JPH0576190U - 小型電子機器におけるスピーカの支持機構 - Google Patents
小型電子機器におけるスピーカの支持機構Info
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- JPH0576190U JPH0576190U JP7524591U JP7524591U JPH0576190U JP H0576190 U JPH0576190 U JP H0576190U JP 7524591 U JP7524591 U JP 7524591U JP 7524591 U JP7524591 U JP 7524591U JP H0576190 U JPH0576190 U JP H0576190U
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Abstract
(57)【要約】
[目的] スピーカの発音部からの余分な振動を抑制
し、ケースの他の部分に伝わらないようにすることを目
的とする。 [構成] 上ケース11の側部に窓孔11bを設け、こ
の窓孔11bの周りの部分の内面に肉薄な一定幅の部分
11cを介在させて、所要高さの上囲い壁15aを垂設
し、これに対向させて下ケース12の底壁上には下囲い
壁15bを立設し、上下の囲い壁15a,15bの端面
を突き合わせて密閉された箱部15を形成し、下囲い壁
15bの内側中央部には筒状の支持部材15dを設け、
この支持部材15dと下ケース底壁の下囲い壁15bで
囲まれた部分15cを肉薄に形成し、箱部15内にはコ
ーン型のスピーカ14を収容し、このスピーカ14を窓
孔11bの周囲縁と支持部材15dとで上下から挟持す
る。
し、ケースの他の部分に伝わらないようにすることを目
的とする。 [構成] 上ケース11の側部に窓孔11bを設け、こ
の窓孔11bの周りの部分の内面に肉薄な一定幅の部分
11cを介在させて、所要高さの上囲い壁15aを垂設
し、これに対向させて下ケース12の底壁上には下囲い
壁15bを立設し、上下の囲い壁15a,15bの端面
を突き合わせて密閉された箱部15を形成し、下囲い壁
15bの内側中央部には筒状の支持部材15dを設け、
この支持部材15dと下ケース底壁の下囲い壁15bで
囲まれた部分15cを肉薄に形成し、箱部15内にはコ
ーン型のスピーカ14を収容し、このスピーカ14を窓
孔11bの周囲縁と支持部材15dとで上下から挟持す
る。
Description
【0001】
この考案はスピーカを有する小型電子機器において発音部から生じるびびり現 象を抑制するようにしたスピーカの支持機構に関する。
【0002】
スピーカを有する小型の電子機器例えば電子鍵盤楽器を示せば図4のとおり( 内部が見えるように上,下のケースを開けてある)であり、発音機構を内蔵する ケースCは、上ケース1と下ケース2とで横長扁平に形成され、下ケース2の後 方には電源供給用の電池ボックスBがケース2と一体に形成され、前方には所要 音階分の鍵盤Kが配設され、一方、上ケース1は前半部に上記鍵盤Kを露出収容 する横長な開口1aを備え、後半部の裏面両側にはそれぞれコーン型のスピーカ 4が配設されると共に、中央部には集積回路と抵抗器及びコンデンサ等の電子部 品からなる音源回路,複数の音色回路,増幅器及び電源回路等を備えたプリント 基板3が配設され、又後半部表面には音色,音量等を制御する各種のスイッチ, ボリューム部材が取付けられていて、鍵盤Kの押鍵操作により音源発振器からの 信号をプリント基板3上の選択された音色回路を通じて音色信号に変化させ、こ れを増幅器で増幅させてスピーカ4から放音するようになされている。
【0003】
ところで、上記従来の電子鍵盤楽器ではスピーカ4が上ケース1と下ケース2 からなる箱体内の側部空所に裸の状態に配設され、図5のようにスピーカフレー ム4aの外端縁を上ケース1の側部に設けられた放音用の格子部1bの内周面に 単にビス止めされるだけのものであるため、使用時にスピーカ4のコーン紙の裏 側(下ケース側)に生じる空気振動の一部は底壁で反射され又はこれに伝わり、 下ケースを振動させて上ケースとの接合部分におけるびびりを発生させ、一部は 箱体内を自由に伝播してプリント基板及び基板上の電子部品をここに振動させて 同様に不快なびびり音を生じて聞きづらいものになる。このような現象は小型携 帯用の電子楽器や電子楽器玩具において、スピーカから大音量で放音する際に特 に著しかった。そこで、この考案は発音部における余分な振動を抑制すると共に 減衰させてケースの他の部分に伝わらないようにすることを目的とする。
【0004】
上記目的のもとにこの考案は上ケースと下ケースからなり側部にコーン型のス ピーカを備える小型電子機器として、上ケースの側部にスピーカ取付け用の窓孔 を設け、該窓孔の周りの部分の内面には肉薄な一定幅の部分を介在させて所要高 さの上囲い壁を下向きに設ける一方、下ケースの底壁上には上囲い壁に対抗し端 面が突き合う下囲い壁を設け、上下の囲い壁でケース中に密閉された箱部を形成 し、下囲い壁の内側には所要高さの筒状の支持部材を設けると共に該支持部材と 下囲い壁で囲まれる下ケースの底壁の部分を肉薄に形成し、上記箱部内にスピー カを収容し、これを上記窓孔の周囲縁と支持部材とで挟持することを特徴として いる。
【0005】
