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JP3171753B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JP3171753B2
JP3171753B2 JP11049194A JP11049194A JP3171753B2 JP 3171753 B2 JP3171753 B2 JP 3171753B2 JP 11049194 A JP11049194 A JP 11049194A JP 11049194 A JP11049194 A JP 11049194A JP 3171753 B2 JP3171753 B2 JP 3171753B2
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JP
Japan
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recording
ink
head
head cartridge
recording apparatus
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明 黒沼
博 福井
真一 面
隆之 村田
彰 長友
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16532Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying vacuum only

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  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】上記インクジェット記録装置の記録手段と
して、発熱素子等の電気熱変換体が発生する熱エネルギ
ーによりインクに生じる膜沸騰を利用して、吐出口より
インクを吐出させるものが使用されている。このような
熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェッ
ト式の記録手段(記録ヘッド)は、エッチング、蒸着、
スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、基板上
に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板などを
形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配置)
を有するものを容易に製造することができ、一層のコン
パクト化を図ることができる。また、IC技術やマイク
ロ加工技術の長所を活用することにより、記録手段の長
尺化や面状化(2次元化)が容易であり、記録手段のフ
ルマルチ化および高密度実装化も容易である。
【0006】先ず、上記熱エネルギーを利用してインク
を吐出するインクジェット記録ヘッドについて説明す
る。図5はこの種の記録ヘッドの動作を示す模式図であ
る。図5において、記録ヘッド1の吐出口面2、すなわ
ち記録用紙などの被記録材3と対向する面2には、縦方
向に所定のピッチで複数の吐出口4が形成され、記録情
報に基づいて各吐出口4に対応して設けられた電気熱変
換体(発熱抵抗体など)5を駆動(通電加熱)して液路
6内のインク内に膜沸騰現象を生起させ、バブル(泡)
7を発生させる。このバブル7が発生した時の圧力によ
りインクを吐出させて飛翔インク滴8を形成し、用紙等
の被記録材3上に所定パターンでインク滴を付着させ、
ドットパターンによる記録が行われる。電気熱変換体5
の駆動を停止すると記録ヘッド1の液路6が冷却され、
バブル7は消失する。
【0007】記録ヘッド1には電気熱変換体5への通電
をオン・オフするためのヒートドライバ9が設けられ、
前述の駆動を行うための駆動回路(ドライバ)の回路基
板は不図示のキャリッジ上に設けられている。なお、図
5中の符号10は記録ヘッド1内に形成された共通液室
(各吐出口4に通じる室)を示す。記録装置の制御回路
(CPU)やこれに併設されたROM、RAM等を含む
制御部は、ホスト機のコントローラから指令信号やデー
タ信号(記録情報)を受信し、これに基づいて各種モー
タ等の駆動源などとともに駆動回路およびヒートドライ
バ9を介して前記電気熱変換体5に駆動電源(ヒート電
源)を印加し通電する。
【0008】次に、インクジェット記録装置の記録手段
として、記録ヘッド部とインクタンク部とを一体化した
交換可能なヘッドカートリッジが使用されることがあ
る。このようなヘッドカートリッジを使用するインクジ
ェット記録装置では、ヘッドカートリッジを長時間使用
しなかったことを考慮し、記録を開始する前に吐出口内
のインクを吸い出してインク目詰まり(吐出口目詰ま
り)を防止したり、目詰まりの無い正常な状態に戻した
りするための回復動作が行われる。そして、従来のイン
クジェット記録装置では、上記回復動作を行うためのタ
イマー回路等を記録装置本体に内蔵し、最後にインクを
吐出した時点からタイマーを開始し、一定時間経過した
後に電源を投入した場合には、自動的に回復動作を行う
ように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】先ず、図5において、
前述したインクジェット記録装置では、記録ヘッド1が
長時間吐出を行なっていると、液路6内に消失しきれな
い小さなバブル(残留バブル)11が残ることがある。
この残留バブル11は、次に記録ヘッド1で記録を行う
ために電気熱変換体5を駆動して液路6内にバブル7を
発生させた際に、インク吐出に適切な圧力を発生させる
ことを阻害し、記録品位を低下させる原因となることが
ある。さらに、前記残留バブル11は次第に大きくなる
傾向があり、これにより、電気熱変換体5は容易に高温
になりやすくなり、最悪の場合、焼き切れてしまう可能
性がある。
【0010】これを防ぐためには、長時間吐出した場
合、被記録材3に吐出する直前に予め被記録材3以外の
場所で液路6内の残留バブル11を吸い出す吸引動作を
行う必要がある。しかし、従来のインクジェット記録装
置における吸引動作では、場合によっては、適正なイン
ク吐出を維持するのに必要以上の吸引が行われることに
なり、インクおよびエネルギーが無駄に消費されること
があった。
【0011】次に、前述したようなタイマーを使用し、
一定時間経過した後に電源を投入した場合に自動的に回
復動作を行うように構成した従来のインクジェット記録
装置では、以下のような課題がある。すなわち、ここで
使用するタイマーは記録装置本体の電源の入/切とは関
係なく動作しているが、ヘッドカートリッジの着脱の検
知は行なっていないので、ヘッドカートリッジを交換し
た場合、旧のヘッドカートリッジの時間経過が少ない場
合には、新のヘッドカートリッジの時間経過が如何に長
い場合でも、電源投入時の回復動作は行なわれない。そ
のため、ヘッドカートリッジを取り外したり、交換した
場合には、適正な時間経過ごとに回復動作が行なわれな
くなり、吐出口の目詰まりが回復されずに記録不良が発
生することがある。
【0012】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、インクを
