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JPH06329910A - 半導体封止用樹脂組成物 - Google Patents

半導体封止用樹脂組成物

Info

Publication number
JPH06329910A
JPH06329910A JP11725293A JP11725293A JPH06329910A JP H06329910 A JPH06329910 A JP H06329910A JP 11725293 A JP11725293 A JP 11725293A JP 11725293 A JP11725293 A JP 11725293A JP H06329910 A JPH06329910 A JP H06329910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
silica
general formula
bis
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11725293A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yamamoto
昌樹 山本
Atsushi Toda
淳 遠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP11725293A priority Critical patent/JPH06329910A/ja
Publication of JPH06329910A publication Critical patent/JPH06329910A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形性特に流動性に優れているだけでなく、
硬化物の弾性率が低く熱ストレスが小さいという特性を
有する、半導体封止用樹脂に好適な樹脂組成物を提供す
ること。 【構成】 A.ポリマレイミド B.分子内に2個以上のアリル基を有するアリルフェノ
ール化合物 C.アミノ基を有する変性ポリシロキサン D.シリカ を必須成分とする半導体封止用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体封止用樹脂組成物
に関するものであり、成形時の流動性と硬化特性に優
れ、かつ弾性率が低く熱ストレスが小さい硬化物を与え
る樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂よりも更に耐熱性の高い熱
硬化性樹脂としてはポリマレイミド樹脂がよく知られて
いるが、一般にポリマレイミド樹脂は融点または軟化温
度が高く成形加工性が必ずしも良好とは言い難かった。
さらに得られた硬化物は弾性率が高くかつ破断伸びが小
さいため強度が低くその結果脆いものしか得られない。
【0003】熱硬化性のポリマレイミド樹脂とo,o′
−ジアリルビスフェノールAとの樹脂組成物については
公告特許公報昭55−39242号、ビスマレイミド化
合物とビスフェノールSのジアリルエーテル化物との組
成物については公開特許公報昭53−134099号、
ビスマレイミド化合物とフェノールノボラックのアリー
ルエーテル化物との組成物については公開特許公報昭6
2−11716号などの例が知られている。さらに、I
C,LSIの表面での熱ストレスを軽減するためプラス
チック封止用として熱膨張係数の低いシリカを加えるこ
とが知られており、ビスマレイミド化合物にシリカを加
え半導体封止用に開発された樹脂組成物については公開
特許公報昭63−230728号などの例が知られてい
る。また、硬化物の弾性率を下げる目的でポリシロキサ
ンで変性する手法が知られており、ポリマレイミドとポ
リアミノシロキサンとの組成物においては公開特許公報
平2−222419号などの例が知られている。しかし
これらにはマレイミドとポリシロキサンの直接的な反応
についての記述に留まっており、シロキサンをマレイミ
ドの系中に加えるに際し、官能基を変性することについ
ての記述はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プラスチック封止材に
おいて熱ストレスの軽減のために熱膨張係数の低いシリ
カが必要であるが、シリカの量を単純にふやしていく
と、硬化物の熱膨張率が低減する一方で弾性率が上昇
し、その結果として熱ストレス軽減の効果は低下する。
さらに、イミド系硬化物の弾性率の低下に有効であるポ
リアミノシロキサンを用いると、成形時の流動性が著し