図1ないし図3はこの考案を電子鍵盤楽器に適用した例を示すものであり、機 体をなすケースCは合成樹脂からなる横長で前半部が低く段付けられた下向き皿 状の上ケース11と同じく皿状の下ケース12とで横長扁平に形成され、下ケー ス12の後方には電源供給用の電池ボックスがケースと一体に形成され、前方に は所要の音階分の鍵盤Kが配設され、上ケース11の段付けられた前半部は上記 鍵盤Kを露出収容する横長な開口11aを備えて枠状をなし、後半部の両側には スピーカの放音用の格子部材16を取付けるべき角形,円形等の窓孔11b(図 では角形)が設けられると共に中央部表面には音色,音量等を制御する各種のス イッチ部材13aやボリューム部材13bが取付けられ、又上ケース11の裏面 には集積回路と抵抗器及びコンデンサ等の電子部品からなる音源回路,複数の音 色回路,増幅器及び電源回路等を備えたプリント基板(図示せず)が前記のよう に配設されている。
【0006】 そして、上ケース11の後半部両側における窓孔11bの周りの部分の内面に は、図2,図3(便宜のため片側だけを示す)のように窓孔11bの周囲縁の外 側に上ケース壁部の肉厚の半分程度に肉薄に形成された一定幅の部分11cを介 在させて窓孔11bを包囲し、その形状に相似すると共に高さを上ケース後半部 の周壁の高さにほぼ等しくした上囲い壁15aが下向きに突設され、これに対向 させて下ケース12の後半部両側には上囲い壁15aと同じ形状で高さを周壁の 高さにほぼ一致させた下囲い壁15bがケース底壁から上向きに突設されていて 、これらの囲い壁15a,15bは上下のケース11,12を結合させたとき、 互いの端面が突き合せられて窓孔11bの部分を除いてケースCの内部両側に密 閉した箱部15を形成するようになされ、それらの対向端面は密閉効果を確保す るために斜面をなしている。
【0007】 又、下囲い壁15bの内側の中央部には筒状をなした所要高さのスピーカの支 持部材15dが設けられ、この支持部材15d及び下ケース12の底壁のうち下 囲い壁15bで囲まれた部分15cは上ケースの窓孔11bの周りの一定幅の部 分11cと同じく他の壁部の肉厚の半分程度に肉薄に形成されている。
【0008】 そして、上ケース11両側の窓孔11bには、図3に示すように窓孔11bと 同じ形状でこれより一回り大きな周囲枠16aの内側にケースの長手方向に平行 な複数の細杆16bを一定の間隔をおいて設けた格子部材16を、細杆16bの 部分を窓孔11bにそれぞれ下側からスナップ式に嵌め込みかつ周囲枠16aの 部分を窓孔11bの周囲縁下面に密接させて装着し、又、各格子部材16の周囲 枠16aの下面には両面テープ等の結合部材17(ビスの場合はパッキングを介 在させる)によりスピーカフレーム14aの外端縁を取付けてコーン型のスピー カ14をそれぞれ垂設し、この状態で、上下のケース11,12の角隅や中央部 に設けられたつなぎ突子18a,18b並びに上囲い壁15aと下囲い壁15b をそれぞれ突き合わせるようにして上ケース11を下ケース12にかぶせ、つな ぎ突子18a,18bに下側からビス19をねじ込むことにより上下のケースは 図1のように一体に結合される。
【0009】 その際には、図2のように下囲い壁15b中に設けた筒状支持部材15dの上 端面がスピーカ14のマグネット14cの保持プレート14dの下面に圧接する ことになり、スピーカ14は上下から支えられて安定し、又スピーカ14は上囲 い壁15aと下囲い壁15bで形成される箱部15内の密閉空間に収容されると 共にスピーカ14は緩衝ばねの役割を持つ窓孔周囲の肉薄な一定幅の部分11c 及び同じく肉薄な下囲い壁15b内の底壁の一部分15c,筒状支持部材15d を介して上下のケース11,12に対し柔軟に支持される。
【0010】 そこで、使用時には押鍵操作により、プリント基板上の音色回路を通じ信号が スピーカ14のコイルに入り、コーン紙14bを振動させて楽音を生じ、その楽 音が格子部材16を介して前方に放音される。
【0011】 この場合、スピーカ14は密閉された箱部15内に収容されるので、コーン紙 14bの振動に伴いその裏側に生じる空気振動は箱部15を構成する上下の囲い 壁15a,15bに遮断されて、ケースの内部に進むことなく、又スピーカ14 は上ケース11と下ケース12に対し肉薄な部分11c,15c,15dを介し 柔軟に支持されているので、コーン紙14bの振動により派生するスピーカ14 自体の振動もこれを柔軟に支える上下ケースの肉薄な部分11c,15c,15 dにより減衰されて、ケースの他の部分に伝わらず、スイツチ部材や電子部品を 振動させることがない。
【0012】 なお、上述の例ではスピーカ14をステレオ効果が得られるようにケースの両 側に設けるようにしたものを示したが、これは片側だけでもよく、又上述の例で は電子鍵盤楽器について説明したがテープレコーダ等のスピーカを内蔵する他の 小型の電子機器にも適用することができる。
【0013】
以上のようにこの考案では、上ケースと下ケースからなり側部にコーン型のス ピーカを配置する小型電子機器のスピーカの支持機構として、上記のように構成 したので、スピーカのコーン紙の裏側に生じる空気振動を密閉箱部により確実に 遮断してケース内への進入を防ぐことができ、又コーン紙の振動に起因するスピ ーカ自体の振動も、窓孔の周囲縁と支持部材による上下からの安定した支持によ つて抑制されると共に上ケースと下ケースの肉薄な部分の柔軟な支えによつて減 衰されて他の部分に伝わらず、不快なひびり音の発生を適切に防ぐことができる 。そして、密閉箱部は上下のケースに一体に形成した囲い壁の接合によつて作ら れ、格別の箱体を必要とせず、スピーカの取付けにもねじを必要としない。
