JP7426846B2 - 表面材 - Google Patents
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このような従来技術にかかる内装材として、例えば、特開平09-70909(特許文献1)などには、レーヨン繊維などの熱不溶融性繊維(以降、難燃性繊維と称することがある)ならびにポリエステル系繊維を含んで構成された表面材を、ウッドストックなどの基材シートに積層一体化してなる、自動車内装材が開示されている。そして、特許文献1には、表面材が熱不溶融性繊維(特に好適には、レーヨン繊維)を含んでいることによって、難燃性に優れる自動車内装材を実現できることが開示されている。
なお、特許文献1に開示されているように、繊維層を備える表面材は柔軟性に富み金型などへ追従し易いため、成形性に優れるものである。
そのため、難燃性繊維を含んだ布帛(繊維層)からなる表面材であるにも関わらず、水分を吸収して湿潤し易いという問題が発生し難い内装材を、提供できる表面材が求められた。
前記第一繊維層は構成繊維として、難燃性繊維と前記難燃性繊維よりも親水性が低い低親水性繊維とを含んでおり、
前記第二繊維層を構成する繊維は低親水繊維のみである、
表面材。」である。
また、上述した問題の発生原因となる難燃性繊維を含んでおり水分を吸収して湿潤し易い第一繊維層に比べ、第二繊維層は低親水性繊維を第一繊維層よりも高い質量比率で含んでいる。そのため、第二繊維層はより水分を吸水し難い構成を有する。そのため、第二繊維層側が露出するようにして表面材が設けられている場合など、第二繊維層側に例えば雨水などが付着したとしても、第二繊維層の存在が撥水層としての役割を担い第一繊維層へ水分が浸透するのを防止できる。
そして、以下に記載する各上限値ならびに各下限値は、所望により任意に組み合わせることで採用可能な数値範囲を定めることができる。
本発明の表面材(10)は第一繊維層(1)と第二繊維層(2)を備えている。ここでいう繊維層とは、例えば、繊維ウェブや不織布あるいは織物や編み物などからなる、繊維同士が絡み合い構成された繊維の層をいう。繊維層を含んでいることによって、柔軟性に富み金型などへ追従し易いため成形性に優れる表面材(10)を提供できる。より成形性に優れる表面材(10)を提供できるよう、表面材(10)を構成する第一繊維層(1)あるいは第二繊維層(2)のうち少なくとも一方の繊維層は、繊維同士がランダムに絡み合った繊維ウェブや不織布からなる層であるのが好ましく、表面材(10)は繊維同士がランダムに絡み合った繊維ウェブや不織布からなる層のみで構成されているのがより好ましい。
・主面同士がバインダにより接着している態様、
・第一繊維層(1)および/または第二繊維層(2)が含む接着繊維により繊維接着している態様、
・第一繊維層(1)と第二繊維層(2)の層間を超え、第一繊維層(1)と第二繊維層(2)の構成繊維同士が絡合している態様、
などを指し、第一繊維層(1)と第二繊維層(2)がただ重なり合っているだけの態様ではないことを意味する。なお、図2ならびに後述する図3では、第一繊維層(1)と第二繊維層(2)の層間は破線を用いて図示されている。
積層一体化の態様は適宜選択できるが、難燃性が低下する原因となり得るバインダを含んでいないことで難燃性に優れる表面材(10)を提供できるよう、第一繊維層(1)と第二繊維層(2)の構成繊維同士が絡合している態様で積層一体化がなされているのが好ましい。
X=100*B/A
X:構成繊維に占める特定繊維の質量比率(単位:質量%)
A:繊維層が含む構成繊維の総質量(単位:g/m2)
B:繊維層が含む特定繊維の質量(単位:g/m2)
具体例として、第一繊維層の構成繊維がレーヨン繊維とポリエチレンテレフタレート繊維のみである場合、当該第一繊維層の構成繊維に占めるレーヨン繊維の質量比率(単位:質量%)は、以下の計算式から算出できる。
Y=100*D/C
Y:第一繊維層の構成繊維に占めるレーヨン繊維の質量比率(単位:質量%)
C:第一繊維層が含むレーヨン繊維とポリエチレンテレフタレート繊維の総質量(単位:g/m2)
D:第一繊維層が含むレーヨン繊維の質量(単位:g/m2)
1.表面材(10)を構成している各繊維層を分離して採取できる場合には、表面材(10)から採取した各繊維層を、以下の判断方法へ供する。
