JP4663129B2

JP4663129B2 - 印刷媒体パラレルバインダ

Info

Publication number: JP4663129B2
Application number: JP2000619637A
Authority: JP
Inventors: キング，トビン，アレン; ラプストゥン，ポール; シルバーブルック，キア
Original assignee: シルバーブルックリサーチピーティワイリミテッド
Priority date: 1999-05-25
Filing date: 2000-05-24
Publication date: 2011-03-30
Anticipated expiration: 2020-05-24
Also published as: CA2374622A1; EP1230091B1; WO2000071356A1; WO2000071362A1; US7360089B2; JP2003500243A; JP2003500921A; EP1230091A4; EP1218199A4; KR20020019026A; IL165698A0; AU771812B2; CN1144687C; US7011128B2; ATE295272T1; US6644642B1; CA2371586A1; CA2400684A1; CN1359338A; IL146640A0

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷された媒体（media）の製作に関し、特に、印刷された媒体のページを文書にバインドする（binding）方法に関する。
【０００２】
（係属出願）
本発明に関連する種々の方法、システムおよび装置は、本発明の出願人または譲渡人によって本出願と同時に提出された次の係属出願の中に開示されている。ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１６、及びＰＣＴ／ＡＵ００／００５１７
これらの係属出願の開示もクロスリファレンスにより本明細書に含まれている。
【０００３】
【従来の技術】
インターネットの到来と共に、印刷媒体業界に、従来の紙に基づいた出版物を製作し配布するのではなく「オンライン」出版をするチャンスがやってきた。オンライン出版は多くの利点を有する。消費者の視点から見れば、情報はオンデマンドで入手でき、情報はハイパーテキストリンクを介してナビゲーションでき、情報を検索でき、情報を自動的に個別設定できる。出版社の視点から見れば、印刷と物理的な配送のコストが除去され、出版物のターゲットを特定の人口統計学的集団に絞り製品サイトにリンクさせることができるため、出版物は広告主にとってより魅力的になる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
オンライン出版は欠点も有する。コンピュータ画面は紙よりも劣る。ＳＶＧＡコンピュータ画面は雑誌のページと同じ質の場合、情報は約５分の１しか表示できない。ＣＲＴ（陰極線管）もＬＣＤ（液晶ディスプレイ）も、特に周囲の光が強い時に明度とコントラストの課題を有する。紙の上のインクは放射性ではなく反射性なので、周囲の光の中でも明るく鮮明である。したがって人々は当然、新聞、雑誌、カタログ、パンフレットおよび他のバインドされた紙に基づいたフォーマットの出版物を読むほうを好む。
【０００５】
公知のデジタルプリンタ、特にデジタルインクジェットプリンタは印刷された媒体のページをバインドする設備はない。このような構成はスモールオフィス／ホームオフィス（ＳＯＨＯ）環境の中でバインドされた文書の製作を便利に提供する。これは既存のオンライン出版の欠点の一部も解決する可能性がある。しかしこの構成を広く採用してもらうためには、この構成を不便に感じるほど遅くすることはできない。したがって、別のページを文書にバインドする設備は文書の製作に長い時間を追加してはならない。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、デジタルプリンタと共に使用するのに適した、印刷された媒体のページをバインドされた（bind，bound、製本（装丁）された）ドキュメント（文書）にバインドする手段を提供することである。したがって、本発明は、デジタルプリンタと共に使用する、媒体のページに印刷する印字ヘッドアセンブリを載せる支持枠を有するバインディングアセンブリを提供し、このバインディングアセンブリは、支持フレームに対して媒体が移動する一般的な（general direction、全体的な）方向にほぼ平行な線に沿って媒体のページにバインディング材料を付けるバインディング手段を含む。
