JP4823402B2 - カチオン電着塗料組成物 - Google Patents
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Description
本発明の背景
本発明は、カチオン電着塗料組成物、特に耐食性と耐候性にすぐれていることが要求される電着塗料のみの1コート仕上げまたはその上に上塗り層が施される2コート仕上げに適したカチオン電着塗料組成物に関する。
【0002】
カチオン電着塗料に使用されるバインダー樹脂としては、アミン変性エポキシ樹脂、アミン変性アクリル樹脂などが知られており、そのうちアミン変性エポキシ樹脂は耐食性にすぐれ、アミン変性アクリル樹脂は耐候性にすぐれている。単独で両方の性能にすぐれた樹脂は知られていないので、耐食性および耐候性の両方が要求される分野では、エポキシ系およびアクリル系のカチオン樹脂をブレンドして用いるほかはなかった。しかしながら当然のことながら、均一なブレンド系の耐食性および耐候性は、それぞれエポキシ系カチオン樹脂およびアクリル系カチオン樹脂を単独で使用した場合に及ばない。
【0003】
そこで電着塗装後焼付時に、金属素地側に耐食性にすぐれたエポキシ系カチオン樹脂に富む層が形成され、表面側に耐候性にすぐれたアクリル系カチオン樹脂に富む層が形成されるように、二層に分離するブレンド組成物が提案されている。このようなエポキシ/アクリルブレンド系カチオン電着塗料組成物は、例えば特開昭60−223875、特開昭62−174277等に開示されている。
【0004】
ところがブレンド樹脂が焼付時に二層にうまく分離する一方、塗料中では安定な分散液として存在することは相反する要求である。つまり二層に分離する性能が高ければ高いほど塗料の安定性が低くなる。
【0005】
また両樹脂をブレンドする方法には、両樹脂をあらかじめブレンドした後エマルション化する方法(プレブレンド法)と、両樹脂を別々にエマルション化した後にブレンドする方法(ポストブレンド法)とがあるが、プレブレンド法では安定なエマルションを得るためには、アクリル樹脂が耐候性を発現させるのに十分な量で配合するのが困難である。ポストブレンド法ではアクリル樹脂自体が安定なエマルションを形成するようにアミノ基等の親水基を導入する必要があり、そのためそのSP値が高くなり、エポキシ樹脂のSP値へ近付くため焼付時に塗膜表面へ十分に移行しなくなる。このため硬化塗膜の耐候性が不十分なものとなり、ハジキやへこみなどの外観異常が発生することもある。
【0006】
そこで本発明の課題は、焼付時金属素地側に耐食性にすぐれたエポキシ系カチオン樹脂に富む層が形成され、表面に耐候性にすぐれたアクリル系カチオン樹脂に富む層が形成されるように分離するが、しかし塗料状態では良好な安定性を有するカチオン塗料組成物を提供することである。
【0007】
本発明の開示
本発明は、電着可能なフィルム形成樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤を中和剤を含む水性媒体中に分散してなるカチオン電着塗料組成物を提供する。
【0008】
本発明によれば、前記電着可能なフィルム形成樹脂が、前記水性媒体に分散している、
(a)アミン変性多価フェノールエポキシ樹脂、
(b)前記アミン変性エポキシ樹脂(a)より低いSP値を有する第1のアミノ基含有アクリル樹脂、および
(c)前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)より低いSP値を有する第2のアクリル樹脂
の混合物である。
【0009】
好ましくは前記(a)成分と(b)成分のSP値差、および前記(b)成分と(c)成分のSP値差は少なくとも0.5であり、前記混合物は固形分として、(a)成分30〜90重量部、(b)成分5〜50重量部、(c)成分1〜20重量部を含んでいる。
【0010】
本発明の塗料組成物は、電着塗装後焼付時に(a)成分が金属素地側に移行して防食性のエポキシ樹脂に富む層をつくり、(c)成分が表面側に移行して耐候性のアクリル樹脂に富む層を形成し、防食性および耐候性がともに優れた硬化塗膜を与える。しかしながら(a)成分と(c)成分の中間のSP値を有する(b)成分が存在するため、塗料組成物全体の分散安定性は相対的に差が小さい(b)成分と(c)成分との間のSP値差に主として依存し、相対的に差が大きい(a)成分と(c)成分の間のSP値差に直接依存しないので、分散安定性に悪影響することなく耐候性を実現するのに十分な量のアクリル系カチオン樹脂をブレンドすることができる。
【0011】
さらに最も低いSP値を有する第2のアクリル樹脂の濃度勾配は塗膜表面近くで最も高くなり、それによって耐候性向上に寄与すると同時に、ハジキやへこみ等の外観異常を抑制する効果も発揮する。
【0012】
好ましい具体例
(a)成分
アミン変性エポキシ系カチオン樹脂はカチオン電着塗料の分野では周知である。一般にこれらは分子内に複数のエポキシ基を有する樹脂のエポキシ環を1級アミン、2級アミンまたは3級アミン酸塩との反応によって開環して製造される。出発樹脂の典型例は、ビスフェノールA,ビスフェノールF、ビスフェノールS,フェノールノボラック,クレゾールノボラック等の多環式フェノール化合物のエピクロルヒドリンとの反応生成物であるポリフェノールポリグリシジルエーテル型エポキシ樹脂である。
