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JP2572665B2 - 被覆顔料及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

被覆顔料及びこれを含有する化粧料

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JP2572665B2
JP2572665B2 JP2108231A JP10823190A JP2572665B2 JP 2572665 B2 JP2572665 B2 JP 2572665B2 JP 2108231 A JP2108231 A JP 2108231A JP 10823190 A JP10823190 A JP 10823190A JP 2572665 B2 JP2572665 B2 JP 2572665B2
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浩毅 菅沢
哲郎 西村
智浩 植村
敏 高野
裕 安田
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Kao Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な被覆顔料に関し、更に詳細には良好な
透明感・素肌感を与え、かつ肌に存在するシミ・ソバカ
ス等の色むらを見え難くする効果に優れた新規な被覆顔
料及びこれを含有する化粧料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般に化粧料はその化粧効果の性質上、肌に塗布した
際に肌に存在するシミ・ソバカス等の色むらを隠すこと
が要求されている。この要求に応えるために従来は、隠
蔽力の高い顔料、すなわち屈折率の大きな顔料や着色力
の高い顔料である二酸化チタン・ベンガラ・黄酸化鉄・
黒酸化鉄・有機色素等を着色顔料として配合し、カバー
力を高めることが行われ、これによって肌に存在するシ
ミ・ソバカス等の色むらが見え難くする方法が取られて
来た。
しかし、上記の様の隠蔽力の高い顔料は、すなわち屈
折率の大きな顔料や着色力の高い顔料を多く配合した化
粧料は、肌に塗布した場合に厚化粧感を呈し、不透明に
なって、自然な感じが失われるという欠点を有してい
る。
一方、化粧した肌に透明感・素肌感を持たせるために
従来より、化粧料にタルク、カオリン、雲母、マイカ等
の屈折率の小さな顔料を体質顔料として配合することが
行われ、またこれらの体質顔料は先に示した着色顔料に
比べてのび・つき等の使用感に優れるために化粧料に多
量に配合されてきた。ところが、このような体質顔料を
多く配合すると、肌に塗布した際に外観上てかてかした
り、不自然な光沢を与える傾向が見られるので、これら
の体質顔料の表面を無機珪酸化合物で被覆したり(特開
昭60−228406号)、アクリル樹脂で被覆する(特開昭61
−69708号)等の処理を行い、得られた顔料を化粧料に
配合することにより、透明感・素肌感と自然な仕上がり
を得る試みがなされてきた。
しかし、上記の様な体質顔料や、無機珪酸化合物被覆
体質顔料・アクリル樹脂被覆体質顔料等を配合した化粧
料を肌に塗布した場合、透明感・素肌感は持たせること
が出来るもののそれ自体屈折率の小さな顔料であるため
にカバー力が不足し、肌に存在するシミ・ソバカス等の
色むらを隠すという化粧料本来の機能を充分発揮するこ
とが出来ないという欠点を有する。
すなわち、従来の体質顔料・着色顔料を用いた化粧料
においては透明感・素肌感の付与と肌に存在するシミ・
ソバカス等の色むらのカバーとの両者を同時に満足する
ことは不可能とされており、これを可能ならしめる顔料
及び化粧料の開発が切望されていた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究
した結果、特定の条件下で高い散乱透過度と全透過率を
有する被覆顔料を用いれば、良好な透明感・素肌感を有
し、かつ肌に存在する色むらを見え難くする効果にも優
れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明は、メチルメタクリレート・スチレ
ンコポリマーで表面が被覆された板状硫酸バリウム粉体
であって、分散媒としてジメチルポリシロキサン(1000
cs)を用いて該被覆粉体濃度が20重量%で厚さ25μmの
薄膜を形成したときの散乱透過度が70%以上で、かつ全
透過度が85%以上である顔料、及び当該顔料を含有する
化粧料を提供するものである 本発明の被覆顔料は、全透過率が高いために反射散乱
光は小さくなる一方、散乱透過度が大きいために透過散
乱光が大きくなることから、透明性は高いが顔料を透過
する光は散乱されて下地がぼけて見え難くなる効果を有
する。従来の顔料には、このような作用は全く知られて
いないことから、本発明者らはこの作用を鮮鋭性抑制効
果と名付けた。
本発明の被覆顔料は、粉体濃度が20重量%で厚さ25μ
の薄膜を形成したときの散乱透過度が70%以上で、かつ
全透過率が85%以上であることが必要であり、散乱透過
度が70%未満の場合には、色むらを見え難くする効果が
不充分となり、全透過率が85%未満の場合には透明性が
悪くなる。ここで、全透過率及び散乱透過度の測定はジ
メチルポリシロキサン(1000cs)を分散媒とし、ASTM規
格D−1003に基づくJIS規格7105に従って行う。
本発明被覆顔料の基剤として使用される粉体は板状硫
