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JP2003303962A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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Publication number
JP2003303962A
JP2003303962A JP2002106517A JP2002106517A JP2003303962A JP 2003303962 A JP2003303962 A JP 2003303962A JP 2002106517 A JP2002106517 A JP 2002106517A JP 2002106517 A JP2002106517 A JP 2002106517A JP 2003303962 A JP2003303962 A JP 2003303962A
Authority
JP
Japan
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region
type
layer
forming
semiconductor
Prior art date
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Application number
JP2002106517A
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Inventor
Masahiro Suzuki
巨裕 鈴木
Toshiyuki Morishita
敏之 森下
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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Publication of JP2003303962A publication Critical patent/JP2003303962A/ja
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Publication of JP3644438B2 publication Critical patent/JP3644438B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/64Double-diffused metal-oxide semiconductor [DMOS] FETs
    • H10D30/65Lateral DMOS [LDMOS] FETs
    • H10D30/657Lateral DMOS [LDMOS] FETs having substrates comprising insulating layers, e.g. SOI-LDMOS transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/64Double-diffused metal-oxide semiconductor [DMOS] FETs
    • H10D30/65Lateral DMOS [LDMOS] FETs
    • H10D30/658Lateral DMOS [LDMOS] FETs having trench gate electrodes

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチゲートを有する横型のMOSFET
を備えた半導体装置のオン抵抗を低減する。また、この
半導体装置の製造工程の削減を図る。 【解決手段】 N-型ドリフト層6の表層にトレンチ2
7、及びトレンチ27にゲート酸化膜28を介して形成
されたトレンチゲート電極29を備え、トレンチ27に
隣接して形成されたP型ベース領域31と、P型ベース
領域31の表層に形成されたN型ソース領域32を有す
る構造とする。このとき、トレンチ27が、N型ソース
領域32のN型ドレイン領域33に近い側の端部32a
から、N型ドレイン領域33から離れた側の端部32b
まで横切る状態で、P型ベース領域31及びN型ソース
領域32と接する構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチゲートを
有する半導体装置に関するもので、特に横型のMOSF
ETを備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トレンチゲートを有する横型のM
OSFETとして、例えば特開平11−103058号
公報に提案されているものがある。図13にこのトレン
チゲートを有する横型のMOSFETを備えた半導体装
置の断面構成を示す。
【0003】この半導体装置は、N+型層121上にN-
型層122が形成されている半導体基板123と、半導
体基板123表面に形成されたトレンチ124及びトレ
ンチ内に形成されたトレンチゲート電極125とを備え
ている。
【0004】そして、N-型層122の表層にて、一部
がトレンチ124に接して形成されたP型ベース領域1
26と、P型ベース領域126の表層に形成されたN+
型ソース領域127とを有している。なお、トレンチゲ
ート電極125は紙面垂直方向の奥側に位置するので、
図13では点線にて示している。
【0005】また、N-型層122の表層のうち、ソー
ス領域127と異なる領域に形成されたドレイン領域1
28を有している。このドレイン領域128は、埋め込
み電極129を介してN+型層121と電気的に接続さ
れている。
【0006】また、N-型層121の表層には、ベース
領域126とドレイン領域128との間に、N-型ドリ
フト領域129が形成されている。
【0007】このように構成された半導体装置は、ベー
ス領域126のうち、ソース領域127とドレイン領域
128との間に位置し、トレンチ124と接している領
域をチャネル領域としている。図13にて、ベース領域
126のうち、点線の領域と重なっている領域がチャネ
ル領域である。そして、ゲート電圧を印加し、オン状態
にした場合、ソース領域からチャネル領域を通り、さら
にN-型ドリフト層を通って、ドレイン領域に電流が流
れる。
【0008】このとき、電流経路は大きく分けて2つあ
る。1つは、図に示すように、ソース領域127からチ
ャネル領域を横方向に流れ、ドリフト層129を通っ
て、ドレイン領域128に到達する経路である。もう1
つは、ソース領域127からチャネル領域を斜め下方向
に流れ、N-型層122、N+型層121を通り、埋め込
み電極129を経てドレイン領域128に到達する経路
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなトレンチゲ
ートを有する横型のMOSFETを備えた半導体装置に
おいて、オン状態での抵抗(以下ではオン抵抗と呼ぶ)
が低いことが望ましい。
【0010】しかしながら、上記した構造では、トレン
チ124が、ベース領域126のうち、ドレイン領域1
28側の端部126aからソース領域127のドレイン
領域側の端部127aまでの領域と接する状態でしか存
在していなかった。このため、ゲート電圧を印加したと
き、このトレンチ124と接しているベース領域126
がチャネル領域となって、ソース領域127、ドレイン
領域128間に電子が流れるが、多くの電子は基板表面
と平行な方向で流れていた。そして、ソース領域からチ
ャネル領域を斜め下方向に横切ってN+型層に達する電
子の経路では、電子が十分に流れず、オン抵抗が十分に
低減されていなかった。
【0011】また、トレンチゲートを有する横型のMO
SFETを備えた半導体装置を製造する上で、製造工程
をできるだけ削減し、コストを低減させることが要求さ
れる。
【0012】本発明は上記点に鑑みて、オン抵抗が低減
されたトレンチゲートを有する横型のMOSFETを備
えた半導体装置及びその製造方法の提供することを目的
とする。また、その半導体装置の製造工程の削減を図る
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、第1半導体層(5)
と、この第1半導体層(5)上に形成され第2半導体層
とが形成された半導体基板(4)と、第2半導体層
(6)の表層に形成されたドレイン領域(33、51、
101、113)と、トレンチ(27、71、91)及
び、トレンチ(27、71、91)内にゲート絶縁膜
(28、72、92、106、116)を介して形成さ
れたゲート電極(29、73、93、107、117)