【0013】
出発樹脂はアミンによるエポキシ環の開環反応の前に、2官能のポリエステルポリオール,ポリエーテルポリオール,ビスフェノール類,2塩基性カルボン酸等を使用して鎖延長するか、またはアミンとの反応の前に、分子量またはアミン当量の調節、熱フロー性の改善等を目的として、一部のエポキシ環に対して2−エチルヘキサン酸、2−エチルヘキサノール、ノニルフェノール、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテルのようなモノカルボン酸またはモノヒドロキシ化合物を付加して用いることもできる。
【0014】
次にアミンとの反応によってエポキシ環を開環し、アミノ基が導入される。使用し得るアミンの例は、ブチルアミン、オクチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、メチルブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエチルアミン酸塩、N,N−ジメチルエタノールアミン酸塩などの1級,2級または3級アミン酸塩である。アミノエチルエタノールアミンメチルイソブチルケチミンのようなケチミンブロック1級アミノ基含有2級アミンもしばしば使用される。これらのアミンは残っているエポキシ環の全部を開環するようにエポキシ環に対してほぼ当量で反応させることが好ましい。
【0015】
(b)成分
(b)成分である第1のアミノ基含有アクリル樹脂は、(i)アミノ基含有アクリルモノマー、(ii)水酸基含有アクリルモノマー、および(iii )それ以外のエチレン性不飽和モノマーの共重合によって得られる。さらにアミノ基含有アクリルモノマーの代わりにエポキシ基含有アクリルモノマーを水酸基含有アクリルモノマーおよびその他のエチレン性不飽和モノマーと共重合し、得られた共重合体のエポキシ環をアミンで開環することにより得ることもできる。
【0016】
アミノ基含有アクリルモノマーの典型例は、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどである。
【0017】
水酸基含有アクリルモノマー(ii)はさまざまなものが使用できるが、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート等のようなアルキレンジオールのモノ(メタ)アクリレート類が好ましい。
【0018】
また、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド等のような(メタ)アクリルアミド類も好ましく、さらにヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレートとε−カプロラクトンとの反応生成物またはヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレートと六員環カーボネートとの反応生成物も好適に使用できる。
【0019】
その他のエチレン性不飽和モノマーは、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニルなどである。
【0020】
別法として、水酸基を有するアクリルモノマーおよびその他のエチレン性不飽和モノマーと、グリシジル(メタ)アクリレートのようなエポキシ基を有するモノマーを共重合させた後、エポキシ基に二級アミンを反応させてもよい。エポキシ基との反応に使用し得る二級アミンとしては、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モルホリン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン等の2級アミンであり、特に分子内にヒドロキシル基と2級アミノ基を有するアミンが好ましい。また、ジエチレントリアミンのメチルイソブチルケトンジケチミン化物や2−(2−アミノエチルアミノ)エタノールのメチルイソブチルケトンモノケチミン化物等も使用できる。
【0021】
重合は常法により溶液重合法を使用して行うことができる。共重合体の数平均分子量は1,000〜50,000、好ましくは2,000〜20,000の範囲であり、場合によりドデシルメルカプタンやチオグリコール酸2−エチルヘキシルのような連鎖移動剤を使用して重合度を調節する。
【0022】
アミノ基含有アクリル重合体へハーフブロックジイソシアネートをウレタン結合により付加し、自己架橋性を持たせてもよい。その場合ジイソシアネートはトリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)のような芳香族ジイソシアネート、またはヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)のような脂環族ジイソシアネートも使用できるか、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(水添MDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)のような脂環族ジイソシアネートを使用するのが好ましい。