吐出する記録ヘッドとインクタンクとを一体化したヘッ
ドカートリッジを交換可能に装着するためのキャリッジ
を有し、前記キャリッジを被記録材に対して往復移動す
るとともに、前記キャリッジに搭載される前記ヘッドカ
ートリッジの前記記録ヘッドから前記被記録材へインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、前記キャリッジに前記ヘッドカートリッジが装着さ
れた状態と外された状態とで動作状態が異なるスイッチ
と、前記スイッチの動作状態が変化したことを保持する
回路とからなり、記録装置の電源投入前に前記ヘッドカ
ートリッジが取り外されたこと、及び前記ヘッドカート
リッジが装着されているか否かを検知するヘッドカート
リッジ検知手段と、記録装置の電源投入時に前記ヘッド
カートリッジ検知手段による検知結果を確認し、電源投
入前に前記ヘッドカートリッジが取り外され、且つ前記
ヘッドカートリッジが装着されていることが確認された
場合、前記ヘッドカートリッジの回復動作を行う制御手
段と、を有する構成とすることにより、装置の電源投入
前においてヘッドカートリッジが交換されたとしても、
電源投入時の回復動作を適切に行うことができ、常に正
常なインク吐出を維持して良好な画像を記録することが
できるインクジェット記録装置を提供するものである。
【0013】請求項2の発明は、上記構成に加えて、
記制御手段は、記録装置の電源投入時に前記ヘッドカー
トリッジが装着されていないことが確認された場合、記
録装置の電源投入時に前記回復動作を行わない構成とす
ることにより、一層効率よく、装置の電源投入前におい
てヘッドカートリッジが交換されたとしても、電源投入
時の回復動作を適切に行うことができ、常に正常なイン
ク吐出を維持して良好な画像を記録することができる
ンクジェット記録装置を提供するものである。
【0014】請求項の発明は、上記構成に加えて、前
記ヘッドカートリッジ検知手段の前記スイッチの作動状
態が変化したことを保持する回路は、記録装置の電源投
入前において前記ヘッドカートリッジが取り外されたか
否かを示す信号を出力するフリップフロップ回路であ
り、前記制御手段は、前記フリップフロップ回路の出力
する信号に基づいて、前記ヘッドカートリッジが取り外
されたか否かを、記録装置の電源投入時に確認する構成
とすることにより、一層効率よく、装置の電源投入前に
おいてヘッドカートリッジが交換されたとしても、電源
投入時の回復動作を適切に行うことができ、常に正常な
インク吐出を維持して良好な画像を記録することができ
インクジェット記録装置を提供するものである。
【0015】請求項4および請求項5の発明は、上記構
成に加えて、前記制御手段は、前記スイッチの動作状態
に基づいて前記ヘッドカートリッジが装着されているか
否かを確認する構成、あるいは、前記ヘッドカートリッ
ジ検知手段の前記回路は、記録装置の電源投入前におい
て電池により駆動される構成とすることにより、一層効
率よく、装置の電源投入前においてヘッドカートリッジ
が交換されたとしても、電源投入時の回復動作を適切に
行うことができ、常に正常なインク吐出を維持して良好
な画像を記録することができるインクジェット記録装置
を提供するものである。請求項6および請求項7の発明
は、上記構成に加えて、画像読取り手段を更に備える構
成、あるいはデータ送信手段及びデータ受信手段を更
に備える構成とすることにより、更に多くの機能を有し
取り扱い性に優れたインクジェット記録装置を提供する
ものである。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して具体的かつ詳細に説明
する。図1は参考例としてのインクジェット記録装置の
模式的斜視図である。図1の記録装置は、図5に示すよ
うな電気熱変換体5を吐出エネルギー発生手段とするイ
ンクジェット記録ヘッドを4個備えたカラー記録用のイ
ンクジェット記録装置の場合を示す。図1において、用
紙またはプラスチック薄板等の被記録材3は記録領域の
上下に配置された一対の搬送ローラ12、13によって
支持され、搬送モータ14で駆動される搬送ローラ12
によって矢印A方向に搬送される。
【0017】前記搬送ローラ12、13の前方には、こ
れと平行にガイドシャフト15が設けられている。この
ガイドシャフト15に沿って、ヘッド移動手段としての
キャリッジ16がキャリッジモータ17の出力によりワ
イヤ18を介して両矢印B方向に往復移動させられる。
キャリッジ16には、4個の記録ヘッド1C、1M、1
Y、1Bが該キャリッジの走査方向に配列されて装着さ
れている。カラー記録の場合、前記記録ヘッド1C、1
M、1Y、1Bは、例えばシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各インク色で記録するように構成され
る。これらの記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bはいず
れも熱エネルギーを利用してインクを吐出するものであ
る。なお、以下の説明では、前記記録ヘッド(記録手
段)1C、1M、1Y、1Bの全体または任意の一つを
指す場合に、単に記録ヘッド(記録手段)1で示すこと
にする。
【0018】各記録ヘッド1の前面すなわち被記録材3
と所定間隔(例えば0.8mm程度)をおいて対向する
吐出口面2には、複数(例えば48個または64個)の
吐出口4がキャリッジ移動方向と交叉する方向に縦一列
に配列されている。記録装置の外装ケース(不図示)に
取り付けられる操作パネル19には、オンライン/オフ
ライン切り換えキー20、ラインフィードキー21、フ
ォームフィードキー22、記録モード切り換えキー23
などのキー設定部の他、複数のアラームランプ24や電
源ランプ25などの警告ランプを含む表示部が設けられ
ている。
【0019】各記録ヘッド1のインク吐出部の構造は図
5の場合と実質上同じであり、記録ヘッド1の吐出口面
2に形成された各吐出口4の内部(液路6内)には電気
熱変換体5が配設され、記録情報に基づいて、対応する
電気熱変換体5を駆動(通電加熱)して対応する液路6
内のインクに膜沸騰によるバブル(泡)7を発生させ、
該バブル発生時の圧力により対応する吐出口4からイン
クを吐出させるように構成されている。そして、このイ
ンク吐出により形成される飛翔インク滴8が被記録材3
上に付着することにより、所定のドットパターンから成
る画像が記録されていく。
【0020】記録ヘッド1には電気熱変換体5への通電
をオン・オフするためのヒートドライバ9(図5)が設
けられ、キャリッジ16上には各記録ヘッド1を駆動す
るための駆動回路(ドライバ)の回路基板26(図1)
が設けられている。記録装置の制御回路(CPU)やこ
れに併設されたROM、RAM等を含む制御部は、ホス
ト機27(図1)のコントローラから指令信号やデータ
信号(記録情報)を受信し、これに基づいて各種モータ
14、17等の駆動源などとともに前記駆動回路26お
よびヒートドライバ9を介して前記電気熱変換体5に駆
動電源(ヒート電源)を印加し通電する。なお、図1中
の符号28は記録装置の電源回路を示す。
【0021】図2は参考例としてのインクジェット記録
装置の概略構成を示すブロック図であり、同図におい
て、1は被記録材3上にインクを吐出して情報の記録を
行う記録ヘッドであり、29は記録ヘッド1にインクを
供給するためのインク供給路であり、30はインク供給
路29に着脱可能に取り付けられて該インク供給路を通
して記録ヘッド1にインクを供給するインクタンク内蔵
のインクカートリッジであり、31は記録ヘッド1の吐
出口4からのインク吸引動作を制御するための吸引動作
制御機構である。図1のカラー記録用のインクジェット
記録装置の場合、前記インクカートリッジ30は、各イ
ンク色の記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bに対応し
て、シアンインクのインクカートリッジ30C、マゼン
タインクのインクカートリッジ30M、イエローインク
のインクカートリッジ30Y、ブラックインクのインク
カートリッジ30Bが装着されている。
【0022】そして、各色のインクカートリッジ30の
それぞれには、該インクカートリッジ内のインクに関す
る情報を該インクカートリッジから読み出して前記吸引
動作制御機構31に送るためのインク種別検知手段(イ
ンク識別手段)32が設けられている。一方、前記吸引
動作制御機構31には、インク識別手段32の情報に対
応して必要な情報が記憶されているメモリ33が設けら
れている。
【0023】図3は図1のインクジェット記録装置の制
御系を示すブロック図である。図3において、マイクロ
プロセッサ形態のCPU34は、インターフェース35
を介して前記ホスト機27に接続されており、該ホスト
機27のコントローラからデータメモリ36に読み込ま
れた指令信号(コマンド)や記録情報信号、並びにRO
M形態のプログラムメモリ37やRAM形態のワーキン
グメモリ38などに格納されたプログラムあるいは記録
指令データに基づいて記録動作を制御する。
【0024】CPU34は、出力ポート39およびモー
タドライバ40を介してキャリッジモータ17や搬送モ
ータ14を制御するとともに、データメモリ36に格納
されている記録情報に基づきヘッド制御回路26を介し
て記録ヘッド1を制御し、記録を行なわせる。
【0025】前述した操作パネル19上の各操作キー2
0〜23(図1)からの出力は、入力ポート41を介し
てCPU34に伝達され、また、アラームランプ24や
電源ランプ25などの警告ランプに対しては出力ポート
42を介して制御信号が供給される。符号43は記録装
置の外装の底面部分などに設けられるDIPスイッチで
あり、該DIPスイッチ33の出力は入力ポート44を
介してCPU34に伝達される。本参考例では、このD
IPスイッチは印刷モードの設定に用いられる。DIP
スイッチにより設定される印刷モードには、例えば、印
字濃度の設定、ドラフト印刷と通常の印刷との切換え、
印刷開始位置の指定等がある。
【0026】図3において、電源回路28からは、制御
ロジック回路を動作させるためのロジック駆動電圧VC
C(例えば5V)、各種モータ駆動電圧VM(例えば3
0V)、リセット電圧RESET、記録ヘッド1の電気
熱変換体5に通電し発熱させるためのヒート電圧VH
(例えば25V)、記録ヘッド1保護用バックアップ電
圧VDDHが出力される。そして、ヒート電圧VHは記
録ヘッド1に、バックアップ電圧VDDHはヘッド制御
回路26および記録ヘッド1に、それぞれ印加される。
そこで、本発明を実施した図3の制御系においては、イ
ンクカートリッジ30(図2)の挿入位置により、イン
クの種類(色や濃度など)に関する情報を入力ポート4
5を介してCPU34に取り込む機構が設けられてい
る。
【0027】図15〜図17は、それぞれ、誤装着防止
手段を有するインクカートリッジ30の構造例を示す模
式的斜視図である。複数の異なる色のインクを入れたイ
ンクカートリッジを装着する記録装置においては、誤装
着を防止するための機構として、図15に示すように、
種類の異なるインクカートリッジ30ごとに異なる位置
に溝92を設け、本体側の所定位置にしかカートリッジ
が挿入されないように装着部の対応する位置に突起を設
けることが行なわれる。
【0028】また、他の構成例として、挿入されたカー
トリッジの種類を検出する構成として、各インクカート
リッジで形状を異ならせてもよい。例えば、図16に示
すごとく、インクカートリッジ30の種類に応じた位置
に穴93を設け、その穴93をマイクロスイッチや光学
センサ等で検知することで、カートリッジ30の種類を
検出してもよい。さらに他の構成例としては、図17に
示すように、挿入されて本体側と接触する部分に、イン
クの種別ごとに異なる抵抗値を示すシート状の抵抗体9
4を設け、その抵抗値を本体側で検出することでインク
の種別を検出するように構成してもよい。
【0029】図4は参考例としてのインクジェット記録
装置における記録ヘッド1の吐出口4からインクを吸い
出すための吸引動作制御を表すフローチャートである。
図4において、前述したインクジェット記録装置が吸引
動作を行う際、すなわち吸引動作制御ルーチンが開始さ
れると、制御対象となる記録ヘッド1に接続されたイン
クカートリッジ30のインクの種類(インクの色)をイ
ンク判別手段(インク識別手段=インク種別検知手段)
32によって検知し、その検知結果を吸引動作制御機構
31(図2)に伝える(ステップS1)。
【0030】この吸引動作制御機構31は、前記インク
の種類を表す情報に基づいて、予めインクの種類により
必要な吸引量が記録されているメモリにインクの種類の
情報を送り、必要な吸引量(インク吸出し量)を得る。
その後、吸引動作制御機構31は、対象となる記録ヘッ
ド1に対し、前記必要な吸引量だけの吸引動作を実行す
る。以上の各動作により、吸引動作ルーチンを終了す
る。
【0031】なお、以上説明した参考例では、インクの
種類の分け方としてインクの色により吸引量を変える制
御を示したが、インクの種別としてインクの濃度をもと
に吸引量を変化させるように制御してもよい。そして、
図1〜図5で説明した参考例によれば、記録ヘッド1の
吐出口4からインクを吸い出してインク吐出性能を維持
回復するための吸引回復動作を行うに際し、インクの種
類によって吸引量を変える制御を行うので、不必要な吸
引動作を防ぐことにより、インクの無駄な消費およびエ
ネルギーの浪費を無くすことができ、省資源および省エ
ネルギーを図り得るインクジェット記録装置が得られ
る。
【0032】図6は本発明を適用したインクジェット記
録装置の実施例の模式的斜視図である。図6におい
て、記録手段(記録ヘッド)52とインク貯留部(イン
クタンク)53を一体化した構造を有するヘッドカート
リッジ51はキャリッジ54に交換可能(着脱自在)に
搭載されている。前記キャリッジ54はキャリッジ駆動
軸(リードスクリュー)55の回動により、該キャリッ
ジ駆動軸55およびガイド軸56に沿って図中のX、Y
方向(主走査方向)に往復移動する。
【0033】すなわち、前記キャリッジ駆動軸55には
螺旋溝57が形成されており、前記キャリッジ54には
該螺旋溝57に係合するピン(不図示)が設けられてお
り、前記キャリッジ駆動軸55の回転に伴ない、前記螺
旋溝57に沿ってキャリッジ54が平行移動するように
構成されている。また、前記ヘッドカートリッジ51
は、前記キャリッジ54に対し位置決め手段によって所