【０００７】
好ましくは、バインディング手段は印刷されたページが印字ヘッドアセンブリから排紙される時に、印字されたページの１つの表面に係合するように置かれている糊ホイールを含む。特に好ましい形態では、バインディング手段は各ページをバインドされた文書にそろえ、隣接するページに対して接着剤でコーティングされた部分を押しつける収集圧着手段を含む。さらに好ましい形態では、バインディング手段はバインドされる文書の第１のページには接着剤を付けず、続くページの各々の前面に接着剤を付け、圧着手段が続くページの各々の裏側と係合して、連続的に前のページに押しつけられるようにする。
【０００８】
この実施形態によるバインディング手段は接着剤を直接付けてから、接着剤を前のページに押しつけることが理解されるであろう。各ページの背面に接着剤を付け、続いて各ページを続くページに押しつけると、紙の供給を補充するなど印刷プロセスが中断されると、最後に接着されたページに付けられた接着剤の質が低下して効果が減少するため、本発明の方法の方が効果的である。
【０００９】
本発明のいくつかの実施形態では、糊ホイールは毛管現象（capillary action）によって接着剤供給から接着剤を受け取るように構成される。糊ホイールが使用されていない時、糊ホイールは接着剤の性能をほぼ維持する環境を提供するために、密閉されるチャンバ内に保持されていることが望ましい。
【００１０】
いくつかの実施形態では電動式カムシャフトが係合され、糊ホイールをチャンバ内の開閉可能な開口部を通じて進め、ページの表面に係合させる。これらの実施形態の中で、フレキシブルパッドが糊ホイールに相対する位置におかれ、接着剤を付ける間ページと糊ホイールの間でほぼ一定の圧力を維持すると好ましい。
【００１１】
本発明のいくつかの形態では、印字ヘッドはページの全幅を同時に印刷するように構成される。
【００１２】
ページが移動する方向と平行な線に沿ってページをバインドするバインディングアセンブリを提供することにより、少なくともプリンタがページを印刷している間にバインディングプロセスが開始することが可能になり、これによって文書製作に必要な時間が低減されることが理解されよう。本発明は、印刷された資料を、別々のページではなく従来のバインドされた文書という魅力的な形態で製作することを可能にする。本発明は現代のプリンタとコンピュータネットワーク技術の助けにより、新聞、雑誌、パンフレットなどのオンライン出版に多くの用途を有する。本発明は特にネットページシステムに関して説明される。このシステムの概要は次のとおりである。ネットページシステムは、多数の分散したユーザが印刷物および光センサを介してネットワーク化された情報と相互作用し、これによって高速ネットワークカラープリンタからオンデマンドでインタラクティブに印刷物を得ることを可能にするために開発されたものである。
【００１３】
この目的のために、出願者は一連のネットページプリンタを開発した。これらの中で、壁掛けプリンタは、台所または朝食のテーブルの脇などユーザが通常朝のニュースを最初に消費する場所で壁に掛けられるように設計されている。この点から、壁掛けプリンタは最も広く使用されるネットページプリンタの１つとなることが期待されるので、これについて次に詳細に説明し本発明の１つの具体的な実施形態を示す。しかし、これは本発明の１つの例にすぎず、本発明は多くの他の形態でも具体化できることを理解されたい。
【００１４】
【発明の実施の形態】
注：Memjet^TM（商標）は、オーストラリア、Silverbrook Research Pty Ltd.の商標登録である。
