JPH11232979A - 回路遮断装置 - Google Patents
回路遮断装置Info
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- JPH11232979A JPH11232979A JP10035117A JP3511798A JPH11232979A JP H11232979 A JPH11232979 A JP H11232979A JP 10035117 A JP10035117 A JP 10035117A JP 3511798 A JP3511798 A JP 3511798A JP H11232979 A JPH11232979 A JP H11232979A
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- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 22
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 claims 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 火薬の爆発力を小さなものに抑えつつ回路の
緊急遮断を確実に行う。 【解決手段】 バッテリポスト3と、電源供給線の接続
されるスタッドボルト10との間にはバスバー17が接
続される。火薬シール部15を収容したハウジング16
には開口20が設けられ、その直前にバスバー17の破
断部27が配される。破断部27は凹部28が形成され
て薄肉とされ、その両側には切欠30が形成される。異
常事態が生ずると、トリガ線19に電流が流れて火薬シ
ール部15内の火薬が爆発する。その爆発力はハウジン
グ16の開口20に向けられ、その開口20の直前の破
断部27が爆発力を前方に向けて受け、鎖線に示すよう
に、凹部28を設けた部分から破断し、また両破断片3
8は切欠30の部分で屈曲しつつ互いに離間するように
開く。これにより電源回路が遮断される。
緊急遮断を確実に行う。 【解決手段】 バッテリポスト3と、電源供給線の接続
されるスタッドボルト10との間にはバスバー17が接
続される。火薬シール部15を収容したハウジング16
には開口20が設けられ、その直前にバスバー17の破
断部27が配される。破断部27は凹部28が形成され
て薄肉とされ、その両側には切欠30が形成される。異
常事態が生ずると、トリガ線19に電流が流れて火薬シ
ール部15内の火薬が爆発する。その爆発力はハウジン
グ16の開口20に向けられ、その開口20の直前の破
断部27が爆発力を前方に向けて受け、鎖線に示すよう
に、凹部28を設けた部分から破断し、また両破断片3
8は切欠30の部分で屈曲しつつ互いに離間するように
開く。これにより電源回路が遮断される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に設けら
れる回路遮断装置に関する。
れる回路遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回路遮断装置としては、ヒュー
ズやヒュージブルリンクを用い、回路に過電流が発生し
た場合にそれらを溶断することで回路を遮断するものが
一般的である。一方、車両に事故が生じた場合等の緊急
時には、瞬時に回路を強制遮断したい場合があり、例え
ば近年急速に普及しつつある電気自動車の電源回路など
では特にそのような要望が大きい。
ズやヒュージブルリンクを用い、回路に過電流が発生し
た場合にそれらを溶断することで回路を遮断するものが
一般的である。一方、車両に事故が生じた場合等の緊急
時には、瞬時に回路を強制遮断したい場合があり、例え
ば近年急速に普及しつつある電気自動車の電源回路など
では特にそのような要望が大きい。
【0003】従来このようなタイプの回路遮断器とし
て、特公昭58−47809号公報には、火薬の爆発力
を利用して回路に介設された導体を強制破断するものが
開示されている。これは、図6に示すように、出力端子
a間に接続されたヒューズbと、火薬cと、この火薬c
を加熱するためのフィラメントdとが、補強された封入
ガラスe内に封入され、入力端子fに電流を加えてフィ
ラメントdを発熱させることで火薬cを爆発させ、その
爆発力を利用してヒューズbを破断させるようになって
おり、任意のタイミングで回路を強制遮断することがで
きる。
て、特公昭58−47809号公報には、火薬の爆発力
を利用して回路に介設された導体を強制破断するものが
開示されている。これは、図6に示すように、出力端子
a間に接続されたヒューズbと、火薬cと、この火薬c
を加熱するためのフィラメントdとが、補強された封入
ガラスe内に封入され、入力端子fに電流を加えてフィ
ラメントdを発熱させることで火薬cを爆発させ、その
爆発力を利用してヒューズbを破断させるようになって
おり、任意のタイミングで回路を強制遮断することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のも
のでは、火薬の爆発力が四方に分散されてその一部のみ
がヒューズbに作用する構造であるため、確実にヒュー
ズbを破断するためには相当に大きな爆発力が要求され