2.主面が隣接し面する2層の繊維層について、FT-IRや元素分析やNMRなどの各種分析装置を用いる方法、電子顕微鏡などの分析装置を用いる方法、カヤステインなどの染料を用いて染色し分析する方法などを用いて、各繊維層を構成する繊維の種類とその質量比率を求める。
3.当該2層の繊維層を構成する繊維の種類を比較し、共に同一の樹脂で構成された繊維(より望ましくは、同一の繊維)を含んでいた場合には、当該繊維を低親水性繊維であるとみなす。
4.各繊維層に含まれている低親水性繊維以外の繊維を選出し、このうち低親水性繊維よりも、難燃性が高く親水性が高い繊維が存在していた場合、当該繊維を難燃性繊維であるとみなす。
5.主面が隣接し面する2層の繊維層について、一方の繊維層が難燃性繊維と低親水性を含んでおり、もう一方の繊維層が低親水性を含んでいると共に、もう一方の繊維層が一方の繊維層よりも高い質量比率で低親水性繊維を含んでいる場合、前記一方の繊維層を第一繊維層(1)であると判断でき、もう一方の繊維層を第二繊維層(2)であると判断できる。
1.表面材(10)を構成している各繊維層を容易に分離して採取できない場合には、表面材(10)における一方の主面を構成する繊維の種類を求める。
2.表面材(10)の一方の主面からもう一方の主面に向かい、その厚さ方向における繊維組成を連続的に確認していき、一方の主面と構成繊維が同一である繊維層部分を繊維層Aとみなし表面材(10)から採取する。
3.表面材(10)から繊維層Aを採取することで新たに形成された主面から、もう一方の主面に向かい、その厚さ方向における繊維組成を連続的に確認していき、新たに形成された主面と構成繊維が同一である繊維層部分を繊維層Bとみなし表面材(10)から採取する。以降、同様にして表面材(10)から繊維層を採取してゆく。
4.採取した各繊維層について、(第一繊維層(1)および第二繊維層(2)の判断方法1)で説明した項目2以降の工程へ供することで、第一繊維層(1)および第二繊維層(2)を判断できる。
なお、これらの樹脂は、直鎖状ポリマーまたは分岐状ポリマーのいずれからなるものでも構わず、また樹脂がブロック共重合体やランダム共重合体でも構わず、また樹脂の立体構造や結晶性の有無がいかなるものでも、特に限定されるものではない。更には、多成分の樹脂を混ぜ合わせたものでも良い。
更に、本発明の表面材(10)をリライアントプレス処理などの、表面を平滑とするために加圧処理する工程へ供してもよい。また、用途や使用態様に合わせて形状を打ち抜いた後に加熱成形するなどの、各種二次加工工程へ供してもよい。
(i)難燃性繊維と低親水性繊維を含む第一の布帛を用意する工程、
(ii)第一の布帛よりも高い質量比率で低親水性繊維を含む第二の布帛を用意する工程、
(iii)第一の布帛の一方の主面上に第二の布帛を積層し、露出する第二の布帛側の主面からもう一方の主面へ対し繊維絡合手段を施すことで、第一の布帛と第二の布帛における隣接する主面間の構成繊維同士を絡合して、不織布を調製する工程、
(iv)調製した不織布へ撥水剤を付与する工程、
を備えた表面材(10)の製造方法であることができる。
このようにして調製した表面材(10)は、第一の布帛由来の第一繊維層(1)と第二の布帛由来の第二繊維層(2)とが、層間を超え構成繊維同士が絡合して積層一体化している構造を有する。
布帛として、例えば、繊維ウエブや不織布、あるいは、織物や編み物などを用意する。なお、布帛における構成繊維の繊度や繊維長、厚さや目付は上述した数値のものを採用できる。なお、表面材(10)における第二繊維層(2)の撥水層としての役割がより効果的に発揮されるよう、第二の布帛は構成繊維として低親水性繊維のみで構成された布帛であるのが好ましい。
繊維絡合手段の種類は適宜選択できるが、ニードルや水流による繊維絡合手段を採用できる。特に、厚手の第一繊維層(1)を備えることでより難燃性に優れた表面材(10)を容易に提供できることから、ニードルによる繊維絡合手段を採用するのが好ましい。
不織布へ撥水剤を付与する方法は適宜選択できるが、撥水剤を分散媒へ分散あるいは溶媒に溶解させてなる撥水剤液を用意し、当該撥水剤液を不織布へ付与する方法を採用できる。付与の手段は適宜選択できるが、撥水剤液中へ不織布を含浸する方法、撥水剤液をスプレーなどを用いて不織布へ付与する方法など周知の方法を採用できる。
