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JPH0144683B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0144683B2
JPH0144683B2 JP55033302A JP3330280A JPH0144683B2 JP H0144683 B2 JPH0144683 B2 JP H0144683B2 JP 55033302 A JP55033302 A JP 55033302A JP 3330280 A JP3330280 A JP 3330280A JP H0144683 B2 JPH0144683 B2 JP H0144683B2
Authority
JP
Japan
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fibroin
weight
coated
pigment
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55033302A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56128707A (en
Inventor
Toshihiro Nasuno
Kyoshi Otoi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP3330280A priority Critical patent/JPS56128707A/ja
Priority to US06/242,803 priority patent/US4390524A/en
Priority to DE8181101885T priority patent/DE3164653D1/de
Priority to EP81101885A priority patent/EP0036199B1/en
Publication of JPS56128707A publication Critical patent/JPS56128707A/ja
Publication of JPH0144683B2 publication Critical patent/JPH0144683B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/64Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof
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    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/11Encapsulated compositions
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    • A61K2800/41Particular ingredients further characterized by their size
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    • A61K2800/43Pigments; Dyes

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、フイブロイン溶液を凝固することに
よつて生成(再生)した再生フイブロインの皮覆
によつて基体顔料の粒子表面が実質的に被覆され
たフイブロイン―被覆顔料と、油性物質によつて
基体顔料の粒子表面が実質的に被覆された油性物
質―被覆顔料が主体構成成分として配合(均一に
混合)されており、その全体がケーキ状に成型さ
れた、ケーキ状(プレスドパウダー状)の粉体メ
イクアツプ化粧料(以下、ケーキ状メイクアツプ
化粧料という)に関する。更に詳しくは、水を含
ませた塗布体(例えば含水パフ、含水スポンジ
等)又は水を含ませない塗布体(例えば乾燥パ
フ、乾燥スポンジ等)によつても、或いは前記両
者によつても四季を通じて何時も円滑に塗布使用
でき、その際製品の粒子が凝集やケーキングを起
すことなく、安定しており、そして付着性、保湿
性、保香性に優れ、肌に絹様の良好な光沢(自然
な光沢)とフイーリングの良い感触(しつとりと
した感触、シールキータツチ)を与える優れたケ
ーキ状メイクアツプ化粧料に関する。 従来、粉白粉のパウダー状メイクアツプ化粧料
の携帯に便利にするため、粉白粉を圧縮して固め
て(圧縮成型して)容器に収容した所謂コンパク
トと称するケーキ状の化粧料は、パンケーキ
(Pancake)等としてよく知られている。 しかしながら、パンケーキ等のケーキ状メイク
アツプ化粧料は、含水塗布体(含水パフ等)に含
浸している水分と該化粧料中に含有している界面
活性剤によつて油脂類(粉体のバインダー)が乳
化分散され肌に塗布されるため、その刺激によつ
て皮膚障害を起す欠点がある。またこのメイクア
ツプ化粧料は、水を含浸した塗布体(以下、含水
塗布体という)で塗布使用を繰返すとバインダー
成分が顔料粒子同士を圧着(結合)して、顔料の
凝集や製品表面のケーキング(固化)を起し、乾
燥した塗布体(乾燥パフ等)でも付着や塗布が困
難となる。尚、乾燥した塗布体では、その表面に
ケーキ状メイクアツプ化粧料が付着しないので、
この使用が含水塗布体に限定される欠点がある。 これらの欠点を改良しようとする試みは、特公
昭52−7066号公報及び特開昭54−14528号公報に
開示されているが、どうしても他の欠点が現われ
るという難点がある。即ち界面活性剤を使用しな
いので皮膚刺激が無い反面、前者のメイクアツプ
化粧料は、夏期以外は使用できないし、更に油脂
料、顔料と共存する水溶性基剤と塗布体の含浸水
分によつて該化粧料の表面がケーキングを起しや
すく、水を含浸しない塗布体では使用できない。
また後者のメイクアツプ化粧料では、顔料と共に
共存している撥水性シリコン油と結合油剤が何れ
も水と親和性の無い油であるため、含水塗布体の
水分と撥水性の油分が均一に混和せず、従つて均
一な塗布な円滑な伸びが不可能であるばかりでな
く、汗や水で油分が浮き上つて、化粧もちがわる
い欠点がある。また乾燥塗布体で使用しても、そ
の疎水性の強い化粧料では、油つぽい感触を与
え、皮膚に水分の少ない冬期などでは皮膚生理等
の点からしても使用し難い。 また特開昭55−27120号公報には、油性物質―
被覆顔料と油性物質―被覆シルクパウダーと油性
物質―被覆ウールパウダーとの混合物を圧縮成型
(打型)したケーキ状のメイクアツプ化粧料が開
示されているが、乾燥塗布体で塗布使用すると円
滑に塗布でき付着性、伸び、感触等が良好である
反面、含水塗布体で塗布使用すると、前者の各粉
体表面を被覆している油性物質が乳化剤によつて
水中に乳化分散するので、顔料やシルクパウダ
ー、ウールパウダーが凝集を起して、製品の表面
が固化し、その後は乾燥塗布体の表面にも付着し
ない欠点がある。 更に、特公昭27−299号公報の第2頁右欄〜第
3頁左欄には、絹フイブロイン膠質液と顔料を混
合した粉白粉が開示されているが、この粉白粉は
乾燥塗布体で塗布できても、パサパサして粉つぽ
くて肌に密着し難い他、ケーキ状に成型し難く、
また含水塗布体を使用するとその水分で顔料が凝
集して固化する欠点がある。このように、公知の
ケーキ状メイクアツプ料では、顔料の凝集や表面
が固化を起しやすく、実質的に夏期以外は使用し
難く、また塗布に際して、「水含浸塗布体と乾燥
塗布体の両方を充分適用し得る機能」(以下、水
乾両用機能という)が殆んど無く、まして水乾両
用機能を何時も充分に発揮し、保湿性、保香性、
肌に対する親和性、伸び、感触、絹様光沢のある
化粧効果等にも優れた、満足し得るケーキ状メイ
クアツプ料は未だ得られていない。 本発明者等は、従来技術の欠点を改良せんとし
て鋭意研究した結果、主体構成成分として、後者
特定のフイブロイン―被覆顔料と油性物質―被覆
顔料を特定量配合してなるケーキ状メイクアツプ
料は、上述の欠点を悉く改良し得ることを見出
し、本発明を完成した。 本発明の目的は、塗布体の使用制限を消去して
前記水乾両用機能を発揮し得ると共に、四季を通
じて何時も円滑に使用でき、皮膚に刺激なく、保
湿性、付着性、化粧もち、保香性、安定性等に優
れ、肌にフイーリングの良い感触(しつとり感、
シルキータツチ)、絹様の自然な光沢を付与し得
る優れたケーキ状メイクアツプ料を提供するにあ
る。 即ち、本発明は、主体構成成分として、熱水不
溶性のフイブロイン(β型)を少なくとも50重量
%含有する再生フイブロインの皮膜によつて基体
顔料の粒子表面が実質的に被覆されているフイブ
ロイン―被覆顔料が10〜90重量%、及び油性物質
によつて基体顔料の表面が実質的に被覆されてい
る油性物質―被覆顔料が10〜90重量%均一に混合
されており、そしてその全体がケーキ状を形成し
ているケーキ状のメイクアツプ化粧料である。 以下、本発明の実施の態様を詳説する。 本発明に使用するフイブロイン―被覆顔料は、
フイブロイン溶液の凝固によつて生成する再生フ
イブロインの皮膜によつて、基体顔料の粒子表面
が実質的に被覆されており、そして前記再生フイ
ブロインの少なくとも50重量%(好ましくは80じ
以上、最も好ましくは90重量%以上100重量%以
下)が熱水不溶性のフイブロイン(β型構造)に
よつて構成されている。新規なフイブロイン―被
覆顔料であつて、本発明者が先に開発したもの
(特公昭57−11577号、特許第1123849号)である。 再生フイブロイン皮膜中の熱水不溶性フイブロ
インの量が50重量%未満では、フイブロインの親
水性が極度に強くなり、水や汗で粘着、粘結して
顔料粒子の二次粒子化が起りやすく、また塗布時
の伸び、感触等がわるくなる場合がある。 前記の熱水不溶性のフイブロインとは、100℃
の熱水中で15分間煮沸しても溶解しないフイブロ
インを謂う。 前記熱水不溶性フイブロインは、フイブロイン
の分子間水素結合が実質的にβ構造のものであ
る。再生フイブロインの皮膜の結晶化度は、前記
製造過程の諸条件により若干異なるけれども通常
10〜43%であつて、天然絹糸及び精練絹原料の結
晶化度(約50〜55%)よりも低い。 再生フイブロイン皮膜の量は、基体顔料に対し
て2〜100重量%、好ましくは5〜50重量%であ
る。2重量%よりも少ないと基体顔料の粒子表面
が該皮膜により実質的に被覆された構造になら
ず、良好な付着性、伸展性、分散性、被覆力、皮
膚保護性、感触を充分付与発現することが難かし
い。そして100重量%よりも多くなると顔料とし
ての被覆力が低下しやすい場合がある。 前記再生フイブロイン皮膜の厚みは、通常0.01
〜50μである。 前記再生フイブロインの平均分子量は、5万以
上、好ましくは8万〜15万である。 本発明のフイブロイン―被覆顔料の最大粒径は
0.05〜100μ、好ましくは0.05〜60μ、特に好まし
くは0.1〜30μである。本発明のフイブロイン―被
覆顔料及び油性物質―被覆顔料における基体顔料
とは、化粧料用の白色顔料、有色顔料、体質顔
料、パール顔料等の総称であつて、例えばタル
ク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、酸化亜鉛、雲母チタン、カオリン、炭酸マ
グネシウム、酸化鉄類、群青、金属石鹸、ナイロ
ンパウダー、ポリエチレン粉末、ケイ酸マグネシ
ウム、有機顔料又はそれらの複合物を挙げること
ができる、一種又は二種以上組合せて適用され
る。 本発明の絹フイブロイン被覆顔料は、基体顔料
の粒子表面が適度の保水性、(保水量は通常約15
%で皮膚の含水量と略々同じ)、吸油性、(吸油量
は通常約50〜60重量%)を有する再生フイブロイ
ンの皮膜により実質的に被覆された構造を有して
いるので、それ自体皮膚に対する付着性、親和
性、伸び、感触、保湿性、PH緩衝性、被覆力、
親水性と親油性のバランス効果、紫外線吸収性、
皮膚保護性、保香性に著しく優れている。それ故
従来の顔料に見られる欠点、即ち皮膚より脱水、
脱脂、乾燥や皮膚表面のアルカリ性化等の問題が
無く皮膚を健全に保護することができる。 フイブロイン―被覆顔料の配合量は、メイクア
ツプ化粧料の種類によつて若干異なるけれども、
メイクアツプ化粧料の処方(組成)における総重
量に対して10〜90重量%、好ましくは20〜80重量
%である。10重量%よりも少ない場合は、保湿
性、保香性、皮膚に対する付着性、感触(しつと
り感、シルキータツチ)、含水塗布体によるケー
キ状メイクアツプ化粧料のとれや塗布体、保香性
等がわるくなりやすく、また肌に絹様の自然光沢
を付与し難くなる傾向がある。また90重量%より
も多くなるとケーキ状になり難い。 尚、前記のフイブロイン被覆顔料は、例えば銅
―エチレンジアミン水溶液、水酸化銅―アンモニ
ア水溶液、水酸化銅―アルカリ―グリセリン水溶
液、臭化リチウム水溶液、カルシウム或いはマグ
ネシウム又は亜鉛の塩酸塩或いは硝酸塩又はチオ
シアン酸塩の水溶液、チオシアン酸ナトリウム水
溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶
媒に精練絹原料を溶解後、透析して得た3〜20重
量%のフイブロイン水溶液に顔料を混合分散させ
た後、凝固性塩の混合、空気吹込み、等電点凝
固、超音波処理及び速いずり変形速度での撹拌等
の少なくとも一種の処理によりフイブロインを凝
固析出せしめ、次いで脱水、乾燥後、粉砕するこ
とによつて得られる。 本発明に使用するフイブロイン―被覆顔料の表
面に形成している再生フイブロイン皮膜は、絹フ
イブロイン水溶液の凝固によつて生成しているの
で、超微細な気孔を有するマイクロポーラスの構
造を有している。従つて通気性、透湿性が高く、
皮膚呼吸や皮膚生理を円滑にすると共に、フイブ
ロイン皮膜は皮膚構成蛋白質と略々程度の吸水性
及び含水量(約15重量%)を有しているので、皮
膚表面の水分が多い場合は吸収し、少ない場合は
水分を補充して水分を調節し、汗や外部からの水
分を吸収、発散し得る。またフイブロイン皮膜は
絹特有の自然な光沢と共に高度の吸油性、保油性
を有しているので香料を永く安定に保持して、製
品に保香性を付与し、かつ塗着後の肌に優れた絹
様(シルキー)の自然な光沢、つやを付与して、
特に、保香性や絹様光沢を付与、改善し得るも
の、本発明の一つの特微である。 更に、本発明に使用する油性物質―被覆顔料
は、顔料の表面を油性物質で被覆処理した加工顔
料であつて、基体顔料に対して0.1〜20重量%
(好ましくは5〜15重量%)の油性物質が付着
(被覆)しているものが適している。油性物質―
被覆顔料の使用量(配合量)は、その油性物質の
付着量や当該メイクアツプ化粧料の種類によつて
若干異なるけれども、メイクアツプ化粧料の処方
(組成)における総重量に対して通常10〜90重量
%、(好ましくは20〜80重量%)であるが、メイ
クアツプ化粧料の重量に対して、油性物質―被覆
顔料に付着している油性物質の総量が5〜20重量
%になるように油性物質―被覆顔料を配合するこ
とは特に望ましい。 油性物質―被覆顔料に付着(被覆)している油
性物質としては、例えば動植物油脂、ロウ類、高
級脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、エステル油、シリコン油、ポリブデン、金属
石鹸、あるいはそれらの組合せである。高級脂肪
族炭化水素類としては、例えば流動パラフイン、
スクワラン、ワセリン、セレシン、植物油脂とし
ては、例えばオリーブ油、アーモンド油、アボガ
ド油、ヒヤシ油、カカオ油、バーム油等、動物油
脂としては、タラ肝油、牛脂、バター脂等、蝋類
としては、例えば密蝋、カルナウバ蝋等、高級脂
肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン
酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸等、高級アルコール
としては、例えばラウリルアルコール、ステアリ
ルアルコール、セチルアルコール、オレイルアル
コール等、エステル油としては、例えばブチルス
テアレート、ヘキシルラウレート、オクチルドデ
シルミリステート、ジイソプロピルアジペート、
ジイソプロピルセバケート等の直鎖エステル、分
岐鎖エステル等を挙げることができる。 また、シリコン油としては、例えばジメチルポ
リシロキサン、等を、金属石鹸としては、マグネ
シウムステアレート、マグネシウムイソステアレ
ート、アルミニウムイソステアレート、ジンクス
テアレート、等、を挙げることができる。 油性物質―被覆顔料は、例えば、前述した顔料
を前記油性物質の中に浸漬して加熱処理するか、
または前記油性物質の有機溶剤溶液に顔料を分散
し、撹拌しながら、油性物質を顔料の表面に吸着
せしめた後、脱液、乾燥することによつて得られ
る。また、油性物質の有機溶剤溶液の中に顔料を
均一に分散した後、この分散液を噴霧乾燥する方
法により得られる。油性物質―被覆顔料は、その
表面に吸着している油性物質の接着作用(バイン
ダーとしての作用効果)によつて、共存するフイ
ブロイン―被覆顔料と安定に接合すると共に打型
(ケーキ状に加圧して成型する時)時の成型効果
を高め得る。更に製品に優れた耐水性を付与する
と共に使用時、肌に円滑な伸びと安定な塗着効果
を発現し得る。 本発明の前述したメイクアツプ化粧料は、耐水
性も良好であるが、更に油性物質を前記組成物中
に高々30重量%(好ましくは20重量%以下)添
加、使用することによつて、汗、外部から水に対
する安定性や化粧効果を向上し得る。 この油性物質を配合する場合に、油性物質と更
に高々20重量%(好ましくは15重量%以下)の前
記基体の顔料を併用しても、本発明の前記諸効果
を大きく低下することがない。しかし20重量%よ
りも多くなると保湿効果や、前記の水乾両用機能
が低下しやすい。 また、フイブロイン―被覆顔料と油性物質―被
覆顔料の組成において、更に前記基体顔料のみを
高々15重量%(好ましくは10重量%以下)添加配
合しても大きく低下することがない。しかし、15
重量%よりも多くなると保湿効果や水乾両用機
能、安定性が低下しやすい。 本発明のケーキ状の粉体メイクアツプ化粧料
は、ケーキ状(固型状)のフアンデーシヨン(白
粉)、アイシヤドウ、マスカラ、ほゝ紅、口紅、
アイライナー等として極めて有用である。 本発明は、前記の如く、主体構成成分としてフ
イブロイン―被覆顔料と油性物質―被覆顔料を配
合使用することによつて、四季を通じて何時も円
滑容易に使用でき、皮膚刺激なく、保湿性、付着
性、化粧もち、保香性、安定性等に優れ、肌にフ
イーリングの良い感触(しつとりとした感触、絹
のようなすべすべした感触)、絹のような、やわ
らかい自然な艶、光沢を付与し得るケーキ状の粉
体メイクアツプ化粧料を、工業的容易に得ること
ができる。 特に、共存するフイブロイン―被覆顔料の表面
を構成している再生フイブロイン(皮膜)の、絹
特有の光沢、分散性、適度良好な吸水性、保水性
(潜在含水量約15重量%)、吸油性(フイブロイン
被覆顔料の吸油量は約50〜60重量%)、保香性は、
製品に良好な保湿性、前記水乾両用機能、親水
性、親油性、保湿性、皮膚表面の水水調節効果、
密着性、化粧もち効果、安定性を付与し、肌にフ
イーリングの良い感触(しつとり感、シルキータ
ツチ)を与えながら、絹様の自然な艶、光沢のあ
る、安定した化粧効果を付与発現し得る。また、
このように分散性、親水性及び親油性が良好であ
る故、水を含浸した塗布体を使用する場合は、何
時も水で顔料の凝集やケーキングを起すことな
く、油性物質―被覆顔料等と容易に均一分散し
て、伸び良く、均一に密着した化粧効果を施すこ
とができる。また、しかも界面活性剤や湿潤剤を
使用しなくても、含水塗布体の水分で油性物―被
覆顔料や油性物質、顔料等をも容易均一に分散す
るので、界面活性剤による皮膚障害や湿潤剤によ
る顔料凝集等の問題が無い。しかも含水塗布体と
乾燥塗布体の繰返し使用しても、ケーキングを起
すことなく、安定で何時も一定量のメイクアツプ
化粧料を付着、塗布でき、また乾燥塗布体によつ
ても、何時でも取れ、伸びよく、安定した化粧効
果を施与し得るので、オールシーズン、しかも自
由に、快適、優美な化粧と効果を楽しむことがで
きる、これらの作用効果の特異性は著しい。更に
一方の油性物質―被覆顔料は、その表面層に存在
する必要充分な油性物質によつて、水分の有無を
問わずフイブロイン―被覆顔料とよく親和して、
粉体粒子をバインドし、水で共分散して塗布体へ
のとれや肌への伸び等を円滑にし、また汗や水に
対して、安定した耐水効果や化粧もち効果を発揮
し得る。 以下、実施例について説明する。 実施例におけるケーキ状メイクアツプ化粧料の
試験方法及び効果の評価は次の通りである。 (1) ケーキ状メイクアツプ化粧料を塗布する場合 乾燥したスポンジパフ(例えばフアンデーシ
ヨンの場合)又はアプリケーターの先端に取付
けられた乾燥スポンジ(例えばアイシヤドウの
場合)に試料のメイクアツプ化粧料を付着せし
めて皮膚表面に塗布する。 水を含ませた塗布体を使用する場合は、スポ
ンジパフ又はアプリケーターの先端に取り付け
られているスポンジに適当量の水を含浸させて
から、試料の化粧料を付着させ、次にこれを皮
膚表面に塗布する。 ケーキ状メイクアツプ化粧料の“水乾両用機
能”については、乾燥した塗布体(前記)
と、水を含浸した塗布体(前記の)を、交互
に(隔日に)、2ケ月間、皮膚表面に塗布する。 (3) ケーキ状メイクアツプ化粧料の性能効果の判
定。 専門検査員10人によつて使用テストを行ない、
1つの性能が、極めて良好な場合は5点、良好な
場合は4点、普通の場合は3点、やゝわるい場合
は2点、悪い場合は1点とし、そして、その平均
点数をもつて、その程度を判定した。(但し平均
点数の小数点以下は4捨5入した。) 平均点数=点数×試験者の人数/試験者の人数 尚、この性能とは、使用時の伸び、付着性、保
湿性(モイスチヤー感)、化粧もち(化粧の安定
性)、感触及び含水塗布体を使用する時の製品の
安定性等である。 (4) 保香性テスト 前記の試料化粧料を45℃の恒温に6ケ月間保存
して、香料の香り立ちの変化をしらべた。 尚、製造直后(着香時)の香料の香り立ち(香
り)と、殆んど同じの場合は良好、香り立ちが可
成り変化している(わるい)場合は不良、香り立
ち著しく変化している(著しくわるい)場合は極
めて不良とした。 実施例 1 (1) フイブロイン―被覆顔料の製造 塩化カルシウム82重量部に水18部を混合して50
%塩化カルシウム水溶液100重量部を調製し110℃
に加熱した。これに精練ずみの絹紡屑10部を5分
間で撹拌しながら投入後、さらに30分間撹拌し完
全に溶解させた。得られたフイブロイン―塩化カ
ルシウム溶液を冷却後、セルロースチユーブで透
析脱塩した。脱塩された透析液のフイブロイン濃
度は5.1%であつた。 得られたフイブロイン水溶液50重量部に、粒径
0.1〜10μの酸化チタン、カオリン、ベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄の各10部を別々に加え撹拌下に
均一に分散して懸濁状態とした後、室温下でブズ
リ変形速度100/secの撹拌装置によりフイブロイ
ンが凝固(ゲル化)、析出するまで強力撹拌した。
撹拌初期の系は酸化チタンが懸濁したフイブロイ
ン水溶液であるが、撹拌を2〜3時間続けると、
次第にフイブロインが各基体顔料の粒子表面上に
凝固析出し、遂には系全体が一つのゲル状物とし
て凝固した。これを遠心脱水機で除水し、105℃
で乾燥後、ジエツトミルで0.1〜0.5μに粉砕した。
次いでこれを110℃の飽和水蒸気で5分間湿熱処
理(前述の熱水不溶化処理)した。得られたフイ
ブロイン被覆顔料を該酸性染料(TartrazinNS2
%)で染色して顕微鏡で観察した結果、各被覆顔
料の粒子の表面は全体にわたつて鮮明な黄色に均
一に染着しており、各基体顔料が再生フイブロイ
ンの皮膜により均一に被覆されていることを認め
た。また再生フイブロイン皮膜の量は、各基体顔
料に対し25重量%、熱水不溶性フイブロインの含
有量は再生フイブロイン皮膜に対して88重量%〜
92重量%であつた。またその結晶化度は26〜27%
であつた。 (2) 油性物質被覆顔料の製造 流動パラフイン80重量%、ポリブデン(重合
度)2000)20重量%からなる混合物(油性物質混
合物)1000重量部を100℃に加熱し、撹拌しなが
ら、これにタルク、100重量部又はセリサイド100
部を添加する。添加した後、100℃で3時間撹拌
を続けた。その後、その混合物(100℃)を遠心
分離機により、処理顔料(油性物質―被覆顔料)
と余分の油性物質混合物を分離した。かくして得
られた各油性物質―被覆顔料には、各基体顔料の
重量を基準として、流動パラフインが12重量%、
とポリブテンが3重量%、付着(被覆)してい
た。 尚、これらの油性物質―被覆顔料を油溶性染料
(Sudan)で染色した結果、その粒子の表面は
赤色に均一に着色して、各油性物質により被覆さ
れていることを確認した。 (3) ケーキ状フアンデーシヨンの製造 前記の如くして製造された、油性物質―被覆タ
ルク44.4重量部、油性物質―被覆セリサイト20重
量部、フイブロイン―被覆カオリン20重量部、フ
イブロイン―被覆酸化チタン12重量部、フイブロ
イン―被覆ベンガラ1.0重量部、フイブロイン―
被覆黄酸化鉄2.0重量部、フイブロイン被覆黒酸
化鉄0.2重量部をミキサーで混合撹拌した後、香
料0.3部を添加し、次いで粉砕しふるいにかけて
パウダー状のフアンデーシヨンを得た。次にこの
パウダー状フアンデーシヨンを金皿の中に打型
(加圧成型)してケーキ状のフアンデーシヨンを
得た。 次に、このケーキ状フアンデーシヨンについ
て、専門検査員10人により性能及び実用テスト
(2カ月)を行なつた。その結果、使用時の伸び、
付き(付着性)、保湿性、化粧もちは極めて良好
であつた。塗布時の感触はしつとりとした、スベ
スベしたシルキータツチのフイーリングの極めて
良好な感触を与えた。塗布後は肌に絹様の自然な
光沢のある化粧効果を付与することができた。ま
た保香性も良好であつた。更に、乾燥したパフ
と、含水したパフを交互に使用して2ケ月間、化
粧を行なつたが、ケーキ状フアンデーシヨンの前
記両パフへの取れ、(付着性)及び皮膚への付き、
伸びも極めて良好であつた。またこのケーキ状フ
アンデーシヨンは最後(使いきる)まで安定で、
粒子の凝集や固化現象は全く見られなかつた。 実施例 2 油性物質―被覆セリサイド(実施例1と同じ)
49.5重量部、フイブロイン―被覆カオリン(実施
例1と同じ)20重量部、フイブロイン―被覆酸化
チタン(実施例1と同じ)15重量部、フイブロイ
ン―被覆ベンガラ(実施例1と同じ)1.0重量部、
フイブロイン―被覆黄酸化鉄(実施例1と同じ)
2.0重量部、フイブロイン―被覆黒酸化鉄(実施
例1と同じ)0.2重量部をミキサーで混合した。
次にこの混合物パラフイン4部、セレシン1部、
ラノリン2部、スクワラン4部、ステアリン酸1
部からなる溶融混合物に添加混合した後、香料
0.3部を加え、粉砕しふるい別して、パウダー状
のフアンデーシヨンを得た。次にこのパウダー状
フアンデーシヨンを金型に打型してケーキ状のフ
アンデーシヨンを得た。 このケーキ状のフアンデーシヨンの性能及び実
用テストを実施例1と同様に行なつた結果、実施
例1のフアンデーシヨンと同程度の極めて良好な
伸び、付き、保湿性、化粧もち、光沢(絹様)、
保湿性を示した。このケーキ状フアンデーシヨン
は極めて安定で、優れた水乾両用機能を有してい
た。次に海水浴を3時間行なつた時の耐水性につ
いて、このケーキ状フアンデーシヨンを顔の右半
分に塗布し、左半分に実施例1のケーキ状フアン
デーシヨンを塗布して行なつた。その結果、両方
のフアンデーシヨンは化粧くずれが少なく、耐水
性に優れていた。尚このフアンデーシヨンは、実
施例1のフアンデーシヨンよりも化粧くずれが僅
かであるが少なかつた。また感触は平均点4.3点
で、実施例1のフアンデーシヨン(平均点4.9点)
よりも僅かに低かつた。 実施例 3 実施例2の処方(組成物)に、更にベンガラ1
部、黄酸化鉄2部、黒酸化鉄0.2部と流動パラフ
イン2部、ポリブテン2.0部を追加する他は、実
施例2と同様に行なつた。得られたケーキ状のフ
アンデーシヨンは、実施例2と略々同程度の良好
な付き、感触、光沢、保香性、耐水性、安定性を
示した。また、水乾両用機能も略々同程度の良好
なものであつた。しかし、塗布する場合の伸び
(平均点数3.6点)及び保湿性(平均点3.8)は、
実施例2(平均点数4.3点)よも低かつた。また感
触(平均点3.6)もより低かつた。 実施例 4 油性物質―被覆雲母チタン(油性物質のステア
リン酸マグネシウムが雲母チタンの重量に対して
5重量%付着している)35重量部、熱水不溶性フ
イブロインの含有量が90重量%の再生フイブロイ
ン(結晶化度は30〜32%)が基体顔料に対して15
重量%付着している、フイブロイン―被覆雲母チ
タン35重量部、フイブロイン被覆セリサイト33重
量部、フイブロイン―被覆群青5重量部、フイブ
ロイン―被覆ベンガラ12重量部、フイブロイン―
被覆黒酸化鉄2重量部とをミキサーで均一に混合
した。 この混合物にスクワラン6重量部、ラノリン3
部、ミリスチン酸4部の溶融混合物を混合し、次
いで香料0.3部をした。次にこれを粉砕、ふるい
別してパウダー状アイシヤドウを得た。またこの
パウダー状アイシヤドウを金型に打型してケーキ
状のアイシヤドウを得た。次にこのケーキ状アイ
シヤドウの実用テストを行なつた。その結果使用
時の伸び、付き、保湿性、化粧もちは極めて良好
であつた。また、塗布時に、しつとりとした、ス
ベスベしたシルキータツチのフイーリングの極め
て良好な感触を与えた。また、肌に絹様の自然な
光沢のある化粧効果を与えた。更に保香性も極め
て良好であつた。また、このケーキ状アイシヤド
ウは水乾両用機能を有しており、最後(使い終
る)まで安定でケーキングや固化の現象が見られ
なかつた。 実施例 5 油性物質―被覆雲母チタン(雲母チタン重量に
対してスクワランが12重量%、平均重合度1500の
ポリブデンが20重量%付着している)50重量部、
マイカ(未処理)5部、熱水不溶性フイブロイン
が80重量%含有してる再生フイブロインが基体顔
料に対して15重量%付着している、フイブロイン
―被覆タルク27重量部、フイブロイン―被覆ベン
ガラ8重量部、フイブロイン―被覆黄酸化鉄6重
量部、フイブロイン―被覆黒酸化鉄4重量部をミ
キサーで均一に混合した。その後この混合物に香
料0.3重量部を混合してパウダー状のアイシヤド
ウを得た。 またこのパウダー状アイシヤドウを金型に打型
して、ケーキ状のアイシヤドウを得た。次にこの
ケーキ状アイシヤドウを実施例1と同様に性能及
び実用テストを行なつた。その結果、使用時の伸
び、付き、保湿性、化粧もちは良好であつた。ま
た塗布時にモイスチヤー感がありかつシルキータ
ツチのフイーリングの良い感触を与え、肌に絹様
の自然な光沢を与えた。更に保香性も良好であつ
た。そしてケーキ状のアイシヤドウの“水乾両用
機能”も実施例4のケーキ状アイシヤドウと、
略々同様に良好であつた。そして最後(使い終
る)まで安定で、ケーキングや固化の現象が認め
られなかつた。 実施例 6 油性物質―被覆シルク(油性物質のミリスチン
酸マグネシウムがタルクに対して5重量%付着し
ている)22重量部、熱水不溶性のフイブロインの
含有量が50重量%の再生フイブロイン(結晶化度
11〜13%)が基体顔料に対して30重量%付着して
いる、フイブロイン―被覆セリサイト30重量部、
フイブロイン―被覆酸化チタン20重量部、フイブ
ロイン―被覆カーボンブラツク18重量部をミキサ
ーで均一に混和した。更にこの混和物に、ラノリ
ン3重量部、ポリブデン(重合度2500)4重量
部、スクワラン3重量部混合した後、香料0.3重
量部を混合した。次にこの混合物を、粉砕し、ふ
るい別してパウダー状のアイライナーを得た。次
にこのパウダー状のアイライナーを金型に打型
(加圧成型)してパウダー状のアイライナーを得
た。 このアイライナーの性能及び実用テストを行な
つた。その結果使用時の伸び、付き、保湿性、化
粧もち、保香性は極めて良好であつた。感触はモ
イスチヤー感があり、かつシルキータツチのフイ
ーリングの良い感触を与えた。また塗布後の肌に
絹様の自然の光沢ある化粧効果を与えた。またこ
のケーキ状のアイライナーは、良好な水乾両用機
能を有し、かつ最後まで安定で、ケーキングや固
化の現象が全く見られなかつた。 比較例 1 タルク62部、カオリン5部、セリサイト5部、
酸化チタン6部、弁柄、黄酸化鉄2部、カーボン
ブラツク0.04部、香料1部からなる均一混合物
に、スクワラン9部、液体パラフイン4部、ステ
アリン酸3部からなる溶融混合物を噴霧した後、
更更にポリエチレングリコール3部を散布し、そ
の後、金皿に打型してケーキ状フアンデーシヨン
を得た。次に水を含まないスポンジを使用して肌
に塗布する化粧を3日間続行したところ、その顔
料がケーキングを起して固化し、その後は乾燥ス
ポンジに付着しなくなつた、また水を含浸したス
ポンジを使用して化粧したが、伸び及び付きがわ
るく、そして20日間後にケーキングを起し、固化
した。また45℃、6ケ月後における保香性試験の
結果、香り立ちがわるく、保香性は認められなか
つた。 比較例 2 ポリエチレン末10部、タルク28部、カオリン5
部、セリサイド25部、酸化チタン8部、弁病1.0
部、黄酸化鉄1.0部、カーボンブラツク0.05部か
ら均一混合物に、シリコンオイル15部、スクワラ
ン1部、流動パラフイン1部、ステアリン酸2
部、香料1部からなる均一混合物を添加して、充
分混和した後、金皿に打型してケーキ状のフアン
デーシヨンを得た。 このフアンデーシヨンについて、含水スポンジ
と乾燥スポンジを使用して交互に2カ月間化粧を
続行した。その結果、何れの場合も伸び、付きが
わるく、しかし肌に油光りの光沢を与えた。また
特に乾燥スポンジの場合は油つぽい、油性感の強
い、わるい感触を与えた。更に45℃、6ケ月間に
おける保香性試験の結果、香り立ちが悪く、保香
性は認められなかつた。このように、このケーキ
状メイクアツプ料は使用時の伸び、付き及び保香
性がわるく、肌に油つぽいわるい感触、及び油光
り(油ぎつた)のわるい光沢を与えるものであつ
た。従つて本発明の実施例に示した各ケーキ状フ
アンデーシヨンに比較すると、伸び、付き、感
触、化粧後の光沢、つや、保香性の総てにおいて
わるいことを確認した。 比較例 3 実施例1で使用した各フイブロイン―被覆顔料
の代りに、その基体顔料と同一の顔料を使用する
(例えばフイブロイン―被覆カオリンの代りにカ
オリンを使用する)他は、実施例1のケーキ状フ
アンデーシヨンの場合と同様にして、比較用のケ
ーキ状フアンデーシヨンを製造した。次にこの比
較用のケーキ状フアンデーシヨンと実施例1(本
発明)のケーキ状フアンデーシヨンについて、水
を含ませたスポンジパフのみを使用した場合、及
び乾燥したスポンジパフのみを使用した場合の実
用テストをパネラー(女子)30名によつて行なつ
た。そのテスト結果の回答は次の通りである。
【表】 更に、乾燥したスポンジパフと、水を含ませた
スポンジパフを交互にかつ1日交替で30日間継続
して使用した場合(水乾両用機能)の結果につい
て、次の回答が得られた。
【表】 比較例 4 実施例4で使用した油性物質―被覆顔料の代り
に、その基体顔料と同一の顔料(未処理)を使用
し、またフイブロイン―被覆顔料の代りに、その
基体顔料と同一の顔料(未処理)を使用する他
は、実施例4と(本発明)のケーキ状のアイシヤ
ドウの場合と同様にして比較用のケーキ状アイシ
ヤドウを製造した。次にこの比較用のケーキ状ア
イシヤドウと実施例4(本発明)のケーキ状アイ
シヤドウについて、乾燥したスポンジを先端に取
付けたアプリケーターのみを使用した場合、及び
アプリケーター先端のスポンジに水を含ませて使
用した場合の実用テストを女子パネラー30人によ
つて行なつた。その結果の回答は次の通り。
【表】
【表】 更に、女子パネラー30人に、乾燥したスポンジ
付きアプリケーターと、アプリケーターのスポン
ジに水を含ませた場合を交互にかつ1日交替で30
日間継続して使用した場合(水乾両用機能)の結
果について、次の回答が得られた。
【表】 れた。
比較例 5 実施例1の(3)で使用した油性物質―被覆顔料の
混合物95重量部とフイブロイン―被覆顔料の混合
物5重量部と香料を実施例1と同様に混合し、金
皿に打型して、ケーキ状のフアンデーシヨンを得
た。このケーキ状のフアンデーシヨンの実用テス
トを実施例1と同様に行なつた。その結果、使用
時の付着性はわるく、しつとりとした感触やすべ
すべしたシルキータツチの良好な感触を与えなか
つた。また肌の絹様の自然光沢を付与できなかつ
た。また45℃6ケ月後に香り立ちがわるく、保香
性も不良であつた。更に乾燥パフと含水パフを交
互に使用した結果、使用後10日目にして粒子は凝
集し、ケーキングを起した固化し、その後は乾燥
パフでも塗布できなかつた。このように、フイブ
ロイン―被覆顔料の配合量が10重量%よりも少な
くなると、本発明の目的とする良好なケーキ状メ
イクアツプ化粧料が得られない。 比較例 6 実施例1の(3)で使用した油性物質―被覆顔料の
混合物5重量部とフイブロイン―被覆顔料の混合
物95重量部と香料を実施例1と同様に混合し、金
皿に打型したが、ケーキ状に成型することが難し
く、6回目にようやくケーキ状を呈した。乾燥パ
フで塗布すると肌にパサパサした、粉つぽい、感
触を与え、また含水パフと交互に使用した結果、
3日目に含水パフの水分でフイブロイン―被覆顔
料の粒子は凝集し、ケーキングを起し、その後は
乾燥パフでも塗布し難く、伸びも極めてわるかつ
た。このようにフイブロイン―被覆顔料の配合量
が90重量%よりも多くなると、本発明の目的とす
る、良好なケーキ状フアンデーシヨンが得られな
い。 比較例 7 フイブロイン―被覆顔料として、熱水不溶性フ
イブロインの含有量が30重量%のフイブロインの
皮膜の量が25重量%(基体顔料に対して)のフイ
ブロイン―被覆カオリン20重量部、フイブロイン
―被覆酸化チタン12重量部、フイブロイン―被覆
ベンガラ1.0重量部、フイブロイン―被覆黄酸化
鉄2.0重量部、フイブロイン―被覆黒酸化鉄0.2重
量部使用する他は、実施例1と同様に行なつて、
ケーキ状のフアンデーシヨンを得た。このケーキ
状フアンデーシヨンの実用テストにおいて、乾燥
パフと含水パフを交互に使用して化粧したとこ
ろ、6日目に含水パフの水分により、顔料粒子が
凝集(二次粒子化)して、塗布時の伸び、感触が
わるくなり、かつケーキングを起し、てその表面
が固化し、その後、乾燥パフでも塗布できなくな
つた。 このように、熱水不溶性のフイブロインの含有
量が50重量%未満のフイブロインの皮膜で被覆さ
れたフイブロイン―被覆顔料では、本発明の目的
とする優れたケーキ状メイクアツプ化粧料が得ら
れない。 比較例 8 絹フイブロイン膠質液として、実施例1の(1)の
フイブロイン水溶液(濃度5.1%)を100重量部使
用する他は、特公昭27−299号公報の粉白粉の実
施例と同様に顔料と充分混合した後、70℃で乾燥
した。得られたこの粉白粉の顔料に対するフイブ
ロインの付着量は0.37重量%であつた。また顔料
に付着しているフイブロイン中の熱水不溶性フイ
ブロイン(β型)は0%で、かつそのフイブロイ
ンの総て(100%)が、α型のフイブロインであ
つた。またこのフイブロイン加工顔料をシアラス
チン染料で40℃、20分間染色して光学顕微鏡で観
察した結果、フイブロインが顔料の表面に部分的
に付着しているのみで、実質的に被覆されていな
いことを確認した。 この粉白粉を前記実施例1と同様に打型して得
られたケーキ状の粉白粉について、乾燥パフと含
水パフを交互に使用して化粧を行なつたところ、
伸び、感触が不良で、3日目にそのケーキ状の粉
白粉の粒子は凝集して、ケーキングを起し、表面
が固化して、その後は乾燥パフでも塗布できなか
つた。 比較例 9 特開昭55−27120号公報の実施例6を追試して
得られたケーキ状のフアンデーシヨン(油性物質
―被覆顔料と油性物質―被覆シルクパウダーと油
性物質―被覆ウールパウダーとの均一混合物)に
ついて、乾燥パフと含水パフを交互に使用して化
粧したところ、12日目にその顔料粒子とシルクパ
ウダーとウールパウダーは凝集して二次粒子化
し、その表面が固化し、その後は乾燥パフでも塗
布できなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主体構成成分として、熱水不溶性のフイブロ
    イン(β型)を少なくとも50重量%含有する再生
    フイブロインの皮膜によつて基体顔料の粒子表面
    が実質的に被覆されているフイブロイン―被覆顔
    料が10〜90重量%、及び油性物質によつて基体顔
    料の粒子表面が実質的に被覆されている油性物質
    ―被覆顔料が10〜90重量%均一に混合されてお
    り、そしてその全体がケーキ状を形成している、
    ケーキ状の粉体メイクアツプ化粧料。
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