る。そうすると封入ガラスe等の周囲部分も、大きな爆
発力に耐え得るだけの堅牢な構造としたり特殊処理を施
す等の必要があり、コストの増大が避けられないという
問題があった。本発明の回路遮断装置は上記のような事
情に基づいて完成されたものであって、その目的は、火
薬の爆発力を小さなものに抑えつつ回路の緊急遮断を確
実に行えるようにするところにある。
のでは、火薬の爆発力が四方に分散されてその一部のみ
がヒューズbに作用する構造であるため、確実にヒュー
ズbを破断するためには相当に大きな爆発力が要求され
る。そうすると封入ガラスe等の周囲部分も、大きな爆
発力に耐え得るだけの堅牢な構造としたり特殊処理を施
す等の必要があり、コストの増大が避けられないという
問題があった。本発明の回路遮断装置は上記のような事
情に基づいて完成されたものであって、その目的は、火
薬の爆発力を小さなものに抑えつつ回路の緊急遮断を確
実に行えるようにするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、トリガ信号を与え
て爆発可能な火薬を内部に収容し、かつその爆発力を一
方向に向ける開口を設けたハウジングが備えられる一
方、回路の途中に前記火薬の爆発力により破断すべく導
体が介設されて、この導体が前記ハウジングの前記開口
と対向して配置され、かつ前記導体には、破断を助勢す
るための易破断部が形成されている構成としたところに
特徴を有する。請求項2の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記易破断部は、前記導体を薄肉に切欠くことで
形成されているところに特徴を有する。
めの手段として、請求項1の発明は、トリガ信号を与え
て爆発可能な火薬を内部に収容し、かつその爆発力を一
方向に向ける開口を設けたハウジングが備えられる一
方、回路の途中に前記火薬の爆発力により破断すべく導
体が介設されて、この導体が前記ハウジングの前記開口
と対向して配置され、かつ前記導体には、破断を助勢す
るための易破断部が形成されている構成としたところに
特徴を有する。請求項2の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記易破断部は、前記導体を薄肉に切欠くことで
形成されているところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記導体における前記易破断部の側
方には、この導体が前記易破断部から破断された場合の
破断片が開くことを助勢する切欠が設けられているとこ
ろに特徴を有する。請求項4の発明は、請求項1、請求
項2または請求項3の発明において、前記ハウジングに
おける前記開口の設けられた側と反対の面側には、この
ハウジングの移動を規制する規制壁が配設されていると
ころに特徴を有する。
2の発明において、前記導体における前記易破断部の側
方には、この導体が前記易破断部から破断された場合の
破断片が開くことを助勢する切欠が設けられているとこ
ろに特徴を有する。請求項4の発明は、請求項1、請求
項2または請求項3の発明において、前記ハウジングに
おける前記開口の設けられた側と反対の面側には、この
ハウジングの移動を規制する規制壁が配設されていると
ころに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>トリガ信号
を受けて火薬が爆発すると、その爆発力がハウジングの
開口に向けられ、その開口と対向して設けられた導体が
その爆発力を受けることで、易破断部から破断し、回路
が遮断される。火薬の爆発力が一方向に向けられてその
爆発力を効率的に受ける位置に導体が配され、しかも導
体には破断を助勢するための易破断部が設けられている
から、比較的小さな爆発力でも導体を確実に破断するこ
とができる。 <請求項2の発明>導体が薄肉に切り欠かれることで破
断しやすくされている。
を受けて火薬が爆発すると、その爆発力がハウジングの
開口に向けられ、その開口と対向して設けられた導体が
その爆発力を受けることで、易破断部から破断し、回路
が遮断される。火薬の爆発力が一方向に向けられてその
爆発力を効率的に受ける位置に導体が配され、しかも導
体には破断を助勢するための易破断部が設けられている
から、比較的小さな爆発力でも導体を確実に破断するこ
とができる。 <請求項2の発明>導体が薄肉に切り欠かれることで破
断しやすくされている。
【0008】<請求項3の発明>導体が爆発力により易
破断部から破断されると同時に、その爆発力を受けて破
断片が切欠から屈曲して開く。このため、破断部分が再
接触することが確実に防がれる。 <請求項4の発明>火薬が爆発した際に規制壁によりハ
ウジングが後退することが規制され、爆発力が開口から
集中的に発揮される。
破断部から破断されると同時に、その爆発力を受けて破
断片が切欠から屈曲して開く。このため、破断部分が再
接触することが確実に防がれる。 <請求項4の発明>火薬が爆発した際に規制壁によりハ
ウジングが後退することが規制され、爆発力が開口から
集中的に発揮される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電気自動車の電源
回路に適用した実施形態を添付図面に基づいて説明す
る。 <第1実施形態>まず図1ないし図3によって、本発明
の第1実施形態を説明する。図において、符号1は合成
樹脂製のロアケースであって、その平面形状が、図3に
示すように、長方形をなす基板2の上縁左端部に突出部
8を設けた形状となっている。ロアケース1における長
方形の右側の領域における基板2には、電気自動車に搭
載されたバッテリ(図示せず)のバッテリポスト3(図
3の鎖線参照)が挿通される挿通孔4が開口されてい
る。挿通孔4の内部側の口縁には略半円状の壁5が立て
られており、挿通孔4の上には導体からなる接続リング
6が収容可能となっている。
回路に適用した実施形態を添付図面に基づいて説明す
る。 <第1実施形態>まず図1ないし図3によって、本発明
の第1実施形態を説明する。図において、符号1は合成
樹脂製のロアケースであって、その平面形状が、図3に
示すように、長方形をなす基板2の上縁左端部に突出部
8を設けた形状となっている。ロアケース1における長
方形の右側の領域における基板2には、電気自動車に搭
載されたバッテリ(図示せず)のバッテリポスト3(図
3の鎖線参照)が挿通される挿通孔4が開口されてい
る。挿通孔4の内部側の口縁には略半円状の壁5が立て
られており、挿通孔4の上には導体からなる接続リング
6が収容可能となっている。
【0010】ロアケース1における長方形の左側の領域
では、ほぼその周囲に周壁7が形成されており、その中
の奥行き方向の中央部分には、詳しくは後記するケーシ
ング13の収容室12が画成されている。また、突出部
8にはその右側縁に側壁9が立てられており、突出部8
からは、図示しない電源供給線を接続するためのスタッ
ドボルト10が立てられている。
では、ほぼその周囲に周壁7が形成されており、その中
の奥行き方向の中央部分には、詳しくは後記するケーシ
ング13の収容室12が画成されている。また、突出部
8にはその右側縁に側壁9が立てられており、突出部8
からは、図示しない電源供給線を接続するためのスタッ
ドボルト10が立てられている。
【0011】上記した収容室12は、その先端側(図3
の左側)が少し幅狭となった形状に形成されており、そ
の中にケーシング13が収容されている。ケーシング1
3はステンレス製等であって、その先端側に所定のクリ
アランスを持って収容室12内に緊密に収容される箱形
に形成されており、その内部には、先端と上下左右の内
面を覆うようにして絶縁ケース14が嵌められている。
ケーシング13内には、火薬シール部15を収容したハ
ウジング16と、バスバー17(本発明の導体に相当す
る)の一部とが収容されている。
の左側)が少し幅狭となった形状に形成されており、そ
の中にケーシング13が収容されている。ケーシング1
3はステンレス製等であって、その先端側に所定のクリ
アランスを持って収容室12内に緊密に収容される箱形
に形成されており、その内部には、先端と上下左右の内
面を覆うようにして絶縁ケース14が嵌められている。
ケーシング13内には、火薬シール部15を収容したハ
ウジング16と、バスバー17(本発明の導体に相当す
る)の一部とが収容されている。
【0012】火薬シール部15は、フィラメントの周囲
に火薬を配してシール部材内に封入したものである。火
薬シール部15の基端側には、フィラメントと、上記の
バッテリ側に接続されたトリガ線19とを接続する接続
体18が結合されている。ハウジング16は、合成樹脂
によりブロック状に形成され、その内部の基端側に、上
記した火薬シール部15と接続体18とが収容可能とさ
れているとともに、ハウジング16の先端面には、上記
の火薬シール部15に達する開口20が形成されてい
る。
に火薬を配してシール部材内に封入したものである。火
薬シール部15の基端側には、フィラメントと、上記の
バッテリ側に接続されたトリガ線19とを接続する接続
体18が結合されている。ハウジング16は、合成樹脂
によりブロック状に形成され、その内部の基端側に、上
記した火薬シール部15と接続体18とが収容可能とさ
れているとともに、ハウジング16の先端面には、上記
の火薬シール部15に達する開口20が形成されてい
る。
【0013】バスバー17は例えば銅合金等によって形
成されており、図1に示すように、上記したハウジング
16の先端面から両側面の外側を覆うようなU字形部2
1を有している。U字形部21の一端側(図1の手前
側)は、外側に直角曲げたされたのち、その下縁からL
字形部が延出され、その先端に第1接続部22が立ち上
がり形成されている。この第1接続部22は、上記した
接続リング6の接続板26に対して、ボルト24とナッ
ト25により接続可能となっている。U字形部21の他
端側は、同じく外側に直角曲げされたのち、先端側と外
側に二度曲げされ、その外側を向いた部分の下縁に、取
付孔29の開口された第2接続部23が水平姿勢で形成
されている。この第2接続部23は、スタッドボルト1
0に挿通されつつ突出部8上に載置可能となっている。
成されており、図1に示すように、上記したハウジング
16の先端面から両側面の外側を覆うようなU字形部2
1を有している。U字形部21の一端側(図1の手前
側)は、外側に直角曲げたされたのち、その下縁からL
字形部が延出され、その先端に第1接続部22が立ち上
がり形成されている。この第1接続部22は、上記した
