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JP2021194913A - 表面材 - Google Patents

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JP2021194913A
JP2021194913A JP2021078532A JP2021078532A JP2021194913A JP 2021194913 A JP2021194913 A JP 2021194913A JP 2021078532 A JP2021078532 A JP 2021078532A JP 2021078532 A JP2021078532 A JP 2021078532A JP 2021194913 A JP2021194913 A JP 2021194913A
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JP2021078532A
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Inventor
啓治 臼田
Keiji Usuda
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

【課題】
熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる表面材を提供する。
【解決手段】
主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が11.2gよりも多いと共に、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている粒子の質量が4.0gよりも多いことによって、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。
更に、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が32.8gよりも少ないことによって、表面材へ熱と圧力を作用させた際にプリントが意図せず流動して柄が滲むのを防止して、および/または、プリントに色抜けした部分が存在するのを防止して、品位が良い内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車などの内装を構成可能な、表面材に関する。
自動車などの内装を構成可能な表面材として、従来から、布帛(例えば、繊維ウェブ、不織布、織物、編物など)と、樹脂ならびに粒子を含み構成されているプリントとを有しており、前記布帛の少なくとも一方の主面上に前記プリントを備える表面材が使用されている。また、プリントを備えていることで、当該表面材によって柄や色彩に富む意匠性を備えた内装を実現できる。このような表面材として、例えば、特開2015−104848(特許文献1)や特開2016−147466(特許文献2)などに開示された技術が知られている。また、プリントが部分的に存在してプリント柄を形成している場合には、意匠性に富む表面材を提供できる。
更に、近年では自動車などの内装にも触感の向上が求められている。本願出願人はこれまで、上述した構成を備える表面材について、表面材のプリントが備える中空粒子の平均粒子径の大きさと触感とが関係性を有するという知見を見出した。そして、当該知見のもと、プリントに含まれる中空粒子の平均粒子径を最適化することで、触感に優れる内装を実現できる表面材(国際公開WO2018/212245号、特許文献3)を提案した。
特開2015−104848 特開2016−147466 国際公開WO2018/212245号
本願出願人は、上述したような従来技術にかかる表面材、つまり、布帛の少なくとも一方の主面上に樹脂ならびに粒子を含み構成されているプリントを備える表面材について検討した。特に、意匠性に富む表面材を提供できるよう、布帛の少なくとも一方の主面上に部分的に当該プリントが存在している表面材について検討した。しかしながら、従来技術にかかる表面材は次の問題を有していた。
金型を用いたヒートプレスへ供するなどして表面材へ熱と圧力を作用させて、厚さの薄い内装材を調製した場合、当該内装材における表面材由来の主面の触感が低下しているという問題が発生した。特に、表面材へ熱と圧力をより多く作用させて、より厚さの薄い内装材を調製した場合に、触感の低下が顕著に発生しているものであった。
また、プリントに含まれている樹脂の量が多い場合、表面材へ熱と圧力を作用させた際にプリントが意図せず流動して柄が滲むことがあり、および/または、プリントに色抜けした部分が存在し易くなることがあり、明瞭な柄や細かい柄を意図する通り備えた意匠性に優れる(以降、品位が良いと称することがある)内装材を実現できる表面材を提供できないことがあった。
そのため、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる表面材の提供が求められた。
本発明は「布帛と、樹脂ならびに粒子を含み構成されているプリントとを有しており、前記布帛の少なくとも一方の主面上に前記プリントを部分的に備える、表面材であって、前記主面上に備えた前記プリント1mあたりに、前記樹脂は11.2gよりも多く32.8gよりも少なく含まれており、前記主面上に備えた前記プリント1mあたりに、前記粒子は4.0gよりも多く含まれている、表面材。」である。
本願出願人が検討を続けた結果「布帛と、樹脂ならびに粒子を含み構成されているプリントとを有しており、前記布帛の少なくとも一方の主面上に前記プリントを部分的に備える、表面材」において、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂と粒子の質量を共に一定量よりも多くすることによって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。具体的には、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が11.2gよりも多いと共に、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている粒子の質量が4.0gよりも多いことによって、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。
更に、本願出願人が検討を続けた結果、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が32.8gよりも少ないことによって、表面材へ熱と圧力を作用させた際にプリントが意図せず流動して柄が滲むのを防止して、および/または、プリントに色抜けした部分が存在するのを防止して、品位が良い内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。
そのため、本発明にかかる表面材は、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる。
実施例1〜10および比較例1〜8において調製した各表面材が備える、プリントの態様を表した模式図である。なお、白色で表した表面材の主面に対し、黒色の線でプリント液由来のプリント層の態様を表している。 実施例11〜18において調製した各表面材が備える、プリントの態様を表した模式図である。なお、白色で表した表面材の主面に対し、黒色の線で樹脂分散液由来の樹脂層およびプリント液由来のプリント層の態様を表している。
