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JP6414142B2 - 培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法 - Google Patents

培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法 Download PDF

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Description

本技術は、観察対象物を培養したまま観察することが可能な培養容器の温度制御に係る培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法に関する。
細胞等の観察対象物を生存させたまま観察する際に、観察対象物を培養しながらの観察を可能とする培養容器が利用される。培養容器は、観察対象物の培養に適した環境(以下、培養環境)を維持するため、温度、湿度やガス(CO等)分圧等を調節することが可能に構成されている。観察対象物は、ウェルプレート(複数のウェルが設けられたプレート)の各ウェルに収容され、ウェルプレートが培養容器に収容されることで培養環境に維持されるものが一般的である。
ここで、培養容器は、各ウェルの培養環境を可能な限り均一にできるものが望ましい。培養環境がウェルによって異なると、観察対象物の細胞等の成育速度等が異なり、観察に不適当となるためである。例えば、特許文献1には、ウェルプレートの底面に配置される「透明発熱プレート」を備える培養容器が開示されている。当該発熱プレートによって、ウェルプレートの底面が均一に加熱され、培養環境の均一化が可能とされている。
特開平10−28576号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような発熱プレートを利用した場合であっても、発熱プレート自体の発熱が温度ムラを生じ、培養環境の均一化は不十分となるおそれがある。特に、発熱プレートがウェルプレートの底面に配置されるため、観察のために発熱プレートは透明である必要があり、発熱体の構造も制約を受けると考えられる。
加えて、培養容器は、ウェルプレートの交換等のために頻繁に開放されることが多いが、培養容器が開放された際に培養環境を維持するためには、発熱プレートを高精度に制御する必要があり、発熱プレートの応答性等も問題となる。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、培養環境の維持に適した培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る培養温度制御装置は、筐体と、第1のヒーターと、温度センサと、制御部とを具備する。
上記筐体は、第1の基板と上記第1の基板と対向する第2の基板とを含む。
上記第1のヒーターは、上記第1の基板に配置されている。
上記温度センサは、上記筐体内の温度を検出する。
上記制御部は、上記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含み、上記筐体の開放時に上記第1の温調部から上記第2の温調部へと切り替えるよう制御する。
上記第1の温調部は、目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整する。
上記第2の温調部は、オン/オフ制御によって上記第1のヒーターの温度を調整する。
この構成によれば、培養空間(筐体内部)が閉塞されている間は第1の温調部が目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整し、培養空間が開放されると第2の温調部がオン/オフ制御によって第1のヒーターの温度を調整する。第1の温調部は、目標温度と温度センサで検出された温度に基づいて第1のヒーターの温度を精確に調整することができ、培養空間が開放されると、第2の温調部がオン/オフ制御によって迅速に培養空間の温度を目標温度へ復帰させることが可能となっています。したがって、本培養温度制御装置は、培養空間の開閉も含めて培養空間内の温度を精確に維持することが可能であり、観察対象物を培養しながら観察することに適する。
上記第1の温調部は、PID制御により上記第1のヒーターの温度を調整してもよい。
PID(Proportinal/Integral/Differential)制御は、測定された温度と目標温度の差異を解消するためのフィードバック制御であり、精確な温度調整が可能であるが、目標温度への到達に時間を要する。上記構成によれば、培養空間が開放されたときにはオン/オフ制御によって迅速な目標温度への復帰が可能であるため、PID制御による温度調整に時間を要することが問題とならない。
上記第2の温調部は、上記第1のヒーターを上記筐体の開放に応じてオン状態にし、所定時間経過後にオフ状態にしてもよい。
培養空間が開放された後に第1のヒーターのオン状態を維持すると培養空間内の温度が上昇し過ぎるため、所定時間経過後にオフ状態とすることによって培養空間内の温度を一定範囲内に維持することが可能となる。
上記制御部は、上記筐体の閉塞前に上記第2の温調部から上記第1の温調部に切り替えるよう制御してもよい。
培養空間が開放され、第2の温調部がオン/オフ制御により培養空間内の温度を目標温度に近づけた後は、第1の温調部が精確に温度調整をすることができる。
上記第1の温調部は上記第1のヒーターを上記筐体の閉塞に応じてオフ状態にし、所定時間経過後にオン状態にしてもよい。
上記培養温度制御装置は、上記筐体の開閉を検出する開閉検出部を更に具備し、
上記制御部は、上記開閉検出部での開閉の検出に応じて上記第1のヒーターを制御してもよい。
上記制御部は、上記筐体が開放されると上記第1のヒーターをオン状態とし、所定時間経過後にオフ状態とするように上記第2の温調部を制御し、上記所定時間経過後に上記第1のヒーターの温度を調整するように上記第1の温調部を制御してもよい。
上記制御部は、上記筐体が閉塞されると上記第1のヒーターをオフ状態とするように上記第1の温調部及び上記第2の温調部を制御してもよい。
上記培養温度制御装置は、上記第2の基板に配置された第2のヒーターを更に具備し、
上記制御部は、上記第2のヒーターを制御してもよい。
第1のヒーターに加え、第2のヒーターによって培養空間を加熱することで、培養空間内の温度を迅速に目標温度に近づけることが可能となる。
上記第2の基板は、光透過性を有する透明部材からなるものであってもよい。
上記第1の基板は、光透過性を有する透明部材からなるものであってもよい。
上記筐体は細胞を含むウェルプレートを格納可能であり、
上記温度センサは上記ウェルプレート内の少なくとも1つのウェル内に配置されてもよい。