く低下し、特に薄型パッケージ等の成形において望みの
成形が充分に行えないという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリマレイミド
化合物、特定の2級のアミノ基を有するシリコーン化合
物、シリカを必須成分とし、これらのうち特定の成分を
混合することにより、硬化特性に優れ、成形時の流動性
に富み、特に弾性率の低い硬化物を与える樹脂組成物を
見いだし本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、下記のA,
B,C,D成分を必須成分とする半導体封止用樹脂組成
物に存する。 (A)ポリマレイミド (B)分子内に2個以上のアリル基を有するアリルフェ
ノール化合物 (C)下記一般式(I)で表される変性ポリシロキサン
及び (D)シリカ
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1 はCH3 ,C6 5 または下
記一般式(II)で表される基のいずれかであり、R2
下記一般式(II)で表される基、CH3 またはC6 5
のいずれかであってR1 又はR2 の少なくとも一方は一
般式(II)で表される基を有し、R3 はCH3 ,C6
5 のいずれかであり、mは1以上の整数であり、nは0
以上の整数を示す〕
【0009】
【化4】−R4 −A−R5 ・・・・・(II) 〔式中、−A−は−OCH2 CH(OH)CH2 NH−
で表される2価の残基でR4 はアルキレン基、R5 は脂
肪族、脂環族または芳香族の炭化水素基を表す。〕以下
に本発明の詳細を説明する。
【0010】本発明で用いられるA成分であるポリマレ
イミド樹脂は一般式(III)で表わされる、分子内に2個
以上のマレイミド基を有するポリマレイミド化合物であ
れば特に限定されるものではない。ここにおいてnは2
以上の整数、Yは2価以上の多価残基を表わす。Yは2
価以上の多価残基であれば脂肪族、芳香族、脂環式、複
素環式のいずれでもよいが、芳香族であることが好まし
い。
【0011】
【化5】
【0012】本発明で用いるA成分は、ジアミンもしく
はポリアミンと無水マレイン酸との反応で容易に得られ
る。ジアミンとしては一般式(H2 N)n Y〔nは2で
あり、Yは一般式(III)のYに同じで2価の残基を表わ
す〕で表わされる化合物であるジアミンと無水マレイン
酸との反応で得られるビスマレイミド化合物として具体
的には、1,2−ジマレイミドエタン、1,3−ジマレ
イミドプロパンなどのような脂肪族ポリマレイミド、ビ
ス(4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(3−エチ
ル−4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(3−エチ
ル−4−マレイミド−5−メチルフェニル)メタン、
2,7−ジマレイミドフルオレン、1,3−ジマレイミ
ドベンゼン、1,4−ジマレイミドベンゼン、2,4−
ジマレイミドトルエン、ビス(マレイミドフェニル)ス
ルホン、ビス(マレイミドフェニル)エーテル、2,2
−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)
プロパン、ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フ
ェニル)スルホン、1,3−ビス(2−(3−マレイミ
ドフェニル)プロピル)ベンゼン(各々異性体を含む)
などのような芳香族ポリマレイミド、1,4−ジマレイ
ミドシクロヘキサンなどのような脂環式ポリマレイミ
ド、ビス(マレイミドフェニル)チオフェン(異性体を
含む)などのような複素環式ポリマレイミドなどが例示
できる。本発明において用いられるポリマレイミド化合
物は特に限定されるものではないが、耐熱性の点から芳
香族ポリマレイミドが好ましい。ポリアミンとしては一
般式(H2N)n Y(nは3以上の整数であり、Yは一
般式(III)のYに同じで3価以上の残基を表わす)で表
わされる化合物である。また、ポリアミンと無水マレイ
ン酸との反応で得られるポリマレイミド化合物として具
体的には、アニリンまたはその誘導体とホルマリンとの
重縮合物のマレイミド化物などが例示できる。
【0013】また以上のように得られる各種ポリマレイ
ミド化合物と芳香族ジアミンや脂肪族ジアミン等を、マ
レイミド官能基が残るように反応させて得られた付加物
などが例としてあげられる。さらに、これらのポリマレ
イミド化合物を2種類あるいはそれ以上を組み合わせて