定位置に固定されるとともに、該キャリッジ54と記録
装置本体側の制御回路とを接続するフレキシブルケーブ
ルに対し接点を介して電気接続されている。
【0034】図6において、前記キャリッジ54の移動
範囲内の対向する位置には、供給された被記録材58を
保持しかつ紙送り(搬送)するための搬送ローラ59が
前記キャリッジ駆動軸55と平行にかつ回転可能に軸支
されている。図示の例では、前記搬送ローラ59はプラ
テン(プラテンローラ)をも兼ねている。前記搬送ロー
ラ59は搬送モータ60によって回転駆動される。ま
た、前記被記録材58は、記録位置において紙押え板6
1により、キャリッジ54の移動(主走査)方向にわた
って前記搬送ローラ(プラテンローラ)59に押圧され
ている。
【0035】前記記録手段52は、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するインクジェット記録手段であっ
て、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
たものである。また、前記記録手段52は、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜
沸騰により気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を
利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なう
ものである。
【0036】図7は前記記録ヘッド52のインク吐出部
の構造を模式的に示す部分斜視図である。図7におい
て、被記録材58と所定の隙間(例えば、約0.5〜
2.0ミリ程度) をおいて対面する吐出口面81には、
所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通液室
83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿
ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱
変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。本例
においては、ヘッドカートリッジ51は、前記吐出口8
2がキャリッジ54の走査方向と交叉する方向に並ぶよ
うな位置関係で、該キャリッジ54に搭載されている。
こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する
電気熱変換体85を駆動(通電)して、液路84内のイ
ンクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出
口82からインクを吐出させる記録ヘッド(記録手段)
52が構成されている。
【0037】図において、記録装置本体側には駆動モ
ータ62が装着されており、前記キャリッジ駆動軸(リ
ードスクリュー)55は、駆動力伝達ギヤ63、64を
介して回転駆動される。そして、前記駆動モータ62の
正逆回転で前記キャリッジ駆動軸55の回転方向を正逆
転させることにより、前記キャリッジ54の移動方向
(矢印X、Y)を切り換えるようになっている。
【0038】図6において、キャリッジ54の移動範囲
であって記録領域を外れた所定位置(図示左側の位置)
には、キャリッジ54のホームポジションが設定されて
いる。このホームポジションの近傍にはフォトカプラー
65が配設されている。このフォトカプラー65は、キ
ャリッジ54がホームポジションに到達した時、該キャ
リッジ54に設けられたレバー66の侵入を検知するこ
とにより、該キャリッジ54がホームポジションに到達
したことを検出するものである。すなわち、このフォト
カプラー65は、記録ヘッド52がホームポジションに
到達した時に、前記駆動モータ62の回転方向を切り換
えてキャリッジ移動方向を反転させたり、後述する記録
ヘッド52の吐出口82の目詰まりを取り除いたり防止
したりするための回復動作を開始したりするなど、記録
装置の各種の動作を制御するための検知手段(センサ)
として使用される。
【0039】図6において、前記ホームポジションに
は、ヘッドカートリッジ51の記録ヘッド52の吐出口
面81を被う(密閉)するためのキャップ68が設けら
れている。該キャップ68は、キャップホルダー69に
より、吐出口面81に対して密着および離隔する方向に
移動可能に支持されている。前記キャップ68と記録領
域との間には、吐出口面81を拭き取り清掃(クリーニ
ング)するためのブレード(クリーニング部材)70が
配設されている。このブレード20は、本体支持板71
に支持されたブレードホルダー72により、吐出口面8
1を拭き取り可能な前進位置と吐出口面81に接触しな
い後退位置との間で移動可能に保持されている。
【0040】なお、吐出口面81のクリーニング手段と
しては、前記ブレード70のような形態の他、異物を除
去できる部材であれば種々の形態のものを使用すること
ができる。また、上記吐出口面81のキャッピング、吐
出口面81のクリーニングなどの動作は、キャリッジ5
4がホームポジション側の領域に来た時、前記キャリッ
ジ駆動軸55の螺旋溝57の作用により、該キャリッジ
54をそれらの対応位置に所定のタイミングで停止また
は移動させながら実行される。
【0041】図8は前記ヘッドカートリッジ51の外観
図であり、図8中、(A)は平面図、(B)は側面図、
(C)は底面図、(D)は後面図を示す。図9は本発明
を実施するための要部構成であってヘッドカートリッジ
51がキャリッジ54に装着されている状態を示す模式
図であり、図10は図9の構成においてヘッドカートリ
ッジ51をキャリッジ54から外した状態を示す模式図
である。
【0042】図9および図10において、51は記録ヘ
ッドとインクタンクを一体化したヘッドカートリッジ、
54は記録装置のキャリッジ、73はキャリッジ54に
ヘッドカートリッジ51が装着された状態で動作するマ
イクロスイッチ、74はプルアップ抵抗、75は放電抵
抗、76はチャタリング防止用コンデンサ、77はイン
バータの入力保護抵抗、78はシュミットトリガ付きの
インバータ、79はD型フリップフロップ、90はプル
アップ抵抗である。
【0043】図9の状態はヘッドカートリッジ51がキ
ャリッジ54に装着されている状態であり、この時マイ
クロスイッチ73は動作状態になっている。このマイク
ロスイッチ73の動作状態では、該マイクロスイッチ7
3の(N.C.)端子と(COM)端子との間は非導通
状態である。そのため、プルアップ抵抗74によりイン
バータ78の入力(A)は“H”になっている。一方、
インバータ78の出力(B)は“L”になっており、フ
リップフロップ79はこれを入力として受け付けない。
よって、該フリップフロップ79の出力(Q)は“L”
である。
【0044】図10の状態はヘッドカートリッジ51を
キャリッジ54から外した状態なので、マイクロスイッ
チ73が元に戻ったところである。このマイクロスイッ
チ73が元に戻った状態では、該マイクロスイッチ73
の(N.C.)端子と(COM)端子との間は導通状態
となる。そのため、インバータ78の入力(A)は
“L”となり、インバータ78の出力(B)は“H”と
なる。前記フリップフロップ79の入力(CK)は
“L”から“H”の「立上り」で受け付けるので、該フ
リップフロップ79の出力(Q)は“L”から“H”に
なり、これによってヘッドカートリッジ51が外れたこ
とをMPUへ知らせる。
【0045】前記プルアップ抵抗74、前記インバータ
78および前記フリップフロップ79は、消費電力は小
さいため、記録装置本体の電源が「切」になっていて
も、電池駆動されている。よって、記録装置本体の電源
が「切」であっても、ヘッドカートリッジ51が取り外
されたことを検知するとともに、これを記憶(保持)す
ることが可能である。
【0046】MPUは、電源投入時にヘッドカートリッ
ジ51取り外し信号を確認し、ヘッドカートリッジ51
が取り外された記憶があれば、自動的にヘッドカートリ
ッジ51の吐出口82の目詰まりを除去する動作に入
り、この動作が完了すれば、フリップフロップ79にリ
セット信号を送る。前記目詰まりを除去する動作は、例
えば、吐出口82をキャップで密封するとともに該キャ
ップ内にポンプ等で負圧を発生させることにより吐出口
82からインクを吸い出す吸引回復動作、逆に吐出口8
1に圧力を作用させてインクを押し出す加圧回復動作、
あるいは、吐出口面81に付着したインクや塵埃などの
異物をゴムブレードが拭き取り除去するワイピング動作
などによって行うことができる。
【0047】また、MPUは、電源投入時にヘッドカー
トリッジ51の装着状態信号とヘッドカートリッジ51
の取り外し信号の両方を確認し、現在キャリッジ54上
にヘッドカートリッジ51が装着されていて、かつヘッ
ドカートリッジ51が取り外された記憶があれば、自動
的にヘッドカートリッジ51の吐出口89の目詰まりを
除去する動作に入り、動作が完了すると、フリップフロ
ップ79にリセット信号を送るようにしてもよい。図1
1は以上説明した“目詰まり除去処理”を行う時の動作
手順を示すフローチャートである。
【0048】以上の図9〜図11のインクジェット記録
装置は、記録装置本体にヘッドカートリッジ51の着脱
状態検知手段を設け、電源「入」、「切」に関わらず、
ヘッドカートリッジ51を交換もしくは一度外した後に
再び装着した時には、このことを記憶しておき、記録装
置の電源投入時にこの記憶された状態に基づいて回復動
作(吐出口82の目詰まり除去動作)を行うように構成
されている。
【0049】そして、図9〜図11を参照して説明した
実施例によれば、ヘッドカートリッジ51をキャリッジ
54から取り外したことを検知し、これを記憶する手段
を有するインクジェット記録装置において、電源投入時
にヘッドカートリッジ51が取り外された記憶があれ
ば、自動的にヘッドカートリッジ51の目詰まり除去動
作を行うように構成したので、記録装置の電源「切」の
時にヘッドカートリッジ51が交換されても、自動的に
ヘッドカートリッジ51の目詰まりを除去することが可
能となり、常に正常なインク吐出を維持して良好な画像
を記録することが可能になる。
【0050】図12は本発明を実施するための他の要部
構成であってヘッドカートリッジ51がキャリッジ54
から取り外された状態を示す模式図であり、図13は図
12の構成においてヘッドカートリッジ51をキャリッ
ジ54に装着した状態を示す模式図であり、図14は図
12および図13の構成によって吐出口の目詰まり除去
動作を行う際の動作手順を示すフローチャートである。
図12〜図14の実施例は、ヘッドカートリッジ51の
着脱を検知する点では前述の図9〜図11の実施例と同
じである。
【0051】しかし、図9〜図11の実施例では、ヘッ
ドカートリッジ51が取り外されたところを検知しかつ
記憶して、吐出口82の目詰まり除去動作を行う構成と
したが、図12〜図14の実施例では、ヘッドカートリ
ッジ51が装着されたところを記録しかつ記憶すること
により、記録装置を最初に使い始めた時に最初にヘッド
カートリッジ51を装着した場合でも、該ヘッドカート
リッジの目詰まりを自動的に除去するように構成されて
おり、両者はこの点で相違している。
【0052】図12および図13における各構成要素は
図9および図10の場合と実質上同じあり、51はヘッ
ドカートリッジ、54はキャリッジ、73はマイクロス
イッチ、74はプルアップ抵抗、75は放電抵抗、76
はチャタリング防止用コンデンサ、77はインバータの
入力保護抵抗、78はシュミットトリガ付きのインバー
タ、79はD型フリップフロップ、90はプルアップ抵
抗である。
【0053】図12の状態はヘッドカートリッジ51が
キャリッジ54から外された状態であり、この時マイク
ロスイッチ73は動作していない状態である。このマイ
クロスイッチ73が動作していない状態では、該マイク
ロスイッチ73の(COM)端子と(N.O.)端子と
の間は非導通状態になっている。そのため、プルアップ
抵抗74によりインバータ78の入力(A)は“H”に
なっている。一方、インバータ78の出力(B)は
“L”になっており、フリップフロップ79はこれを入
力として受け付けない。よって、該フリップフロップ7
9の出力(Q)は“L”である。
【0054】図13の状態はヘッドカートリッジ51を
キャリッジ54に装着した状態なので、マイクロスイッ
チ73は動作した状態である。このマイクロスイッチ7
3が動作した状態で、該マイクロスイッチ73の(CO
M)端子と(N.O.)端子との間は導通状態となる。
そのため、インバータ78の入力(A)は“L”とな
り、インバータ78の出力(B)は“H”となる。前記
フリップフロップ79の入力(CK)は“L”から
“H”の「立上り」で受け付けるので、該フリップフロ
ップ79の出力(Q)は“L”から“H”に変化し、こ
れによってヘッドカートリッジ51が装着されたことを
MPUへ知らせる。
【0055】前記プルアップ抵抗74、前記インバータ
78および前記フリップフロップ79は、消費電力は小
さいため、記録装置本体の電源が「切」になっていて
も、電池駆動されている。よって、記録装置本体の電源
が「切」であっても、ヘッドカートリッジ51が装着さ
れたことを検知するとともに、これを記憶することが可
能である。
【0056】MPUは、電源投入時にヘッドカートリッ
ジ51取り外し信号を確認し、ヘッドカートリッジ51
が取り外された形跡(記憶)があれば、自動的にヘッド
カートリッジ51の吐出口82の目詰まりを除去する動
作に入り、動作が完了すれば、フリップフロップ79に
リセット信号を送る。前記目詰まりを除去する動作は、
例えば、吐出口82をキャップで密封するとともに該キ
ャップ内にポンプ等で負圧を発生させることにより吐出
口82からインクを吸い出す吸引回復動作、逆に吐出口
81に圧力を作用させてインクを押し出す加圧回復動
作、あるいは、吐出口面81に付着したインクや塵埃な
どの異物をゴムブレードが拭き取り除去するワイピング
動作などによって行うことができる。
【0057】また、MPUは、電源投入時にヘッドカー
トリッジ51の装着状態信号とヘッドカートリッジ51
の装着信号の両方を確認し、現在キャリッジ54上にヘ
ッドカートリッジ51が装着されていて、かつヘッドカ
ートリッジ51が装着された記憶があれば、自動的にヘ
ッドカートリッジ51の吐出口89の目詰まりを除去す
る動作に入り、動作が完了すると、フリップフロップ7
9にリセット信号を送るようにしてもよい。図14は以
上説明した“目詰まり除去処理”を行う時の動作手順を
示すフローチャートである。
【0058】以上図12〜図14を参照して説明した実
施例によれば、図9〜図11の実施例の発展形で、ヘッ
ドカートリッジ51が装着されたことを検知しかつ記憶
する構成にしたので、記録装置の電源「切」の時にヘッ
ドカートリッジ51が交換されても、自動的にヘッドカ
ートリッジ51の目詰まりを除去することが可能であ
る。また、記録装置を最初に使い始める際は、最初にヘ
ッドカートリッジ51を装着する必要があり、その場合
においてもヘッドカートリッジ51の吐出口82の目詰
まり除去動作を自動的に行うことが可能になり、常に正
常なインク吐出を維持して良好な画像を記録することが
可能になる。
【0059】図9〜図14の各実施例で用いたヘッドカ
ートリッジ51の取り外し検知手段および装着状態検知
手段は、図示のものに限定されるものではなく、公知の
種々の手段を用いることができる。また、図示の各構成
部品は、安価に入手することができ、小型軽量化を図る
ことが容易であるという利点がある。
【0060】なお、本発明は、1個の記録ヘッドで記録
する場合、異なるインク色を用いる複数の記録ヘッドで
記録するカラー記録の場合、あるいは同一色彩で濃度の
異なるインクを用いる複数の記録ヘッドで記録する階調
記録の場合など、記録ヘッドの数や記録色に関係なく広
く適用することができ、同様の効果が得られるものであ
る。
【0061】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、キヤノン(株)の提唱する熱エネルギーを利用
して飛翔的液滴を形成して記録を行うバブルジェット方
式の記録ヘッドおよび記録装置において、優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密
度化、高精細化が達成できるからである。
【0062】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0063】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0064】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0065】
【0066】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0067】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0068】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0069】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、または、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても、熱エネルギーの記録
信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インク
が吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすで
に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって
初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。
【0070】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0071】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0072】図18は本発明の記録装置をワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。図中、201は
装置全体の制御を行う制御部で、マイクロプロセッサ等
のCPUや各種I/Oポートを備え、各部に制御信号や
データ信号を出力したり、各部よりの制御信号やデータ
信号を入力して制御を行っている。
【0073】図18において、202はディスプレイ部
で、この表示画面には各種メニューや文書情報およびイ
メージリーダ207で読み取ったイメージデータ等が表
示される。203はディスプレイ部202上に設けられ
た透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面
を押圧することにより、ディスプレイ部202上での項
目入力や座標位置入力等を行うことができる。
【0074】204はFM(Frequency Modulation)音源
部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ部
210や外部記憶装置212にデジタルデータとして記
憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM変調を
行うものである。FM音源部204からの電気信号はス
ピーカ部205により可聴音に変換される。プリンタ部
206はワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、
ファクシミリ装置、複写装置の出力端末として、本発明
記録装置が適用されたものである。
【0075】207は原稿データを光電的に読み取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読み取りを行う。208はイメージリーダ部207
で読み取った原稿データのファクシミリ送信や、送られ
てきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシミ
リ(FAX) 送受信部であり、外部とのインターフェース機
能を有する。209は通常の電話機能や留守番電話機能
等の各種電話機能を有する電話部である。
【0076】210はシステムプログラムやマネージャ
プログラムおよびその他のアプリケーションプログラム
等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、外
部記憶装置212からロードされたアプリケーションプ
ログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含むメモ
リ部である。211は文書情報や各種コマンド等を入力
するキーボード部である。212はフロッピーディスク
やハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置であ
り、この外部記憶装置212には文書情報や音楽或いは
発声情報、ユーザーのアプリケーションプログラム等が
格納される。
【0077】図19は図18に示す情報処理装置の外観
斜視図である。図19において、301は液晶等を利用
したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや図
形情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ
301上にはタッチパネル203が設置されており、こ
のタッチパネル203の表面を指等で押圧することによ
り座標入力や項目指定入力を行うことができる。
【0078】図19において、302は装置が電話器と
して機能するときに使用されるハンドセットである。キ
ーボード303は本体と脱着可能にコードを介して接続
されており、各種文書情報や各種データ入力を行うこと
ができる。また、このキーボード303には各種機能キ
ー304等が設けられている。305は外部記憶装置2
12へのフロッピーディスクの挿入口である。
【0079】306はイメージリーダ部207で読み取
られる原稿を載置する用紙載置部で、読み取られた原稿
は装置後部より排出される。また、ファクシミリ受信等
においては、インクジェットプリンタ307により記録
される。なお、上記でディスプレイ部202はCRTで
もよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等
のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量
化が図れるからである。
【0080】上記情報処理装置がパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部211から入力された各種情報が制御部201により
所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部206
に画像として出力される。ファクシミリ装置の受信機と
して機能する場合、通信回線を介してFAX送受信部2
08から入力したファクシミリ情報が制御部201より
所定のプログラムに従って受信処理され、プリンタ部2
06に受信画像として出力される。
【0081】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部207によって原稿を読み取り、読み取ら
れた原稿データが制御部201を介してプリンタ部20
6に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装
置の送信機として機能する場合、イメージリーダ部20
7によって読み取られた原稿データは、制御部201に
より所定のプログラムに従って送信処理された後、FA
X送受信部208を介して通信回線に送信される。
【0082】図20は本発明の記録装置を本体内に内蔵
した多機能型情報処理装置を例示する外観斜視図であ
る。すなわち、図19に示すような多機能型情報処理装
置は図20に示すようにインクジェットプリンタを本体
に内蔵した一体型としてもよく、この場合は、よりポー
タブル性を高めることが可能となる。図20において、
図19中の各部と同一の機能を有する部分に同一符号を
付し、それらの詳細説明は省略する。以上説明した多機
能型情報処理装置に本発明の記録装置を適用することに
よって、高品位の記録画像を高速かつ低騒音で得ること
ができるため、上記情報処理装置の機能をさらに向上さ
せることが可能となる。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、インクを吐出する記録ヘッドと
インクタンクとを一体化したヘッドカートリッジを交換
可能に装着するためのキャリッジを有し、前記キャリッ
ジを被記録材に対して往復移動するとともに、前記キャ
リッジに搭載される前記ヘッドカートリッジの前記記録
ヘッドから前記被記録材へインクを吐出して記録を行う
インクジェット記録装置において、前記キャリッジに前
記ヘッドカートリッジが装着された状態と外された状態
とで動作状態が異なるスイッチと、前記スイッチの動作
状態が変化したことを保持する回路とからなり、記録装
置の電源投入前に前記ヘッドカートリッジが取り外され
たこと、及び前記ヘッドカートリッジが装着されている
か否かを検知するヘッドカートリッジ検知手段と、記録
装置の電源投入時に前記ヘッドカートリッジ検知手段に
よる検知結果を確認し、電源投入前に前記ヘッドカート
リッジが取り外され、且つ前記ヘッドカートリッジが装
着されていることが確認された場合、前記ヘッドカート
リッジの回復動作を行う制御手段と、を有する構成とし
たので、電源投入前にヘッドカートリッジが取り外さ
れ、且つヘッドカートリッジが装着されていることが装
置電源投入時に確認された場合に回復動作を行うように
制御することから、装置の電源投入前においてヘッドカ
ートリッジが交換されたとしても、電源投入時の回復動
作を適切に行うことができ、常に正常なインク吐出を維
持して良好な画像を記録することができるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0084】請求項2の発明によれば、上記構成に加え
て、前記制御手段は、記録装置の電源投入時に前記ヘッ
ドカートリッジが装着されていないことが確認された場
合、記録装置の電源投入時に前記回復動作を行わない
成としたので、一層効率よく、装置の電源投入前におい
てヘッドカートリッジが交換されたとしても、電源投入
時の回復動作を適切に行うことができ、常に正常なイン
ク吐出を維持して良好な画像を記録することができる
ンクジェット記録装置が提供される。
【0085】請求項の発明によれば、上記構成に加え
て、前記ヘッドカートリッジ検知手段の前記スイッチの
作動状態が変化したことを保持する回路は、記録装置の
電源投入前において前記ヘッドカートリッジが取り外さ
れたか否かを示す信号を出力するフリップフロップ回路
であり、前記制御手段は、前記フリップフロップ回路の
出力する信号に基づいて、前記ヘッドカートリッジが取
り外されたか否かを、記録装置の電源投入時に確認する
構成としたので、一層効率よく、装置の電源投入前にお
いてヘッドカートリッジが交換されたとしても、電源投
入時の回復動作を適切に行うことができ、常に正常なイ
ンク吐出を維持して良好な画像を記録することができる
インクジェット記録装置が提供される。
【0086】請求項4および請求項5の発明によれば、
上記構成に加えて、前記制御手段は、前記スイッチの動
作状態に基づいて前記ヘッドカートリッジが装着されて
いるか否かを確認する構成、あるいは、前記ヘッドカー
トリッジ検知手段の前記回路は、記録装置の電源投入前
において電池により駆動される構成としたので、一層効
率よく、装置の電源投入前においてヘッドカートリッジ
が交換されたとしても、電源投入時の回復動作を適切に
行うことができ、常に正常なインク吐出を維持して良好
な画像を記録することができるインクジェット記録装置
が提供される。請求項6および請求項7の発明によれ
ば、上記構成に加えて、画像読取り手段を更に備える構
成、あるいはデータ送信手段及びデータ受信手段を更
に備える構成としたので、更に多くの機能を有し取り扱
い性に優れたインクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例としてのインクジェット記録装置の模式
的斜視図である。
【図2】図1の記録装置の概略構成を示す模式図であ
る。
【図3】図1のインクジェット記録装置の制御系を示す
ブロック図である。
【図4】図1のインクジェット記録装置における吸引動
作の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】図1中の記録手段の動作を説明するための模式
図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の模式的斜視図である。
【図7】図6中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図8】ヘッドカートリッジの外観図
【図9】本発明を適用したインクジェット記録装置の
実施例の要部構成のヘッドカートリッジを装着した状態
を示す模式図である。
【図10】ヘッドカートリッジを取り外した時の図9の
要部構成を示す模式図である。
【図11】図9の実施例の目詰まり除去動作のフローチ
ャートである。
【図12】本発明を適用したインクジェット記録装置の
別の実施例の要部構成のヘッドカートリッジを取り外し
た状態を示す模式図である。
【図13】ヘッドカートリッジを装着した時の図12の
要部構成を示す模式図である。
【図14】図12の実施例の目詰まり除去動作のフロー
チャートである。
【図15】誤装着防止用の溝を有するインクカートリッ
ジを示す模式的斜視図である。
【図16】誤装着防止用の穴を有するインクカートリッ
ジを示す模式的斜視図である。
【図17】誤装着を検出するための抵抗体を有するイン
クカートリッジを示す模式的斜視図である。
【図18】本発明の記録装置を多機能型情報処理装置に
適用する場合の概略構成を示すブロック図である。
【図19】図18に示す情報処理装置の外観斜視図であ
る。
【図20】本発明の記録装置を本体内に内蔵した多機能
型情報処理装置を例示する外観斜視図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 吐出口面 3 被記録材 4 吐出口 5 電気熱変換体 9 ヒートドライバ 11 残留バブル 12 搬送ローラ 13 搬送ローラ 14 搬送モータ 15 ガイドシャフト 16 キャリッジ 17 キャリッジモータ 19 操作パネル 26 回路基板 17 ホスト機 28 電源回路 29 インク供給路 30 インクカートリッジ(インクタンク) 31 吸引動作制御機構 32 インク種別検知手段(インク識別手段) 33 メモリ 34 CPU 51 ヘッドカートリッジ 52 記録ヘッド 53 インクタンク 54 キャリッジ 55 キャリッジ駆動軸 56 ガイド軸 58 被記録材 59 搬送ローラ 60 搬送モータ 62 駆動モータ 68 キャップ 70 クリーニングブレード 73 マイクロスイッチ 74 プルアップ抵抗 78 インバータ 79 フリップフロップ 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体 92 誤装着防止用の溝 93 誤装着防止用の穴 94 誤装着検出用の抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 隆之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 長友 彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−8383(JP,A) 特開 平2−217256(JP,A) 特開 平5−96747(JP,A) 特開 平5−254147(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/175 B41J 2/185 B41J 2/21

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドとインクタ
    ンクとを一体化したヘッドカートリッジを交換可能に装
    着するためのキャリッジを有し、前記キャリッジを被記
    録材に対して往復移動するとともに、前記キャリッジに
    搭載される前記ヘッドカートリッジの前記記録ヘッドか
    ら前記被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジ
    ェット記録装置において、前記キャリッジに前記ヘッドカートリッジが装着された
    状態と外された状態とで動作状態が異なるスイッチと、
    前記スイッチの動作状態が変化したことを保持する回路
    とからなり、記録装置の電源投入前に前記ヘッドカート
    リッジが取り外されたこと、及び前記ヘッドカートリッ
    ジが装着されているか否かを検知するヘッドカートリッ
    ジ検知手段と、 記録装置の電源投入時に前記ヘッドカートリッジ検知手
    段による検知結果を確認し、電源投入前に前記ヘッドカ
    ートリッジが取り外され、且つ前記ヘッドカートリッジ
    が装着されていることが確認された場合、前記ヘッドカ
    ートリッジの回復動作を行う制御手段と、 を有する ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、記録装置の電源投入時
    に前記ヘッドカートリッジが装着されていないことが確
    認された場合、記録装置の電源投入時に前記回復動作を
    行わないことを特徴とする請求項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドカートリッジ検知手段の前記
    スイッチの作動状態が変化したことを保持する回路は、
    記録装置の電源投入前において前記ヘッドカートリッジ
    が取り外されたか否かを示す信号を出力するフリップフ
    ロップ回路であり、 前記制御手段は、前記フリップフロップ回路の出力する
    信号に基づいて、前記ヘッドカートリッジが取り外され
    たか否かを、記録装置の電源投入時に確認することを特
    徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記スイッチの動作状
    態に基づいて前記ヘッドカートリッジが装着されている
    か否かを確認することを特徴とする請求項1 乃至3のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドカートリッジ検知手段の前記
    回路は、記録装置の電源投入前において電池により駆動
    されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  6. 【請求項6】 画像読取り手段を更に備えることを特徴
    とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 データ送信手段及びデータ受信手段を更
    に備えることを特徴とする請求項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、電気熱変換体が発生
    する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用し
    て、吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録
    ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    に記載のインクジェット記録装置。
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