である。また、側面光取出領域20Sについては、面粗し突起部50fの形成程度が主光取出領域20pよりも緩和されている。具体的には、側面光取出領域20Sに形成される面粗し突起部50fは、主光取出領域20pに形成される面粗し突起部40fよりも平均高さが小さいか(図3において、h2<h1)、あるいは平均形成間隔が大きいか(図3において、δ2>δ1)の少なくともいずれかを満たすものとなっている。これにより、側面光取出領域20Sへの面粗し突起部50fの形成工程をより簡略化でき、発光素子の製造能率及びコストを低減することができる。
以下、図1の発光素子100の製造方法について説明する。
まず、図15の工程1に示すように、成長用基板として、1゜以上25゜以下(本実施形態では15゜)のオフアングルを付与したn型のGaAs単結晶基板1を用意する。次に、工程2に示すように、その基板1の主表面に、n型GaAsバッファ層2を例えば0.5μmエピタキシャル成長し、次いで、発光層部24として、各々(AlGa1−xIn1−yPよりなる、厚さ1μmのn型クラッド層4(n型ドーパントはSi)、厚さ0.6μmの活性層(ノンドープ)5及び厚さ1μmのp型クラッド層6(p型ドーパントはMg:有機金属分子からのCもp型ドーパントとして寄与しうる)を、この順序にてエピタキシャル成長させる。p型クラッド層6とn型クラッド層4との各ドーパント濃度は、例えば1×1017/cm以上2×1018/cm以下である。さらに、図16の工程3に示すように、p型クラッド層6上に接続層20Jをエピタキシャル成長する。
上記各層のエピタキシャル成長は、公知のMOVPE法により行なわれる。Al、Ga、In(インジウム)、P(リン)の各成分源となる原料ガスとしては以下のようなものを使用できる;
・Al源ガス;トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEAl)など;
・Ga源ガス;トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)など;
・In源ガス;トリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルインジウム(TEIn)など。
・P源ガス:トリメチルリン(TMP)、トリエチルリン(TEP)、ホスフィン(PH)など。
図16の工程4に進み、p型GaPよりなるGaP光取出層20を、HVPE法により成長させる。HVPE法は、具体的には、容器内にてIII族元素であるGaを所定の温度に加熱保持しながら、そのGa上に塩化水素を導入することにより、下記(1)式の反応によりGaClを生成させ、キャリアガスであるH2ガスとともに基板上に供給する。
Ga(液体)+HCl(気体) → GaCl(気体)+1/2H‥‥(1)
成長温度は例えば640℃以上860℃以下に設定する。また、V族元素であるPは、PHをキャリアガスであるH2とともに基板上に供給する。さらに、p型ドーパントであるZnは、DMZn(ジメチルZn)の形で供給する。GaClはPHとの反応性に優れ、下記(2)式の反応により、効率よくGaP光取出層20を成長させることができる:
GaCl(気体)+PH(気体)
→GaP(固体)+HCl(気体)+H2(気体)‥‥(2)
GaP光取出層20の成長が終了したら、図17の工程5に進み、GaAs基板1をアンモニア/過酸化水素混合液などのエッチング液を用いて化学エッチングすることにより除去する。そして、GaAs基板1が除去された発光層部24の第二主表面側(接続層91の第二主表面である)に、別途用意されたn型GaP単結晶基板を貼り合わせてGaP透明基板90とする。
以上の工程が終了すれば、図18の工程7に示すように、スパッタリングや真空蒸着法により、GaP光取出層20の第一主表面及びGaP透明基板90の第二主表面に、接合合金化層形成用の金属層をそれぞれ形成し、さらに合金化の熱処理(いわゆるシンター処理)を行なうことにより、接合合金化層9a,15c(図1参照;図18では表示を省略)とする。そして、これら接合合金化層9a,15cをそれぞれ覆うように、光取出領域側電極9及び裏面電極15を形成し、発光素子ウェーハWとする。
続いて、工程7に示すように、GaP光取出層20の主光取出領域((100)主表面)に、面粗し用エッチング液FEAを用いて異方性エッチングを施し、面粗し突起部40fを形成する。面粗し用エッチング液は、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素とを含有する水溶液であり、具体的には
酢酸(CHCOOH換算):37.4質量%以上94.8質量%以下、
弗酸(HF換算):0.4質量%以上14.8質量%以下、
硝酸(HNO換算):1.3質量%以上14.7質量%以下、
ヨウ素(I換算):0.12質量%以上0.84質量%以下
の範囲で含有し、かつ、水の含有量が2.4質量%以上45質量%以下のもの、より望ましくは、
酢酸(CHCOOH換算):45.8質量%以上94.8質量%以下、
弗酸(HF換算):0.5質量%以上14.8質量%以下、
硝酸(HNO換算):1.6質量%以上14.7質量%以下、
ヨウ素(I換算):0.15質量%以上0.84質量%以下
の範囲で含有し、かつ、水の含有量が2.4質量%以上32.7質量%以下のものを採用する。液温は40℃以上60℃以下が適当である。
異方性エッチングの進行により、GaPの平坦な(100)主表面上に形成される面粗し突起部は、図12及び図13に示すように、突起部間の平坦領域40pを縮小しつつ、徐々に{111}からなるピラミッド状の側面部の形成深さを増してゆく。その初期のステージでは、図12に示すごとく、突起部の先端側が曲面40rの形で丸められた形状となる。図24及び図25は、具体的な形成例を示す走査型電子顕微鏡観察画像(倍率5000倍)であり、図24が斜視画像、図25が平面画像である。用いたエッチング液は、酢酸81.7質量%、弗酸5質量%、硝酸5質量%、ヨウ素0.3質量%であり、水の含有率を8質量%に留めている。液温は50℃、エッチング時間は60秒である。この形状は、曲面40rとの接平面とのなす角度を発光光束との入射角度とみなすと、該曲面40r上では該入射角度がどの位置でも比較的大きくなるので、光取出し効率を高めることができる。また、突起部間に平坦領域40pが適度に残留していることで、突起部外に取り出された発光光束の隣接する突起部への再入射も生じにくい。