使用することや、上記ジアミンもしくはポリアミンを混
ぜ合わせてマレイミド化しポリマレイミド化合物の混合
物として使用することも可能である。流動性や成形加工
性を損なわない範囲においてモノマレイミドを加えるこ
とができる。
【0014】本発明のB成分は分子内に2個以上のアリ
ル基を有するアリルフェノール化合物であれば特に限定
されるものではない。具体的には、2,2−ビス(3−
アリール−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビ
ス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)エー
テルなどが例示できる。さらに、これらを2種類あるい
はそれ以上を組み合わせて使用することも可能である。
【0015】本発明においては、分子内に2個以上のマ
レイミド基を有するポリマレイミド化合物(A成分)の
マレイミド官能基1当量に対して、当アリルフェノール
化合物のアリル基が0.5から1.5当量の範囲にある
ことが好ましい。アリル基が0.5当量より少ない場合
は成形物が脆くなりやすく、1.5当量より多い場合は
耐熱性が低下しやすい。
【0016】本発明で用いるC成分は、一般式(I)の
ように表わされ、分子両末端あるいはシロキサン主鎖の
一部に一般式(II)で表される基を有する変性ポリシロ
キサンである。
【0017】
【化6】
【0018】〔式中、R1 はCH3 ,C6 5 または下
記一般式(II)で表される基のいずれかであり、R2
下記一般式(II)で表される基、CH3 ,C6 5 のい
ずれかであってR1 又はR2 の少なくとも一方は一般式
(II)で表される基を有し、R 3 はCH3 ,C6 5
いずれかであり、mは1以上の整数であり、nは0以上
の整数を示す〕
【0019】
【化7】−R4 −A−R5 ・・・・・(II) 〔式中、−A−は−OCH2 CH(OH)CH2 NH−
で表される2価の残基でR4 はアルキレン基、R5 は脂
肪族または芳香族の炭化水素基を表す〕
【0020】一般式(II)で表される基は、一級のアミ
ノ化合物とエポキシ化合物の反応から得られる2価の基
である。すなわち、一般式(I)で表される変性ポリシ
ロキサンの合成方法には以下の2つの方法が挙げられ
る。一つは、分子末端またはシロキサン主鎖にグリシジ
ルエーテル基を有するポリシロキサンと一級アミンとの
反応から得る方法である。この反応に用いられるアミノ
化合物は一級アミンであれば特に限定されるものではな
いが、エポキシ基と反応しうるものであることが必要で
ある。具体的には、n−プロピルアミン、i−プロピル
アミン、n−ブチルアミン、n−ペンチルアミン、n−
ヘキシルアミン、アリルアミン等の脂肪族アミン、アニ
リン、ベンジルアミン等の芳香族アミンが例示できる
が、エポキシ基との反応性の観点から、芳香族よりも脂
肪族アミンの方が好ましい。また、モノアミンの方が、
ポリアミンを用いた場合より、成形時に金型からの成形
物の離型性が良く適している。
【0021】これら一級アミンとの反応の相手成分であ
るポリシロキサンは分子中にグリシジルエーテル基を2
個以上有するものであれば特に限定されるものではな
く、その様なポリシロキサンを用いれば、一級アミンと
の反応の結果前記一般式(I)で表される変性ポリシロ
キサンを与える。また、平均分子量は特性に影響を与え
る因子ではないが、好ましい範囲としては500以上5
000以下である。
【0022】C成分を得るもう一つの方法として、分子
末端またはシロキサン主鎖に一級アミノ基を有するポリ
シロキサンとエポキシ化合物との反応がある。この反応
に用いられるエポキシ化合物はアミノ基と反応しうるも
のであれば特に限定されるものではないが、ポリアミノ
シロキサンの変性反応の制御の点で、エポキシ基を1分
子中に1個だけ有するモノエポキシであることが必要で
ある。もし、エポキシ基を複数個有するポリエポキシか
ら得られた変性ポリシロキサンを用いると、成形時の流
動性が著しく低下し、不適当である。具体的にはフェニ
ルグリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、エ
チルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等
が挙げられる。
【0023】これらのエポキシ化合物との反応の相手成
分であるポリシロキサンは分子中に一級のアミノ基を有
するものであれば特に限定されるものではない。また、
ポリシロキサンの分子量は特性に影響を与える因子では
