JP3743555B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レバー式コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レバー式コネクタとして、フード部を有するとともにレバーを支持した雄側ハウジングと、フード部に嵌合される雌側ハウジングとの他に、フード部内で移動するムービングプレートを備えたものがあり、その一例が特開平5−74517号公報に記載されている。ムービングプレートは、雄端子のタブを貫通した状態で支持することで、雄タブの位置決めを図る機能を有する。
嵌合の際には、レバーを嵌合開始位置としつつ、レバーのカム溝に雌側ハウジングとムービングプレートのカムピンとを係合させ、この状態からレバーを嵌合完了位置へと回動させる。すると、カム作用によりフード部内に雌側ハウジングとムービングプレートとが引き込まれて嵌合状態に至る。
一方、雄ハウジングに雌ハウジングを嵌合する前において雄端子の導通検査をする場合は、レバーを嵌合開始位置とした状態でフード部内に前方から検査器具を挿入し、その検査器具をムービングプレートよりも前方へ突出したタブの先端に接触させることで導通検査を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなレバー式コネクタにおいて、雄端子としてタブの長さがそれぞれ長短異なるものが複数種類収容される場合があり、レバーが嵌合開始位置のときに比較的短いタブがムービングプレートから前方へ突出しないことがある。その場合は、レバーを一旦嵌合完了位置側へ回動させてムービングプレートを引き込んだ状態で導通検査を行うのであるが、どの程度レバーを回動させればタブが突出するのかが分かり難いため作業性が悪く、またレバーを嵌合完了位置まで回動させてしまうのでは回動ストロークが大きくなりすぎるためやはり作業性が芳しくない。
そこで、レバーが嵌合開始位置のときのムービングプレートの高さ位置を最短のタブに合わせて低く設定し直すことが考えられるが、それでは比較的長いタブを位置決めできなくなるおそれがあるため根本的な解決には至らない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、タブの先端位置が嵌合方向に異なる複数の雄端子金具の導通検査を行うことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、カムピンを有する雌側コネクタハウジングを嵌合可能なフード部を有するとともにタブの先端位置が嵌合方向に異なる複数の雄端子金具を収容した雄側コネクタハウジングと、フード部内で雄端子金具のタブを貫通させた状態で嵌合方向に移動可能とされるとともにカムピンを有するムービングプレートと、前記カムピンと係合可能なカム溝を有し、前記雄側コネクタハウジングに回動可能に支持されたレバーとを備えてなり、前記カムピンと前記カム溝とが係合した状態で前記レバーを嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動させることで、前記雌側コネクタハウジングと前記ムービングプレートとが前記フード部内に引き込まれるものであって、嵌合前の段階で前記レバーは、前記ムービングプレートのカムピンと前記カム溝とが係合した状態からムービングプレートを全ての前記雄端子金具のタブがムービングプレートよりも前記フード部の開口側に突出する位置まで引き込む検査位置へ回動可能とされ、且つその検査位置に保持される構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記レバーは、前記嵌合開始位置から前記嵌合完了位置とは反対側に回動されることで前記検査位置に至るとともに、前記カム溝には、前記レバーが前記嵌合開始位置から前記検査位置側へ回動する間に前記ムービングプレートのカムピンと係合する検査用係合領域が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記検査位置に至った前記レバーが前記フード部の開口側から外れた位置に配されているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
レバーを検査位置まで回動させてその位置に保持すると、全ての雄端子金具のタブがムービングプレートよりもフード部の開口側に突出するので、開口側からフード部内に検査器具を挿入してタブの突出部分に接触させることができ、もってタブの先端位置が嵌合方向に異なる複数の雄端子金具の導通検査を一度に行うことができる。導通検査が終わったら、レバーを嵌合開始位置に戻した後、両ハウジングの嵌合作業を行うようにする。