と、トレンチ(27、71、91)と接して形成された
第2導電型のベース領域(31、81、103、11
2)と、ベース領域(31、81、103、112)内
の表層にて、トレンチ(27、71、91)と接して形
成された第1導電型のソース領域(32、104、11
8)と、ドレイン領域(33、51、101、113)
と電気的に接続された第1電極(38)と、ソース領域
(32、104、118)と電気的に接続された第2電
極(37、115)とを有してなるトランジスタを備
え、ベース領域(31、81、103、112)のう
ち、ソース領域(32、104、118)の下側に位置
する領域(42)がトレンチ(27、71、91)と接
していることを特徴としている。
【0014】このような構造とすることで、ゲート電圧
印加時に、ベース領域(31、81、103、112)
のうち、基板(4)表面と平行な方向におけるソース領
域(32、104、118)とドレイン領域(33、5
1、101、113)との間の領域だけでなく、ソース
領域(32、104、118)の下側の領域(42)を
もチャネル領域とすることができる。
【0015】これにより、ゲート電極(29、73、9
3、107、117)に電圧を印加したとき、基板
(4)表面と平行な方向だけでなく、基板(4)表面と
垂直な方向にて、ソース領域(32、104、118)
と第1半導体層(5)との間に電子が流れるようにする
ことができる。したがって、第1の半導体層を介してソ
ース電極とドレイン電極との間に電子を多く流すことが
できる。
【0016】このため、従来の半導体装置よりも、ソー
ス領域(32、104、118)と第1半導体層(5)
との間に電子を多く流すことができ、従来の半導体装置
よりも電子の経路を広げているため、オン抵抗を低減す
ることができる。
【0017】例えば、請求項2に示すように、トレンチ
(27、71、91)が、ソース領域(32、104、
118)のうち、ドレイン領域(33、51、101、
113)に最も近い側の端部(32a、104a)か
ら、ドレイン領域(33、51、101、113)から
最も離れた側の端部(32b、104b)までの距離の
50%以上の領域と接するように配置することで、ゲー
ト電極(29、73、93、107、117)に電圧を
印加したとき、基板(4)表面と垂直な方向にて、ソー
ス領域(32、104、118)から第1半導体層
(5)に電流が流れるようにし、さらに第1の半導体層
を介してドレイン電極に電流を流すことができる。 ま
た、請求項3に示すように、ドレイン領域(33、5
1、101、113)が第1半導体層(5)と接した構
造とすることもできる。
【0018】これにより、ドレイン領域(33、51、
101、113)と第1半導体層(5)とを接続するた
めの導体領域を不要とすることができる。
【0019】また、請求項4に示すように、半導体基板
(4)は、第1半導体層(5)と基板(1)との間に絶
縁層(2)を有しており、トレンチ(27、71、9
1)は絶縁層(2)と接続している構造とすることもで
きる。
【0020】これにより、ゲート電極(29、73、9
3、107、117)と絶縁層(2)とを同電位にする
ことができる。このため、トレンチ(27、71、9
1)と基板との間にて起きる電界集中を緩和することが
できる。したがって、ソース・ドレイン間の耐圧を向上
させることができる。
【0021】また、ゲート電圧を印加したとき、トレン
チ(27、71、91)に接している第2半導体層
(6)に電子が蓄積されることから、この領域の第2半
導体層(6)の抵抗を低減することができる。このた
め、ソース領域(32、104、118)から第1半導
体層(5)に向けて電子が流れやすくなり、さらにオン
抵抗を低減することができる。
【0022】また、請求項5に示すように、第2電極
(37、115)はベース領域(31、112)と電気
的に接続されており、ソース領域(32、118)は、
平面レイアウトパターンにて、第2電極(37、11
5)と離間して形成された構造とすることができる。
【0023】また、請求項6に記載の発明では、ベース
領域(31、81、103、112)のうち、ソース領
域(32、104、118)とドレイン領域(33、5
1、101、113)との間に位置する領域上にプレー
ナー型ゲート電極(30)を有することを特徴としてい
る。
【0024】これにより、基板(4)表面にてさらにチ
ャネル領域を増やすことができ、チャネル面積を増大さ
せることができる。このため、オン抵抗をより低減させ
ることができる。
【0025】また、請求項7に記載の発明では、ベース
領域(31)の表層に、ベース領域(31)よりも不純
物濃度が高濃度とされた第2導電型のベースコンタクト
領域(35)を有しており、基板(4)表面にて、ドレ
イン領域(33)から第2電極(37)に向かってサー
ジ電流が流れるように、基板(4)表層には、ドレイン
領域(33)に近い側のベース領域(31)と、ベース
コンタクト領域(35)との間に、第2導電型の半導体
領域(35a)が形成されていることを特徴としてい
る。
【0026】基板(4)表面にて、ベースコンタクト領
域(35)とドレイン領域(33)に近い側のベース領
域(31)とが電気的に接続されていない半導体装置お
いて、第1電極(38)にサージが入力された場合、サ
ージ電流は、ドレイン領域(33)から基板表面側のド
リフト層(6)、ベース領域(31)を流れ、さらに、
ソース領域(32)の下側のベース領域(31)を通
り、第2電極(37)に到達する。
【0027】これに対して、本発明では、第1電極(3
8)にサージが入力されたときサージ電流を基板表面側
のドリフト層(6)、ベース領域(31)、この第2導
電型の半導体領域(35a)を経て、第2電極(37)
に流すことができる。このように、サージ電流を基板表
面にて流すことができるので、基板表面にてサージ電流
が流れない場合と比較して、電流経路を短縮することが
できる。また、通常、ベース領域(31)は規範表面付
近が最も不純物濃度が高いことから、サージ電流に対す
る抵抗も低下させることができる。
【0028】本発明の構造は、ドレイン領域(33)か
らソース領域(32)にサージ電流が流れやすい構造と
なっている。このため、寄生バイポーラトランジスタの
動作を抑制することができる。これにより、サージによ
る半導体素子の破壊を抑制することができる。
【0029】また、請求項8に記載の発明では、2つの
トランジスタを備える半導体装置であって、各々のトラ
ンジスタにおけるドレイン領域(33)とソース領域
(32)とを結ぶ方向にて、2つのトランジスタは、各
々のベース領域同士が隣り合っており、各々のベース領
域(81)同士は連結されている構造であることを特徴
としている。
【0030】このように、隣り合うトランジスタにおい
て、各々のトランジスタのベース領域を1つのベース領
域(81)にて形成し、このベース領域(81)内に各
々のトランジスタのソース領域(32)を別々に形成し
た構造とすることもできる。
【0031】このような構造とすることで、トランジス
タを別々に形成した場合よりも、素子面積を小さくする
ことができる。
【0032】さらに、請求項9に示すように、各々のト
ランジスタのトレンチ(91)及びゲート電極(93)
は連結された構造とすることもできる。
【0033】また、請求項10に記載の発明では、基板
(1)を用意し、半導体基板(4)上に第1導電型の第
1半導体層(5)を形成し、第1半導体層(5)上に第
1半導体層(5)よりも不純物濃度が低い第1導電型の
第2半導体層(6)を形成することで半導体基板(4)
を形成する工程と、第2半導体層(6)の表層に、第1
半導体層(5)と電気的に接続するように第1導電型の
ドレイン領域(33、51、101、113)を形成す
る工程と、第2半導体層(6)の表層にトレンチ(2
7、71、91)を形成し、該トレンチ(27、71、
91)内にゲート電極(29、73、93、107、1
17)を形成する工程と、第2半導体層(6)の表層
に、ドレイン領域(33、51、101、113)と離
間して、トレンチ(27、71、91)と接するように
第2導電型のベース領域(31、81、103、11
2)を形成する工程と、ベース領域(31、81、10
3、112)内の表層にて、トレンチ(27、71、9
1)と接するように第1導電型のソース領域(32、1
04、118)を形成する工程とを有し、ソース領域
(32、104、118)を形成する工程では、ベース
領域(31、81、103、112)のうち、ソース領
域(32、104、118)の下側に位置する領域(4
2)がトレンチ(27、71、91)と接するようにソ