接続リング6の接続板26に対して、ボルト24とナッ
ト25により接続可能となっている。U字形部21の他
端側は、同じく外側に直角曲げされたのち、先端側と外
側に二度曲げされ、その外側を向いた部分の下縁に、取
付孔29の開口された第2接続部23が水平姿勢で形成
されている。この第2接続部23は、スタッドボルト1
0に挿通されつつ突出部8上に載置可能となっている。
【0014】そして、バスバー17のU字形部21にお
ける先端片部分(以下破断部27という)には、その長
さ方向の中央の外面側に凹部28が全幅にわたって形成
され、薄肉とされている。また、U字形部21の角の部
分(破断部27の両端)の外面には、切欠30が同じく
全幅に形成されている。
ける先端片部分(以下破断部27という)には、その長
さ方向の中央の外面側に凹部28が全幅にわたって形成
され、薄肉とされている。また、U字形部21の角の部
分(破断部27の両端)の外面には、切欠30が同じく
全幅に形成されている。
【0015】組み付け手順の一例を示すと、火薬シール
部15と接続体18とが結合されつつハウジング16内
の基端側に収容され、このハウジング16がバスバー1
7のU字形部21の内側に嵌められる。これにより、バ
スバー17の破断部27の凹部28を設けた部分(本発
明の易破断部に相当する)が、ハウジング16の開口2
0の直前に位置する。そののち、バスバー17のU字形
部21の外側にケーシング13が嵌められ、後面板32
を当ててかしめることで固定される。そして、このケー
シング13が、バスバー17ともどもロアケース1の収
容室12に嵌められる。なお、ハウジング16の後面側
には、ロアケース1から立ち上がって形成された規制壁
31が当てられている。また、ケーシング13の先端面
と、収容室12の外面には、それぞれ爆風を逃がすガス
抜き窓33,34が形成されている。
部15と接続体18とが結合されつつハウジング16内
の基端側に収容され、このハウジング16がバスバー1
7のU字形部21の内側に嵌められる。これにより、バ
スバー17の破断部27の凹部28を設けた部分(本発
明の易破断部に相当する)が、ハウジング16の開口2
0の直前に位置する。そののち、バスバー17のU字形
部21の外側にケーシング13が嵌められ、後面板32
を当ててかしめることで固定される。そして、このケー
シング13が、バスバー17ともどもロアケース1の収
容室12に嵌められる。なお、ハウジング16の後面側
には、ロアケース1から立ち上がって形成された規制壁
31が当てられている。また、ケーシング13の先端面
と、収容室12の外面には、それぞれ爆風を逃がすガス
抜き窓33,34が形成されている。
【0016】バスバー17の第1接続部22は、バッテ
リポスト3の挿通孔4の近辺に位置し、接続リング6の
接続板26にボルト24とナット25により仮組みされ
る。第2接続部23は、取付孔29がスタッドボルト1
0に挿通されつつ突出部8上に載置される。また、ハウ
ジング16から引き出されたトリガ線19は、挿通孔4
の回りから周壁7にわたって形成された案内溝36に嵌
められて外部に導出される。
リポスト3の挿通孔4の近辺に位置し、接続リング6の
接続板26にボルト24とナット25により仮組みされ
る。第2接続部23は、取付孔29がスタッドボルト1
0に挿通されつつ突出部8上に載置される。また、ハウ
ジング16から引き出されたトリガ線19は、挿通孔4
の回りから周壁7にわたって形成された案内溝36に嵌
められて外部に導出される。
【0017】このように組み付けられたロアケース1
が、バッテリポスト3を挿通孔4から接続リング6に通
しつつバッテリの上面に載置され、ボルト24・ナット
25を締め付けると、接続リング6が縮径してバッテリ
ポスト3に固定され、併せて接続リング6を介してバッ
テリポスト3とバスバー17の第1接続部22が接続さ
れる。またスタッドボルト10には、図示しない電源供
給線の接続端が嵌められて、ナット(図示せず)により
第2接続部23に押し付けられつつ固定され、これによ
り、バッテリからバスバー17を介して電源供給線に至
る電源回路が構成される。また、トリガ線19もバッテ
リ側に接続される。最後に、ロアケース1の上面に図示
しない蓋状のアパーケースが被せられて固定される。
が、バッテリポスト3を挿通孔4から接続リング6に通
しつつバッテリの上面に載置され、ボルト24・ナット
25を締め付けると、接続リング6が縮径してバッテリ
ポスト3に固定され、併せて接続リング6を介してバッ
テリポスト3とバスバー17の第1接続部22が接続さ
れる。またスタッドボルト10には、図示しない電源供
給線の接続端が嵌められて、ナット(図示せず)により
第2接続部23に押し付けられつつ固定され、これによ
り、バッテリからバスバー17を介して電源供給線に至
る電源回路が構成される。また、トリガ線19もバッテ
リ側に接続される。最後に、ロアケース1の上面に図示
しない蓋状のアパーケースが被せられて固定される。
【0018】この第1実施形態は上記のような構造であ
って、続いてその作用を説明する。車両の事故等の発生
に伴い異常信号が送出されると、トリガ線19に電流が
流れて火薬シール部15内のフィラメントが発熱するこ
とで火薬が爆発する。ハウジング16はその後面側が規
