JP3868831B2 - 反応性界面活性剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、反応性界面活性剤、これを用いるポリマーエマルションの製造法、この製造法により製造されたポリマーエマルション及びこのポリマーエマルションを用いて調製されたポリマー塗膜に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
酢酸ビニル、アクリル酸エステル等のビニル系モノマーの乳化重合によって得られるポリマーエマルションは、そのまま塗料、接着剤、紙加工、繊維加工等の分野に、あるいは重合体が分離されてプラスチック、ゴムとして広く工業的に使用されている。乳化重合には、乳化剤として、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル塩等の陰イオン界面活性剤、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤が用いられている。
【0003】
乳化重合における乳化剤は、重合の開始反応、生長反応に影響を及ぼすのみでなく、重合中のポリマーエマルションの安定性、さらに生成したポリマーエマルションの機械的安定性、化学的安定性、凍結安定性、貯蔵安定性に影響し、さらにポリマーエマルションの粒子径、粘度、起泡性等のエマルション物性、さらにはフィルム化した場合にその耐水性、耐湿性、耐熱性、接着性、粘着性等のフィルム物性に大きな影響を与える。塗料や接着剤等の用途では、ポリマーエマルションの乾燥でポリマー塗膜が形成されるが、ポリマー塗膜中に残る乳化剤は、耐水性、接着性、耐候性、耐熱性等を低下させる原因となることが知られている。例えば、水性塗料には(メタ)アクリル酸エステルを乳化重合したポリマーエマルションが用いられるが、このポリマー塗膜の耐水性が悪い場合には、建築外壁や浴室壁等の耐水性が要求される用途に使用することができない。また、合成ゴム等の製造においては、ポリマーエマルションから塩析等の手段でポリマーを取り出す際に排水中に乳化剤が含まれ、排水処理の負担が大きくなるという問題がある。
【0004】
このような欠点を解決するために、分子内に重合性基としてエチレン性の不飽和結合を持つ、所謂、反応性界面活性剤を用いる方法が提案されている。例えば、特開昭61−223011号では重合性基としてアリル又はメタリル基を持ったポリオキシアルキレンのエーテル硫酸エステル塩を用いる方法が開示されている。また、Macromolecules,32巻,5967頁(1999年)には、3−メチル−3−ブテニル基を重合性基とするオキシアルカンスルホン酸ナトリウム、10−(3−メチル−3−ブテニルオキシ)デカン−1−スルホン酸ナトリウムを用いて乳化重合を行った結果が記載されている。
【0005】
しかしながら、これらの反応性界面活性剤を乳化重合用乳化剤として単独で使用すると、重合時の安定性が不十分であることが多く、その場合、従来型の乳化剤を併用しなければならないという問題がある。また、10−(3−メチル−3−ブテニルオキシ)デカン−1−スルホン酸ナトリウムの場合には、そのもの自身の製造が、反応温度、収率などの面から容易ではなく経済性に劣るという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、重合中のポリマーエマルションの安定性、あるいはポリマー塗膜の物性が良好なポリマーエマルションを与える反応性界面活性剤、及びこれを用いるポリマーエマルションの製造法並びにこれにより得られる耐水性良好なポリマーエマルション、さらには、塗料分野、粘着製品等の分野において優れた耐水性を発揮するポリマー塗膜を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、式(I)又は式(II)で表される化合物の少なくとも1種からなる反応性界面活性剤、この反応性界面活性剤を用いて乳化重合を行うポリマーエマルションの製造法、この反応性界面活性剤を用いて製造された耐水性良好なポリマーエマルション、及びこのポリマーエマルションを用いて調製されたポリマー塗膜を提供する。
【0008】
【化5】
【0009】
[式中、A1は炭素数5〜18の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、あるいは式(III)
【0010】
【化6】
【0011】
(式中、Rは炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示す。)
で表されるアルコキシメチルエチレン基、A2は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、nは0〜200の数、Mはカチオンを示す。]
また、本発明は、式(IV)又は式(V)
【0012】
【化7】
【0013】
〔式中、R、A2及びnは前記の意味を示す。〕
で表される化合物とアミド硫酸を、アミド化合物(スルホン酸アミド化合物は除く)又はアミン化合物の存在下で反応させる、式(I−1)又は式(II−1)で表される化合物の製造法を提供する。