他方、さらにエッチングが進行すると、図13に示すように突起部の高さが増大するとともに、その形状にも変化が現われ、突起部基端側を構成するともに先端側に向けて先細りとなる本体40wと、該本体40wの先端側にボール状に膨出する形態にて一体化された先端膨出部40sとを有する形状となる。本体40wの外面をなる傾斜した{111}面の比率も増え、さらに、先端膨出部40sがボール状となることで光取出において理想的な球面に形状が近づき、光取出し効率は一層良好となる。図26及び図27は、具体的な形成例を示す走査型電子顕微鏡観察画像であり、図26が斜視画像(倍率5000倍)、図27が側面断面画像(倍率20000倍)である。用いたエッチング液は、酢酸81.7質量%、弗酸5質量%、硝酸5質量%、ヨウ素0.3質量%であり、水の含有率を8質量%に留めている。液温は50℃、エッチング時間は90秒である。
その後、よりエッチングが進行すると、図8に示すように先端膨出部が消失し、突起部は側面のほぼ全体が{111}面となって、先端の鋭いピラミッド状の形状(図5も参照)に近づく。この状態が突起部の形成密度が最も高く、突起部高さも大きいので、良好な光取出し効率を実現できる。図28及び図29は、具体的な形成例を示す走査型電子顕微鏡観察画像であり、図28が斜視画像(倍率20000倍)、図29が側面断面画像(倍率20000倍)である。用いたエッチング液は、酢酸81.7質量%、弗酸5質量%、硝酸5質量%、ヨウ素0.3質量%であり、水の含有率を8質量%に留めている。液温は50℃、エッチング時間は120秒である。
GaP光取出層20の第一主表面が(100)である場合(つまり、図15の工程1でオフアングル角度θが0°のとき)、図7のように、形成される突起部は直立した半正八面体形状に近く、2枚の対向側面が(100)J面となす角度φ1とφ2とは互いに等しい(φ1=φ2=φ0;約55゜)。しかし、オフアングルθが付与されていると、図8に示すように、GaP光取出層20の第一主表面((100)OFF)に対し(100)も角度θだけ傾く。その結果、[100]軸とGaP光取出層20の第一主表面法線とを結ぶ向きにおいて、2枚の対向側面が(100)OFFとなす角度φ1’及びφ2’は、(100)の法線傾斜方向に位置する角度φ1’の方が反対側の角度φ2’よりも大きくなる。これにより、光取出し効率がさらに向上する。なお、オフアングル角度θがゼロのときの角度φ0を基準とすれば、オフアングル付与により、φ1’=φ0+θ、φ2’=φ0−θとなる。オフアングル角度θがが例えば15゜のとき、φ1’=約70゜、φ2’=約40゜となり、いずれも30゜より大きくなる。
図18に戻り、主光取出領域への面粗し突起部40fの形成が終了すれば、図4に示すように、2つの<100>方向(ただし、<100>に対して25°以下、望ましくは15°以下の範囲で傾いていてもよい)に沿って、ウェーハWの第一主表面側からダイシング刃により溝DGを形成する形で、個々のチップ領域にダイシングする。ダイシングの向きを<100>方向とすることによって、チップ領域のエッジに沿った割れや欠けが生じ難くなる。該ダイシング時には、図18の工程9に示すように、結晶欠陥密度の比較的高い加工ダメージ層20Dが形成される。該加工ダメージ層20Dに含まれる多数の結晶欠陥は、発光通電時において電流リークや散乱の原因となるため、工程10に示すように、該加工ダメージ層20Dを、ダメージ層除去用エッチング液DEAを用いた化学エッチングにより除去する。ダメージ層除去用エッチング液DEAとしては硫酸−過酸化水素水溶液を使用する。該水溶液としては、例えば硫酸:過酸化水素:水の質量配合比率が20:1:1のものを使用でき、液温は30℃以上70℃以上に調整される。
なお、図23に示すように、ダイシング方向を、ウェーハWの第一主表面((100)面)上の、直交する2つの<110>方向に設定することもできる。この場合、ダイシングにより表れる各チップの側面は{110}面、すなわち、閃亜鉛鉱型III−V族化合物半導体結晶の劈開面と一致した形で与えられる。これにより、個々のチップ100Cのチッピング等が生じにくくなり、歩留まり向上を図ることができる。しかし、図6に示すごとく、{110}面上では{111}面を主体とした突起部の高さを劇的に増大することは本質的に困難であり、前述のエッチング液による面粗し突起部の形成は進みにくい傾向にある。
その後、工程11に示すように、加工ダメージ層20Dを除去したチップの側面に、前述の面粗し用エッチング液FEAを接触させ、GaP光取出層20の側面を異方性エッチングして面粗し突起部50fを形成する。なお、本実施形態では、ウェーハWを、粘着シート61を介して基材60に貼り付け、その状態でウェーハWをフルダイシングしており、GaP透明基板90の側面にも面粗し突起部50fが形成される。
なお、ダイシング後のチップ側面は、加工ダメージ層を除去しても残留応力層20δが残る場合があり、面粗し用エッチング液FEAによる異方性エッチングが進みにくいことがある。しかし、図4のように、側面が{100}面となるようにダイシングすることで、ダイシングの影響を受けない主表面よりは多少エッチングは進み難くはなるが、図35及び図36に示すように、顕著な突起部を形成することが可能となる(図35は倍率5000倍の平面画像、図36は倍率10000倍の斜視画像である)。