ース領域(32、104、118)を形成することを特
徴としている。
【0034】この製造方法により、請求項1に記載の半
導体装置が得られる。
【0035】また、請求項11に記載の発明では、第2
半導体層(6)を形成する工程では、ドレイン領域(5
1)を形成したとき、第2半導体層(6)のうちドレイ
ン領域(51)近辺にて、基板(4)表面と垂直な方向
で不純物濃度が均一となるように、第2半導体層(6)
の上部(62)と下部(61)とにて、下部(61)の
不純物濃度が上部(62)よりも高くなるように形成す
ることを特徴としている。
【0036】このように製造することで、ドレイン領域
(51)近辺における第2半導体層(6)の抵抗を基板
(4)表面と垂直な方向にて一様にすることができる。
【0037】一般的に、ドレイン領域(51)を不純物
拡散にて形成したとき、第2半導体層(6)はドレイン
領域(51)の近辺において、基板(4)表面から底面
に向かうにつれ、不純物濃度が低下する傾向がある。こ
のため、基板(4)表面にて電流が最も多く流れ、流れ
る電流に偏りが生じていた。
【0038】これに対して、本発明では、第2半導体層
(6)の不純物濃度が基板(4)表面と垂直な方向にて
一様であることから、電流経路に偏りを生じさせること
なく、第2半導体層(6)に電流を流すことができる。
これにより、オン抵抗をより低減させることができる。
【0039】また、請求項12に記載の発明では、バイ
ポーラトランジスタと、トレンチ(27)及びトレンチ
(27)内に形成されたゲート電極(29)を有するM
OSトランジスタとを同一の半導体基板(4)上に備え
てなる半導体装置の製造方法であって、共に第1導電型
である第1半導体層(5)と第2半導体層(6)とが積
層された半導体基板(4)を用意する工程と、半導体基
板(4)上にバイポーラトランジスタを形成するための
バイポーラトランジスタ部と、MOSトランジスタを形
成するためのMOSトランジスタ部とを形成する工程と
を備え、バイポーラトランジスタ部を形成する工程で
は、第2半導体層(6)の表層に、第1導電型のコレク
タ領域(15)を形成する工程と、コレクタ領域(1
5)と離間して、第2半導体層(6)の表層に、第2導
電型の第1ベース領域(16)を形成する工程と、第1
ベース領域(16)の表層に第1導電型のエミッタ領域
(17)を形成する工程とを有し、MOSトランジスタ
部を形成する工程では、第2半導体層(6)の表層に、
第1導電型のドレイン領域(33)を形成する工程と、
トレンチ(27)及びゲート電極(29)を形成する工
程と、ドレイン領域(33)と離間して、トレンチ(2
7)と接する第2導電型の第2ベース領域(31)を形
成する工程と、ベース領域(31)内の表層に第1導電
型のソース領域(32)を形成し、ベース領域(31、
81、103、112)のうち、ソース領域(32、1
04、118)の下側に位置する領域(42)がトレン
チ(27、71、91)と接する状態とする工程とを有
し、バイポーラトランジスタ部を形成する工程における
コレクタ領域(15)を形成する工程と、パワーMOS
トランジスタ部を形成する工程におけるドレイン領域
(33)を形成する工程とを同一の工程にて行うことを
特徴としている。
【0040】このように、コレクタ領域(15)とドレ
イン領域(33)とを同時に形成していることから、コ
レクタ領域(15)とドレイン領域(33)とを別々に
形成する場合よりも製造工程を削減することができる。
【0041】さらに、請求項13に示すように、バイポ
ーラトランジスタ部を形成する工程におけるエミッタ領
域(17)を形成する工程と、パワーMOSトランジス
タ部を形成する工程におけるソース領域(32)を形成
する工程とを同一の工程にて行うこともできる。
【0042】これにより、エミッタ領域(17)とソー
ス領域(32)とを別々に形成する場合よりも製造工程
を削減することができる。
【0043】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0044】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態におけるパワーMOSFETを備える半導
体装置の断面を示す。なお、特許請求の範囲にて記載さ
れているパワーMOSトランジスタはパワーMOSFE
Tと同意であり、以下では、パワーMOSFETを単に
パワーMOSと呼ぶ。
【0045】この半導体装置は、例えば、パワーMOS
部の他に、制御部としてのロジック部及びバイポーラト
ランジスタ部とを同一の半導体基板上に備えている。
【0046】具体的には、この半導体装置は、基板1上
に埋め込み酸化膜2を有し、この埋め込み酸化膜2の上
に半導体層3を有するSOI基板4を備えている。この
半導体層3に、ロジック部と、バイポーラトランジスタ
部と、パワーMOS部とが形成されており、各部はそれ
ぞれ酸化膜7にて分離されている。そして、各部とも
に、この半導体層3のうち、下側は不純物濃度が例えば
1.0×1019cm-3とされた第1半導体層としてのN
+型層5である。また、上側は不純物濃度が例えば1.
0×1015cm-3とされた第2半導体層としてのN-
ドリフト層6である。
【0047】ロジック部は、PMOS部とNMOS部と
を有している。
【0048】PMOS部は、N-型層6の表面上にプレ
ーナーゲート電極8を有している。そして、N-型層6
の表層にて、プレーナーゲート電極8の両側に、P+
ソース領域9と、P+型ドレイン領域10とが形成され
ている。
【0049】NMOS部は、N-型層6の表層に不純物
濃度が例えば1.0×1017cm-3であるP型ベース領
域11を有している。このベース領域11の表面上には
プレーナーゲート電極12が形成されている。そして、
ベース領域11の表層のうち、プレーナーゲート電極1
2の両側にN+型ソース領域13と、N+型ドレイン領域
14とが形成されている。
【0050】バイポーラトランジスタ部は、N-型層6
の表層にN型コレクタ領域15と、このコレクタ領域1
5と分離されたP型ベース領域16とを有している。コ
レクタ領域15は、不純物濃度が例えば1.0×1017
cm-3であり、N+型層5と接する深さにて形成されて
いる。P型ベース領域16は、不純物濃度が例えば1.
0×1017cm-3である。また、P型ベース領域16の
表層には、表面の不純物濃度が例えば1.0×1019
1.0×1020cm-3、底面近辺の不純物濃度が例え
ば、1.0×1017cm-3であるN型エミッタ領域17
が形成されている。
【0051】これらN型コレクタ領域15、P型ベース
領域16、N型エミッタ領域17の表層の電極と接続さ
れる領域には、それぞれ、N+型コレクタコンタクト領
域18、P+型ベースコンタクト領域19、N+型エミッ
タコンタクト領域20が形成されている。これら各コン
タクト領域18、19、20は、不純物濃度が例えば
1.0×1020cm-3と高くなっている。
【0052】図2に図1中のパワーMOS部の平面レイ
アウトを示し、図3(a)、(b)に図2中のA−A’
断面、B−B’断面を示す。なお、図1中のパワーMO
S部は、図3(a)、(b)を重ねて示したものであ
る。
【0053】パワーMOS部は、N-型ドリフト層6の
表層に、N型ドレイン領域33を有している。このN型
ドレイン領域33は、表面の不純物濃度が例えば5.0
×1019cm-3であり、深さが例えば4.0μmでN+
型層5と接している。なお、N-型ドリフト層6は、こ
のN型ドレイン領域13からの不純物の流入により、不
純物濃度が例えば5.0×1015cm-3となっている。
【0054】また、図2、図3(a)に示すように、N
型ドレイン領域33から離間した位置には、N-型ドリ
フト層6表面から、その途中の深さまで達したトレンチ
27を有している。そして、このトレンチ27内にゲー
ト絶縁膜としてのゲート酸化膜28を介して形成された
トレンチゲート電極29とを有している。トレンチ27
は、深さが例えば、2.5μmとなっている。また、こ
のトレンチゲート電極29はpoly−Siにて構成さ
れている。
【0055】また、図2,図3(b)に示すように、N
-型ドリフト層6の表層に、N型ドレイン領域33と離
間して、不純物濃度が例えば1.0×1017cm-3とさ
れたP型ベース領域31が形成されている。このP型ベ
ース領域31内の表層には、表面の不純物濃度が例えば
1.0×1019〜1.0×1020cm-3、底面近辺の不
純物濃度が例えば、1.0×1017cm-3であり、深さ
が例えば1.1μmのN型ソース領域32が形成されて
いる。
【0056】そして、半導体基板4の表面のうち、N型