酸バリウムであるが、中でも、いわゆる板状硫酸バリウ
ムが肌への附直性、感触等の面で好ましい。この板状硫
酸バリウムとは平均粒径1〜30μのものであり、例えば
板状硫酸バリウム・H〔平均粒径6.3μ,堺化学工業
(株)製〕、沈降性硫酸バリウムD−2〔平均粒径1.1
μ,日本化学工業(株)製〕として容易に入手すること
ができる。なお、これらはいずれも不定形の板状結晶で
あるが、アスベクト比(板状面の平均径/厚み)が3〜
100で、更にその板状面の周囲長の2乗と板状面の正射
影の面積との比が20〜150であらバタフライ形状を呈
し、X線回折において硫酸バリウム結晶の(020)と(2
00)面の回折ピーク比が1.5〜100である双晶板状硫酸バ
リウムを用いることもできる。該双晶板状硫酸バリウム
は、例えばバリウム塩溶液及び硫酸溶液を反応させる際
のBa2+イオン、SO4 2-イオンの濃度が0.01〜0.05mol/
で、その反応温度が50〜100℃であるような条件で合成
することによって、得ることができる。
この板状硫酸バリウムの平均粒子径(レーザー回折散
乱法による)は0.1〜50μ、特に1〜20μが好ましい。
特に化粧料に含有させて使用する場合については、平均
粒子径が50μを越えると使用時の感触の面での違和感を
生じ易く、1μ以下の場合においても使用感が低下し好
ましくない。
被覆顔料に適用される被覆物である合成有機ポリマー
は、メチルメタクリレート・スチレンコポリマーであ
り、この被覆量は、目的とする鮮鋭性抑制効果に応じて
任意に選択されるが、被覆顔料全重量に対して0.01〜90
重量%、特に5〜50重量%(以下、単に%で示す)が好
ましい。
本発明被覆顔料は、通常の被覆処理技術、例えば次に
示す方法により製造される。
上記の合成有機ポリマーをベンゼン、トルエン等の
良溶媒に溶解させておき、これに上記の粉体を撹拌、分
散させ、次にメタノール、ヘキサン等の貧溶媒を加えて
上記の粉体表面に上記の有機ポリマーを析出させ、濾
過、洗浄、乾燥を経て被覆顔料を得る。
上記の合成有機ポリマーをジクロロメタン、トルエ
ン等の良溶媒に溶解させておき、これに上記の粉体を撹
拌、分散させ、その後良溶媒を留去して被覆顔料を得
る。
かくして得られる被覆顔料は、化粧料の他、塗料、イ
ンク等の分野において広く使用することができるが、こ
れを化粧料に配合した場合には、透明感・素肌感を有し
つつ肌に存在するシミ・ソバカス等の色むらを見え難く
する鮮鋭性抑制効果のある化粧料を得ることができる。
本発明の化粧料としては、ファンデーション、粉おし
ろい、固形おしろい、頬紅、アイショドー、口紅、アイ
ライナー等のメークアップ化粧料、及びクリーム、乳液
等の基礎化粧料等いずれも挙げることができ、その形態
は粉末状、ケイク状、乳化剤、オイル状、ゲル状等幅広
く適用可能である。
本発明化粧料への被覆顔料の配合量は、化粧料の性質
に応じて任意に選択されるが、化粧料成分全量中1.1〜1
00%、特に10〜99%が好ましい。
本発明の化粧料には、必須成分の被覆顔料の他に必要
に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で各種オイ
ル、界面活性剤、他の粉末、水溶性高分子、防腐剤、薬
剤、色素、香料、保湿剤、紫外線吸収剤、水等の一般に
化粧品に配合される原料を配合することができる。オイ
ルとしては、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフ
ィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナバロウ、
オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級
アルコールと脂肪酸の合成エステル油等の化粧品に汎用
される油分が用いられる。界面活性剤としては、例えば
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオ
ン界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸
トリエタノールアミン等の脂肪酸石鹸で代表されるアニ
オン界面活性剤;及びカチオン界面活性剤、両性界面活
性剤の化粧品に汎用される界面活性剤が用いられる。水
溶性高分子としては、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、トラガ
ントゴム、カラギーナン、ローカストビーンゴム、デキ
ストリン、デキストリン脂肪酸エステル、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンタンガム、ゼラチン、アルギン酸
ナトリウム、アラビアゴム等の化粧品に汎用される水溶
性高分子が用いられる。保湿剤としては、例えばソルビ
トール、イソプレングリコール(クラレ)、キシリトー
ル、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコー
ル、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナト
リウム、ポリエチレングリコール等の化粧品に汎用され
る保湿剤が用いられる。防腐剤としては、例えばパラオ
キシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、
ソルビン酸カリウム等の化粧品に汎用される防腐剤が用
いられる。薬剤としては、例えばビタミン類、生薬、消