なお、側面光取出領域20Sへの面粗し突起部50fの形成時に、そのエッチングの影響を、既に面粗し突起部40fを形成済みの主光取出領域20pに及ぼしたくないときは、図12の工程9〜11に一点鎖線で示すように、主光取出領域20pをエッチングレジストによりマスキングしておくとよい。また、主光取出領域20pへの面粗し突起部40fを形成前に先にダイシングを行ない、主光取出領域20pと側面光取出領域20Sとに一括して面粗し突起部40f及び50fを形成してもよい。
また、主光取出領域20p及び側面光取出領域20Sのいずれにおいても、面粗し突起部40f及び50fは、図14に示すような異方性エッチングにより形成した基本形状40f’(50f’)に対し、さらに等方性エッチング液により丸めエッチング処理を行って、最終的な面粗し突起部40f(50f)とすることもできる。等方性エッチング液としては、前述のダメージ層除去用エッチング液と同様の、硫酸−過酸化水素水溶液を使用することができる。図32には、その具体的な形成例を示す画像であり、図32には倍率5000倍の平面画像、図33は倍率10000倍の斜視画像、図34は倍率2000倍の斜視画像である。エッチング条件は、先に行う異方性エッチングが、エッチング液は、酢酸81.7質量%、弗酸5質量%、硝酸5質量%、ヨウ素0.3質量%であり、水の含有率を8質量%に留めたものを使用し、液温は50℃、エッチング時間は120秒である。また、その後の等方性エッチングは、エッチング液として、硫酸:過酸化水素:水の質量配合比率が20:1:1のものを使用し、液温は50℃、エッチング時間は150秒とした。
分離後の発光素子チップは、第二主表面側をAgペースト層を介して金属ステージに接着し、さらに図1に示すように、光取出側電極9にボンディングワイヤ9wを接続し、さらにエポキシ樹脂からなる図示しないモールド部を形成すれば、最終的な発光素子が完成する。
以下、本発明の発光素子の、種々の変形例について説明する(図1の発光素子100と同一構成部分には同一の符号を付与して詳細は省略し、相違点のみ説明する)。図19の発光素子200は、図1の発光素子200において発光層部24の第二主表面側にGaP透明基板90を貼り合わせる代わりに、AuあるいはAg(ないしこれらを主成分とする合金)からなる金属反射層10を配置した構成である。発光層部24からの発光光束が金属反射層10によって主光取出領域側に反射され、主光取出領域側の指向性が高い発光素子が実現する。本実施形態では、発光層部24の第二主表面に、金属反射層10を介して導電性のSi基板7が貼り合わされている。Si基板7の第二主表面には裏面電極15が形成されているが、該裏面電極15は反射面を形成しないため、接合金属層15dはSi基板7の第二主表面全面に形成されている。また、金属反射層10と発光層部24との間には、ドット状の接合合金化層32(例えばAuGeNi合金からなる)が分散形成されている。
図20の発光素子300は、不透明基板であるGaAs基板1を敢えて除去せずに、そのまま素子基板として流用した例を示す。図21の発光素子400は、GaAs基板1の外周縁部を切り欠いて発光層部24の第二主表面側周縁部を露出させ、ここからも光取出可能に構成した例を示す。
また、図22の発光素子500は、GaP光取出層20の層厚が40μm未満、ひいては5μm以上30μm以下と比較的小さく設定されており、チップ全体の薄型化により放熱効果が高められている。GaP光取出層20は、層厚が小さいため側面からの光取出効果が図1の発光素子100ほどには顕著でないこともあって、主光取出領域20pにのみ面粗し突起部40fが形成され、側面には面粗し突起部が形成されていない。該構造のチップの製造工程においては、図18の工程では、工程11の側面への面粗し突起部形成を省略することができる。
本発明の発光素子の一例を示す側面断面模式図。 同じく平面図模式図。 図1のGaP光取出層に形成する面粗し突起部の概念図。 図1の発光素子を製造するためのダイシング方向の設定例を効果とともに示す図。 異方性エッチングにより{100}基面上に形成する面粗し突起部の基本形状概念図。 異方性エッチングにより{110}基面上に形成する面粗し突起部の基本形状概念図。 面粗し突起部の第一の模式図。 面粗し突起部の第二の模式図。 {100}OFF基面上に形成する面粗し突起部の、傾斜による光取出効率向上の推定原理を説明する図。 全反射臨界角度の説明図。 主光取出領域と側面光取出領域との光取出効果の差を説明する図。 面粗し突起部の第三の模式図。 面粗し突起部の第四の模式図。 面粗し突起部の第五の模式図。 図1の発光素子の製造方法を示す工程説明図。 図15に続く工程説明図。 図16に続く工程説明図。 図17に続く工程説明図。 図1の発光素子の第一の変形例を示す側面断面模式図。 図1の発光素子の第二の変形例を示す側面断面模式図。 図1の発光素子の第三の変形例を示す側面断面模式図。 本発明の方法により製造可能な発光素子の別例を示す側面断面模式図。 図1の発光素子を製造するためのダイシング方向の別設定例を注意点とともに示す図。 面粗し突起部の第一観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第二観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第三観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第四観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第五観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第六観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第七観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第八観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第九観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第十観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。 面粗し突起部の第十一観察例を示す走査型電子顕微鏡観察画像。