【0014】
【化8】
【0015】
〔式中、R、A2、n及びMは前記の意味を示す。〕
【0016】
【発明の実施の形態】
前記の式(I)又は式(II)において、A1で示される炭素数5〜18の直鎖又は分岐鎖アルキレン基としては、ブチルエチレン、オクチルエチレン、デシルエチレン、ドデシルエチレン、テトラデシルエチレン、ヘキサデシルエチレン等が挙げられる。式(III)においてRで示される炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。
【0017】
これらのA1及びRの中では、A1がアルキレン基のときはその総炭素数が、また、A1が式(III)で表されるアルコキシメチルエチレン基のときはRの炭素数が、式(VI)を満足する数が特に好ましい。
【0018】
8≦(炭素数)≦18 (VI)
前記の式(I)又は式(II)において、A2で示される炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレン基としては、エチレン、プロピレン、エチルエチレン、ジメチルエチレン等が挙げられる。また、n個のA2は2種以上の混合基であってもよいが、そのうち、エチレン基の割合が70モル%以上のものが好ましく、90モル%以上のものがより好ましく、100モル%のものが特に好ましい。
【0019】
nはA2Oで示されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を示し、0〜200、好ましくは1〜50、特に好ましくは1〜30の範囲である。Mで示されるカチオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたアンモニウムイオン等が挙げられる。
【0020】
本発明の反応性界面活性剤は、式(I)で表される化合物の方が、式(II)で表される化合物より塗膜の耐水性が特に向上するので好ましい。
【0021】
本発明の式(I)又は式(II)で表される化合物は、公知の方法を用いて製造することができ、例えば、3−メチル−3−ブテン−1−オールに触媒存在下、アルキルグリシジルエーテルあるいはα−オレフィンエポキサイドを付加して、1−O−アルキル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリン又はオレフィンエポキサイドの3−メチル−3−ブテン−1−オールへの1モル付加体を得、得られた化合物に炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを常法に従って付加するか、又は3−メチル−3−ブテン−1−オールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した後、この付加体1モルに対し、アルキルグリシジルエーテルあるいはα−オレフィンエポキサイドを1モル付加するかしてエーテルアルコールを得、これを硫酸化剤により硫酸化し、塩基性物質で中和することによって得られる。硫酸化剤としては、クロロスルホン酸、無水硫酸、アミド硫酸が挙げられるが、二重結合基への硫酸基の付加反応、二重結合基の異性化等の副反応を少なくする観点からアミド硫酸の使用が好ましい。
【0022】
上記式(IV)又は式(V)で表される化合物を硫酸エステル化する際に、アミド化合物(スルホン酸アミド化合物は除く)、又はアミン化合物の存在下において、アミド硫酸を温度60〜140℃で反応させることにより、二重結合基は充分に保護され、末端二重結合基の内部二重結合基への異性化、二重結合基への硫酸基付加等の副反応をほぼ完全に防止することができ、これにより式(I−1)又は(II−1)で表される高純度の末端不飽和化合物硫酸エステル塩を製造することができる。
【0023】
本発明に用いられるアミド化合物としては、尿素、あるいはメチル尿素、1,1−ジメチル尿素、エチル尿素、ブチル尿素、アセチル尿素等の尿素誘導体、あるいはアセトアミド、ホルムアミド、プロピオン酸アミド、ブチルアミド、ジアセトアミド、コハク酸アミド等の酸アミド化合物を挙げることができる。
【0024】
しかし、トルエンスルホン酸アミド等のスルホン酸アミド化合物は二重結合基の異性化、スルホン酸基の二重結合基への付加に対して防止する効果がないので本発明では用いることができない。
【0025】
本発明に用いられるアミン化合物としては、モルホリン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン等が挙げられる。本発明に用いられるアミド化合物、及びアミン化合物は、分子量が小さい場合には少量使用で効果があり、分子量としては150以下、好ましくは100以下である。
【0026】
アミド化合物又はアミン化合物の使用量は、式(IV)又は式(V)で表される化合物に対して1〜50モル%が好ましく、更に3〜30モル%が好ましく、特に5〜20モル%が好ましい。
【0027】
本発明において使用するアミド硫酸は市販品を使用することができる。式(IV)又は式(V)で表される化合物とアミド硫酸の仕込み比(モル比)は特に限定されないが、硫酸エステル化度を高める観点からは、1/1〜1/1.3の範囲が好ましく、特に1/1〜1/1.1の範囲にあることがさらに好ましい。
【0028】
アミド硫酸による硫酸エステル化では、原料中に水分が混入しているとアミド硫酸を分解して硫酸エステル化度の低下、及び副反応の増加を招くので、式(IV)又は式(V)で表される化合物中に含まれる水分は反応に先立って減圧脱水等の方法で完全に除去しておくことが望ましい。
【0029】
アミド硫酸による硫酸エステル化反応は、酸化防止、着色防止の観点から窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気下で行うことが好ましく、アミド化合物又はアミン化合物の存在下、温度60〜140℃、好ましくは90〜120℃で行う。反応終了後、余剰のアミド硫酸やアミド化合物等の反応系に溶解していない物質は濾過により取り除くことができる。
【0030】
アミド硫酸による硫酸エステル化物はアンモニウム塩となっているが、必要に応じて、水酸化ナトリウム水溶液を添加する等の方法でアンモニウム塩を他の塩に置換することも可能である。
【0031】
本発明のポリマーエマルションの製造法は、本発明の反応性界面活性剤を乳化剤として用いビニル系モノマーを乳化重合する方法である。本発明のポリマーエマルションの製造法では、乳化剤として他の陰イオン界面活性剤あるいは非イオン界面活性剤を併用することもできるが、本発明に係わる反応性界面活性剤の割合は乳化剤総量に対し5〜100重量%が好ましく、20〜100重量%がより好ましい。本発明に係わる乳化重合において、乳化剤の使用量は、ビニル系モノマーの総量に対して0.1〜10重量%が好ましい。
【0032】
本発明で用いられるビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等の芳香族ビニルモノマー;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸;塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル及びハロゲン化ビニリデン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類が挙げられ、これらのモノマーは、単独で重合させても、2種以上を共重合させても良い。ビニル系モノマーの使用量は、全系に対して40〜60重量%が好ましい。
【0033】
本発明において乳化重合に用いる開始剤としては、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の無機過酸化物、t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロキシパーオキサイド、パラメンタンパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスジイソブチルニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロライド等のアゾ系化合物が挙げられるが、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩が好ましい。また、重合促進剤として、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第1鉄アンモニウム等を用いることもできる。
【0034】
モノマーの添加方法は、モノマー滴下法、モノマー一括仕込み法、あるいはプレエマルション法等を用いることができるが、重合安定性からプレエマルション法が好ましい。滴下時間は1〜8時間、熟成時間は1〜5時間が好ましい。重合温度は、開始剤の分解温度により調整されるが、過硫酸塩の場合は70〜80℃が好ましい。
【0035】
上記のような方法で得られた本発明のポリマーエマルションの平均粒径は用途によって異なるが、30〜500nmが好ましく、80〜300nmが更に好ましい。また、粘度は、50000〜10mPa・sが好ましく、10000〜50mPa・sが更に好ましい。ここで、ポリマーエマルションの平均粒径及び粘度は、下記の実施例に示す方法で測定した値である。
【0036】
本発明のポリマーエマルションから調製されたポリマー塗膜は耐水性に優れ、塗料、特に水性塗料分野や、粘着製品分野に好ましく用いることができる。
【0037】
本発明のポリマー塗膜の調製方法は用途により異なる。例えば、粘着用途では、本発明の反応性界面活性剤を用いた乳化重合によって、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ブチル等のポリマーTgの低い本発明のポリマーエマルジョンを製造する。この本発明のポリマーエマルジョンに必要に応じて増粘剤、粘着付与剤等を配合したものを紙やフィルム等の基材に塗工し、熱風乾燥して厚さ20μm程度のポリマー塗膜を形成させると耐水性、及び粘着性能に優れた粘着製品を得ることができる。
【0038】
また、塗料用途では、本発明の反応性活性剤を用いた乳化重合によって、アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸メチル共重合体等の本発明のポリマーエマルジョンを製造する。この本発明のポリマーエマルジョンに必要に応じて成膜助剤、顔料等を配合したものを建築壁材等に乾燥膜厚が100μm程度になるように塗工し、これを自然乾燥、又は熱風乾燥することにより、耐水性、耐候性に優れた塗膜を得ることができる。
【0039】
【実施例】
例中の%は、特記しない限り重量%である。
【0040】
製造例1
攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に3−メチル−3−ブテン−1−オール2583g(30モル)、粉末ナトリウムメトキサイド10.8g(0.2モル)を仕込み、窒素雰囲気下85℃でn−ブチルグリシジルエーテル390g(3モル)を2時間かけて滴下し、この温度で8時間熟成した。この反応物にリン酸を加えてナトリウムメトキサイドを中和した後、減圧下で未反応の3−メチル−3−ブテン−1−オールを除去し、反応物中に含まれるリン酸ナトリウム塩を濾過により除去した。この反応物を減圧蒸留精製して1−O−n−ブチル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリン460gを得た。この蒸留精製品432.2g(2モル)とKOH 3.4gをオートクレーブに仕込み、120℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド881g(20モル)を付加した。次に、このエチレンオキサイド付加物328.3g(0.5モル)、アミド硫酸51.5g(0.53モル)、尿素3gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下110℃で4時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−1]を得た。得られた反応性界面活性剤[A−1]の1H−NMRスペクトルを図1に示す。
【0041】
【化9】
【0042】
製造例2
製造例1と同様の反応容器に3−メチル−3−ブテン−1−オール1937g(22.5モル)、粉末ナトリウムメトキサイド8.1g(0.15モル)を仕込み、窒素雰囲気下85℃で2−エチルヘキシルグリシジルエーテル279.4g(1.5モル)を2時間かけて滴下し、この温度で8時間熟成した。この反応物にリン酸を加えてナトリウムメトキサイドを中和した後、減圧下で未反応の3−メチル−3−ブテン−1−オールを除去し、反応物中に含まれるリン酸ナトリウム塩を濾過により除去した。この反応物を減圧蒸留精製して1−O−(2−エチルヘキシル)−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリン304gを得た。この蒸留精製品299.6g(1.1モル)とKOH 1.85gをオートクレーブに仕込み、120℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド484.5g(11モル)を付加した。次に、このエチレンオキサイド付加物200g(0.28モル)、アミド硫酸32.7g(0.336モル)、尿素1.68gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下110℃で4時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−2]を得た。
【0043】
【化10】
【0044】
製造例3
n−ブチルグリシジルエーテルの代わりに、n−オクチルグリシジルエーテルとn−デシルグリシジルエーテルの混合体398g(2モル)を用いる以外は製造例1と同様にして、1−O−n−オクチル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリンと1−O−n−デシル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリンの混合体(50.2wt%/47.8wt%)517gを得た。この蒸留精製品465.6g(1.6モル)とKOH 2.69gをオートクレーブに仕込み、120℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド704.8g(16モル)を付加した。次に、このエチレンオキサイド付加物200g(0.273モル)、アミド硫酸29.2g(0.3モル)、尿素1.69gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下105℃で3時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−3]を得た。
【0045】
【化11】
【0046】
製造例4
エチレンオキサイドを1057g(24モル)付加した以外は製造例3と同様の方法で、1−O−n−オクチル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリンと1−O−n−デシル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリンの混合体(50.2wt%/47.8wt%)のエチレンオキサイド15モル付加物を得た。次に、このエチレンオキサイド付加物200g(0.2101モル)、アミド硫酸22.5g(0.231モル)、尿素1.26gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下105℃で3時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−4]を得た。
【0047】
【化12】
【0048】
製造例5
製造例1と同様の反応容器に3−メチル−3−ブテン−1−オール861g(10モル)、粉末ナトリウムメトキサイド3.11g(0.0576モル)を仕込み、窒素雰囲気下130℃で炭素数12、14のα−オレフィンエポキサイド(AOE X24、ダイセル化学工業(株)製)236.7g(1.15モル)を4時間かけて滴下し、この温度で12時間熟成した。この反応物にリン酸を加えてナトリウムメトキサイドを中和した後、減圧下で未反応の3−メチル−3−ブテン−1−オールを除去し、反応物中に含まれるリン酸ナトリウム塩を濾過により除去した。この反応物を減圧蒸留精製し、下記式(VII)で表されるのオレフィンエポキサイドの3−メチル−3−ブテン−1−オール付加体265gを得た。
【0049】
【化13】
【0050】
上記のオレフィンエポキサイドの3−メチル−3−ブテン−1−オール付加体(VII)250g(0.856モル)、KOH 1.44gをオートクレーブに仕込み、130℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド565.6g(12.84モル)を付加した。次に、得られた反応混合物の一部200g(0.21モル)、アミド硫酸22.45g(0.231モル)、尿素1.26gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下115℃で4時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−5]を得た。
【0051】
【化14】
【0052】
製造例6
n−ブチルグリシジルエーテルの代わりに、n−ドデシルグリシジルエーテル726g(3モル)を用いる以外は製造例1と同様にして1−O−n−ドデシル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリン697gを得た。この蒸留精製品656.2g(2モル)に、製造例1と同様にしてエチレンオキサイド881g(20モル)を付加し、次に、このエチレンオキサイド付加物384.3g(0.5モル)を同様に硫酸化し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−6]を得た。
【0053】
【化15】
【0054】
製造例7
n−ブチルグリシジルエーテルの代わりに、n−テトラデシルグリシジルエーテル810g(3モル)を用いる以外は製造例1と同様にして、1−O−n−テトラデシル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリン735gを得た。この蒸留精製品712.2g(2モル)に、製造例1と同様にしてエチレンオキサイド881g(20モル)を付加し、次に、このエチレンオキサイド付加物398.3g(0.5モル)を同様に硫酸化し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−7]を得た。
【0055】
【化16】
【0056】
製造例8
製造例1と同様の反応容器に3−メチル−3−ブテン−1−オール2583g(30モル)、粉末ナトリウムメトキサイド8.1g(0.15モル)を仕込み、窒素雰囲気下85℃でn−オクタデシルグリシジルエーテル652.0g(2モル)を2時間かけて滴下し、この温度で8時間熟成した。この反応物にリン酸を加えてナトリウムメトキサイドを中和した後、減圧下で未反応の3−メチル−3−ブテン−1−オールを除去し、反応物中に含まれるリン酸ナトリウム塩を濾過により除去した。この反応物を減圧蒸留精製して1−O−n−オクタデシル−3−O−(3−メチル−3−ブテニル)グリセリン526gを得た。この蒸留精製品412.1g(1モル)とKOH 1.7gをオートクレーブに仕込み、120℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド440.5g(10モル)を付加した。次に、このエチレンオキサイド付加物341.0g(0.4モル)、アミド硫酸42.8g(0.44モル)、尿素2.4gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下110℃で4時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−8]を得た。
【0057】
【化17】
【0058】
製造例9
オートクレーブに3−メチル−3−ブテン−1−オール344.4g(4モル)にKOH 6.73g(0.12モル)を仕込み、120℃、0.3MPaの条件でエチレンオキサイド881g(20モル)を付加した。攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流管を備えた反応容器に、このエチレンオキサイド付加物612.7g(2モル)を仕込み、窒素雰囲気下85℃でn−ドデシルグリシジルエーテル242g(1モル)を2時間かけて滴下し同温度で8時間熟成した。この反応物をリン酸で中和した後、スミス式分子蒸留機を用いて蒸留精製し、下記式(VIII)で表される化合物を得た。
【0059】
【化18】
【0060】
次に、この化合物(VIII)137.1g(0.25モル)、アミド硫酸26.2g(0.27モル)、尿素1.5gを攪拌機、温度計を備えた反応容器に仕込み、窒素雰囲気下115℃で4時間反応させて硫酸化を行った後、未反応のアミド硫酸を加圧濾過により除去し、下記式で表される反応性界面活性剤[A−9]を得た。
【0061】
【化19】
【0062】
実施例1〜12及び比較例1〜3
製造例1〜9で得られた本発明の反応性界面活性剤、及び表1に示す従来型陰イオン界面活性剤を乳化剤として用い、下記の方法で乳化重合を行い、下記方法で性能を評価した。結果を表1に示す。
【0063】
<乳化重合法>
ビーカーに秤取ったイオン交換水104.1gに、乳化剤5.83g、過硫酸カリウム0.39gを溶解し、アクリル酸2.4g、アクリル酸ブチル120.3g及びメタクリル酸メチル120.3gを加え、ホモミキサーにて5000r/min×10分間乳化し、モノマー乳化物を得た。セパラブルフラスコにイオン交換水178.6g、乳化剤1.35g、過硫酸カリウム0.09g、及び上記モノマー乳化物16.4gを仕込み、窒素気流中で15分間撹拌した。次に、窒素気流中で撹拌しながら、水浴でフラスコの内温が、80℃になるまで昇温し、30分間重合反応した後、上記モノマー乳化物310.8gを滴下漏斗から3時間かけて滴下し、1時間熟成後、室温まで冷却してポリマーエマルションを得た。滴下及び熟成の間、フラスコ内の温度は80±2℃に保った。また、滴下するモノマー乳化物が滴下漏斗内で分離する場合には、小型の攪拌機を滴下漏斗内に挿入し均一性を維持した。
【0064】
<性能評価法>
(1)重合安定性
ポリマーエマルションを200メッシュのステンレス製金網で濾過し、重合後の反応器壁や撹拌羽根等に付着した凝集物も集めて同様に濾過し、水洗後26.6kPa、105℃で2時間乾燥・秤量して、凝集物量を求めた。使用したモノマーの総量に対する凝集物の重量%で、重合安定性を表した。重合安定性はこの数値が小さいほど良く、0.15%以下の場合に特に良好であると判断される。
【0065】
(2)機械的安定性
25%アンモニア水で中和したポリマーエマルション50gをマロン安定試験器にて10kgf、1000r/minの条件で5分間回転させ、生成した凝集物を200メッシュのステンレス製金網で濾過し、濾過残渣を水洗後に26.6kPa、105℃で乾燥・秤量して、ポリマーに対する重量%で表示した。重合安定性はこの数値が小さいほど良く、0.35%以下、特に0.15%以下の場合に良好であると判断される。
【0066】
(3)平均粒径
ベックマン・コールター社製の動的光散乱法粒径測定装置コールターN4 Plusを使用して、25%アンモニア水で中和したポリマーエマルション粒子の平均粒径を測定した。
【0067】
(4)粘度
B型粘度計を使用して、25%アンモニア水で中和したポリマーエマルションの粘度を温度25℃、回転数12r/minで測定した。
【0068】
(5)ポリマーフィルムの耐水性
25%アンモニア水で中和したポリマーエマルションを、透明アクリル板上にアプリケーターを使用して、乾燥膜厚が150μmとなるよう塗工し、熱風乾燥機で100℃、10分間乾燥した。このアクリル板を60℃の温水に16時間浸漬した後、ヘイズメーターを使用して、ポリマーフィルムのヘイズ値を測定した。耐水性はヘイズ値が小さい程良く、ヘイズ値が15%以下の場合には特に良好と判断される。
【0069】
【表1】
【0070】
【化20】
【0071】
【発明の効果】
本発明の反応性界面活性剤を乳化重合用の乳化剤として用いると、重合安定性、機械的安定性に優れたポリマーエマルションが製造できる。また、このポリマーエマルションから調製されたポリマー塗膜は耐水性に優れ、塗料分野、粘着分野で優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 反応性界面活性剤[A−1]の1H−NMRスペクトルである。
Claims (4)
- 請求項1記載の反応性界面活性剤を用い、ビニル系モノマーの乳化重合を行うポリマーエマルションの製造法。
- 請求項1記載の反応性界面活性剤を用い、ビニル系モノマーの乳化重合により製造されたポリマーエマルション。
- 請求項3記載のポリマーエマルションを用いて調製されたポリマー塗膜。
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