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JPH03202394A - 感圧複写紙の製造方法 - Google Patents

感圧複写紙の製造方法

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Publication number
JPH03202394A
JPH03202394A JP2173111A JP17311190A JPH03202394A JP H03202394 A JPH03202394 A JP H03202394A JP 2173111 A JP2173111 A JP 2173111A JP 17311190 A JP17311190 A JP 17311190A JP H03202394 A JPH03202394 A JP H03202394A
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Japan
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ink
paper
sensitive copying
capsule
parts
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JP2173111A
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Masanao Tajiri
政直 田尻
Hiroichi Furukawa
博一 古川
Toshio Koide
小出 敏生
Shunsuke Shioi
塩井 俊介
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マイクロカプセルインキを用いる感圧複写紙
の製造方法に関し、特に良好な性能を有する感圧複写紙
を、比較的小型の乾燥装置を用いて容易に製造する方法
に関するものである。
(従来の技術) クリスタルバイオレットラクトン、ヘンジイルロイコメ
チレンブルー等の電子供与性発色剤と、活性白土、フェ
ノール−ホルムアルデヒド縮合物、芳香族カルボン酸の
多価金属塩等の電子受容性顕色剤との組合わせ、或いは
カルボン酸ニッケル塩とN、N−ジーベンジルージーチ
オーオキザ旦ド、有機リン酸鉄塩と没食子酸ラウリル等
の金属塩と配位子化合物との組合わせなど、各種色原体
物質の反応によって発色する原理を利用した感圧複写紙
はよく知られている。
一般に、かかる感圧複写紙は、相分離法、界面重合法、
1n−situ法などの方法で調製された色原体物質含
有マイクロカプセルを支持体に塗布した上用紙(cB)
、上記色原体物質と反応して発色するもう一方の色原体
物質を支持体に塗布した下用紙(cF)、上記マイクロ
カプセルと色原体物質を支持体の別々の面に塗布した中
用紙(cFB)が適宜組合わされて実用されている。
又、別に上記マイクロカプセルと色原体物質を積層或い
は混合層として支持体の同一面に塗布した所謂単体感圧
複写紙と呼ばれるものもある。更にその単体感圧複写紙
の裏面にカプセル層を設け、上記下用紙や中用紙を適宜
組合わせた単体感圧複写紙セット等がある。
通常、これらの感圧複写紙は、水性系の塗料を大型の塗
工機で支持体に塗布することによって製造されるが、特
殊な製造方法として、カプセルをインキ化し、印刷機に
よってスポット印刷する方法がある。
カプセルインキのスポット印刷は、高価なカプセル塗料
を支持体の必要箇所にのみ印刷できるため、水性系塗料
を大型の塗工機で支持体全面に塗布する方法に比較して
、例えば部分的に色調の異なる複写紙が得られるなどの
小回りがきき、目的とする品種によっては経済的に非常
に優れた特徴を発揮する。しかし、このように印刷方式
は、塗工機による方法と比べて大きなメリットを有する
反面、その方式によってはまだ充分とは言い難い面があ
る。
(発明が解決しようとする課題) 即ち、カプセルインキを支持体に塗布して良好な発色性
の感圧複写紙を得るには、その塗布量をできるだけ多く
する必要があるが、その為に溶剤系の蒸発乾燥型カプセ
ルインキを使用すると、多くの溶剤を蒸発させる為の大
型乾燥装置が必要となり、又、使用される溶剤が特にア
ルコールであると、紙にシワが発生し易くなる欠点が付
随する。
また、紫外線硬化型のカプセルインキを使用する場合に
は、蒸発乾燥型のインキを使用する場合に比較して、小
型の乾燥装置で製造可能であるが、樹脂の配合割合が蒸