【0007】
<請求項2の発明>
導通検査を行う時と嵌合時とでレバーの回動方向を逆向きにすることができる。仮にレバーが嵌合開始位置から嵌合完了位置に至る途中に検査位置を設定した場合には、両ハウジングの嵌合を行う際にレバーが回動途中の検査位置で保持されるため、レバーの回動操作を連続して行うことができず、操作性が損なわれることになる。それに比べて本発明によればレバーの操作性が良好となる。
<請求項3の発明>
導通検査を行うときにフード部の開口側から検査器具を挿入する際にレバーが邪魔にならないから、導通検査の作業性を良好なものとすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図8によって説明する。この実施形態に示すレバー式コネクタは、レバー33とムービングプレート28とを備えた雄側コネクタハウジング20(以下、単に雄側ハウジング20という)と、雌側コネクタハウジング50(以下、単に雌側ハウジング50という)とを嵌合可能に備え、雄側ハウジング20には、3種類の大きさの雄端子金具が収容されている。なお、以下では、雄端子金具とそのタブを総称する場合にはそれぞれ符号10,12を付し、個々の雄端子金具とそのタブを示す場合には、それぞれ符号10,12に添え字A,B,Cを付けて示すものとする。
【0009】
雄端子金具10は、図2に示すように、略箱形の本体部11から図示上方に突出して相手側の雌端子金具(図示せず)と導通接続可能な平板状のタブ12と、本体部11から下方に突出して電線(図示せず)を圧着接続可能なバレル部13とを備えてなる。大型の雄端子金具10Aのタブ12Aと中型の雄端子金具10Bのタブ12Bは、互いに幅寸法が異なる(図5参照)のに対して長さ寸法はほぼ同じ大きさとされている。小型の雄端子金具10Cのタブ12Cは、大型・中型の雄端子金具10A,10Bのタブ12A,12Bと比べて幅寸法と長さ寸法が共に小さく設定されている。
【0010】
雄側ハウジング20は、上方へ突出する略角筒状のフード部23を有するハウジング本体21と、ハウジング本体21内に収容される3つのサブハウジング22とから構成されている。ハウジング本体21内には、図2及び図5に示すように、中央位置にサブハウジング収容室24が長手方向を縦にした状態で3室並んで設けられるとともにその両端側には、複数の大キャビティ25A及び中キャビティ25Bが設けられている。大キャビティ25Aは、横に2室ずつ並べて計4室形成されるとともに大型の雄端子金具10Aが挿入可能とされている。中キャビティ25Bは、横方向について大キャビティ25Aとほぼ同じ位置で縦に4室ずつ並べて計16室形成されるとともに中型の雄端子金具10Bが挿入可能とされている。大型の雄端子金具10Aと中型の雄端子金具10Bは、図2に示すように、それぞれ大キャビティ25Aと中キャビティ25Bに正規深さまで挿入されると、ランス26などの係止手段により抜け止め状態に保持されるとともに、フード部23内にタブ12A,12Bを突き出して配される。大型の雄端子金具10Aのタブ12Aと中型の雄端子金具10Bのタブ12Bの先端の高さ位置は、互いにほぼ同じ位置とされる。
【0011】
サブハウジング22は、略ブロック状に形成されるとともに、内部には小型の雄端子金具10Cを挿入可能な小キャビティ25Cが図5の左側の列が縦に9室、右側の列が縦に11室、計20室並んで形成されている。小型の雌端子金具は、図2に示すように、小キャビティ25C内に正規深さまで挿入されると、ランス27などの係止手段により抜け止め状態に保持される。各サブハウジング22は、サブハウジング収容室24内に図2の下方から挿入されて、正規深さに至ると図示しない保持手段によって抜け止め状態に保持される。このとき小型の雄端子金具10Cのタブ12Cがフード部23内に突き出るとともに、その先端の高さ位置が大型・中型の雄端子金具10A,10Bのタブ12A,12Bの先端位置よりも低い位置に配される。
【0012】
