JPH11337830A - 顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡 - Google Patents
顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡Info
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- JPH11337830A JPH11337830A JP10164174A JP16417498A JPH11337830A JP H11337830 A JPH11337830 A JP H11337830A JP 10164174 A JP10164174 A JP 10164174A JP 16417498 A JP16417498 A JP 16417498A JP H11337830 A JPH11337830 A JP H11337830A
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Landscapes
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】モジュレーションコントラスト像と位相差コン
トラスト像とを迅速かつ安価に観察することができる顕
微鏡対物レンズ及び顕微鏡を提供する。 【解決手段】ステージ60上に載置された標本61の像
を形成する結像光学系を構成する顕微鏡対物レンズ50
において、モジュレーションコントラスト像を観察する
ためのモジュレータ及び位相差コントラスト像を観察す
るための位相リングが瞳面に配置された平行平面ガラス
52に設けられている。
トラスト像とを迅速かつ安価に観察することができる顕
微鏡対物レンズ及び顕微鏡を提供する。 【解決手段】ステージ60上に載置された標本61の像
を形成する結像光学系を構成する顕微鏡対物レンズ50
において、モジュレーションコントラスト像を観察する
ためのモジュレータ及び位相差コントラスト像を観察す
るための位相リングが瞳面に配置された平行平面ガラス
52に設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は無色透明の標本を
観察するための顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡に関する。
観察するための顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無色透明の標本(例えば培養細
胞)を観察するための顕微鏡としてモジュレーションコ
ントラスト顕微鏡が知られている(特開昭51−128
548号公報又は特開昭51−29149号公報参
照)。
胞)を観察するための顕微鏡としてモジュレーションコ
ントラスト顕微鏡が知られている(特開昭51−128
548号公報又は特開昭51−29149号公報参
照)。
【0003】図7はモジュレーションコントラスト顕微
鏡の原理を示す図である。
鏡の原理を示す図である。
【0004】モジュレーションコントラスト顕微鏡は、
コンデンサレンズ232の瞳面内に配置されたスリット
板236と、スリット板236と共役な対物レンズ25
0の瞳面に配置され、透過率の異なる部分を有するモジ
ュレータ253とを備えている。
コンデンサレンズ232の瞳面内に配置されたスリット
板236と、スリット板236と共役な対物レンズ25
0の瞳面に配置され、透過率の異なる部分を有するモジ
ュレータ253とを備えている。
【0005】モジュレータ253は透過率の異なる部分
がスリット236aの像と合致するように配置されてい
る。
がスリット236aの像と合致するように配置されてい
る。
【0006】生体標本261に入射した光は、生体標本
261が湾曲しているので(図7では円錐台形状)、屈
折する。
261が湾曲しているので(図7では円錐台形状)、屈
折する。
【0007】生体標本261で屈折した光は対物レンズ
を250通って様々な位置に像をつくる。各像はモジュ
レータ253の透過率の高い部分(例えば透過率100
%)A1、透過率の低い部分(例えば透過率1%以下)
A2及び透過率が中間の部分(例えば透過率15%)A
3をそれぞれ通過する。
を250通って様々な位置に像をつくる。各像はモジュ
レータ253の透過率の高い部分(例えば透過率100
%)A1、透過率の低い部分(例えば透過率1%以下)
A2及び透過率が中間の部分(例えば透過率15%)A
3をそれぞれ通過する。
【0008】モジュレータ253を通過した像が同時に
重ね合わせられてレリーフ調のコントラストがつき、目
で見えない無色透明の生体標本の像170を可視化する
ことができる(モジュレーションコントラスト像)。
重ね合わせられてレリーフ調のコントラストがつき、目
で見えない無色透明の生体標本の像170を可視化する