ソース領域32とN型ドレイン領域33との間に位置す
るP型ベース領域31上に、ゲート酸化膜30aを介し
て、poly−Siにて構成されたプレーナーゲート電
極30が形成されている。
【0057】ここで、図3(b)中の点線の領域は、紙
面垂直方向の奥側にて、P型ベース領域31及びN型ソ
ース領域32に隣接しているトレンチゲート電極29の
位置を示している。トレンチゲート電極29は、図3
(b)の左右方向、すなわち、N型ソース領域32とN
型ドレイン領域33とを結ぶ方向にて、N型ソース領域
32のN型ドレイン領域33に近い側の端部32aか
ら、N型ドレイン領域33から離れた側の端部32bま
で横切っている。つまり、N型ソース領域32全体がト
レンチゲート電極29と重なった状態となっている。
【0058】本実施形態では、このようにP型ベース領
域31のうち、N型ソース領域32よりもドレイン側の
領域40、41だけでなく、N型ソース領域32の下側
の領域42もトレンチゲート電極29と接している状態
となっている。
【0059】また、図2、図3(b)に示すように、N
型ソース領域32の表層には、N+型ソースコンタクト
領域34が形成されている。このN+型ソースコンタク
ト領域34はN型ソース領域32の表層だけでなく、ト
レンチ27から離れた領域に延長して形成されている。
なお、図2では、N型ソース領域32の領域が識別でき
るように、N型ソース領域32のみを示しているが、こ
のN型ソース領域32と同じ位置にN+型ソースコンタ
クト領域34が形成されている。
【0060】また、同様に、P型ベース領域31の表層
にはP+型ベースコンタクト領域35が形成されてお
り、N型ドレイン領域33の表層にもN+型ドレインコ
ンタクト領域36が形成されている。これら各コンタク
ト領域34、35、36は、不純物濃度が例えば1.0
×1020cm-3と高くなっている。
【0061】そして、図2中に斜線にて示すように、N
+型ソースコンタクト領域34とP+型ベースコンタクト
領域35との上で、これらと電気的に接続された第2電
極としてのソース電極37が形成されている。なお、こ
のソース電極37は、N型ソース領域32と離れてい
る。また、N+型ドレインコンタクト領域36上には、
このN+型ドレインコンタクト領域36と電気的に接続
された第1電極としてのドレイン電極38が形成されて
いる、なお、これらの電極37、38は例えばAlにて
構成されている。
【0062】このように構成されているパワーMOS部
は、トレンチゲート電極29及びプレーナーゲート電極
30にゲート電圧を印加したオン時にて、ソース電極3
7、ドレイン電極38間に電流が流れる。ゲート電圧を
印加しないオフ時では電流が流れない。
【0063】例えば、ゲート電圧を7V、ドレイン電圧
0.2V、ソース電圧0Vとしたオン時の場合、従来と
同様に、P型ベース領域31のうち、N型ソース領域3
2とN型ドレイン領域33との間であって、トレンチゲ
ート電極29上の(トレンチゲート電極29に隣接して
いる)領域に反転層40が形成される。
【0064】また、プレーナーゲート電極30を有する
ので、プレーナーゲート電極30の下側にも反転層41
が形成される。このプレーナーゲート電極30により、
トレンチゲート電極29から離れたP型ベース領域31
の表層を反転層とすることができる。
【0065】さらに、本実施形態では、トレンチ27
が、N型ソース領域32のN型ドレイン領域33に近い
側の端部32aから、N型ドレイン領域33から離れた
側の端部32bまで横切る状態で、P型ベース領域31
及びN型ソース領域32と接している。これにより、P
型ベース領域31のうち、N型ソース領域32の下側に
おいても、反転層42が形成される。
【0066】このように、本実施形態では、反転層4
0、41、42からなる反転層31aが形成される。こ
の反転層31aがチャネル領域となり、このチャネル領
域を介してN型ソース領域32からN型ドレイン領域3
3に、電子が流れる。このとき、電子は3種類の経路を
通る。
【0067】トレンチゲート電極29上の反転層40を
通過する場合では、従来の半導体装置と同様に、基板4
表面と平行な方向にて、N-型ドリフト層6を通って、
直接N型ドレイン領域33に電子は流れる。この経路で
は、電子は基板4の底面側に広がりながら、N型ソース
領域32からN型ドレイン領域33に流れる。
【0068】また、N型ソース領域32の下側に形成さ
れた反転層42を通過する場合では、反転層42から、
この下側のN-型ドリフト層6を通り、N+型層5に到達
し、さらにこのN+型層5を経てN型ドレイン領域33
に電子は到達する。
【0069】この経路では、まず、N型ソース領域32
から反転層42に電子が到達する。このとき、N型ソー
ス領域32の深さが1.1μmであり、N型ソース領域
32の底面からP型ベース領域31の底面までの距離は
0.9μmである。これに対して、N型ソース領域32
のドレイン側端部32aからP型ベース領域31のドレ
イン側の端部までの距離は1.0μmである。
【0070】したがって、反転層40の紙面横方向の幅
よりも反転層42の紙面下側の方向の幅の方が短いこと
から、反転層42の方が反転層40よりも抵抗が小さ
い。このため、電子はこの反転層42を通り、さらにそ
の下側のN-型ドリフト層6に到達することができる。
そして、さらにその下側にある高濃度のN+型層5に電
子は流れ、このN+型層5を経てN型ドレイン領域33
に到達する。
【0071】本実施形態では、従来の半導体装置のよう
に、トレンチゲート電極がソース領域と重なっていない
場合に対して、P型ベース領域31のうち、N型ソース
領域32の下側の領域42をもチャネル領域とすること
ができる。このため、従来の半導体装置よりもチャネル
面積が大きく、電子の通る経路が広がっている。
【0072】また、プレーナーゲート電極30の下側の
反転層41を通過する場合では、N型ソース領域32か
ら、反転層41を通り、N-型ドリフト層6の表面部分
を通って、N型ドレイン領域33に電子が到達する。
【0073】このようにプレーナーゲート電極30を有
しているので、トレンチゲート電極29から離れた基板
4表面においても、反転層41を形成することができ
る。これにより、従来の半導体装置より、反転層を多く
形成される。このため、チャネル面積が大きく、電子の
通る経路がより広がっている。
【0074】上記したとおり、本実施形態では、従来よ
りも電流経路が広がっていることから、従来の半導体装
置と比較して、オン抵抗を大幅に低減することができ
る。
【0075】なお、N型ソース領域32から基板4表面
と垂直方向に、N+型層5に向けて電子が流れるように
して、オン抵抗を低減するためには、本実施形態のよう
に、トレンチ27が、N型ソース領域32のN型ドレイ
ン領域33に近い側の端部32aから、N型ドレイン領
域33から離れた側の端部32bまで横切る状態で、P
型ベース領域31及びN型ソース領域32と接している
のが最も好ましい。
【0076】しかしながら、本実施形態のように、トレ
ンチ27とN型ソース領域32とが配置されていなくて
も、トレンチ27が、N型ソース領域32のうち、ドレ
イン領域33に最も近い側の端部32aから、ドレイン
領域33から最も離れた側の端部32bまでの距離の5
0%以上の領域と接するように、トレンチ27とソース
領域32を配置していれば良い。これにより、ゲート電
極に電圧を印加したとき、基板4表面の垂直方向にて、
ソース領域から第1半導体層に電流が流れるようにする
ことができ、従来の半導体装置に対して、オン抵抗を低
減させることができる。
【0077】次に図1の半導体装置の製造方法を説明す
る。
【0078】まず、半導体基板4上にロジック部、バイ
ポーラトランジスタ部、パワーMOS部の形成予定領域
を分離する工程を行う。
【0079】SOI基板4を用意し、埋め込み酸化膜2
上に、N+型層5と、N-型ドリフト層6とを順にエピタ
キシャル成長にて形成する。続いて、素子分離用の酸化
膜7を形成することで、ロジック部、バイポーラトラン
ジスタ部、パワーMOS部の形成予定領域を分離する。
【0080】次に各部の形成予定領域にて、各素子を形
成する工程を行う。
【0081】まず、パワーMOS部におけるN型ドレイ
ン領域33と、バイポーラトランジスタ部におけるN型
コレクタ領域15とを同時に形成する。
【0082】最初にP(リン)をチルト角0度にて、チ
ャネリングを利用して、深くイオン注入し、拡散させ
る。リンは拡散係数が大きいので、深さ4μmまで拡散
させることができる。これにより、パワーMOS部に
て、不純物濃度が例えば5.0×1019cm-3であり、
+型層5まで達し、N+型層5に電気的に接続している