符号の説明
4 第一導電型クラッド層
5 活性層
6 第二導電型クラッド層
20 GaP光取出層
20p 主光取出領域
20S 側面光取出領域
24 発光層部
W 発光素子ウェーハ
40f 面粗し突起部-+
50f 面粗し突起部
100,200,300,400,500 発光素子

Claims (9)

  1. 組成式(AlGa1−xIn1−yP(ただし、0≦x≦1,0≦y≦1)にて表される化合物のうち、GaAsと格子整合する組成を有する化合物にて各々構成された第一導電型クラッド層、活性層及び第二導電型クラッド層がこの順序で積層されたダブルへテロ構造を有する発光層部と、自身の第一主表面がウェーハの第一主表面をなす形で前記発光層部上に配置されたGaP光取出層とを有する発光素子ウェーハを、前記GaP光取出層の第一主表面が(100)面となるように製造する発光素子ウェーハ製造工程と、
    前記(100)面からなる前記GaP光取出層の第一主表面を、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素と水とを、その合計が90質量%以上となるように含有し、酢酸と弗酸と硝酸とヨウ素との合計質量含有率が水の質量含有率よりも高い面粗し用エッチング液にてエッチングすることにより面粗し突起部を形成する主光取出領域面粗し工程と、
    前記発光素子ウェーハをダイシングして、前記GaP光取出層の第一主表面に面粗し突起部が形成された発光素子チップを製造するダイシング工程と、
    を有することを特徴とする発光素子の製造方法。
  2. 前記面粗し用エッチング液は、
    酢酸(CHCOOH換算):37.4質量%以上94.8質量%以下、
    弗酸(HF換算):0.4質量%以上14.8質量%以下、
    硝酸(HNO換算):1.3質量%以上14.7質量%以下、
    ヨウ素(I換算):0.12質量%以上0.84質量%以下
    の範囲で含有し、かつ、水の含有量が2.4質量%以上45質量%以下のものが使用される請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  3. 前記面粗し用エッチング液は、
    酢酸(CHCOOH換算):45.8質量%以上94.8質量%以下、
    弗酸(HF換算):0.5質量%以上14.8質量%以下、
    硝酸(HNO換算):1.6質量%以上14.7質量%以下、
    ヨウ素(I換算):0.15質量%以上0.84質量%以下
    の範囲で含有し、かつ、水の含有量が2.4質量%以上32.7質量%以下のものが使用される請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  4. 前記発光素子ウェーハにおいて前記GaP光取出層が厚さ10μm以上に形成され、
    前記ダイシングにより形成されたチップ側面からなる前記GaP光取出層の前記側面光取出領域を前記面粗し用エッチング液にてエッチングすることにより面粗し突起部を形成する側面光取出領域面粗し工程を含む請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  5. 前記ダイシングは、前記チップ側面が{100}面となるように行われる請求項4に記載の発光素子の製造方法。
  6. 前記ダイシング工程後に、前記GaP光取出層の前記側面光取出領域に形成された加工ダメージ層を、硫酸−過酸化水素水溶液からなるダメージ除去用エッチング液にてエッチング除去した後、さらに前記面粗し用エッチング液にてエッチングすることにより、前記面粗し突起部を形成する請求項4又は請求項5に記載の発光素子の製造方法。
  7. 前記GaP光取出層が厚さ40μm以上に形成される請求項6に記載の発光素子の製造方法。
  8. 前記GaP光取出層が厚さ40μm未満に形成され、かつ、該GaP光取出層の側面に前記面粗し突起部を形成しない請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  9. 前記面粗し用エッチング液による異方性エッチングにより形成した前記面粗し突起部に、等方性エッチング液による丸めエッチング処理をさらに行う請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
JP2004131806A 2004-04-27 2004-04-27 発光素子の製造方法 Expired - Fee Related JP4092658B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004131806A JP4092658B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 発光素子の製造方法
PCT/JP2005/007166 WO2005106975A1 (ja) 2004-04-27 2005-04-13 発光素子の製造方法及び発光素子
US11/587,635 US7579205B2 (en) 2004-04-27 2005-04-13 Method of fabricating light emitting device and thus-fabricated light emitting device
CNB2005800134819A CN100433388C (zh) 2004-04-27 2005-04-13 发光元件的制造方法及发光元件