ない。本発明においては、C成分をこれらのグリシジル
エーテル基を有するポリシロキサンと一級アミンの反応
から、またはポリアミノシロキサンとエポキシ化合物な
どの反応から予め得た後、系中に加えることが必要であ
る。もし、予め反応させずに各々をそのまま別々に系中
に加えて混合し硬化反応させた場合は、弾性率の低下は
なく、熱収縮に対する応力の軽減効果は発現しないだけ
でなく、成形時に金型曇りを起こしてしまい好ましくな
い。また、C成分の代わりに1級のアミノ基を分子中に
有するポリアミノシロキサンをそのまま用いると弾性率
が低下して応力の低減効果は見られるものの、流動性が
著しく低下し、成形性を低下させる。
【0024】グリシジルエーテル基を有するポリシロキ
サンと一級アミンおよび一級アミノ基を有するポリシロ
キサンとエポキシ化合物の反応条件としてはいずれも5
0℃から100℃の温度範囲で1時間〜12時間加熱反
応するのが特に有効である。反応時間が極端に長いと流
動性が低下する傾向にある。C成分は組成比としてA成
分100重量部に対して10重量部以上50重量部以下
が好ましい。10重量部に満たない場合は硬化物の弾性
率が高くその結果成形した製品を取り出す際の冷却時に
発生する熱収縮に対する応力が大きくなり、その結果金
属製のリードフレームやシリコンチップとの界面で剥離
したりチップそのものに不良が発生する原因となりやす
い。また、50重量部を越えた場合は硬化物の強度の低
下が著しく満足な製品、硬化物を与えないことがある。
【0025】本発明のD成分はシリカであれば特に限定
されるわけではない。シリカとしては形状から角形、球
形、製法から破砕状、合成、気相製造等といった分類が
なされるが、複数の群のシリカを使用するにあたって他
の材料と混合する前に予めシリカ同士だけ混合してもよ
い。シリカの粒径に関しては、好ましくは粒径200μ
m以上が0.1重量%以下、粒径0.01μm以下が
0.1重量%以下であればよい。シリカは全体の20か
ら95体積%を占めていることが望ましく、好ましくは
60から90体積%である。充填率が20体積%に満た
ない場合は熱膨張係数の低下の効果が不十分であり、ま
た充填率が95体積%を超す場合は成形に必要な流動性
を確保できなくなりやすい。
【0026】また、シリカ以外の充填材として、その他
の無機充填剤や強化繊維などを加えることもできる。そ
の具体例としては、アルミナ粉、マイカ、チタニア、ジ
ルコニアあるいはガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊
維、ボロン繊維などがあげられる。さらに、シリカの表
面処理の目的でシランカップリング剤を用いてもよい。
シランカップリング剤にはアミノ基を有するオルガノシ
ラン化合物が特に有効で、具体的には、3−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、3−(N−(2−アミノエチ
ル))アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N−
アリル−N−(2−アミノエチル))アミノプロピルト
リメトキシシラン、3−(N−アリル−N−グリシジル
メチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N
−(2−アミノエチル))アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、3−(N−フェニル)アミノプロピルトリ
メトキシシラン、等が例示される。添加量としては用い
るシリカの表面性状に応じて決められることが多いが概
ねシリカ100gに対して0.1gから5gの範囲で使
用され、好ましくは0.5gから3gの範囲で用いられ
る。添加方法はシリカに予め添加してもよいし、また、
樹脂成分とシリカを混合する際に添加してもよい。
【0027】各成分の混合方法は特に限定されるもので
はないが、混合温度は90℃を超えないことが好まし
い。また混合機として具体的には熱ロール、押出機、ニ
ーダー、ミキサー等が一般的に挙げられる。せっかく半
導体を封止しても、封止材中の不純物によりかえってメ
モリを破壊し誤動作を引き起こす場合があると指摘され
ている。この原因は封止材に含まれるα線源であるウラ
ン、トリウムなどの放射性元素によって起こるといわれ
ているのでこうしたα線源となる元素が少ないことが望
ましい。
【0028】以上のこうして得られた樹脂組成物は、耐
熱性を下げることなく熱膨張率が低くかつ金属との接着
性が良好であり、また、成形時の良好な流動性かつ硬化