フード部23内には、その開口側からムービングプレート28が図2の上下方向(嵌合方向)に移動可能な状態で組み付けられている。ムービングプレート28には、各雄端子金具10のタブ12を貫通した状態で支持可能な位置決め孔29が複数穿設されている。各位置決め孔29は、各雄端子金具10のタブ12に整合する大きさ・位置に形成されるとともに、その孔縁の下部には、タブ12の挿通動作を案内するための面取りが施されている。またムービングプレート28の上面側におけるサブハウジング22と対応する部分が凹んで形成され、また大キャビティ25Aと中キャビティ25Bのランス26とに整合する位置には複数の解除孔30が穿設されている。ムービングプレート28の周縁には、筒状のガイド壁部31が突設されており、このガイド壁部31がフード部23の内周面に摺接することで、ムービングプレート28を一定の姿勢に保ちつつその移動を案内できるようになっている。ガイド壁部31における長手部分の両外側面には、それぞれ一対ずつのカムピン32が突設されている。カムピン32は、円柱の中央部分を切欠することにより、櫛形柱形状をなしている。一方、雌側ハウジング50は、図6に示すように、略ブロック状に形成されるとともに、ちょうどフード部23内に嵌合できるような大きさに形成されている。雌側ハウジング50の両側面には、上述したムービングプレート28の両カムピン32間の切欠空間内に嵌合可能なカムピン51が突設されている。
【0013】
レバー33は、図1及び図5に示すように、一対の板状のアーム部34の先端を操作部35で連結した形状をなしており、両アーム部34の基端部には軸受け孔36が穿設されるとともに、この軸受け孔36を取り囲むようなカム溝37が形成されている。このレバー33は、軸受け孔36をハウジング本体21の外側面に一対突設された支持軸38に嵌合することで、回動可能に支持されている。そして、このレバー33は、図1に示すように、嵌合開始位置から反時計回り向きに回動されることで嵌合完了位置(図8)に至り、逆に嵌合開始位置から時計回り向きに回動されることで検査位置(図3)に至るようになっている。
【0014】
レバー33が嵌合開始位置のときは、図2に示すように、操作部35がフード部23の側方位置に配されるとともにカム溝37の受入口37aが正面を向いて配されることで、上方からカムピン32,51の進入が許容されている。カム溝37内にカムピン32が進入した状態では、ムービングプレート28は、所定の高さ位置に保たれている。すなわちこの高さ位置では、大型・中型の雄端子金具10A,10Bのタブ12A,12Bが位置決め孔29を貫通するとともにムービングプレート28の上面よりも上方に突出して配されるのに対し、小型の雄端子金具10Cのタブ12Cは、先端が位置決め孔29の途中に配されていてムービングプレート28の上面からは突出していない。アーム部34の内面には、図1に示すように、係止凹部39が形成されており、この係止凹部39にハウジング本体21の外側面から突設された開始位置用係止突起40が係止されることで、レバー33が嵌合開始位置から遊動不能に保持されている。
【0015】
カム溝37のうち、レバー33が嵌合開始位置から嵌合完了位置へ回動する際に両カムピン32,51が係合する領域は、図7に示すように、軸受け孔36に向かって次第に接近する略渦巻き状の嵌合用係合領域37bとされている。レバー33を嵌合開始位置から嵌合完了位置へ回動すると、嵌合用係合領域37bとカムピン32,51との係合により、雌側ハウジング50とムービングプレート28とがフード部23内に引き込まれて、レバー33が嵌合完了位置に達すると、図8に示すように、両ハウジング20,50が正規嵌状態となる。嵌合完了位置では、係止凹部39が雌側ハウジング50の側面に突設された完了位置用係止突起52に係止されることで、レバー33が保持されるようになっている。
【0016】
カム溝37のうち、レバー33が嵌合開始位置から検査位置へ回動する際にカムピン32が係合する領域は、図2に示すように、軸受け孔36に向かって次第に接近する略渦巻き状の検査用係合領域37cとされている。この検査用係合領域37cは、上述した嵌合用係合領域37bよりも緩やかな弧を有するとともに長さが半分程度に設定されている。レバー33を嵌合開始位置から検査位置まで回動すると、検査用係合領域37cとカムピン32との係合により、図4に示すように、ムービングプレート28が所定の高さ位置まで引き込まれる。この高さ位置では、大型・中型の雄端子金具10A,10Bのタブ12A,12Bは、ムービングプレート28の上面からの突出量が増加されるのに対し、小型の雄端子金具10Cのタブ12Cは、位置決め孔29を貫通するとともにムービングプレート28の上面よりも上方に突出して配される。すなわち全ての雄端子金具10のタブ12がムービングプレート28の上面から突出してフード部23の開口側に露出される。この検査位置では、レバー33の操作部35がハウジング本体21の下端側縁から側方へ突出して設けられた受止部41に係合されて、フード部23の開口側からは外れて配されるとともに、図3に示すように、アーム部34の係止凹部39にハウジング本体21の側面から突設された検査位置用係止突起42が係止されることで、レバー33が検査位置から遊動不能に保持される。
【0017】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。雄側ハウジング20は、出荷元の工場などにおいてその組み付けが行われる。組み付けに際しては、先にレバー33をハウジング本体21に組み付けて、嵌合開始位置とした後に、ムービングプレート28をフード部23内に組み付けるとともにそのカムピン32を受入口37aからカム溝37内に進入させる。その後、図2に示すように、大型の雄端子金具10Aと中型の雄端子金具10Bをそれぞれ大キャビティ25Aと中キャビティ25Bに図示下方から挿入するとともに、小型の雄端子金具10Cを小キャビティ25C内に収容した状態の各サブハウジング22をそれぞれサブハウジング収容室24内に下方から挿入する。大型・中型の雄端子金具10A,10Bのタブ12A,12Bは、ムービングプレート28の位置決め孔29を貫通してその上方に突出するのに対し、小型の雄端子金具10Cのタブ12Cは、位置決め孔29内に挿入されるもののその先端が面取り部分の途中に配される。
【0018】
全ての雄端子金具10を雄側ハウジング20内に収容したら、各雄端子金具10の導通検査を行うためにレバー33を検査位置へ回動させると、カムピン32とカム溝37の検査用係合領域37cとの係合によりムービングプレート28がフード部23内に引き込まれる。ムービングプレート28の変位動作に伴って、大型・中型の雄端子金具10A,10Bのタブ12A,12Bはムービングプレート28の上面からの突出量が増加され、小型の雄端子金具10Cのタブ12Cは面取り部分に案内されつつ位置決め孔29を貫通してムービングプレート28の上面から次第に突出する。そして、レバー33が検査位置に達すると、図4に示すように、ムービングプレート28の上面から全ての雄端子金具10のタブ12が突出してフード部23の開口側に露出する。このとき、レバー33は、図3に示すように、操作部35が受止部41に係合されてそれ以上の回動が規制されるとともに係止凹部39に検査位置用係止突起42が係止されることで検査位置に保持される。
【0019】
引き続いてレバー33を検査位置に保持した状態で各雄端子金具10の導通検査を行う。雄側ハウジング20の上方から図示しない検査器具をフード部23内に挿入し、検査器具をムービングプレート28から突出した各雄端子金具10のタブ12に接触させるようにする。このとき、検査位置とされたレバー33の操作部35がフード部23の側方に配され、フード部23の開口側からは外れた位置に配されているから、検査器具の挿入動作が行いやすくなっている。
【0020】
導通検査が完了したら、レバー33を検査位置とした状態で雄側ハウジング20を組み付け現場へ向けて出荷する。出荷途中では、検査位置とされたレバー33が受止部41に係合しているから、他の部材が操作部35または受止部41に干渉したとしてもその押圧力は受止部41で受止められることでレバー33に過大な応力が発生することがない。組付け現場へ搬入された雄側ハウジング20は、図6に示すように、レバー33を検査位置から嵌合開始位置へ回動させた後に雌側ハウジング50と嵌合される。嵌合時には、図7に示すように、雌側ハウジング50をフード部23内に所定深さまで嵌合させて、受入口37aからカムピン51をカム溝37内に進入させるとともにムービングプレート28のカムピン32と合体させる。この状態からレバー33を嵌合開始位置から嵌合完了位置へ回動させると、両カムピン32,51とカム溝37の嵌合用係合領域37bとの係合によって、雌側ハウジング50とムービングプレート28とが共にフード部23内に引き込まれる。この過程では、各タブ12がムービングプレート28の位置決め孔29に貫通されることで位置決めされた状態で雌側ハウジング50内に進入される。そしてレバー33が嵌合完了位置に達すると、図8に示すように、両ハウジング20,50が正規の嵌合状態となる。このときレバー33の係止凹部39が雌側ハウジング50の完了位置用係止突起52に係止されることで、両ハウジング20,50が嵌合完了位置にロックされる。
【0021】
以上説明したように本実施形態によれば、レバー33を検査位置に保持するようにしたから、各雄端子金具10のタブ12の全てがムービングプレート28からフード部23の開口側へ突出する位置にムービングプレート28を保つことができ、タブ12の先端位置が嵌合方向に異なる複数の雄端子金具10の導通検査を一度で行うことができる。
しかもレバー33の回動方向を嵌合時と導通検査時とで逆向きにしている。仮にレバーが嵌合開始位置から嵌合完了位置に至る途中に検査位置を設定した場合には、両ハウジングの嵌合を行う際にレバーが回動途中の検査位置で保持されるため、レバーの回動操作を連続して行うことができず、操作性が損なわれることになる。それに比べて本実施形態によればレバー33の操作性を良好なものとすることができる。
さらには検査位置でレバー33の操作部35がフード部23の開口側から外れた位置に配するようにしたから、検査器具をフード部23内に挿入する作業がし易くなり、導通検査の作業性を向上させることができる。
【0022】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、嵌合時と検査時とでレバーが反対向きに回動するものを示したが、例えば、レバーが嵌合開始位置から嵌合完了位置に至る途中に検査位置を設定するとともに、その位置で係止凹部に係止する位置に検査位置用係止突起を形成するようにしてもよい。その場合は、カム溝の検査用係合領域を省略することができるとともに、レバーの回動範囲を小さくすることができる。
【0023】
(2)上記した実施形態では、レバーが嵌合開始位置から嵌合完了位置へ回動する際の軌道をフード部の開口側に設定した場合を示したが、例えば嵌合時のレバーの軌道をフード部の開口側とは反対側に設定するようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、雌側ハウジングのカムピンとムービングプレートのカムピンを合体させた状態で1条のカム溝に係合させるようにしたが、本発明によればレバーに2条のカム溝を設け、各カム溝にそれぞれ雌側ハウジングのカムピンとムービングプレートのカムピンを別個に係合させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄側ハウジングでレバーが嵌合開始位置とされた状態を示す側面図
【図2】レバーが嵌合開始位置とされた状態の雄側ハウジングの側断面図
【図3】レバーが検査位置とされた状態の雄側ハウジングの側面図
【図4】レバーが検査位置とされた状態の雄側ハウジングの側断面図
【図5】レバーが検査位置とされた状態の雄側ハウジングの正面図
【図6】両ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図
【図7】両ハウジングの嵌合が開始された状態を示す側断面図
【図8】両ハウジングの嵌合が完了した状態を示す側断面図
【符号の説明】
10…雄端子金具
12…タブ
20…雄側ハウジング
23…フード部
28…ムービングプレート
32…カムピン
33…レバー
37…カム溝
37c…検査用係合領域
50…雌側ハウジング
51…カムピン
Claims (3)
- カムピンを有する雌側コネクタハウジングを嵌合可能なフード部を有するとともにタブの先端位置が嵌合方向に異なる複数の雄端子金具を収容した雄側コネクタハウジングと、フード部内で雄端子金具のタブを貫通させた状態で嵌合方向に移動可能とされるとともにカムピンを有するムービングプレートと、前記カムピンと係合可能なカム溝を有し、前記雄側コネクタハウジングに回動可能に支持されたレバーとを備えてなり、
前記カムピンと前記カム溝とが係合した状態で前記レバーを嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動させることで、前記雌側コネクタハウジングと前記ムービングプレートとが前記フード部内に引き込まれるものであって、
嵌合前の段階で前記レバーは、前記ムービングプレートのカムピンと前記カム溝とが係合した状態からムービングプレートを全ての前記雄端子金具のタブがムービングプレートよりも前記フード部の開口側に突出する位置まで引き込む検査位置へ回動可能とされ、且つその検査位置に保持される構成としたことを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記レバーは、前記嵌合開始位置から前記嵌合完了位置とは反対側に回動されることで前記検査位置に至るとともに、前記カム溝には、前記レバーが前記嵌合開始位置から前記検査位置側へ回動する間に前記ムービングプレートのカムピンと係合する検査用係合領域が設けられていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
- 前記検査位置に至った前記レバーが前記フード部の開口側から外れた位置に配されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレバー式コネクタ。
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