N型ドレイン領域33が形成される。また、バイポーラ
トランジスタ部にて、N+型層5まで達し、N+型層5に
電気的に接続しているN型コレクタ領域15が形成され
る。
【0083】続いて、As(砒素)を通常のチルト角7
度でイオン注入し、拡散させる。砒素は拡散係数が小さ
いので、表面近くにとどまり、表面の不純物濃度を例え
ば、1.0×1020cm-3に保つことができる。このよ
うにして、N型ドレイン領域33の表層部にN+型ドレ
インコンタクト領域36を形成すると共に、N型コレク
タ領域15の表層部にN+型コレクタコンタクト領域1
8を形成する。
【0084】本実施形態では、このようにN型コレクタ
領域15とN型ドレイン領域33とを同時に形成してい
ることから、別々に形成する場合よりも製造工程を削減
することができる。
【0085】次に、パワーMOS部にて、N型ドレイン
領域33と離間して、トレンチ27を形成する。そし
て、トレンチ27の内壁にゲート酸化膜28、トレンチ
ゲート電極29を形成すると共に、基板4表面にゲート
酸化膜30aを介して、プレーナーゲート電極30を形
成する。このとき、同時に、ロジック部のPMOS部、
NMOS部における基板4表面にも、プレーナーゲート
電極8、12を形成する。
【0086】続いて、パワーMOS部のP型ベース領域
31と、バイポーラトランジスタ部のP型ベース領域1
6とを形成する。
【0087】この工程では、パワーMOS部にて、N-
型ドリフト層6の表層に、N型ドレイン領域33と離間
して、トレンチゲート電極29及びプレーナーゲート電
極30をマスクとし、B(ボロン)を用いたイオン注入
を行う。その後、拡散させることで、不純物濃度が例え
ば、1.0×1017cm-3、深さが例えば2.0μmと
なるようにP型ベース領域31を形成する。このように
して、トレンチ27に接した状態で、かつプレーナーゲ
ート電極30の下側に拡散しているP型ベース領域31
が形成される。
【0088】このとき、同時にバイポーラトランジスタ
部にて、B(ボロン)を用いたイオン注入を行うこと
で、不純物濃度が例えば、1.0×1017cm-3であ
り、深さが例えば2.0μmとなるようにP型ベース領
域16を形成する。
【0089】また、ロジック部にて、NMOS部のP型
ベース領域11を形成する。
【0090】続いて、P型ベース領域31、P型ベース
領域16の表層部に、それぞれ、不純物濃度が例えば
1.0×1020cm-3となるようにP+型ベースコンタ
クト領域35、P+型ベースコンタクト領域19を形成
する。このとき、同時にロジック部においても、N-
ドリフト層6の表層にて、PMOS部のP+型ソース領
域9、P+型ドレイン領域10をプレーナーゲート電極
8をマスクとして、プレーナーゲート電極8の両側に形
成する。
【0091】次に、パワーMOS部にて、N型ソース領
域32を形成すると共に、バイポーラトランジスタ部に
て、N型エミッタ領域17を形成する。
【0092】この工程では、パワーMOS部にて、P型
ベース領域31内の表層にP(リン)をチルト角0度に
てイオン注入し、拡散させる。これにより、深さが1.
1μmで、表面の不純物濃度が例えば1.0×1019
1.0×1020cm-3、底面近辺の不純物濃度が例え
ば、1.0×1017cm-3であるN型ソース領域32が
形成される。
【0093】このとき、トレンチゲート電極29をマス
クとしてイオン注入し、N型ソース領域32の全領域が
トレンチ27と接するようにN型ソース領域32を形成
する。このようにして、トレンチ27がN型ソース領域
32のN型ドレイン領域33に最も近い側の端部から、
N型ドレイン領域33から最も離れた側の端部まで横切
った状態となるように、N型ソース領域32が形成され
る。
【0094】また、バイポーラトランジスタ部において
も同様に、P型ベース領域16の表層にP(リン)をチ
ルト角0度にてイオン注入し、拡散させる。これによ
り、深さ、不純物濃度がN型ソース領域32と同じであ
るN型エミッタ領域17が形成される。
【0095】続いて、N型ソース領域32とN型エミッ
タ領域17との表層に、As(砒素)を通常のチルト角
7度でイオン注入し、拡散させる。これにより、不純物
濃度が例えば1.0×1020cm-3であるN+型ソース
コンタクト領域34が形成されると共に、同濃度のN+
型エミッタコンタクト領域20が形成される。
【0096】このとき、同時に、ロジック部において
も、NMOS部のP型ベース領域11の表層にて、プレ
ーナーゲート電極12をマスクとしてイオン注入を行
う。これにより、NMOS部にN+型ソース領域13、
+型ドレイン領域14が形成される。
【0097】なお、後の工程にて、パワーMOS部に
て、N+型ソースコンタクト領域34とP+型ベースコン
タクト領域35と電気的に接続するように、基板4表面
上にソース電極37を形成する。このため、パワーMO
S部にて、N型ソース領域32を形成するとき、ソース
電極37の形成予定領域と重ならないように、トレンチ
ゲート電極29の周辺にのみ形成する。
【0098】これにより、N+型ソースコンタクト領域
34とP+型ベースコンタクト領域35と電気的に接続
するようにソース電極37を形成することができる。
【0099】その後、パワーMOS部にて、基板4表面
上に、ソース電極37、ドレイン電極38を形成する。
【0100】このようにして、図1に示す半導体装置が
形成される。
【0101】上記したように、パワーMOS部の製造工
程の多くを、バイポーラトランジスタ部やロジック部で
の製造工程と同時に行っている。これにより、パワーM
OS部の製造工程を別途行う必要が無い。
【0102】特に、本実施形態では、パワーMOS部に
おけるN型ドレイン領域33と、バイポーラトランジス
タ部におけるN型コレクタ領域15とを同時に形成して
いる。また、パワーMOS部にて、N型ソース領域32
を形成すると共に、バイポーラトランジスタ部にて、N
型エミッタ領域17を形成している。
【0103】これにより、バイポーラトランジスタ部や
ロジック部での製造工程とパワーMOS部での製造工程
とを別々に行う場合と比較して、パワーMOS部の製造
工程を削減することができる。
【0104】(第2実施形態)図4に本発明を適用した
第2実施形態における半導体装置の平面レイアウトを示
し、図4中のC−C’断面、D−D’断面をそれぞれ図
5(a)、(b)に示す。なお、本実施形態では、パワ
ーMOS部のみ示す。
【0105】本実施形態では、第1実施形態におけるN
型ドレイン領域33を、これよりも浅く形成されたN型
ドレイン領域51に替え、このN型ドレイン領域51を
埋め込みアルミ電極52にて、N+型層5と電気的に接
続した構造としている。
【0106】なお、その他の構造においては、第1実施
形態と同様なので説明を省略する。
【0107】これにより、N+型ドレインコンタクト領
域36とN+型層5との間の抵抗を低減することができ
る。また、N型ドレイン領域51は第1実施形態よりも
浅く形成されている。したがって、図4に示すように、
N型ドレイン領域51の幅を第1実施形態よりも小さく
することができる。このため、単位セルあたりの面積を
縮小することができる。
【0108】なお、この場合、製造工程にて、N型ドレ
イン領域51の他にアルミ電極52を形成する工程が必
要となる。このことから、製造工程の削減という観点で
は、第1実施形態のようにN型ドレイン領域をN+型層
5と接するように形成するのが好ましい。
【0109】ところで、N型ドレイン領域51は、第1
実施形態のN型ドレイン領域33と同様にイオン注入及
び拡散にて形成される。このとき、N型ドレイン領域5
1の周りのN-型ドリフト層6においても不純物が拡散
される。これにより、N-型ドリフト層6のうち、図5
(b)中の点線のN型ドレイン領域51の近辺の領域S
は、領域Sの下側のN-型ドリフト層6よりも不純物濃
度が高くなっている。
【0110】このため、基板4表面近辺にて電流が最も
多く流れ、流れる電流に偏りが生じてしまう恐れがあ
る。そこで、図6(a)、(b)に示す製造方法にて、
半導体装置を製造する。
【0111】図6(a)に示すように、半導体基板4を
用意し、エピタキシャル成長にて、基板4上にN+型層
5を形成する。そして、N-型ドリフト層6を形成す
る。このとき、N-型ドリフト層6の上部62と下部6
1とにて、下部61の不純物濃度が上部62よりも高く
なるように形成する。なお、予めドリフト層6が基板4
表面と垂直な方向で不純物濃度が均一となるように下部
の濃度を設定しておく。
【0112】続いて、図6(b)に示すように、アルミ
電極52を形成した後、N型ドレイン領域51を形成す