炎剤、殺菌剤等の化粧品に汎用される薬剤が用いられ
る。他の粉末としては、例えばタルク、マイカ、カオリ
ン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、
黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、珪ソウ土、珪酸マグネシウム、
珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸バリウム、珪
酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシ
アパタイト、含水珪酸、無水珪酸、酸化マグネシウム、
ベントナイト、ゼオライト、セラミクスパウダー、硫酸
バリウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、窒
化ホウ素等の無機粉体、ナイロンパウダー、ポリエチレ
ンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、メ
タクリレートパウダー、四フッ化エチレンパウダー、微
結晶性セルロース、コメデンプン、ラウロイルリジン等
の有機粉体;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシ
ウム、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナト
リウム等の活性剤金属塩粉末、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化ジルコニウム、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、
水酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、カーボンブラック、マンゴ
バイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、コ
バルトチタン、群青、紺青等の無機着色粉体、酸化チタ
ンコーティング雲母、酸化チタンコーティングオキシ塩
化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーティ
ングタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーティング雲母
等のパール顔料、アルミニウムパウダー、ステンレスパ
ウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料が用いられ
る。色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、
赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色22
0号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、
赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202
号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青
色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201
号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙
色204号、橙色206号、橙色207号等のタール色素、カル
ミン酸、ラッカイン酸、カルミサン、ブラジリン、クロ
シン等の有機顔料粉体及びジルコニア、バリウム、又は
アルミニウムレーキ有機顔料粉体が挙げられる。紫外線
吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、
アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸
収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線
吸収剤等が挙げられる。
なお、本発明化粧料は、上記被覆顔料を配合する以外
は常法に従い、製造することができる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれによって何ら制限されるものではない。
製造例1 トルエン100ccをビーカーに取り、メチルメタクリレ
ート・スチレン(4/6)コポリマー(分子量約8万)4g
を加えて撹拌溶解する。これに市販の板状硫酸バリウム
(板状硫酸バリウムH,平均粒径6.3μ,不定形板状,堺
化学工業(株)製)を20g加えホモミキサーで充分分散
させた後、n−ヘキサン50ccを滴下した。その後、同量
のn−ヘキサンで数回洗浄、デカンテーションを行いト
ルエンを取り除き、濾過乾燥後ふるいにかけて被覆顔料
を得た。
試験例1 分散媒としてジメチルシリコン油(信越化学社製,KF
−96−1000CS)を選び、これに試料である粉体をフーバ
ーマーラーにより混練し均一に分散させる(濃度20
%)。これをベーカーアプリケーターを用いて、25μの
厚に薄膜を透明なガラス板上に作成する。これをサンプ
ルとして散乱透過度(H)を測定した。測定機は村上色
彩研究所製の反射・透過率計HR−100を用いて、全透過
率(Tt)・拡散透過率(Td)を測定し、これらより散乱
透過度(H=Tt/Td)を求めた。この結果を表−1に示
した。
表−1より、本発明の被覆顔料は、市販のどの顔料よ
りも散乱透過度は大きく、且つ全透過率も大きいことか
ら透明性が高い上に、鮮鋭性抑制効果が大きいことが判
る。
製造例2 ジクロロメタン100ccをナス型フラスコに取り、メチ
ルメタクリレート・スチレンコポリマー4gを加えて撹拌
溶解した。これに市販の板状硫酸バリウム(沈降性硫酸
バリウムD−2,平均粒径1.1μ,日本化学工業)を20g加
えホモミキサーで充分分散させた後、ロータリーエバポ
レーターを用いて撹拌しながら減圧し、ジクロロメタン
を留去した。乾燥後、ふるいにかけて被覆顔料を得た。
このものは、全透過率85.73%、散乱透過度74.7%であ
った。
実施例1 パウダーファンデーション 組成 (%) マイカ 残量 製造例1の顔料 50 タルク 20 酸化チタン 10 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 流動パラフィン 8 ミツロウ 2 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合粉砕する。これを高速ブレンダーに
移し、更に成分〜を80℃で混合溶解したものを加え
て均一に混合する。この混合物に成分を加え混合した
後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型す
る。
実施例2 パウダーファンデーション 実施例1の成分の配合量を10%に減少させたもの 実施例3 パウダーファンデーション 実施例1の成分の配合量を80%に増加させ、成分
及びを除いたもの 実施例4 パウダーファンデーション 実施例1の成分を製造例2で得たものに換えたもの 比較例1 パウダーファンデーション 組成 (%) マイカ 残量 市販品板状硫酸バリウム 50 タルク 20 酸化チタン 10 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 流動パラフィン 8 ミツロウ 2 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合粉砕する。これを高速ブレンダーに
移し、更に成分〜を80℃で混合溶解したものを加え
て均一に混合する。この混合物に成分を加え混合した
後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型す
る。
比較例2 パウダーファンデーション 組成 (%) マイカ 残量 ナイロンパウダー 10 タルク 20 酸化チタン 10 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 流動パラフィン 8 ミツロウ 2 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合粉砕する。これを高速ブレンダーに
移し、更に成分〜を80℃で混合溶解したものを加え
て均一に混合する。この混合物に成分を加え混合した
後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型す
る。
試験例2 専門パネラー14名により、以下の項目について下記の
基準により、比較例1及び2に対する実施例1、2、3
及び4の化粧料を評価した。その結果をパネラー14名の
全評価点を合計して表−2に示す。
<項目> 項目1:シミ・ソバカスの見え難さ 項目2:キメの細かさ 項目3:素肌感 項目4:カバー力 <評価点> 表−2から明らかなように、本発明化粧料を肌に塗布
した場合、配合した被覆顔料の鮮鋭性抑制効果によりシ
ミ・ソバカス等の色むらが見え難くなることが確認され
た。更に肌の質感を表すキメの細かさも向上して感じら
れるなど、従来の化粧料では同時に満足させることの出
来なかった素肌感とカバー力を同時に満足させることが
出来ることも明らかになった。
実施例5 固型おしろい 組成 (%) マイカ 残量 製造例1の顔料 50 タルク 20 酸化チタン 0.5 ベンガラ 0.1 黄酸化鉄 0.1 黒酸化鉄 0.01 流動パラフィン 8 ミツロウ 2 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合粉砕する。これを高速ブレンダーに
移し、更に成分〜を80℃で混合溶解したものを加え
て均一に混合する。この混合物に成分を加え混合した
後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型す
る。
実施例6 粉おしろい 組成 (%) マイカ 残量 製造例1の顔料 50 タルク 20 酸化チタン 0.5 ベンガラ 0.1 黄酸化鉄 0.1 黒酸化鉄 0.01 ステアリン酸マグネシウム 10 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合粉砕する。これを高速ブレンダーに
移し、更に成分、を80℃で混合溶解したものを加え
て均一に混合した後、再び粉砕しふるいを通し、製品と
する。
実施例7 クリーム状ファンデーション 組成 (%) ステアリン酸 5.5 親油型モノステアリ酸グリセリン 2.5 セトステアリルアルコール 1 モノラウリル酸プロピレングリコール 3 スクワラン 7 オリーブ油 8 精製水 残量 防腐剤 適量 トリエタノールアミン 1.2 ソルビット 3 酸化チタン 10 トルク 5 着色顔料(黒酸化鉄、ベンガラ、黄色化鉄)適量 製造例1の顔料 8 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合粉砕する。別に水相成分〜を混
合した溶液を調整し、粉砕した顔料を加えて分散した
後、75℃に加熱する。油相成分〜を80℃に加熱溶解
したものを、先に調製した水相に撹拌しながら加え乳化
する。これを撹拌しながら冷却して50℃で成分を加え
撹拌しながら冷却し、製品を得る。
実施例8 頬紅 組成 (%) マイカ 残量 製造例1の顔料 50 タルク 20 酸化チタン 4 ステアリン酸亜鉛 5 コメデンプン 5 色材 3 流動パラフィン 3 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合し、展色する。次に、混合機の中で
成分〜を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通
した後プレス機を使って金皿の中に圧縮し固める。
実施例9 アイシャドー 組成 (%) マイカ 残量 製造例1の顔料 50.0 タルク 5.0 雲母チタン 5.0 ステアリン酸亜鉛 5.0 ラウリン酸亜鉛 3.0 着色顔料(黒酸化鉄、ベンガラ、黄色化鉄) 10.0 流動パラフィン 7.5 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を混合し、展色する。次に、混合機の中で
成分〜を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通
した後プレス機を使って金皿の中に圧縮し固める。
実施例10 口紅 組成 (%) 酸化チタン 1.0 赤色201号 1.0 赤色202号 2.0 黄色4号アルミニウームレーキ 1.0 赤色223号 0.1 製造例1の顔料 5.0 ヒマシ油 46.9 オクチルドデカノール 15.0 ラノリン 5.0 液状ラノリン 5.0 ミツロウ 5.0 オゾケライト 4.0 キャンデリラロウ 7.0 カルナウバロウ 1.0 酸化防止剤 適量 防腐剤 適量 香 料 微量 合 計 100 製法 成分〜を加熱融解し均一に混合する。これに〜
を加え、ロールミルで練り均一に分散させた後、再融
解して〜を加え、脱泡してから型に流し込み急冷し
て固める。固まったものを型から取り出し、容器に装填
する。次にスティックの外観を整えてから炎の中を通
し、表面を均一にする。
実施例11 アイライナー 組成 (%) カルナウバロウ 5.0 ミツロウ 1.0 マイクロクリスタリンワックス 10.0 白色ワセリン 1.0 軽質流動イソパラフィン 67.5 有機ベントナイト 0.5 製造例1の顔料 10.0 酸化チタン 3.0 カーボンブラック 2.0 防腐剤 適量 合 計 100 製法 の一部にを加え、コロイドミルを通して分散、ゲ
ル化させる一方〜及びを混合し、加熱して溶解
し、〜を加えた後冷却してロールミルで練り、再び
加熱してとかした中に、ベントナイトゲルと残部のを
加え、撹拌しながら冷却する。
実施例12 O/W型クリーム 組成 (%) ミツロウ 5.5 セタノール 4.5 水添ラノリン 7 スクワラン 33 脂肪酸ゲリセリン 3.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 2 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリル酸エス
テル(20E.O) 2 製造例1の顔料 8 香 料 0.1 防腐剤 0.2 酸化防止剤 0.1 プロピレングリコール 10 精製水 残量 合 計 100 製法 成分、、及びを撹拌混合し、80℃に保つ。他
の成分を混合し、加熱溶解して80℃とする。この油相部
に前述の水相部を加えて予備乳化し、ホモミキサーで均
一に乳化した後30℃まで冷却して製品を得る。
〔発明の効果〕
本発明の被覆顔料は、従来の顔料にはなかった全く新
しい光学的効果、すなわち鮮鋭性抑制効果を有し、これ
を配合した化粧料は良好な透明感・素肌感とシミ・ソバ
カス等の色むらのカバー力を同時に満足する優れた化粧
料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 裕 大阪府貝塚市津田北町9―18 (56)参考文献 特開 昭61−129107(JP,A) 特公 昭53−4027(JP,B1) 特公 昭60−5623(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メチルメタクリレート・スチレンコポリマ
    ーで表面が被覆された板状硫酸バリウム粉体であって、
    分散媒としてジメチルポリシロキサン(1000cs)を用い
    て該被覆粉体濃度が20重量%で厚さ25μmの薄膜を形成
    したときの散乱透過度が70%以上で、かつ全透過度が85
    %以上である顔料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の顔料を含有することを特徴
    とする化粧料。
JP2108231A 1990-04-24 1990-04-24 被覆顔料及びこれを含有する化粧料 Expired - Lifetime JP2572665B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2108231A JP2572665B2 (ja) 1990-04-24 1990-04-24 被覆顔料及びこれを含有する化粧料

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