制壁31で受けられて後退が阻止されているため、爆発
力は主にハウジング16の開口20に向けられ、その開
口20と対向して設けられたバスバー17の破断部27
がその爆発力を前方に向けて受け、図3の鎖線に示すよ
うに、凹部28を設けた部分から破断し、また両破断片
38は、切欠30の部分で屈曲しつつ互いに離間するよ
うに開く。これにより電源回路が遮断される。なお爆風
は、ガス抜き窓33,34から外部に抜かれる。
って、続いてその作用を説明する。車両の事故等の発生
に伴い異常信号が送出されると、トリガ線19に電流が
流れて火薬シール部15内のフィラメントが発熱するこ
とで火薬が爆発する。ハウジング16はその後面側が規
制壁31で受けられて後退が阻止されているため、爆発
力は主にハウジング16の開口20に向けられ、その開
口20と対向して設けられたバスバー17の破断部27
がその爆発力を前方に向けて受け、図3の鎖線に示すよ
うに、凹部28を設けた部分から破断し、また両破断片
38は、切欠30の部分で屈曲しつつ互いに離間するよ
うに開く。これにより電源回路が遮断される。なお爆風
は、ガス抜き窓33,34から外部に抜かれる。
【0019】すなわち本実施形態では、火薬の爆発力が
ハウジング16の開口20から一方向に向けられて、そ
の爆発力を効率的に受ける位置にバスバー17の破断部
27が配され、しかも破断部27には破断を助勢するた
めの凹部28が設けられているから、比較的小さな爆発
力でも破断部27を確実に破断することができる。それ
に伴い、ハウジング16等の構造を比較的簡単なものに
まとめることができる。
ハウジング16の開口20から一方向に向けられて、そ
の爆発力を効率的に受ける位置にバスバー17の破断部
27が配され、しかも破断部27には破断を助勢するた
めの凹部28が設けられているから、比較的小さな爆発
力でも破断部27を確実に破断することができる。それ
に伴い、ハウジング16等の構造を比較的簡単なものに
まとめることができる。
【0020】また破断部27が破断されると同時に、爆
発力を受けて破断片が切欠30から屈曲して開くから、
破断部27が再接触することが確実に防がれる。なお、
両破断片38が開いたとき、その先端がケーシング13
の内面に接触するおそれがあるが、接触部分のケーシン
グ13の内面には絶縁ケース14が配されているから、
バスバー17が導通してしまうことはない。また、破断
部27を備えたバスバー17を直接にバッテリポスト3
に接続する構造であるから、バッテリポスト3から引き
出された電源供給線の途中位置にわざわざ専用の破断用
導体を接続するような場合と比較すると、構造が簡単と
なって省スペース化も図ることができる。
発力を受けて破断片が切欠30から屈曲して開くから、
破断部27が再接触することが確実に防がれる。なお、
両破断片38が開いたとき、その先端がケーシング13
の内面に接触するおそれがあるが、接触部分のケーシン
グ13の内面には絶縁ケース14が配されているから、
バスバー17が導通してしまうことはない。また、破断
部27を備えたバスバー17を直接にバッテリポスト3
に接続する構造であるから、バッテリポスト3から引き
出された電源供給線の途中位置にわざわざ専用の破断用
導体を接続するような場合と比較すると、構造が簡単と
なって省スペース化も図ることができる。
【0021】<第2実施形態>図4及び図5は本発明の
第2実施形態を示す。上記第1実施形態では、回路遮断
装置が、バッテリにおけるバッテリポスト3の立てられ
た面上でその一部を外部に突出させた状態で取り付けら
れるようになっている。一方この第2実施形態では、回
路遮断装置が、バッテリにおけるバッテリポスト3の立
てられた面と、その面と隣合う面にわたって取り付けら
れるようにし、バッテリの回りのスペース等に応じて、
その取り付け等がし易いようにされている。
第2実施形態を示す。上記第1実施形態では、回路遮断
装置が、バッテリにおけるバッテリポスト3の立てられ
た面上でその一部を外部に突出させた状態で取り付けら
れるようになっている。一方この第2実施形態では、回
路遮断装置が、バッテリにおけるバッテリポスト3の立
てられた面と、その面と隣合う面にわたって取り付けら
れるようにし、バッテリの回りのスペース等に応じて、
その取り付け等がし易いようにされている。
【0022】すなわち、バッテリポスト3の挿通孔4を
設けた部分41と、火薬シール部15等を収容したケー
シング13とスタッドボルト10とを設けた部分42と
が、互いに直角をなすような形状に形成されている。し
たがって、第2実施形態の回路遮断装置は、バッテリポ
スト3の立てられた面と、そこと隣合う面の角に当てら
れるようにして取り付け可能である。
設けた部分41と、火薬シール部15等を収容したケー
シング13とスタッドボルト10とを設けた部分42と
が、互いに直角をなすような形状に形成されている。し
たがって、第2実施形態の回路遮断装置は、バッテリポ
スト3の立てられた面と、そこと隣合う面の角に当てら
れるようにして取り付け可能である。
【0023】なお、上記の構造の変更に伴い、ハウジン
グやバスバー等の形状も変更されているが、基本的な機
能や配置関係は上記第1実施形態と同様であるので、第
1実施形態のものと同一機能を有する部位については、