本発明では、例えば以下の構成など、各種構成を適宜選択できる。なお、本発明で説明する各種測定は特に記載や規定のない限り、常圧のもと25℃温度条件下で測定を行った。そして、本発明で説明する各種測定結果は特に記載や規定のない限り、求める値よりも一桁小さな値まで測定で求め、当該値を四捨五入することで求める値を算出した。具体例として、小数第一位までが求める値である場合、測定によって小数第二位まで値を求め、得られた小数第二位の値を四捨五入することで小数第一位までの値を算出し、この値を求める値とした。また、本発明で例示する各上限値および各下限値は、任意に組み合わせることができる。
本発明にかかる表面材は、布帛と、樹脂ならびに粒子を含み構成されているプリントとを有しており、当該プリントは布帛の少なくとも一方の主面上に部分的に存在している。
本発明でいう布帛とは、例えば、繊維ウェブや不織布、あるいは、織物や編み物などの、シート状の繊維集合体である。本発明の表面材は布帛を含んでいるため、柔軟性に富み金型への追従性に優れるなど成形性に優れる。特に、全ての構成繊維がランダムに絡合してなる布帛(特に、不織布)を備えた表面材は、より柔軟性に富み成形性に優れ好ましい。
布帛の構成繊維は、例えば、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、炭化水素の一部をニトリル基またはフッ素或いは塩素といったハロゲンで置換した構造のポリオレフィン系樹脂など)、スチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエーテル系樹脂(例えば、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリエーテルケトンなど)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、全芳香族ポリエステル樹脂など)、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド系樹脂(例えば、芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエーテルアミド樹脂、ナイロン樹脂など)、二トリル基を有する樹脂(例えば、ポリアクリロニトリルなど)、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂(例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど)、フッ素系樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなど)、セルロース系樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、アクリル系樹脂(例えば、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルなどを共重合したポリアクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリルと塩化ビニルまたは塩化ビニリデンを共重合したモダアクリル系樹脂など)など、公知の樹脂を用いて構成できる。
なお、これらの樹脂は、直鎖状ポリマーまたは分岐状ポリマーのいずれからなるものでも構わず、また樹脂がブロック共重合体やランダム共重合体でも構わず、また樹脂の立体構造や結晶性の有無がいかなるものでも、特に限定されるものではない。更には、多成分の樹脂を混ぜ合わせたものでも良い。
表面材に難燃性が求められる場合には、布帛の構成繊維が難燃性の樹脂を含んでいるのが好ましい。このような難燃性の樹脂として、例えば、モダアクリル樹脂、ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ノボロイド樹脂、ポリクラール樹脂、リン化合物を共重合したポリエステル樹脂、ハロゲン含有モノマーを共重合したアクリル樹脂、アラミド樹脂、ハロゲン系やリン系又は金属化合物系の難燃剤を練り込んだ樹脂などを挙げることができる。また、顔料を練り込み調製された繊維や、染色された繊維などの原着繊維であってもよい。また、バインダ等を用いることで難燃剤を担持してもよい。
構成繊維は、一種類の樹脂から構成されてなるものでも、複数種類の樹脂から構成されてなるものでも構わない。複数種類の樹脂から構成されてなる繊維として、一般的に複合繊維と称される、例えば、芯鞘型、海島型、サイドバイサイド型、オレンジ型、バイメタル型などの態様であることができる。
布帛が構成繊維として熱融着性繊維を含んでいる場合には、繊維同士を熱融着することによって、布帛に強度と形態安定性を付与でき好ましい。このような熱融着性繊維は、全融着型の熱融着性繊維であっても良いし、上述した複合繊維のような態様の一部融着型の熱融着性繊維であっても良い。熱融着性繊維において熱融着性を発揮する成分(樹脂)として、例えば、低融点ポリオレフィン系樹脂や低融点ポリエステル系樹脂を含む熱融着性繊維などを適宜選択して使用することができる。
布帛が捲縮性繊維を含んでいる場合には、伸縮性が増して金型への追従性に優れ好ましい。このような捲縮性繊維として、例えば、潜在捲縮性繊維の捲縮を発現した捲縮性繊維やクリンプを有する繊維などを使用することができる。
これらの構成繊維は、略円形の繊維や楕円形の繊維以外にも異形断面繊維を含んでいてもよい。なお、異形断面繊維として、中空形状、三角形形状などの多角形形状、Y字形状などのアルファベット文字型形状、不定形形状、多葉形状、アスタリスク形状などの記号型形状、あるいはこれらの形状が複数結合した形状などの繊維断面を有する繊維であってもよい。
構成繊維の繊度は特に限定するものではないが、剛性に優れる表面材を提供できるように、1dtex以上であるのが好ましく、1.5dtex以上であるのがより好ましく、2dtex以上であるのがより好ましい。他方、成形性に優れる表面材となるように、100dtex以下であるのが好ましく、50dtex以下であるのがより好ましく、30dtex以下であるのがより好ましく、10dtex以下であるのが更に好ましい。
また、構成繊維の繊維長も特に限定するものではないが、剛性の観点から、20mm以上であるのが好ましく、25mm以上であるのがより好ましく、30mm以上であるのが更に好ましい。他方、繊維長が110mmを超えると、布帛の調製時に繊維塊が形成される傾向があり、成形性が劣る表面材となるおそれがあることから、110mm以下であるのが好ましく、60mm以下であるのがより好ましい。なお、「繊維長」は、JIS L1015(2010)、8.4.1c)直接法(C法)に則って測定した値をいう。
構成繊維は、例えば、溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法など)、複合繊維から一種類以上の樹脂成分を除去することで繊維径が細い繊維を抽出する方法、繊維を叩解して分割された繊維を得る方法など公知の方法により得ることができる。
布帛が繊維ウェブや不織布である場合、例えば、上述の繊維をカード装置やエアレイ装置などへ供することで繊維を絡み合わせる乾式法、繊維を溶媒に分散させシート状に抄き繊維を絡み合わせる湿式法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法、紡糸原液と気体流を平行に吐出して紡糸する方法(例えば、特開2009−287138号公報に開示の方法)など)を用いて繊維の紡糸を行うと共にこれを捕集する方法、などによって調製できる。
調製した繊維ウェブの構成繊維を絡合および/または一体化させて不織布を調製できる。構成繊維同士を絡合および/または一体化させる方法として、例えば、ニードルや水流によって絡合する方法、繊維ウェブを加熱処理へ供するなどしてバインダあるいは接着繊維によって構成繊維同士を接着一体化あるいは溶融一体化させる方法などを挙げることができる。