好ましい実施形態では、本発明はネットページシステム（the netpage system）と共に機能するように構成され、ネットページシステムの概要は次のとおりである。このシステムは、本発明の好ましい実施形態および態様が動作するコンテキストを理解しようとする時に、外部文書を参照する必要を低減するために本明細書に説明されるものである。
【００１５】
ネットページシステムは好ましい形態では、ネットページの製作と人間との相互作用に依存する。これらは通常の紙の上に印刷されたテキスト、グラフィックス、画像のページであるが、インタラクティブなウェブページのように機能する。情報は人間の裸眼ではほとんど見えないインクを使用して各ページ上に符号化される。しかしこのインクおよびそれによって符号化された情報は光学的なイメージングペン（imaging pen）（ネットページペン）によって感知され、ネットページシステムに送信することができる。
【００１６】
好ましい形態では、各ページ上のアクティブボタンとハイパーリンクをネットページペンでクリックし、ネットワークからの情報を要求したり、ネットワークサーバにプリフェレンス（preference、選択、好み）を信号送信したりすることができる。ひとつの実施形態では、ネットページ上に手で書かれたテキストはペンを介して自動的に認識され、フォームに書き入れられるようになる。他の実施形態では、ネットページ上に記録された署名が自動的に確認され、電子コマースの取引を安全に確認することが可能である。
【００１７】
ネットページペンは、インターネットに接続された家庭用、職場用、または携帯用の印刷器具である、ネットページプリンタと共に機能する。このペンはワイヤレスであり、短距離無線リンクを介してネットページプリンタと安全に通信する。
【００１８】
ネットページプリンタは定期的（periodically，周期的）またはオンデマンドで、個別設定された新聞、雑誌、カタログ、パンフレットおよび他の出版物を配送し、これらはすべてインタラクティブなネットページとして高品質で印刷されている。ネットページプリンタはパーソナルコンピュータとは異なり、たとえば、ユーザの台所、朝食のテーブルの脇、または、その日家庭から出ていく場所（at the household's point of departure for the day)など朝のニュースが最初に消費される場所に隣接して壁に掛けることができる器具である。またこれはテーブル上、デスクトップ、携帯用、またはミニチュアなどのバージョンでもよい。
【００１９】
消費の時点で印刷されるネットページは、紙の使いやすさと、インタラクティブな媒体のタイムリー性および相互作用性を組み合わせている。
【００２０】
ネットページプリンタは機能的に優れているため、ネットページシステムはとても便利に作られている。これらのプリンタの中心には、上記のリストの、同時に提出された種々の係属出願に説明されている、高速マイクロエレクトロメカニカルシステム（ＭＥＭＳ）に基づいたインクジェット（Memjet^TM（商標））印字ヘッドがある。この技術の好ましい形態では、比較的高速で高品質の印刷が消費者に手ごろになる。好ましい形態では、ネットページ出版物は、両面にフルカラーで１組のレターサイズの光沢のあるページの組が印刷され、バインドされて簡単にナビゲーションでき便利に扱えるなど、従来のニュース雑誌の物理的な特性を有する。
【００２１】
ネットページプリンタは写真品質の画像と雑誌品質のテキストのページを、１分あたり両面で３０枚以上の速度で印刷する（すなわち、１分あたり６０ページ以上）。これには種々の形態があり、壁掛けバージョン、テーブルトップバージョン、携帯バージョン、ポケットバージョンが含まれる。ネットページシステムの性質を考えると、ネットページプリンタの商業的に最も適した形態の１つは壁掛けプリンタと呼ばれる壁掛けバージョンと考えられる。便宜上、本発明は付随する図面に示されたこの特定のバージョンを参照して詳細に説明される。
【００２２】