【0023】
ジイソシアネートの一方のイソシアネート基をブロックするため公知のブロック剤、n−ブタノール、2−エチルヘキサノール、エチレングリコールモノブチルエーテル、シクロヘキサノール等のアルコール類;フェノール、ニトロフェノール、クレゾール、ノニルフェノール等のフェノール類;ジメチルケトオキシム、メチルエチルケトオキシム、メチルイソブチルケトオキシム等のオキシム類、ε−カプロラクタムなどのラクタム類などを使用することができる。
【0024】
第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)は、アミン変性エポキシ樹脂(a)よりそのSP値が低く、好ましくは0.5〜2.0低くなければならない。共重合体のSP値は構成モノマーのホモポリマーのSP値と、モノマー混合物中の各構成モノマーの重量分率に基づいて計算することができるので、(a)成分のSP値を周知の方法によって実測によって知れば、所望のSP値を有するアミノ基含有アクリル共重合体を設計することが可能である。ただし、ここで第1のアミノ基含有アクリル樹脂がエポキシ基含有アクリル樹脂をアミンとの反応によって得られる樹脂の場合は、SP値は変性前の樹脂のSP値を指す。SP値を上の方法によって計算できるのは変性前のエポキシ基含有アクリル樹脂であるからである。
【0025】
例えばSP値は次の方法によって実測することができる。参考文献SUH,CLARKE〔J.P.S.A−1,5,1671−1681(1967)〕
・測定温度 20℃
・サンプル 樹脂0.5gを100mlビーカーに秤量し、良溶媒10mlをホールピペットを用いて加え、マグネティックスターラーにより溶解する。
・溶媒 良溶媒:ジオキサン、アセトン
貧溶媒:n−ヘキサン、イオン交換水
・濁点測定 50mlビュレットを用いて貧溶媒を滴下し、濁りが生じた点を滴下量とする。
・計算 樹脂のSP値δは次式によって与えられる。
【0026】
δ=(Vml 1/2 δml+Vmh 1/2 δmh)/(Vml 1/2 +Vmh 1/2 )
Vm =V1 V2 /(φ1 V2 +φ2 V1 )
δm =φ1 δ1 +φ2 δ2
Vi :溶媒の分子容(ml/mol)
φi :濁点における各溶媒の体積分率
δi :溶媒のSP値
ml:低SP貧溶媒混合系
mh:高SP貧溶媒混合系
【0027】
具体的なモノマー組成は、このほか少なくとも10meq/gのアミン価および少なくとも50mgKOH/gの水酸基を持つように定めればよい。
【0028】
(c)成分
第2のアクリル樹脂(c)は、必ずしもアミノ基を持たなくても良いことおよびSP値を除く共重合体の諸物性に関し一般に第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)と同じでよい。すなわち、水酸基含有アクリルモノマーと、それ以外のエチレン性不飽和モノマーを必須モノマーとし、アミノ基を含有する場合はアミノ基含有アクリルモノマーを共重合するか、またはエポキシ基含有アクリルモノマーを共重合後アミンとの反応によってアミノ基を導入する。
【0029】
しかしながら(c)成分は(b)成分より低い、好ましくは0.5〜2.0低いSP値を持たなければならないので、モノマー組成として、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどのホモポリマーのSP値が低いモノマーを相対的に多くするか、または反対に高SPモノマーの割合を減らして所望SP値範囲に設計すればよい。
【0030】
ハーフブロックジイソシアネートを付加して使用するができることも(b)成分と同様である。
【0031】
(c)成分は塗膜の表面付近においてその濃度勾配が最大になることが意図されるので、ハジキ、へこみなどの外観異常が発生し難いことが望ましい。そのため他のエチレン性不飽和モノマーの一部として、エーテル基含有アクリルモノマーを使用するのが有効である。そのようなアクリルモノマーの例は、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、4−メトキシブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−プロポキシエチル(メタ)アクリレート、4−(2−エチルヘキシルオキシ)ブチル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレートなどである。
【0032】
ブロックイソシアネート硬化剤
塗料分野において活性水素含有基を有するバインダー樹脂の硬化剤としてブロックポリイソシアネートを使用することは周知である。ポリイソシアネートとして、TDI,XDI,MDIのような芳香族ポリシアネート、HMDIのような脂肪族ポリイソシアネートも使用し得るが、耐食性および非黄変性の理由で、本発明にあってはIPDI,水添MDI,NBDI(ノルボルナンジイソシアネート)、それらの二量体および三量体、およびトリメチロールプロパンなどの脂肪族多価アルコールとの付加物など脂環式ポリイソシアネートが好ましい。