加熱処理の方法は適宜選択できるが、例えば、ロールにより加熱または加熱加圧する方法、オーブンドライヤー、遠赤外線ヒーター、乾熱乾燥機、熱風乾燥機などの加熱機へ供し加熱する方法、無圧下で赤外線を照射して含まれている樹脂を加熱する方法などを用いることができる。
布帛を構成する繊維同士を接着するため、バインダを用いても良い。使用可能なバインダの種類は適宜選択するが、例えば、ポリオレフィン(変性ポリオレフィンなど)、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体などのエチレン−アクリレート共重合体、各種ゴムおよびその誘導体(スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、ウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)など)、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルピロリドン(PVP)、エポキシ樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)、アクリル系樹脂(アクリル酸エステル樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合体樹脂など)、ポリウレタン樹脂などを使用できる。
バインダがアクリル系樹脂を含有していると、金型を用いたヒートプレス等の熱成形時に適度に軟化するため、金型への追従性に優れる表面材を提供でき好ましい。
布帛に含まれるバインダの目付は適宜選択するが、バインダ量が多いほど主面が平滑な表面材を提供し易いことから、バインダの目付は、1g/m以上であるのが好ましい。一方、バインダ量が過剰に多い場合には、柔軟性が劣る表面材となるおそれがあることから、バインダの目付は、50g/m以下であるのが好ましく、30g/m以下であるのが好ましく、10g/m以下であるのが好ましい。
また、バインダは上述した樹脂以外にも、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を含有していてもよい。
布帛が織物や編物である場合、上述のようにして調製した繊維を織るあるいは編むことで、織物や編物を調製できる。
なお、繊維ウェブ以外にも不織布あるいは織物や編物など布帛を、上述した構成繊維同士を絡合および/または一体化させる方法へ供しても良い。
布帛の、例えば、厚み、目付などの諸構成は、特に限定されるべきものではなく適宜調整する。布帛の厚みは、0.5〜5mmであることができ、1〜3mmであることができ、1.1〜1.9mmであることができる。また、布帛の目付は、例えば、50〜500g/mであることができ、80〜300g/mであることができ、100〜250g/mであることができる。なお、本発明において厚みとは主面と垂直方向へ20g/cm圧縮荷重をかけた時の当該垂直方向の長さをいい、目付とは測定対象物の最も広い面積を有する面(主面)における1mあたりの質量をいう。
また、布帛の目付を厚みで除し算出される密度は、本発明の効果が効率よく発揮されるよう適宜調整されるものであるが、密度の高い布帛を備える表面材であるほど、熱と圧力を作用させて厚みを薄くした場合であっても、触感に富む内装を実現し易い表面材となる傾向がある。そのため、表面材を構成する布帛の密度は、116kg/m以上であるのが好ましく、132kg/m以上であるのが好ましく、142kg/m以上であるのが好ましい。密度の上限値も適宜調整できるが後述する実施例を参照する限り、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現可能な表面材を提供できることから、154kg/m以下であるのが好ましい。なお、表面材から表面材を構成している布帛の一部を採取し、当該布帛の一部の目付と厚みから当該布帛の一部の密度を算出し、算出値から表面材を構成する布帛の密度を求めることができる。
また、表面材の製造工程において、表面材を調製するため使用する布帛の目付と厚みが判明している場合には、当該布帛の密度を算出し、表面材を構成している布帛の密度は当該算出された値であるとみなしてもよい。具体例として、密度116kg/mの布帛を用いて調製した表面材において、当該表面材を構成している布帛の密度は116kg/mであるとみなすことができる。
本発明でいうプリントとは、布帛の少なくとも一方の主面上に部分的に存在し、主として表面材の意匠性ならびに触感を向上させる役割を担う、樹脂ならびに粒子の混合物を指す。なお、本発明にかかるプリントは布帛の主面と直接接触することで当該主面上に存在する態様であっても、間に他の樹脂層(例えば、粒子を含有していない他の樹脂層)を介し当該主面上に存在する態様であっても良い。具体的には、一方の主面からもう一方の主面に向かい、布帛‐他の樹脂層‐プリントという構成を備える表面材も本発明の構成を満足し得るものである。
プリントを構成する樹脂は、主として表面材の意匠性ならびに触感を向上させる役割を担うことができると共に、布帛の少なくとも一方の主面上に粒子を担持する役割を担う。その種類は適宜選択でき、上述したバインダと同様の樹脂を採用することができる。特に、金型を用いたヒートプレス等の熱成形時に適度に軟化するため、金型へ追従し、成形性に優れる表面材を提供できることから、プリントを構成する樹脂がアクリル系樹脂を含んでいるのが好ましい。なお、プリントは樹脂と粒子以外に、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤、架橋剤などの添加剤を含有していてもよい。
なお、プリントが上述した樹脂の架橋剤を含んでいると、表面材へ熱と圧力をより多く作用させて、より厚さの薄い内装材を調製した場合であっても、および/または、凹凸の大きい形状に成形された内装材を調製した場合であっても、品位が良いと共に更に触感に富む内装材を実現できる表面材が提供でき好ましい。このような架橋剤の種類は、樹脂との組み合わせによって適宜選択可能であるが、具体例として本発明にかかるプリントが含む樹脂がアクリル系樹脂である場合、架橋剤としてオキサゾリン基を有する架橋剤(オキサゾリン系架橋剤)、ブロック剤で保護されたイソシアネート基を有する架橋剤(ブロックイソシアネート架橋剤)などを採用できる。なお、ブロックイソシアネート架橋剤として、ヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤やトルエンジイソシアネート系架橋剤を採用できる。特に、上述した効果が発揮され易いことから、オキサゾリン系架橋剤あるいはブロックイソシアネート架橋剤を採用するのが好ましい。
本発明にかかるプリントに含まれる架橋剤の質量は適宜調整するが、樹脂の質量100に対し、架橋剤の質量は1〜20であることができ、2〜15であることができ、4〜10であることができる。
本発明にかかるプリント(プリントの層)は粒子を含有している。当該粒子はプリントに色彩を付与して表面材の意匠性を向上する役割や、表面材の主面に凹凸を与え触感を向上する役割を担う。
プリントに含有されている粒子の平均粒子径は適宜調整するが、触感に優れる表面材となるように粒子の平均粒子径は106μm以下であるのが好ましく、平均粒子径は85μm以下であるのが好ましい。なお、平均粒子径の下限は適宜選択できるが、30μm以上であるのが現実的であり、35μmよりも大きいのが好ましい。なお、本発明において粒子の平均粒子径は以下の方法で算出される値をいう。
(平均粒子径の算出方法)