物の熱ストレスの小さい半導体封止用樹脂に好適であ
る。さらに、必要に応じてジクミルパーオキシド、レブ
リン酸ブチル tertブチルパーオキシケタール、
1,4−ビス(2−(2−tert−ブチルパーオキ
シ)プロピル))ベンゼンなどの通常この分野に用いら
れる有機過酸化物、アミン化合物、イミダゾール化合物
やホスフィン化合物等の硬化促進剤、天然ワックス、合
成ワックス、有機脂肪酸やそのエステルまたは金属塩な
どの内部離型剤、臭素化エポキシ化合物や臭素化フェノ
ール化合物などのハロゲン化合物や酸化アンチモンなど
の難燃化剤、カーボンブラックなどの着色剤、ニトリル
ゴムやポリアミノシロキサン以外のシリコーン化合物な
どの可撓性付与剤などの機能性改善剤を加えることがで
きる。
【0029】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。合成例1 :ビス(4−マレイミドフェニル)メタン10
0g、ビス(4−アミノフェニル)メタン27.7gを
200mlの溶媒ジメチルホルムアミド(DMF)中で
120℃に30分間加熱しこれを水にあけ得られた沈澱
物をろ過、乾燥し付加物Aを120.2g得た。核磁気
共鳴法によりマレイミドのビニルプロトンを確認した。
【0030】合成例2:平均分子量1900で分子両末
端にグリシジルエーテルを有するポリジメチルシロキサ
ン(信越化学製:“X−22−163A”)100gと
n−ブチルアミン15.4gを60℃で2時間混合した
後、残存のブチルアミンを室温下で減圧留去させて変性
シリコーンA1を得た。
【0031】合成例3:合成例2と同じ原料を用い、加
熱混合の時間を1時間にした以外は同じ方法で変性シリ
コーンA2を得た。合成例4 :平均分子量900で分子両末端にエポキシ基
を有するポリジメチルシロキサン(信越化学製:“KF
−105”)100gとブチルアミン32.4gを60
℃で2時間混合した後、残存のブチルアミンを室温下で
減圧留去させて変性シリコーンAS1を得た。
【0032】合成例5:平均分子量1900で分子両末
端にグリシジルエーテルを有するポリジメチルシロキサ
ン(信越化学製:“X−22−163A”)100gと
アリルアミン12.0gを60℃で2時間混合した後、
残存のアリルアミンを室温下で減圧留去させて変性シリ
コーンA3を得た。
【0033】合成例6:平均分子量2000で分子両末
端にアミノ基を有するポリジメチルシロキサン(信越化
学製:“X−22−161A”)100gとアリルグリ
シジルエーテル11.4gを60℃で2時間混合し、変
性シリコーンA4を得た。
【0034】実施例1:ビス(4−マレイミドフェニ
ル)メタン34.2g、2,2−ビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン11.4gと、これに
付加物Aを8.6g加え、150℃にて20分間加熱、
かくはんし、冷却後、平均粒径18μの球状シリカ40
8g、平均粒径7μmの破砕シリカ45g、3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン4.5g、変性シリコーン
A1を7.9g、レブリン酸ブチルtertブチルパー
オキシケタール1.6g、1,4−ビス(2−(2−
(tert−ブチルパーオキシ)プロピル))ベンゼン
0.4g、カルナウバワックス0.8gを2本ロールを
用いて75℃で30分間混合することで樹脂組成物を得
た。この組成物の温度180℃、成形時間3分の条件で
トランスファー成形し樹脂硬化物を得た。得られた樹脂
組成物の流動性、および硬化物の強度および弾性率を表
2に示す。
【0035】実施例2:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに変性シリコーンA2を用いた以外は、同条
件下で同じ材料を同じ量比で混合し、樹脂組成物を得
た。実施例1と同様に成形し物性を測定した。結果を表
2に示す。
【0036】実施例3:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに変性シリコーンAS1を用いた以外は、同
条件下で同じ材料を同じ量比で混合し、樹脂組成物を得
た。実施例1と同様に成形し物性を測定した。結果を表
2に示す。
【0037】実施例4:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに変性シリコーンA3を用いた以外は、同条
件下で同じ材料を同じ量比で混合し、樹脂組成物を得
た。実施例1と同様に成形し物性を測定した。結果を表
2に示す。