発乾燥型インキに比べて高いために、印刷箇所が透明化
しやすく、更に、樹脂の影響を受けて、カプセルが圧破
壊され難くなるため、発色性の面で劣ったものになりが
ちである。
本発明の目的は、カプセルインキを用いて感圧複写紙を
製造する際の、上記の如き欠点を解消して、より実用性
の高い感圧複写紙を容易に製造する方法を提供するもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明は、(a)色原体物質を内包するマイクロカプセ
ル、(b)揮発性アルコール、(c)紫外線硬化性化合
物、及び(d)光重合開始剤を基本成分とするカプセル
インキを支持体に印刷し、硬化せしめることを特徴とす
る感圧複写紙の製造方法である。
(作用) 本発明者等は、カプセルインキを構成するインキ媒体と
して紫外線硬化性化合物と揮発性アルコールを併用する
ことによって、アルコールを媒体として使用する系にお
いて起こりがちであったシワの発生が効果的に抑えられ
、しかも、発色性が良好で、印刷部の不透明性も良好な
感圧複写紙が得られ、更に紫外線硬化性化合物が重合の
初期段階でアルコールに不溶化するために、アルコール
の配合量がかなり多い系においても小型の熱風乾燥装置
と紫外線照射装置を併用して或いは紫外線照射装置のみ
で高速印刷してもガイドロール汚れを生じないレベルま
でインキを乾燥出来るという予想もしない効果が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明において用いられる色原体物質としては、例えば
電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤との組合せ、或い
は金属塩と配位子化合物との組合せなどが挙げられる。
電子供与性発色剤としては、例えば感圧複写紙の分野で
公知となっている下記の如き物質が例示される。
3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)6−シメ
チルア逅ノフタリド、3−(P−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3.3−ビス(1,2−ジメチルインドール
−3−イル)−5ジメチルアミノフタリド、3,3−ビ
ス(9エチルカルバゾール−3−イル)−6−シメチル
アミノフタリド等のトリアリルメタン系染料、4゜4′
−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテ
ル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−2,4
,5−)’Jクロロフェニルロイコオーラミン等のジフ
ェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー
、P−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチア
ジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3
−フエニル−スピロ−ジナフトピラン、3−プロビルー
スピロージヘンゾビラン等のスピロ系染料、ローダミン
−B−アニリノラクタム、ローダミン(0クロロアニリ
ノ)ラクタム、ローダミン(0クロロアニリル)ラクタ
ム等のラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
クロロフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ
)7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−’1−
N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−P
−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ジエチルア貴ノー6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−
メチルアミン)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ピペリジノ−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キ
シリジノフルオラン等のフルオラン系染料、3.3−ビ