(1)表面材におけるプリントからプリントに含まれている粒子を複数採取し、室温(25℃)雰囲気下に置いた採取した複数の粒子の200倍の光学顕微鏡写真を撮影する。そして、写真に写る粒子からランダムに10個の粒子を選出する。
(2)選出した10個の粒子の粒子径を各々算出し、算出した値の平均値を平均粒子径とする。なお、写真に写る粒子の面積と同じ面積を有する円の直径を算出し、その直径の値を粒子の粒子径とみなす。
なお、測定対象となる粒子の種類が判明しており、その平均粒子径(例えば、熱膨張する粒子の場合には加熱された後の平均粒子径など)がカタログや仕様書などに記載されている場合は、記載されている値に基づき粒子の平均粒子径を求めることができる。
プリントに含有されている粒子の粒子径における変動係数(以降、CV値と略称することがある)は適宜選択できるが、CV値が小さいほど粒子の分布が狭いことで、品位が良く触感に優れる表面材を意図したとおり効率良く提供することができる。そのため、粒子の粒子径におけるCV値は、17%以下であるのが好ましく、16%以下であるのが好ましい。なお、下限値は適宜選択できるが、理想的には0%である。
本発明にかかる表面材が備える粒子の種類は適宜選択でき、中実粒子であっても中空粒子であってもよいが、触感が向上した表面材を提供し易いことから、中空粒子を採用するのが好ましい。また、粒子の構成成分も適宜選択でき、例えば、シリカやアルミナなどの無機成分で構成された無機粒子や樹脂で構成された有機粒子、あるいは、樹脂と無機成分を含んだ構成を備える粒子であってもよい。
ここでいう中空粒子とは、内部に空洞を有する粒子を意味する。中空粒子は中実粒子よりも粒子径方向へ変形し易いため、人は中空粒子を含有する表面材の主面を触った際に、人は硬質なものを触った際の触感ではなく弾性を有するものを触った際の触感を感じる。その結果、表面材の主面を触った際に柔軟性が感じられ易くなることに起因して、触感が向上した表面材を提供できる。
粒子を構成する成分は適宜選択できる。粒子が中空粒子である場合、粒子径方向へ変形し易い中空粒子であるよう、中空粒子を構成する成分は樹脂を含んでいるのが好ましい。また、中空粒子として、樹脂と無機成分を含んだ構成を備える中空粒子を採用すると、分散媒に中空粒子が均一に分散してなるプリント液を調製し易くなる。その結果、当該プリント液を布帛へ付与することで、中空粒子が均一に分布してなるプリントを備えた、より品位が良く触感に優れる表面材を意図したとおり効率良く提供でき好ましい。
中空粒子の具体例として、松本油脂製薬株式会社のMFL−81GTA、MFL−81GCA、MFL−SEVEN、MFL−HD30CA、MFL−HD60CA、MFL−100MCA、MFL−110CALなどを挙げることができる。また、加熱を受けることによって熱膨張する粒子を採用してもよい。このような粒子として、熱膨張して中空粒子となる、日本フィライト株式会社の920DU40、909DU80、930DU120などを挙げることができる。
プリントは複数種類の粒子を含有していても良いが、より品位が良く触感に優れる表面材を提供できるよう、意匠性向上や触感向上に寄与する粒子として上述した構成を備えた中空粒子のみを含有するプリントを備えた表面材であるのが好ましい。
なお、プリントの露出する主面上のみに粒子が存在している態様や、プリントの内部および露出する主面上に粒子が存在している態様であることができる。
本発明にかかる表面材は、布帛の少なくとも一方の主面上にプリントを部分的に備える。本発明でいう主面上にプリントを部分的に備えているとは、後述する(プリント面積の百分率の求め方)で述べる方法により撮影した顕微鏡写真中に、プリントを備える部分と備えていない部分が存在していることをいう。具体例として、布帛の少なくとも一方の主面上にプリントが柄を成して存在している態様を例示できる。
布帛の一方の主面に占める、当該主面上に部分的に存在しているプリント面積の百分率は、0%よりも多く100%未満である限り、触感に優れた表面材を提供できるよう適宜調整できる。具体的には、10〜90%であることができ、15〜80であることができ、20〜70であることができる。なお、当該百分率は、以下の方法で算出できる。
(プリント面積の百分率の求め方)
1.表面材におけるプリントが存在している側の主面を30倍に拡大した顕微鏡写真を、当該主面の異なる場所ごとに撮影して、合計10枚の顕微鏡写真を用意する。なお、当該顕微鏡写真中に当該主面が、一辺50mmの正方形以上の大きさで写るよう調整する。
2.各顕微鏡写真に写る当該主面上に一辺50mmの正方形を作図する。
3.当該正方形に囲まれた部分に存在しているプリント面積を、各々の顕微鏡写真ごとに算出する。
4.算出した各プリント面積の平均値を、以下の計算式へ代入してプリント面積の百分率を算出する。
プリント面積の百分率=100×(各プリント面積の平均値/250)
布帛の主面上に備えられているプリントの存在態様は、適宜調整できる。例えば図1や図2に図示するように平行線や格子状などのパターンを有する柄や、ドット状あるいは不定形状などの柄をなし、布帛の少なくとも一方の主面上全体にわたって、プリントが部分的に存在する態様であることができる。
また、プリントは一種類の樹脂を含有する層を備えていても、一種類あるいは複数種類の樹脂を含有する層を複数備えていても良く、具体的には、柄あるいは樹脂や含有物が同一あるいは異なるプリントを複数備えていても良い。
プリントは布帛の一方の主面上のみに部分的に存在する態様以外にも、布帛におけるもう一方の主面上にもプリントが全面あるいは部分的に存在していても良い。しかし、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる表面材を提供し易いことから、布帛の一方の主面上のみに部分的にプリントを備えた表面材であるのが好ましい。
なお、プリントは布帛の主面上にのみ存在する態様以外にも、プリントを構成する成分(樹脂や粒子など)の一部が布帛を構成する構成繊維間に侵入している態様であってもよい。
本願出願人は、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂と粒子の質量を共に一定量よりも多くすることによって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。具体的には、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が11.2gよりも多いと共に、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている粒子の質量が4.0gよりも多いことによって、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。
更に、本願出願人が検討を続けた結果、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が32.8gよりも少ないことによって、表面材へ熱と圧力を作用させた際にプリントが意図せず流動して柄が滲むのを防止して、および/または、プリントに色抜けした部分が存在するのを防止して、品位が良い内装材を実現できる表面材を提供できることを見出した。
本発明にかかる表面材では、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量が、11.2gよりも多く32.8gよりも少ない範囲となるように調整されている。当該樹脂の質量は、上述した効果が効果的に発揮されるのであれば本発明にかかる範囲内で適宜調整できるが、より上述した効果が効果的に発揮されるように13.5〜27.0gであることができ、15.7〜24.7gであることができ、18.0〜22.5gであることができる。