TW094112364A TWI382560B (zh) 2004-04-27 2005-04-19 Manufacturing method of light-emitting element and light-emitting element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004131806A JP4092658B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 発光素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005317663A JP2005317663A (ja) 2005-11-10
JP4092658B2 true JP4092658B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=35241947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004131806A Expired - Fee Related JP4092658B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 発光素子の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7579205B2 (ja)
JP (1) JP4092658B2 (ja)
CN (1) CN100433388C (ja)
TW (1) TWI382560B (ja)
WO (1) WO2005106975A1 (ja)

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI294699B (en) * 2006-01-27 2008-03-11 Epistar Corp Light emitting device and method of forming the same
JP4899348B2 (ja) * 2005-05-31 2012-03-21 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法
KR101154744B1 (ko) * 2005-08-01 2012-06-08 엘지이노텍 주식회사 질화물 발광 소자 및 그 제조 방법
TWI298209B (en) * 2006-03-27 2008-06-21 Epistar Corp Semiconductor light-emitting device and method for fabricating the same
KR100736623B1 (ko) 2006-05-08 2007-07-09 엘지전자 주식회사 수직형 발광 소자 및 그 제조방법
JP5221007B2 (ja) * 2006-05-31 2013-06-26 アイシン精機株式会社 発光ダイオードチップ及びウェハ分割加工方法
TWI336965B (en) * 2006-06-16 2011-02-01 High Power Optoelectronics Inc Semiconductor light emitting device and method of fabricating the same
KR100820546B1 (ko) * 2006-09-07 2008-04-07 엘지이노텍 주식회사 질화물 반도체 발광소자 및 그 제조방법
JP5019160B2 (ja) * 2006-11-30 2012-09-05 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法
KR20090022700A (ko) * 2007-08-31 2009-03-04 엘지이노텍 주식회사 반도체 발광소자 및 그 제조방법
JP4831107B2 (ja) * 2008-04-03 2011-12-07 日立電線株式会社 半導体発光素子
US8247312B2 (en) * 2008-04-24 2012-08-21 Innovalight, Inc. Methods for printing an ink on a textured wafer surface
JP4978586B2 (ja) * 2008-08-08 2012-07-18 株式会社Jvcケンウッド 半導体レーザ素子の製造方法
JP5105310B2 (ja) * 2008-08-19 2012-12-26 信越半導体株式会社 発光素子及びその製造方法
JP5167076B2 (ja) * 2008-11-12 2013-03-21 スタンレー電気株式会社 光半導体装置及びその製造方法
TWI470823B (zh) * 2009-02-11 2015-01-21 Epistar Corp 發光元件及其製造方法
KR100969160B1 (ko) * 2009-03-10 2010-07-21 엘지이노텍 주식회사 발광소자 및 그 제조방법
US10205059B2 (en) 2010-02-09 2019-02-12 Epistar Corporation Optoelectronic device and the manufacturing method thereof
TWI395352B (zh) * 2010-02-09 2013-05-01 Epistar Corp 光電元件及其製造方法
CN101807649B (zh) * 2010-03-19 2013-01-23 厦门市三安光电科技有限公司 具有引入粗化层的高亮度铝镓铟磷基发光二极管及其制作方法
JP5421164B2 (ja) * 2010-03-23 2014-02-19 スタンレー電気株式会社 光半導体装置及びその製造方法
CN102208506B (zh) * 2010-03-30 2013-06-12 厦门乾照光电股份有限公司 掩埋式高亮度发光二极管结构