【0038】実施例5:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに変性シリコーンA4を用いた以外は、同条
件下で同じ材料を同じ量比で混合し、樹脂組成物を得
た。実施例1と同様に成形し物性を測定した。結果を表
2に示す。
【0039】比較例1:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに分子両末端にアミノ基を有するポリジメチ
ルシロキサン(信越化学製“X−22−161B”)を
用いた以外は、実施例1と同様に樹脂組成物を得た。得
られた樹脂組成物および硬化物の特性を表2に示す。
【0040】比較例2:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに分子両末端にエポキシ基を有するポリジメ
チルシロキサン(信越化学製“X−22−163A”)
を用いた以外は、実施例1と同様に樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物および硬化物の特性を表2に示す。
【0041】比較例3:実施例1中の変性シリコーンA
1の代わりに分子両末端にエポキシ基を有するポリジメ
チルシロキサン(信越化学製“X−22−163A”)
7.4gとn−ブチルアミン0.6gを用い、これらは
予め混合することなく他の成分を2本ロールで混練する
際にそれぞれ個別に系に加えた以外は、実施例1と同様
に樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物および硬化物
の特性を表2に示す。表2より明らかなように本発明に
よる樹脂組成物は、成形時の流動性およびそれより得ら
れる硬化物の物性に優れていることがわかる。
【0042】
【表1】
【0043】(1)マレイミドA=ビス(4−マレイミ
ドフェニル)メタン アリルフェノールA=2,2−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン シリカA=平均粒径18μmの球状シリカ シリカB=平均粒径7μmの破砕シリカ カップリング剤A=3−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン PDMS=ポリジメチルシロキサン 過酸化物A=レブリン酸ブチルジ−tertブチルパー
オキシケタール 過酸化物B=1,4−ビス(2−(2−(tert−ブ
チルパーオキシ)プロピル))ベンゼン
【0044】
【表2】
【0045】(1)スパイラルフローはEMMIに準拠
した金型を用い成形圧70kg/cm2 成形温度180
℃で行い圧の充分かかった部分の長さを測定した。 (2)曲げ強度の測定はJIS−D695に従い長さ1
00mm,幅100mm,厚み4mmの試験片を用い
た。
【0046】
【発明の効果】本発明は、特定の成分を必須成分とする
ことにより、成形特性に流動性に優れているだけでな
く、硬化物の弾性率が低く熱ストレスが小さいという物
性を有する、半導体封止用樹脂に好適な樹脂組成物を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/3415 C09D 4/00 PDS H01L 23/29 23/31

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリマレイミド (B)分子内に2個以上のアリル基を有するアリルフェ
    ノール化合物 (C)下記一般式(I)で表される変性ポリシロキサン
    及び (D)シリカ 【化1】 〔式中、R1 はCH3 ,C6 5 または下記一般式(I
    I)で表される基のいずれかであり、R2 は下記一般式
    (II)で表される基、CH3 またはC6 5 のいずれか
    であってR1 又はR2 の少なくとも一方は一般式(II)
    で表される基を有し、R3 はCH3 ,C6 5 のいずれ
    かであり、mは1以上の整数であり、nは0以上の整数
    を示す〕 【化2】−R4 −A−R5 ・・・・・(II) 〔式中、−A−は−OCH2 CH(OH)CH2 NH−
    で表される2価の残基でR4 はアルキレン基、R5 は脂
    肪族、脂環族または芳香族の炭化水素基を表す〕を必須
    成分とする半導体封止用樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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