る。その後、トレンチゲート電極29、P型ベース領域
31、N型ソース領域32等を形成することで、図6
(b)に示す構造の半導体装置が形成される。
【0113】これにより、ドレイン領域51を形成した
とき、ドリフト層6が基板4表面と垂直な方向で不純物
濃度を均一となるようにすることができる。
【0114】なお、領域Sにおいても、表面から底面に
向かうにつれ、不純物濃度が低くなっている。N型ドレ
イン領域51を形成するとき、基板4表面からN-型ド
リフト層6に不純物を拡散させている。しかしながら、
不純物は基板4の底面側には十分拡散されないから、表
面側の方が底面側よりも不純物濃度が高くなってしま
う。
【0115】そこで、N-型ドリフト層6の上部61を
形成する際に、領域Sでの不純物の濃度勾配を緩和する
ように、上部61において、表面側の濃度が底面側より
も低くなるように形成する。これにより、N-型ドリフ
ト層6での基板4表面に垂直な方向における濃度勾配を
緩和することができる。
【0116】このように製造することで、ドレイン領域
51近辺におけるドリフト層6の抵抗を基板4と垂直な
方向にて一様にすることができる。このため、電流経路
に偏りを生じさせることなく、ドリフト領域6の上部6
2と下部61とに電流を流すことができる。これによ
り、オン抵抗をより低減させることができる。
【0117】なお、第1実施形態のように、N型ドレイ
ン領域33がN+型層5に接して形成されている場合に
おいても、N型ドレイン領域33の周りのN-型ドリフ
ト層6は、領域Sのように、表面側の方が底面側よりも
不純物濃度が高くなる傾向がある。そこで、第1実施形
態の場合でも、本実施形態のように、表面側の濃度が底
面側よりも低くなるように、N-型ドリフト層6を形成
することが好ましい。
【0118】(第3実施形態)図7に第3実施形態にお
ける半導体装置の断面を示す。なお、本実施形態では、
パワーMOS部のみ示す。また、本実施形態は、第1実
施形態の図3(a)におけるトレンチ27が、埋め込み
酸化膜2に接する深さにて形成された構造としている。
その他は第1実施形態と同様である。
【0119】本実施形態では、トレンチ71が埋め込み
酸化膜2に接するように形成され、このトレンチ71内
にゲート酸化膜72を介してトレンチゲート電極73が
形成されている。これにより、トレンチゲート電極73
と埋め込み酸化膜2とを同電位にすることができる。こ
のため、トレンチ71と基板4との間にて起きる電界集
中を緩和することができる。したがって、ソース・ドレ
イン間の耐圧を向上させることができる。
【0120】また、トレンチゲート電極73にゲート電
圧を印加したとき、トレンチ71に接しているN-型ド
リフト層6に電子が蓄積される。このことから、トレン
チ71に接するN-型ドリフト層6の抵抗を低減するこ
とができる。このため、ソース領域32からN+型層5
へ電子が流れやすくなり、さらにオン抵抗を低減するこ
とができる。
【0121】(第4実施形態)図8(a)、(b)に第
4実施形態における半導体装置の断面を示す。図8
(a)は、図3(a)をP型ベース領域31を中心に左
右対称に配置し、隣り合うP型ベース領域31を一体と
した構造を示したものである。また、図8(b)は、同
様に図3(b)をP型ベース領域31を中心に左右対称
に配置したものである。
【0122】本実施形態のように、このように第1実施
形態でのパワーMOS部のセルが2つ左右対称に並んで
いる構造とすることができる。
【0123】本実施形態では、パワーMOS部のセルに
おけるN型ドレイン領域33とN型ソース領域32とを
結ぶ方向にて、2つのセルのP型ベース領域31同士が
隣り合っており、このP型ベース領域31同士が連結さ
れている。そして、この共有化されたP型ベース領域8
1内に隣り合うセルのN型ソース領域32がそれぞれ形
成された構造としている。
【0124】これにより、1つのP型ベース領域31と
+型ベースコンタクト領域35とを共有していること
から、第1実施形態よりも1セルあたりの面積を小さく
することができる。
【0125】さらに、図9に示すように、図8(a)で
は別々に形成されていたトレンチゲート電極29が連結
された構造とすることもできる。このように共通化され
た1つの大きなトレンチ91及びトレンチ91内にゲー
ト酸化膜92を介して形成されたトレンチゲート電極9
3を備える構造とすることで、別々にトレンチゲート2
9を形成する場合と比較して、この半導体装置の製造時
におけるトレンチゲート電極93の製造を容易にするこ
とができる。
【0126】(第5実施形態)図10(a)に第5実施
形態における半導体装置の平面パターンを示し、図10
(b)に、図10(a)中のG−G’断面を示す。な
お、図10(a)中のE−E’断面、F−F’断面はそ
れぞれ、図3(a)、(b)と同じである。また、本実
施形態では、パワーMOS部のみ示す。
【0127】第1実施形態では、図2に示すように、平
面パターンにおいて、N+型ソースコンタクト領域34
は、N型ソース領域32からソース電極37の下側にか
けて形成されていた。
【0128】これに対して、本実施形態では、図3
(a)にて、ソース電極37が配置されていた領域に、
+型ソースコンタクト領域34を形成しないで、N型
ソース領域32の近辺にのみ形成している。そして、そ
の代わりに、P+型ベースコンタクト領域35がソース
電極37からプレーナーゲート電極30にかけて、P型
ベース領域31の表層に形成された構造としている。
【0129】なお、その他については、第1実施形態と
同様なので説明を省略する。
【0130】第1実施形態では、N型ドレイン領域33
から正のサージが入力されたとき、サージ電流の経路は
2つに分かれる。第1の経路は、N型ドレイン領域33
からN+型層5を通じて、下側からN-型ドリフト層6、
P型ベース領域31を経て、ソース電極37に流れる経
路である。
【0131】第2の経路は、N型ドレイン領域33から
基板4表面にて、N-型ドリフト層6、P型ベース領域
31に到達する。その後、P型ベース領域31のうち、
N型ソース領域32の下側の領域を通って、サージ電流
はソース電極37に流れる経路である。ここで、N型ソ
ース領域32は深さが1.1μmである。P型ベース領
域31のうち、表面から1.1μmよりも深いところで
は、表面側よりも不純物濃度が低くなっている。このた
め、P型ベース領域31のうち、表面から1.1μmよ
りも深いところでは、表面側に比べて、抵抗が高くなっ
ている。また、サージ電流が表面を流れる場合に比べ
て、電流経路が長くなっているので、電流経路の抵抗は
高くなっている。
【0132】そのため、P型ベース領域31のうちN型
ソース領域32の近辺で、電位の上昇が生じ、P型ベー
ス領域31からN型ソース領域32に電流が流れるよう
になる。ここで、このトランジスタはN型ソース領域3
2をエミッタ、N型ドレイン領域33をコレクタとした
バイポーラトランジスタとみなせる。P型ベース領域3
1からN型ソース領域32に流れる電流は、この寄生ト
ランジスタのベース電流であることから、この寄生トラ
ンジスタがオン状態となってしまう。この寄生トランジ
スタの動作は、構造上、セル部よりも外周部にて先に起
きるので、サージ電流は外周部に集中してしまう。この
ため、電流集中により外周部が破壊されてしまう恐れが
ある。
【0133】この対策として、本実施形態では、ソース
電極37の下側のP+型ベースコンタクト領域35をプ
レーナーゲート電極30の下側まで延長させている。す
なわち、基板4表面にてN型ドレイン領域33とソース
電極37との間にサージ電流が流れるように、プレーナ
ーゲート電極30の下側のP型ベース領域31と、ソー
ス電極37の下側のP+型ベースコンタクト領域35と
の間にP+型領域35aによるバイパスを設けた構造と
している。
【0134】これにより、ドレイン電極にサージが入力
された場合、サージ電流を基板4表面側のN-型ドリフ
ト層6、P型ベース領域31、このP+型ベースコンタ
クト領域35aを経て、ソース電極37に流すことがで
きる。このように、サージ電流を基板4表面にて流すこ
とができるので、第1実施形態と比較して、電流経路を
短縮することができる。また、P型ベース領域31は表
面付近が最も不純物濃度が高いことから、抵抗も低下さ
せることができる。
【0135】したがって、P型ベース領域31のうちN
型ソース領域32の近辺での電位の上昇を小さくするこ
とができる。このことから、寄生バイポーラトランジス
タの動作を抑制することができる。これにより、電流集
中による破壊を抑制することができる。
【0136】なお、本実施形態では、P+型ベースコン
タクト領域35を拡大して、P+型ベースコンタクト領
