JPH07223387A - シートの綴じ方法及びその装置、並びに、画像形成装置及びトナー除去装置 - Google Patents
シートの綴じ方法及びその装置、並びに、画像形成装置及びトナー除去装置Info
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- JPH07223387A JPH07223387A JP6173596A JP17359694A JPH07223387A JP H07223387 A JPH07223387 A JP H07223387A JP 6173596 A JP6173596 A JP 6173596A JP 17359694 A JP17359694 A JP 17359694A JP H07223387 A JPH07223387 A JP H07223387A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ホッチキスやクリップなどのシート綴じ後の
ファイリングや書類破棄時に邪魔になる部材を用いずに
シート綴じを行う。 【構成】 図1(a)にハッチングを付した綴代相当部
分に、例えば電子写真複写機を用いてベタ画像又は図1
(b)に示すようなトナー画像を形成する。そして、シ
ート重ね合わせ状態で加熱・加圧してこのトナーを軟化
させてバイダー機能を発揮させ、シート間を接着により
綴じる。この加熱・加圧には図1(c),(d)に示す
ようなシート綴じ装置を用いることができる。同様のシ
ート綴じ装置をトナー除去装置内に設けても良い。
ファイリングや書類破棄時に邪魔になる部材を用いずに
シート綴じを行う。 【構成】 図1(a)にハッチングを付した綴代相当部
分に、例えば電子写真複写機を用いてベタ画像又は図1
(b)に示すようなトナー画像を形成する。そして、シ
ート重ね合わせ状態で加熱・加圧してこのトナーを軟化
させてバイダー機能を発揮させ、シート間を接着により
綴じる。この加熱・加圧には図1(c),(d)に示す
ようなシート綴じ装置を用いることができる。同様のシ
ート綴じ装置をトナー除去装置内に設けても良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィスなどで文書用
紙などの複数のシートを綴じる方法及びその装置に係
り、詳しくは、バインダーとして熱軟化性を有する電子
写真用トナーを用いた新規なシート綴じ方法及びその装
置並びに画像形成装置及びトナー除去装置に関するもの
である。
紙などの複数のシートを綴じる方法及びその装置に係
り、詳しくは、バインダーとして熱軟化性を有する電子
写真用トナーを用いた新規なシート綴じ方法及びその装
置並びに画像形成装置及びトナー除去装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の文書用紙を束ねる際には、
通常ホッチキスやクリップなどを用いている。一方、熱
軟化性のトナーが付着しているシートからトナーを除去
するトナー除去装置も各種提案されている(例えば、特
開平2−55195号公報、特願平4−255916
号)。
通常ホッチキスやクリップなどを用いている。一方、熱
軟化性のトナーが付着しているシートからトナーを除去
するトナー除去装置も各種提案されている(例えば、特
開平2−55195号公報、特願平4−255916
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記綴じ方
法においては、束ねられた文書書類をファイリングや破
棄する際に、ホッチキスの針やクリップが邪魔になると
いう問題点があった。
法においては、束ねられた文書書類をファイリングや破
棄する際に、ホッチキスの針やクリップが邪魔になると
いう問題点があった。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、綴じたシートの取り
扱上の支障が従来に比して少ないシート綴じ方法及びそ
の装置を提供することである。また、その他の目的とす
るところは、本発明のシート綴じ方法を使用するのに好
適な画像形成装置やトナー除去装置を提供することであ
る。
であり、その目的とするところは、綴じたシートの取り
扱上の支障が従来に比して少ないシート綴じ方法及びそ
の装置を提供することである。また、その他の目的とす
るところは、本発明のシート綴じ方法を使用するのに好
適な画像形成装置やトナー除去装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1のシートの綴じ方法は、シートの綴代相
当部分に熱軟化性を有する電子写真用トナーを付着さ
せ、かつ、該部分に他のシートの綴代相当部分を重ねた
状態で、該綴代相当部分同士を加熱及び加圧して接着す
ることを特徴とするものである。
めに、請求項1のシートの綴じ方法は、シートの綴代相
当部分に熱軟化性を有する電子写真用トナーを付着さ
せ、かつ、該部分に他のシートの綴代相当部分を重ねた
状態で、該綴代相当部分同士を加熱及び加圧して接着す
ることを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2のシートの綴じ方法は、請
求項1のシートの綴じ方法において、上記綴代相当部分
への上記トナーの付着を、容易に該トナーが離脱しない
ようにシートに定着された状態になるように行うことを
特徴とするものである。
求項1のシートの綴じ方法において、上記綴代相当部分
への上記トナーの付着を、容易に該トナーが離脱しない
ようにシートに定着された状態になるように行うことを
特徴とするものである。
【0007】請求項3の請求項1のシートの綴じ方法用
のシート綴じ装置は、熱軟化性を有する電子写真用トナ
ーを綴代相当部分に介在させて重ね合わされた複数のシ
ートの該綴代相当部分を厚み方向に加圧するための加圧
装置と、該綴代相当部分を加熱する加熱手段とを有する
ことを特徴とするものである。
のシート綴じ装置は、熱軟化性を有する電子写真用トナ
ーを綴代相当部分に介在させて重ね合わされた複数のシ
ートの該綴代相当部分を厚み方向に加圧するための加圧
装置と、該綴代相当部分を加熱する加熱手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項4のシートの綴じ用装置は、熱軟化
性を有する電子写真用トナーを、シートの綴代相当部分
に付与するトナー付与装置と、該トナー付与装置による
トナー付与領域の設定と単位面積当たりのトナー付与量
の設定の少なくとも一方を切り換え得る切り換え装置
と、該綴代相当部分に付与されたトナーを、少なくとも
圧力を用いて該シートに定着させる定着装置とを有する
ことを特徴とするものである。
性を有する電子写真用トナーを、シートの綴代相当部分
に付与するトナー付与装置と、該トナー付与装置による
トナー付与領域の設定と単位面積当たりのトナー付与量
の設定の少なくとも一方を切り換え得る切り換え装置
と、該綴代相当部分に付与されたトナーを、少なくとも
圧力を用いて該シートに定着させる定着装置とを有する
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項5の画像形成装置は、潜像担持体
と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成装置と、
熱軟化性を有する電子写真用トナーを付着させて該潜像
をトナー像化する現像装置と、該潜像担持体上のトナー
像をシートに転写する転写装置と、転写されたトナー像
をシートに定着する定着装置とを有する画像形成装置に
おいて、シートの綴代相当部分にトナーを付着させるか
否かを選択するための選択手段と、該選択手段による選
択に応じて、該潜像担持体上の該綴代相当部分に対応す
る箇所にトナー付着用の潜像を形成させる潜像形成制御
装置とを設けたことを特徴とするものである。
と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成装置と、
熱軟化性を有する電子写真用トナーを付着させて該潜像
をトナー像化する現像装置と、該潜像担持体上のトナー
像をシートに転写する転写装置と、転写されたトナー像
をシートに定着する定着装置とを有する画像形成装置に
おいて、シートの綴代相当部分にトナーを付着させるか
否かを選択するための選択手段と、該選択手段による選
択に応じて、該潜像担持体上の該綴代相当部分に対応す
る箇所にトナー付着用の潜像を形成させる潜像形成制御
装置とを設けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項6のトナー除去装置は、加熱と加圧
の少なくとも一方により粘着性を発揮し得るトナーが付
着しているシートからトナーを除去するトナー除去装置
において、シートから除去したトナーを収容する収容器
と、トナーが除去されたシートに該収容部のトナーを供
給するトナー供給手段と、該トナー供給手段によりトナ
ーが供給されたシートに、トナーが除去された別のシー
トを重ね合わせるシート重ね合わせ手段と、該トナー供
給手段によりシートに供給されるトナーあるいは供給さ
れた後のトナーに対して加熱と加圧の少なくとも一方の
処理を行って粘着性を発揮させる加熱あるいは加圧手段
とを設けたことを特徴とするものである。
の少なくとも一方により粘着性を発揮し得るトナーが付
着しているシートからトナーを除去するトナー除去装置
において、シートから除去したトナーを収容する収容器
と、トナーが除去されたシートに該収容部のトナーを供
給するトナー供給手段と、該トナー供給手段によりトナ
ーが供給されたシートに、トナーが除去された別のシー
トを重ね合わせるシート重ね合わせ手段と、該トナー供
給手段によりシートに供給されるトナーあるいは供給さ
れた後のトナーに対して加熱と加圧の少なくとも一方の
処理を行って粘着性を発揮させる加熱あるいは加圧手段
とを設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項7のトナー除去装置は、請求項6の
トナー除去装置において、トナーが除去される前又は後
にシートが再利用可能か否かを検出する検出手段と、該
検出手段の検出結果に基づいて、上記トナー供給手段及
び加熱あるいは加圧手段の作動・不作動を制御する制御
手段とを設けたことを特徴とするものである。
トナー除去装置において、トナーが除去される前又は後
にシートが再利用可能か否かを検出する検出手段と、該
検出手段の検出結果に基づいて、上記トナー供給手段及
び加熱あるいは加圧手段の作動・不作動を制御する制御
手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】画像形成装置である電子写真複写機(以下、
複写機という)に転写紙の綴代相当部分にトナーを付着
させるモードを設けて、転写紙の綴じ用装置として兼用
できるようにした実施例について説明する。まず、本複
写機全体の機械構成及び動作の概略を説明する。図2は
本実施例に係る複写機の概略構成図である。図2におい
て、コンタクトガラス2上に原稿を載置し、プリントス
イッチ1(図3(b)参照)を押すと、潜像担持体とし
ての感光体ドラム1が時計方向に回転駆動され、帯電チ
ャージャー15でその表面が一様に帯電される。また、
原稿照明光源3とミラー4よりなる走査光学系5とミラ