【0033】
ブロック剤も先にハーフブロックジイソシアネートに関して述べた任意のブロック剤でよいが、低温硬化(160℃)を望む場合はラクタム類およびオキシム類を使用するのがよい。
【0034】
塗料組成物
一般にカチオン電着塗料の調製は、最初バインダー樹脂と硬化剤を中和剤を含む水性媒体中に分散してメインエマルションをつくり、これへ顔料分散ペーストを添加し、混合して行われる。
【0035】
本発明においてはバインダー樹脂として(a)成分、(b)成分および(c)成分の3種類を使用するのでこれらのブレンド方法はいく通りかが存在する。
【0036】
第1の方法はすべての成分を分散前にブレンドし、同時に分散する方法(プレブレンド)であり、第2の方法はすべての成分を別々に分散し、エマルション化してからブレンドする方法(ポストブレンド)である。しかしながらこれら成分相互間のSP値差から自明なように、第2の方法は焼付時意図したそれぞれの層への分離が不十分となり易く、逆に第1の方法は塗料の分散安定性を害するおそれがあるので好ましくない。
【0037】
そこで好ましい方法は、(b)成分および(c)成分の全量をプレブレンド法によってエマルション化し、これへ(a)成分をポストブレンド法によってブレンドする第3の方法か、または(a)成分の全量と(c)成分の一部をプレブレンド法によってエマルション化し、(b)成分の全量と残りの(c)成分をプレブレンド法によってエマルション化し、両方のエマルションを混合する第4の方法である。(a)成分は硬化剤と同時にエマルション化しなければならないが、(b)成分および(c)成分のエマルション化に際し外部硬化剤は必ずしも添加しなくても良い。
【0038】
中和剤は塩酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、乳酸のような無機酸および有機酸である。その量は少なくとも20%,好ましくは30〜60%の中和率を達成する量である。
【0039】
硬化剤の量はバインダー樹脂中の活性水素含有基と反応して所望の性能を発揮する硬化塗膜を与えるのに必要な量でなければならず、固形分としてバインダー樹脂:硬化剤の比で表わして、一般に95:5〜45:55,好ましくは85:15〜70:30の範囲である。
【0040】
電着塗料は、ジラウリン酸ジブチルスズ、ジブチルスズオキサイドのようなスズ化合物や、通常のウレタン開裂触媒を含むことができる。その量はブロックポリイソシアネート化合物の0.1〜10重量%が通常である。
【0041】
電着塗料は、二酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ等の着色顔料、塩基性ケイ酸鉛、リンモリブデン酸アルミ等の防錆顔料、カオリン、クレー、タルク等の体質顔料のほか、水混和性有機溶剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの常用の塗料用添加剤を含むことができる。
【0042】
以下の製造例および実施例は、限定ではなく例示目的のみで与えられる。これらにおいて「部」および「%」は特記しない限り重量基準による。
【0043】
製造例1 顔料ペースト
エポキシ系4級アンモニウム塩型顔料分散樹脂(固形分50%)19.1部、二酸化チタン30.4部、カオリン14.0部、塩基性珪酸鉛1.4部、カーボンブラック0.9部、イオン交換水34.3部の混合物をサンドグラインドミルで分散し、粒度10μm以下まで粉砕した顔料ペースト(固形分56%)を調製した。
【0044】
製造例2 ポリウレタン架橋剤
攪拌装置、温度計、冷却管および窒素導入管を備えた反応容器にイソホロンジイソシアネート222部を入れ、メチルイソブチルケトン56部で希釈した後ジブチルスズジラウレート0.2部を加え、50℃に昇温後、メチルエチルケトオキシム174部を樹脂温度が70℃を超えないように加えた。赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基の吸収が実質上消滅するまで70℃で1時間保持し、その後、n−ブタノール43部で希釈した。
【0045】
製造例3 (a)成分エポキシエマルション
攪拌装置、窒素導入管、冷却管および温度計を備えた反応容器にエポキシ当量(以下、「EE」という。)が950のビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成社製エポトートYD−014)950部をメチルイソブチルケトン237.5部と共に100°Cに加熱し完全に溶解させた。次いで、N−メチルエタノールアミン60部、ジエチレントリアミンのメチルイソブチルジケチミン73%メチルイソブチルケトン溶液73部を添加しこの混合物を120°Cで1時間保温し、SP値11.4のカチオン性樹脂を得た。このカチオン性樹脂1320部に、製造例2のポリウレタン架橋剤330部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル150部を混合し、氷酢酸34部、イオン交換水479部の混合液中に加え十分攪拌した後、さらにイオン交換水2215部をゆっくりと加えた。次いで、これを固形分36%になるまで減圧下で有機溶媒と水を除去しメインエマルションを得た。