同一符号もしくは第1実施形態の符号に添え字「A」を
付けた符号を付すことによって、改めての説明は省略す
る。
グやバスバー等の形状も変更されているが、基本的な機
能や配置関係は上記第1実施形態と同様であるので、第
1実施形態のものと同一機能を有する部位については、
同一符号もしくは第1実施形態の符号に添え字「A」を
付けた符号を付すことによって、改めての説明は省略す
る。
【0024】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)導体の易破断部を構成する手段としては、上記実
施形態の他に、導体にミシン目を入れるようにしてもよ
い。 (2)本発明は、上記実施形態に例示した電気自動車の
電源回路に限らず、緊急遮断の必要とされる回路全般に
広く適用することができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)導体の易破断部を構成する手段としては、上記実
施形態の他に、導体にミシン目を入れるようにしてもよ
い。 (2)本発明は、上記実施形態に例示した電気自動車の
電源回路に限らず、緊急遮断の必要とされる回路全般に
広く適用することができる。
【図1】本発明の第1実施形態の分解斜視図
【図2】その一部切欠斜視図
【図3】その一部切欠平面図
【図4】第2実施形態の正面図
【図5】その平面図
【図6】従来例の断面図
3…バッテリポスト 10…スタッドボルト 15…火薬シール部 16…ハウジング 17…バスバー 19…トリガ線 20…開口 27…破断部 28…凹部 30…切欠 31…規制壁 38…破断片 16A…ハウジング 17A…バスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮▲崎▼ 順之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松丸 彰男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 トリガ信号を与えて爆発可能な火薬を内
部に収容し、かつその爆発力を一方向に向ける開口を設
けたハウジングが備えられる一方、回路の途中に前記火
薬の爆発力により破断すべく導体が介設されて、この導
体が前記ハウジングの前記開口と対向して配置され、か
つ前記導体には、破断を助勢するための易破断部が形成
されていることを特徴とする回路遮断装置。 - 【請求項2】 前記易破断部は、前記導体を薄肉に切欠
くことで形成されていることを特徴とする請求項1記載
の回路遮断装置。 - 【請求項3】 前記導体における前記易破断部の側方に
は、この導体が前記易破断部から破断された場合の破断
片が開くことを助勢する切欠が設けられていることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の回路遮断装置。 - 【請求項4】 前記ハウジングにおける前記開口の設け
られた側と反対の面側には、このハウジングの移動を規
制する規制壁が配設されていることを特徴とする請求項
1、請求項2または請求項3記載の回路遮断装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10035117A JPH11232979A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 回路遮断装置 |
US09/247,861 US6222439B1 (en) | 1998-02-17 | 1999-02-11 | Circuit breaking device |
CNB991058887A CN1155038C (zh) | 1998-02-17 | 1999-02-15 | 断路装置 |
DE69913399T DE69913399T2 (de) | 1998-02-17 | 1999-02-16 | Schaltvorrichtung |
EP99103050A EP0936647B1 (en) | 1998-02-17 | 1999-02-16 | Circuit breaking device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10035117A JPH11232979A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 回路遮断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11232979A true JPH11232979A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12432997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10035117A Pending JPH11232979A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 回路遮断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11232979A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6344788B1 (en) * | 1998-12-30 | 2002-02-05 | Pyroalliance | Pyrotechnically operated electrical contactor |
WO2019035440A1 (ja) | 2017-08-18 | 2019-02-21 | 株式会社ダイセル | 発射体の組立体と電気回路遮断装置 |
CN109416998A (zh) * | 2016-06-29 | 2019-03-01 | 株式会社大赛璐 | 电路切断装置 |
US10229801B2 (en) | 2014-10-29 | 2019-03-12 | Daicel Corporation | Electric circuit breaker device |
EP3480839A4 (en) * | 2016-06-29 | 2020-02-19 | Daicel Corporation | ELECTRIC CIRCUIT BREAKER |
DE112018004650T5 (de) | 2017-09-12 | 2020-06-04 | Daicel Corporation | Elektrische Schutzschaltervorrichtung |
DE112018005130T5 (de) | 2017-09-15 | 2020-07-02 | Daicel Corporation | Elektrische schutzschaltvorrichtung |
DE112018005123T5 (de) | 2017-09-15 | 2020-07-02 | Daicel Corporation | Elektro-kreis-unterbrecher-vorrichtung |
DE112018005164T5 (de) | 2017-09-15 | 2020-07-02 | Daicel Corporation | Elektro-kreis-unterbrecher-vorrichtung |
DE112020001016T5 (de) | 2019-03-01 | 2021-11-11 | Daicel Corporation | Projektil-Anordnung und Elektro-Kreis-Unterbrecher-Vorrichtung |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10035117A patent/JPH11232979A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10832882B2 (en) | 2016-06-29 | 2020-11-10 | Daicel Corporation | Electric circuit breaker device |
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US10685799B2 (en) | 2016-06-29 | 2020-06-16 | Daicel Corporation | Electric circuit breaker device |
WO2019035440A1 (ja) | 2017-08-18 | 2019-02-21 | 株式会社ダイセル | 発射体の組立体と電気回路遮断装置 |
US10910181B2 (en) | 2017-08-18 | 2021-02-02 | Daicel Corporation | Projectile assembly and electric circuit breaker device |
DE112018004650T5 (de) | 2017-09-12 | 2020-06-04 | Daicel Corporation | Elektrische Schutzschaltervorrichtung |
US11158472B2 (en) | 2017-09-12 | 2021-10-26 | Daicel Corporation | Electric circuit breaker device |
DE112018005123T5 (de) | 2017-09-15 | 2020-07-02 | Daicel Corporation | Elektro-kreis-unterbrecher-vorrichtung |
DE112018005164T5 (de) | 2017-09-15 | 2020-07-02 | Daicel Corporation | Elektro-kreis-unterbrecher-vorrichtung |
US10971318B2 (en) | 2017-09-15 | 2021-04-06 | Daicel Corporation | Electric circuit breaker device |
US11004635B2 (en) | 2017-09-15 | 2021-05-11 | Daicel Corporation | Electric circuit breaker device |
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