本発明にかかる表面材では、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている粒子の質量が、4.0gよりも多くなるように調整されている。当該粒子の質量は、上述した効果が効果的に発揮されるのであれば本発明にかかる範囲内で適宜調整できるが、より上述した効果が効果的に発揮されるように4.5g以上であることができ、5.4g以上であることができ、6.7g以上であることができる。一方、上限値は適宜調整できるが、プリントに過剰量の粒子が含有されていると、プリントから粒子が脱落し易くなる結果、意図せず品位の低下を招く恐れがある。そのため、当該粒子の質量は22.5g以下であるのが好ましく、13.5g以下であるのが好ましく、11.2g以下であるのが好ましい。
なお、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂と粒子の質量は、以下の方法で算出できる。
1.一方の主面上にプリントを部分的に備える表面材から、正方形形状の試料(タテ:50mm、ヨコ:50mm、タテ方向およびヨコ方向は試料の主面が伸びる方向と平行をなす)を採取する。
2.試料が備えているプリントに含まれている樹脂を溶解可能な溶媒を用いて、プリントから当該樹脂と粒子を抽出する。
3.抽出された樹脂溶液中に含まれている溶媒を除去することで、試料に含まれていた樹脂の質量を求める。また、試料に含まれていた粒子の質量を求める。
4.求められた、試料に含まれていた樹脂の質量と粒子の質量を、試料1m辺りに含まれている樹脂の質量と粒子の質量に換算する。
5.試料1m辺りに含まれている樹脂の質量を、前述した(プリント面積の百分率の求め方)で求めたプリント面積の百分率の値で割り100をかけることによって、表面材の主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量(単位:g)を算出する。同様に、試料1m辺りに含まれている粒子の質量を、前述した(プリント面積の百分率の求め方)で求めた百分率の値で割り100をかけることによって、表面材の主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている粒子の質量(単位:g)を算出する。
具体例として、一方の主面上に部分的にプリントを備えた表面材から採取した、正方形形状の試料において、
・プリント面積の百分率:22.24%
・試料1m辺りに含まれている樹脂の質量:4.2g
・試料1m辺りに含まれている粒子の質量:1.1g
であった場合、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている樹脂の質量は18.9gであり、主面上に備えられたプリント1mあたりに含まれている粒子の質量は4.9gである。
なお、表面材の製造工程において、布帛へ付与する樹脂と粒子の質量が判明している場合には、布帛の主面1m辺りに付与した当該質量から表面材のプリントを構成する粒子と樹脂の目付を算出できる。また、布帛へ付与するプリント液(例えば、プリントを構成可能な樹脂と粒子を分散媒に混合してなる分散液)の組成と布帛への付与量が判明している場合には、プリント液に含まれている粒子の質量と樹脂の質量、そして、布帛の主面1m辺りに付与したプリント液の付与量から、表面材のプリントを構成する粒子と樹脂の目付を算出できる。
本発明の表面材は、プリントにおける布帛が存在する側と反対側の主面上(プリントが露出して存在している側の主面)にトップコート層を備えていてもよい。当該トップコート層は、表面材からプリントに含まれる粒子が脱落するのを防止する、および/または、表面材を成形加工してなる内装からプリントが脱落するのを防止する役割を担う、樹脂を含有する層である。なお、プリントの構成成分とトップコート層の組成(例えば、粒子の有無など)は完全に同一ではなく異なっている。
トップコート層を構成する樹脂の種類は適宜選択でき、上述したバインダと同様の樹脂を採用することができる。特に、金型を用いたヒートプレス等の熱成形時に適度に軟化するため、金型への追従性に優れる成形性に優れる表面材を提供できることから、トップコート層を構成する樹脂はアクリル系樹脂を含んでいるのが好ましい。なお、本発明にかかる効果が効果的に発揮されるよう、トップコート層を構成する樹脂はアクリル系樹脂のみであるのが好ましい。
トップコート層は上述した樹脂以外に、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を含有していてもよい。なお、トップコート層から粒子を含んだプリントが脱落し難いように、トップコート層はプリントに含有されている粒子を含有していないのが好ましい。
トップコート層の存在態様は適宜選択でき、トップコート層がプリント全体を覆うように存在する態様であっても、平行線や格子状などのパターンを有する柄、ドット状あるいは不定形状などの柄を有しプリントの一部あるいは全体を覆うように存在する態様であってもよい。
また、トップコート層は表面材の両主面上に存在していても良い。また、トップコート層は布帛上やプリント上にのみ存在する態様以外にも、布帛を構成する構成繊維間に侵入している態様であってもよい。
トップコート層の目付は適宜選択するが、トップコート層の目付は1〜80g/mであることができ、3〜70g/mであることができ、5〜55g/mであることができる。
表面材の、例えば、厚み、目付などの諸構成は、特に限定されるべきものではなく適宜調整する。表面材の厚みは、0.5〜5mmであることができ、1〜3mmであることができ、1.1〜1.9mmであることができる。また、布帛の目付は、例えば、50〜500g/mであることができ、80〜300g/mであることができ、100〜250g/mであることができる。
本発明の表面材は、更に別の多孔体、フィルム、発泡体などの構成部材を備えていてもよい。これらの構成部材は表面材における、プリントが存在している側の主面とは異なる主面側に積層して設けるのが好ましい。
次に、本発明の表面材の製造方法について説明する。なお、上述の表面材について説明した項目と構成を同じくする点については説明を省略する。本発明にかかる表面材の製造方法は適宜選択することができるが、一例として、
1.布帛を用意する工程、
2.プリントを構成可能な樹脂と粒子を分散媒に混合して、プリント液を調製する工程、
3.布帛の少なくとも一方の主面上へ、部分的にプリント液を付与する工程、
4.プリント液を付与した布帛を加熱することで分散媒を除去する工程、
を備える、表面材の製造方法を挙げることができる。
なお、トップコート層を備える表面材を調製する場合には、上述した工程4の後に、
5.トップコート層を構成可能な樹脂を含んだ成分を溶媒あるいは分散媒に混合して、ト
ップコート層形成液を調製する工程、
6.プリントを備える布帛におけるプリント側の主面上に、トップコート層形成液を付与
する工程、
7.トップコート層形成液を付与した、プリントを備える布帛を加熱することで、溶媒あ
るいは分散媒を除去する工程、
を備える、表面材の製造方法を採用してもよい。
工程1について説明する。
布帛として、例えば、繊維ウェブや不織布、あるいは、織物や編み物などの、シート状の布帛を用意する。なお、布帛における構成繊維の繊度や繊維長、布帛の厚みや目付は上述した数値のものを採用することができる。
工程2について説明する。
分散媒の種類は適宜選択できるが、布帛の一方の主面上へ求める態様で部分的にプリント液を付与できるよう、プリントを構成可能な樹脂が溶解すると共に、粒子が溶解せず分散可能な分散媒を採用する、あるいは、プリントを構成可能な樹脂粒子および粒子が溶解せず分散可能な分散媒を採用するのが好ましい。また、プリント液には粒子以外にも、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤、架橋剤などの添加剤を溶解あるいは分散させ、含有させてもよい。特に、プリント液が顔料を含んでいると、意匠性に優れる表面材を提供でき好ましい。また、プリント液が前記樹脂の架橋剤を含んでいると、表面材へ熱と圧力をより多く作用させて、より厚さの薄い内装材を調製した場合であっても、および/または、凹凸の大きい形状に成形された内装材を調製した場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる表面材が提供でき好ましい。
工程3について説明する。
布帛の一方の主面上へ、部分的にプリント液を付与する方法は適宜選択できるが、布帛の一方の主面にプリント液をそのまま、あるいは泡立てた状態で、スプレーやグラビアロールなどを用いて、布帛の主面へ柄を形成するようにプリントや捺染して付与する方法などを選択できる。なお、一種類のプリント液を付与する以外にも、複数種類のプリント液を付与しても良い。また、複数種類のプリント液を付与する場合には、各プリント液の付与態様(含有されている粒子の組成、柄、プリント液の組成)は異なっていても良い。
工程4について説明する。
分散媒を除去してプリントを備える布帛を調製する方法は適宜選択できるが、例えば、オーブンドライヤー、遠赤外線ヒーター、乾熱乾燥機、熱風乾燥機などの加熱機へ供し加熱する、室温雰囲気下や減圧雰囲気下に静置するなどして、溶媒あるいは分散媒を蒸発させ除去できる。分散媒を除去する際の加熱温度は分散媒が揮発可能な温度であると共に、布帛や中空粒子など構成部材の形状や機能などが意図せず低下することがないよう、加熱温度の上限を選択する。なお、布帛が繊維ウェブの場合には、本工程によって構成繊維同士を接着する(溶融したバインダで接着する、あるいは、構成繊維に含まれる熱可塑性成分を溶融させ接着する)ことで、不織布を形成してもよい。また、本工程によって、架橋剤を前記樹脂に架橋させてもよい。
工程5について説明する。
溶媒あるいは分散媒の種類は適宜選択できるが、トップコート層を有する表面材を調製する場合、好適にトップコート層形成液を付与できるよう、トップコート層を構成可能な樹脂が溶解すると共に布帛やプリントの構成成分が溶解しない溶媒あるいは分散媒、または、トップコート層を構成可能な樹脂ならびに布帛やプリントの構成成分が溶解しない溶媒あるいは分散媒を採用するのが好ましい。また、トップコート層形成液には上述した添加剤を溶解あるいは分散させ、含有させてもよい。なお、トップコート層は、表面材から粒子が脱落するのを防止できるようプリントに含有されている粒子を含有していないのが好ましい。
工程6について説明する。
プリントを備える布帛におけるプリント側の主面上に、トップコート層形成液を付与する。その付与方法は適宜選択できるが、例えば、工程3で挙げた手段を採用できる。なお、一種類のトップコート層形成液を付与する以外にも、複数種類のトップコート層形成液を付与しても良い。また、複数種類のトップコート層形成液を付与する場合には、各トップコート層形成液の付与態様(柄やトップコート層形成液の組成)は異なっていても良い。
工程7について説明する。
溶媒あるいは分散媒を除去して表面材を調製する方法は適宜選択できるが、例えば、工程4で挙げた手段を採用できる。
上述の表面材の製造方法では、更に別の多孔体、フィルム、発泡体などの構成部材を積層する工程、用途や使用態様に合わせて形状を打ち抜くなどして加工する工程などの、各種二次工程を備えた表面材の製造方法であってもよい。なお、これらの構成部材は表面材における、トップコート層側の主面とは異なる主面側に積層して備えることができる。また、リライアントプレス処理などの、表面を平滑とするための加圧処理工程へ供してもよい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(布帛の調製)
原着ポリエステル繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:38mm)を100%用いて、カード機により開繊して繊維ウェブを形成した後、片面から針密度400本/mでニードルパンチ処理を行った。その後、熱ロール間(ギャップ間隔:0.4mm、ロール加熱温度:165℃)へ供することで、ニードルパンチ不織布(目付:180g/m、厚み:1.5mm)を調製した。
次いで、ニードルパンチ不織布のニードリングを施した面とは反対の面から、以下に記載の割合で配合したバインダ液を泡立てた状態で付与し、第二のロール間(ギャップ間隔:0.25mm)へ供した。その後、温度160℃のキャンドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布1(目付:185g/m、厚み:1.6mm、密度:116kg/m、全ての構成繊維がランダムに絡合してなる不織布)を調製した。
なお、バインダ液の組成は以下の通りであった。
・アクリル酸エステル樹脂エマルジョンA(アクリル酸エステル樹脂のTg:−40℃、
アクリル酸エステル樹脂エマルジョンの固形分質量:50質量%):4.8質量部
・界面活性剤:0.5質量部
・25%アンモニア水:0.1質量部
・水:94.6質量部
また、第二のロール間におけるギャップ間隔を様々に変更したこと以外は、上述した方法と同様にして、厚みが異なることで密度も異なる3種類のバインダ接着不織布2〜4を更に調製した。
このようにして調製したバインダ接着不織布1〜4の構成を、表1にまとめた。
Figure 2021194913
(プリント液の調製)
表2〜3に記載した組成のプリント液1〜8を用意した。なお、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン1に含まれているアクリル酸エステル樹脂のTgは−5℃であり、中空粒子として使用した日本フィライト株式会社製の920DU40は、液状ガスを内包した樹脂殻からなる熱膨張する中空粒子(128℃以上の温度雰囲気下で膨張)であった。
Figure 2021194913
Figure 2021194913
(比較例1)
バインダ接着不織布1における、バインダ液を塗布した側の主面に対して、シリンダを用いてプリント液1を、当該主面上全体にわたって図1に図示した柄のプリントが形成されるようにして部分的に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布1の一方の主面上全体にわたって、プリント液1由来のプリントを図1に図示した柄をなすことで部分的に備えた(図1に図示した柄をなすプリント層を備えた)表面材(目付:189g/m、うちプリント層の目付:4g/m、厚み:1.6mm、プリントの柄:図1、プリント面積の百分率:22.24%)を調製した。
なお、このようにして調製した表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄は鮮明であった。
(比較例2〜5、実施例1〜3)
プリント液1の替わりに、プリント液2〜8のいずれかを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、各種表面材(プリントの柄:図1、プリント面積の百分率:22.24%)を調製した。
なお、このようにして調製した各表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄はいずれも鮮明であった。
上述のようにして調製した、比較例と実施例の表面材を以下の測定方法へ供することで、加熱成形後の表面材における、プリントが存在している側の主面の触感と品位を評価した。
(触感の評価方法)
1.表面材から試験片(短辺:25cm、長辺:25cm、厚さ:1.5mm以上)を採取した。
2.平滑な板の主面上にアルミホイル(厚さ:0.05mm)を敷いてなる上型を用意し上型を120℃に加熱した。また、別の平滑な板の主面上にアルミホイル(厚さ:0.05mm)を敷いてなる下型を用意し下型を130℃に加熱した。
3.アルミホイル面を向かい合わせにした上型と下型の間に試験片を挟み込んだ、このとき、試験片におけるプリントが存在している側の主面と、上型におけるアルミホイル面を向かい合わせた。
4.上型と下型を用いて、試験片における一方の主面からもう一方の主面に向かい、試験片における一方の主面全面に対し19.9kgf/cmの圧力を30秒間作用させ、試験片をプレスした。なお、試験片を求める厚さ(0.8mmあるいは0.6mm、また実施例15〜18では加えて0.3mm)に加熱成形できるよう、上型と下型の四隅にクリアランスを設けプレスを行った。
5.上型と下型による圧力の作用を解除し上型と下型の間から試験片を取り出した後、取り出した試験片を20℃に冷却した。
6.調製した各表面材におけるプリントが露出し存在している主面(プリント液を付与した側の主面)を、モニターに指の腹で触らせた。
比較例1の表面材を触った際に感じられた触感を基準として「×」と評価し、当該基準よりも凹凸感に富むと共に当該凹凸の態様がプリント柄と同調していると感じられた表面材は、触感に優れている表面材であると評価し表中に「〇」印を記載した。また、「〇」と評価された表面材よりも更に凹凸感に富むと共に当該凹凸の態様がプリント柄と更に同調していると感じられた表面材は、更に触感に優れている表面材であると評価し表中に「◎」印を記載した。一方、比較例1の表面材を触った際に感じられた触感と同じ、あるいは、それよりも凹凸感に劣ると共に当該凹凸の態様がプリント柄と同調していないと感じられた表面材は、触感に劣る表面材であると評価し表中に「×」印を記載した。
(品位の評価方法)
上述した(触感の評価方法)において調製した各表面材におけるプリントが露出し存在している主面(プリント液を付与した側の主面)を、モニターに目視で確認させた。
確認の結果、比較例1の表面材は加熱成形した後もプリントの柄が鮮明であり品位の良さを感じられる表面材であったため「〇」と評価した。そして、比較例1の表面材を基準として、当該基準と同等、あるいは、加熱成形した後もプリントの柄がそれよりも鮮明であるという品位の良さを感じられた表面材は、品位に優れている表面材であると評価し表中に「〇」印を記載した。また、加熱成形した後のプリントの柄の鮮明さが、比較例1の表面材よりも劣ると感じられた表面材は、品位に劣る表面材であると評価し表中に「×」印を記載した。
比較例ならびに実施例の物性と、評価結果を表4〜6にまとめた。なお、比較が容易となるように表中には比較例1の結果を併記した。
Figure 2021194913
比較例1〜3を比較した結果から、プリント1mあたりに含まれる粒子の質量を4.0gとした場合、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量を11.2gより多くしても、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合には、品位が良いと共に触感に富む内装を実現できる表面材を提供できなかった。
Figure 2021194913
比較例1と比較例4を比較した結果から、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量を11.2gとした場合、プリント1mあたりに含まれる粒子の質量を4.0gより多くしても、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合には、品位が良いと共に触感に富む内装を実現できる表面材を提供できなかった。
Figure 2021194913
比較例1と、実施例1〜3ならびに比較例5を比較した結果から、プリント1mあたりに含まれる粒子の質量が4.0gよりも多く、かつ、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量が11.2gよりも多いことによって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できた。
一方、実施例3と比較例5を比較した結果から、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量が32.8gよりも少ないことによって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位の良い内装材を実現できる表面材を提供できた。
以上から、本発明によって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることが判明した。
(実施例4)
バインダ接着不織布1におけるバインダ液を塗布した側の主面に対して、表7に記載の組成を備える樹脂分散液を当該主面の全面に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布1の一方の主面上に樹脂分散液由来の樹脂層を設けた。
更に、樹脂分散液を塗布した側の主面に対して、シリンダを用いてプリント液5を、実施例1と同様にして、当該主面上全体にわたって図1に図示した柄のプリントが形成されるようにして部分的に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥した。
最後に、バインダ接着不織布1におけるバインダ液を塗布した側の主面に対して、表7に記載の組成を備えるトップコート層形成液を当該主面の全面に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布1の一方の主面上に、樹脂分散液由来の樹脂層、プリント液5由来のプリント(図1に図示した柄をなすプリント層)、トップコート層形成液由来の樹脂層の順で備えた表面材(目付:206g/m、うち樹脂分散液由来の樹脂層の目付:6g/m、うちプリント層の目付:6g/m、うちトップコート層形成液由来の樹脂層の目付:9g/m、厚み:1.5mm、プリントの柄:図1、プリント面積の百分率:22.24%)を調製した。また、プリント1mあたりに含まれる粒子の質量は4.9g、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量は18.9gであった。
なお、このようにして調製した表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄は鮮明であった。
Figure 2021194913
なお、含有していない成分については表中に「−」印を記載している。また、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン2に含まれているアクリル酸エステル樹脂のTgは−40℃であった。
(実施例5〜7)
バインダ接着不織布1の替わりに、バインダ接着不織布2〜4のいずれかを用いたこと以外は、実施例4と同様にして、各種表面材(プリントの柄:図1、プリント面積の百分率:22.24%)を調製した。また、プリント1mあたりに含まれる粒子の質量はいずれも4.9g、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量はいずれも18.9gであった。
実施例4〜7の評価結果を表8にまとめた。
Figure 2021194913
実施例4〜5と実施例6〜7を比較した結果から、密度が132kg/mよりも高い布帛(好ましくは、密度が142kg/m以上の布帛)を備えていることによって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、より触感に富む内装を実現できる表面材を提供できることが判明した。
(比較例6〜8、実施例8〜10)
表9に記載するバインダ接着不織布とプリント液の組み合わせとしたこと以外は、実施例4と同様にして、各表面材(プリントの柄:図1、プリント面積の百分率:22.24%)を調製した。
なお、このようにして調製した各表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄はいずれも鮮明であった。
また、実施例および比較例の評価結果を表9にまとめた。また、比較が容易となるように表中に実施例6の結果を併記した。
Figure 2021194913
以上のように、布帛の種類を変更しても、本発明によって、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、品位が良いと共に触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることが判明した。
表10に記載した樹脂分散液とトップコート層形成液、および、表11に記載したプリント液を用意した。なお、いずれの架橋剤も、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン1及びアクリル酸エステル樹脂エマルジョン2に含まれているアクリル酸エステル樹脂と、160℃温度条件下で架橋するものであった。
Figure 2021194913
Figure 2021194913
(実施例11)
まず、バインダ接着不織布1におけるバインダ液を塗布した側の主面に対して、シリンダを用いて樹脂分散液Aを、実施例1と同様にして、当該主面上全体にわたって図2(A)に図示した柄の樹脂層が形成されるようにして部分的に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥した。なお、樹脂分散液A由来の樹脂層の面積の百分率は14.58%であった。
次いで、バインダ接着不織布1におけるバインダ液を塗布した側の主面に対して、シリンダを用いて樹脂分散液Bを、実施例1と同様にして、当該主面上全体にわたって図2(B)に図示した柄の樹脂層が形成されるようにして部分的に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥した。なお、樹脂分散液B由来の樹脂層の面積の百分率は22.24%であった。
その後、バインダ接着不織布1におけるバインダ液を塗布した側の主面に対して、シリンダを用いてプリント液Aを、実施例1と同様にして、当該主面上全体にわたって図2(C)に図示した柄のプリントが形成されるようにして部分的に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥した。なお、プリント液A由来のプリント面積の百分率は25.16%であった。
なお、上述した樹脂分散液ならびにプリント液によって、バインダ接着不織布におけるバインダ液を塗布した側の主面上には、図2(D)に図示した柄が形成された。
最後に、第四層目の形成方法として、バインダ接着不織布1におけるバインダ液を塗布した側の主面に対して、表10に記載の組成を備えるトップコート層形成液を当該主面の全面に付与した。その後、加熱温度を160℃に調整したドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布1の一方の主面上に、樹脂分散液由来の二層の樹脂層、プリント液A由来のプリント、トップコート層形成液由来の樹脂層の順で備えた表面材(目付:214g/m、うち樹脂分散液由来の二層の樹脂層の合計目付:10g/m、うちプリント層の目付:10g/m、うちトップコート層形成液由来の樹脂層の目付:9g/m、厚み:1.5mm、プリント層の柄:図2(C)、プリント面積の百分率:25.16%)を調製した。また、プリント1mあたりに含まれる粒子の質量は7.3g、プリント1mあたりに含まれる樹脂の質量は28.7gであった。
なお、このようにして調製した表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄は鮮明であった。
(実施例12〜14)
表12に記載するように、使用したプリント液の種類を変更したこと以外は、実施例11と同様にして、バインダ接着不織布1の一方の主面上に、樹脂分散液由来の二層の樹脂層、プリント液由来のプリント、トップコート層形成液由来の樹脂層の順で備えた表面材を調製した。
なお、このようにして調製した表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄は鮮明であった。
また、実施例11〜14の評価結果を表12にまとめた。
Figure 2021194913
以上のように、プリントが架橋剤を含んでいることで、熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合であっても、更に触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることが判明した。
(実施例15〜17)
表13に記載するように、使用したプリント液の種類および/またはバインダ接着不織布を変更したこと以外は、実施例11と同様にして、バインダ接着不織布の一方の主面上に、樹脂分散液由来の二層の樹脂層、プリント液由来のプリント、トップコート層形成液由来の樹脂層の順で備えた表面材を調製した。
なお、このようにして調製した表面材(加熱成形する前の表面材)において、プリントの柄は鮮明であった。
また、実施例15〜17の評価結果を表13にまとめた。なお、理解を容易にするため、実施例11の結果も併せて記載した。
Figure 2021194913
以上のように、プリントが架橋剤を含んでいることで、更に熱と圧力を作用させて厚さを薄くした場合(厚さが0.3mmとなるまで薄くした場合)であっても、触感に富む内装材を実現できる表面材を提供できることが判明した。
本発明の表面材は、天井、ドアサイド、ピラーガーニッシュ、リヤパッケージなど自動車用;パーティションなどのインテリア用;壁装材などの建材用に、好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 布帛と、樹脂ならびに粒子を含み構成されているプリントとを有しており、前記布帛の少なくとも一方の主面上に前記プリントを部分的に備える、表面材であって、
    前記主面上に備えた前記プリント1mあたりに、前記樹脂は11.2gよりも多く32.8gよりも少なく含まれており、
    前記主面上に備えた前記プリント1mあたりに、前記粒子は4.0gよりも多く含まれている、
    表面材。
JP2021078532A 2020-06-11 2021-05-06 表面材 Pending JP2021194913A (ja)

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JP2013060674A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Seiren Co Ltd 立体プリント布帛
JP2014173195A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Seiren Co Ltd 立体プリント布帛およびその製造方法
WO2018212245A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 日本バイリーン株式会社 内装用表面材

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