上記筐体は、本体部分と上記本体部分に対して開閉可能に構成された蓋部分とを備え、上記蓋部分には上記第2の基板を嵌め込むための開口が設けられていてもよい。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る培養観察装置は、光源部と、撮像部と、培養温度制御部とを具備する。
上記光源部は、細胞に光を照射する。
上記撮像部は、上記細胞の画像を撮像する。
上記培養温度制御部は、第1の基板と上記第1の基板と対向する第2の基板とを含む筐体と、上記第1の基板に配置された第1のヒーターと、上記筐体内の温度を検出する温度センサと、上記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含む制御部とを具備する培養温度制御部とを具備し、
上記制御部は、上記筐体の開放時に上記第1の温調部から上記第2の温調部へと切り替えるよう制御し、
上記第1の温調部は、目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整し、
上記第2の温調部は、オン/オフ制御によって上記第1のヒーターの温度を調整する。
上記培養観察装置は、上記光源部と上記撮像部との間に配置されるステージを更に有し、
上記ステージは上記筐体を支持するよう構成されていてもよい。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る培養温度制御方法は、第1の基板と上記第1の基板と対向する第2の基板とを含む筐体と、上記第1の基板に配置された第1のヒーターと、上記筐体内の温度を検出する温度センサと、目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整する第1の温調部と、オン/オフ制御によって上記第1のヒーターの温度を調整する第2の温調部とを備える培養温度制御装置を準備する。
上記筐体の開放時に上記第1の温調部から上記第2の温調部へと切り替えるよう制御する。
以上のように、本技術によれば、培養環境の維持に適した培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法を提供することが可能である。
第1の実施形態に係る培養観察装置の模式図である。 第1の実施形態に係る培養容器の模式図である。 同培養容器の第1透明部材の模式図である。 同培養容器に収容されるウェルプレートの模式図である。 同培養容器の使用時の形態を示す模式図である。 比較例に係る培養容器に設けられた各ヒーターと観察対象物の温度の変化を示すグラフである。 第1の実施形態に係る培養容器の液体の水位と観察対象物の温度低下量を示す表である。 第2の実施形態に係る培養容器の模式図である。 第3の実施形態に係る培養容器の模式図である。 第4の実施形態に係る培養容器の模式図である。 第4の実施形態に係る培養容器の模式図である。 第5の実施形態に係る培養容器の模式図である。 第6の実施形態に係る培養容器の模式図である。 第7の実施形態に係る培養観察装置の模式図である。 同培養観察装置の第1透明部材における温度分布を示す模式図である。 第8の実施形態に係る培養観察装置の模式図である。 同培養観察装置における絞りリングに対する赤外線照射部の配置を示す模式図である。 第9の実施形態に係る培養観察装置の制御部の機能的構成を湿す模式図である。 同培養観察装置における、蓋部分の開放の前後における測定温度を示すグラフである。 同培養観察装置における、蓋部分の開放の前後における測定温度を示すグラフである。 同培養観察装置における、蓋部分の開放の前後における測定温度を示すグラフである。 実施例に係る温度センサを設置したウェルとそのウェルに設けられた温度センサを示す模式図である。 実施例に係る液体の水位を示す模式図である。 実施例に係る測定値を示す表である。 実施例に係る測定値を示す表である。 実施例に係る測定値を示すグラフである。
(第1の実施形態)
本技術の第1の実施形態に係る培養観察装置及び培養容器について説明する。
[培養観察装置の構成]
図1は、本実施形態に係る培養観察装置1の模式図である。同図に示すように、培養観察装置1は、照明光源11、光ファイバ12、照明光学系13、ステージ14、顕微鏡光学系15、撮像素子16及び制御部17を有する。ステージ14には、観察対象物(細胞等)を収容した培養容器20が載置されている。培養観察装置1は、観察対象物(細胞等)の位相差像の撮像が可能な位相差顕微鏡であるものとすることができる。
照明光源11は、ハロゲンランプ等の任意の光源を利用することができる。照明光源11は、制御部17によって発光タイミング等の制御を受けるものとすることも可能である。光ファイバ12は、照明光源11から照射された照明光を照明光学系13に伝達する。光ファイバ12も任意のものを利用することができる。
照明光学系13は、光ファイバ12から伝達された照明光を、位相差像の生成に適した均一照明光に調整する。照明光学系13は、第1レンズ131、第2レンズ132、リング絞り133及びコンデンサレンズ134を有するものとすることができる。第1レンズ131及び第2レンズ132は、照明光学系に一般に必要とされるフィールドレンズ等である。リング絞り133は、詳細は後述するが、リング状のスリットが設けられた板状の部材であり、第1レンズ131及び第2レンズ132を通過した照明光を絞る。コンデンサレンズ134は、レンズ絞り133を通過した照明光を観察対象物に集光するレンズである。
ステージ14は、培養容器20を支持し、培養容器20の位置を調整する。ステージ14はモータ等によって、垂直方向(光学軸に沿った方向)及び水平方向(光学軸に垂直な方向)に移動可能なものが好適である。ステージ14は、制御部17によって駆動が制御され、培養容器20を移動させるものとすることができる。
顕微鏡光学系15は、照明光学系13から照射され、培養容器20(に収容された観察対象物)を透過した光から位相差像を結像させる。顕微鏡光学系15は、図示しない対物レンズ、位相差板及び結像レンズ等を備えるものとすることができる。
撮像素子16は、顕微鏡光学系15によって結像された観察対象物の位相差像を撮像する。撮像素子16はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであるものとすることができる。撮像素子16の出力は、制御部17に供給されるものとすることができる。
制御部17は、情報処理装置等であり、ステージ14やその他の構成に制御信号を供給し、観察対象物の撮像を制御すると共に、撮像素子16の出力から位相差像を生成する。また、制御部17は、詳細は後述するが、培養容器20の環境(温度等)を取得し、その環境を制御するものとすることも可能である。
培養観察装置1は以上のような構成を有する。なお上述した培養観察装置1の構成は一例であり、これと異なる構成とすることも可能である。例えば、撮像素子16の替わりに人間が肉眼で観察対象物を観察するための接眼レンズ等が設けられていてもよい。
[培養容器の構成]
上述した培養観察装置1において利用することが可能な培養容器20について説明する。図2は、培養容器20の模式図である。培養容器20は、内部にウェルプレート30を収容可能に構成されている。図2(a)はウェルプレート30が収容された培養容器20を示し、図2(b)はウェルプレート30と培養容器20を別々に示す。
図2に示すように、培養容器20は、筐体部材21、第1透明部材23、第2透明部材22、封止リング24及び防水部材25を有する。筐体部材21、第1透明部材23及び第2透明部材22によって空間(培養空間とする)が形成されている。
筐体部材21は、第1透明部材23及び第2透明部材22とともに培養空間を形成する。
筐体部材21の形状は特に限定されず、円筒形状や直方体形状であるものとすることができる。筐体部材21の材質も特に限定されないが、合成樹脂等からなるものとすることができる。
筐体部材21は、蓋部分211と本体部分212からなるものとすることができ、蓋部分211が本体部分212に対して開閉することにより、ウェルプレート30の交換が可能に構成されている。蓋部分211と本体部分212は、例えばヒンジ(図示せず)によって開閉可能に構成されているものとすることができる。蓋部分211には、第2透明部材22を嵌め込むための開口が設けられ、本体部分212には第1透明部材23を嵌め込むための開口が設けられている。
また、蓋部分211には、ガス供給孔213とガス排出孔214が設けられている。ガス供給孔213は図示しないガス源(ガスボンベ等)に接続され、培養空間に所定のガス(例えば二酸化炭素)を供給可能に構成されている。ガス排出孔214は、培養空間内の気体を排出可能に構成されている。ガス供給孔213とガス排出孔214は、不使用時には閉塞可能に構成されている。
第1透明部材23は、本体部分212の開口に嵌め込まれ、培養空間の底面を形成する。第1透明部材23は、培養空間に収容されたウェルプレート30が載置される部材である。第1透明部材23は、光透過性を有する材料、例えばガラスや合成樹脂からなるものとすることができる。第1透明部材23は、ウェルプレート30(に収容された観察対象物)を透過した照明光を顕微鏡光学系15に到達させるため、ウェルプレート30の大部分又は全部と対向する大きさのものが好適である。
また、第1透明部材23は、所定温度に維持することが可能なヒーターとすることができる。図3は、第1透明部材23を示す模式図である。同図に示すように、第1透明部材23は、光透過性を有する透明板231に、透明導電膜232が形成された構成とすることができる。透明導電膜232は、電極233に接続され、電極233からの電力供給を受けて発熱する。なお、第1透明部材23はこのような構成に限られず、光透過性を有し、かつ発熱することが可能な構成であればよいが、第1透明部材23の面内において均一に(ムラなく)加発熱することができるものが好適である。
第2透明部材22は、蓋部分211の開口に嵌め込まれ、第1透明部材23に対向する。第2透明部材22は、光透過性を有する材料、例えばガラスや合成樹脂からなるものとすることができる。第2透明部材22は、照明光学系13から照射された照明光をウェルプレート30(に収容された観察対象物)に到達させるため、ウェルプレート30の大部分又は全部と対向する大きさのものが好適である。第2透明部材22は、第1透明部材23と同様に所定温度に維持することが可能なヒーターとすることが可能である。
封止リング24は、筐体部材21の蓋部分211と本体部分212の間に配置され、両者の間で培養空間を封止する。封止リング24は、ゴム等の弾性材料からなる環状の部材とすることが可能である。
防水部材25は、第1透明部材23と本体部分212の間で液体(後述)の漏洩を防止し、培養空間への液体の注入を可能とする。防水部材25は、第1透明部材23を本体部分212に嵌め込んだ後に、第1透明部材23と本体部分212の継ぎ目に塗布された合成樹脂とすることができる。また、防水部材25はこの他にも第1透明部材23と本体部分212の間で液体の漏洩を防止できる構成とすることが可能である。
[ウェルプレートについて]
培養空間に収容されるウェルプレート30について説明する。ウェルプレート30は、市販のウェルプレートを利用することが可能である。図4は、ウェルプレート30を示す模式図である。図4(a)はウェルプレート30の斜視図であり、図4(b)はウェルプレート30の断面図である。同図に示すように、ウェルプレート30は、2次元的に配列された複数のウェル31を有する。各ウェル31は、同一の孔径及び深さを有し、各ウェル31に観察対象物(細胞等)を収容可能に構成されている。また、各ウェル31には、観察対象物と共に細胞の培養液等を収容することも可能である。
ウェルプレート30において、ウェル31の外周には、スカート32が設けられている。
スカート32は、各ウェル31の深さよりも長く(高く)、即ち、ウェルプレート30の載置面から各ウェル31の底面が離間するように形成されている。
また、スカート32が設けられていないウェルプレートも存在する。図4(c)はスカート32が設けられていないウェルプレート30を示す模式図である。この場合、各ウェル31の底面が、ウェルプレート30の載置面に当接する。
本実施形態においては、スカート32を有するウェルプレートとスカート32を有しないウェルプレートのいずれであってもウェルプレート30として利用することが可能である。ウェルプレート30は、培養容器20に収容されることにより、第1透明部材23上に載置される。したがって、スカート32が設けられたウェルプレート30の場合、ウェル31の底面と第1透明部材23は離間し、スカート32が設けられていないウェルプレート30の場合には、ウェル31の底面は第1透明部材23に当接する。
[培養容器の使用形態]
上述の構成を有する培養容器20の使用形態について説明する。図5は、使用時の培養容器20を示す模式図である。
同図に示すように、培養容器20の培養空間には、ウェルプレート30と共に液体Lが収容されている。また、ウェルプレート30の各ウェル31には観察対象物S(細胞を含む培地等)が収容されている。液体Lは、熱伝導率の高い液体、例えば水が好適であり、特に気泡の発生を防止するため、脱気装置で脱気体した蒸留水が好適である。液体Lの量は同図に示すように、ウェルプレート30の各ウェル31の周囲を満たす程度が好適であり、詳細は後述する。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係る培養容器20の効果について説明する。比較として、上記液体Lを培養空間内に注入しない培養容器(以下、培養容器αとする)を利用する。
培養容器αにおける培養環境の変化を次のようにして確認した。なお、培養容器αは、温度と湿度を維持可能な保温チャンバー(25℃)に収容されていると共に、培養容器α内には温度と湿度を計測するセンサが設けられ、その出力に基づいて培養容器αやステージに設けられたヒーターがフィードバック制御されているものとする。
図6は、培養容器αを開放した際の、培養容器αに設けられた各ヒーター(透明部材)と観察対象物の温度の変化を示すグラフである。培養容器αの開放とは、本実施形態に係る培養容器20でいえば蓋部分211を本体部分212に対して開放することを意味し、ウェルプレート30の交換のための開放を想定している。
同図に示すように、培養容器αの培養空間が所定条件(温度37℃)に維持されている際に、培養容器αが開放されると、培養空間の温度が低下する。このため、各ヒーターが培養環境を維持するために発熱量を増加させる。しかしながら、培養環境の変化(温度低下)にヒーターの加温が間に合わず、観察対象物の温度が一時的に1.5℃下降している。同様に培養容器αが閉塞されると、ヒーターの温度を瞬時に下げることができないため、観察対象物の温度が一時的に上昇している。
このように、比較例に係る培養容器αにおいては、各ヒーターをフィードバック制御したとしても培養環境の変化に追随させることができず、観察対象物が培養環境の変化の影響を受けるおそれがある。これにより、観察対象物である細胞等がダメージを受ければ、以降の観察に重大な影響が生じる。
これに対し、本実施形態に係る培養容器20においては、培養空間への液体Lの注入により、培養環境の変化を抑制する。図7は、液体Lの水位とウェル31に収容された観察対象物の温度低下量を示す表である。図7(a)はスカート32(図4参照)が設けられたウェルプレート30についての温度低下量、図7(b)はスカート32が設けられていないウェルプレート30についての温度低下量を示す。なお、図7(a)に係るウェルプレート30においてウェル31の底面と第1透明部材23の距離は7mmであり、図7(b)に係るウェルプレート30においては0mm(当接)である。
図7(a)及び(b)に示すように、液体Lによって観察対象物の温度低下量が減少していることがわかる。また、ウェル31の底面と第1透明部材23の距離が短く、液体Lの水位が高いほど温度低下量が小さいことがわかる。これにより、培養環境の変化による観察対象物へのダメージが生じず、即ち、観察対象物を観察に適した状態に維持することが可能である。
このように、本実施形態に係る培養容器20は、培養空間への液体Lの注入が可能に構成されており、培養空間に注入された液体Lの高い熱伝導率によって、培養容器αが開放された際の培養環境の変動を抑制することが可能である。
(第2の実施形態)
[培養容器の構成]
本技術の第2の実施形態に係る培養容器について説明する。培養観察装置については、第1の実施形態と同様とすることができる。図8は、本実施形態に係る培養容器40を示す模式図である。
同図に示すように、本実施形態に係る培養容器40は、第1の実施形態と同様の筐体部材21、第2透明部材22、第1透明部材23、封止リング24及び防水部材25に加え、サイドヒーター41を有する。培養空間には第1の実施形態と同様に液体Lが注入されている。
サイドヒーター41は、培養空間にウェルプレート30が収容された際にウェルプレート30の周囲に環状に配置されるヒーターである。サイドヒーター41は、リボンヒーターやラバーヒーターを利用することが可能である。サイドヒーター41は、制御部17(図1参照)によって所定温度(例えば37℃)に設定される。
第1の実施形態においては、培養空間に液体Lを注入することにより、培養容器20が開放された際の培養環境の変動を抑制された。本実施形態においてはさらに、ウェルプレート30の面内における培養環境の均一化を実現することが可能である。
具体的には、ウェルプレート30の各ウェル31について、内周側(中央部分)のウェル31の温度に比べ、外周側(周縁部分)のウェル31の温度が低下する場合があり、これは、第1透明部材23の発熱により熱が電極他端部に流れていくために発生する温度分布が直接ウェル31に伝わっているためと考えられる。ここで、本実施形態においては、サイドヒーター41によってウェルプレート30の外周を加熱することにより、外周側のウェル31の温度低下を防止し、内周側と外周側のウェル31の温度差を抑制することが可能である(実施例参照)。また、本テストではウェルプレート30と同程度の寸法の第1透明部材23を使用したが第1透明部材23の外径が大きく、そのうちの中央部の温度分布が平らなところの上にウェルプレート30を配置する場合、ウェルプレート30に第1透明部材23の温度分布は影響しない。しかし、この時ウェル31中の培地(観察対象物Sに含まれる)の気化の影響により外周部の温度が内周部に対して上がり、この影響が顕著に出る。ウェルプレート30の周りに液体Lを注入することで液体Lの気化による湿度の影響によりウェルプレート30の外周部、内周部の気化の程度をほぼ同程度とし、外周部と内周部の温度差を抑制することが可能となる(図26参照)。
(第3の実施形態)
[培養容器の構成]
本技術の第3の実施形態に係る培養容器について説明する。培養観察装置については、第1の実施形態と同様とすることができる。図9は、本実施形態に係る培養容器50を示す模式図である。
同図に示すように、本実施形態に係る培養容器50は、第1の実施形態と同様の筐体部材21、第2透明部材22、第1透明部材23、封止リング24及び防水部材25に加え、ウェルプレート支持部材51を有する。培養空間には第1の実施形態と異なり液体Lは注入されていない。
ウェルプレート支持部材51は、本体部分212に接合され、ウェルプレート30を第1透明部材23と離間させて支持することが可能に構成されている。ウェルプレート支持部材51は、断熱性の高い材料からなるものとすることができる。
ウェルプレート支持部材51によって、ウェルプレート30が第1透明部材23に当接しないため、第1透明部材23からスカート32への熱伝導のムラが防止される。これにより、ウェルプレート30の内周側と外周側のウェル31の温度差を抑制することが可能である。この場合は液体Lがないことから、顕微鏡光学系15と観察対象物Sとの光学距離は問題にならない。
(第4の実施形態)
[培養容器の構成]
本技術の第4の実施形態に係る培養容器について説明する。培養観察装置については、第1の実施形態と同様とすることができる。図10は、本実施形態に係る培養容器60を示す模式図である。図10(a)は培養容器60の断面図であり、図10(b)は培養容器60の一部の構成の平面図である。
同図に示すように、本実施形態に係る培養容器60は、第1の実施形態と同様の筐体部材21、第2透明部材22、第1透明部材23、封止リング24及び防水部材25に加え、多孔質部材61を有する。培養空間には第1の実施形態と同様に液体Lが注入されている。