ス〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−
メトキシフェニル)エチレン−2−イル)−4,5,6
,7−チトラクロロフタリド等の赤外発色系染料等およ
びこれらのl捏合物。
電子受容性顕色剤としては、例えば感圧複写紙の分野で
公知となっている下記の如き物質が例示される。
酸性白土、活性白土、アクパルジャイト、ゼオライト、
ヘントナイトの如き粘土類、フェノール樹脂、特公昭5
1−25174号に記載の如き各種芳香族カルボン酸の
多価金属塩、特開昭54106316号に記載の如き2
,2′−ビスフェノールスルホン化合物の亜鉛塩等およ
びこれらの混合物。
金属塩と配位子化合物との組合せとしては、例えば感圧
複写紙の分野で公知となっている下記の如き組合せが例
示される。
ステアリン酸ニンケルとN、N’ −ジーベンジルージ
ーチオーオキザミド、ラウリル酸ニッケルとα−ベンジ
ルグリオキシム、バナジン酸トリカプリルメチルアンモ
ニウムと8−ハイドロオキシキノリンスルホン酸ドデシ
ルアミン、モリブデン酸ベンジルラウリルジメチルアン
モニウムとプロトカテキュ酸ラウリル、ステアリン酸チ
タンと没食子酸ラウリル、ナフテン酸鉄と没食子酸ヘン
シル、ポリフェロフェニルメチルシロキサンとメチレン
ビス(8−オキシキノリン)、バルミチン酸銅とN、N
’ −ビス−2−オクタノイルオキシエチルジエチルジ
チオオキザミド、ラウリル酸コバルトとジー〇−トリル
グアニジン、ヒノキチオールとポリハナドフェニルメチ
ルシロキサン、特開昭58−38191号に記載の有機
リン酸鉄と没食子酸ラウリル等の組合せおよびこれらの
混合物。
上記の如き色原体物質をマイクロカプセル化する場合、
色原体物質は、通常オイルに溶解した状態でカプセル化
されるが、かかるオイルとしては、下記の如き物質が例
示される。
綿実油などの植物油類、灯油、パラフィン、ナフテン油
、塩素化パラフィンなどの鉱物油類、アルキル化ビフェ
ニル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレン
、ジアリールエタン、トリアリールメタン、ジフェニル
アルカンなどの芳香族系炭化水素類、オレイルアルコー
ル、トリデシルアルコール、ベンジルアルコール、1〜
フエニルエチルアルコール、グリセリンなどのアルコー
ル類、オレイン酸などの有機酸類、ジメチルフタレート
、ジエチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジ
オクチルフタレート、アジピン酸ジエチル、アジピン酸
プロピル、アジピン酸ジ−n−ブチル、アジピン酸ジオ
クチルなどのエステル類、トリクレジルホスフェート、
トリブチルホスフェート、トリブチルホスファイト、ト
リブチルホスフオキザξドなどの有機リン酸化合物、フ
ェニルセロソルブ、ペンジルカービトール、ポリプロピ
レングリコール、プロピレングリコールモノフェニルエ
ーテルなどのエーテル類、N、N−ジメチルアミノくド
、N、 N〜ジメチルステアラミド、N、N’ −ジヘ
キシルオクチルアミドなどのアミド類、ジイソブチルケ
トン、メチルへキシルケトンなどのケトン類、エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネートなどのアルキレ
ンカーボ不−1類等およびこれらの混合物。
なお、色原体物質の配合量は、通常オイル100重量部
に対して1〜80重量部重量部組囲で調整される。
カプセル化法としては、従来から公知のコアセルベーシ
ョン法、界面重合法、1n−situ法等が適宜選択し
て使用できるが、合成樹脂を壁膜材とするのが好ましく
、なかでもメラミンホルムアルデヒド樹脂を壁膜材とす
るカプセルを用いた場合は、発色鮮明性等品質面でより
優れた感圧複写紙が得られるため特に好ましい。
なお、これらのマイクロカプセルには、必要に応して酸
化防止剤、紫外線吸収剤等を含有させることもできる。
本発明において用いられる揮発性アルコールとしては、
例えばメタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、nブタノール、n−ヘキ
サノール、シクロヘキサノール等炭素数6以下のアルコ
ールが挙げられる。
中でも炭素数3以下のアルコールは乾燥性の面で特に好
ましい。
紫外線硬化性化合物としては、例えばビニル又はビニリ
デン基を一個以上、好ましくは複数個有する化合物が挙
げられ、具体的にはアクリロイル基、メタクリロイル基
、アリル基、不飽和ポリエステル、ビニルオキシアクリ
ルアくド基等を有する化合物が挙げられる。最も代表的
なものは、ポリオール、ポリアミン又はアミノアルコー
ル等と不飽和カルボン酸との反応物、ヒドロキシル基を
持つアクリレート又はメタクリレートとポリイソシアネ
ートとの反応物である。代表的な化合物としては、例え
ばポリエチレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ヘキ
サンジオールジアクリレート、1.2−ブタンジオール
ジアクリレート、エポキシ樹脂とアクリル酸との反応物
、メタクリル酸とペンタエリスリトールとアクリル酸と
の反応物、マレイン酸とジエチレングリコールとアクリ
ル酸の縮合物、メチルメタクリレート、スチレン及びこ
れらの混合物等が挙げられる。
なお、揮発性アルコールと紫外線硬化性化合物の配合比
率は、通常、95:5〜10:90(重量部)であり、
より好ましくは80:20〜20:80(重量部)であ
る。
光重合開始剤としては、例えば芳香族ケトン、キノン化
合物、エーテル化合物、ニトロ化合物等が挙げられ、具
体的にはヘンゾキノン、フェナンスレンキノン、ナフト
キノン、ジイソプロピルフェナンスレンキノン、ベンゾ
インブチルエーテル、ベンゾイン、フロインブチルエー
テル、ごヒラ−ケトン、ミヒラーチオケトン、フルオレ
ノン、トリニトロフルオレノン、β−ベンゾイルアミノ
ナフタレン等が挙げられる。
なお、光重合開始剤の配合量は、通常、紫外線硬化性化
合物100重量部に対して0.1〜10重量部重量部箱
囲である。
本発明におけるインキには、必要に応して光重合の効率
を高めるための増感剤やマイクロカプセルを支持体によ
り強固に固定させるための接着剤、さらには、白色顔料
、発色減感成分、カプセル保護材、酸化防止剤、蛍光染
料、可塑剤等を添加することができる。
増感剤としては、例えばトリエタノ−ルア旦ン、N−メ
チルジェタノールアミン、N、N−ジメチルエタノール
アミン、N−メチルモルホリン等が挙げられる。
接着剤としては、例えばポリ酢酸ビニル、ポリアクリル
酸エステル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビ
ニルブチラール、エチルセルロース、ニトロセルロース
、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースア
セテートブチレート等が挙げられる。
白色顔料としては、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸
マグネウシム、ケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、リ
ン酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無機顔料、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
発色減感成分としては、ロイコ系記録材料の場合には、
各種のアミノ化合物等か挙げられ、鉄キレート系記録材
料の場合には、特開昭59−38089号に記載の如き
有機リン系化合物やアミノカルボン酸基を有する化合物
等が用いられる。
上記の如き成分を含有するインキ媒体への色原体物質内
包マイクロカプセルの分散は、使用する揮発性アルコー
ルがメタノールやエタノールの如く水と混和する溶剤の
場合には、水性系のカプセル分散液を濾過した後に、こ
の溶剤で洗浄と濾過を数回繰り返すことによって水を除
去して得たケーキ状のカプセルをインキ媒体に再分散す
ることによっても可能である。しかし、通常は、水性系
のカプセル分散液を、調製された分散液のまま、或いは
濾過等の濃縮工程を経た後に、通気乾燥、表面乾燥、流
動乾燥、気流乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、赤
外線乾燥、高周波乾燥、超音波乾燥、微粉砕乾燥等の手
段により分散媒を除去して粉体カプセルとした後、これ
をインキ媒体に分散することによってなされる。
なお、インキ媒体へのカプセルの配合量は、通常、イン
キ媒体(揮発性アルコール+紫外線硬化性化合物)10
0重量部に対してカプセル2〜100重量部程度であり
、好ましくは7〜60重量部重量部節囲である。
かくして調製された色原体物質内包カプセルインキは、
フレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷、スクリーン印刷等によって、例えば紙、合成紙等の