域35aを形成していたが、別途P+型領域を形成して
も良い。
【0137】(第6実施形態)第1実施形態の図2に示
される平面レイアウトパターンを、図11に示すような
平面レイアウトパターンとすることができる。
【0138】本実施形態では、図11に示すように、外
周にN型ドレイン領域101が形成されている。そし
て、N型ドレイン領域101から中心側に向かって、順
にN-型ドリフト層102、P型ベース領域103、N
型ソース領域104、P+型ベースコンタクト領域10
5が形成されている。
【0139】また、ゲート酸化膜106及びトレンチゲ
ート電極107はN-型ドリフト層102の一部から、
+型ベースコンタクト領域105の近傍まで形成され
ている。なお、本実施形態では、このP+型ベースコン
タクト領域105とN型ソース領域104との境界が、
N型ソース領域104のN型ドレイン領域101から最
も離れた側の端部104bである。なお、図11中の点
線の領域Hが、図2中の点線の領域Gに相当する。
【0140】本実施形態においても、N型ソース領域1
04のうち、ドレイン領域101に最も近い側の端部1
04aから、ドレイン領域101から最も離れた側の端
部104bまでの距離の50%以上の領域が、トレンチ
と接している。そのため、オン時において、N型ソース
領域104からその下側のN+型層5に電子が流れ、そ
のN+型層5から、N型ドレイン領域101に電子を流
すことができる。
【0141】このとき、本実施形態では、このように、
N型ドレイン領域101を外周に形成した構造とするこ
とで、N型ドレイン領域101の面積を増加させてい
る。したがって、N+型層5からN型ドレイン領域10
1に電子が流れる経路を広げることができる。これによ
り、オン抵抗をより低減させることができる。
【0142】(第7実施形態)また、第1実施形態の図
2に示される平面レイアウトパターンを、図12に示す
ような平面レイアウトパターンとすることもできる。
【0143】本実施形態では、図2中のN型ソース領域
32とソース電極37とを分離しやすいように、P型ベ
ース領域31を広げた構造としている。
【0144】第1実施形態では、図2に示すように、N
-型ドリフト層6、P型ベース領域31、N型ドレイン
領域33等の各領域がストライプ状に形成されていた。
【0145】これに対して、本実施形態では、外周にN
+型ソースコンタクト領域111が形成されている。そ
して、外周から中心に順に向かって、P型ベース領域1
12、N型ドレイン領域113、N+型ドレインコンタ
クト領域114が形成されている。図12中の四隅に
て、N+型ソースコンタクト領域111とP型ベース領
域112と電気的に接続するように、ソース電極115
が形成されている。
【0146】また、P型ベース領域112にゲート酸化
膜116及びトレンチゲート電極117が形成されてい
る。そして、ゲート酸化膜116及びトレンチゲート電
極117と接して、N型ソース領域118が形成されて
いる。なお、図12中の点線の領域Iが図2中の点線の
領域Gに相当する。
【0147】本実施形態では、このようにN+型ソース
コンタクト領域111とP型ベース領域112とのそれ
ぞれの面積が第1実施形態よりも広くなっている。この
ため、ソース電極115とN型ソース領域118とを大
きく離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるパワーMOSを
備える半導体装置の断面構成を示す図である。
【図2】図1中のパワーMOSの平面レイアウトパター
ンを示した図である。
【図3】(a)は、図2中のA−A’断面を示す図であ
り、(b)は図2中のB−B’断面を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるパワーMOSの
平面レイアウトパターンを示す図である。
【図5】(a)は、図4中のC−C’断面を示す図であ
り、(b)図4中のD−D’断面を示す図である。
【図6】第2実施形態における製造方法を説明するため
の図である。
【図7】第3実施形態におけるパワーMOSの断面を示
す図である。
【図8】第4実施形態における第1の例としてのパワー
MOSの断面を示す図である。
【図9】第4実施形態における第2の例としてのパワー
MOSの断面を示す図である。
【図10】(a)は第5実施形態におけるにパワーMO
Sの平面レイアウトパターンを示す図であり、(b)は
(a)中のG−G’断面を示す図である。
【図11】第6実施形態におけるにパワーMOSの平面
レイアウトパターンを示す図である。
【図12】第7実施形態におけるにパワーMOSの平面
レイアウトパターンを示す図である。
【図13】従来におけるにパワーMOSの断面を示す図
である。
【符号の説明】
1…基板、2…埋め込み酸化膜、4…SOI基板、5…
+型層、6…N-型ドリフト層、27…トレンチ、28
…ゲート酸化膜、29…トレンチゲート電極、30…プ
レーナーゲート電極、31…P型ベース領域、32…N
型ソース領域、33…N型ドレイン領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/08 331 H01L 27/06 321A 5F140 29/423 101U 29/49 29/72 P 29/732 29/58 G 29/786 Fターム(参考) 4M104 AA09 BB01 BB40 CC05 FF01 GG09 GG10 GG14 GG18 HH20 5F003 AZ03 BA29 BB06 BC01 BC08 BE01 BE02 BE09 BE90 BF01 BG01 BH01 BH11 BH18 BJ15 BP23 BP24 5F048 AA05 AA09 AA10 AC05 AC06 BA16 BB01 BB05 BB20 BC03 BC07 BC11 BD04 BD05 BD07 BF02 BF18 BG05 BG14 CA03 CA07 DA06 DA08 DA13 DA15 5F082 AA04 AA11 BA05 BA11 BA23 BA26 BA31 BA47 BC01 BC09 DA03 EA08 EA09 5F110 AA07 BB04 BB12 CC02 CC09 DD05 EE09 EE22 EE24 EE47 FF02 GG02 GG12 GG22 GG23 GG30 GG34 HJ01 HJ04 HJ07 HJ13 HJ30 HL03 HM02 HM12 NN71 NN78 5F140 AA30 AB03 AB07 AC21 AC36 BA01 BB04 BB05 BC06 BC10 BD05 BF01 BF04 BF43 BH25 BH27 BH30 BH43 BH47 BJ01 BJ05 BK07 BK13 CB04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)上に形成された第1導電型の
    第1半導体層(5)と、前記第1半導体層(5)上に形
    成され、前記第1半導体層(5)よりも低い不純物濃度
    とされた第1導電型の第2半導体層(6)とを有する半
    導体基板(4)と、 前記第2半導体層(6)の表層に形成され、前記第1半
    導体層(5)と電気的に接続された第1導電型のドレイ
    ン領域(33、51、101、113)と、 前記第2半導体層(6)の表面から所定深さにて形成さ
    れたトレンチ(27、71、91)と、該トレンチ(2
    7、71、91)内にゲート絶縁膜(28、72、9
    2、106、116)を介して形成されたゲート電極
    (29、73、93、107、117)と、 前記第2半導体層(6)の表層にて、前記ドレイン領域
    (33、51、101、113)と離間して、前記トレ
    ンチ(27、71、91)と接して形成された第2導電
    型のベース領域(31、81、103、112)と、 前記ベース領域(31、81、103、112)内の表
    層にて、前記トレンチ(27、71、91)と接して形
    成された第1導電型のソース領域(32、104、11
    8)と、 前記ドレイン領域(33、51、101、113)と電
    気的に接続された第1電極(38)と、 前記ソース領域(32、104、118)と電気的に接
    続された第2電極(37、115)とを有してなるトラ
    ンジスタを備え、 前記ベース領域(31、81、103、112)のう
    ち、前記ソース領域(32、104、118)の下側に
    位置する領域(42)が前記トレンチ(27、71、9
    1)と接していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記トレンチ(27、71、91)は、
