JP5713826B2 - 培養観察装置 - Google Patents
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Description
その一方、このような特別な形状の培地容器を用いないで2次元画像センサによりシャーレ内の生菌の状態を撮像してコロニー数を計測する場合、特許文献1を含め公知の技術では、シャーレの結露の影響を排除できない。通常のシャーレでこの影響を排除しようとすると、シャーレの上蓋を開けて結露を拭き取ってから培地を撮像するか、シャーレの上蓋を開いて培地を撮像することになる。このように撮像すると撮像の度にシャーレの上蓋を開けなければならず、培養条件が変化して培養の障害になったり、自動計測が困難になったり、上蓋を開けることによりシャーレの位置が変化してしまい正確な計数が困難になったりする。また、結露の影響を排除するためにシャーレの上方から強い照度で照明すると、シャーレの中央部にハレーションが発生して正確な計数が困難になる。その結果、特許文献1に開示された個数計数方法でも公知の技術でも、生菌の増殖と、生菌数の正確な計数とを両立できない。
本発明に係る培養観察装置は、シャーレ内の平板状の培地で微生物を培養する。この培養観察装置は、シャーレを載置する載置台と、シャーレの側方に設けられ、培地の側方から光を培地へ向けて光を照射する照明ユニットと、載置台を通してシャーレの底皿側から培地を撮像する撮像手段と、載置台と照明ユニットと撮像手段とを内蔵し、且つ微生物を培養するに適した環境を内部に形成可能な筐体とを有する。
さらに好ましくは、筐体内部のシャーレが載置された空間の温度を調整する温度調整ユニットを有するように構成することができる。
さらに好ましくは、筐体は、上方が開口された開口部を備えた本体と、開口部を閉鎖する蓋体とを備えるように構成することができる。この場合、載置台は、開口部に設けられ、撮像手段は、本体の内底部に、上方を撮像するように配備され、照明ユニットは、蓋体を閉じた際にシャーレの側方に位置する蓋体内側に設けられ、蓋体を閉じた際に培地の側方から培地へ向けて光を照射可能に配置されるように構成することができる。
なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施形態>
[装置構成]
図1に培養観察装置100の全体斜視図を示す。この培養観察装置100は、半円筒と直方体とを結合させた立体形状の筐体を有し、大きくは上ケース102と下ケース104とで構成される。図1(A)に上ケース102が閉じられている状態を、図1(B)に上ケース102が開かれている状態を、それぞれ示す。図1(B)に示すように、上ケース102には、その内側に照明ユニット120が取り付けられている。その詳細な構成は後述するが、照明ユニット120は、透明のガラス板110に載置されたシャーレ200内の寒天培地へ光を照射する。なお、下ケース104には、ガラス板110上に載置されるシャーレ200の位置決めガイドを兼ねた第1プレート106が備えられている。この第1プレート106は、貫通部108を備える。下ケース104内に設けられた電気ヒータ(たとえば、下ケース104内の側面に貼付されたフィルムヒータ)で暖められた空気(培養に適した温度とされた空気)が、シャーレ200が載置された上ケース102内の空間に、この貫通部108を通じて流れる。
培養観察装置100の内部には、シャーレ200を載置する透明のガラス板110と、シャーレ200内の培地を照明する照明ユニット120と、シャーレ200の底皿に設けられた培地を下方から撮像するカメラユニット150とを含む。
照明ユニット120は、シャーレ200を取り囲むように四方に設けられる。それぞれの照明ユニット120は、LEDユニット122と、LEDユニット122を保持する保持ユニット124とで構成される。LEDユニット122は、白色光〜青色光を発生するLEDを用いている。なお、照明ユニット120は、シャーレ200の培地に向けて側方から白色光〜青色光(以下、まとめて青白色光と記載する)を照射し培地を略均一に照明することができるものであればよく、4ヶ所に限定されるものではない。
カメラユニット150は、CMOSイメージセンサから構成されるカメラセンサ152と、カメラセンサ152を保持するカメラプレート154とを含む。CMOSイメージセンサは、2次元エリアセンサの一例である。
また、微生物等の培養に光の影響がある場合を除いてLEDユニット122へ連続的に通電しても構わない。このようにすることにより、LEDユニット122から発生する熱により、電気ヒータの消費電力を低減させることが可能になる。
上述した本実施形態に係る培養観察装置100を用いて、微生物の培養を行いつつ、微生物の増加状況を観察(コロニー数の計測)する態様について説明する。
培地300が敷き詰められたシャーレ200の底皿220に微生物(菌)を塗布する。このときシャーレ200内で培養する菌に適した培地300が選択されている。
照明ユニット120を点灯して、カメラユニット150により初期画像を撮像する。電気ヒータ160に通電すると、下ケース104内の空気が暖められて、暖まった空気は上昇して貫通部108を通って、シャーレ200が載置された上ケース102内の空間へ流れ、シャーレ200の周囲温度が培養に適した温度に維持される。なお、このときに、培養の阻害にならなければ、照明ユニット120を点灯していても構わない。
このとき、カメラユニット150で撮像した画像からコロニー数をカウントする処理(画像処理)は、当業者に定法のものが採用可能である。たとえば、一定の時間間隔で撮像された画像から初期画像を減算して、最初からシャーレ200についているゴミなどの影響を排除する。減算画像を二値化して、二値化画像で連続した画素領域を連かつ処理して、画素領域をラベリングして、連結した画素領域を1つのコロニーとして計数する。
以上のようにして、本実施形態に係る培養観察装置によると、シャーレ内で所望の生菌を培養できるとともに、上蓋の内側の結露の影響を受けることなくシャーレ内で培養されたコロニー数を正確に、かつ、連続的に自動計数することができる。このようにすると、オンラインでの連続観察も可能となる。
以下に、図7〜図9を参照して、本発明の第2の実施形態に係る培養観察装置400について説明する。図7は図1(B)に対応する培養観察装置400の斜視図、図8は図4に対応する断面図、図9は図6に対応する側面図である。
これらの図に示すように、本実施形態にかかる培養観察装置400は、第1の実施形態に係る培養観察装置100とは異なる照明ユニット420を備える。その他の構成は第1の実施形態と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
LEDユニット422は、第1の実施形態のLEDユニット122と同じLEDを用いている。ここでも、照明ユニット420は、シャーレ200の培地に向けて側方から青白色光を照射し、培地を略均一に照明することができるものであればよく、LEDユニット422は図示した12個に限定されるものではない。
なお、図9に示すLEDユニット422の位置は一例であって、第1の実施形態と同様に、第1プレート106に干渉しなければ、LEDユニット422の位置は、図9に示す位置よりも下方であっても構わない。下方にあるとLEDユニット422は、培地300を、より側方から青白色光を照射する。ここで、側方の意味は、第1の実施形態と同じである。
以上のようにして、本実施形態に係る培養観察装置によると、第1の実施形態と同様に、シャーレ内で所望の生菌を培養できるとともに、上蓋の内側の結露の影響を受けることなくシャーレ内で培養された生菌またはコロニー数を正確に、かつ、連続的に自動計数することができる。
102 上ケース
104 下ケース
106 第1プレート
108 貫通部
110 ガラス板
112 第2プレート
120、420 照明ユニット
122、422 LEDユニット
124 保持ユニット
130 カフスラッチファスナー
132 フラットトルクヒンジ
140 USBハーネス
150 カメラユニット
152 カメラセンサ
154 カメラプレート
200 シャーレ
300 培地
Claims (6)
- シャーレ内の平板状の培地で微生物を培養する培養観察装置であって、
前記シャーレを載置する載置台と、
前記シャーレの側方に設けられ、前記培地の側方から光を前記培地へ向けて光を照射する照明ユニットと、
前記載置台を通して前記シャーレの底皿側から前記培地を撮像する撮像手段と、
前記載置台と照明ユニットと撮像手段とを内蔵し、且つ微生物を培養するに適した環境を内部に形成可能な筐体と、
を有し、
前記筐体は、
上方が開口された開口部を備えた本体と、前記開口部を閉鎖する蓋体とを備え、
前記載置台は、前記開口部に設けられ、
前記撮像手段は、前記本体の内底部に、上方を撮像するように配備され、
前記照明ユニットは、前記蓋体を閉じた際にシャーレの側方に位置する前記蓋体内側に設けられ、前記蓋体を閉じた際に前記培地の側方から前記培地へ向けて光を照射可能に配置されたことを特徴とする培養観察装置。 - 前記照明ユニットは、前記シャーレの周囲に離散的に設けられた照明であることを特徴とする請求項1に記載の培養観察装置。
- 前記照明ユニットは、前記シャーレの外径よりも大きな内径を備えた円筒形状の照明であることを特徴とする請求項1に記載の培養観察装置。
- 前記照明ユニットの光源は、前記培地へ向けて青白色光を照射するLEDであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の培養観察装置。
- 前記撮像手段は、CMOSからなる2次元エリアセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の培養観察装置。
- 前記筐体内部の前記シャーレが載置された空間の温度を調整する温度調整ユニットを有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の培養観察装置。
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