CN102208508B (zh) * 2010-03-30 2014-05-07 厦门乾照光电股份有限公司 一种发光二极管结构及其制造方法
JP2011249510A (ja) 2010-05-26 2011-12-08 Toshiba Corp 発光素子
JP5801542B2 (ja) 2010-07-13 2015-10-28 昭和電工株式会社 発光ダイオード及び発光ダイオードランプ
KR101835312B1 (ko) * 2010-10-28 2018-03-07 엘지이노텍 주식회사 발광소자 및 그 제조방법
JP5087672B2 (ja) * 2010-12-13 2012-12-05 株式会社東芝 半導体発光素子
JP5727271B2 (ja) * 2011-03-24 2015-06-03 スタンレー電気株式会社 半導体発光素子
EP2528114A3 (en) * 2011-05-23 2014-07-09 LG Innotek Co., Ltd. Light emitting device, light emitting device package, and light unit
TWI458122B (zh) * 2011-11-23 2014-10-21 Toshiba Kk 半導體發光元件
WO2013114270A1 (en) * 2012-02-02 2013-08-08 Koninklijke Philips N.V. Producing light emitting devices at variable flux levels
KR101286211B1 (ko) * 2012-02-16 2013-07-15 고려대학교 산학협력단 발광 소자 제조 방법 및 이를 이용하여 제조된 발광 소자
WO2013132762A1 (ja) * 2012-03-09 2013-09-12 パナソニック株式会社 発光素子およびその製造方法
US20130234149A1 (en) * 2012-03-09 2013-09-12 Electro Scientific Industries, Inc. Sidewall texturing of light emitting diode structures
DE102013111503B4 (de) * 2013-10-18 2021-08-05 OSRAM Opto Semiconductors Gesellschaft mit beschränkter Haftung Optoelektronischer Halbleiterchip, optoelektronisches Bauelement und Verfahren zur Vereinzelung von Halbleiterchips
WO2015115685A1 (ko) * 2014-01-29 2015-08-06 광전자 주식회사 요철형 질화갈륨층을 가진 알루미늄갈륨인듐인계 발광다이오드 및 그 제조 방법
US20150349159A1 (en) * 2014-05-28 2015-12-03 National Tsing Hua University Bendable solar cell capable of optimizing thickness and conversion efficiency
JP6258815B2 (ja) * 2014-08-25 2018-01-10 シャープ株式会社 窒化物半導体発光素子
WO2016079929A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 信越半導体株式会社 発光素子及び発光素子の製造方法
CN104600168B (zh) * 2014-12-31 2017-05-10 山东浪潮华光光电子股份有限公司 GaAs基发光二极管芯片上GaP粗糙表面的制备方法
FR3045208A1 (fr) * 2015-12-10 2017-06-16 Commissariat Energie Atomique Dispositif optoelectronique a diode electroluminescente a extraction de lumiere augmentee
JP6608352B2 (ja) * 2016-12-20 2019-11-20 Dowaエレクトロニクス株式会社 半導体発光素子およびその製造方法
KR102683372B1 (ko) 2018-10-24 2024-07-10 엘지이노텍 주식회사 조명 모듈 및 이를 구비한 조명 장치
TWI715458B (zh) * 2020-03-04 2021-01-01 金像電子股份有限公司 硬式電路板的製造方法
CN111847377A (zh) * 2020-08-03 2020-10-30 中国计量大学 一种硅基mems微半球阵列的制备方法
JP7136311B1 (ja) * 2021-12-03 2022-09-13 信越半導体株式会社 接合型半導体ウェーハの製造方法

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2952382A1 (de) * 1979-12-24 1981-07-16 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Phenylpropylammoniumsalze, verfahren zu ihrer herstellung und diese verbindungen enthaltende mittel
JPS6066825A (ja) * 1983-09-22 1985-04-17 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
US5821055A (en) * 1985-01-14 1998-10-13 Washington Research Foundation Chlamydia major outer membrane protein
JPH05190896A (ja) 1992-01-17 1993-07-30 Rohm Co Ltd Ledアレイ及びその製造方法
GB2270199B (en) * 1992-08-25 1995-05-10 Mitsubishi Cable Ind Ltd Semiconductor light emitting element
JPH06151801A (ja) * 1992-11-13 1994-05-31 Canon Inc 光電変換装置及び光電変換装置の製造方法
JP3230638B2 (ja) * 1993-02-10 2001-11-19 シャープ株式会社 発光ダイオードの製造方法
JPH0737988A (ja) * 1993-07-20 1995-02-07 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置の製造方法
US5811839A (en) * 1994-09-01 1998-09-22 Mitsubishi Chemical Corporation Semiconductor light-emitting devices
JPH08115893A (ja) 1994-10-18 1996-05-07 Toshiba Corp 半導体素子の製造方法
DE19536438A1 (de) * 1995-09-29 1997-04-03 Siemens Ag Halbleiterbauelement und Herstellverfahren
DE19537544A1 (de) * 1995-10-09 1997-04-10 Telefunken Microelectron Lumineszenzdiode mit verbesserter Lichtausbeute
US5713828A (en) * 1995-11-27 1998-02-03 International Brachytherapy S.A Hollow-tube brachytherapy device
DE19632627A1 (de) * 1996-08-13 1998-02-19 Siemens Ag Verfahren zum Herstellen eines Licht aussendenden und/oder empfangenden Halbleiterkörpers
JP3643665B2 (ja) * 1996-12-20 2005-04-27 シャープ株式会社 半導体発光素子
US6153490A (en) * 1997-07-01 2000-11-28 Texas Instruments Incorporated Method for forming integrated circuit capacitor and memory
US6287965B1 (en) * 1997-07-28 2001-09-11 Samsung Electronics Co, Ltd. Method of forming metal layer using atomic layer deposition and semiconductor device having the metal layer as barrier metal layer or upper or lower electrode of capacitor
US6569746B2 (en) * 1997-10-30 2003-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of forming integrated circuit capacitors having electrodes therein that comprise conductive plugs
JP3629694B2 (ja) * 1998-02-19 2005-03-16 信越半導体株式会社 シリコンウェーハの評価方法
JPH11251629A (ja) 1998-02-27 1999-09-17 Daido Steel Co Ltd 半導体発光素子の製造方法
JP3531722B2 (ja) 1998-12-28 2004-05-31 信越半導体株式会社 発光ダイオードの製造方法
FR2789502B1 (fr) * 1999-02-08 2001-08-10 Bull Sa Procede et outil d'analyse et de localisation de pannes materielles dans une machine informatique
JP3881472B2 (ja) * 1999-04-15 2007-02-14 ローム株式会社 半導体発光素子の製法
US6180503B1 (en) * 1999-07-29 2001-01-30 Vanguard International Semiconductor Corporation Passivation layer etching process for memory arrays with fusible links
US6277665B1 (en) * 2000-01-10 2001-08-21 United Epitaxy Company, Ltd. Fabrication process of semiconductor light-emitting device with enhanced external quantum efficiency
JP3290640B2 (ja) 2000-01-13 2002-06-10 國聯光電科技股▲ふん▼有限公司 エンハンスされた外部量子効率を有する半導体発光素子の製造方法および半導体化合物の粗面化方法
JP2002083999A (ja) * 2000-06-21 2002-03-22 Sharp Corp 半導体発光素子