【0046】
製造例4 (c)成分アクリル樹脂
攪拌器、温度計、デカンター、還流冷却器、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応容器にMIBK1500部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ120°Cに昇温し、メタクリル酸メチル627部、メタクリル酸ラウリル191部、アクリル酸−4−ヒドロキシブチル182部、アクリル酸−2−メトキシエチル300部、メタクリル酸ブチル200部およびt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート50部の混合物を3時間かけて等速滴下した。滴下終了後3時間さらに120°Cで反応後冷却しSP値9.7のアクリル共重合体を得た。得られた樹脂は不揮発分50%で数平均分子量10000であった。
【0047】
製造例5 (c)成分アクリル樹脂
攪拌器、温度計、デカンター、還流冷却器、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応容器にMIBK1050部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ120°Cに昇温し、アクリル酸−4−ヒドロキシブチル128部、メタクリル酸グリシジル116部、メタクリル酸ラウリル756部、アクリル酸−2−メトキシエチル50部およびt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート140部の混合物を3時間かけて等速滴下した。滴下終了後3時間さらに120°Cで反応後、N−メチルエタノールアミン61部を加え、さらに120°Cで1時間反応させた後、冷却しSP値9.7のカチオン性アクリル樹脂を得た。得られた樹脂は不揮発分50%で数平均分子量2000であった。
【0048】
製造例6 ハーフブロックジイソシアネート
還流冷却器、攪拌機、滴下ロートを備えた5つ口フラスコに、メチルイソブチルケトン187.2部およびヘキサメチレンジイソシアネート168部を仕込み、窒素雰囲気下50℃に加熱保持した。これへジブチルスズジラウレート0.5部を加え、メチルエチルケトオキシム113.1部を滴下ロートから約30分かけて滴下し、滴下終了後同温度で約1時間反応させ、冷却し、NCO当量402のハーフブロックジイソシアネート溶液を得た。固形分60%
【0049】
製造例7 メインエマルション
還流冷却器、攪拌機、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた5つ口フラスコに、メチルイソブチルケトン56.3部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持する。これへ、グリシジルメタクリレート16.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.2部、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート14.8部、n−ブチルメタクリレート58.1部、t−ブチルメタクリレート6.9部、およびt−ブチルパーオクトエート4.0部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下した。滴下終了後115℃に約1時間保持し、t−ブチルパーオクトエート0.5部を滴下し、115℃で約30分保持し、固形分65%の樹脂溶液を得た。数平均分子量(Mn)6000
【0050】
冷却後これへN−メチルエタノールアミン8.5部を加え、窒素雰囲気下120℃で2時間反応させ、樹脂SP10.3および固形分約67%のアミン付加アクリル樹脂溶液を得た。
【0051】
次にこの溶液を70℃へ冷却し、ジブチルスズジラウレート0.1部を加え、製造例6のハーフブロックジイソシアネート溶液を固形分として10.3部滴下ロートより約30分間かけて滴下し、IRスペクトルでイソシアネート基のピークが消失させるまで反応させた。
【0052】
この溶液を60℃に保持し、製造例2のブロックポリイソシアネート硬化剤27.1部および製造例4のアクリル樹脂47.5部を加えて混合した後、窒素雰囲気下50℃で30分間保持し、酢酸2.6部を加え、十分攪拌しながら脱イオン水を徐々に加え、固形分36%のアクリルエマルションを得た。
【0053】
得られたアクリルエマルション340部へ製造例3で得たエポキシエマルション660部を加え、メインエマルションを調製した。
【0054】
製造例8 メインエマルション
製造例7と同様なフラスコに、メチルイソブチルケトン56.3部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持する。これへ、グリシジルメタクリレート16.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.2部、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート14.8部、n−ブチルメタクリレート58.1部、t−ブチルメタクリレート6.9部、およびt−ブチルパーオクトエート4.0部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下した。滴下終了後115℃に約1時間保持し、t−ブチルパーオクトエート0.5部を滴下し、115℃で約30分保持し、固形分65%の樹脂溶液を得た。数平均分子量(Mn)6000
【0055】
冷却後これへN−メチルエタノールアミン8.5部を加え、窒素雰囲気下120℃で2時間反応させ、樹脂SP10.3および固形分約67%のアミン付加アクリル樹脂溶液を得た。
【0056】
この溶液を60℃に保持し、製造例2のブロックポリイソシアネート硬化剤27.1部および製造例4のアクリル樹脂47.5部を加えて混合した後、窒素雰囲気下50℃で30分間保持し、酢酸2.6部を加え、十分攪拌しながら脱イオン水を徐々に加え、固形分36%のアクリルエマルションを得た。
【0057】
得られたアクリルエマルション340部へ製造例3で得たエポキシエマルション660部を加え、メインエマルションを調製した。
【0058】
製造例9 メインエマルション
製造例8において、アクリルエマルション580部へ、製造例3のエポキシエマルション420部を混合したほかは製造例8に同じ。
【0059】
製造例10
製造例8において、アクリルエマルション720部へ、製造例3のエポキシエマルション380部を混合したほかは製造例8に同じ。
【0060】
製造例11 メインエマルション
製造例7において、製造例4のアクリル樹脂を製造例5のアクリル樹脂に変更した以外は製造例7に同じ。
【0061】
製造例12 比較例用メインエマルション
製造例7において、製造例4のアクリル樹脂を添加しなかった以外の製造例7に同じ。
【0062】
製造例13 比較例用メインエマルション
製造例5で得られたアクリル樹脂1389部を80℃に加熱して減圧下、固形分80%になるまで濃縮し、これへ酢酸20部を加え、十分に攪拌しながら脱イオン水を徐々に加えていき、固形分36%のエマルションを得た。得られたアクリルエマルション350部に対して製造例3で得られたエポキシエマルション650部を加えカチオン電着塗料用エマルションとした。
【0063】
実施例1−5および比較例1−3
製造例7−13および製造例3で得られたメインエマルションを、製造例1で得られた顔料分散ペーストおよび脱イオン水を使用して顔料/樹脂比率が20/80となり、かつ固形分濃度が20%となるような配合でカチオン電着塗料化し、りん酸亜鉛処理鋼板に対して焼付後の膜厚が20ミクロンになるような電着塗装し、160℃で15分間焼付を行った。得られた電着塗装鋼板は目視にて耐ハジキ性を評価した後、各種試験に供した。得られた性能評価結果を表1に示す。
【0064】
SDT試験:電着塗装鋼板にクロスカットを入れて50℃の5%食塩水に480時間浸漬した後、室温で1時間風乾し、テープ剥離試験を行い、カット部からのテープ剥離幅を測定した。
SWM試験:電着塗装鋼板をサンシャインウエザオメーターへ取り付け、400時間照射後の60°グロスを測定し、初期60°グロスに対する保持率を求めた。
上塗り密着性:電着塗装鋼板上にアルキッド系上塗り塗料(日本ペイント社製オルガセレクトシルバー)を乾燥膜厚25−30μの膜厚になるようスプレー塗装し、140℃で20分焼付けた。室温で24時間放置後2mm×2mmのゴバン目100個をナイフでカットし、その表面に粘着テープを張り付け急激に剥離した後の塗面に残ったゴバン目の数を評価した。
耐スキャブ性:電着塗装鋼板に上塗り塗装(塗料名 日本ペイント社製 オルガS142,膜厚35μ,140℃,20分焼付)を行った。得られた塗装板は下に示すサイクルを100回繰り返し、カット部からのスキャブ幅を測定した。
※塩水噴霧試験(35℃×4時間)→乾燥(65℃×4時間)
→95%耐湿(50℃×4時間)→※
【0065】
【表1】
Claims (11)
- 電着可能なフィルム形成樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤とを中和剤を含む水性媒体中に分散してなるカチオン電着塗料組成物において、前記電着可能なフィルム形成液状樹脂が、前記水性媒体中に分散している、
(a)アミン変性多価フェノールエポキシ樹脂、
(b)前記アミン変性エポキシ樹脂(a)より低いSP値を有する第1のアミノ基含有アクリル樹脂、および
(c)前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂より低いSP値を有し、(c1)水酸基含有アクリルモノマーと、水酸基もアミノ基も持たないエチレン性不飽和モノマーとの共重合体、(c2)水酸基含有アクリルモノマーと、アミノ基含有アクリルモノマーと、水酸基もアミノ基も持たないエチレン性不飽和モノマーとの共重合体、および(c3)エポキシ基含有アクリルモノマーと、水酸基含有アクリルモノマーと、その他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体のアミン開環生成物よりなる群から選ばれる第2のアクリル樹脂の混合物であることを特徴とするカチオン電着塗料組成物。 - 前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)のSP値は前記アミン変性エポキシ樹脂(a)のSP値より少なくとも0.5低く、前記第2のアクリル樹脂(c)のSP値は前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)のSP値より少なくとも0.5低い請求項1のカチオン電着塗料組成物。
- 前記混合物は、固形分として(a)成分30〜90重量部、(b)成分5〜50重量部、(c)成分1〜20重量部を含んでいる請求項1または2のカチオン電着塗料組成物。
- 前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)は、(i)アミノ基含有アクリルモノマー、(ii)水酸基含有アクリルモノマー、および(iii )それ以外のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体である請求項1ないし3のいずれかのカチオン電着塗料組成物。
- 前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂(b)は、(i)エポキシ基含有アクリルモノマー、(ii)水酸基含有アクリルモノマー、および(iii )それ以外のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体をアミンとの反応によって変性した樹脂である請求項1ないし3のいずれかのカチオン電着塗料組成物。
- 前記第2のアクリル樹脂(c)は、(i)水酸基含有アクリルモノマー、および(ii)それ以外のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体である請求項1ないし5のいずれかのカチオン電着塗料組成物。
- 前記第2のアクリル樹脂(c)は、(i)アミノ基含有アクリルモノマー、(ii)水酸基含有アクリルモノマー、および(iii )それ以外のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体である請求項1ないし5のいずれかのカチオン電着塗料組成物。
- 前記第2のアクリル樹脂(c)は、(i)エポキシ基含有アクリルモノマー、(ii)水酸基含有アクリルモノマー、および(iii )それ以外のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体をアミンとの反応によって変性した樹脂である請求項1ないし5のいずれかのカチオン電着塗料組成物。
- 前記ブロックポリイソシアネート硬化剤が、脂環族ブロックポリイソシアネートである請求項1ないし8のいずれかのカチオン電着塗料組成物。
- 金属被塗物に請求項1ないし9のいずれかの塗料組成物を電着塗装し、焼付け硬化させた後、上塗り塗料を塗装し、焼付け硬化させることを特徴とする2コート2ベーク塗装方法。
- 電着可能なフィルム形成樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤とを中和剤を含む水性媒体中に分散させてなるカチオン電着塗料組成物の調製方法であって、前記電着可能なフィルム形成液状樹脂が、
(a)アミン変性エポキシ樹脂、
(b)前記アミン変性エポキシ樹脂(a)より低いSP値を有する第1のアミノ基含有アクリル樹脂、および
(c)前記第1のアミノ基含有アクリル樹脂より低いSP値を有し、(c1)水酸基含有アクリルモノマーと、水酸基もアミノ基も持たないエチレン性不飽和モノマーとの共重合体、(c2)水酸基含有アクリルモノマーと、アミノ基含有アクリルモノマーと、水酸基もアミノ基も持たないエチレン性不飽和モノマーとの共重合体、および(c3)エポキシ基含有アクリルモノマーと、水酸基含有アクリルモノマーと、その他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体のアミン開環生成物よりなる群から選ばれる第2のアクリル樹脂の混合物であって、
(イ)前記(b)成分の全量と前記(c)成分の少なくとも一部をブレンドした後に前記水性媒体中にエマルション化する工程、
(ロ)前記硬化剤と、前記(a)成分の全量と、もしあれば前記(c)成分の残りをブレンドした後前記水性媒体中にエマルション化する工程、および
(ハ)前記工程(イ)および(ロ)で得たエマルションを混合することを特徴とするカチオン電着塗料組成物の調製方法。
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