多孔質部材61は、多孔質材料、例えば、調湿建材からなる部材であり、ウェルプレート30の周囲において液体Lの液面に当接するように配置される。多孔質部材61は本体部分212に接合されていてもよく、液体Lの液面に浮遊していてもよい。
また、多孔質部材61には液体Lを注入するための注入孔611が設けられていてもよく、これにより、多孔質部材61の配置後に注入孔611を用いて液体Lを注入することが可能となる。
多孔質部材61によって、次のような効果が得られる。即ち、上述のように培養容器60は、ステージ14が駆動されることによって移動するが、この移動によって液体Lの液面が波立ち、ウェル31に液体Lが混入することが考えられる。ここで、本実施形態においては多孔質部材61によって液面Lが被覆されているため、液体Lがウェル31に混入することを防止することが可能である。一方で、多孔質部材61はその多孔質によって液体Lの蒸気を透過可能であるため、液体Lによる培養環境の変動を抑制する効果は妨げられない。
また、培養容器60は、上記多孔質部材61に加え、飛散防止部材を有していてもよい。図11は、飛散防止部材62を有する培養容器60を示す模式図である。図11(a)は培養容器60の断面図であり、図11(b)は培養容器60の一部の構成の平面図である。
同図に示すように飛散防止部材62は、多孔質部材61に接合され、ウェルプレート30の周縁部を被覆するように配置されている。飛散防止部材62は、柔軟性を有する材料、例えばゴムシートからなるものとすることが可能である。飛散防止部材62によって、液体Lが多孔質部材61とウェルプレート30の間から飛散し、ウェル31に混入することを防止することが可能である。
(第5の実施形態)
[培養容器の構成]
本技術の第5の実施形態に係る培養容器について説明する。培養観察装置については、第1の実施形態と同様とすることができる。図12は、本実施形態に係る培養容器70を示す模式図である。図12(a)は培養容器70の一部の構成の断面図であり、図12(b)は培養容器70の一部の構成の平面図である。
本実施形態に係る培養容器70は、第1の実施形態と同様の筐体部材21、第2透明部材22、封止リング24及び防水部材25を有する(図5参照)が、図12に示すように第2透明部材71の構成が異なる。第2透明部材71は、切り欠き711を有する。
切り欠き711は、第2透明部材71においてウェルプレート30のスカート32が当接する位置に形成されている。図においては、切り欠き711は4箇所に設けられているが、これに限られない。切り欠き711によって、ウェルプレート30の設置後に液体Lを注入する場合であっても、液体Lを速やかにウェルプレート30と第2透明部材71の間に流入させることが可能となる。
(第6の実施形態)
[培養容器の構成]
本技術の第5の実施形態に係る培養容器について説明する。培養観察装置については、第1の実施形態と同様とすることができる。本実施形態に係る培養容器80は、第1の実施形態と同様の筐体部材21、第2透明部材22、封止リング24及び防水部材25を有する(図5参照)が、第2透明部材の構成が異なる。図13は、本実施形態に係る培養容器80の第2透明部材81の模式図である。
同図に示すように、第2透明部材81は、第1の実施形態に係る第1透明部材23(図3参照)とは異なり、光透過性を有する透明板811に、透明板811の部分領域(破線で示す)毎に透明導電膜812が形成された構成とすることができる。各部分領域に形成された透明導電膜812は、各部分領域毎に電極813の対に接続され、電極813からの電力供給を受けて発熱する。第2透明部材81をこのような構成とすることにより、各部分領域毎に発熱温度を調整することが可能となり、第1透明部材23の発熱温度の点からもウェルプレート30における各ウェル31の培養環境(温度)を均一化させることが可能である。特に、各部分領域毎に、又は各ウェル31毎に温度センサ(図示せず)を設けることによって部分領域毎のフィードバック制御も可能となる。
(第7の実施形態)
[培養観察装置の構成]
本技術の第7の実施形態に係る培養観察装置について説明する。図14は、本実施形態に係る培養観察装置90の模式図である。同図に示すように培養観察装置90は、第1の実施形態に係る培養観察装置1と同様に、照明光源11、光ファイバ12、照明光学系13、ステージ14、顕微鏡光学系15、撮像素子16及び制御部17を有する。さらに、培養観察装置90は、これらの構成に加え、送風機構91を有する。なお、培養観察装置90には、第1から第6の実施形態において示した各培養容器の何れもセットすることが可能であるが、ここでは第1の実施形態に係る培養容器20を例にとって説明する。
図14に示すように、送風機構91は、顕微鏡光学系15の周囲から培養容器20の第1透明部材23に送付する。送風機構91は、ガスボンベ等のガス源に接続されたノズルであってもよく、ファンを備えた送風機構であってもよい。送風機構91は、図14に示すように、顕微鏡光学系15を挟むように配置された2基とすることができるが、1基又はより多数が設けられてもよい。
送風機構91によって、第1透明部材23に送風することにより、第1透明部材23の発熱温度を均一化させることが可能となる。図15は、第1透明部材23における温度分布を示す模式図である。図15(a)は送風機構91による送風がなされていないときの温度分布を、図15(b)は送風機構91による送風がなされているときの温度分布をそれぞれ示す。
図15(a)に示すように、送風機構91が設けられない場合、第1透明部材23においては、第1透明部材23の中央部と周縁部において温度差が生じている。これは、第1透明部材23の面方向(厚みに垂直方向)に沿って熱が流れるためである。ここで、図15(b)に示すように、送風機構91によって第1透明部材23への送風がなされた場合、第1透明部材23の中央部と周縁部の温度差が減少している。これは、送風がなされたことによって第1透明部材23の下面(培養容器外側)が冷却され、熱の流れる方向が厚み方向になったためと考えられる。
このように、本実施形態に係る培養観察装置90においては、第1透明部材23の発熱温度を均一化することが可能であり、即ちウェルプレート30の各ウェル31の培養環境を均一化することが可能である。
(第8の実施形態)
[培養観察装置の構成]
本技術の第8の実施形態に係る培養観察装置について説明する。図16は、本実施形態に係る培養観察装置100の模式図である。同図に示すように培養観察装置100は、第1の実施形態に係る培養観察装置1と同様に、照明光源11、光ファイバ12、ステージ14、顕微鏡光学系15、撮像素子16及び制御部17を有するが、照明光学系の構成が異なる。また、培養観察装置100はさらに、赤外光源102及び光ファイバ103を有する。なお、培養観察装置90には、第1から第6の実施形態において示した各培養容器の何れもセットすることが可能であるが、ここでは第1の実施形態に係る培養容器20を例にとって説明する。