垂直に取りつけられたネットページ壁掛けプリンタ６００は、図１と２に完全に組み立てられた形で示されている。図２、図２ａ、図１９に最良に示されるように、ネットページ壁掛けプリンタは二重の８１／２”Memjet^TM（商標）印刷エンジン６０２と６０３を使用してＡ４の大きさの媒体にネットページを印刷する。このプリンタはまっすぐな紙パスを使用し、紙６０４は二重式印刷エンジン６０２と６０３の間を通過し、これらのエンジンはシートの両面をフルカラーとフルブリード（full bleed）で同時に印刷する。マルチＤＳＰラスタ画像プロセッサ（ＲＩＰ）はページを内部メモリにラスタ化し、１対のカスタム印刷エンジンコントローラが、ページ画像を二重式印字ヘッドにリアルタイムで拡大、ディザ（dither）、印刷する。
【００２３】
一体式バインディングアセンブリ６０５は、各印刷されたシートの１つの端にそって一片の糊を貼り、そのページを前のシートに押しつけた時に前のシートに接着するようにする。これは最終的なバインドされた文書６１８を作成し、この文書６１８は厚さが１枚から数百枚に渡る可能性がある。このバインディングアセンブリは図１３、図１４、図１５を特に参照しながら、次に詳細に考察される。
【００２４】
図１〜９を参照すると、壁掛けプリンタ６００は主シャシ６０６を備え、主シャシ６０６はすべての主な構成要素とアセンブリを収容する。図８に最良に示されているように、主シャシは前面の上部に枢動媒体トレイ（pivoting media tray、旋回（回転）メディアトレイ）６０７を有し、トレイ６０７は前面成形（molding）６０８およびハンドル成形（handle molding）６０９によってカバーされている。前面成形６０８、ハンドル成形６０９、前面成形の下部６１０は色、テキスチャ、仕上げが異なり、製作品を消費者にとってさらに魅力的にすることができる。これらは壁掛けプリンタ６００の前面に簡単にクリップする。
【００２５】
図１０と図１１は、壁掛けプリンタの電気系統を別に示す。フレキシブル印刷回路基板（flex ＰＣＢ）６１１が媒体トレイ６０７から主ＰＣＢ６１２へ移動する（run）。フレキシブル印刷回路基板は４つの異なる色のＬＥＤ６１３、６１４、６１５、６１６とプッシュボタン６１７を含む。ＬＥＤは前面成形を通して現われ、「オン」６１３、「インク切れ」６１４、「紙切れ」６１５および「エラー」６１６を示す。プッシュボタン６１７は使用上の指示、プリンタと消耗品ステータス情報、ネットページネットワーク上のリソースのディレクトリの形態で印刷された「ヘルプ」を引き出す。
【００２６】
印刷されバインドされた文書６１８は壁掛けプリンタ６００の基部から、クリアなプラスチック製のリムーバブル収集トレイ６１９の中に出る。これは特に図１５を参照しながら次により詳細に論じられる。
【００２７】
壁掛けプリンタ６００は内部の１１０Ｖ／２２０Ｖ電源６２０から電力を供給され、４つのねじで壁または安定した垂直面に固定された金属性の取りつけプレート６２１を有する。金属性のプレート６２１の中のくぼんだ（plunged）鍵穴スロット細部６２２は、プリンタの後面に装着された４つの栓（spigot、スピゴット、コック）がプレートに掛けられるようにする。壁掛けプリンタ６００は媒体トレイ６０７の後部のある位置で、シャシ成形６０６をプレート６２１に設置しているねじによって離れないようになっている。
【００２８】
図３と図１６と図１７を参照すると、壁掛けプリンタ６００の側面はモジュールベイ（module bay）６２４を含み、モジュールベイ６２４は、プリンタがネットページネットワークとローカルコンピュータまたはネットワークに接続できるようにするネットワークインタフェースモジュール６２５を収容する。インタフェースモジュール６２５は選択することができ、工場または現場で設置することができ、ユーザが必要とするインタフェースを提供する。モジュールはＩＥＥＥ１３９４（Firewire、ファイヤワイヤ）接続、標準のセントロニクスプリンタポート接続、または、ＵＳＢ２６４９とイーサネット６５０を組み合わせた接続など、一般のコネクタオプションを有する場合がある。消費者はこれを使用すると、壁掛けプリンタ６００をコンピュータと接続するか、ネットワークプリンタとして使用することができる。図１７はモジュール６２５の分解されたアセンブリを示す。インタフェースモジュールＰＣＢ６５１（ゴールドコンタクトエッジストリップ（gold contact edge strip）を伴う）は、エッジコネクタ６５４を介して主壁掛プリンタＰＣＢ６１２に直接はめ込まれる。異なるコネクタ構成も、ツール挿入６５２を使用してモジュール設計で対応される。モジュール６２５のいずれかの側にある指を入れるためのくぼみ（finger recess）６５３は、手による挿入または除去を簡単にする。