適当な支持体に或いは該支持体上に受容層を設けてなる
受容シートの裏面や表面上に塗布され、土用紙や中用紙
や単体感圧複写紙とされる。また、カプセルに内包され
た色原体物質と反応して発色するもう一方の色原体物質
を、該カプセルインキに添加して調製したインキを支持
体に塗布すれば単体感圧複写紙となる。
インキの乾燥硬化は、通常、熱風や赤外線の小型乾燥装
置と紫外線照射装置を併用することによってなされるが
、使用するアルコールの種類や使用量によっては、紫外
線照射装置のみでよい場合がある。
カプセルインキの塗布量は、調製されたインキの種類に
応して適宜決定されるものであり、特に限定されるもの
ではないが、一般に乾燥重量で0゜3〜lOg/rTf
、好ましくは2〜6g/%である。
受容層を形成する色原体物質は、カプセルに内包された
色原体物質と反応して発色する物質であり、これらは必
要に応してボール短ル、アトライター、サンドミル等に
より粉砕処理が施された後、通常の白色顔料、バインダ
ー、さらには必要に応して分散剤、有色染料、螢光増白
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤等の各種助剤が
添加され、水性塗液として調製される。
白色顔料については、カプセルインキ塗布層中に添加さ
れる物質として例示したものと同種のものが使用でき、
バインダーとしては、水溶性或いはラテンクス系等の各
種バインダーが使用される。
水溶性バインダーとしては、ゼラチン、アルブミン、カ
ゼインなどのプロティン類、穀物澱粉、α化澱粉、酸化
澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉などの澱粉類、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ースなどのセルロース類、寒天、アルギン酸ソーダ、ア
ラビアゴムなどのサン力ロース類の如き水溶性天然高分
子化合物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、酢酸
ビニル−無水マレイン酸のナトリウム塩、スチレン−無
水マレイン酸のアンモニウム塩等のマレイン酸共重合体
塩、ブタジェン−メタクリル酸のナトリウム塩などの如
き水溶性合成高分子化合物等が挙げられる。
ラテックス系バインダーとしては、スチレンブタジェン
ラテックス、アクリロニトリル−ブタジェンラテックス
、アクリル酸エステル系ラテックス、酢酸ビニル系ラテ
ックス、メチルメタクリレート−ブタジェンラテックス
およびこれらのカルボキシ変性(例えばアクリル酸)ラ
テックス等が挙げられる。
かくして調製された受容層形成塗液は、エアーナイフコ
ーター、ロールコータ−、ブレードコーター、サイズプ
レスコーター、カーテンコータービルブレードコーター
、ショートドウエルコーター等各種公知の塗布方法によ
って、例えば紙、合成紙等の如き各種支持体上に塗布さ
れる。
受容層形成塗液の塗布量は、調製された塗液の種類等に
応して適宜決定されるものであり、特に限定するもので
はないが、一般乾燥重量でに2〜15 g/rrT、好
ましくは3〜7 g/rtTである。
「実施例」 以下に、本発明の効果をより一層明確なものとするため
に、実施例および比較例を掲げるが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
なお、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ
重量部および重量%を表わす。
実施例1 (カプセルインキの調製) クリスタルバイオレットラクトン8部をアルキルジフェ
ニルエタン100部(商品名ハイゾール5AS−296
,日本石油化学社製)に加熱溶解して内相油を得た。エ
チレン−無水マレイン酸共重合体(商品名EMA31.
モンサント社製)の3.0%水溶液200部に、20%
苛性ソーダ水溶液を滴下してpHを6.0とした液に、
この内相油を乳化した後、この系を55°Cに昇温した
別に、37%ホルムアルデヒド水溶液45部にメラミン
15部を加え、60°Cで15分間反応させてプレポリ
マー水溶液を調製した。
このプレポリマー水溶液を前記乳化液中に滴下し、更に
、撹拌しながら0.1 N−塩酸を滴下してpHを5,
3とした後、80°Cまで加温し、その温度で1時間保
持後、0.2 N−塩酸でpHを3.5に下げ、更に3
時間保温した後放冷して平均粒径3゜0μのカプセル分
散液を得た。
次いで、このカプセル分散液を濾過した後に風乾して得
た粉体カプセル100部を、エタノール300部に再分
散し、更に光重合開始剤を含有する紫外線硬化性化合物
(商品名グランデインクT003、大日本インキ社製)
100部を添加したカプセルインキを調製した。
(上用紙の作t?、) 40 g/rrrの原紙に上記カプセルインキをフレキ
ソ印刷した後、小型熱風乾燥装置と紫外線照射装置でイ
ンキを硬化して、インキ量3.0g/rrfのスポット
印刷物を得た。なお、得られた印刷物には全くシワの発
生がなかった。また、印刷時にガイドロールには実用上
問題となる汚れは発生しなかった。
(下用紙の作成) 軽質炭酸カルシウム65部、酸化亜鉛20部、3.5−
ジ(α−メチルベンゼン)サリチル酸亜鉛とα−メチル
スチレン・スチレン共重合体との混融物(混融比80/
20)15部、ポリビニルアルコール水溶液5部(固型
分)及び水300部をボールミルに入れて24時間粉砕
して得た分散液に、カルボキシ変性スチレン・ブタジェ
ン共重合体ラテックス20部(−固型部)を加えて調製
した顕色剤塗液を40g/rrfの原紙に乾燥重量が5
g10fとなるようにエアーナイフコーターで塗抹して
下用紙を得た。
(発色性の評価) 得られた上用紙と下用紙を重ねてタイプライタ−で印字
したところ良好な発色像が得られた。
比較例1 (カプセルインキの調製) 実施例1と同様にして調製した粉体カプセル100部を
、エタノール600部に再分散した後、更にエチルセル
ロースNα14(バーキュレス社製)80部を添加して
カプセルインキを調製した。
(上用紙の作成) 40g/rrfの原紙に上記カプセルインキをフレキソ
印刷した後、大型熱風乾燥装置でインキを乾燥して、イ
ンキ量3.2g/rrrのスポット印刷物を得た。なお
、得られた印刷物には全面にシワの発生が認められた。
また、印刷時にガイドロールには実用上問題となる汚れ
は発生しなかった。
(発色性の評価) 得られた上用紙と実施例1と同様にして得た下用紙を重
ねてタイプライタ−で印字したところ良好な発色像が得
られた。
比較例2 (カプセルインキの調製) 実施例1と同様にして調製した粉体カプセル100部を
、紫外線硬化性化合物(商品名グランデインクT−00
3.大日本インキ社製)400部に分散してカプセルイ
ンキを調製した。
(上用紙の作成) 40g/n(の原紙に上記カプセルインキをフレキソ印
刷した後、紫外線照射装置でインキを硬化して、インキ
量3.1g/rrfのスポット印刷物を得た。得られた
印刷物にはシワの発生は認められなかったが、印刷部分
が透明化する傾向にあった。
なお、印刷時にガイドロールには実用上問題となる汚れ
は発生しなかった。
(発色性の評価) 得られた上用紙と実施例1と同様にして得た下用紙を重
ねてタイプライタ−で印字したが、極めて不鮮明な発色
像しか得られなかった。
実施例2 4Qg/rrfの原紙に実施例1と同様にして調製した
カプセルインキをフレキソ印刷した後、紫外線照射装置
のみでインキを硬化して、インキ量3゜2g/rrrの
スポット印刷物を得た。得られた上用紙を実施例1と同
様にして発色性の評価を行ったところ、良好な発色像が
得られた。
なお、得られた印刷物には全くシワの発生が認められず
、印刷時にガイドロールには実用上問題となる汚れは発
生しなかった。
比較例3 カプセルインキの調製において、エタノール300部の
代わりに酢酸エチル300部を用いた以外は実施例1と
同様にしてカプセルインキを調製し、以下、実施例2と
同様にして上用紙を作成し、発色性の評価を行ったとこ
ろ、良好な発色像が得られた。しかし、実施例2の場合
と比較して印刷時のガイドロールに汚れが発生する傾向
にあった。
〔効果〕
本発明の方法では、良好な性能を有する感圧複写紙が極
めて効率良く製造できた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)色原体物質を内包するマイクロカプセル、
    (b)揮発性アルコール、(c)紫外線硬化性化合物、
    及び(d)光重合開始剤を基本成分とするカプセルイン
    キを支持体に印刷し、硬化せしめることを特徴とする感
    圧複写紙の製造方法。
  2. (2)揮発性アルコールと紫外線硬化性化合物の配合比
    率が80:20〜20:80の範囲である請求項(1)
    記載の感圧複写紙の製造方法。
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