赤外光源102は、赤外線を発生する光源であり、ハロゲンランプ等の任意の光源を利用することができる。光ファイバ103は、赤外光源102から照射された赤外線を照明光学系104に伝達する。
照明光学系104は、第1レンズ1041、第2レンズ1042、リング絞り1043、赤外線照射部1044及びコンデンサレンズ1045を有するものとすることができる。第1レンズ1041、第2レンズ1042、リング絞り1043及びコンデンサレンズ1045は、第1の実施形態と同様に、照明光源11において生成され、光ファイバ12によって伝達された照明光を観察対象物に照射するための光学系である。
赤外線照射部1044は、光ファイバ103に接続され、光ファイバ103から伝達された赤外線を培養容器20の第2透明部材22に照射するための光学系である。赤外線照射部1044は、カレイドスコープやフライアレイレンズから構成されるものとすることができる。
赤外線照射部1044は、絞りリング1043と所定の位置関係を持って配置されるものとすることができる。図17は、絞りリング1043に対する赤外線照射部1044の配置を示す模式図である。同図に示すように、赤外線照射部1044は、絞りリング1043の観察対象物(培養容器20)側において、絞りリング1043のスリットの内周側に配置されるものとすることができる。
このような構成によって、照明光学系104からは、位相差撮像用の照明光と共に赤外線が培養容器20に対して照射される。赤外線照射部1044とリング絞り1043を上記の位置関係とすることにより、図16に示す照明光A1と赤外線A2のそれぞれの光軸を同一とすることが可能である。
ここで、培養容器20の第2透明部材22(図5参照)を、赤外線吸収性を有する材料からなるものとすることにより、赤外線照射部1044から照射される赤外線によって、第2透明部材22を発熱させることが可能となる。これにより、培養容器20が開放された際に、第1透明部材23に加え、第2透明部材22からも培養空間を加熱することが可能となり、培養環境の維持が容易となる。さらに、照明光学系104のレンズ間距離を調整することで第2透明部材22上での照明光の強度分布が調整でき、温度分布の調整が可能となる。
また、本実施形態に係る培養観察装置100においては、第7の実施形態と同様に第1透明部材23に送風する送風機構を設けてもよい。送風機構によって、第1透明部材23の発熱温度を均一化させ、培養環境の均一化が可能である。
(第9の実施形態)
[培養観察装置の構成]
本技術の第9の実施形態に係る培養観察装置について説明する。本実施形態に係る培養観察装置110は、次のような構成を有する制御部1101を備える。培養観察装置110は、制御部1101以外の構成は第1の実施形態に係る培養観察装置1(図1参照)と同様の構成とすることができる。なお、培養観察装置110には、第1から第6の実施形態において示した各培養容器の何れもセットすることが可能であるが、ここでは第1の実施形態に係る培養容器20を例にとって説明する。
図18は、制御部1101の機能的構成を示す模式図である。同図に示すように、制御部1101は、ヒーター電源1102、切り替え部1103、第1温調器1104、第2温調器1105、計数部1106、クロック信号生成部1107、上蓋開閉スイッチ1108、パワーオン/オフ時間設定部1109を有する。また、培養容器20には、ウェル31の温度を測定する温度センサ1110が設けられているものとする。なお、第2温調器1105は、第1温調器1104に設けられたボリューム調整つまみであってもよい。
図19乃至図21は、上蓋(蓋部分211)の開放の前後における温度センサ1110の測定温度を示すグラフである。図19は、培養容器20に液体Lが注入されていないときの上蓋の開放に伴なう温度変化を示す。このときの温度低下量は2.5℃であった。これは第1透明部材23の第1温調器1104のPID(Proportinal/Integral/Differential)制御の応答Differentialを最大(最速)に設定しても培地気化による温度低下に追いつかないためである。
そこで従来の温調機構から図18に示すロジックで行った結果を図20に示す。ここでは上蓋開放時以外は第1温調器1104のPID制御で行い、閉めたときには第2温調器1105の応答の速いオン/オフ制御に切り替える。
しかし、そのままだと図20に示すように制御温度に達するまでパワーオンし、そこで入熱が終わっても余熱のため温度が上がり続けてしまう。そこでパワーオンしてから一定時間でヒーター電源1102をパワーオフして制御した結果を図21に示す。これにより温度低下量は1℃程度に改善する(上蓋を開閉しない状態では第1温調器1104のPID制御で問題ないため、温度安定後第1温調器1104に切り替える)。ここでは第2温調器1105は温調器としたが、ヒータ電源1102の「出力調整手段」としても本機能は損なわない。
上蓋閉後は温度が上昇するので別のパワーオフ時間(図17中(2))を設ける。さらに、温度上昇量を減らしたい場合は第2透明部材22のヒーター電源1102も同時に切っても良い。これらの制御時間はクロック信号生成部1107によって生成されたクロック信号と計数部1106による計数によって行う。
また上蓋開閉による信号は上蓋開閉スイッチ1108を電気スイッチを備えたものに置き換えればよい。クロック信号生成部1107は例えば水晶発振器、計数部1106はカウンタ回路等でよい。第1温調器1104と第2温調器1105の切り替えは切り替え部1103を用いて行う。これには例えば通常のリレー回路や、マルチプレクサなどを用いてもよい。
以上のように、本実施形態においては、制御部1101がPID制御とオン/オフ制御を切り替えて、第1透明部材23の加熱温度を制御することにより、蓋部分211を開放したときの培養環境の変化を低減することが可能である。
上記各実施形態についての実施例を説明する。なお、下記測定においては、ウェルプレート30の特定のウェル31に温度センサを設置してウェル31内に注入された水(培地の代替)の温度を測定した。図22に、温度センサを設置したウェル31とそのウェルに設けられた温度センサに対応する番号を示す。また、図23に示すように、ウェル31の底面と第1透明部材23の距離を距離B1とし、液体Lの水位(第1透明部材23からの)を水位B2とする。