    前記ソース領域(32、104、118)のうち、前記
    ドレイン領域(33、51、101、113)に最も近
    い側の端部(32a、104a)から、前記ドレイン領
    域(33、51、101、113)から最も離れた側の
    端部(32b、104b)までの距離の50%以上の領
    域と接していることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記ドレイン領域(33、51、10
    1、113)が前記第1半導体層(5)と接するように
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板(4)は、前記第1半導
    体層(5)と前記基板(1)との間に絶縁層(2)を有
    しており、 前記トレンチ(27、71、91)は前記絶縁層(2)
    と接続していることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1つに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第2電極(37、115)は前記ベ
    ース領域(31、112)と電気的に接続されており、 前記ソース領域(32、118)は、平面レイアウトパ
    ターンにて、前記第2電極(37、115)と離間して
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1つに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記ベース領域(31、81、103、
    112)のうち、前記ソース領域(32、104、11
    8)と前記ドレイン領域(33、51、101、11
    3)との間に位置する領域上にプレーナー型ゲート電極
    (30)を有することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記ベース領域(31)の表層に、前記
    ベース領域(31)よりも不純物濃度が高濃度とされた
    第2導電型のベースコンタクト領域(35)を有してお
    り、 前記基板(4)表面にて、前記ドレイン領域(33)か
    ら前記第2電極(37)に向かってサージ電流が流れる
    ように、前記基板(4)表層には、前記ドレイン領域
    (33)に近い側の前記ベース領域(31)と、前記ベ
    ースコンタクト領域(35)との間に、第2導電型の半
    導体領域(35a)が形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 2つの前記トランジスタを備える半導体
    装置であって、 各々の前記トランジスタにおける前記ドレイン領域(3
    3)と前記ソース領域(32)とを結ぶ方向にて、 2つの前記トランジスタは、各々の前記ベース領域同士
    が隣り合っており、 各々の前記ベース領域(81)同士は連結されている構
    造であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1
    つに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 各々の前記トランジスタの前記トレンチ
    (91)及び前記ゲート電極(93)は連結された構造
    であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 基板(1)を用意し、前記基板(1)
    上に第1導電型の第1半導体層(5)を形成し、前記第
    1半導体層(5)上に前記第1半導体層(5)よりも不
    純物濃度が低い第1導電型の第2半導体層(6)を形成
    することで半導体基板(4)を形成する工程と、 前記第2半導体層(6)の表層に、前記第1半導体層
    (5)と電気的に接続するように第1導電型のドレイン
    領域(33、51、101、113)を形成する工程
    と、 前記第2半導体層(6)の表層にトレンチ(27、7
    1、91)を形成し、該トレンチ(27、71、91)
    内にゲート電極(29、73、93、107、117)
    を形成する工程と、 前記第2半導体層(6)の表層に、前記ドレイン領域
    (33、51、101、113)と離間して、前記トレ
    ンチ(27、71、91)と接するように第2導電型の
    ベース領域(31、81、103、112)を形成する
    工程と、 前記ベース領域(31、81、103、112)内の表
    層にて、前記トレンチ(27、71、91)と接するよ
    うに第1導電型のソース領域(32、104、118)
    を形成する工程とを有し、 前記ソース領域(32、104、118)を形成する工
    程では、前記ベース領域(31、81、103、11
    2)のうち、前記ソース領域(32、104、118)
    の下側に位置する領域(42)が前記トレンチ(27、
    71、91)と接するように前記ソース領域(32、1
    04、118)を形成することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第2半導体層(6)を形成する工
    程では、前記ドレイン領域(51)を形成したとき、前
    記第2半導体層(6)のうち前記ドレイン領域(51)
    近辺にて、基板(4)表面と垂直な方向で不純物濃度が
    均一となるように、前記第2半導体層(6)の上部(6
    2)と下部(61)とにて、前記下部(61)の不純物
    濃度が前記上部(62)よりも高くなるように形成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 バイポーラトランジスタと、トレンチ
    (27)及び前記トレンチ(27)内に形成されたゲー
    ト電極(29)を有するMOSトランジスタとを同一の
    半導体基板(4)上に備えてなる半導体装置の製造方法
    であって、 共に第1導電型である第1半導体層(5)と第2半導体
    層(6)とが積層された半導体基板(4)を用意する工
    程と、 前記半導体基板(4)上に前記バイポーラトランジスタ
    を形成するためのバイポーラトランジスタ部と、前記M
    OSトランジスタを形成するためのMOSトランジスタ
    部とを形成する工程とを備え、 前記バイポーラトランジスタ部を形成する工程では、 前記第2半導体層(6)の表層に、第1導電型のコレク
    タ領域(15)を形成する工程と、 前記コレクタ領域(15)と離間して、前記第2半導体
    層(6)の表層に、第2導電型の第1ベース領域(1
    6)を形成する工程と、 前記第1ベース領域(16)の表層に第1導電型のエミ
    ッタ領域(17)を形成する工程とを有し、 前記MOSトランジスタ部を形成する工程では、 前記第2半導体層(6)の表層に、第1導電型のドレイ
    ン領域(33)を形成する工程と、 前記トレンチ(27)及び前記ゲート電極(29)を形
    成する工程と、 前記ドレイン領域(33)と離間して、前記トレンチ
    (27)と接する第2導電型の第2ベース領域(31)
    を形成する工程と、 前記ベース領域(31)内の表層に第1導電型のソース
    領域(32)を形成し、前記ベース領域(31、81、
    103、112)のうち、前記ソース領域(32、10
    4、118)の下側に位置する領域(42)が前記トレ
    ンチ(27、71、91)と接する状態とする工程とを
    有し、 前記バイポーラトランジスタ部を形成する工程における
    前記コレクタ領域(15)を形成する工程と、前記パワ
    ーMOSトランジスタ部を形成する工程における前記ド
    レイン領域(33)を形成する工程とを同一の工程にて
    行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記バイポーラトランジスタ部を形成
    する工程における前記エミッタ領域(17)を形成する
    工程と、前記パワーMOSトランジスタ部を形成する工
    程における前記ソース領域(32)を形成する工程とを
    同一の工程にて行うことを特徴とする請求項12に記載
    の半導体装置の製造方法。
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