撥水剤液が付与された不織布を自然乾燥によって、あるいは、加熱処理へ供することで、撥水剤液に含まれている溶媒や分散媒を除去できる。なお、加熱処理へ供することで、バインダや接着繊維の一部あるいは全てを溶融させて、構成繊維同士を溶融接着により一体化させてもよい。加熱温度の上限は、分散媒あるいは溶媒を除去できると共に、不織布の構成繊維やバインダなどの構成成分が意図せず変性しない温度となるよう調整するのが好ましい。
また、用途や使用態様に合わせて形状を打ち抜いた後に加熱成形するなどの、各種二次加工工程へ供してもよい。
また、用途や使用態様に合わせて形状を打ち抜いた後に加熱成形するなどの、各種二次加工工程へ供してもよい。
以下の繊維を用意した。
難燃性繊維:レーヨン繊維(繊度:1.7dtex、繊維長:51mm、融点を有していない樹脂のみで構成されており、LOI値:17~19)
低親水性繊維:ポリエチレンテレフタレート繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm、融点を有する樹脂のみで構成されており、LOI値:22以下、以降、PET繊維と称することがある)
以下の配合の撥水剤液を用意した。
・アニオン系界面活性剤(固形分濃度:20質量%):0.5質量部
・カルボキシメチルセルロースナトリウム(固形分濃度:100質量%):0.1質量部
・フッ素系撥水剤(固形分濃度:20質量%):6.0質量部
・水:93.4質量部
レーヨン繊維98.0質量部をカード機へ供することで、第一の繊維ウェブ(目付:98g/m2)を調製した。
そして、繊維ウェブの一方の主面からもう一方の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:1.3mm)を製造した。
レーヨン繊維24.5質量部とPET繊維73.5質量部とを混綿し、カード機へ供することで、繊維ウェブ(目付:98g/m2)を調製した。
そして、繊維ウェブの一方の主面からもう一方の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:2.1mm)を製造した。
なお、本表面材の構成繊維に占めるレーヨン繊維とPET繊維の質量割合は、レーヨン繊維:PET繊維=25質量%:75質量%であった。
レーヨン繊維24.5質量部とPET繊維24.5質量部とを混綿し、カード機へ供することで、第一の繊維ウェブ(第一の布帛、目付:49g/m2)を調製した。また、PET繊維49.0質量部をカード機へ供することで、第二の繊維ウェブ(第二の布帛、目付:49g/m2)を調製した。
そして、第一の繊維ウェブと第二の繊維ウェブとを積層し、第二の繊維ウェブ側の主面から第一の繊維ウェブ側の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:2.1mm)を製造した。
このようにして調製した本表面材は、第一の繊維ウェブ由来の第一繊維層と第二の繊維ウェブ由来の第二繊維層とが、その隣接する主面間の構成繊維同士が絡合して積層一体化してなる表面材であった。また、本表面材を構成する第一繊維層はレーヨン繊維とPET繊維を含んでおり、第二繊維層は構成繊維として第一繊維層よりも高い質量比率でレーヨン繊維を含んでいた。
なお、本表面材の構成繊維に占めるレーヨン繊維とPET繊維の質量割合は、レーヨン繊維:PET繊維=25.0質量%:75.0質量%であった。
レーヨン繊維9.8質量部とPET繊維88.2質量部とを混綿し、カード機へ供することで、繊維ウェブ(目付:98g/m2)を調製した。
そして、繊維ウェブの一方の主面からもう一方の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:2.1mm)を製造した。
なお、本表面材の構成繊維に占めるレーヨン繊維とPET繊維の質量割合は、レーヨン繊維:PET繊維=10.0質量%:90.0質量%であった。
レーヨン繊維9.8質量部とPET繊維39.2質量部とを混綿し、カード機へ供することで、第一の繊維ウェブ(第一の布帛、目付:49g/m2)を調製した。また、PET繊維49.0質量部をカード機へ供することで、第二の繊維ウェブ(第二の布帛、目付:49g/m2)を調製した。