ことができる(モジュレーションコントラスト像)。
【0009】なお、モジュレーションコントラスト顕微
鏡はプラスチックやガラス容器を用いた透過照明にも利
用できる。
鏡はプラスチックやガラス容器を用いた透過照明にも利
用できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、培養細胞等
の無色透明の生体標本261の観察においては、従来モ
ジュレーションコントラスト像と位相差コントラスト像
とを目的に合わせて使い分けることが多い。
の無色透明の生体標本261の観察においては、従来モ
ジュレーションコントラスト像と位相差コントラスト像
とを目的に合わせて使い分けることが多い。
【0011】モジュレーションコントラスト像を観察す
るためにはモジュレーションコントラスト用の対物レン
ズ250が、位相差コントラスト像を観察するためには
位相差コントラスト用の対物レンズがそれぞれ必要であ
った。
るためにはモジュレーションコントラスト用の対物レン
ズ250が、位相差コントラスト像を観察するためには
位相差コントラスト用の対物レンズがそれぞれ必要であ
った。
【0012】そのため、観察方法を切り換えるときに
は、スリット板236をリング絞りを有する光学部材に
取り換えるとともに、対物レンズ250を位相差コント
ラスト用対物レンズに取り換えなければならず、作業が
煩雑であり、迅速な観察ができなかった。
は、スリット板236をリング絞りを有する光学部材に
取り換えるとともに、対物レンズ250を位相差コント
ラスト用対物レンズに取り換えなければならず、作業が
煩雑であり、迅速な観察ができなかった。
【0013】また、レボルバとしては4〜5個の取付孔
を有するものが多く用いられ、各取付孔には一般に4
×,10×、20×,40×,100×の対物レンズが
取り付けられるが、モジュレーションコントラスト像と
位相差コントラスト像とを効率良く観察するには8〜1
0個の取付孔を有するレボルバが必要になるとともに、
8〜10個の対物レンズが必要となり、多くの費用がか
かってしまう。
を有するものが多く用いられ、各取付孔には一般に4
×,10×、20×,40×,100×の対物レンズが
取り付けられるが、モジュレーションコントラスト像と
位相差コントラスト像とを効率良く観察するには8〜1
0個の取付孔を有するレボルバが必要になるとともに、
8〜10個の対物レンズが必要となり、多くの費用がか
かってしまう。
【0014】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はモジュレーションコントラスト像
と位相差コントラスト像とを迅速かつ安価に観察するこ
とができる顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡を提供すること
である。
たもので、その課題はモジュレーションコントラスト像
と位相差コントラスト像とを迅速かつ安価に観察するこ
とができる顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、ステージ上に載置された
標本の像を形成する結像光学系を構成する顕微鏡対物レ
ンズにおいて、モジュレーションコントラスト像を観察
するためのモジュレータ及び位相差コントラスト像を観
察するための位相リングが瞳面に配置されていることを
特徴とする。
め、請求項1に記載の発明は、ステージ上に載置された
標本の像を形成する結像光学系を構成する顕微鏡対物レ
ンズにおいて、モジュレーションコントラスト像を観察
するためのモジュレータ及び位相差コントラスト像を観
察するための位相リングが瞳面に配置されていることを
特徴とする。
【0016】モジュレーションコントラスト像を瞳面に
配置されたモジュレータによって、位相差コントラスト
像を瞳面に配置された位相リングによってそれぞれ観察
することができる。
配置されたモジュレータによって、位相差コントラスト
像を瞳面に配置された位相リングによってそれぞれ観察
することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、標本のモジュレ
ーション像を観察するためのモジュレータ及び位相差コ
ントラスト像を観察するための位相リングが瞳面に設け
られた顕微鏡対物レンズと、この顕微鏡対物レンズの光
軸と一致する光軸を有し、光源からの光を前記標本に照
射する照明光学系と、モジュレーションコントラスト用
スリットを有する第1の光学部材と位相差コントラスト
用リング絞りを有する第2の光学部材とを保持し、前記
第1の光学部材又は前記第2の光学部材を前記照明光学
系の瞳面に選択配置する可動ホルダとを備えていること
を特徴とする。
ーション像を観察するためのモジュレータ及び位相差コ
ントラスト像を観察するための位相リングが瞳面に設け
られた顕微鏡対物レンズと、この顕微鏡対物レンズの光
軸と一致する光軸を有し、光源からの光を前記標本に照
射する照明光学系と、モジュレーションコントラスト用
スリットを有する第1の光学部材と位相差コントラスト
用リング絞りを有する第2の光学部材とを保持し、前記
第1の光学部材又は前記第2の光学部材を前記照明光学
系の瞳面に選択配置する可動ホルダとを備えていること
を特徴とする。
【0018】可動ホルダを移動させて第1の光学部材又
は第2の光学部材を光軸上に配置するだけで観察方法を
切り換えることができる。また、顕微鏡対物レンズを切
り換えることなく、モジュレーションコントラスト像と
位相差コントラスト像とを観察することができる。
は第2の光学部材を光軸上に配置するだけで観察方法を
切り換えることができる。また、顕微鏡対物レンズを切
り換えることなく、モジュレーションコントラスト像と
位相差コントラスト像とを観察することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0020】図1はこの発明の一実施形態に係る倒立顕
微鏡の側面図である。
微鏡の側面図である。
【0021】この倒立顕微鏡は、顕微鏡ボディ10と、
照明支柱20と、コンデンサ装置(照明光学系)30
と、鏡筒40と、対物レンズ(顕微鏡対物レンズ)(結
像光学系)50と、ステージ60とを備える。
照明支柱20と、コンデンサ装置(照明光学系)30
と、鏡筒40と、対物レンズ(顕微鏡対物レンズ)(結
像光学系)50と、ステージ60とを備える。
【0022】顕微鏡ボディ10はベース11とベース1
1の一端に形成された支持部12とで構成される。
1の一端に形成された支持部12とで構成される。
【0023】ベース11の他端には鏡筒40が設けら
れ、鏡筒40には対物レンズ50によって生じた像を肉
眼で観察できるように拡大する接眼レンズ41が設けら
れている。
れ、鏡筒40には対物レンズ50によって生じた像を肉
眼で観察できるように拡大する接眼レンズ41が設けら
れている。
【0024】ベース11の中央部にはL字形状の上下動
部13が設けられ、この上下動部13は顕微鏡ボディ1
0の側面に設けられた焦準ハンドル14によって上下方
向に移動できる。
部13が設けられ、この上下動部13は顕微鏡ボディ1
0の側面に設けられた焦準ハンドル14によって上下方
向に移動できる。
【0025】上下動部13にはレボルバ51が装着さ
れ、レボルバ51には異なる種類の複数の対物レンズ5
0が装着されている。
れ、レボルバ51には異なる種類の複数の対物レンズ5
0が装着されている。
【0026】対物レンズ50の瞳面には、後述するモジ
ュレータと位相リングとを蒸着した平行平面ガラス52
が配置されている。
ュレータと位相リングとを蒸着した平行平面ガラス52
が配置されている。
【0027】対物レンズ50の上方には標本61である
無色透明な生体細胞をセットしたステージ60が設けら
れ、ステージ60の両端は支持部12と支持部15とに
固着されている。
無色透明な生体細胞をセットしたステージ60が設けら
れ、ステージ60の両端は支持部12と支持部15とに
固着されている。
【0028】照明支柱20は支柱部21とこの支柱部2
1の上端から水平方向へ延びる透過照明部22とで構成
される。
1の上端から水平方向へ延びる透過照明部22とで構成
される。
【0029】支柱部21の上端には光源23が設けら
れ、透過照明部22には取付部24を介してコンデンサ
装置30が設けられている。
れ、透過照明部22には取付部24を介してコンデンサ
装置30が設けられている。
【0030】光源23から出射した光は透過照明部22
及びコンデンサ装置30を通して標本61に照射され、
対物レンズ50によってモジュレーションコントラスト
像又は位相差コントラスト像が結像され、ホルダ16、
ベース11、鏡筒40を介して接眼レンズ41に導か
れ、標本像が観察される。
及びコンデンサ装置30を通して標本61に照射され、
対物レンズ50によってモジュレーションコントラスト
像又は位相差コントラスト像が結像され、ホルダ16、
ベース11、鏡筒40を介して接眼レンズ41に導か
れ、標本像が観察される。
【0031】図2はこの発明に係る顕微鏡対物レンズの
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【0032】対物レンズ50は、筒部55と、レンズ5
6と、平行平面ガラス52とを備える。
6と、平行平面ガラス52とを備える。
【0033】筒部55は所定の倍率を得ることができる
ように複数のレンズ56を所定の間隔をおいて保持して
いる。複数のレンズ56の組合せによって1〜100程
度の倍率が得られる。
ように複数のレンズ56を所定の間隔をおいて保持して
いる。複数のレンズ56の組合せによって1〜100程
度の倍率が得られる。
【0034】平行平面ガラス52は対物レンズ50の瞳
面に配置されている。
面に配置されている。
【0035】図3は平行平面ガラスの拡大平面図であ
る。
る。
【0036】平行平面ガラス52の表面にはモジュレー
タ53として透過率の異なる蒸着膜53a,53bと環
状の位相リング54とが設けられている。
タ53として透過率の異なる蒸着膜53a,53bと環
状の位相リング54とが設けられている。
【0037】位相リング54は光を1/4波長だけ位相
をずらすための位相膜と直接光の強度を落とし像のコン
トラストを高めるための吸収膜との層で構成されてい
る。
をずらすための位相膜と直接光の強度を落とし像のコン
トラストを高めるための吸収膜との層で構成されてい
る。
【0038】図4はコンデンサ装置の断面図、図5はス
ライダの平面図である。
ライダの平面図である。
【0039】コンデンサ装置30は、筒部31と、コン
デンサレンズ32と、スライダ33と、円筒枠34とを
備える。
デンサレンズ32と、スライダ33と、円筒枠34とを
備える。
【0040】コンデンサレンズ32は対物レンズ50の
光軸と一致する光軸を有する。
光軸と一致する光軸を有する。
【0041】スライダ33(可動ホルダ)はコンデンサ
レンズ32の瞳面に配置され、操作つまみ33a又は操
作つまみ33bを掴んで手動でガイド溝35に沿って図
5の紙面上下方向へ直線的に移動させる。
レンズ32の瞳面に配置され、操作つまみ33a又は操
作つまみ33bを掴んで手動でガイド溝35に沿って図
5の紙面上下方向へ直線的に移動させる。
【0042】また、スライダ33には、モジュレーショ
ンコントラスト用の矩形のスリット36aを有する第1
の光学部材36と、位相差コントラスト用リング絞り3
7aを有する第2の光学部材37と、明視野観察用の開
口部38とが設けられている。
ンコントラスト用の矩形のスリット36aを有する第1
の光学部材36と、位相差コントラスト用リング絞り3
7aを有する第2の光学部材37と、明視野観察用の開
口部38とが設けられている。
【0043】第1の光学部材36は遮光材で形成され、
光はスリット36aだけを通過する。また、第2の光学
部材37は遮光材で形成され、光はリング絞り37aだ
けを通過する。
光はスリット36aだけを通過する。また、第2の光学
部材37は遮光材で形成され、光はリング絞り37aだ
けを通過する。
【0044】第1の光学部材36にはスリット36aの
ほぼ半分を塞ぐように第2の偏光板36bが配置されて
いる。
ほぼ半分を塞ぐように第2の偏光板36bが配置されて
いる。
【0045】第1の光学部材36はスライダ33に回転
可能に支持され、クランプねじ38によってスリット3
6aの向きを固定可能である。
可能に支持され、クランプねじ38によってスリット3
6aの向きを固定可能である。
【0046】円筒枠34は第1の光学部材36の開口部
36cに回転可能に保持されており、開口部36cと対
向する位置に第1の偏光板34aが配置されている。し
たがって、モジュレーションコントラスト像の観察にお
いて、照明光の変調を連続的に変えることができる。
36cに回転可能に保持されており、開口部36cと対
向する位置に第1の偏光板34aが配置されている。し
たがって、モジュレーションコントラスト像の観察にお
いて、照明光の変調を連続的に変えることができる。
【0047】スライダ33の側面にはプランジャ39と
係合可能なV溝33c〜33eが第1の光学部材36、
第2の光学部材37及び開口部38と対応する位置に形
成されている。
係合可能なV溝33c〜33eが第1の光学部材36、
第2の光学部材37及び開口部38と対応する位置に形
成されている。
【0048】プランジャ39はばね(図示せず)によっ
てスライダ33の方向へ付勢されている。
てスライダ33の方向へ付勢されている。
【0049】V溝33c〜33eとプランジャ39とに
よってクリック機構が構成され、このクリック機構によ
って第1の光学部材36、第2の光学部材37、及び開
口部38が確実の光路上に配置される。
よってクリック機構が構成され、このクリック機構によ
って第1の光学部材36、第2の光学部材37、及び開
口部38が確実の光路上に配置される。
【0050】観察前においては、対物レンズ50をレボ
ルバ51に取り付け、スライダ33を移動させて第1の
光学部材36をコンデンサレンズ32の光路内に配置し
たとき、第1の光学部材36を回転させることによって
光が蒸着膜53a,53bの所定位置(図3の点線で示
した範囲A)に照射されるようにスリット36aの位置
を調整する。
ルバ51に取り付け、スライダ33を移動させて第1の
光学部材36をコンデンサレンズ32の光路内に配置し
たとき、第1の光学部材36を回転させることによって
光が蒸着膜53a,53bの所定位置(図3の点線で示
した範囲A)に照射されるようにスリット36aの位置
を調整する。
【0051】また、対物レンズ50をレボルバ51に取
り付け、スライダ33を移動させて第2の光学部材37
をコンデンサレンズ32の光路内に配置したとき、リン
グ絞り37aの像が位相リング54の中に収まるように
第2の光学部材37の位置を調整する。
り付け、スライダ33を移動させて第2の光学部材37
をコンデンサレンズ32の光路内に配置したとき、リン
グ絞り37aの像が位相リング54の中に収まるように
第2の光学部材37の位置を調整する。
【0052】上記調整の後、観察が行われる。
【0053】スライダ33を移動させて第1の光学部材
36を光路内に配置したときには、第1の偏光板34
a、第2の偏光板36a及びスリット36aを通った光
が光軸に対して斜めの方向からコンデンサレンズ32に
入射し、コンデンサレンズ32によって平行光となって
無色透明の生体標本61に光軸に対して斜めの方向から
照射される。
36を光路内に配置したときには、第1の偏光板34
a、第2の偏光板36a及びスリット36aを通った光
が光軸に対して斜めの方向からコンデンサレンズ32に
入射し、コンデンサレンズ32によって平行光となって
無色透明の生体標本61に光軸に対して斜めの方向から
照射される。
【0054】生体標本61を透過し、対物レンズ50に
入射した光は蒸着膜53a,53bの範囲Aに照射され
る。このとき、蒸着膜53aと蒸着膜53bとの透過率
の差によって無色透明の生体標本の像に影がつき、標本
61のモジュレーションコントラスト像が形成される。
入射した光は蒸着膜53a,53bの範囲Aに照射され
る。このとき、蒸着膜53aと蒸着膜53bとの透過率
の差によって無色透明の生体標本の像に影がつき、標本
61のモジュレーションコントラスト像が形成される。
【0055】操作つまみ33a又は操作つまみ33bを
掴んでスライダ33を移動させて第2の光学部材37を
コンデンサレンズ32の光路内に配置したとき、リング
絞り37aを通った光がコンデンサレンズ32に入射
し、標本61に照射される。
掴んでスライダ33を移動させて第2の光学部材37を
コンデンサレンズ32の光路内に配置したとき、リング
絞り37aを通った光がコンデンサレンズ32に入射
し、標本61に照射される。
【0056】光は標本61によって回折を生じ、この回
折光は直接光に対して1/4波長だけ位相がずれる。位
相リング54を通過した光は1/4波長位相がずれるの
で、例えば直接光と回折光との位相差が重なり、光の強
度が強め合った時は、標本61が背景より明るい位相差
コントラスト像が形成される。
折光は直接光に対して1/4波長だけ位相がずれる。位
相リング54を通過した光は1/4波長位相がずれるの
で、例えば直接光と回折光との位相差が重なり、光の強
度が強め合った時は、標本61が背景より明るい位相差
コントラスト像が形成される。
【0057】操作つまみ33a又は操作つまみ33bを
掴んでスライダ33を移動させて開口部38をコンデン
サレンズ32の光路内に配置したとき、開口部38を通
って標本61に入射した光は標本61を透過して対物レ
ンズ50に入射し、対物レンズ50によって標本61の
像が形成される。
掴んでスライダ33を移動させて開口部38をコンデン
サレンズ32の光路内に配置したとき、開口部38を通
って標本61に入射した光は標本61を透過して対物レ
ンズ50に入射し、対物レンズ50によって標本61の
像が形成される。
【0058】このとき、対物レンズ50の平行平面ガラ
ス52には蒸着膜53a,53b及び位相リング54が
設けられているが、蒸着膜53a,53b及び位相リン
グ54は平行平面ガラス52の一部であるので、その影
響を余り受けることなく、接眼レンズ41により明視野
観察を行うことができる。
ス52には蒸着膜53a,53b及び位相リング54が
設けられているが、蒸着膜53a,53b及び位相リン
グ54は平行平面ガラス52の一部であるので、その影
響を余り受けることなく、接眼レンズ41により明視野
観察を行うことができる。
【0059】なお、肉眼では位相変化を検出できないの
で、この明視野観察においては透明な標本61を見るこ
とはできない。
で、この明視野観察においては透明な標本61を見るこ
とはできない。
【0060】図6は他のスライダの平面図であり、図5
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】このスライダ133は第1の光学部材の他
に、更にモジュレーションコントラスト像の観察用の第
3の光学部材136を設けている。
に、更にモジュレーションコントラスト像の観察用の第
3の光学部材136を設けている。
【0062】この第3の光学部材136は、モジュレー
ションコントラスト像の観察において、対物レンズ50
の倍率に応じた特別なスリットを必要とする場合に使用
される。
ションコントラスト像の観察において、対物レンズ50
の倍率に応じた特別なスリットを必要とする場合に使用
される。
【0063】この第3の光学部材136もスライダ13
3に回転可能に支持され、クランプねじ(図示せず)に
よってスリット136aの向きを固定可能である。
3に回転可能に支持され、クランプねじ(図示せず)に
よってスリット136aの向きを固定可能である。
【0064】このスライダ33の側面にはV溝33c〜
33eの他に、プランジャ39と係合可能なV溝133
cが第3の光学部材136と対応する位置に形成されて
いる。
33eの他に、プランジャ39と係合可能なV溝133
cが第3の光学部材136と対応する位置に形成されて
いる。
【0065】この実施形態によれば、以下の効果を奏す
る。
る。
【0066】スライダ33又はスライダ133を移動
させるだけで第1の光学部材36と第2の光学部材37
とを切り換えることができ、しかも対物レンズ50を切
り換える必要がないので、モジュレーションコントラス
ト像と位相差コントラスト像とを迅速に観察することが
でき、レボルバ51を大型化することもない。
させるだけで第1の光学部材36と第2の光学部材37
とを切り換えることができ、しかも対物レンズ50を切
り換える必要がないので、モジュレーションコントラス
ト像と位相差コントラスト像とを迅速に観察することが
でき、レボルバ51を大型化することもない。
【0067】モジュレーションコントラスト用の対物
レンズと位相差コントラスト用の対物レンズとを別々に
購入する必要がないので、観察者の経済的負担が軽減さ
れる。
レンズと位相差コントラスト用の対物レンズとを別々に
購入する必要がないので、観察者の経済的負担が軽減さ
れる。
【0068】第1の光学部材36から第2の光学部材
37へ切り換えたとき、第1の偏光板34aが光路上に
配置されないので、位相差コントラスト像の観察におい
て光量が不足することがない。
37へ切り換えたとき、第1の偏光板34aが光路上に
配置されないので、位相差コントラスト像の観察におい
て光量が不足することがない。
【0069】第1の光学部材36を用いたモジュレー
ションコントラスト像の観察から第3の光学部材136
を用いたモジュレーションコントラスト像の観察に切り
換えたときでも第1の偏光板134aと第2の偏光板1
36bとの相対的位置が変わらないので、第1の偏光板
134aの調整をやり直す煩わしさがない。なお、上記
実施形態ではスライダ33,133を用いたが、ターレ
ットを用いてもよい。
ションコントラスト像の観察から第3の光学部材136
を用いたモジュレーションコントラスト像の観察に切り
換えたときでも第1の偏光板134aと第2の偏光板1
36bとの相対的位置が変わらないので、第1の偏光板
134aの調整をやり直す煩わしさがない。なお、上記
実施形態ではスライダ33,133を用いたが、ターレ
ットを用いてもよい。
【0070】また、上記実施形態では、蒸着膜53a,
53bと位相リング54とは平行平面ガラス52の表面
に設けたが、瞳面であればレンズ56の表面に設けるよ
うにしてもよい。
53bと位相リング54とは平行平面ガラス52の表面
に設けたが、瞳面であればレンズ56の表面に設けるよ
うにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
顕微鏡対物レンズによれば、モジュレーションコントラ
スト像を瞳面に配置されたモジュレータによって、位相
差コントラスト像を瞳面に配置された位相リングによっ
てそれぞれ観察することができる。その結果、1つの顕
微鏡対物レンズでモジュレーションコントラスト像及び
位相差コントラスト像の観察を行うことができるので、
迅速な観察を行うことができるとともに、従来のように
モジュレーションコントラスト用の対物レンズと位相差
コントラスト用の対物レンズとを別々に購入する必要が
なくなり、測定者の経済的負担を軽減することができ
る。
顕微鏡対物レンズによれば、モジュレーションコントラ
スト像を瞳面に配置されたモジュレータによって、位相
差コントラスト像を瞳面に配置された位相リングによっ
てそれぞれ観察することができる。その結果、1つの顕
微鏡対物レンズでモジュレーションコントラスト像及び
位相差コントラスト像の観察を行うことができるので、
迅速な観察を行うことができるとともに、従来のように
モジュレーションコントラスト用の対物レンズと位相差
コントラスト用の対物レンズとを別々に購入する必要が
なくなり、測定者の経済的負担を軽減することができ
る。
【0072】請求項2に記載の顕微鏡によれば、可動ホ
ルダを移動させて第1の光学部材又は第2の光学部材を
光軸上に配置するだけで観察方法を切り換えることがで
きるので、より迅速な観察を行うことができる。また、
顕微鏡対物レンズを切り換えなくてもよいので、従来と
同じ取付孔を有する同じ大きさのレボルバを用いてモジ
ュレーションコントラスト像と位相差コントラスト像と
を観察できる。
ルダを移動させて第1の光学部材又は第2の光学部材を
光軸上に配置するだけで観察方法を切り換えることがで
きるので、より迅速な観察を行うことができる。また、
顕微鏡対物レンズを切り換えなくてもよいので、従来と
同じ取付孔を有する同じ大きさのレボルバを用いてモジ
ュレーションコントラスト像と位相差コントラスト像と
を観察できる。
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る倒立顕微鏡
の側面図である。
の側面図である。
【図2】図2はこの発明に係る顕微鏡対物レンズの拡大
断面図である。
断面図である。
【図3】図3は平行平面ガラスの拡大平面図である。
【図4】図4はコンデンサ装置の断面図である。
【図5】図5はスライダの平面図である。
【図6】図6は他のスライダの平面図である。
【図7】図7はモジュレーションコントラスト顕微鏡の
原理を示す図である。
原理を示す図である。
23 光源 30 コンデンサ装置(照明光学系) 33 スライダ(可動部材) 36 第1の光学部材 36a スリット 37 第2の光学部材 37a リング絞り 50 対物レンズ(結像光学系) 53 モジュレータ 54 位相リング 60 ステージ 61 標本
Claims (2)
- 【請求項1】 ステージ上に載置された標本の像を形成
する結像光学系を構成する顕微鏡対物レンズにおいて、 モジュレーションコントラスト像を観察するためのモジ
ュレータ及び位相差コントラスト像を観察するための位
相リングが瞳面に配置されていることを特徴とする顕微
鏡対物レンズ。 - 【請求項2】 標本のモジュレーション像を観察するた
めのモジュレータ及び位相差コントラスト像を観察する
ための位相リングが瞳面に設けられた顕微鏡対物レンズ
と、 この顕微鏡対物レンズの光軸と一致する光軸を有し、光
源からの光を前記標本に照射する照明光学系と、 モジュレーションコントラスト用スリットを有する第1
の光学部材と位相差コントラスト用リング絞りを有する
第2の光学部材とを保持し、前記第1の光学部材又は前
記第2の光学部材を前記照明光学系の瞳面に選択配置す
る可動ホルダとを備えていることを特徴とする顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164174A JPH11337830A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164174A JPH11337830A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11337830A true JPH11337830A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15788138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10164174A Withdrawn JPH11337830A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11337830A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014064507A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Sony Corp | 培養容器、培養観察装置及び培養観察方法 |
JP2016163594A (ja) * | 2016-06-16 | 2016-09-08 | ソニー株式会社 | 培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP10164174A patent/JPH11337830A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014064507A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Sony Corp | 培養容器、培養観察装置及び培養観察方法 |
US9617508B2 (en) | 2012-09-25 | 2017-04-11 | Sony Corporation | Culture container, culture observation apparatus and culture observation method |
US10202572B2 (en) | 2012-09-25 | 2019-02-12 | Sony Corporation | Culture container, culture observation apparatus and culture observation method |
JP2016163594A (ja) * | 2016-06-16 | 2016-09-08 | ソニー株式会社 | 培養温度制御装置、培養観察装置及び培養温度制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |