JPH10241522A - 車両用の電気回路遮断装置 - Google Patents
車両用の電気回路遮断装置Info
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- JPH10241522A JPH10241522A JP9046219A JP4621997A JPH10241522A JP H10241522 A JPH10241522 A JP H10241522A JP 9046219 A JP9046219 A JP 9046219A JP 4621997 A JP4621997 A JP 4621997A JP H10241522 A JPH10241522 A JP H10241522A
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単かつコンパクトな構成で車両の衝突時に
その電気回路を迅速に遮断する。 【解決手段】 車両の電気回路を遮断する車両用の電気
回路遮断装置において、爆発により上記電気回路5の一
部(被破断部)17を破断する火薬およびこの火薬を加
熱して爆発させる起爆手段を有する回路破断部6と、車
両が衝突したことを検出する衝突検出手段7と、この衝
突検出手段7の検出信号に応じて上記起爆手段に起爆用
電流を供給することにより火薬を爆発させるように制御
する制御手段8とを設けた。
その電気回路を迅速に遮断する。 【解決手段】 車両の電気回路を遮断する車両用の電気
回路遮断装置において、爆発により上記電気回路5の一
部(被破断部)17を破断する火薬およびこの火薬を加
熱して爆発させる起爆手段を有する回路破断部6と、車
両が衝突したことを検出する衝突検出手段7と、この衝
突検出手段7の検出信号に応じて上記起爆手段に起爆用
電流を供給することにより火薬を爆発させるように制御
する制御手段8とを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突時に、
電気回路を自動的に遮断する車両用の電気回路遮断装置
に関するものである。
電気回路を自動的に遮断する車両用の電気回路遮断装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開昭56−357号公報
に示されるように、バッテリーから密閉型メインヒュー
ズを経て負荷に給電を行う回路の、上記メインヒューズ
の負荷端側とアース間にヒューズ接地スイッチを設け、
また上記メインヒューズの負荷端側とアース間に上記ヒ
ューズ接地スイッチを閉とする操作を行うスイッチ制御
器を設け、このスイッチ制御器には自動車の衝突時にこ
の制御部を作動させる衝突時検出センサを接続し、自動
車衝突時に上記ヒューズ接地スイッチを閉じて密閉型の
メインヒューズに大電流を流すことにより、このメイン
ヒューズを溶断して自動車の負荷に対する電流の供給を
遮断することが行われている。
に示されるように、バッテリーから密閉型メインヒュー
ズを経て負荷に給電を行う回路の、上記メインヒューズ
の負荷端側とアース間にヒューズ接地スイッチを設け、
また上記メインヒューズの負荷端側とアース間に上記ヒ
ューズ接地スイッチを閉とする操作を行うスイッチ制御
器を設け、このスイッチ制御器には自動車の衝突時にこ
の制御部を作動させる衝突時検出センサを接続し、自動
車衝突時に上記ヒューズ接地スイッチを閉じて密閉型の
メインヒューズに大電流を流すことにより、このメイン
ヒューズを溶断して自動車の負荷に対する電流の供給を
遮断することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
電気回路遮断装置では、自動車衝突時に衝突時検出セン
サを構成する衝突時作動スイッチが閉となって上記スイ
ッチ制御器によりヒューズ接地スイッチが閉じられてメ
インヒューズに大電流が流れ始めた後、このメインヒュ
ーズが溶断されるまでに所定の時間を要するため、迅速
に電気回路を遮断することができない。特に、上記メイ
ンヒューズからなるヒュージブルリンクを溶断して電気
回路を遮断するためには、その溶断に長時間を要すると
いう問題があった。
電気回路遮断装置では、自動車衝突時に衝突時検出セン
サを構成する衝突時作動スイッチが閉となって上記スイ
ッチ制御器によりヒューズ接地スイッチが閉じられてメ
インヒューズに大電流が流れ始めた後、このメインヒュ
ーズが溶断されるまでに所定の時間を要するため、迅速
に電気回路を遮断することができない。特に、上記メイ
ンヒューズからなるヒュージブルリンクを溶断して電気
回路を遮断するためには、その溶断に長時間を要すると
いう問題があった。
【0004】また、上記スイッチ制御器を構成する自己
保持リレーは、車両の振動に応じて誤作動したり、メイ
ンヒューズが溶断される前にリレーの接点部が壊れたり
するのを防止するとともに、電気回路の短絡時に車両用
電源から供給される大電流に耐え得るようにするため、
接点容量の大きいものを使用する必要がある。このた
め、上記自己保持リレーが大型化することが避けられ
ず、この自己保持リレーを車両に搭載する際に、そのス
ペースを確保することが困難になるという問題がある。
保持リレーは、車両の振動に応じて誤作動したり、メイ
ンヒューズが溶断される前にリレーの接点部が壊れたり
するのを防止するとともに、電気回路の短絡時に車両用
電源から供給される大電流に耐え得るようにするため、
接点容量の大きいものを使用する必要がある。このた
め、上記自己保持リレーが大型化することが避けられ
ず、この自己保持リレーを車両に搭載する際に、そのス
ペースを確保することが困難になるという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、簡単か
つコンパクトな構成で車両の衝突時にその電気回路を迅
速に遮断することができる車両用の電気回路遮断装置を
提供することを目的としている。
つコンパクトな構成で車両の衝突時にその電気回路を迅
速に遮断することができる車両用の電気回路遮断装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車両の電気回路を遮断する車両用の電気回路遮断装置に
おいて、爆発により上記電気回路の一部を破断する火薬
およびこの火薬を通電により爆発させる起爆手段を有す
る回路破断部と、車両が衝突したことを検出する衝突検
出手段と、この衝突検出手段の検出信号に応じて上記起
爆手段に起爆用電流を供給することにより火薬を爆発さ
せるように制御する制御手段とを備えたものである。
車両の電気回路を遮断する車両用の電気回路遮断装置に
おいて、爆発により上記電気回路の一部を破断する火薬
およびこの火薬を通電により爆発させる起爆手段を有す
る回路破断部と、車両が衝突したことを検出する衝突検
出手段と、この衝突検出手段の検出信号に応じて上記起
爆手段に起爆用電流を供給することにより火薬を爆発さ
せるように制御する制御手段とを備えたものである。
【0007】上記構成によれば、車両の衝突時に衝突検
出手段から出力される検出信号に応じ、起爆手段に起爆
用電流が供給されて加熱される等により、火薬が爆発し
て電気回路の一部が瞬時に破断され、この電気回路に設
けられた車両用負荷に電流が流れてこの車両用負荷が損
傷すること等が効果的に防止されることになる。
出手段から出力される検出信号に応じ、起爆手段に起爆
用電流が供給されて加熱される等により、火薬が爆発し
て電気回路の一部が瞬時に破断され、この電気回路に設
けられた車両用負荷に電流が流れてこの車両用負荷が損
傷すること等が効果的に防止されることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の車両用の電気回路遮断装置において、複数の車両用負
荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源とを接
続する給電線の一部を破断するように火薬を配設したも
のである。
の車両用の電気回路遮断装置において、複数の車両用負
荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源とを接
続する給電線の一部を破断するように火薬を配設したも
のである。
【0009】上記構成によれば、車両の衝突時に衝突検
出手段から出力される検出信号に応じ、起爆手段に起爆
用電流が供給されることにより、火薬が爆発して上記給
電線が瞬時に破断され、この給電線から分岐する各電気
配線に接続された複数の車両用負荷に電流が流れること
がそれぞれ防止されることになる。
出手段から出力される検出信号に応じ、起爆手段に起爆
用電流が供給されることにより、火薬が爆発して上記給
電線が瞬時に破断され、この給電線から分岐する各電気
配線に接続された複数の車両用負荷に電流が流れること
がそれぞれ防止されることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1記載
の車両用の電気回路遮断装置において、複数の車両用負
荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源とを接
続する給電線に設けられたヒュージブルリンクを破断す
るように火薬を配設したものである。
の車両用の電気回路遮断装置において、複数の車両用負
荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源とを接
続する給電線に設けられたヒュージブルリンクを破断す
るように火薬を配設したものである。
【0011】上記構成によれば、車両の衝突時に衝突検
出手段から出力される検出信号に応じ、起爆手段に起爆
用電流が供給されることにより、火薬が爆発して上記給
電線に設けられたヒュージブルリンクが瞬時に破断さ
れ、この給電線から分岐する電気配線に接続された複数
の車両用負荷に電流が流れることがそれぞれ防止される
ことになる。
出手段から出力される検出信号に応じ、起爆手段に起爆
用電流が供給されることにより、火薬が爆発して上記給
電線に設けられたヒュージブルリンクが瞬時に破断さ
れ、この給電線から分岐する電気配線に接続された複数
の車両用負荷に電流が流れることがそれぞれ防止される
ことになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
電気回路遮断装置を有する車両の電気回路を示してい
る。上記電気回路遮断装置は、複数の車両用負荷1にそ
れぞれ接続された電気配線2の集合部3と、車両用電源
4とを接続する給電線5の一部を破断して電気回路を遮
断する回路破断部6と、車両が衝突したことを検出する
衝突検出手段7と、この衝突検出手段7の検出信号に応
じて上記回路破断部6を作動させるように制御する制御
手段8とを備えいてる。
電気回路遮断装置を有する車両の電気回路を示してい
る。上記電気回路遮断装置は、複数の車両用負荷1にそ
れぞれ接続された電気配線2の集合部3と、車両用電源
4とを接続する給電線5の一部を破断して電気回路を遮
断する回路破断部6と、車両が衝突したことを検出する
衝突検出手段7と、この衝突検出手段7の検出信号に応
じて上記回路破断部6を作動させるように制御する制御
手段8とを備えいてる。
【0013】上記回路破断部6は、図2および図3に示
すように、給電線5の保持部材9と、この保持部材9内
に設置された火薬シール部10と、保持部材9の周囲を
囲繞するハウジング11とを有している。上記保持部材
9は、上部に爆破用開口部12が形成されるとともに、
その下方に火薬シール部10を設置するすための開口部
13が形成された本体部14と、取付ボルト15によっ
て上記ハウジング11に取り付けられる取付部16とか
らなり、絶縁性を有する素材、例えばセラミック材また
はガラスフィラー入りナイロン樹脂やPPS樹脂等の耐
熱性を有する高強度の合成樹脂材等によって形成されて
いる。
すように、給電線5の保持部材9と、この保持部材9内
に設置された火薬シール部10と、保持部材9の周囲を
囲繞するハウジング11とを有している。上記保持部材
9は、上部に爆破用開口部12が形成されるとともに、
その下方に火薬シール部10を設置するすための開口部
13が形成された本体部14と、取付ボルト15によっ
て上記ハウジング11に取り付けられる取付部16とか
らなり、絶縁性を有する素材、例えばセラミック材また
はガラスフィラー入りナイロン樹脂やPPS樹脂等の耐
熱性を有する高強度の合成樹脂材等によって形成されて
いる。
【0014】上記保持部材9の爆破用開口部12内に
は、被破断部17が水平に設置され、この被破断部17
の両端部が、上記保持部材9の本体部14を貫通して上
方に伸びる給電線5,5の上端部に蓄熱体18を介して
取り付けられている。上記被破断部17は、火薬シール
部10内に設けられた火薬21の爆発力によって確実に
破断されるように薄肉に形成されたヒュージブルリンク
からなり、過電流の発生時にも溶断されるようになって
いる。
は、被破断部17が水平に設置され、この被破断部17
の両端部が、上記保持部材9の本体部14を貫通して上
方に伸びる給電線5,5の上端部に蓄熱体18を介して
取り付けられている。上記被破断部17は、火薬シール
部10内に設けられた火薬21の爆発力によって確実に
破断されるように薄肉に形成されたヒュージブルリンク
からなり、過電流の発生時にも溶断されるようになって
いる。
【0015】上記火薬シール部10は、両端に導線19
がそれぞれ接続された電気ヒータ線20からなる起爆手
段と、その周囲に配設された火薬21とをシール部材2
2に封入してなり、上記両導線19,19はシール部材
22を貫通してその下方に導出されている。このシール
部材22は、エポキシ樹脂材やゴム状樹脂材が好適であ
り、上記電気ヒータ線20および火薬21を内包した状
態でこれらと一体に直接的もしくは間接的にモールド成
形されている。そして、火薬シール部10は、上記保持
部材9の開口部13内に挿入されるとともに、その下方
にエポキシ樹脂材23が充填されることにより、火薬シ
ール部10の下方部が閉塞されている。
がそれぞれ接続された電気ヒータ線20からなる起爆手
段と、その周囲に配設された火薬21とをシール部材2
2に封入してなり、上記両導線19,19はシール部材
22を貫通してその下方に導出されている。このシール
部材22は、エポキシ樹脂材やゴム状樹脂材が好適であ
り、上記電気ヒータ線20および火薬21を内包した状
態でこれらと一体に直接的もしくは間接的にモールド成
形されている。そして、火薬シール部10は、上記保持
部材9の開口部13内に挿入されるとともに、その下方
にエポキシ樹脂材23が充填されることにより、火薬シ
ール部10の下方部が閉塞されている。
【0016】上記ハウジング11は、保持部材9の取付
部16がねじ止めされる底面板24と、この底面板24
に上方から外嵌される上部カバー25と、この上部カバ
ー25に下方から外嵌される下部カバー26とからな
り、この下部カバー26および上記底面板24は、合成
樹脂材等の絶縁体によって形成され、上記上部カバー2
5は、合成樹脂材または金属材によって形成されてい
る。
部16がねじ止めされる底面板24と、この底面板24
に上方から外嵌される上部カバー25と、この上部カバ
ー25に下方から外嵌される下部カバー26とからな
り、この下部カバー26および上記底面板24は、合成
樹脂材等の絶縁体によって形成され、上記上部カバー2
5は、合成樹脂材または金属材によって形成されてい
る。
【0017】上記上部カバー25は、下部内面に保持部
材9の取付部16の上面に当接する段部27が形成され
た筒状部28と、その上面を覆う上面部29とからな
り、この上面部29の中央部には、複数個のエア抜き孔
30が形成されている。また、上記上面板29の下面に
は、優れた耐熱性および熱伝導性を有する網状金属材ま
たは多孔質金属材からなるフィルター31が取り付けら
れるとともに、上面板29の上面には、上記火薬21の
爆発力によって容易に破断し得る程度の強度を有する防
水性シート材32が取り付けられている。
材9の取付部16の上面に当接する段部27が形成され
た筒状部28と、その上面を覆う上面部29とからな
り、この上面部29の中央部には、複数個のエア抜き孔
30が形成されている。また、上記上面板29の下面に
は、優れた耐熱性および熱伝導性を有する網状金属材ま
たは多孔質金属材からなるフィルター31が取り付けら
れるとともに、上面板29の上面には、上記火薬21の
爆発力によって容易に破断し得る程度の強度を有する防
水性シート材32が取り付けられている。
【0018】上記下部カバー26は、上部カバー25の
下端開口部を覆う底壁部33と、上部カバー25の下部
外周面を覆う側壁部34とからなり、この側壁部34が
取付ボルト35によって上部カバー25の筒状部28に
ねじ止めされるとともに、上記底壁部33が車体側取付
部36にねじ止め等の手段で固定されるように構成され
ている。
下端開口部を覆う底壁部33と、上部カバー25の下部
外周面を覆う側壁部34とからなり、この側壁部34が
取付ボルト35によって上部カバー25の筒状部28に
ねじ止めされるとともに、上記底壁部33が車体側取付
部36にねじ止め等の手段で固定されるように構成され
ている。
【0019】上記被破断部17に接続された給電線5,
5は、ハウジング11の底面板24および下部カバー2
6の底壁部33に形成された透孔を介して外方に導出さ
れ、その一方の端部が車両用電源4に接続されるととも
に、他方の端部が上記集合部3に接続されている。ま
た、上記火薬シール部10の電気ヒータ線20からなる
起爆手段に接続された導線19,19は、接続コネクタ
37および導線58,58を介して上記制御手段8に接
続されている。
5は、ハウジング11の底面板24および下部カバー2
6の底壁部33に形成された透孔を介して外方に導出さ
れ、その一方の端部が車両用電源4に接続されるととも
に、他方の端部が上記集合部3に接続されている。ま
た、上記火薬シール部10の電気ヒータ線20からなる
起爆手段に接続された導線19,19は、接続コネクタ
37および導線58,58を介して上記制御手段8に接
続されている。
【0020】上記接続コネクタ37は、図4に示すよう
に、上記導線19,19を介して火薬シール部10の電
気ヒータ線20に接続された左右一対の雌端子38を有
する雌型コネクタ39と、上記雌端子38に結合される
一対の雄端子40を有する雄型コネクタ41とからな
り、両コネクタ39,41を連結して上記両端子38,
40を結合することにより、雄端子38に接続された導
線58,58と上記導線19,19とを導通状態とする
ように構成されている。
に、上記導線19,19を介して火薬シール部10の電
気ヒータ線20に接続された左右一対の雌端子38を有
する雌型コネクタ39と、上記雌端子38に結合される
一対の雄端子40を有する雄型コネクタ41とからな
り、両コネクタ39,41を連結して上記両端子38,
40を結合することにより、雄端子38に接続された導
線58,58と上記導線19,19とを導通状態とする
ように構成されている。
【0021】上記雌型コネクタ39内には、左右の雌端
子38に圧接される圧接部42を備えた導電体からなる
短絡板43によって互いに連結され、上記雄コネクタ4
1の非連結時に、短絡板43を介して左右の雌端子38
が接続されることにより、火薬シール部10の電気ヒー
タ線20からなる起爆手段が短絡状態となるように構成
されている。また、上記雄型コネクタ41内には、両コ
ネクタ39,41の連結時に、雌型コネクタ39の雌端
子38と、上記短絡板43の圧接部42との間に挿入さ
れてこの圧接部42を雌端子38から離間させることに
より、上記電気ヒータ線20の短絡状態を解除するよう
に構成された絶縁体からなる突部44が突設されてい
る。
子38に圧接される圧接部42を備えた導電体からなる
短絡板43によって互いに連結され、上記雄コネクタ4
1の非連結時に、短絡板43を介して左右の雌端子38
が接続されることにより、火薬シール部10の電気ヒー
タ線20からなる起爆手段が短絡状態となるように構成
されている。また、上記雄型コネクタ41内には、両コ
ネクタ39,41の連結時に、雌型コネクタ39の雌端
子38と、上記短絡板43の圧接部42との間に挿入さ
れてこの圧接部42を雌端子38から離間させることに
より、上記電気ヒータ線20の短絡状態を解除するよう
に構成された絶縁体からなる突部44が突設されてい
る。
【0022】上記制御手段8は、車両の衝突時に乗員を
保護するためのエアバッグ装置に用いられる衝撃加速度
検出用のGセンサ等からなる衝突検出手段7から入力さ
れる検出信号に応じて車体が衝突したことが確認された
場合に、上記導線58,19を介して電気ヒータ線20
に起爆用電流を供給することにより、この電気ヒータ線
20を加熱して火薬21を爆発させるように構成されて
いる。
保護するためのエアバッグ装置に用いられる衝撃加速度
検出用のGセンサ等からなる衝突検出手段7から入力さ
れる検出信号に応じて車体が衝突したことが確認された
場合に、上記導線58,19を介して電気ヒータ線20
に起爆用電流を供給することにより、この電気ヒータ線
20を加熱して火薬21を爆発させるように構成されて
いる。
【0023】上記構成において、車両が衝突事故にあっ
た場合には、制御手段8から上記電気ヒータ線20から
なる起爆手段に起爆用電流が供給されて上記電気ヒータ
線20が加熱されることにより、火薬21の温度が上昇
して爆発する。そして、上記火薬21の爆発力により、
その上方に設置された上記被破断部17が破断されて上
記給電線5と電気配線2との導通状態が瞬時に遮断され
ることになる。
た場合には、制御手段8から上記電気ヒータ線20から
なる起爆手段に起爆用電流が供給されて上記電気ヒータ
線20が加熱されることにより、火薬21の温度が上昇
して爆発する。そして、上記火薬21の爆発力により、
その上方に設置された上記被破断部17が破断されて上
記給電線5と電気配線2との導通状態が瞬時に遮断され
ることになる。
【0024】したがって、メインヒューズに大電流を流
してこのメインヒューズを溶断することにより、車両用
の電気回路を遮断状態とするように構成された従来例に
比べ、上記電気回路を迅速に遮断して車両用負荷1に電
流が流れるのを防止し、この車両用負荷1が損傷するこ
と等を効果的に防止することができる。
してこのメインヒューズを溶断することにより、車両用
の電気回路を遮断状態とするように構成された従来例に
比べ、上記電気回路を迅速に遮断して車両用負荷1に電
流が流れるのを防止し、この車両用負荷1が損傷するこ
と等を効果的に防止することができる。
【0025】また、上記実施形態では、複数の車両用負
荷1に接続された電気配線2の集合部3と、車両用電源
4とを接続する給電線5の一部に被破断部17を設け、
この被破断部17を上記火薬21の爆発力によって破断
するように構成したため、複数の車両用負荷1に接続さ
れた上記給電線5を遮断することにより、各車両用負荷
1に電流が流れるのを同時に阻止することができる。
荷1に接続された電気配線2の集合部3と、車両用電源
4とを接続する給電線5の一部に被破断部17を設け、
この被破断部17を上記火薬21の爆発力によって破断
するように構成したため、複数の車両用負荷1に接続さ
れた上記給電線5を遮断することにより、各車両用負荷
1に電流が流れるのを同時に阻止することができる。
【0026】なお、上記火薬21の爆発によって給電線
5自体または電気配線2の一部を破断するように構成す
ることもできるが、上記実施形態に示すように、複数の
車両用負荷1に接続された電気配線2の集合部3と、車
両用電源4とを接続する給電線5の一部に、ヒュージブ
ルリンクからなる被破断部17を設け、このヒュージブ
ルリンクを上記火薬21の爆発力によって破断するよう
に構成した場合には、上記回路破断部6と別位置にヒュ
ージブルリンクの設置部を設ける必要がないので、構造
を簡略化して設置スペースをコンパクト化することがで
きるという利点がある。
5自体または電気配線2の一部を破断するように構成す
ることもできるが、上記実施形態に示すように、複数の
車両用負荷1に接続された電気配線2の集合部3と、車
両用電源4とを接続する給電線5の一部に、ヒュージブ
ルリンクからなる被破断部17を設け、このヒュージブ
ルリンクを上記火薬21の爆発力によって破断するよう
に構成した場合には、上記回路破断部6と別位置にヒュ
ージブルリンクの設置部を設ける必要がないので、構造
を簡略化して設置スペースをコンパクト化することがで
きるという利点がある。
【0027】また、上記被破断部17、電気ヒータ線2
0からなる起爆手段および上記火薬21を保持する保持
部材9を、底面板24と、上部カバー25と、下部カバ
ー26とからなるハウジング11内に設置したため、上
記火薬21の爆発により破壊されたシール部材22等が
周囲に飛散するのを効果的に防止することができる。
0からなる起爆手段および上記火薬21を保持する保持
部材9を、底面板24と、上部カバー25と、下部カバ
ー26とからなるハウジング11内に設置したため、上
記火薬21の爆発により破壊されたシール部材22等が
周囲に飛散するのを効果的に防止することができる。
【0028】しかも、上記上部カバー25の上面板29
にエア抜き孔30を形成するとともに、その上下に防水
シート32と、フィルター31とを取り付けたため、通
常時には、上記エア抜き孔30からの水分の浸入を防水
シート32によって防止しつつ、衝突時に上記火薬21
の爆風によって上記防水シート材32を破断させること
により、上記エア抜き孔30からハウジング11内のエ
アを外部に導出してハウジング11の内部圧力が上昇す
るのを防止することができる。さらに、上記シール材2
2の破片等がエア抜き孔30から外部に飛び出すのを上
記フィルタ31によって防止することができる。
にエア抜き孔30を形成するとともに、その上下に防水
シート32と、フィルター31とを取り付けたため、通
常時には、上記エア抜き孔30からの水分の浸入を防水
シート32によって防止しつつ、衝突時に上記火薬21
の爆風によって上記防水シート材32を破断させること
により、上記エア抜き孔30からハウジング11内のエ
アを外部に導出してハウジング11の内部圧力が上昇す
るのを防止することができる。さらに、上記シール材2
2の破片等がエア抜き孔30から外部に飛び出すのを上
記フィルタ31によって防止することができる。
【0029】また、上記実施形態では、火薬シール部1
0の電気ヒータ線20からなる起爆手段に接続された導
線19,19と、上記制御手段8に接続された導線5
8,58とを接続コネクタ37を介して接続するととも
に、この接続コネクタ37を構成する雌型コネクタ39
に、通常時に左右の雌端子38を互いに接続する短絡板
43を設けることにより、火薬シール部10の電気ヒー
タ線20からなる起爆手段を短絡状態とするように構成
したため、組付時または保管時等に、外乱によるノイズ
または静電気等の影響を受けて上記火薬21が誤って爆
発するという事態の発生を防止することができる。
0の電気ヒータ線20からなる起爆手段に接続された導
線19,19と、上記制御手段8に接続された導線5
8,58とを接続コネクタ37を介して接続するととも
に、この接続コネクタ37を構成する雌型コネクタ39
に、通常時に左右の雌端子38を互いに接続する短絡板
43を設けることにより、火薬シール部10の電気ヒー
タ線20からなる起爆手段を短絡状態とするように構成
したため、組付時または保管時等に、外乱によるノイズ
または静電気等の影響を受けて上記火薬21が誤って爆
発するという事態の発生を防止することができる。
【0030】そして、上記雌型コネクタ39に接続され
る雄型コネクタ41内に、両コネクタ39,41の連結
時に、雌型コネクタ39の雌端子38と、上記短絡板4
3との間に挿入されてこの短絡板43を雌端子38から
離間させることにより、上記電気ヒータ線20の短絡状
態を解除する突部44を突設したため、上記電気回路遮
断装置の使用時に両コネクタ39,41を連結すること
により、上記電気ヒータ線20の短絡状態が解除されて
上記導線19,19と導線58,58とを適正に導通状
態とすることができる。
る雄型コネクタ41内に、両コネクタ39,41の連結
時に、雌型コネクタ39の雌端子38と、上記短絡板4
3との間に挿入されてこの短絡板43を雌端子38から
離間させることにより、上記電気ヒータ線20の短絡状
態を解除する突部44を突設したため、上記電気回路遮
断装置の使用時に両コネクタ39,41を連結すること
により、上記電気ヒータ線20の短絡状態が解除されて
上記導線19,19と導線58,58とを適正に導通状
態とすることができる。
【0031】また、上記実施形態に示すように、電気ヒ
ータ線20および火薬21がシール部材22内に封入さ
れてなる火薬シール部10を上記保持部材9の開口部1
3内に設置するように構成した場合には、上記火薬21
等のセット作業を簡単かつ安全に行うことができるとと
もに、火薬21の防水を確実に行うことができる等の利
点がある。
ータ線20および火薬21がシール部材22内に封入さ
れてなる火薬シール部10を上記保持部材9の開口部1
3内に設置するように構成した場合には、上記火薬21
等のセット作業を簡単かつ安全に行うことができるとと
もに、火薬21の防水を確実に行うことができる等の利
点がある。
【0032】なお、上記構成に代え、図5に示されるよ
うなカプセル47等を用いて火薬シール部10を形成し
てもよい。上記カプセル47は、薄肉のステンレス鋼等
により下方にのみ開口する容器状に形成され、このカプ
セル47に電気ヒータ線20および火薬21が充填され
た状態で、カプセル47の下端開口を塞ぐように蓋48
が装着され、適宜の手段で固定されている。この蓋48
には一対の導線挿通孔49が設けられ、これら導線挿通
孔49を通じて、上記電気ヒータ線20に接続された一
対の導線19,19がカプセル47の外方に導出されて
いる。
うなカプセル47等を用いて火薬シール部10を形成し
てもよい。上記カプセル47は、薄肉のステンレス鋼等
により下方にのみ開口する容器状に形成され、このカプ
セル47に電気ヒータ線20および火薬21が充填され
た状態で、カプセル47の下端開口を塞ぐように蓋48
が装着され、適宜の手段で固定されている。この蓋48
には一対の導線挿通孔49が設けられ、これら導線挿通
孔49を通じて、上記電気ヒータ線20に接続された一
対の導線19,19がカプセル47の外方に導出されて
いる。
【0033】このような構成においても、予め完成させ
ておいた火薬シール部10を保持部材9の開口部13内
に挿入するだけで簡単に設置することができる。そし
て、火薬21の爆発時には、薄肉のカプセル47が上方
に突き破られ、爆発力が集中して被破断部17に作用す
るため、この被破断部17を確実に破断できる。また、
爆発前は火薬21がカプセル47内に密封されているの
で、防水、防塵も確実に行うことができる。なお、上記
電気ヒータ線20に代え、通電により火花を生じる起爆
手段を上記火薬シール部10に設けた構造としてもよ
い。
ておいた火薬シール部10を保持部材9の開口部13内
に挿入するだけで簡単に設置することができる。そし
て、火薬21の爆発時には、薄肉のカプセル47が上方
に突き破られ、爆発力が集中して被破断部17に作用す
るため、この被破断部17を確実に破断できる。また、
爆発前は火薬21がカプセル47内に密封されているの
で、防水、防塵も確実に行うことができる。なお、上記
電気ヒータ線20に代え、通電により火花を生じる起爆
手段を上記火薬シール部10に設けた構造としてもよ
い。
【0034】また、図6に示すように、上記被破断部1
7に接続された導線5,5の下方部を保持部材9の下面
および底面板24の上面に沿って側方に導出するととも
に、底面板24の側面および下面に沿って折り曲げた
後、下部カバー26の底壁部33を貫通した下方に導出
させるように構成し、かつ上記導線5,5を取付ボルト
15によって上記底面板24および下部カバー26の底
壁部33に固定するように構成してもよい。
7に接続された導線5,5の下方部を保持部材9の下面
および底面板24の上面に沿って側方に導出するととも
に、底面板24の側面および下面に沿って折り曲げた
後、下部カバー26の底壁部33を貫通した下方に導出
させるように構成し、かつ上記導線5,5を取付ボルト
15によって上記底面板24および下部カバー26の底
壁部33に固定するように構成してもよい。
【0035】このように構成した場合には、車体側取付
部36に設けられたコネクタ等によって規制される上記
導線5,5の下部の設置間隔と、上記保持部材9に形成
された挿通孔によって規制される導線5,5の上部の設
置間隔との間に差がある場合においても、上記導線5,
5を容易かつ適正に配線することができる等の利点があ
る。なお、図7に示すように、導線5,5の上部と、導
線5,5の下部とを別体に形成するとともに、これらの
端部を上記取付ボルト15の設置部において互いに重ね
合わせることにより、接続するように構成してもよい。
部36に設けられたコネクタ等によって規制される上記
導線5,5の下部の設置間隔と、上記保持部材9に形成
された挿通孔によって規制される導線5,5の上部の設
置間隔との間に差がある場合においても、上記導線5,
5を容易かつ適正に配線することができる等の利点があ
る。なお、図7に示すように、導線5,5の上部と、導
線5,5の下部とを別体に形成するとともに、これらの
端部を上記取付ボルト15の設置部において互いに重ね
合わせることにより、接続するように構成してもよい。
【0036】また、図8に示すように、下端部にフラン
ジ部51が突設された上部カバー52を火薬シール部1
0の保持部材9に外嵌させるとともに、上記上部カバー
52の下部および底面板24の外部を囲繞するように下
部カバー53を合成樹脂材によって一体的に成形するよ
うに構成してもよい。このように構成した場合には、上
記上部カバー52、底面板24および下部カバー53の
部材間結合強度および気密性を効果的に向上させること
ができるという利点がある。
ジ部51が突設された上部カバー52を火薬シール部1
0の保持部材9に外嵌させるとともに、上記上部カバー
52の下部および底面板24の外部を囲繞するように下
部カバー53を合成樹脂材によって一体的に成形するよ
うに構成してもよい。このように構成した場合には、上
記上部カバー52、底面板24および下部カバー53の
部材間結合強度および気密性を効果的に向上させること
ができるという利点がある。
【0037】また、上記実施形態では、上部カバー25
の上面部29に形成されたエア抜き孔30を覆う別体の
防水シート32を上記上面部29に取り付けた例につい
て説明したが、図9に示すように、上記上部カバー25
の上面部29に、エア抜き孔30の上端部を閉塞する薄
肉の閉塞部54を一体に形成し、この閉塞部54を火薬
21の爆発力によって破断させることにより、上記エア
抜き孔30を介してハウジング11の内部と内部とを連
通させるように構成してもよい。
の上面部29に形成されたエア抜き孔30を覆う別体の
防水シート32を上記上面部29に取り付けた例につい
て説明したが、図9に示すように、上記上部カバー25
の上面部29に、エア抜き孔30の上端部を閉塞する薄
肉の閉塞部54を一体に形成し、この閉塞部54を火薬
21の爆発力によって破断させることにより、上記エア
抜き孔30を介してハウジング11の内部と内部とを連
通させるように構成してもよい。
【0038】さらに、図10に示すように、車両の衝突
事故が発生した場合等においても、作動状態に維持する
ことが望ましい車両用負荷、例えば他車に対して自車の
存在を報知するハザードランプまたはルームランプ等の
車両用負荷1aを、上記回路破断部6の設置部よりも上
流側で給電線5に接続することにより、電気回路の被破
断部17が破断された後においても上記車両負荷1aに
対して電流が供給されるようにすることが望ましい。
事故が発生した場合等においても、作動状態に維持する
ことが望ましい車両用負荷、例えば他車に対して自車の
存在を報知するハザードランプまたはルームランプ等の
車両用負荷1aを、上記回路破断部6の設置部よりも上
流側で給電線5に接続することにより、電気回路の被破
断部17が破断された後においても上記車両負荷1aに
対して電流が供給されるようにすることが望ましい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、車両の電気回路を遮断する車両用の電気回路遮断
装置において、爆発により上記電気回路の一部を破断す
る火薬および通電によりこの火薬を爆発させる起爆手段
を有する回路破断部と、車両が衝突したことを検出する
衝突検出手段と、この衝突検出手段の検出信号に応じて
上記起爆手段に起爆用電流を供給することにより火薬を
爆発させるように制御する制御手段とを設けたため、車
両が衝突事故時に、上記制御手段から起爆手段に起爆用
電流を供給して火薬を爆発させることにより、その爆発
力によって電気回路の一部を瞬時に遮断することができ
る。したがって、メインヒューズに大電流を流してこの
メインヒューズを溶断することにより、車両用の電気回
路を遮断状態とするように構成された従来例に比べ、上
記電気回路を迅速に遮断して車両用負荷に電流が流れる
ことを防止し、この車両用負荷の損傷を効果的に防止で
きるという利点がある。
明は、車両の電気回路を遮断する車両用の電気回路遮断
装置において、爆発により上記電気回路の一部を破断す
る火薬および通電によりこの火薬を爆発させる起爆手段
を有する回路破断部と、車両が衝突したことを検出する
衝突検出手段と、この衝突検出手段の検出信号に応じて
上記起爆手段に起爆用電流を供給することにより火薬を
爆発させるように制御する制御手段とを設けたため、車
両が衝突事故時に、上記制御手段から起爆手段に起爆用
電流を供給して火薬を爆発させることにより、その爆発
力によって電気回路の一部を瞬時に遮断することができ
る。したがって、メインヒューズに大電流を流してこの
メインヒューズを溶断することにより、車両用の電気回
路を遮断状態とするように構成された従来例に比べ、上
記電気回路を迅速に遮断して車両用負荷に電流が流れる
ことを防止し、この車両用負荷の損傷を効果的に防止で
きるという利点がある。
【0040】また、請求項2に係る発明は、複数の車両
用負荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源と
を接続する給電線の一部に被破断部を設け、この被破断
部を上記火薬の爆発力によって破断するように構成した
ため、複数の車両用負荷に接続された上記給電線を遮断
することにより、各車両用負荷に電流が流れるのを同時
に阻止することができる。
用負荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源と
を接続する給電線の一部に被破断部を設け、この被破断
部を上記火薬の爆発力によって破断するように構成した
ため、複数の車両用負荷に接続された上記給電線を遮断
することにより、各車両用負荷に電流が流れるのを同時
に阻止することができる。
【0041】また、請求項3に係る発明は、複数の車両
用負荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源と
を接続する給電線の一部に、ヒュージブルリンクからな
る被破断部を設け、このヒュージブルリンクを上記火薬
の爆発力によって破断するように構成した場合には、上
記回路破断部と別位置にヒュージブルリンクの設置部を
設ける必要がないので、構造を簡略化して設置スペース
をコンパクト化することができるという利点がある。
用負荷に接続された電気配線の集合部と、車両用電源と
を接続する給電線の一部に、ヒュージブルリンクからな
る被破断部を設け、このヒュージブルリンクを上記火薬
の爆発力によって破断するように構成した場合には、上
記回路破断部と別位置にヒュージブルリンクの設置部を
設ける必要がないので、構造を簡略化して設置スペース
をコンパクト化することができるという利点がある。
【図1】本発明に係る車両用の電気回路遮断装置の実施
形態を示す説明図である。
形態を示す説明図である。
【図2】回路破断部の具体的構成を示す断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】接続コネクタの具体的構成を示す説明図であ
る。
る。
【図5】回路破断部の別の例を示す断面図である。
【図6】回路破断部のさらに別の例を示す断面図であ
る。
る。
【図7】回路破断部のさらに別の例を示す断面図であ
る。
る。
【図8】回路破断部のさらに別の例を示す断面図であ
る。
る。
【図9】ハウジングの別の例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る車両用の電気回路遮断装置の別
の実施形態を示す説明図である。
の実施形態を示す説明図である。
1 車両用負荷 2 電気配線 3 集合部 4 車両用電源 5 給電線 6 回路破断部 7 衝突検出手段 8 制御手段 17 被破断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粂 昌宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 城戸 元則 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 外山 秀明 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の電気回路を遮断する車両用の電気
回路遮断装置において、爆発により上記電気回路の一部
を破断する火薬およびこの火薬を通電により爆発させる
起爆手段を有する回路破断部と、車両が衝突したことを
検出する衝突検出手段と、この衝突検出手段の検出信号
に応じて上記起爆手段に起爆用電流を供給することによ
り火薬を爆発させるように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする車両用の電気回路遮断装置。 - 【請求項2】 複数の車両用負荷に接続された電気配線
の集合部と、車両用電源とを接続する給電線の一部を破
断するように火薬を配設したこと特徴とする請求項1記
載の車両用の電気回路遮断装置。 - 【請求項3】 複数の車両用負荷に接続された電気配線
の集合部と、車両用電源とを接続する給電線に設けられ
たヒュージブルリンクを破断するように火薬を配設した
ことを特徴とする請求項1記載の車両用の電気回路遮断
装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9046219A JPH10241522A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 車両用の電気回路遮断装置 |
US08/982,302 US5990572A (en) | 1997-02-28 | 1997-12-01 | Electric circuit breaker for vehicle |
EP97121169A EP0863528B1 (en) | 1997-02-28 | 1997-12-02 | Electric circuit breaker for vehicle |
DE69711166T DE69711166T2 (de) | 1997-02-28 | 1997-12-02 | Elektrischer Lastschalter für Fahrzeug |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9046219A JPH10241522A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 車両用の電気回路遮断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10241522A true JPH10241522A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12741006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9046219A Withdrawn JPH10241522A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 車両用の電気回路遮断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10241522A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6418005B1 (en) | 1999-03-03 | 2002-07-09 | Yazaki Corporation | Power circuit breaker |
US6756549B2 (en) | 2001-06-11 | 2004-06-29 | Yazaki Corporation | Power control apparatus |
CN114270467A (zh) * | 2019-07-12 | 2022-04-01 | 阿斯托泰克汽车有限公司 | 一种断路器 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9046219A patent/JPH10241522A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6418005B1 (en) | 1999-03-03 | 2002-07-09 | Yazaki Corporation | Power circuit breaker |
US6756549B2 (en) | 2001-06-11 | 2004-06-29 | Yazaki Corporation | Power control apparatus |
CN114270467A (zh) * | 2019-07-12 | 2022-04-01 | 阿斯托泰克汽车有限公司 | 一种断路器 |
CN114270467B (zh) * | 2019-07-12 | 2023-11-24 | 阿斯托泰克汽车有限公司 | 一种断路器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |