JP2687082B2 - 光学的立体造形用樹脂組成物 - Google Patents
光学的立体造形用樹脂組成物Info
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Description
型の光学的立体造形用樹脂組成物に関し、特に硬化前後
の体積収縮率の低い寸法精度に優れ、機械的物性並びに
耐熱性に優れた光学的立体造形用樹脂組成物に関する。
て、光硬化性樹脂に必要量の光エネルギーを供給するこ
とによって立体的造形物を供給する方法が開示され、更
に特開昭60−247515号公報により基本的実用方
法が提案された。その後同様のまたは改良された技術が
特開昭62−35966号公報、特開平1−20491
5号公報、特開平2−113925号公報、特開平2−
145616号公報、特開平2−153722号公報、
特開平3−15520号公報、特開平3−21432号
公報、特開平3−41126号公報等に開示されてい
る。
に入れた液状光硬化性樹脂の液面に所望のパターンが得
られるようにコンピューターで制御された紫外線レーザ
ーを選択的に照射して所定厚みに硬化し、ついで該硬化
層の上に1層分の液上樹脂を供給し、同様に紫外線レー
ザーで前記と同様に照射硬化させ、連続した硬化層を得
る積層操作を繰り返すことによって最終的に立体造形物
を得る方法である。この光学的立体造形法は、製造する
造形物の形状がかなり複雑であっても、容易に比較的短
時間に得ることが出来るため最近特に注目を集めてい
る。
る光硬化性樹脂としては、変性ポリウレタン(メタ)ア
クリレート、オリゴエステルアクリレート、ウレタンア
クリレート、エポキシアクリレート、感光性ポリイミ
ド、アミノアルキド等があげられ、又最近では特開平1
−204915号公報、特開平1−213304号公
報、特開平2−28261号公報、特開平2−7561
7号公報、特開平2−145616号公報、特開平3−
104626号公報、特開平3−114732号公報及
び特開平3−114733号公報等に各種改良技術が開
示されている。
おいては、用いられる光硬化性樹脂としては取扱い性、
造形速度、造形精度等の観点から、樹脂粘度が比較的低
いこと、成形物の寸法精度の観点から硬化時の体積収縮
率が低いこと、得られた造形物の機械的物性が十分高い
ことが要求されるばかりではなく、最近では用途に応じ
て耐熱性が高いことが求められている。
脂は、いずれもこれらの諸特性、特段寸法精度において
必ずしも満足すべきものは提供されなかった。そこで、
本発明者は、前記の諸特性についての改良研究を鋭意続
けた結果、液状の光硬化性樹脂に所定の無機固体微粒子
を配合したところ、機械的剛性が著しく向上するのみな
らず体積収縮率が予想を遥に越えて低下することを見出
し、ここに本発明を完成したものである。したがって、
本発明の目的は造形取り扱い上好ましい粘度を有し、充
分高い機械的特性を有し、かつ耐熱性に優れると共に体
積収縮率が小さく、したがって寸法精度に優れた立体造
形物を提供し得る光学的立体造形用樹脂組成物を提供す
ることにある。
下の各発明によりそれぞれ達成される。 (1)エチレン系不飽和化合物を主体としたラジカル重
合性液状光硬化性樹脂に平均粒径3〜70μmの無機固
体微粒子を5〜70容量%配合し、25℃における粘度
が5,000cps〜100,000cpsであり、か
つ該無機固体微粒子がシランカップリング剤で処理した
ものであることを特徴とする光学的立体造形用樹脂組成
物。
ン、エポキシシラン、アクリルシランからなる群から選
ばれた1種または2種以上である前記(1)に記載の光
学的立体造形用樹脂組成物。
たラジカル重合性液状光硬化性樹脂が、アクリル系モノ
マー及び/又はアクリル系オリゴマーを主体としたラジ
カル重合性液状光硬化性樹脂であり、シランカップリン
グ剤がアクリルシランを含有するシランカップリング剤
である前記(1)に記載の光学的立体造形用樹脂組成
物。
タルク微粒子、酸化珪素微粒子からなる群から選ばれた
1種または2種以上である前記(1)〜(3)のいずれ
かに記載の光学的立体造形用樹脂組成物。
明に使用される光学的立体造形用樹脂組成物は、無機固
体微粒子を有することにより機械的剛性、耐熱性が優れ
ると共に体積収縮率が予想を遥に越えて小さいものが得
られ、したがって寸法精度が一段と優れた立体造形物が
得られる。このことは本発明において、光学的立体造形
物の幅広い新規用途展開を可能とするものである。
物には、本発明の目的に反しないかぎり、本発明で必須
とする無機固体微粒子とともに、各種の配合剤を配合す
ることができる。このような配合剤としては、例えば、
体積収縮率の低下に有効な有機高分子固体微粒子等が挙
げられる。
均粒径が3〜70μmであり、好ましくは10〜60μ
mであり、更に好ましくは15〜50μmの範囲であ
る。
り小さい場合にはいたずらに樹脂粘度の増大がみられ、
所望する割合に配合することができず、また反面その平
均粒径が70μmより大きい場合には照射に際し活性エ
ネルギーの散乱が起こり造形物の精度が低下する。本発
明に使用される無機固体微粒子の配合割合は、5〜70
容量%であり、好ましくは10〜55容量%である。
り少ない場合には本発明の効果が十分発現されず、一方
その配合割合が、70容量%を越える場合には、光学的
立体造形用樹脂組成物の粘度が高くなり過ぎ、その結果
得られた造形物の機械的強度の低下がみられ好ましくな
いばかりか造形操作上の困難性があり好ましくない。本
発明の光学的立体造形用樹脂組成物の粘度は、25℃に
おいて、5,000cps〜100,000cpsであ
る。
は、ガラスビーズ、タルク微粒子、酸化珪素微粒子等が
その代表的例として挙げられるが、無機固体微粒子の例
は、これらに限定されるものではなく、その他多くのも
のが用いられる。
ランカップリング剤によって処理されたものを用いる。
このようなシランカップリング剤で処理した無機固体微
粒子を用いるときは、特段機械的強度の優れた好ましい
ものが得られる。本発明に用いられるシランカップリン
グ剤としては、アミノシラン、エポキシシラン、アクリ
ルシラン等が好ましく用いられるが、液状光硬化性樹脂
としてビニル系不飽和化合物を用いる場合、特に、アク
リル系モノマー及び/又はアクリル系オリゴマーを用い
る場合、アクリルシラン系シランカップリング剤が最も
効果的である。
エチレン系ラジカル重合性不飽和化合物(ビニル系化合
物)であって、単官能性化合物、多官能性化合物のいづ
れのモノマー及びまたはオリゴマーが用いられる。これ
らの単官能性化合物、多官能性化合物は、特に限定され
るものではなく、以下に液状光硬化性樹脂の代表的なも
のを挙げる。
ルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジンク
ロペンテニルアクリレート、ボルニルアクリレート、ボ
ルニルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、プロピレ
ングリコールアクリレート、アクリルアミド等のアクリ
ル系化合物やビニルピロリドン、酢酸ビニル、スチレン
等が挙げられる。
ールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,4−
ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、ジシクロペンテニルジアクリレート、ポリエス
テルジアクリレート等のアクリル系化合物やジアリルフ
タレート等が挙げられる。
化合物を1種以上を単独又は混合物の形で使用すること
ができる。
開始剤としては、光重合開始剤及び熱重合開始剤が用い
られるが、光重合開始剤としては、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェ
ノン、キサントン、フルオレノン、ベズアルデヒド、フ
ルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミン、カル
バゾール、3−メチルアセトフェノン、ミヒラーケトン
等が代表的なものとして挙げることができるが、これら
に限定されるものではなく、又これらの開始剤は1種ま
たは2種以上を組み合わせて使用することも出来る。更
に必要に応じてアミン系化合物等の増感剤を併用するこ
とも可能である。
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ
クミルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、t−ブチルパーオキサイド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等が代表的なものとして挙げることがで
きる。本発明に使用される重合開始剤又は熱重合開始剤
の使用量は、ビニル系化合物に対してそれぞれ0.1〜
10重量%である。
は、必要に応じて、レベリング剤、界面活性剤、有機高
分子化合物、有機可塑剤、前記以外の有機又は無機の固
体微粒子等の充填剤等を配合してもよい。本発明に用い
られる液状光硬化性樹脂には、必要に応じて他の成分を
配合してもよく、各成分の混合方法は特に限定されるも
のではない。本発明の光学的立体造形用樹脂組成物を光
学的立体造形する場合に使用される光は目的に応じて紫
外線、可視光線、赤外線、レーザー光等が用いられる。
いられる光学的立体造形法の代表的な方法としては、液
状であるこの組成物に所望のパターンを有する硬化層が
得られるように光を選択的に照射して硬化層を形成し、
次いで該硬化層に未硬化液状組成物を供給し、同様に光
を照射して前記の硬化層と連続した硬化層を新たに形成
する積層操作を繰り返すことによって最終的に目的とす
る立体的造形物を得る方法である。
本発明はこれらに限定されるものではない。
トルの三口フラスコにイソホロンジイソシアナートを3
量化したIPDIターポリマー(住友バイエル社製;デ
ィスモジュールZ−4372)1023gとジブチルス
ズラウレート0.076gを仕込み、オイルバスで内温
を65℃にする。予め50℃に保温した側管付き滴下ロ
ートにポリネオペンチレンアジペート(旭電化社製;ア
デカニューエースY9−10)420.1gを仕込む。
す操作を繰り返し、脱気および窒素置換を行う。系内全
体を常圧にし、窒素雰囲気中フラスコ内容物の温度を6
5℃に保ちながら内容物を攪拌しながら滴下ロートより
1時間を掛けてポリネオペンチレンアジペートを滴下す
る。滴下後更に1時間内容物を65℃に保ち攪拌下反応
を継続する。
後、滴下ロートに2−ヒドロキシエチルアクリレート2
54.5gにメチルヒドロキノン0.90gを均質に溶
解混合した液を仕込み、フラスコ内容物の温度が55℃
を越えない範囲で素早く滴下し、その後2時間攪拌下、
反応を継続する。
を内容物が暖かい内にフラスコより取り出す。ここで得
られたウレタンアクリレートオリゴマーはIR及び元素
分析の結果以下の構造式であることを確認した。
下の基を表す。
トルの三口フラスコに合成例で合成したウレタンアクリ
レート1320g、ポリエチレングリコール200ジア
クリレート(ソマール社製;サートマーSR259)1
080g及びエトキシ変性トリメチロールプロパントリ
アクリレート(ソマール社製;サートマーSR454)
480gを仕込み、減圧脱気窒素置換した。内容物を5
0℃に加熱し、約1時間攪拌混合した。
キシ−2−フェニルアセトフェノン(チバカイギー社
製;イルガキュアー651)120gを添加し、完全溶
解するまで混合攪拌する。得られた樹脂組成物にレベリ
ング剤としてスーパーダインV201(竹村油脂(株)
製)14g及びアクリルシランカップリング剤で処理し
た平均粒径30μmのガラスビーズ6420g(樹脂組
成物中50容量%)添加し、一日室温で攪拌脱泡した。
得られた光造形用樹脂組成物の粘度は25℃において1
4,000cpsであった。
W、波長368μm)を前記の如く調合した光造形用樹
脂組成物の表面に対して垂直に、所定のダンベル形状及
び4.0mm×10.0mm×130mmの矩形が得ら
れるように照射した。得られた硬化物に付着の樹脂液を
イソプロピルアルコールで洗浄除去した後、3KWの紫
外線で10分間ポストキュアを行った。得られた試験片
をJIS規格6911に準拠して引っ張り特性及び曲げ
特性を、またJIS規格K7207に準拠して熱変形温
度を測定した。更に体積収縮率は液体樹脂比重及び造形
物樹脂比重を測定して求めた。以下、得られた結果を表
1に示した。
トルの三口フラスコに合成例で合成したウレタンアクリ
レート1320g、ポリエチレングリコール200ジア
クリレート(ソマール社製;サートマーSR259)1
080g及びエトキシ変性トリメチロールプロパントリ
アクリレート(ソマール社製;サートマーSR454)
480gを仕込み、減圧脱気窒素置換した。内容物を5
0℃に加熱し、約1時間攪拌混合した。
キシ−2−フェニルアセトフェノン(チバカイギー社
製;イルガキュアー651)120gを添加し、完全溶
解するまで混合攪拌する。得られた光造形用樹脂組成物
は25℃において1550cpsであった。ここで得ら
れた樹脂組成物を実施例1と同様に試験片を作製し、各
種の物性を測定した。その結果を表1に示した。
シランカップリング剤で処理したガラスビーズを用いて
実施例1と同様にして光造形用樹脂組成物を調合した。
実施例1と同様にして試験片を作製し、同様に物性を測
定した。その結果を表1に示した。
系シランカップリング剤で処理した平均粒径15μmの
ガラスビーズを用いた以外は、実施例1と同様にして光
造形用樹脂組成物を調合した。樹脂粘度は25℃におい
て26000cpsであった。実施例1と同様にして試
験片を作製し、同様に物性を測定して、その結果を表1
に示した。
mのシランカップリング剤未処理のガラスビーズを用い
た以外は、実施例1と同様にして光造形用樹脂組成物を
調合した。樹脂粘度は25℃において25000cps
であった。実施例1と同様にして試験片を作製し、同様
に物性を測定して、その結果を表1に示した。
ートを396g、サートマSR259を324g、サー
トマSR454を144gとり、対照例と同様にして樹
脂組成物を調合した。これにスーパーダインV201を
57g添加し、更に平均粒径30μmのガラスビーズを
5781g(樹脂組成物中75容量%)用い、実施例1
と同様にして光造形用樹脂組成物を調合した。この樹脂
組成物の流動性は極めて悪く、その粘度は25℃におい
て300,000cps以上であった。実施例1と同様
にして試験片を作製し、なんとか物性を測定して、その
結果を表1に示した。
インV201(竹村油脂(株)製)の使用量を7g及び
アクリルシランカップリング剤で処理した平均粒径30
μmのガラスビーズの使用量を714g(樹脂組成物中
10容量%)に代えて調合し、実施例1と同様にして一
日室温で攪拌脱泡した。得られた光造形用樹脂組成物の
粘度は25℃において17,000cpsであった。実
施例1と同様にして試験片を作製し、同様に物性を測定
して、その結果を表1に示した。
場合の実験結果を参考データ(表2)として示す。この
データで示されるように、有機高分子固体微粒子の配合
は、体積収縮率を低下せしめる点では好ましいものと云
えるが、ポリエチレン系のビーズを配合する場合には機
械的特性の点では必ずしも好結果を得ることができな
い。本発明者は、この点についても研究を進め、アクリ
ルシラン系シランカップリング剤で処理した架橋ポリス
チレンビーズやアクリルシラン系シランカップリング剤
で処理した架橋ポリメタクリレート系ビーズのような固
体微粒子を選択する場合には、かなりの機械的特性を備
える成形物を得ることができることを見いだしている。
mのポリエチレンビーズ2358g(液状光硬化性樹脂
組成物中50容量%)を用いた以外は、実施例1と同様
にして光造形用樹脂組成物を調合した。樹脂粘度は25
℃において25000cpsであった。実施例1と同様
にして試験片を作製し、同様に物性を測定して、その結
果を表2に示した。
ズの代わりに平均粒径6μmのポリエチレンビーズ23
58g(液状光硬化性樹脂組成物中50容量%)を用い
た以外は、実施例1と同様にして光造形用樹脂組成物を
調合した。樹脂粘度は25℃において60000cps
であった。実施例1と同様にして試験片を作製し、同様
に物性を測定して、その結果を表2に示した。
ズの代わりに平均粒径10μmの、アクリル酸を6重量
%共重合したポリエチレンビーズ2358g(液状光硬
化性樹脂組成物中50容量%)を用いた以外は、実施例
1と同様にして光造形用樹脂組成物を調合した。樹脂粘
度は25℃において56000cpsであった。実施例
1と同様にして試験片を作製し、同様に物性を測定し
て、その結果を表2に示した。
重量%共重合したポリエチレンビーズの代わりにアクリ
ルシラン系シランカップリング剤で処理した平均粒径1
0μmのアクリル酸を6重量%共重合したポリエチレン
ビーズ2358g(液状光硬化性樹脂組成物中50容量
%)を用いた以外は、実施例1と同様にして光造形用樹
脂組成物を調合した。樹脂粘度は25℃において560
00cpsであった。実施例1と同様にして試験片を作
製し、同様に物性を測定して、その結果を表2に示し
た。
ズの使用量を105g(組成物中4容量%)に代えた以
外は、実施例1と同様にして光造形用樹脂組成物を調合
した。樹脂粘度は25℃において3300cpsであっ
た。実施例1と同様にして試験片を作製し、同様に物性
を測定して、その結果を表2に示した。
ズに代えて平均粒径6μmのポリエチレンビーズを用
い、その使用量を7075g(組成物中75容量%)と
した以外は、実施例1と同様にして光造形用樹脂組成物
を調合を試みた。しかしながら、この樹脂組成物の流動
性は全くなくなり光造形用樹脂組成物として採用するこ
とができなかった。
mの架橋ポリスチレンビーズ2826g(液状光硬化性
樹脂組成物中50容量%)を用い、スーパーダインV2
01を添加しない以外は、実施例1と同様にして光造形
用樹脂組成物を調合した。樹脂粘度は25℃において4
5000cpsであった。実施例1と同様にして試験片
を作製し、同様に物性を測定して、その結果を表2に示
した。
ビーズの代わりにアクリルシラン系シランカップリング
剤で処理した平均粒径15μmの架橋ポリスチレンビー
ズ2826g(液状光硬化性樹脂組成物中50容量%)
を用いた以外は、実施例1と同様にして光造形用樹脂組
成物を調合した。樹脂粘度は25℃において46000
cpsであった。実施例1と同様にして試験片を作製
し、同様に物性を測定して、その結果を表2に示した。
ビーズの代わりに平均粒径13μmの架橋ポリメタクリ
レート系ビーズ2826g(液状光硬化性樹脂組成物中
50容量%)を用いた以外は、実施例1と同様にして光
造形用樹脂組成物を調合した。樹脂粘度は25℃におい
て30000cpsであった。実施例1と同様にして試
験片を作製し、同様に物性を測定して、その結果を表2
に示した。
レート系ビーズの代わりにアクリルシラン系シランカッ
プリング剤で処理した平均粒径20μmの架橋ポリメタ
クリレート系ビーズ2826g(液状光硬化性樹脂組成
物中50容量%)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て光造形用樹脂組成物を調合した。樹脂粘度は25℃に
おいて33000cpsであった。実施例1と同様にし
て試験片を作製し、同様に物性を測定して、その結果を
表2に示した。
の実施例の造形物の体積収縮率は、比較例1に比べて遥
に小さいものが得られ、体積収縮率が大幅に改良されて
いることがわかる。また引張弾性率及び曲げ弾性率が顕
著に向上している。
きく寸法精度がよくないことがわかると共に参考例6の
如くポリエチレンビーズの量を樹脂組成物中75容量%
とした場合には、樹脂混合物の流動性が全くなくなり造
形に使用することができなかった。更に比較例3では引
張強度及び曲げ強度が弱くなり実用性に乏しいものであ
った。
り扱い上好ましい粘度を有し、かつこの組成物から得ら
れる光学的立体造形物は体積収縮率が小さく寸法精度に
優れ、しかも十分高い機械的特性及び耐熱性を有するも
のである。
Claims (4)
- 【請求項1】エチレン系不飽和化合物を主体としたラジ
カル重合性液状光硬化性樹脂に平均粒径3〜70μmの
無機固体微粒子を5〜70容量%配合し、25℃におけ
る粘度が5,000cps〜100,000cpsであ
り、かつ該無機固体微粒子がシランカップリグ剤で処理
されたものであることを特徴とする光学的立体造形用樹
脂組成物。 - 【請求項2】シランカップリグ剤が、アミノシラン、エ
ポキシシラン、アクリルシランからなる群から選ばれた
1種または2種以上である請求項1に記載の光学的立体
造形用樹脂組成物。 - 【請求項3】エチレン系不飽和化合物を主体としたラジ
カル重合性液状光硬化性樹脂が、アクリル系モノマー及
び/又はアクリル系オリゴマーを主体としたラジカル重
合性液状光硬化性樹脂であり、シランカップリング剤が
アクリルシランを含有するシランカップリング剤である
請求項1に記載の光学的造形用樹脂組成物。 - 【請求項4】無機固体微粒子が、ガラスビーズ、タルク
微粒子、酸化珪素微粒子からなる群から選ばれた1種ま
たは2種以上である請求項1〜請求項3のいずれかの1
項に記載の光学的立体造形用樹脂組成物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5196691A JP2687082B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
KR1019940016785A KR100266140B1 (ko) | 1993-07-15 | 1994-07-13 | 광학적 입체 조형용 수지 조성물 |
US08/590,496 US5679722A (en) | 1993-07-15 | 1996-01-24 | Resin composition for production of a three-dimensional object by curing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5196691A JP2687082B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=16361993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5196691A Expired - Lifetime JP2687082B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687082B2 (ja) |
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