JP4091261B2 (ja) * 2000-10-31 2008-05-28 株式会社東芝 半導体発光素子及びその製造方法
JP2002359399A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Shin Etsu Handotai Co Ltd 発光素子の製造方法及び発光素子
JP2003008058A (ja) * 2001-06-18 2003-01-10 Showa Denko Kk AlGaInPエピタキシャルウエーハ及びそれを製造する方法並びにそれを用いた半導体発光素子
JP2003078162A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Shin Etsu Handotai Co Ltd GaP系半導体発光素子
TW576864B (en) * 2001-12-28 2004-02-21 Toshiba Corp Method for manufacturing a light-emitting device
JP3802424B2 (ja) 2002-01-15 2006-07-26 株式会社東芝 半導体発光素子及びその製造方法
JP3782357B2 (ja) 2002-01-18 2006-06-07 株式会社東芝 半導体発光素子の製造方法
JP3715627B2 (ja) * 2002-01-29 2005-11-09 株式会社東芝 半導体発光素子及びその製造方法
JP3705791B2 (ja) * 2002-03-14 2005-10-12 株式会社東芝 半導体発光素子および半導体発光装置
US20040104395A1 (en) * 2002-11-28 2004-06-03 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Light-emitting device, method of fabricating the same, and OHMIC electrode structure for semiconductor device
US6921924B2 (en) * 2003-06-18 2005-07-26 United Epitaxy Company, Ltd Semiconductor light-emitting device
JP2005116615A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Dowa Mining Co Ltd 半導体発光素子及びその製造方法
KR100526474B1 (ko) * 2003-12-31 2005-11-08 동부아남반도체 주식회사 반도체 소자의 제조방법
JP4154731B2 (ja) * 2004-04-27 2008-09-24 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法及び発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
TW200605398A (en) 2006-02-01
TWI382560B (zh) 2013-01-11
CN1947270A (zh) 2007-04-11
US7579205B2 (en) 2009-08-25
WO2005106975A1 (ja) 2005-11-10
CN100433388C (zh) 2008-11-12
US20080061307A1 (en) 2008-03-13
JP2005317663A (ja) 2005-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4092658B2 (ja) 発光素子の製造方法
JP4154731B2 (ja) 発光素子の製造方法及び発光素子
US7485482B2 (en) Method for manufacturing vertical group III-nitride light emitting device
US9048385B2 (en) Nitride semiconductor light emitting diode
US7745246B2 (en) Method of fabricating light emitting device
JP4715370B2 (ja) 発光素子及びその製造方法
JP2007013045A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JP5105310B2 (ja) 発光素子及びその製造方法
JP5187063B2 (ja) 発光素子
JP2010129596A (ja) 発光素子及びその製造方法
WO2010021212A1 (ja) 発光素子及びその製造方法
JP4626306B2 (ja) 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
JP5287467B2 (ja) 発光素子の製造方法
JP6704003B2 (ja) 窒化物半導体部品の製造方法および窒化物半導体部品
US20240282888A1 (en) Micro-led with improved light extraction
CN107735870B (zh) 发光组件以及发光组件的制造方法
JP2009070991A (ja) 発光装置
TW201719932A (zh) 半導體發光二極體結構
JP2010199344A (ja) 発光素子の製造方法
TWI455358B (zh) 半導體發光晶片製造方法
CN101567379A (zh) 一种高输出效率的半导体发光管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4092658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees