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JP2799613B2 - 加圧崩壊性球状粉体及びこれを配合した化粧料 - Google Patents

加圧崩壊性球状粉体及びこれを配合した化粧料

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JP2799613B2
JP2799613B2 JP1337229A JP33722989A JP2799613B2 JP 2799613 B2 JP2799613 B2 JP 2799613B2 JP 1337229 A JP1337229 A JP 1337229A JP 33722989 A JP33722989 A JP 33722989A JP 2799613 B2 JP2799613 B2 JP 2799613B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、加圧崩壊性球状粉体及びこれを配合した化
粧料に関する。更に詳しくは、使用時の塗布操作により
徐々に崩壊する加圧崩壊性球状粉体、及びこれを配合し
た、肌への展延性、使用感触等に優れ、ケーキングがな
く、塗布体への移行性が良好な化粧料に関する。
[従来の技術] 従来、化粧料使用時の皮膚への展延性、スライド感、
均一塗布性の向上、プレス状化粧料の場合における化粧
料表面の固化(ケーキング)防止、パフ、スポンジ等の
塗布体への移行性向上等の手段として、タルク、マイ
カ、雲母チタン、カオリン等の無機顔料やナイロン末、
ポリエチレン末、結晶セルロース、デンプン等の有機粉
末を配合することが一般に行なわれている。
また、上記問題点の、より効果的な解決手段として、
球状粉体を化粧料に配合し、その形状に起因する特性を
利用することも行なわれている。例えば、特定粒径を有
する球状無水ケイ酸を配合した化粧料が知られている
(特開昭54−55379号公報、同54−140736号公報)。
一方、近年、粒径の小さな粉体基剤を造粒して粒径の
大きな加圧崩壊性球状粉体を用い、化粧操作の初期には
粒径の大きな加圧崩壊性球状粉体の働きにより肌へのの
びがよく、塗布操作で加圧崩壊性球状粉体が徐々に崩壊
して粒径が小さくなることにより高い密着性が得られる
化粧料が提案されている(特開昭62−181211号公報、同
62−234008号公報等)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、球状無水ケイ酸をそのまま配合した化
粧料は、塗布体への移行性、展延性等の点で十分とは言
えなかった。
また、加圧崩壊性球状粉体を配合した化粧料は、その
崩壊後に使用感が大きく変化し、高い密着性は得られる
が、崩壊後も更にのび広がりが要求される場合には適当
ではなかった。
従って本発明は、崩壊後においても優れた展延性を有
し、使用感触、塗布体への移行性、ケーキング防止性に
優れる加圧崩壊性球状粉体、及びこれを含有する化粧料
を提供することを目的とする [課題を解決するための手段] かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なっ
た結果、特定粒径の球状無水ケイ酸を高分子を用いて造
粒して得られる加圧崩壊性球状粉体及びこれを配合した
化粧料が、従来にない新規な使用感を有し、かつ使用性
も良好であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、平均粒径0.1〜10μmの球状無水
ケイ酸を、水溶性高分子及び/または疎水性高分子を用
いて平均凝集粒径20〜200μmに造粒してなる加圧崩壊
性球状粉体及びこれを配合してなる化粧料を提供するも
のである。
本発明において用いられる球状無水ケイ酸は、平均粒
径が0.1〜10μmのものである。0.1μm未満では良好な
展延性が得られず、10μmを超えると崩壊後の感触が悪
くなるので好ましくない。このような球状無水ケイ酸
は、シリコーン等の油剤で表面被覆処理を施されたもの
であってもよく、また、比表面積が10〜800m2/gのもの
が好ましい。市販のものとしては、例えばゴッドボール
E−2C、ゴッドボールD11−796C(共に鈴木油脂工業
(株)製)、シリカビーズ(日本ケミカル(株)製)等
が挙げられる。
本発明においては、上記球状無水ケイ酸のみを造粒し
てもよいが、その他の化粧料用粉体と組み合わせること
により、結合剤量を増すことなく加圧崩壊性球状粉体の
崩壊強度が高められ、また粉体の選択により紫外線遮蔽
効果等を付与することも可能となる。
本発明において用いられる前記球状無水ケイ酸以外の
化粧料用粉体としては、化粧料一般に用いられるもので
あれば特に制限されず、例えば酸化チタン、酸化亜鉛等
の白色顔料;黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、群青、紺
青、タール系色素、天然色素等の着色顔料;タルク、マ
イカ、セリサイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、無水ケイ酸(前記以外のもの)、アルミナ、カオリ
ン等の体質顔料;雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等の
光輝性顔料;ナイロン、ポリスチレン、ポリメタクリル
酸メチル、結晶化セルロース、デンプン等の有機粉末な
どが挙げられ、これらにシリコーン等の油剤で表面被覆
処理を施したものでもよい。これら化粧料用粉体の平均
粒径は、0.01〜20μmの範囲であるのが好ましく、特に
平均粒径1μm以下の粉体を適用するのが効果的であ
る。
ここにおいて、球状無水ケイ酸とその他の化粧料用粉
体との配合比率は、100:0〜40:60、特に90:10〜50:50の
範囲が好ましい。球状無水ケイ酸の比率がこの範囲より
小さくなると本発明の効果が得難くなる。
本発明において造粒に用いられる水溶性高分子として
は、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ングリコール、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチ
ルセルロース等が、また疎水性高分子としては、エチル
セルロース、ナイロン等が挙げられる。これら高分子に
は、結合剤としての役割のほか、その選択により、密着
感、滑らかさ等、それぞれに特有の使用感を付与する機
能もある。
前記球状無水ケイ酸またはこれとその他の化粧料用粉
体の総量に対する上記高分子の配合量は、粉体100重量
部に対して0.1〜30重量部、特に1〜10重量部が好まし
い。0.1重量部未満では造粒が困難であり、また造粒し
得ても強度が弱く、30重量部を超えると高分子自体の使
用感が強くなり、好ましくない。
本発明の加圧崩壊性球状粉体を造粒する方法として
は、噴霧乾燥法が好ましく、ディスク(高速回転円板)
式、ノズル(加圧ノズル、二流体ノズル等)式等の一般
に知られている噴霧乾燥機を用いて行なうことができる
が、特にディスク式噴霧乾燥機を用いるのが、比較的均
一な粒径に噴霧でき、微粒化にも適することから好まし
い。
本発明加圧崩壊性球状粉体の平均凝集粒径は、造粒条
件を制御することにより、20〜200μmとなるように調
整することが必要である。20μm未満では小さすぎて加
圧崩壊性球状粉体の特性が現われにくく、200μmを超
えると粒子感を感じるようになり好ましくない。
また、本発明加圧崩壊性球状粉体の加圧崩壊性は、例
えばヘイドン表面性測定機を用い、荷重に対する摩擦抵
抗値の変化度からずり破壊強度として求めた場合、10〜
260g/cm2の範囲内であるのが好ましい。すなわち、この
範囲内であれば、これを配合した化粧料の塗擦時に容易
に粒子が崩壊し、粒子感、違和感等の残存感がなく、優
れた密着性の、きめ細かな化粧膜が得られる。ずり破壊
強度が10g/cm2未満では、機械的強度が低いため化粧料
の製造中、混合、粉砕、プレス等の工程において粒子の
破壊が生じてしまい、260g/cm2を超えると、耐摩擦強度
が大きくなりすぎ、塗擦圧で粒子の崩壊か起こらず、本
発明の目的が充分に達成されない。
本発明の加圧崩壊性球状粉体の化粧料への配合量は化
粧料の剤型、目的等により調整することができ、特に限
定されるものではないが、1〜90重量%の範囲であるの
が好ましい。
本発明の化粧料は、必須成分である本発明の加圧崩壊
性球状粉体のほかに、製品種、目的等により、通常化粧
料成分として用いられる、白色・体質・着色顔料・パー
ル剤、天然鉱物、有機粉末、油剤、金属石鹸、界面活性
剤、保湿剤、防腐剤、香料、その他各種添加剤等から適
宜選択して配合することにより製造される。
本発明の化粧料は、製品形態、形状を問わず、粉末状
・プレス状・液状・スティック状等、または乳化タイプ
・油化タイプ等、いずれのタイプでもよく、例えば粉白
粉、ファンデーション、ほほ紅、アイシャドウ、口紅、
アイライナー、マスカラ、アイブロウ、下地クリーム、
粉体入りローション等が挙げられる。
[作用及び発明の効果] 本発明の加圧崩壊性球状粉体は、化粧操作により崩壊
して、粒径の小さな一次粒子の球状無水ケイ酸となる。
従って、これを配合した本発明化粧料は、崩壊前には
その比較的大きな粒径により、崩壊後には球状無水ケイ
酸の形状により、化粧操作時を通じて優れた展延性を有
し、均一な化粧膜を与える。また、使用時のざらつきも
なく、ソフトで自然な仕上りが得られる。更に、顔料や
粉末の持つ凝集性がなくなり分散性が良好となるため、
プレス状化粧料の場合にはケーキングを生じにくく、塗
布体への移行性にも優れるものである。
[実施例] 以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
実施例1 表1に示す成分を、ホモミキサーにて6,000r.p.m.で1
0分間混合して、均一なスラリー状物を得た。
次いで噴霧乾燥機〔大川原化工機社製,スプレードラ
イヤーL−12型(ディスク式)〕を用いて表1に示す噴
霧条件で噴霧乾燥を行ない、加圧崩壊性球状粉体を得
た。これらの物性を表1にに示す。
比較品1の粉体は、塗布時ののびは良いが、塗布操作
による崩壊後はのびが重くなってしまうものであった。
これに対し、本発明品1〜3の粉体は、塗布時ののびが
軽いばかりか塗布操作による崩壊後も一次粒子の球状無
水ケイ酸によるきめ細かなのびの感じられるものであっ
た。
実施例2 下記製法により、表2に示す組成のパウダーファンデ
ーションを調整し、それぞれについて20名のパネラーに
より「塗布体への移行性」、「のび広がりのよさ」、
「ソフト感」及び「ざらつきのなさ」について下記基準
に従い評価を行なった。この結果も表2に併せて示す。
(製法) A.成分(1)〜(8)を撹拌混合する。
B.成分(9)〜(13)を加熱溶融する。
C.AにBを添加して混合粉砕して均一にする。
D.Cを金皿にプレス成型してパウダーファンデーショ
ンを得る。
(評価基準) 評価点 非常に良い ……4点 良い ……3点 普通 ……2点 悪い ……1点 非常に悪い ……0点 判定 平均点が3.0以上4.0以下 ……◎ 平均点が2.0以上3.0未満 ……○ 平均点が1.0以上2.0未満 ……△ 平均点が 0以上1.0未満 ……× 実施例3(粉白粉) 下記成分及び製法を用い、粉白粉を調製した。
(成分) (重量%) (1)本発明品2の粉体 40.0 (2)タルク 18.0 (3)マイカ 残量 (4)着色顔料 2.0 (5)スクワラン 5.0 (6)流動パラフィン 5.0 (7)香料 適量 (製法) A.成分(1)〜(4)を撹拌混合する。
B.成分(5)〜(7)を加熱溶融する。
C.AにBを添加して混合粉砕して均一にする。
D.Cを金皿にプレス成型して粉白粉を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/02 CA,REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径0.1〜10μmの球状無水ケイ酸
    を、水溶性高分子及び/または疎水性高分子を用いて平
    均凝集粒径20〜200μmに造粒してなる加圧崩壊性球状
    粉体。
  2. 【請求項2】平均粒径0.1〜10μmの球状無水ケイ酸
    と、これ以外の平均粒径0.01〜20μmの化粧料用粉体と
    を、水溶性高分子及び/または疎水性高分子を用いて平
    均凝集粒径20〜200μmに造粒してなる加圧崩壊性球状
    粉体。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の加圧崩壊性球状粉
    体を配合してなる化粧料。
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