図24及び図25は、各条件において測定された温度センサ(図22参照)の測定値を示す表であり、図26は多孔質部材を配置した場合の温度センサの測定値を示すグラフである。測定1、2、3から分かるように温度ムラに関しては距離B1が短いほど良いことがわかる。また測定結果1ではウェルプレート外周部の温度が低い。これは第1透明部材23の温度分布を直接反映している傾向があり、サイドヒーター41(第2の実施形態参照)の設置により測定結果1−(1)に示すように内周部に対する外周部の温度低下を抑制可能である。
これに対して測定2、3では第1透明部材23の温度分布を間接的に見るようになるがウェルプレート内周部に対してウェルプレート外周部の温度が高い。これは液体Lが注入されていない測定4、5の場合でも同じであり、理由は後述する。測定4、5の場合は温度ムラは比較的少ないものの温度低下量が大きい(測定4で1.5℃、測定5で2.5℃程度)。一方スカート32(図3参照)があるウェルプレート30を用いた場合に、図9に示すようにウェルプレート支持部材51でスカート32をかさ上げした場合の温度測定結果を図25に示す。
測定6では温度ムラに方向依存性があるのに対して測定7では温度ムラが良化している。これはスカート32の第1透明部材23への接触による熱伝導のムラによるためでウェルプレート支持部材51により温度ムラの改善が確認された。その為、直接液体Lを入れた測定8の場合、温度ムラが悪化している。
スカート32をかさ上げした状態で液体Lを入れた場合、顕微鏡光学系15と観察対象物間の光学距離が伸びすぎ、光学収差が問題となるため、測定9、10でサイドヒーター41を使用した。測定10でサイドヒーター41が37℃のときに温度ムラが良化した。
測定2、3、4、5でウェルプレート30で外周部の温度が高いのは、周囲環境湿度の気化によるもので、図10に示すような多孔質部材61(第4の実施形態参照)に液体Lを含有、飽和させたものをウェルプレート30の外周に設置することで図26に示すようにウェルプレート30の外周部の温度が内周部の温度に一致することが確認されている(ここでは培地の代わりに環境温度と同じ水を代用している)。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
第1の基板と上記第1の基板と対向する第2の基板とを含む筐体と、
上記第1の基板に配置された第1のヒーターと、
上記筐体内の温度を検出する温度センサと、
上記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含む制御部とを具備し、
上記制御部は、上記筐体の開放時に上記第1の温調部から上記第2の温調部へと切り替えるよう制御し、
上記第1の温調部は、目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整し、
上記第2の温調部は、オン/オフ制御によって上記第1のヒーターの温度を調整する
培養温度制御装置。
(2)
上記(1)に記載の培養温度制御装置であって、
上記第1の温調部は、PID制御により上記第1のヒーターの温度を調整する
培養温度制御装置。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の培養温度制御装置であって、
上記第2の温調部は、上記第1のヒーターを上記筐体の開放に応じてオン状態にし、所定時間経過後にオフ状態にする
培養温度制御装置。
(4)
上記(1)から(3)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記制御部は、上記筐体の閉塞前に上記第2の温調部から上記第1の温調部に切り替えるよう制御する
培養温度制御装置。
(5)
上記(4)に記載の培養温度制御装置であって、
上記第1の温調部は上記第1のヒーターを上記筐体の閉塞に応じてオフ状態にし、所定時間経過後にオン状態にする
培養温度制御装置。
(6)
上記(1)から(5)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記筐体の開閉を検出する開閉検出部を更に具備し、
上記制御部は、上記開閉検出部での開閉の検出に応じて上記第1のヒーターを制御する
培養温度制御装置。
(7)
上記(1)から(6)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記制御部は、上記筐体が開放されると上記第1のヒーターをオン状態とし、所定時間経過後にオフ状態とするように上記第2の温調部を制御し、上記所定時間経過後に上記第1のヒーターの温度を調整するように上記第1の温調部を制御する
培養温度制御装置。
(8)
上記(7)に記載の培養温度制御装置であって、
上記制御部は、上記筐体が閉塞されると上記第1のヒーターをオフ状態とするように上記第1の温調部及び上記第2の温調部を制御する
培養温度制御装置。
(9)
上記(1)から(8)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記第2の基板に配置された第2のヒーターを更に具備し、
上記制御部は、上記第2のヒーターを制御する
培養温度制御装置。
(10)
上記(1)から(9)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記第2の基板は、光透過性を有する透明部材からなる
培養温度制御装置。
(11)
上記(1)から(10)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記第1の基板は、光透過性を有する透明部材からなる
培養温度制御装置。
(12)
上記(1)から(11)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記筐体は細胞を含むウェルプレートを格納可能であり、
上記温度センサは上記ウェルプレート内の少なくとも1つのウェル内に配置される
培養温度制御装置。
(13)
上記(1)から(12)のうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
上記筐体は、本体部分と上記本体部分に対して開閉可能に構成された蓋部分とを備え、上記蓋部分には上記第2の基板を嵌め込むための開口が設けられている
培養温度制御装置。
(14)
細胞に光を照射する光源部と、
上記細胞の画像を撮像する撮像部と、
第1の基板と上記第1の基板と対向する第2の基板とを含む筐体と、上記第1の基板に配置された第1のヒーターと、上記筐体内の温度を検出する温度センサと、上記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含む制御部とを具備する培養温度制御部とを具備し、
上記制御部は、上記筐体の開放時に上記第1の温調部から上記第2の温調部へと切り替えるよう制御し、
上記第1の温調部は、目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整し、
上記第2の温調部は、オン/オフ制御によって上記第1のヒーターの温度を調整する
培養観察装置。
(15)
上記(14)に記載の培養観察装置であって、
上記光源部と上記撮像部との間に配置されるステージを更に有し、
上記ステージは上記筐体を支持するよう構成されている
培養観察装置。
(16)
第1の基板と上記第1の基板と対向する第2の基板とを含む筐体と、
上記第1の基板に配置された第1のヒーターと、
上記筐体内の温度を検出する温度センサと、
目標温度と上記温度センサで検出された温度とに基づいて上記第1のヒーターの温度を調整する第1の温調部と、
オン/オフ制御によって上記第1のヒーターの温度を調整する第2の温調部と、
を備える培養温度制御装置を準備し、
上記筐体の開放時に上記第1の温調部から上記第2の温調部へと切り替えるよう制御する
培養温度制御方法。
1、90、100、110…培養観察装置
20、40、50、60、70、80…培養容器
21…筐体部材
22…第2透明部材
23…第1透明部材
25…防水部材
30…ウェルプレート

Claims (13)

  1. 光透過性を有する第1の基板と前記第1の基板と対向し光透過性を有する第2の基板とを含み、前記第1の基板と前記第2の基板の間にウェルプレートを格納可能に構成された筐体を備える培養容器の温度を調整する培養温度制御装置であって、
    前記第1の基板に配置された第1のヒーターと、
    前記筐体内の前記ウェルプレートが有するウェルの温度を検出する温度センサと、
    前記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含む制御部とを具備し、
    前記制御部は、前記筐体の開放時に前記第1の温調部から前記第2の温調部へと切り替え、前記開放期間中に前記第2の温調部をオン状態にし、所定時間経過後にオフ状態にするよう制御し、
    前記第1の温調部は、PID制御に基づいて前記第1のヒーターの温度を調整し、
    前記第2の温調部は、オン/オフ制御によって前記第1のヒーターの温度を調整する
    培養温度制御装置。
  2. 請求項1に記載の培養温度制御装置であって、
    前記制御部は、前記開放期間中に前記第2の温調部をオン状態にし、所定時間経過後にオフ状態にするよう制御し、温度安定後、前記第2の温調部から前記第1の温調部に切り替えるよう制御する
    培養温度制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の培養温度制御装置であって、
    前記制御部は、前記筐体の閉塞時に前記第2の温調部に切り替えるよう制御し、前記閉塞時から所定時間経過後に第2の温調部をオフ状態にするよう更に制御する
    培養温度制御装置。
  4. 請求項1からのうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
    前記筐体の開閉を検出する開閉検出部を更に具備する
    培養温度制御装置。
  5. 請求項1からのうちいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
    前記第2の基板に配置された第2のヒーターを更に具備する
    培養温度制御装置。
  6. 請求項1からのいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
    前記筐体は、本体部分と前記本体部分に対して開閉可能に構成された蓋部分とを備え、前記蓋部分には前記第2の基板を嵌め込むための開口が設けられている
    培養温度制御装置。
  7. 細胞に光を照射する光源部と、
    前記細胞の画像を撮像する撮像部と、
    光透過性を有する第1の基板と前記第1の基板と対向し光透過性を有する第2の基板とを含み、前記第1の基板と前記第2の基板の間にウェルプレートを格納可能に構成された筐体とを備える培養容器と、
    前記光源部と前記撮像部との間に配置されるステージと、前記第1の基板に配置された第1のヒーターと、前記筐体内の前記ウェルプレートが有するウェルの温度を検出する温度センサと、前記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含む制御部とを具備する培養温度制御部とを具備し、
    前記制御部は、前記筐体の開放時に前記第1の温調部から前記第2の温調部へと切り替え、前記開放期間中に前記第2の温調部をオン状態にし、所定時間経過後にオフ状態にするよう制御し、
    前記第1の温調部は、PID制御に基づいて前記第1のヒーターの温度を調整し、
    前記第2の温調部は、オン/オフ制御によって前記第1のヒーターの温度を調整し、
    前記ステージは前記筐体を支持するよう構成されている
    培養観察装置。
  8. 光透過性を有する第1の基板と前記第1の基板と対向し光透過性を有する第2の基板とを含み、前記第1の基板と前記第2の基板の間にウェルプレートを格納可能に構成された筐体とを備える培養容器と、
    前記第1の基板に配置された第1のヒーターと、
    前記筐体内の前記ウェルプレートが有するウェルの温度を検出する温度センサと、
    前記第1のヒーターを調整可能な第1の温調部と第2の温調部とを含む制御部と
    を具備する培養温度制御装置を準備し、
    前記制御部が、前記筐体の開放時に前記第1の温調部から前記第2の温調部へと切り替え、前記開放期間中に前記第2の温調部をオン状態にし、所定時間経過後にオフ状態にするよう制御し、
    前記第1の温調部が、PID制御に基づいて前記第1のヒーターの温度を調整し、
    前記第2の温調部が、オン/オフ制御によって前記第1のヒーターの温度を調整する
    培養温度制御方法。
  9. 請求項1からのいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
    前記制御部の制御時間を計測するクロック信号生成部と計数部を更に具備する
    培養温度制御装置。
  10. 請求項に記載の培養温度制御装置であって、
    前記クロック信号生成部は水晶発振器からなる
    培養温度制御装置。
  11. 請求項又は10に記載の培養温度制御装置であって、
    前記計数部はカウンタ回路からなる
    培養温度制御装置。
  12. 請求項1から及びから11のいずれか一つに記載の培養温度制御装置であって、
    前記第1の温調部と前記第2の温調部の切り替えを行う切り替え部を更に具備する
    培養温度制御装置。
  13. 請求項12に記載の培養温度制御装置であって、
    前記切り替え部はリレー回路またはマルチプレクサからなる
    培養温度制御装置。
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