【００２９】
図１９を参照すると、主ＰＣＢ６１２はシャシ６０６の背面に接着されている。基板６１２はシャシ成形６０６を介してインタフェースモジュール６２５とインタフェースする。ＰＣＢ６１２はまた、必要な周辺エレクトロニクスをMemjet^TM（商標）印字ヘッド７０５に運ぶ。これには、２つの３２ＭＢＤＲＡＭを伴う主ＣＰＵ、フラッシュメモリ、ＩＥＥＥ１３９４インタフェースチップ、６つのモータコントローラ、種々のセンサコネクタ、インタフェースモジュールＰＣＢエッジコネクタ、電力管理、内部／外部データコネクタ、およびＱＡチップが含まれる。
【００３０】
図８は、紙６０４とインクカートリッジ６２７への前面ハッチのアクセスを示す。図１８を参照すると、紙６０４は蝶つがい式トップトレイ６０７の中に置かれ、ばね式プラテン６６６の上に押しつけられる。トレイ６０７は蝶つがい７００を介してシャシ６０６に装着される。各蝶つがいは基部、蝶つがいレバー、蝶つがいサイド（hinge side）を有する。基部と紙／媒体トレイ６０７の上のピボットはレバーとサイドに係合し、紙／媒体トレイ６０７が供給ホース６４６をねじらせないように回転するようにする。
【００３１】
紙６０４は、エッジガイド６６７の下に置かれてから閉じられ、金属性のばね部分６６８の動作によってトレイ６０７の１つの側に自動的に合わせられる（resistor）。インクカートリッジ６２７は一連の自己密封式のコネクタ６２９を介して枢動インクコネクタ成形（pivoting ink connector molding）６２８に接続する。コネクタ６２９はインク、空気、糊を別々の場所に送る。インクコネクタ成形６２８はセンサを含み、センサはインクカートリッジ上のＱＡチップを検出し、識別を確認してから印刷する。前面ハッチが閉じていると検出されると、開放機構によってばね式プラテン６６６が紙６０４をモータ式媒体ピックアップローラアセンブリ６２６に押しつけるようにする。
【００３２】
図４は交換可能なインクカートリッジ６２７の完全なアセンブリを示す。これは、固定剤６４４、接着剤６３０、シアンインク６３１、マゼンタインク６３２、イエローインク６３３、黒インク６３４、赤外線インク６３５を格納するブラッダ（bladder）またはチャンバ（chamber）を有する。カートリッジ６２７はまた、基部の成形６３７の中にミクロエアフィルタ６３６を含む。図９に示されたように、ミクロエアフィルタ６３６はホース６３９を介してプリンタ内部の空気ポンプ６３８にインタフェースする。これによって濾波された空気が印字ヘッド７０５に提供され、ノズルを詰まらせる可能性のあるミクロ粒子がMemjet^TM（商標）印字ヘッド７０５に侵入するのを防ぐ。エアフィルタ６３６をカートリッジ６２７の中に組み入れることにより、フィルタの動作寿命が効果的にカートリッジの寿命とリンクされる。これによって、ユーザが必要な間隔でフィルタを掃除または取り替えることに依存するのではなく、フィルタがカートリッジと共に取り替えられるようになる。さらに、接着剤と赤外線インクは目に見えるインクとエアフィルタと共に補給されるので、消耗品材料の消耗によってプリンタの動作が中断される頻度が低減される。
【００３３】
カートリッジ６２７は壁の薄いケーシング（thin wall casing）６４０を有する。インクブラッダ６３１〜６３５と固定剤ブラッダ６４４はピン６４５によってケーシング内に釣り下げられ、ピン６４５はカートリッジも共に掛けている。単一の糊ブラッダ６３０は基部成形６３７の中に収容されている。これは完全にリサイクル可能な製品で、３０００ページ（１５００枚）を印刷しのり付けする容量を伴う。
【００３４】
図２、図２ａ、図１０、図１１、図１９を参照すると、モータ式媒体ピックアップローラアセンブリ６２６は一番上のシートを直接媒体トレイ６０７から、第１の印刷エンジン６０２上の紙センサ（図示せず）を通過し、二重式Memjet^TM（商標）印字ヘッドアセンブリに押し出す。
【００３５】
２つのMemjet^TM（商標）印刷エンジン６０２と６０３は、まっすぐな紙パスに沿って、相対するインラインの連続的な構成に装着される。紙６０４は一体式の電動式ピックアップローラ６２６によって第１の印刷エンジン６０２の中に引き込まれる。紙６０４の位置と大きさが検知され、フルブリードの印刷が開始する。
【００３６】
固定剤も同時に印刷され、最も速い時間での乾燥を可能にする。
【００３７】
図２ａに最良に示されるように、Memjet^TM（商標）印刷エンジン６０２と６０３は、回転式キャップ・吸い取り・プラテンデバイス（a rotary capping, blotting and platen device）６６９を含む。キャップデバイスはMemjet^TM（商標）印字ヘッド７０５が使用されていない時にMemjet^TM（商標）印字ヘッド７０５を密閉する。キャップをはずし回転して一体式吸取物となり、それは日常のプリンタ開始メンテナンスの間に印字ヘッド７０５から発射されたインクを吸収するために使用される。キャップデバイスは同時に、Memjet^TM（商標）印字ヘッド７０５内の内部キャップデバイスを移動し、空気が保護ノズルシールド領域に流れ込むようにする。デバイスの第３の回転は、プラテンの表面を移動し、印刷の間シート６０４の片面を支える。
【００３８】
紙は、ゴムを引いたローラに対して動作する一組の電動式排紙（exit）スパイクホイール（まっすぐな紙パスと並んでいる）を介して第１のMemjet^TM（商標）印刷エンジン６０２から出る。これらのスパイクホイールは「濡れた（wet）」印刷表面と接触し、続けて、シート６０４を第２のMemjet^TM（商標）印刷エンジン６０３にフィードする。
【００３９】
この第２の印刷エンジン６０３は第１の印刷エンジンと並んで相対する側に装着されて、シート６０４の下面を印刷する。
【００４０】
図２、図２ａ、図９、図１３、図１４に示されるように、紙６０４は二重式印刷エンジン６０２と６０３から、バインダアセンブリ６０５に通過する。印刷されたページは繊維支持ローラ（fibrous support roller、強いサポートローラ）を伴う電動式スパイクホイール軸６７０と、スパイクホイールと瞬間作用糊ホイール（momentary action glue wheel）６７３を伴う別の可動軸の間を通過する。可動軸／糊アセンブリ６７３は金属性の支持ブラケットに装着され、カム軸６４２の動作によって順方向に動かされ、電動軸６７０とインタフェースする。別のモータ６７５がこのカム軸に電力を供給する。モータ６７６はどちらも、Memjet^TM（商標）印字ヘッドによって制御される。
【００４１】
糊ホイールアセンブリ６７３は、インクカートリッジ６２７からの糊供給ホース６４１のための回転結合６８０を伴う部分的に中空の軸６７９を備える。この軸６７９は糊ホイール６８１に接続し、放射状の穴を介して毛管現象で接着剤を吸収する。成形されたハウジングが糊ホイール６８１を囲み、前面には開口部がある。枢動側面成形（pivoting side molding）６８３とばね式外部ドア６８４が金属性の支持ブラケットに装着され、アセンブリ６７３の残りが前に押し出される時には外側に開く。この動作は糊ホイール６８１を、成形されたハウジングの前面を通って暴露させる。相互作用の間、張力ばね６８５がアセンブリを閉じ、効果的に糊ホイール６８１をキャップする。
【００４２】
シート６０４が糊ホイールアセンブリ６７３に入ると、シート６０４がバインディングアセンブリ６０５を下に移動する間に、接着剤が前面の垂直の縁に付けられる（文書の第１のシート以外）。この構成は、プリンタを介した紙の移動が個別ののり付けステーションで中断または停止しないように、印刷の間接着剤を各ページに付けるようにしていることが理解されるであろう。これによってプリンタの速度が増大するが、ページが「縦長（portrait、縦方向）」の構成のプリンタを動くことが必要である（すなわち、長い縁に平行な方向）。このため、紙トレイ、バインディング位置および収集位置が縦長の構成であることが必要である。このため、プリンタ全体の長さが長くなり限定されたスペースしか有しない領域には適合できない場合がある。このような場合、媒体トレイ、バインディング位置および収集位置は「横長」の方向で配置し（短い辺が紙の移動に平行）、プリンタの長さを短くすることができる。しかし、のり付けアセンブリはページの長い辺に沿って糊を付けることができなければならない。この壁掛けプリンタのバージョン（図示せず）では、糊は往復糊ストリップで各ページの長手方向の縁に付けられる。
【００４３】
「縦長」バインダアセンブリ６０５は、図１３に最良に示されている。これは金属性の支持シャシ６８６、４つのトラバースロッド（traverse rod）の上を移動するばね式成形バインディングプラテン６８７、シート６０４が移動した後に文書６１８を支持する成形角度付きプラテン（molded angled platen）６８９、支持ブラケット６９１を伴う排紙ハッチ６９０を有する。印刷されたページ６０４は、排紙ハッチ６９０の上で停止するまで給紙される。バインディングプラテン６８７は、電動式ケーブルワインダ軸（winder shaft）６９４に付属するホイール６９２とばね式スチールケーブル６９３のループ式システムを介して高速で順方向に推進される。ケーブルワインダ軸６９４が回転するとケーブルループ６９３は短くなり、バインディングプラテン６８７を順方向に移動する。この電動式の軸６９４はスリップクラッチ機構を有し、シート６０４を前のシートの後に押し出す必要な速度を提供し、のり付け／バインドし、戻りばね６９９の作用でホームポジションに戻って次の印刷されたシートを受け取る。往復プラテン（reciprocating platen）の単一の動作サイクルは２秒未満しかかからない。
【００４４】
バインディングアセンブリ６０５はページを１ページずつ文書にバインドし、文書の別のページを印刷する時間に大幅に時間を追加せずにバインドされた文書を作成する。さらに接着剤が直接付けられてからそのページが前のページに押しつけられる。各ページの後ろに接着剤を付け、続いて各ページを続くページに押しつけると、紙の供給を補給するなど印刷プロセスを中断すると最後に接着されたページに付けられた接着剤の質が低下して効果が減少する場合があるため、本発明の方法のほうが効果的である。
【００４５】
ケーブル６９３は曲げられて（sprung）前のシートに正の圧力を加え、バインディングを助ける。さらに、角度付きプラテン６８９は基部より上の方が浅くなっており、上の軸構成の中で文書６１８を支持する。
【００４６】
ステッパモータの制御に動作上接続されたセンサ（図示せず）を使用して、文書にバインドされた最後のページの位置を判定し、プラテンが次のページを最後のページに正確に接着できるようにする。
【００４７】
紙タッパ（paper tapper）６４３は、シート６０４が角度付きプラテン６８９を移動する時にシート６０４をバインダ６０５の１つの面にぶつける（knock）。主ＰＣＢ６１２はそれぞれ、ケーブルワインダ軸６９４、タッパ６４３、排紙ハッチ６９０用のモータ６９５、６９６、６９７を制御する。
【００４８】
文書６１８がバインドされ完成すると電動式排紙ハッチ６９０が開く。タンパセンサ（tamper sensor）（図示せず）が備えられて紙詰まりや他の干渉する動作を検出し、排紙ハッチ６９０が閉まらないようにする。タッパ６４３はまた、バインダ６０５から収集トレイ６１９へ排紙している間、印刷された文書６１８をたたいてそろえる（tap align）。前面成形の下部６１０にあるプラスチックホイル６９８がハッチ６９０と共に機能し、完成した文書６１８を収集トレイ６１９の背面に向け、既存の文書にぶつけないように次の文書をトレイに供給する。複数のフレキシブルホイルが備えられ、各ホイルは異なる長さを有して異なる大きさのページを有する文書に対応する場合がある。収集トレイ６１９は透明なプラスチックで成形され、所定の負荷で軸受けから取り出せる。文書を除去する出入り口は３つの側面に備えられる。
【００４９】
本明細書では本発明が特定の例を参照して説明された。当業者であれば、本発明の広い概念の精神と範囲から離れない、多くの変形例、修正例を容易に思いつくことが可能であろう。
【００５０】
ステッパモータの制御に動作上接続されたセンサ（図示せず）を使用して、文書にバインドされた最後のページの位置を判定し、プラテンが次のページを最後のページに正確に接着できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】壁掛けプリンタの前面の４分の３の図を示す。
【図２】壁掛けプリンタの長さの端から端までの断面図を示す。
【図２ａ】二重式プリントエンジンの断面を示す図２の拡大された部分を示す。
【図３】壁掛けプリンタを簡単に分解した図を示す。
【図４】インクカートリッジを分解した図を示す。
【図５】インクカートリッジの４分の３の図を示す。
【図６】単一のインクブラッダの４分の３の図を示す。
【図７】 a図はインクカートリッジの横方向の断面図、ｂ図は長手方向の断面図を示す。
【図８】開いた媒体トレイの前面の４分の３の図を示す。
【図９】印刷エンジンのインク供給ホース、空気供給ホース、接着剤供給ホースを示す。
【図１０】プリンタの電気系統の前面の４分の３の図を示す。
【図１１】電気系統の後面の４分の３の図を示す。
【図１２】壁掛けプリンタの前面のカバーの下の部分が取り除かれた、前面の４分の３の図を示す。
【図１３】バインダアセンブリの端から端までの断面図を示す。
【図１４】開いた糊ホイールアセンブリの後面の４分の３の図を示す。
【図１５】バインディングアセンブリと排紙ハッチの端から端までの断面図を示す。
【図１６】インタフェースモジュールの３次元の図を示す。
【図１７】インタフェースモジュールを分解した図を示す。
【図１８】媒体トレイの上面の４分の３の図を示す。
【図１９】プリンタの上部の端から端までの断面図を示す。
【符号の説明】
６１８文書
６４２カム軸
６４３紙タッパ
６７０電動式スパイクホイール軸
６８６支持シャシ
６８７ばね式成形バインディングプラテン
６８９成形角度付きプラテン
６９０排紙ハッチ
６９１支持ブラケット
６９２ホイール
６９３ばね式スチールケーブル

Claims

デジタルプリンタと共に使用する、媒体のページに印刷する印字ヘッドアセンブリを載せるシャシを有するバインディングアセンブリであって、該バインディングアセンブリは、
印刷されたページが前記印字ヘッドアセンブリから排紙される際に、該印刷されたページの１つの表面に係合するように置かれている糊ホイールを含み、前記シャシに対して媒体が移動する方向に実質的に平行な線に沿って該媒体のページにバインディング材料を付けるバインディング手段と、
前記糊ホイールが使用されていない時、該糊ホイールを保持するチャンバと、
前記糊ホイールを前記チャンバ内の閉可能な開口部を通じて進め、ページの表面に係合させる電動式カムシャフトと、
を備えたバインディングアセンブリ。
前記バインディング手段はさらに、各ページをバインドされる文書にそろえ、隣接するページに対してバインディング材料が付けられたページの部分を押しつける収集圧着手段を含む請求項１に記載のバインディングアセンブリ。
前記バインディング手段はバインドされる前記文書の第１のページには接着剤を付けず、続くページの各々の前面に接着剤を付け、前記収集圧着手段が続くページの各々の裏側と係合して、連続的に前のページに、続くページの各々を押しつける請求項２に記載のバインディングアセンブリ。
前記糊ホイールは毛管現象によって接着剤供給から接着剤を受け取るように構成される請求項１に記載のバインディングアセンブリ。
フレキシブルパッドが前記糊ホイールの相対する位置にあり、接着剤を付ける間ページと該糊ホイールの間で実質的に一定の圧力を維持する請求項１に記載のバインディングアセンブリ。
前記印字ヘッドアセンブリはページの全幅を同時に印刷するように構成される請求項１に記載のバインディングアセンブリ。