そして、第一の繊維ウェブと第二の繊維ウェブとを積層し、第二の繊維ウェブ側の主面から第一の繊維ウェブ側の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:2.1mm)を製造した。
このようにして調製した本表面材は、第一の繊維ウェブ由来の第一繊維層と第二の繊維ウェブ由来の第二繊維層とが、その隣接する主面間の構成繊維同士が絡合して積層一体化してなる表面材であった。また、本表面材を構成する第一繊維層はレーヨン繊維とPET繊維を含んでおり、第二繊維層は構成繊維として第一繊維層よりも高い質量比率でレーヨン繊維を含んでいた。
なお、本表面材の構成繊維に占めるレーヨン繊維とPET繊維の質量割合は、レーヨン繊維:PET繊維=10.0質量%:90.0質量%であった。
レーヨン繊維4.9質量部とPET繊維44.1質量部とを混綿し、カード機へ供することで、第一の繊維ウェブ(第一の布帛、目付:49g/m2)を調製した。また、PET繊維49.0質量部をカード機へ供することで、第二の繊維ウェブ(第二の布帛、目付:49g/m2)を調製した。
そして、第一の繊維ウェブと第二の繊維ウェブとを積層し、第二の繊維ウェブ側の主面から第一の繊維ウェブ側の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:2.3mm)を製造した。
このようにして調製した本表面材は、第一の繊維ウェブ由来の第一繊維層と第二の繊維ウェブ由来の第二繊維層とが、その隣接する主面間の構成繊維同士が絡合して積層一体化してなる表面材であった。また、本表面材を構成する第一繊維層はレーヨン繊維とPET繊維を含んでおり、第二繊維層は構成繊維として第一繊維層よりも高い質量比率でレーヨン繊維を含んでいた。
なお、本表面材の構成繊維に占めるレーヨン繊維とPET繊維の質量割合は、レーヨン繊維:PET繊維=5.0質量%:95.0質量%であった。
PET繊維98.0質量部をカード機へ供することで、繊維ウェブ(目付:98g/m2)を調製した。
そして、繊維ウェブの一方の主面からもう一方の主面へ向かいニードルパンチ処理を施すことで、ニードルパンチ不織布(目付:98g/m2)を調製した。
次いで、撥水剤液中にニードルパンチ不織布を含浸し、その後、加熱装置へ供することで分散媒を除去し、本発明の構成を満たす表面材(目付:100g/m2、撥水剤液由来の固形分の目付:2g/m2、厚さ:2.3mm)を製造した。
測定対象である表面材から採取した試験片を、FMVSS No.302燃焼性試験へ供することで、難燃性能を評価した。そして、測定に基づき評価結果を表中に記載した。なお、当該表面材におけるニードルパンチ処理を施した側の主面(実施例においては第二繊維層側の主面となる)が、炎側に面するようにして試験片を設置し測定を行った。
比較例1で調製した表面材の測定結果を基準にして、難燃性が同等であった表面材は「〇」という評価を下した。また、難燃性が「〇」であると評価された表面材よりも難燃性が劣る表面材には「×」という評価を下した。
測定対象である表面材から採取した試験片を、JIS L1092:2009:7.3雨試験(シャワー法)A法へ供することで、吸水性能を評価した。そして、測定された級数を表中に記載した。なお、当該表面材におけるニードルパンチ処理を施した側の主面(実施例においては第二繊維層側の主面となる)が、試験装置の水滴発生ノズルに面するようにして試験片を設置し測定を行った。
級数が高い表面材は、撥水性を有するなど水分を吸収し難く湿潤し難い性質に富むことを意味する。
なお、実施例で調製した表面材は繊維層を備えていると共に、第一繊維層と第二繊維層が共に構成繊維として同一の繊維(低親水性繊維)を含んでいるため、第一繊維層と第二繊維層間の繊維絡合が効率良く行われて積層一体化しており、成形性と難燃性に優れる表面材であった。
1・・・第一繊維層
2・・・第二繊維層
3・・・基材
100・・・内装材
Claims (1)
- 第一繊維層と第二繊維層が積層一体化してなる、前記第一繊維層の主面上に基材を積層して使用する、表面材であって、
前記第一繊維層は構成繊維として、難燃性繊維と前記難燃性繊維よりも親水性が低い低親水性繊維とを含んでおり、
前記第二繊維層を構成する繊維は低親水繊維のみである、
表面材。
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