ー6、7よりなる走査光学系8とが移動し、原稿の読み
取り走査が行われ、走査された画像がレンズ9の後方に
設けた画像読み取り素子としてのCCD10に、画像信
号として読み込まれる。読み込まれた画像信号はデジタ
ル化され画像処理され、これに基づいてレーザーダイオ
ード(LD)が駆動制御される。該LDからのレーザー
光はポリゴンミラー13で反射された後、ミラー14を
介して感光体ドラム1上に照射される。このレーザー光
による光書き込みにより、既に一様帯電されている感光
体ドラム表面の電荷が部分的に消去されて静電潜像が形
成される。この静電潜像が現像装置16で現像され、感
光体ドラム1上に原稿に対応したトナー像が形成され
る。このトナー像は、給紙部17から送られた転写紙に
転写チャージャー18のコロナ放電により転写される。
そして、トナー像が転写された転写紙は、分離チャージ
ャー19で感光体ベルト1の表面から分離された後、搬
送ベルト21で搬送され、ヒータ内蔵の定着ローラ対2
2の加熱・圧接部を通って、熱軟化性樹脂を主成分とす
るトナーが定着され、機外へと排出される。一方、転写
後の感光体表面は、残留トナーがクリーニング装置23
で除去され、次の一次帯電に備えられる。
複写機という)に転写紙の綴代相当部分にトナーを付着
させるモードを設けて、転写紙の綴じ用装置として兼用
できるようにした実施例について説明する。まず、本複
写機全体の機械構成及び動作の概略を説明する。図2は
本実施例に係る複写機の概略構成図である。図2におい
て、コンタクトガラス2上に原稿を載置し、プリントス
イッチ1(図3(b)参照)を押すと、潜像担持体とし
ての感光体ドラム1が時計方向に回転駆動され、帯電チ
ャージャー15でその表面が一様に帯電される。また、
原稿照明光源3とミラー4よりなる走査光学系5とミラ
ー6、7よりなる走査光学系8とが移動し、原稿の読み
取り走査が行われ、走査された画像がレンズ9の後方に
設けた画像読み取り素子としてのCCD10に、画像信
号として読み込まれる。読み込まれた画像信号はデジタ
ル化され画像処理され、これに基づいてレーザーダイオ
ード(LD)が駆動制御される。該LDからのレーザー
光はポリゴンミラー13で反射された後、ミラー14を
介して感光体ドラム1上に照射される。このレーザー光
による光書き込みにより、既に一様帯電されている感光
体ドラム表面の電荷が部分的に消去されて静電潜像が形
成される。この静電潜像が現像装置16で現像され、感
光体ドラム1上に原稿に対応したトナー像が形成され
る。このトナー像は、給紙部17から送られた転写紙に
転写チャージャー18のコロナ放電により転写される。
そして、トナー像が転写された転写紙は、分離チャージ
ャー19で感光体ベルト1の表面から分離された後、搬
送ベルト21で搬送され、ヒータ内蔵の定着ローラ対2
2の加熱・圧接部を通って、熱軟化性樹脂を主成分とす
るトナーが定着され、機外へと排出される。一方、転写
後の感光体表面は、残留トナーがクリーニング装置23
で除去され、次の一次帯電に備えられる。
【0013】図3(a)は本複写機の電装部の概略構成
図である。図3(a)において、上記CCD10からの
アナログ信号は、画像増幅回路101、AD変換回路1
02、及びシェーディング補正回路130で、増幅、デ
ジタル変換、及びシェーディング補正が行われ後に、画
像処理回路104でデジタル記録画像情報に変換され、
画像情報記憶装置300に出力される。この画像情報記
録装置300では、システム全体を制御するシステム制
御装置302からのメモリ制御信号などにより、画像メ
モリ部に対して、上記読取装置100からのデジタル記
録画像情報の書き込み、又は、プリンター部500への
読み出しが行なわれる。プリンター部500では、画像
メモリ部302から読み出されたデジタル記録画像情報
が、ラインドライバー回路501で受信され、レーザド
ライバー回路502で増幅される。このデジタル記録画
像情報は、1画素当り1ビット(記録/非記録)の2値
化信号である。この2値化信号に対応してレーザドライ
バー回路502が上記レーザーダイオード503を発光
付勢する。
図である。図3(a)において、上記CCD10からの
アナログ信号は、画像増幅回路101、AD変換回路1
02、及びシェーディング補正回路130で、増幅、デ
ジタル変換、及びシェーディング補正が行われ後に、画
像処理回路104でデジタル記録画像情報に変換され、
画像情報記憶装置300に出力される。この画像情報記
録装置300では、システム全体を制御するシステム制
御装置302からのメモリ制御信号などにより、画像メ
モリ部に対して、上記読取装置100からのデジタル記
録画像情報の書き込み、又は、プリンター部500への
読み出しが行なわれる。プリンター部500では、画像
メモリ部302から読み出されたデジタル記録画像情報
が、ラインドライバー回路501で受信され、レーザド
ライバー回路502で増幅される。このデジタル記録画
像情報は、1画素当り1ビット(記録/非記録)の2値
化信号である。この2値化信号に対応してレーザドライ
バー回路502が上記レーザーダイオード503を発光
付勢する。
【0014】なお、上記システム制御装置302には、
操作装置400も接続されている。図3(b)は、この
操作装置400の操作パネル402の説明図である。こ
のパネルには、各種入力キーや表示器が設けられてい
る。
操作装置400も接続されている。図3(b)は、この
操作装置400の操作パネル402の説明図である。こ
のパネルには、各種入力キーや表示器が設けられてい
る。
【0015】次に、転写紙の綴代相当部分にトナーを付
着させるモードについて説明する。例えば縦長の用紙を
複数枚束ねて左綴じにする場合には、各転写紙の図1
(a)中にハッチングを付した部分Aが綴代部分にな
る。本モードは、転写紙の綴代相当部分に、上記熱軟化
性樹脂を主成分とするトナーを付着させるモードであ
る。本モードを選択するための選択手段として、図3
(b)に示すように操作パネル402に、本モード選択
キー403が設けてある。そして、該選択キーが押下さ
れた後に、上記プリントスイッチ1が押下された場合に
は、転写紙の綴代相当部分にトナー像が形成されるよう
に、上記LDを駆動制御する。ここで、転写紙の綴代相
当部分の位置認識は、例えば公知の給紙転写紙のサイズ
や向きの認識技術を用いて行うこともできる。なお、本
モードにおいても、通常の複写モードと同様に、コンタ
クトガラス2上の原稿を走査して、原稿に対応したトナ
ー像を同時に形成するようにLDを駆動制御しても良い
し、逆に原稿の走査は行わずに、綴代相当部分へのトナ
ー像形成のみを行うようにしても良い。更に、両者のい
ずれを選択するか、つまり、原稿に対応したトナー像も
形成するか否かを、操作パネル402上に設けたキー入
力で選択できるようにしても良い。
着させるモードについて説明する。例えば縦長の用紙を
複数枚束ねて左綴じにする場合には、各転写紙の図1
(a)中にハッチングを付した部分Aが綴代部分にな
る。本モードは、転写紙の綴代相当部分に、上記熱軟化
性樹脂を主成分とするトナーを付着させるモードであ
る。本モードを選択するための選択手段として、図3
(b)に示すように操作パネル402に、本モード選択
キー403が設けてある。そして、該選択キーが押下さ
れた後に、上記プリントスイッチ1が押下された場合に
は、転写紙の綴代相当部分にトナー像が形成されるよう
に、上記LDを駆動制御する。ここで、転写紙の綴代相
当部分の位置認識は、例えば公知の給紙転写紙のサイズ
や向きの認識技術を用いて行うこともできる。なお、本
モードにおいても、通常の複写モードと同様に、コンタ
クトガラス2上の原稿を走査して、原稿に対応したトナ
ー像を同時に形成するようにLDを駆動制御しても良い
し、逆に原稿の走査は行わずに、綴代相当部分へのトナ
ー像形成のみを行うようにしても良い。更に、両者のい
ずれを選択するか、つまり、原稿に対応したトナー像も
形成するか否かを、操作パネル402上に設けたキー入
力で選択できるようにしても良い。
【0016】上記綴代相当部分のトナー像としては、例
えば、図1(a)に示すように、転写紙の綴代部分A全
面を覆うベタ像としても良いし、図1(b)に示すよう
に、該綴代部分A中の一部に、黒点状、その他任意形状
のトナー像Bを形成するようにしても良い。更に、これ
らのトナー像の光学濃度を、ドットの数や大きさなどに
よって変化させ得るようにしておき、操作パネル402
上の濃度調整キーで調整できるようにしても良い。更
に、上記図1(a)の斜線部Aの幅や、図1(b)の例
えば黒点の大きさや数を、操作パネル402上のキーで
調整できるようにしても良い。
えば、図1(a)に示すように、転写紙の綴代部分A全
面を覆うベタ像としても良いし、図1(b)に示すよう
に、該綴代部分A中の一部に、黒点状、その他任意形状
のトナー像Bを形成するようにしても良い。更に、これ
らのトナー像の光学濃度を、ドットの数や大きさなどに
よって変化させ得るようにしておき、操作パネル402
上の濃度調整キーで調整できるようにしても良い。更
に、上記図1(a)の斜線部Aの幅や、図1(b)の例
えば黒点の大きさや数を、操作パネル402上のキーで
調整できるようにしても良い。
【0017】以上のような転写紙の綴代相当部分へのト
ナー像形成モードに関するプログラムを、例えば、上記
システム制御装置中のROMに格納しておき、上記モー
ド選択キー403の押下で、このプログラムを実行する
ようにしておく。
ナー像形成モードに関するプログラムを、例えば、上記
システム制御装置中のROMに格納しておき、上記モー
ド選択キー403の押下で、このプログラムを実行する
ようにしておく。
【0018】以上、本実施例の複写機によれば、モード
選択により、転写紙の綴代相当部分に熱軟化性を有する
トナーを付着させることができるので、このようなトナ
ーを付着させた転写紙のトナー付着面側に、他の用紙を
重ねた後に、適宜手段によって、加圧望ましくは加圧及
び加熱すれば、トナーをバインダーとして、両者を接着
して綴じることができる。更に、上記モードによりトナ
ーが綴代相当部分に付着した転写紙は、ヒータ内蔵の定
着ローラ対22の加熱・加圧部を通って定着されるの
で、機外排紙後の取扱時に、手や衣服を汚すことを防止
できる。
選択により、転写紙の綴代相当部分に熱軟化性を有する
トナーを付着させることができるので、このようなトナ
ーを付着させた転写紙のトナー付着面側に、他の用紙を
重ねた後に、適宜手段によって、加圧望ましくは加圧及
び加熱すれば、トナーをバインダーとして、両者を接着
して綴じることができる。更に、上記モードによりトナ
ーが綴代相当部分に付着した転写紙は、ヒータ内蔵の定
着ローラ対22の加熱・加圧部を通って定着されるの
で、機外排紙後の取扱時に、手や衣服を汚すことを防止
できる。
【0019】なお、上記複写機は、デジタル式のもので
あるが、アナログ式の複写機でも同様のモードを設ける
ことができる。この場合の図1(a)や図1(b)に示
すようなトナー像の形成は、コンタクトガラス2上の原
稿を照射する光源からの光が、綴代相当部分に対応する
感光体ドラム1表面部分に到達しないように部分的に遮
蔽するシャッター手段を設け、上記モード選択時に、こ
れを駆動して、光を遮蔽することにことによって、トナ
ー付着用潜像を形成することによって行うことができ
る。また、上記モード選択時に、原稿露光を行わない場
合には、トナーを付着させる部分以外の一様帯電電荷
を、イレサーなどで消去することによって、部分的なト
ナー付着用潜像を形成するようにしても良い。
あるが、アナログ式の複写機でも同様のモードを設ける
ことができる。この場合の図1(a)や図1(b)に示
すようなトナー像の形成は、コンタクトガラス2上の原
稿を照射する光源からの光が、綴代相当部分に対応する
感光体ドラム1表面部分に到達しないように部分的に遮
蔽するシャッター手段を設け、上記モード選択時に、こ
れを駆動して、光を遮蔽することにことによって、トナ
ー付着用潜像を形成することによって行うことができ
る。また、上記モード選択時に、原稿露光を行わない場
合には、トナーを付着させる部分以外の一様帯電電荷
を、イレサーなどで消去することによって、部分的なト
ナー付着用潜像を形成するようにしても良い。
【0020】次に、図1(c)を用いて、綴代相当部分
にトナーを付着させた転写紙のトナー付着面側に、他の
用紙を重ねた状態で、加圧望ましくは加圧及び加熱を行
って、トナーをバインダーとして、両者を接着して綴じ
るために、好適なシート綴じ装置の実施例について説明
する。図1(c)は、加圧及び加圧機能を備えたシート
綴じ装置の一例を示す斜視図である。本例のシート綴じ
装置は、用紙の綴代相当部分を載置する部分に例えば平
面ヒータからなる加熱体30を備えた下台31と、該下
台31に揺動自在に取り付けられ、かつ、下台31の加
熱体30に対向する部分に例えば平面ヒータからなる加
熱体32を備えた加圧台33とを備えている。このシー
ト綴じ装置では、通常は、下台31の加熱体30と加圧
台33の加熱体32とが密着するように閉じた状態で、
各加熱体30を所定温度に昇温させておきく。そして、
綴じ動作を行うときには、図1(c)に示すように、加
圧台33を揺動させて両加熱体30の間を開き、綴代相
当部分にトナーを付着させた転写紙のトナー付着面側
に、他の用紙を重ねた状態の綴じるべき用紙束の綴代相
当部分を下台31の加熱体30上に載せる。そして、加
圧台33を降ろして用紙束の綴代相当部分を上下から挾
んだ状態で、更に加圧台33の上部を、下方に押して加
圧する。これにより、加熱と加圧でトナーを軟化させ、
用紙の綴代を接着により綴じる。なお、図示の例では、
上下加熱体30,32に加え、用紙束の綴代相当部分側
の端面を加熱するための例えば平面ヒータからなる加熱
体34が設けられている。本実施例では、綴じ作業を行
う者が加圧台33の開閉及び加圧を行うようにしている
が、モータ等を用いて、これを自動的に行うようにして
も良い。また、下台31と加圧台33との両方に加熱体
30,32を設けたがいずれか一方のみに設けても良
い。更に、トナーが加圧のみで接着性を発揮し得る場合
には、加熱体を省略しても良い。また、下台31と加圧
台33との間隔を可変にするのに、加圧台33を下台3
1に揺動自在に取り付けたが、両台の加圧用対向部分同
士が接離可能であれば、任意の取付け構造を採用するこ
とが出来る。
にトナーを付着させた転写紙のトナー付着面側に、他の
用紙を重ねた状態で、加圧望ましくは加圧及び加熱を行
って、トナーをバインダーとして、両者を接着して綴じ
るために、好適なシート綴じ装置の実施例について説明
する。図1(c)は、加圧及び加圧機能を備えたシート
綴じ装置の一例を示す斜視図である。本例のシート綴じ
装置は、用紙の綴代相当部分を載置する部分に例えば平
面ヒータからなる加熱体30を備えた下台31と、該下
台31に揺動自在に取り付けられ、かつ、下台31の加
熱体30に対向する部分に例えば平面ヒータからなる加
熱体32を備えた加圧台33とを備えている。このシー
ト綴じ装置では、通常は、下台31の加熱体30と加圧
台33の加熱体32とが密着するように閉じた状態で、
各加熱体30を所定温度に昇温させておきく。そして、
綴じ動作を行うときには、図1(c)に示すように、加
圧台33を揺動させて両加熱体30の間を開き、綴代相
当部分にトナーを付着させた転写紙のトナー付着面側
に、他の用紙を重ねた状態の綴じるべき用紙束の綴代相
当部分を下台31の加熱体30上に載せる。そして、加
圧台33を降ろして用紙束の綴代相当部分を上下から挾
んだ状態で、更に加圧台33の上部を、下方に押して加
圧する。これにより、加熱と加圧でトナーを軟化させ、
用紙の綴代を接着により綴じる。なお、図示の例では、
上下加熱体30,32に加え、用紙束の綴代相当部分側
の端面を加熱するための例えば平面ヒータからなる加熱
体34が設けられている。本実施例では、綴じ作業を行
う者が加圧台33の開閉及び加圧を行うようにしている
が、モータ等を用いて、これを自動的に行うようにして
も良い。また、下台31と加圧台33との両方に加熱体
30,32を設けたがいずれか一方のみに設けても良
い。更に、トナーが加圧のみで接着性を発揮し得る場合
には、加熱体を省略しても良い。また、下台31と加圧
台33との間隔を可変にするのに、加圧台33を下台3
1に揺動自在に取り付けたが、両台の加圧用対向部分同
士が接離可能であれば、任意の取付け構造を採用するこ
とが出来る。
【0021】次に、図1(d)を用いて、シート綴じ装
置の他の実施例について説明する。本実施例のシート綴
じ装置は、一対の加圧ローラ対40,40を用いたもの
である。加圧ローラ対40,40の各ローラの少なくと
も一方は、手動又はモータ等を用いて回転駆動するよう
にすることが望ましい。更に、上記各ローラ少なくとも
一方には、例えば内部にヒータを設けるなどして、表面
を一定温度以上に維持できるようにすることが望まし
い。このような加圧ローラ対40,40の圧接部に、図
示するように綴代相当部分にトナーを付着させた転写紙
のトナー付着面側に、他の用紙を重ねた状態の綴じるべ
き用紙束の綴代相当部分を通す。これにより、少なくと
も加圧、望ましくは加圧及び加熱でトナーを軟化させ、
用紙の綴代を接着により綴じるようにする。なお、本装
置には、上記加圧ローラ対40,40の他に、加圧ロー
ラ対40,40の加圧部に綴代相当部分が確実に進入す
るように用紙束をガイドするガイド機構や、用紙束の自
動搬送装置等を設けても良い。
置の他の実施例について説明する。本実施例のシート綴
じ装置は、一対の加圧ローラ対40,40を用いたもの
である。加圧ローラ対40,40の各ローラの少なくと
も一方は、手動又はモータ等を用いて回転駆動するよう
にすることが望ましい。更に、上記各ローラ少なくとも
一方には、例えば内部にヒータを設けるなどして、表面
を一定温度以上に維持できるようにすることが望まし
い。このような加圧ローラ対40,40の圧接部に、図
示するように綴代相当部分にトナーを付着させた転写紙
のトナー付着面側に、他の用紙を重ねた状態の綴じるべ
き用紙束の綴代相当部分を通す。これにより、少なくと
も加圧、望ましくは加圧及び加熱でトナーを軟化させ、
用紙の綴代を接着により綴じるようにする。なお、本装
置には、上記加圧ローラ対40,40の他に、加圧ロー
ラ対40,40の加圧部に綴代相当部分が確実に進入す
るように用紙束をガイドするガイド機構や、用紙束の自
動搬送装置等を設けても良い。
【0022】次に、トナー除去装置に、シートから除去
したトナーを、シートの綴代相当部分に付着させ、かつ
別のシートを重ね合わせて両者を接着するモードを設け
て、シート綴じ装置として兼用できるようにした実施例
について説明する。図4(a)に、本発明が適用可能な
トナー除去装置の一例の概略構成図を示す。まず、全体
の概略を説明すると、このトナー除去装置は、積載状態
で収容しているトナー像が形成された転写紙50を一枚
づつ分離給送する給紙ユニット51と、給紙ユニット5
1から送られてきた転写紙50に液を供給する不安定化
液付与手段としての液付与ユニット52と、液が供給さ
れた転写紙50からトナーを剥離して除去する剥離手段
としてのトナー剥離ユニット53と、トナーが除去され
た転写紙50を乾燥させる乾燥ユニット54と、乾燥ユ
ニット54から排出される転写紙50を受ける紙受けユ
ニット55とを備えている。
したトナーを、シートの綴代相当部分に付着させ、かつ
別のシートを重ね合わせて両者を接着するモードを設け
て、シート綴じ装置として兼用できるようにした実施例
について説明する。図4(a)に、本発明が適用可能な
トナー除去装置の一例の概略構成図を示す。まず、全体
の概略を説明すると、このトナー除去装置は、積載状態
で収容しているトナー像が形成された転写紙50を一枚
づつ分離給送する給紙ユニット51と、給紙ユニット5
1から送られてきた転写紙50に液を供給する不安定化
液付与手段としての液付与ユニット52と、液が供給さ
れた転写紙50からトナーを剥離して除去する剥離手段
としてのトナー剥離ユニット53と、トナーが除去され
た転写紙50を乾燥させる乾燥ユニット54と、乾燥ユ
ニット54から排出される転写紙50を受ける紙受けユ
ニット55とを備えている。
【0023】上記給紙ユニット51は、昇降可能な底板
56上に積載された転写紙50を最上部のものから給紙
ローラ57で給紙し、フィードローラ58及びセパレー
トローラ59からなる分離機構で重送紙を分離して一枚
の転写紙50のみを送り出すものである。この給紙ユニ
ット51で送り出された転写紙50は搬送ローラ対60
で搬送され、レジストローラ対61でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット52に
送られる。なお、上記給紙ユニット51などの具体的な
構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と同様
であるので、詳細な説明は省略する。
56上に積載された転写紙50を最上部のものから給紙
ローラ57で給紙し、フィードローラ58及びセパレー
トローラ59からなる分離機構で重送紙を分離して一枚
の転写紙50のみを送り出すものである。この給紙ユニ
ット51で送り出された転写紙50は搬送ローラ対60
で搬送され、レジストローラ対61でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット52に
送られる。なお、上記給紙ユニット51などの具体的な
構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と同様
であるので、詳細な説明は省略する。
【0024】上記液付与ユニット52は、転写紙50と
トナーとの付着状態を不安定状態にする液体の不安定化
液(以下、処理液という)62を所定量満したケーシン
グ兼用の液容器63、液容器63の処理液62に一部浸
漬した下塗布ローラと該下ローラとの間に転写紙50を
挾持するように配置された上塗布ローラからなる2組の
塗布ローラ対64、塗布ローラ対64の駆動部(不図
示)などを備えている。
トナーとの付着状態を不安定状態にする液体の不安定化
液(以下、処理液という)62を所定量満したケーシン
グ兼用の液容器63、液容器63の処理液62に一部浸
漬した下塗布ローラと該下ローラとの間に転写紙50を
挾持するように配置された上塗布ローラからなる2組の
塗布ローラ対64、塗布ローラ対64の駆動部(不図
示)などを備えている。
【0025】上記処理液62としては、水、水溶性ポリ
マーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶
性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いるこ
とができる。上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質、マンナン、海藻類、植物粘質物、微生物によ
る粘質物、タンパク質の天然ポリマーや、セルロース
系、デンプン系の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記界面活性剤としては、例えば、陰イオン系、陽
イオン系、両性系、非イオン系の通常の界面活性剤やフ
ッ素系界面活性剤等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
マーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶
性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いるこ
とができる。上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質、マンナン、海藻類、植物粘質物、微生物によ
る粘質物、タンパク質の天然ポリマーや、セルロース
系、デンプン系の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記界面活性剤としては、例えば、陰イオン系、陽
イオン系、両性系、非イオン系の通常の界面活性剤やフ
ッ素系界面活性剤等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0026】また、上記液付与ユニット52は、上記液
容器63に供給する処理液62を収容した処理液タンク
65を備え、この処理液タンク65と液容器63との間
が、図示を省略した、タンク付設の給液ポンプ及び該給
液ポンプからの処理液62を液容器63に送るための給
液パイプで接続され、これらと液容器63の最下部に設
けられた処理液タンク65への液回収口66等でによっ
て処理液の循環系が構成されている。
容器63に供給する処理液62を収容した処理液タンク
65を備え、この処理液タンク65と液容器63との間
が、図示を省略した、タンク付設の給液ポンプ及び該給
液ポンプからの処理液62を液容器63に送るための給
液パイプで接続され、これらと液容器63の最下部に設
けられた処理液タンク65への液回収口66等でによっ
て処理液の循環系が構成されている。
【0027】上記トナー剥離ユニット53は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)に掛け回さ
れたベルト状剥離部材としてのトナーオフセット用ベル
ト(以下、オフセットベルトという)67と、オフセッ
トベルト67を挟んで互いに圧接し合うように設けられ
た加熱ランプ内蔵の上下加熱ローラ68,69と、オフ
セットベルト67表面からトナーを除去するトナー剥離
スクレーパ70と、トナー剥離スクレーパ70によりオ
フセットベルト67から除去されたトナーを収容するト
ナー収容器71とを備えている。
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)に掛け回さ
れたベルト状剥離部材としてのトナーオフセット用ベル
ト(以下、オフセットベルトという)67と、オフセッ
トベルト67を挟んで互いに圧接し合うように設けられ
た加熱ランプ内蔵の上下加熱ローラ68,69と、オフ
セットベルト67表面からトナーを除去するトナー剥離
スクレーパ70と、トナー剥離スクレーパ70によりオ
フセットベルト67から除去されたトナーを収容するト
ナー収容器71とを備えている。
【0028】上記オフセットベルト67の少なくとも表
面は、軟化したトナーに対して、転写紙50の表面と該
トナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成
されている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッ
ケル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリ
エチレンテレフタレート(PET)などの高分子系材料
で形成されている。
面は、軟化したトナーに対して、転写紙50の表面と該
トナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成
されている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッ
ケル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリ
エチレンテレフタレート(PET)などの高分子系材料
で形成されている。
【0029】このオフセットベルト67を支持する支持
ローラのうち、上下加熱ローラ68,69の加圧部を通
過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ72は、そ
の回りでベルトの移動方向を急激に変化させて、オフセ
ットベルト67からの転写紙50の曲率分離が可能な程
度に小径になっている。 (以下、余白)
ローラのうち、上下加熱ローラ68,69の加圧部を通
過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ72は、そ
の回りでベルトの移動方向を急激に変化させて、オフセ
ットベルト67からの転写紙50の曲率分離が可能な程
度に小径になっている。 (以下、余白)
【0030】また、上記上下加熱ローラ68,69は、
転写紙50のトナー像面をオフセットベルト67に密着
させるとともに転写紙50に固着しているトナーを加熱
して軟化させるものであり、線速等を考慮して例えば約
70°C〜150°Cの範囲内の所定の制御温度になる
ように温度制御される。この上下加熱ローラ68,69
は、互いの圧接力を約300N〜800Nの範囲内の所
定の圧接力に設定することにより、オフセットベルト6
7を連れ回りで駆動する駆動部材として用いることがで
きる。
転写紙50のトナー像面をオフセットベルト67に密着
させるとともに転写紙50に固着しているトナーを加熱
して軟化させるものであり、線速等を考慮して例えば約
70°C〜150°Cの範囲内の所定の制御温度になる
ように温度制御される。この上下加熱ローラ68,69
は、互いの圧接力を約300N〜800Nの範囲内の所
定の圧接力に設定することにより、オフセットベルト6
7を連れ回りで駆動する駆動部材として用いることがで
きる。
【0031】上記乾燥ユニット54は、例えば転写紙5
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
50を乾燥させるとともに、トナー除去の際に多少表面
繊維がけば立った転写紙50表面の平滑性を復元するも
のであり、加熱ランプ内蔵の例えばアルミからなる加熱
ドラム73と、複数の支持ローラに掛け渡され、該加熱
ドラム73の周面に一定角度巻きついた状態で無端移動
する紙押圧用ベルト74とから構成されている。上記紙
押圧用ベルト74の材質としては、耐熱性や通気性を備
えた材質、例えばキャンバス地、木綿地、テトロン地な
どの布を用いることができる。
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
50を乾燥させるとともに、トナー除去の際に多少表面
繊維がけば立った転写紙50表面の平滑性を復元するも
のであり、加熱ランプ内蔵の例えばアルミからなる加熱
ドラム73と、複数の支持ローラに掛け渡され、該加熱
ドラム73の周面に一定角度巻きついた状態で無端移動
する紙押圧用ベルト74とから構成されている。上記紙
押圧用ベルト74の材質としては、耐熱性や通気性を備
えた材質、例えばキャンバス地、木綿地、テトロン地な
どの布を用いることができる。
【0032】上記紙受けユニット55は、乾燥ユニット
54からの転写紙50を搬送するための搬送ローラ対7
5、昇降可能なシート受け台76、該受け台76上に積
載されるシートの一端を揃えるジョガー77等により構
成されている。
54からの転写紙50を搬送するための搬送ローラ対7
5、昇降可能なシート受け台76、該受け台76上に積
載されるシートの一端を揃えるジョガー77等により構
成されている。
【0033】そして、本実施例ではトナー除去を行った
シートをメモ冊子に加工するための装置が、この紙受け
ユニット55に付設されている。この装置は、上記トナ
ー剥離ユニット53のトナー収容器71内のトナーを上
記シート受け台76上のシートの綴代相当部分に付着さ
せるものであり、該トナー収容器71内からトナーを排
出するトナー排出ローラ78、該トナー排出ローラ78
からトナーを受け、上記シート受け台76上のシートの
綴代相当部分に付着させるトナー供給ユニット79とか
らなっている。
シートをメモ冊子に加工するための装置が、この紙受け
ユニット55に付設されている。この装置は、上記トナ
ー剥離ユニット53のトナー収容器71内のトナーを上
記シート受け台76上のシートの綴代相当部分に付着さ
せるものであり、該トナー収容器71内からトナーを排
出するトナー排出ローラ78、該トナー排出ローラ78
からトナーを受け、上記シート受け台76上のシートの
綴代相当部分に付着させるトナー供給ユニット79とか
らなっている。
【0034】上記トナー排出ローラ78は、図4(b)
に示すようにトナー収容器71の最下部に形成された開
口に配置され、軸線方向のトナー掻き出し用溝78aが
周面の一部に形成されている。このトナー掻き出し用溝
78aは排出ローラ78の例えば一回転で、上記綴代相
当部分に付着させる所定量のトナーを排出できるように
設定されている。また図示の例ではトナー収容器71の
上記開口縁部71aが上記トナー掻き出し用溝78aか
ら落下するトナーを、トナー供給ユニット79に導くガ
イドになっている。
に示すようにトナー収容器71の最下部に形成された開
口に配置され、軸線方向のトナー掻き出し用溝78aが
周面の一部に形成されている。このトナー掻き出し用溝
78aは排出ローラ78の例えば一回転で、上記綴代相
当部分に付着させる所定量のトナーを排出できるように
設定されている。また図示の例ではトナー収容器71の
上記開口縁部71aが上記トナー掻き出し用溝78aか
ら落下するトナーを、トナー供給ユニット79に導くガ
イドになっている。
【0035】また上記トナー供給ユニット79は、図4
(b)に示すように回転駆動軸80に基端部が固設され
た一対の揺動アーム81(紙面下側にも同一の揺動アー
ムが存在する)によって、シートに対応した幅のヒータ
ヘッド82を、実線で示す位置と一転鎖線で示す位置と
の間で移動可能にしたものである。このヒータヘッド8
2の先端面にシートに対応した幅の発熱素子82aが埋
設され、該先端面(発熱素子82aそのものが露出して
いる場合はその表面)は、軟化してトナーに対して、転
写紙50よりも良好な離型性を発揮できる材質で構成さ
れている。ヒータヘッド82の移動は上記回転駆動軸8
0の180度の角度範囲における正逆回転により行わ
れ、そのために図示を省略した半回転クラッチやモータ
などにより回転駆動軸80が駆動されるようになってい
る。なお上記実線で示す位置はヒータヘッド82の先端
面が上記トナー排出ローラ78からのトナーを受け得る
トナー受けポジションになっており、上記一点鎖線で示
す位置は上記シート受け台上の転写紙50の綴代相当部
分に先端面を当接させて該綴代相当部分にトナーを付着
させるトナー転写ポジションになっている。
(b)に示すように回転駆動軸80に基端部が固設され
た一対の揺動アーム81(紙面下側にも同一の揺動アー
ムが存在する)によって、シートに対応した幅のヒータ
ヘッド82を、実線で示す位置と一転鎖線で示す位置と
の間で移動可能にしたものである。このヒータヘッド8
2の先端面にシートに対応した幅の発熱素子82aが埋
設され、該先端面(発熱素子82aそのものが露出して
いる場合はその表面)は、軟化してトナーに対して、転
写紙50よりも良好な離型性を発揮できる材質で構成さ
れている。ヒータヘッド82の移動は上記回転駆動軸8
0の180度の角度範囲における正逆回転により行わ
れ、そのために図示を省略した半回転クラッチやモータ
などにより回転駆動軸80が駆動されるようになってい
る。なお上記実線で示す位置はヒータヘッド82の先端
面が上記トナー排出ローラ78からのトナーを受け得る
トナー受けポジションになっており、上記一点鎖線で示
す位置は上記シート受け台上の転写紙50の綴代相当部
分に先端面を当接させて該綴代相当部分にトナーを付着
させるトナー転写ポジションになっている。
【0036】図5は本実施例に係るトナー除去装置の電
装部の要部のブロック図である。制御手段としての制御
部90は、通常のマイクロコンピュータ等と同様にCP
U,RAM,ROM,I/Oインターフェース等により
構成されている。この制御部90には、操作パネル90
や、上述の各種ヒータやモータなど(駆動部)92が接
続されている。そして、上記操作パネル90には、シー
ト除去動作を開始させる処理スタート指示用のスイッチ
の他に、上記トナー供給ユニット79などを作動させて
トナー除去を行ったシートをメモ冊子に加工するモード
(以下、メモ冊子モードという)を選択するためのモー
ド選択スイッチも設けられている。
装部の要部のブロック図である。制御手段としての制御
部90は、通常のマイクロコンピュータ等と同様にCP
U,RAM,ROM,I/Oインターフェース等により
構成されている。この制御部90には、操作パネル90
や、上述の各種ヒータやモータなど(駆動部)92が接
続されている。そして、上記操作パネル90には、シー
ト除去動作を開始させる処理スタート指示用のスイッチ
の他に、上記トナー供給ユニット79などを作動させて
トナー除去を行ったシートをメモ冊子に加工するモード
(以下、メモ冊子モードという)を選択するためのモー
ド選択スイッチも設けられている。
【0037】以上の構成において、液付与ユニット5
3、剥離ユニット53、乾燥ユニット74及び紙受けユ
ニット55は、電源投入により作動する。上記メモ冊子
モードが選択されていない、通常モードにおいて、ユー
ザが給紙ユニット51にトナーが付着している転写紙5
0をセットし、処理スタートスイッチを操作すると、給
紙ユニット51が作動し、待機状態から作動状態にあっ
た液付与ユニット53に転写紙50を送る。この転写紙
50は、液付与ユニット52でそのトナー像面(図中の
下面)に処理液62が均一に供給され、トナー剥離ユニ
ット53に送られる。このトナー剥離ユニット53で、
転写紙50に固着しているトナーが加熱ローラ68,6
9からの加熱で軟化し、オフセットベルト67表面に付
着する。そして分離ローラ305の回りで転写紙50と
オフセットベルト67から分離する際に、オフセットベ
ルト67表面に付着したトナーが転写紙50から剥離
し、これにより、転写紙50からトナーが除去される。
トナーが除去された転写紙50は乾燥ユニット54で乾
燥され、排紙ローラ対503で紙受けユニット55の内
蔵排紙トレイ502上に排出される。以上により、トナ
ーが付着した転写紙50に液を供給して転写紙50のト
ナーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離さ
せるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去でき
る。この通常モードによる以上のトナー除去動作は、給
紙ユニット51内にセットされている転写紙が無くなっ
たことを、図示を省略した紙エンドセンサなどで検出す
るまで継続させるようにしても良いし、上記操作パネル
90にテンキー等を設けて処理枚数のセットできるよう
にし、セットされた枚数だけ行うようにしても良い。
3、剥離ユニット53、乾燥ユニット74及び紙受けユ
ニット55は、電源投入により作動する。上記メモ冊子
モードが選択されていない、通常モードにおいて、ユー
ザが給紙ユニット51にトナーが付着している転写紙5
0をセットし、処理スタートスイッチを操作すると、給
紙ユニット51が作動し、待機状態から作動状態にあっ
た液付与ユニット53に転写紙50を送る。この転写紙
50は、液付与ユニット52でそのトナー像面(図中の
下面)に処理液62が均一に供給され、トナー剥離ユニ
ット53に送られる。このトナー剥離ユニット53で、
転写紙50に固着しているトナーが加熱ローラ68,6
9からの加熱で軟化し、オフセットベルト67表面に付
着する。そして分離ローラ305の回りで転写紙50と
オフセットベルト67から分離する際に、オフセットベ
ルト67表面に付着したトナーが転写紙50から剥離
し、これにより、転写紙50からトナーが除去される。
トナーが除去された転写紙50は乾燥ユニット54で乾
燥され、排紙ローラ対503で紙受けユニット55の内
蔵排紙トレイ502上に排出される。以上により、トナ
ーが付着した転写紙50に液を供給して転写紙50のト
ナーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離さ
せるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去でき
る。この通常モードによる以上のトナー除去動作は、給
紙ユニット51内にセットされている転写紙が無くなっ
たことを、図示を省略した紙エンドセンサなどで検出す
るまで継続させるようにしても良いし、上記操作パネル
90にテンキー等を設けて処理枚数のセットできるよう
にし、セットされた枚数だけ行うようにしても良い。
【0038】一方、上記メモ冊子モードにおいて、ユー
ザが給紙ユニット51にトナーが付着している転写紙5
0をセットし、処理スタートスイッチを操作すると、給
紙ユニット51が作動し、待機状態から作動状態にあっ
た液付与ユニット53に転写紙50を送る。そして通常
モードと同様にして、液付与ユニット52、剥離ユニッ
ト53及び乾燥ユニット54でトナー除去及び乾燥を行
った後に、紙受けユニット55のシート受け台76上に
処理後の転写紙50を排紙する。そして、上記トナー排
出ローラ78を所定回数回転駆動して、発熱素子82a
を作動させた状態で図4(b)中実線で示すトナー受け
ポジションに待機しているヒータヘッド82の先端面上
にトナー収容器71内のトナーを供給し、該先端面上で
トナーを軟化あるいは溶融させて粘着性を持たせる。そ
して回転駆動軸80を180度回転駆動して図4(b)
中に一点鎖線で示すトナー転写ポジションにヒータヘッ
ド82を移動させて、シート受け台76上の転写紙50
の綴代相当部分にヒータヘッド82先端面のトナーTを
押し付けて付着させる。そして上記回転駆動軸80を逆
方向に180度回転駆動してヒータヘッド82を上記ト
ナー受けポジションに戻す。
ザが給紙ユニット51にトナーが付着している転写紙5
0をセットし、処理スタートスイッチを操作すると、給
紙ユニット51が作動し、待機状態から作動状態にあっ
た液付与ユニット53に転写紙50を送る。そして通常
モードと同様にして、液付与ユニット52、剥離ユニッ
ト53及び乾燥ユニット54でトナー除去及び乾燥を行
った後に、紙受けユニット55のシート受け台76上に
処理後の転写紙50を排紙する。そして、上記トナー排
出ローラ78を所定回数回転駆動して、発熱素子82a
を作動させた状態で図4(b)中実線で示すトナー受け
ポジションに待機しているヒータヘッド82の先端面上
にトナー収容器71内のトナーを供給し、該先端面上で
トナーを軟化あるいは溶融させて粘着性を持たせる。そ
して回転駆動軸80を180度回転駆動して図4(b)
中に一点鎖線で示すトナー転写ポジションにヒータヘッ
ド82を移動させて、シート受け台76上の転写紙50
の綴代相当部分にヒータヘッド82先端面のトナーTを
押し付けて付着させる。そして上記回転駆動軸80を逆
方向に180度回転駆動してヒータヘッド82を上記ト
ナー受けポジションに戻す。
【0039】そして、後続の転写紙50がある場合に
は、再びトナー排出ローラ78を回転駆動してヒータヘ
ッド82にトナーを供給する。このトナー受けポジショ
ンに向けての移動により、トナー転写ポジションからヒ
ータヘッド82が退避した後に、後続のトナー除去及び
乾燥処理が終了した転写紙50を、ジョガー77により
排出先端側端部の揃えられながらシート受け台76上に
排出する。これにより、綴代相当部分にトナーTが付着
している先行処理済の転写紙50上に重ね合わされた後
に、トナー受けポジションで受けたトナーを加熱により
軟化あるいは溶融させたヒータヘット78が再びトナー
転写ポジションに移動し、該後続の転写紙50における
綴代相当部分にトナーを転写するとともに、押圧により
該先行する転写紙50と該後続の転写紙50とをトナー
Tを介して接着する。なお、上記ヒータヘッド82の往
復によるトナー転写は、後続の転写紙50がトナー転写
対象の転写50における綴代相当部分に上に重なる直前
に行うほど、該綴代相当部分上におけるトナーの粘着性
が高い状態で重ね合わせを行うことができ、望ましい。
は、再びトナー排出ローラ78を回転駆動してヒータヘ
ッド82にトナーを供給する。このトナー受けポジショ
ンに向けての移動により、トナー転写ポジションからヒ
ータヘッド82が退避した後に、後続のトナー除去及び
乾燥処理が終了した転写紙50を、ジョガー77により
排出先端側端部の揃えられながらシート受け台76上に
排出する。これにより、綴代相当部分にトナーTが付着
している先行処理済の転写紙50上に重ね合わされた後
に、トナー受けポジションで受けたトナーを加熱により
軟化あるいは溶融させたヒータヘット78が再びトナー
転写ポジションに移動し、該後続の転写紙50における
綴代相当部分にトナーを転写するとともに、押圧により
該先行する転写紙50と該後続の転写紙50とをトナー
Tを介して接着する。なお、上記ヒータヘッド82の往
復によるトナー転写は、後続の転写紙50がトナー転写
対象の転写50における綴代相当部分に上に重なる直前
に行うほど、該綴代相当部分上におけるトナーの粘着性
が高い状態で重ね合わせを行うことができ、望ましい。
【0040】以上の動作を紙受けユニット51内にセッ
トした転写紙50が無くなるまであるいはセットした所
定枚数の転写紙50についてトナー除去処理が完了する
まで繰り返し、これにより、シート受け台76上に積載
された転写紙50同士を綴代相当部分のトナーにより互
いに接着してメモ冊子を作成する。
トした転写紙50が無くなるまであるいはセットした所
定枚数の転写紙50についてトナー除去処理が完了する
まで繰り返し、これにより、シート受け台76上に積載
された転写紙50同士を綴代相当部分のトナーにより互
いに接着してメモ冊子を作成する。
【0041】なお、以上のメモ冊子モードにおいては、
トナー除去処理の最後の転写紙50、すなわち、トナー
除去処理完了時にシート受け台76上の最上部に位置す
る転写紙50の綴代相当部分にもトナーを付着させるこ
とになるが、このトナーは時間経過にともなって常温ま
で温度低下し粘着性を無くすので、作成されたメモ冊子
の使用上は支障ない。但し、このトナーが粘着性を保っ
ている間にシート受け台76上からメモ冊子を取り出す
場合などに、手や衣服へのトナー付着を防止するため、
メモ冊子モードにおける最終の転写紙50については綴
代相当部分へのトナー付着が行われないようにしても良
い。このためには、上記紙エンドセンサからの信号や処
理枚数セット情報等を用いて最終転写紙50を特定し、
該転写紙50についてのトナー転写動作を行わないよう
にする。具体的には、該最終転写紙50のためのトナー
排出ローラ78が駆動及び又はヒータヘッド82の移動
を中止する。
トナー除去処理の最後の転写紙50、すなわち、トナー
除去処理完了時にシート受け台76上の最上部に位置す
る転写紙50の綴代相当部分にもトナーを付着させるこ
とになるが、このトナーは時間経過にともなって常温ま
で温度低下し粘着性を無くすので、作成されたメモ冊子
の使用上は支障ない。但し、このトナーが粘着性を保っ
ている間にシート受け台76上からメモ冊子を取り出す
場合などに、手や衣服へのトナー付着を防止するため、
メモ冊子モードにおける最終の転写紙50については綴
代相当部分へのトナー付着が行われないようにしても良
い。このためには、上記紙エンドセンサからの信号や処
理枚数セット情報等を用いて最終転写紙50を特定し、
該転写紙50についてのトナー転写動作を行わないよう
にする。具体的には、該最終転写紙50のためのトナー
排出ローラ78が駆動及び又はヒータヘッド82の移動
を中止する。
【0042】ここで、上記構成のトナー除去装置におけ
るトナー除去処理時には、転写紙50を液で濡らした後
にオフセットベルト67でトナーを剥離するときに該転
写紙50表面の繊維にストレスがかかる。よって、該ト
ナー除去処理を数回受けただけでは特に問題はないが、
該トナー除去処理を例えば十回から数十回受けた転写紙
50はケバ立ちが目立つようになり、そのまま電子写真
複写機で再利用しても良好にトナー像を形成できなくな
る。またその後のトナー除去が困難でトナー除去処理後
にもトナーが残ってまい、そのまま電子写真複写機で再
利用すると、複写機内でジャムを起こしてしまう。
るトナー除去処理時には、転写紙50を液で濡らした後
にオフセットベルト67でトナーを剥離するときに該転
写紙50表面の繊維にストレスがかかる。よって、該ト
ナー除去処理を数回受けただけでは特に問題はないが、
該トナー除去処理を例えば十回から数十回受けた転写紙
50はケバ立ちが目立つようになり、そのまま電子写真
複写機で再利用しても良好にトナー像を形成できなくな
る。またその後のトナー除去が困難でトナー除去処理後
にもトナーが残ってまい、そのまま電子写真複写機で再
利用すると、複写機内でジャムを起こしてしまう。
【0043】そこで、以上の実施例において操作パネル
90のモード選択スイッチの操作により、メモ冊子モー
ドを実行させるようにするのに代え、転写紙50がトナ
ー除去処理後の電子写真複写機における再利用で画像低
下やジャム等を発生させる程度に転写紙品質が劣化して
いないかを検出し、検出の結果そのまま使用できないと
判断した転写紙50について自動的にメモ冊子モードを
実行するようにしても良い。このためには、トナー除去
処理前又は後の転写紙50の劣化状態を検出する検出手
段(図5におけるシート検出器93)を設け、該検出手
段の検出結果を用いて、上記通常モードとメモ冊子モー
ドとを自動的に切り換える。
90のモード選択スイッチの操作により、メモ冊子モー
ドを実行させるようにするのに代え、転写紙50がトナ
ー除去処理後の電子写真複写機における再利用で画像低
下やジャム等を発生させる程度に転写紙品質が劣化して
いないかを検出し、検出の結果そのまま使用できないと
判断した転写紙50について自動的にメモ冊子モードを
実行するようにしても良い。このためには、トナー除去
処理前又は後の転写紙50の劣化状態を検出する検出手
段(図5におけるシート検出器93)を設け、該検出手
段の検出結果を用いて、上記通常モードとメモ冊子モー
ドとを自動的に切り換える。
【0044】〔検出器の構成例1〕以下、上記転写紙品
質の劣化度合いの検出器の構成例について説明する。上
述のようになトナー除去処理の繰り返しで転写紙50表
面の繊維がケバ立ち、トナー除去処理で良好にトナーを
除去できなくなって、転写紙50上に残存するトナーの
割合が増えてくることを利用して転写紙品質の劣化度合
いを検出することができる。例えばスキャナ等で構成さ
れる残存画像読み取り手段によって、トナー除去処理後
の転写紙50上に残留したトナー像を読み取り、このト
ナー像の残留レベルが所定レベルに達しているときは、
該転写紙50を劣化したものとして取扱うようにする。
質の劣化度合いの検出器の構成例について説明する。上
述のようになトナー除去処理の繰り返しで転写紙50表
面の繊維がケバ立ち、トナー除去処理で良好にトナーを
除去できなくなって、転写紙50上に残存するトナーの
割合が増えてくることを利用して転写紙品質の劣化度合
いを検出することができる。例えばスキャナ等で構成さ
れる残存画像読み取り手段によって、トナー除去処理後
の転写紙50上に残留したトナー像を読み取り、このト
ナー像の残留レベルが所定レベルに達しているときは、
該転写紙50を劣化したものとして取扱うようにする。
【0045】具体的には、先ず残存画像読み取り手段で
トナー除去処理後の転写紙50上に残留したトナー像を
読み取り、この読み取られたトナー像の大きさ等の情報
から該トナー像の残存レベルを示す値に変換する。そし
て、この残存レベル値を比較手段を用いて予め設定され
た所定のトナー残存レベルを示す基準値と比較し、該残
存レベル値が該基準値の範囲内か否かで劣化しているか
否かを判断することができる。
トナー除去処理後の転写紙50上に残留したトナー像を
読み取り、この読み取られたトナー像の大きさ等の情報
から該トナー像の残存レベルを示す値に変換する。そし
て、この残存レベル値を比較手段を用いて予め設定され
た所定のトナー残存レベルを示す基準値と比較し、該残
存レベル値が該基準値の範囲内か否かで劣化しているか
否かを判断することができる。
【0046】ここで、上記残存画像読み取り手段による
読み取り範囲は、転写紙50全面でも良いが、必ずしも
転写紙50全面である必要はなく、転写紙50のある一
部でも十分である。このように転写紙50の一部の範囲
を読み取るようにすることによって、残存画像読み取り
手段を小型化することができる。図6(a)は小型の残
存画像読み取り手段の構成例を示すものである。この例
の残存画像読み取り手段は、白色光源94から転写紙5
0に照射された光の反射光を、縮小型レンズ95aを介
してエリアCCD95bが読み取り、この読み取った情
報を該エリアCCD95aから画像処理部96へ送るよ
うに構成されている。そして、この残存画像読み取り手
段のように転写紙50の一部の範囲を読み取るものの場
合、反射光を縮小型レンズ95a、エリアCCD85b
に導くためのミラーやこのミラーを駆動するための駆動
装置は必要なく、該反射光は縮小型レンズ95aとエリ
アCCD95bとで読み取ることができる。
読み取り範囲は、転写紙50全面でも良いが、必ずしも
転写紙50全面である必要はなく、転写紙50のある一
部でも十分である。このように転写紙50の一部の範囲
を読み取るようにすることによって、残存画像読み取り
手段を小型化することができる。図6(a)は小型の残
存画像読み取り手段の構成例を示すものである。この例
の残存画像読み取り手段は、白色光源94から転写紙5
0に照射された光の反射光を、縮小型レンズ95aを介
してエリアCCD95bが読み取り、この読み取った情
報を該エリアCCD95aから画像処理部96へ送るよ
うに構成されている。そして、この残存画像読み取り手
段のように転写紙50の一部の範囲を読み取るものの場
合、反射光を縮小型レンズ95a、エリアCCD85b
に導くためのミラーやこのミラーを駆動するための駆動
装置は必要なく、該反射光は縮小型レンズ95aとエリ
アCCD95bとで読み取ることができる。
【0047】〔検出器の構成例2〕また、光を転写紙5
0に入射させると、反射する光は正反射成分と乱反射成
分とに分かれる。特に、レーザ光やLEDのように指向
性の強い光を、転写紙50の紙面に対してほとんど角度
を持たせないで入射させると、正反射成分と乱反射成分
との分離が顕著になる。特に、転写紙50が劣化してケ
バ立ちが目立つようになると、乱反射成分が増加して正
反射成分が減少する。そこで、レーザ光やLEDのよう
な光を転写紙50に照射してその正反射光の強度を測定
し、この正反射光の強度が減少して所定の基準値を満た
さなくなったときは、該転写紙50を劣化したものとし
て取扱うようにしても良い。
0に入射させると、反射する光は正反射成分と乱反射成
分とに分かれる。特に、レーザ光やLEDのように指向
性の強い光を、転写紙50の紙面に対してほとんど角度
を持たせないで入射させると、正反射成分と乱反射成分
との分離が顕著になる。特に、転写紙50が劣化してケ
バ立ちが目立つようになると、乱反射成分が増加して正
反射成分が減少する。そこで、レーザ光やLEDのよう
な光を転写紙50に照射してその正反射光の強度を測定
し、この正反射光の強度が減少して所定の基準値を満た
さなくなったときは、該転写紙50を劣化したものとし
て取扱うようにしても良い。
【0048】具体的には、先ずトナー除去処理後の転写
紙50にレーザ光やLEDのような光を照射してその正
反射光の強度を測定する。図6(b)はその構成例を示
すものである。この例ではレーザダイオードとコリメー
トレンズとを一体化したLDユニット97は、平行光化
したレーザ光97aを転写紙50に対して斜入射させ
る。そして、このレーザ光97aの正反射光97bの強
度を光パワーメータ98で測定し、比較回路99でその
測定値と基準値の範囲との比較を行う。
紙50にレーザ光やLEDのような光を照射してその正
反射光の強度を測定する。図6(b)はその構成例を示
すものである。この例ではレーザダイオードとコリメー
トレンズとを一体化したLDユニット97は、平行光化
したレーザ光97aを転写紙50に対して斜入射させ
る。そして、このレーザ光97aの正反射光97bの強
度を光パワーメータ98で測定し、比較回路99でその
測定値と基準値の範囲との比較を行う。
【0049】〔検出器の構成例3〕また、例えば十回か
ら数十回該トナー除去処理を受けた転写紙50は上述の
ように劣化してケバ立ちが目立つようになってくるとと
もに、紙の目が粗くなってくる。そのため、転写紙50
が劣化してくると、該転写紙50に光を当てたときの透
過光量が徐々に増えてくる。そこで、この転写紙50の
劣化によって透過光量が増加することを利用して、例え
ばレーザ光やLEDのような光紙面に垂直に照射してそ
の透過光量を測定し、この透過光量が増加して所定値を
満たさなくなったときは、該転写紙50を劣化したもの
として取扱うようにしても良い。
ら数十回該トナー除去処理を受けた転写紙50は上述の
ように劣化してケバ立ちが目立つようになってくるとと
もに、紙の目が粗くなってくる。そのため、転写紙50
が劣化してくると、該転写紙50に光を当てたときの透
過光量が徐々に増えてくる。そこで、この転写紙50の
劣化によって透過光量が増加することを利用して、例え
ばレーザ光やLEDのような光紙面に垂直に照射してそ
の透過光量を測定し、この透過光量が増加して所定値を
満たさなくなったときは、該転写紙50を劣化したもの
として取扱うようにしても良い。
【0050】具体的には、先ずトナー除去処理後の転写
紙50にレーザ光やLEDのような光を照射してその透
過光の強度を光パワーメータ等で測定する。そして、こ
の透過光の強度を比較手段を用いて予め設定された基準
値と比較する。
紙50にレーザ光やLEDのような光を照射してその透
過光の強度を光パワーメータ等で測定する。そして、こ
の透過光の強度を比較手段を用いて予め設定された基準
値と比較する。
【0051】ところで、上記構成例2,3では原理的に
はトナー除去の前後どちらのタイミングで転写紙50を
検出しても構わない。但し転写紙50表面に光を当てて
該転写紙50の劣化状態を検出するので、転写紙50上
に画像を構成するトナーがあると該トナーにより光が遮
られて転写紙50の劣化状態を正確に検出できないこと
がある。このため、トナー除去処理後に該転写紙50の
劣化状態を検出するようにすることが望ましい。
はトナー除去の前後どちらのタイミングで転写紙50を
検出しても構わない。但し転写紙50表面に光を当てて
該転写紙50の劣化状態を検出するので、転写紙50上
に画像を構成するトナーがあると該トナーにより光が遮
られて転写紙50の劣化状態を正確に検出できないこと
がある。このため、トナー除去処理後に該転写紙50の
劣化状態を検出するようにすることが望ましい。
【0052】なお、このように転写紙50の劣化状態を
検出した結果を用いて、上記通常モードとメモ冊子モー
ドとを自動的に切り換える場合、図4(a)のように単
一のシート受けトレイ76しか備えていないと、作成さ
れたメモ冊子とトナー除去されたそのまま排出された転
写紙50とが該トレイ76上に混在してしまう。またメ
モ冊子モードを実行する転写紙50に後続する転写紙5
0がそのまま再利用できる転写紙である場合にも、メモ
冊子モードで綴代相当部分にトナーが付着している転写
紙50と重ね合わされて接着されてしまう。そこで、ト
ナー除去後にそのまま使用できる転写紙50、つまり上
記通常モードでトナー除去処理のみ行われる転写紙50
を、積載状態で収容できる別のシート受けトレイを別に
設けて、該シート受けトレイと上記シート受けトレイ7
6とに分別排紙するようにすることが望ましい。
検出した結果を用いて、上記通常モードとメモ冊子モー
ドとを自動的に切り換える場合、図4(a)のように単
一のシート受けトレイ76しか備えていないと、作成さ
れたメモ冊子とトナー除去されたそのまま排出された転
写紙50とが該トレイ76上に混在してしまう。またメ
モ冊子モードを実行する転写紙50に後続する転写紙5
0がそのまま再利用できる転写紙である場合にも、メモ
冊子モードで綴代相当部分にトナーが付着している転写
紙50と重ね合わされて接着されてしまう。そこで、ト
ナー除去後にそのまま使用できる転写紙50、つまり上
記通常モードでトナー除去処理のみ行われる転写紙50
を、積載状態で収容できる別のシート受けトレイを別に
設けて、該シート受けトレイと上記シート受けトレイ7
6とに分別排紙するようにすることが望ましい。
【0053】
【発明の効果】請求項1のシートの綴じ方法によれば、
シートの綴代相当部分に熱軟化性を有する電子写真用ト
ナーを付着させ、かつ、該部分に他のシートの綴代相当
部分を重ねた状態で、該綴代相当部分同士を加熱及び加
圧して接着することによって、シート綴じを行うので、
従来のホッキスの針やクリップを用いるものに比して、
綴じたシートの取り扱が容易であるという効果がある。
また、電子写真用トナーを付着させるのに、電子写真方
式の複写機やプリンター等を使用することができるの
で、自動的にバインダーとしてのトナーをシートに付着
させることができる。
シートの綴代相当部分に熱軟化性を有する電子写真用ト
ナーを付着させ、かつ、該部分に他のシートの綴代相当
部分を重ねた状態で、該綴代相当部分同士を加熱及び加
圧して接着することによって、シート綴じを行うので、
従来のホッキスの針やクリップを用いるものに比して、
綴じたシートの取り扱が容易であるという効果がある。
また、電子写真用トナーを付着させるのに、電子写真方
式の複写機やプリンター等を使用することができるの
で、自動的にバインダーとしてのトナーをシートに付着
させることができる。
【0054】また、請求項2のシートの綴じ方法によれ
ば、請求項1のシートの綴じ方法において、上記綴代相
当部分への上記トナーの付着を、容易に該トナーが離脱
しないようにシートに定着された状態になるように行う
ので、該トナーを付着させたシートを綴じるなどの後の
作業中に、手や衣服などを汚すことがないという効果が
有る。
ば、請求項1のシートの綴じ方法において、上記綴代相
当部分への上記トナーの付着を、容易に該トナーが離脱
しないようにシートに定着された状態になるように行う
ので、該トナーを付着させたシートを綴じるなどの後の
作業中に、手や衣服などを汚すことがないという効果が
有る。
【0055】請求項3の請求項1のシートの綴じ方法用
のシート綴じ装置によれば、熱軟化性を有する電子写真
用トナーを綴代相当部分に介在させて重ね合わされた複
数のシートの該綴代相当部分を、加圧装置で厚み方向に
加圧し、また、該綴代相当部分を加熱手段で加熱するこ
とによって、該トナーを軟化させる。これにより、該綴
代相当部分同士を加熱及び加圧して接着することによっ
て、シート綴じを行うので、従来のホッキスの針やクリ
ップを用いるものに比して、綴じたシートの取り扱が容
易であるという効果がある。
のシート綴じ装置によれば、熱軟化性を有する電子写真
用トナーを綴代相当部分に介在させて重ね合わされた複
数のシートの該綴代相当部分を、加圧装置で厚み方向に
加圧し、また、該綴代相当部分を加熱手段で加熱するこ
とによって、該トナーを軟化させる。これにより、該綴
代相当部分同士を加熱及び加圧して接着することによっ
て、シート綴じを行うので、従来のホッキスの針やクリ
ップを用いるものに比して、綴じたシートの取り扱が容
易であるという効果がある。
【0056】請求項4のシートの綴じ用装置によれば、
トナー付与装置によって、シートの綴代相当部分に熱軟
化性を有する電子写真用トナーを付与するので、これに
よりシートの綴代相当部分に該トナーを付着させたシー
トを、該部分に他のシートの綴代相当部分を重ねた状態
で、該綴代相当部分同士を加熱及び加圧することによっ
て、シート綴じを行うことができるという効果が有る。
また、切り換え装置によって、該トナー付与装置による
トナー付与領域の設定と単位面積当たりのトナー付与量
の設定の少なくとも一方を切り換え得ることができるの
で、これらを切り換えることによってシート綴じの強度
を調整することができるという効果が有る。また、定着
装置によって、該綴代相当部分に付与されたトナーを、
少なくとも圧力を用いて該シートに定着させるので、該
綴代相当部分から容易に該トナーが離脱せず、該トナー
を付着させたシートを綴じるなどの後の作業中に、手や
衣服などを汚すことがないという効果が有る。請求項5
の画像形成装置によれば、潜像担持体と、該潜像担持体
上に潜像を形成する潜像形成装置と、熱軟化性を有する
電子写真用トナーを付着させて該潜像をトナー像化する
現像装置と、該潜像担持体上のトナー像をシートに転写
する転写装置と、転写されたトナー像をシートに定着す
る定着装置とを有する画像形成装置において、シートの
綴代相当部分にトナーを付着させるか否かを選択するた
めの選択手段と、該選択手段による選択に応じて、該潜
像担持体上の該綴代相当部分に対応する箇所にトナー付
着用の潜像を形成させる潜像形成制御装置とを設けたの
で、画像形成装置を、シートの綴代相当部分にトナーを
付着させる装置として兼用できるという効果が有る。
トナー付与装置によって、シートの綴代相当部分に熱軟
化性を有する電子写真用トナーを付与するので、これに
よりシートの綴代相当部分に該トナーを付着させたシー
トを、該部分に他のシートの綴代相当部分を重ねた状態
で、該綴代相当部分同士を加熱及び加圧することによっ
て、シート綴じを行うことができるという効果が有る。
また、切り換え装置によって、該トナー付与装置による
トナー付与領域の設定と単位面積当たりのトナー付与量
の設定の少なくとも一方を切り換え得ることができるの
で、これらを切り換えることによってシート綴じの強度
を調整することができるという効果が有る。また、定着
装置によって、該綴代相当部分に付与されたトナーを、
少なくとも圧力を用いて該シートに定着させるので、該
綴代相当部分から容易に該トナーが離脱せず、該トナー
を付着させたシートを綴じるなどの後の作業中に、手や
衣服などを汚すことがないという効果が有る。請求項5
の画像形成装置によれば、潜像担持体と、該潜像担持体
上に潜像を形成する潜像形成装置と、熱軟化性を有する
電子写真用トナーを付着させて該潜像をトナー像化する
現像装置と、該潜像担持体上のトナー像をシートに転写
する転写装置と、転写されたトナー像をシートに定着す
る定着装置とを有する画像形成装置において、シートの
綴代相当部分にトナーを付着させるか否かを選択するた
めの選択手段と、該選択手段による選択に応じて、該潜
像担持体上の該綴代相当部分に対応する箇所にトナー付
着用の潜像を形成させる潜像形成制御装置とを設けたの
で、画像形成装置を、シートの綴代相当部分にトナーを
付着させる装置として兼用できるという効果が有る。
【0057】請求項6のトナー除去装置においては、加
熱と加圧の少なくとも一方により粘着性を発揮し得るシ
ートから除去したトナーを収容器に収容する。そして、
該収容部のトナーをトナー供給手段によりトナーが除去
されたシートに供給し、該シートに、トナーが除去され
た別のシートを重ね合わせ手段により重ね合わせる。こ
こで、該トナー供給手段によりシートに供給されるトナ
ーあるいは供給された後のトナーに対して、加熱あるい
は加圧手段により加熱と加圧の少なくとも一方の処理を
行って粘着性を発揮させ、この粘着性を発揮したトナー
で上記重ね合わせ状態のシート同士を綴じる。よって、
本発明のトナー除去装置は、上記トナー供給手段による
トナー供給個所を綴じ代とするシート綴じ装置として兼
用できるという効果が有る。なお、上記トナー供給手段
及び加熱あるいは加圧手段の作動・不作動を制御する制
御手段やこれらの作動・不作動を選択する選択手段を設
けて、必要に応じて、シート同士の綴じ動作を行わせる
ようにすることが望ましい。
熱と加圧の少なくとも一方により粘着性を発揮し得るシ
ートから除去したトナーを収容器に収容する。そして、
該収容部のトナーをトナー供給手段によりトナーが除去
されたシートに供給し、該シートに、トナーが除去され
た別のシートを重ね合わせ手段により重ね合わせる。こ
こで、該トナー供給手段によりシートに供給されるトナ
ーあるいは供給された後のトナーに対して、加熱あるい
は加圧手段により加熱と加圧の少なくとも一方の処理を
行って粘着性を発揮させ、この粘着性を発揮したトナー
で上記重ね合わせ状態のシート同士を綴じる。よって、
本発明のトナー除去装置は、上記トナー供給手段による
トナー供給個所を綴じ代とするシート綴じ装置として兼
用できるという効果が有る。なお、上記トナー供給手段
及び加熱あるいは加圧手段の作動・不作動を制御する制
御手段やこれらの作動・不作動を選択する選択手段を設
けて、必要に応じて、シート同士の綴じ動作を行わせる
ようにすることが望ましい。
【0058】請求項7のトナー除去装置においては、ト
ナーが除去される前又は後にシートが再利用可能か否か
を検出手段により検出し、該検出手段の検出結果に基づ
いて、上記トナー供給手段及び加熱あるいは加圧手段の
作動・不作動を制御手段により制御する。よって、その
ままでは再利用不可能なシートがトナー除去後に画像形
成装置などでそのまま再利用されて該画像形成装置内の
シート搬送部でジャムするなどの不具合を防止できると
ともに、そのままでは再利用不可能なシートを自動的に
綴じてメモ冊子などとして再利用できるという効果が有
る。
ナーが除去される前又は後にシートが再利用可能か否か
を検出手段により検出し、該検出手段の検出結果に基づ
いて、上記トナー供給手段及び加熱あるいは加圧手段の
作動・不作動を制御手段により制御する。よって、その
ままでは再利用不可能なシートがトナー除去後に画像形
成装置などでそのまま再利用されて該画像形成装置内の
シート搬送部でジャムするなどの不具合を防止できると
ともに、そのままでは再利用不可能なシートを自動的に
綴じてメモ冊子などとして再利用できるという効果が有
る。
【図1】(a)は転写紙の綴代相当部分の説明図。
(b)は同綴代相当部分に形成するトナー像の一例の説
明図。(c)はシート綴じ装置の実施例の斜視図。
(d)はシート綴じ装置の他の実施例の説明図。
(b)は同綴代相当部分に形成するトナー像の一例の説
明図。(c)はシート綴じ装置の実施例の斜視図。
(d)はシート綴じ装置の他の実施例の説明図。
【図2】実施例に係る複写機の概略構成を示す正面図。
【図3】(a)は同複写機の電装部のブロック図。
(b)は同複写機の操作パネルの説明図。
(b)は同複写機の操作パネルの説明図。
【図4】(a)は実施例に係るトナー除去装置の概略構
成を示す正面図。(b)は同トナー除去装置の部分拡大
図。
成を示す正面図。(b)は同トナー除去装置の部分拡大
図。
【図5】同トナー除去装置の電装部のブロック図。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ同トナー除去装置
に適用可能な転写紙品質検出器の構成例の説明図。
に適用可能な転写紙品質検出器の構成例の説明図。
A 綴代相当部分 B トナー像 30 加熱体 31 下台 32 加熱体 33 加圧台 40 ローラ 50 転写紙 51 給紙ユニット 52 液付与ユニット 53 トナー剥離ユニット 54 乾燥ユニット 55 紙受けユニット 90 制御部 63 液容器 403 モード選択キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 570
Claims (7)
- 【請求項1】シートの綴代相当部分に熱軟化性を有する
電子写真用トナーを付着させ、かつ、該部分に他のシー
トの綴代相当部分を重ねた状態で、該綴代相当部分同士
を加熱及び加圧して接着することを特徴とするシートの
綴じ方法。 - 【請求項2】上記綴代相当部分への上記トナーの付着
を、容易に該トナーが離脱しないようにシートに定着さ
れた状態になるように行うことを特徴とする請求項1の
シートの綴じ方法。 - 【請求項3】熱軟化性を有する電子写真用トナーを綴代
相当部分に介在させて重ね合わされた複数のシートの該
綴代相当部分を厚み方向に加圧するための加圧装置と、
該綴代相当部分を加熱する加熱手段とを有することを特
徴とする請求項1のシートの綴じ方法用のシート綴じ装
置。 - 【請求項4】熱軟化性を有する電子写真用トナーを、シ
ートの綴代相当部分に付与するトナー付与装置と、該ト
ナー付与装置によるトナー付与領域の設定と単位面積当
たりのトナー付与量の設定の少なくとも一方を切り換え
得る切り換え装置と、該綴代相当部分に付与されたトナ
ーを、少なくとも圧力を用いて該シートに定着させる定
着装置とを有するシートの綴じ用装置。 - 【請求項5】潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形
成する潜像形成装置と、熱軟化性を有する電子写真用ト
ナーを付着させて該潜像をトナー像化する現像装置と、
該潜像担持体上のトナー像をシートに転写する転写装置
と、転写されたトナー像をシートに定着する定着装置と
を有する画像形成装置において、 シートの綴代相当部分にトナーを付着させるか否かを選
択するための選択手段と、 該選択手段による選択に応じて、該潜像担持体上の該綴
代相当部分に対応する箇所にトナー付着用の潜像を形成
させる潜像形成制御装置とを設けたことを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項6】加熱と加圧の少なくとも一方により粘着性
を発揮し得るトナーが付着しているシートからトナーを
除去するトナー除去装置において、 シートから除去したトナーを収容する収容器と、トナー
が除去されたシートに該収容部のトナーを供給するトナ
ー供給手段と、該トナー供給手段によりトナーが供給さ
れたシートに、トナーが除去された別のシートを重ね合
わせるシート重ね合わせ手段と、該トナー供給手段によ
りシートに供給されるトナーあるいは供給された後のト
ナーに対して加熱と加圧の少なくとも一方の処理を行っ
て粘着性を発揮させる加熱あるいは加圧手段とを設けた
ことを特徴とするトナー除去装置。 - 【請求項7】トナーが除去される前又は後にシートが再
利用可能か否かを検出する検出手段と、該検出手段の検
出結果に基づいて、上記トナー供給手段及び加熱あるい
は加圧手段の作動・不作動を制御する制御手段とを設け
たことを特徴とする請求項6のトナー除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6173596A JPH07223387A (ja) | 1993-12-16 | 1994-06-30 | シートの綴じ方法及びその装置、並びに、画像形成装置及びトナー除去装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34358993 | 1993-12-16 | ||
JP5-343589 | 1993-12-16 | ||
JP6173596A JPH07223387A (ja) | 1993-12-16 | 1994-06-30 | シートの綴じ方法及びその装置、並びに、画像形成装置及びトナー除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223387A true JPH07223387A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=26495514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6173596A Withdrawn JPH07223387A (ja) | 1993-12-16 | 1994-06-30 | シートの綴じ方法及びその装置、並びに、画像形成装置及びトナー除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07223387A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500247A (ja) * | 1999-05-25 | 2003-01-07 | シルバーブルック リサーチ ピーティーワイ リミテッド | 印刷された媒体のバインダ |
US7332051B2 (en) | 2000-02-20 | 2008-02-19 | Silverbrook Research Pty Ltd | Method of binding a plurality of pages |
JP2010274547A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Shachihata Inc | シート綴じ装置又はシートの綴じ方法 |
JP2014238561A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
US9110425B2 (en) | 2011-08-24 | 2015-08-18 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet binding device and image forming apparatus incorporating same |
JP2019123863A (ja) * | 2018-01-18 | 2019-07-25 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 印刷可能な接着剤としてトナーを使用する方法 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6173596A patent/JPH07223387A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500247A (ja) * | 1999-05-25 | 2003-01-07 | シルバーブルック リサーチ ピーティーワイ リミテッド | 印刷された媒体のバインダ |
JP4723727B2 (ja) * | 1999-05-25 | 2011-07-13 | シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド | 印刷された媒体のバインダ |
US7332051B2 (en) | 2000-02-20 | 2008-02-19 | Silverbrook Research Pty Ltd | Method of binding a plurality of pages |
US7726372B2 (en) | 2000-11-20 | 2010-06-01 | Silverbrook Research Pty Ltd | Printer with binding press |
JP2010274547A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Shachihata Inc | シート綴じ装置又はシートの綴じ方法 |
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JP2019123863A (ja) * | 2018-01-18 | 2019-07-25 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 印刷可能な接着剤としてトナーを使用する方法 |
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