【図1】この考案を適用した電子鍵盤楽器の斜視図。
【図2】図1のX−X線に沿った断面図。
【図3】上ケースと下ケースの一側の部分を分離して示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】従来の電子鍵盤楽器の上下のケースを開いた状
態の斜視図。
態の斜視図。
【図5】図4のY−Y線に沿った断面図。
11 上ケース 11b 窓孔 12 下ケース 13 スイッチ部材 14 スピーカ 14a スピーカフレーム 15 箱部 15a 上囲い壁 15b 下囲い壁 16 格子部材 C ケース K 鍵盤
Claims (1)
- 【請求項1】 上ケースと下ケースからなり側部にコー
ン型のスピーカを備える小型電子機器において、上ケー
スの側部にスピーカ取付け用の窓孔を設け、該窓孔の周
りの部分の内面には肉薄な一定幅の部分を介在させて所
要高さの上囲い壁を下向きに設ける一方、下ケースの底
壁上には上囲い壁に対抗し端面が突き合う下囲い壁を設
け、上下の囲い壁でケース中に密閉された箱部を形成
し、下囲い壁の内側には所要高さの筒状の支持部材を設
けると共に該支持部材と下囲い壁で囲まれる下ケースの
底壁の部分を肉薄に形成し、上記箱部内にスピーカを収
容し、これを上記窓孔の周囲縁と支持部材とで挟持する
ことを特徴とする小型電子機器におけるスピーカの支持
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075245U JP2516897Y2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 小型電子機器におけるスピーカの支持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075245U JP2516897Y2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 小型電子機器におけるスピーカの支持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576190U true JPH0576190U (ja) | 1993-10-15 |
JP2516897Y2 JP2516897Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13570649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991075245U Expired - Fee Related JP2516897Y2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 小型電子機器におけるスピーカの支持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516897Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6972358B2 (en) | 2001-09-19 | 2005-12-06 | Yamaha Corporation | Electronic keyboard musical instrument |
EP4026116A1 (fr) * | 2019-09-04 | 2022-07-13 | Adele H. | Piano électronique |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57142791U (ja) * | 1981-02-28 | 1982-09-07 | ||
JPS60145777U (ja) * | 1984-03-08 | 1985-09-27 | 三菱電機株式会社 | スピ−カ−装置 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP1991075245U patent/JP2516897Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57142791U (ja) * | 1981-02-28 | 1982-09-07 | ||
JPS60145777U (ja) * | 1984-03-08 | 1985-09-27 | 三菱電機株式会社 | スピ−カ−装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6972358B2 (en) | 2001-09-19 | 2005-12-06 | Yamaha Corporation | Electronic keyboard musical instrument |
US7348477B2 (en) | 2001-09-19 | 2008-03-25 | Yamaha Corporation | Electronic keyboard musical instrument |
EP4026116A1 (fr) * | 2019-09-04 | 2022-07-13 | Adele H. | Piano électronique |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2516897Y2 (ja) | 1996-11-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |