JPH0783656B2 - コンバインの刈取作業方法 - Google Patents
コンバインの刈取作業方法Info
- Publication number
- JPH0783656B2 JPH0783656B2 JP63192261A JP19226188A JPH0783656B2 JP H0783656 B2 JPH0783656 B2 JP H0783656B2 JP 63192261 A JP63192261 A JP 63192261A JP 19226188 A JP19226188 A JP 19226188A JP H0783656 B2 JPH0783656 B2 JP H0783656B2
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- machine body
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- traveling
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、走行機体に装備した脱穀装置の前方に位置さ
せて刈取部を備え、この刈取部を、前記走行機体に対し
て横一側に大きく突出する第1状態と、該第1状態より
も前記走行機体の正面寄りに位置する第2状態とに、前
記走行機体に対して左右横移動可能に構成してあるとと
もに、左右一対のクロール走行装置を前記走行機体に備
えたコンバインによる刈取作業方法に関する。
せて刈取部を備え、この刈取部を、前記走行機体に対し
て横一側に大きく突出する第1状態と、該第1状態より
も前記走行機体の正面寄りに位置する第2状態とに、前
記走行機体に対して左右横移動可能に構成してあるとと
もに、左右一対のクロール走行装置を前記走行機体に備
えたコンバインによる刈取作業方法に関する。
コンバインを用いて、未刈穀稈を機体の左側にした回り
刈り作業を行う場合に、未刈り側のクローラ走行装置に
より押し出される泥土が未刈穀稈を押し倒したり、又
は、株元に泥土が盛り上がり、この未刈穀稈を刈取る際
に刈取装置が盛り上がり泥土に突入して損耗を早めた
り、刈取穀稈の株元に多量の泥土が付着したまま搬送さ
れ搬送経路に泥土が堆積する、等の問題を解決するため
に、刈取部を機体に対して左側に突出させて、左側クロ
ーラ走行装置を未刈穀稈から離間させるよう考慮すると
ともに、圃場において刈取り作業を開始する時などに未
刈領域内を刈取り走行する中割り作業の際に、刈取部を
機体の略正面に位置する状態に設定して、右側クローラ
走行装置で未刈穀稈を踏み倒すことがないよう、使い分
け使用可能に構成したものである。
刈り作業を行う場合に、未刈り側のクローラ走行装置に
より押し出される泥土が未刈穀稈を押し倒したり、又
は、株元に泥土が盛り上がり、この未刈穀稈を刈取る際
に刈取装置が盛り上がり泥土に突入して損耗を早めた
り、刈取穀稈の株元に多量の泥土が付着したまま搬送さ
れ搬送経路に泥土が堆積する、等の問題を解決するため
に、刈取部を機体に対して左側に突出させて、左側クロ
ーラ走行装置を未刈穀稈から離間させるよう考慮すると
ともに、圃場において刈取り作業を開始する時などに未
刈領域内を刈取り走行する中割り作業の際に、刈取部を
機体の略正面に位置する状態に設定して、右側クローラ
走行装置で未刈穀稈を踏み倒すことがないよう、使い分
け使用可能に構成したものである。
上記したようなコンバインにおいて、従来では、圃場の
走行条件や、未刈穀稈、切株との位置関係等を考慮する
ことなく切り換えて刈取作業していた。
走行条件や、未刈穀稈、切株との位置関係等を考慮する
ことなく切り換えて刈取作業していた。
ところで、上記したような刈取り作業時における圃場で
は、一般に、水分の多い軟弱な湿田である場合が多く、
機体の沈み込み、あるいは走行装置のスリップが生じや
すいので、前進走行が阻害されて刈取作業が困難になる
等の問題があった。
は、一般に、水分の多い軟弱な湿田である場合が多く、
機体の沈み込み、あるいは走行装置のスリップが生じや
すいので、前進走行が阻害されて刈取作業が困難になる
等の問題があった。
本発明は、通常、一定間隔の標準条間〔約30cm〕を持っ
て作付された刈取後の切株を有効利用して、刈取部と機
体のクローラ走行装置との相対的な配置関係を合理的に
利用することによって、機体の沈下、スリップ等を防止
して推進力を高める走行状態と、クローラ走行装置によ
る未刈穀稈への泥寄せをより効果的に防止する走行状態
とを適宜行えるようにすることを目的としている。
て作付された刈取後の切株を有効利用して、刈取部と機
体のクローラ走行装置との相対的な配置関係を合理的に
利用することによって、機体の沈下、スリップ等を防止
して推進力を高める走行状態と、クローラ走行装置によ
る未刈穀稈への泥寄せをより効果的に防止する走行状態
とを適宜行えるようにすることを目的としている。
本発明にかかるコンバインの刈取作業方法は、走行機体
に装備した脱穀装置の前方に位置させて刈取部を備え、
この刈取部を、前記走行機体に対して横一側に大きく突
出する第1状態と、該第1状態よりも前記走行機体の正
面寄りに位置する第2状態とに、前記走行機体に対して
左右横移動可能に構成してあるとともに、左右一対のク
ローラ走行装置を前記走行機体に備えたコンバインによ
る刈取作業方法において、前記第1状態では、未刈り穀
稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条の切株の既刈りが
わの横脇に前記クローラ走行装置の未刈りがわ端が位置
するように設定して作業し、前記第2状態では、未刈り
穀稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条の切株上に未刈
りがわの前記クローラ走行装置が乗るように設定して作
業を行うことを特徴構成とする。
に装備した脱穀装置の前方に位置させて刈取部を備え、
この刈取部を、前記走行機体に対して横一側に大きく突
出する第1状態と、該第1状態よりも前記走行機体の正
面寄りに位置する第2状態とに、前記走行機体に対して
左右横移動可能に構成してあるとともに、左右一対のク
ローラ走行装置を前記走行機体に備えたコンバインによ
る刈取作業方法において、前記第1状態では、未刈り穀
稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条の切株の既刈りが
わの横脇に前記クローラ走行装置の未刈りがわ端が位置
するように設定して作業し、前記第2状態では、未刈り
穀稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条の切株上に未刈
りがわの前記クローラ走行装置が乗るように設定して作
業を行うことを特徴構成とする。
かかる特徴構成による作用及び効果は次の通りである。
つまり、未刈穀稈に対する泥土の盛り上がりを防止する
ために、刈取部を横一側に大きく突出させて刈取り作業
を行う第1状態のとき、未刈穀稈と未刈り側クローラ走
行装置との間に刈取対象穀稈条の切株が存在するので、
該クローラ走行装置による泥寄せを前記切株によって塞
止めすることができる。又、第2状態にして刈取作業す
るときには、未刈りがわの刈取対象穀稈条の切株上に乗
る状態で未刈りがわのクローラ走行装置を位置させるこ
とができるので、機体の沈み込みを抑制、あるいは、す
べりを抑止できて、機体の推進力を向上できるのであ
る。
ために、刈取部を横一側に大きく突出させて刈取り作業
を行う第1状態のとき、未刈穀稈と未刈り側クローラ走
行装置との間に刈取対象穀稈条の切株が存在するので、
該クローラ走行装置による泥寄せを前記切株によって塞
止めすることができる。又、第2状態にして刈取作業す
るときには、未刈りがわの刈取対象穀稈条の切株上に乗
る状態で未刈りがわのクローラ走行装置を位置させるこ
とができるので、機体の沈み込みを抑制、あるいは、す
べりを抑止できて、機体の推進力を向上できるのであ
る。
従って、本発明によれば、クローラ走行装置と刈取部と
の相対的な配置関係として、上記第1状態と第2状態と
を選択し、かつ、未刈りがわの刈取対象穀稈条とクロー
ラ走行装置との相対位置を前述のように設定して刈取走
行することで、未刈穀稈に対する泥土の盛り上がりや押
し倒し等を、さらに確実に抑制した刈取走行ができると
ともに、又、沈み込みの虞れのある湿田等においては少
なくとも未刈り穀稈条の隣りの刈取対象穀稈条の切株上
に乗りながら刈取作業を行うことで、機体の沈み込みの
抑制、あるいは、すべりを抑止できて推進力を向上でき
る等によって、走行性能の向上を図ることができ、作業
性が向上するものとなった。
の相対的な配置関係として、上記第1状態と第2状態と
を選択し、かつ、未刈りがわの刈取対象穀稈条とクロー
ラ走行装置との相対位置を前述のように設定して刈取走
行することで、未刈穀稈に対する泥土の盛り上がりや押
し倒し等を、さらに確実に抑制した刈取走行ができると
ともに、又、沈み込みの虞れのある湿田等においては少
なくとも未刈り穀稈条の隣りの刈取対象穀稈条の切株上
に乗りながら刈取作業を行うことで、機体の沈み込みの
抑制、あるいは、すべりを抑止できて推進力を向上でき
る等によって、走行性能の向上を図ることができ、作業
性が向上するものとなった。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、本発明方法に用いるコンバインについて説明す
る。第8図に示すように、このコンバインは左右一対の
クローラ走行装置(1a),(1b)を備えた走行機体
(9)に脱穀装置(2)を搭載するとともに、機体前部
に刈取前処理装置(A)を、横軸芯(P)周りに上下揺
動自在に連結し、機体前部横側に操縦部(3)を配備し
て構成してある。
る。第8図に示すように、このコンバインは左右一対の
クローラ走行装置(1a),(1b)を備えた走行機体
(9)に脱穀装置(2)を搭載するとともに、機体前部
に刈取前処理装置(A)を、横軸芯(P)周りに上下揺
動自在に連結し、機体前部横側に操縦部(3)を配備し
て構成してある。
前記刈取前処理装置(A)は、植立穀稈を引起し刈都る
刈取部(4)と刈取られた穀稈を後方の脱穀装置(2)
に搬送する縦搬送部(5)とから成り、前記刈取部
(4)は、前端に複数の分草具(6)を備え、その後方
に倒伏穀稈を立姿勢を引起す引起し装置(7)を設ける
とともに、引起された穀稈の株元側を切断するバリカン
型刈取装置(30)、刈取られた穀稈を中央に寄せ集める
突起付搬送ベルト(37)及び掻込みパッカ(38)等を備
えて構成してある。一方、縦搬送部(5)は、刈取部
(4)から送入される立姿勢の刈取穀稈を徐々に横倒れ
姿勢に姿勢変更しながら搬送して、縦搬送部(5)のフ
ィードチェーン(39)の始端部に供給するよう構成して
あり、穂先側に係止して搬送する係止搬送装置(5a)と
株元側を挾持搬送する挾持搬送装置(5b)とから成る。
刈取部(4)と刈取られた穀稈を後方の脱穀装置(2)
に搬送する縦搬送部(5)とから成り、前記刈取部
(4)は、前端に複数の分草具(6)を備え、その後方
に倒伏穀稈を立姿勢を引起す引起し装置(7)を設ける
とともに、引起された穀稈の株元側を切断するバリカン
型刈取装置(30)、刈取られた穀稈を中央に寄せ集める
突起付搬送ベルト(37)及び掻込みパッカ(38)等を備
えて構成してある。一方、縦搬送部(5)は、刈取部
(4)から送入される立姿勢の刈取穀稈を徐々に横倒れ
姿勢に姿勢変更しながら搬送して、縦搬送部(5)のフ
ィードチェーン(39)の始端部に供給するよう構成して
あり、穂先側に係止して搬送する係止搬送装置(5a)と
株元側を挾持搬送する挾持搬送装置(5b)とから成る。
前記刈取部(4)は、機体(9)に対して左側に大きく
突出する回り刈り状態と、枠体(9)の略正面に位置す
る前面刈り状態とに、左右横移動可能に構成してある。
詳述すると、第10図及び第11図に示すように、走行機体
(9)前端には縦向きフレーム(10)が立設され、この
縦向きフレーム(10)の上端に横向き伝動ケース(11)
がその横軸心周りで回動自在に枢支されている。この横
向き伝動ケース(11)の外周面に機体前後向き姿勢のメ
インフレーム(12)を固着するとともに、横向き伝動ケ
ース(11)の伝動軸(13)とメインフレーム(12)の伝
動軸(14)とをベベルギヤ機構(15)で連結して、横向
き伝動ケース(11)の伝動軸(13)の端部入力プーリ
(8)でエンジン(図外)からの動力を受けて、メイン
フレーム内伝動軸(14)に伝動すべく構成してある。
突出する回り刈り状態と、枠体(9)の略正面に位置す
る前面刈り状態とに、左右横移動可能に構成してある。
詳述すると、第10図及び第11図に示すように、走行機体
(9)前端には縦向きフレーム(10)が立設され、この
縦向きフレーム(10)の上端に横向き伝動ケース(11)
がその横軸心周りで回動自在に枢支されている。この横
向き伝動ケース(11)の外周面に機体前後向き姿勢のメ
インフレーム(12)を固着するとともに、横向き伝動ケ
ース(11)の伝動軸(13)とメインフレーム(12)の伝
動軸(14)とをベベルギヤ機構(15)で連結して、横向
き伝動ケース(11)の伝動軸(13)の端部入力プーリ
(8)でエンジン(図外)からの動力を受けて、メイン
フレーム内伝動軸(14)に伝動すべく構成してある。
前記メインフレーム(12)の先端には支持ケース(16)
が設けられ、この支持ケース(16)に対して刈取部
(4)が取付けられている。
が設けられ、この支持ケース(16)に対して刈取部
(4)が取付けられている。
この先端支持ケース(16)での刈取部(4)の取付構造
を説明する。第10図及び第11図に示すように、先端支持
ケース(16)のメインフレーム(12)取付部位には、機
体横幅方向に沿った姿勢の摺動軸(18)がその軸自身の
軸心(X)方向に摺動可能にベアリング支持されるとと
もに、六角形状に形成された中間部に受動ベベルギヤ
(19)及びメインフレーム伝動軸先端に駆動ベベルギヤ
(20)が固着され、摺動軸(18)への伝動構造が形成さ
れている。この受動ベベルギヤ(19)は摺動軸(18)の
六角中間部に外嵌されて一体回転可能に構成されるとと
もに、ベアリング(21)を介して先端支持ケース(16)
に回転だけ可能に枢支され、摺動軸(18)の横摺動を許
容する構成をとっている。この摺動軸(18)の先端支持
ケース(16)より左右に突出した左右端部には、夫々、
引起し装置(7),(7)への動力を供給するベベルギ
ヤ伝動機構(22),(22)が設けられている。
を説明する。第10図及び第11図に示すように、先端支持
ケース(16)のメインフレーム(12)取付部位には、機
体横幅方向に沿った姿勢の摺動軸(18)がその軸自身の
軸心(X)方向に摺動可能にベアリング支持されるとと
もに、六角形状に形成された中間部に受動ベベルギヤ
(19)及びメインフレーム伝動軸先端に駆動ベベルギヤ
(20)が固着され、摺動軸(18)への伝動構造が形成さ
れている。この受動ベベルギヤ(19)は摺動軸(18)の
六角中間部に外嵌されて一体回転可能に構成されるとと
もに、ベアリング(21)を介して先端支持ケース(16)
に回転だけ可能に枢支され、摺動軸(18)の横摺動を許
容する構成をとっている。この摺動軸(18)の先端支持
ケース(16)より左右に突出した左右端部には、夫々、
引起し装置(7),(7)への動力を供給するベベルギ
ヤ伝動機構(22),(22)が設けられている。
前記摺動軸(18)の前方側にはパイプ式の第1摺動フレ
ーム(23)がブッシュ(24),(24)を介して先端支持
ケース(16)に横摺動可能に枢支されるとともに、先端
支持ケース(16)より突出した左右端に、左右分草具支
持杆を固定した左右支持フレーム(25),(25)が連結
固定されている。又、この第1摺動フレーム(23)より
更に前方側には第2摺動フレーム(26)が左右支持フレ
ーム(25),(25)にわたって架設されるとともに、支
持ケース(16)の前端より更に前方へ向けて延出された
略断面コの字形のホルダー(27)に前方開口側から差し
込み遊嵌支持され、ホルダー(27)に対して相対横摺動
可能に構成されている。
ーム(23)がブッシュ(24),(24)を介して先端支持
ケース(16)に横摺動可能に枢支されるとともに、先端
支持ケース(16)より突出した左右端に、左右分草具支
持杆を固定した左右支持フレーム(25),(25)が連結
固定されている。又、この第1摺動フレーム(23)より
更に前方側には第2摺動フレーム(26)が左右支持フレ
ーム(25),(25)にわたって架設されるとともに、支
持ケース(16)の前端より更に前方へ向けて延出された
略断面コの字形のホルダー(27)に前方開口側から差し
込み遊嵌支持され、ホルダー(27)に対して相対横摺動
可能に構成されている。
次に、刈取部(4)の横摺動駆動装置について説明す
る。第3図及び第4図に示すように、前記先端支持ケー
ス(16)内に左右横向きに進み角の大きなねじ軸(28)
を挿入するとともに、先端支持ケース(16)左側面部に
前記ねじ軸(28)と咬合する雌ネジ部材(29)を設けて
ある。
る。第3図及び第4図に示すように、前記先端支持ケー
ス(16)内に左右横向きに進み角の大きなねじ軸(28)
を挿入するとともに、先端支持ケース(16)左側面部に
前記ねじ軸(28)と咬合する雌ネジ部材(29)を設けて
ある。
前記ねじ軸(28)の左側端部は左支持フレーム(25)に
支承されるとともに、左支持フレーム(25)より突出し
た先端に従動ベベルギヤ(30)が取付けてある。一方、
この従動ベベルギヤ(30)の上方でかつ左側突起付き搬
送ベルト(37)の上方横側方の駆動モータ(32)の下向
き出力軸と前記ねじ軸(28)とが下向き伝動機構(33)
としての伝動軸を介して伝動連結してある。図中(34)
は伝動機構(33)の下端に取付けられ、従動ベベルギヤ
(30)と咬合する駆動ベベルギヤである。
支承されるとともに、左支持フレーム(25)より突出し
た先端に従動ベベルギヤ(30)が取付けてある。一方、
この従動ベベルギヤ(30)の上方でかつ左側突起付き搬
送ベルト(37)の上方横側方の駆動モータ(32)の下向
き出力軸と前記ねじ軸(28)とが下向き伝動機構(33)
としての伝動軸を介して伝動連結してある。図中(34)
は伝動機構(33)の下端に取付けられ、従動ベベルギヤ
(30)と咬合する駆動ベベルギヤである。
一方、前記摺動軸(18)の両端に設けられたベベルギヤ
伝動機構(22)を第1ベベルギヤケース(35)で覆うと
ともに、この第1ベベルギヤケース(35)を支持台とし
て引起し伝動ケース(59)を立設し、この引起し伝動ケ
ース(59)の途中に第2ベベルギヤケース(40)を設け
て、この第2ベベルギヤケース(40)から動力分岐し
て、前記突起付搬送ベルト(37)及びパッカー(38)へ
動力を供給する分岐構造を形成している。そして、この
第2ベベルギヤケース(40)より取付台を張出させて、
この取付台に駆動モータ(32)を取付けてある。
伝動機構(22)を第1ベベルギヤケース(35)で覆うと
ともに、この第1ベベルギヤケース(35)を支持台とし
て引起し伝動ケース(59)を立設し、この引起し伝動ケ
ース(59)の途中に第2ベベルギヤケース(40)を設け
て、この第2ベベルギヤケース(40)から動力分岐し
て、前記突起付搬送ベルト(37)及びパッカー(38)へ
動力を供給する分岐構造を形成している。そして、この
第2ベベルギヤケース(40)より取付台を張出させて、
この取付台に駆動モータ(32)を取付けてある。
そして、第3図に示すように、最右側の分草具(6)
は、刈取部(4)の右側への移動に伴って右側に傾動す
るよう構成して、中割り作業において、分草刈取り幅を
大きくして、右側のクローラ走行装置(1a)による未刈
穀稈の踏み代を極力小さくするよう構成してある。
は、刈取部(4)の右側への移動に伴って右側に傾動す
るよう構成して、中割り作業において、分草刈取り幅を
大きくして、右側のクローラ走行装置(1a)による未刈
穀稈の踏み代を極力小さくするよう構成してある。
又、第9図に示すように、前記縦搬送部(5)は後方側
フレーム(41)で支持され、横軸芯(P)周りに上下揺
動可能で、稈長に応じて位置調節可能に構成してあり、
刈取部(4)の横移動に伴って駆動軸(42)の軸芯周り
に左右揺動するよう構成してある。つまり、刈取部側に
固定され前記軸芯(P)を中心とする円弧状に湾曲した
ロッド(43)に摺動自在であって、かつ前後方向に伸縮
可能な連結機構(44)と、後方側フレーム(41)とをア
ーム(45)で連結して、刈取部(7)の横移動に伴って
縦搬送部(5)が連動揺動するよう構成してある。そし
て前記連結機構(44)の直上部を穂先側係止搬送装置
(5a)の係止爪(5b)が通過するようにして、該連結機
構(44)上面に堆積するワラ屑等を払い落とすように構
成してある。
フレーム(41)で支持され、横軸芯(P)周りに上下揺
動可能で、稈長に応じて位置調節可能に構成してあり、
刈取部(4)の横移動に伴って駆動軸(42)の軸芯周り
に左右揺動するよう構成してある。つまり、刈取部側に
固定され前記軸芯(P)を中心とする円弧状に湾曲した
ロッド(43)に摺動自在であって、かつ前後方向に伸縮
可能な連結機構(44)と、後方側フレーム(41)とをア
ーム(45)で連結して、刈取部(7)の横移動に伴って
縦搬送部(5)が連動揺動するよう構成してある。そし
て前記連結機構(44)の直上部を穂先側係止搬送装置
(5a)の係止爪(5b)が通過するようにして、該連結機
構(44)上面に堆積するワラ屑等を払い落とすように構
成してある。
第4図に示すように、操縦部(3)における左側の壁板
(46)は、前記刈取部(4)が操縦部(3)側に移動し
た状態で上昇揺動させる際に、刈取部(4)の一部に接
当することがないよう、内方側に傾斜させてある。
(46)は、前記刈取部(4)が操縦部(3)側に移動し
た状態で上昇揺動させる際に、刈取部(4)の一部に接
当することがないよう、内方側に傾斜させてある。
又、第3図に示すように、最右側に引起し装置(7)の
後面側に、引起し装置(7)内部の摺動部分に潤滑油を
供給するための給油レバー(48)を設けてあり、刈取部
(4)を最右側に移動させた状態で、操縦者が操縦部
(3)から手の届く範囲に到るよう配備して利便性を向
上させている。
後面側に、引起し装置(7)内部の摺動部分に潤滑油を
供給するための給油レバー(48)を設けてあり、刈取部
(4)を最右側に移動させた状態で、操縦者が操縦部
(3)から手の届く範囲に到るよう配備して利便性を向
上させている。
前記両クローラ走行装置(1a),(1b)は、第1図に示
すように、クローラベルト(49)外周にベルト略前幅に
亘る長ラグ(50)と、それよりも短い短ラグ(51)とを
交互に突設して各ラグ(50),(51)間に泥土が詰まり
込むのを極力少なくするように構成してある。
すように、クローラベルト(49)外周にベルト略前幅に
亘る長ラグ(50)と、それよりも短い短ラグ(51)とを
交互に突設して各ラグ(50),(51)間に泥土が詰まり
込むのを極力少なくするように構成してある。
そして、第6図に示すようにクローラ走行装置(1a),
(1b)の後部側には、クローラ走行装置(1a),(1b)
によって押出されて盛り上がった泥土を平坦に整地する
ための整地部材(52)を設けてある。
(1b)の後部側には、クローラ走行装置(1a),(1b)
によって押出されて盛り上がった泥土を平坦に整地する
ための整地部材(52)を設けてある。
しかも、第5図に示すように、隣接する未刈領域を刈取
る場合には、前回左側クローラ走行装置(1b)が通過し
た領域よりも右側に位置ずれした位置を右側クローラ走
行装置(1a)が通過するべく構成してあり、未刈地側に
向けて押し出された泥土を、走行装置通過溝に戻し入れ
るようにしてある。尚、クローラ走行装置としては、第
7図に示すように、右側クローラ走行装置(1a)を左側
クローラ走行装置(1b)よりも幅広に構成して、前刈取
り工程において左側クローラ走行装置(1b)により踏ま
れていない切株を、右側クローラ走行装置(1a)により
踏むよう構成するものでもよい。
る場合には、前回左側クローラ走行装置(1b)が通過し
た領域よりも右側に位置ずれした位置を右側クローラ走
行装置(1a)が通過するべく構成してあり、未刈地側に
向けて押し出された泥土を、走行装置通過溝に戻し入れ
るようにしてある。尚、クローラ走行装置としては、第
7図に示すように、右側クローラ走行装置(1a)を左側
クローラ走行装置(1b)よりも幅広に構成して、前刈取
り工程において左側クローラ走行装置(1b)により踏ま
れていない切株を、右側クローラ走行装置(1a)により
踏むよう構成するものでもよい。
次に、上記構成のコンバインを用いて行う刈取作業方法
について説明する。
について説明する。
第1図(イ),(ロ)に示すように、前記刈取部(4)
が機体(9)に対して左側に最大限突出した第1状態と
しての回り刈り状態において、未刈側クローラ走行装置
(1b)が最未刈側に位置する刈取対象穀稈条(Q)、つ
まり未刈り穀稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条
(Q)の切株の既刈りがわの横脇に、左がわのクローラ
走行装置(1b)の未刈りがわ端が位置するように設定し
て刈取作業する。これにより、この左がわのクローラ走
行装置(1b)から未刈りがわに泥寄せがあっても最未刈
側に位置する刈取対象穀稈条(Q)の切株がその泥寄せ
される泥をせき止めることになる。
が機体(9)に対して左側に最大限突出した第1状態と
しての回り刈り状態において、未刈側クローラ走行装置
(1b)が最未刈側に位置する刈取対象穀稈条(Q)、つ
まり未刈り穀稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条
(Q)の切株の既刈りがわの横脇に、左がわのクローラ
走行装置(1b)の未刈りがわ端が位置するように設定し
て刈取作業する。これにより、この左がわのクローラ走
行装置(1b)から未刈りがわに泥寄せがあっても最未刈
側に位置する刈取対象穀稈条(Q)の切株がその泥寄せ
される泥をせき止めることになる。
又、第2図(イ),(ロ)に示すように、刈取部(4)
を、第1状態よりも前記走行機体(9)の正面寄りに位
置する第2状態にして刈取作業する。この第2状態での
刈取作業では、未刈り穀稈条の隣りに位置する刈取対象
穀稈条(Q)の切株上に未刈りがわの前記クローラ走行
装置(1b)が乗るように設定する。これにより、圃場が
湿田等で機体の沈み込みやスリップが生じやすいとき
に、未刈りがわのクローラ走行装置(1b)が少なくとも
刈取対象穀稈条(Q)の切株に乗ることになるので、機
体の沈み込みやスリップが抑制され、推進力を高める。
を、第1状態よりも前記走行機体(9)の正面寄りに位
置する第2状態にして刈取作業する。この第2状態での
刈取作業では、未刈り穀稈条の隣りに位置する刈取対象
穀稈条(Q)の切株上に未刈りがわの前記クローラ走行
装置(1b)が乗るように設定する。これにより、圃場が
湿田等で機体の沈み込みやスリップが生じやすいとき
に、未刈りがわのクローラ走行装置(1b)が少なくとも
刈取対象穀稈条(Q)の切株に乗ることになるので、機
体の沈み込みやスリップが抑制され、推進力を高める。
上記したように、刈取部(4)の横移動量とクローラ走
行装置(1a),(1b)と、未刈りがわの刈取対象穀稈条
との配置関係を合理的に設定して作業することにより、
未刈側クローラ走行装置(1b)による泥押しを、刈取り
後の切株により、更に確実に塞止めさせることができ、
しかも切株を有効に利用して走行推進力を向上させるこ
とができるのである。
行装置(1a),(1b)と、未刈りがわの刈取対象穀稈条
との配置関係を合理的に設定して作業することにより、
未刈側クローラ走行装置(1b)による泥押しを、刈取り
後の切株により、更に確実に塞止めさせることができ、
しかも切株を有効に利用して走行推進力を向上させるこ
とができるのである。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
図面は本発明に係るコンバインの刈取作業方法の実施例
を示し、第1図(イ),(ロ)は刈取部が横側に突出し
た状態の模式的平面図及び背面図、第2図(イ),
(ロ)は前面刈り状態の模式的平面図及び背面図、第3
図はコンバイン前部の平面図、第4図は操縦部の縦断背
面図、第5図はクローラ走行装置の位置を示す背面図、
第6図は側面図、第7図は別実施例の背面図、第8図は
前部側面図、第9図は縦搬送部の側面図、第10図は刈取
部横移動機構を示す断面図、第11図は第10図のA−A断
面図である。 (1a),(1b)……クローラ走行装置、(2)……脱穀
装置、(4)……刈取部、(9)……走行機体、(Q)
……刈取対象穀稈条。
を示し、第1図(イ),(ロ)は刈取部が横側に突出し
た状態の模式的平面図及び背面図、第2図(イ),
(ロ)は前面刈り状態の模式的平面図及び背面図、第3
図はコンバイン前部の平面図、第4図は操縦部の縦断背
面図、第5図はクローラ走行装置の位置を示す背面図、
第6図は側面図、第7図は別実施例の背面図、第8図は
前部側面図、第9図は縦搬送部の側面図、第10図は刈取
部横移動機構を示す断面図、第11図は第10図のA−A断
面図である。 (1a),(1b)……クローラ走行装置、(2)……脱穀
装置、(4)……刈取部、(9)……走行機体、(Q)
……刈取対象穀稈条。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 実 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (72)発明者 大森 美樹雄 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭60−118118(JP,A) 実開 昭60−136639(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】走行機体(9)に装備した脱穀装置(2)
の前方に位置させて刈取部(4)を備え、この刈取部
(4)を、前記走行機体(9)に対して横一側に大きく
突出する第1状態と、該第1状態よりも前記走行機体
(9)の正面寄りに位置する第2状態とに、前記走行機
体(9)に対して左右横移動可能に構成してあるととも
に、左右一対のクローラ走行装置(1a),(1b)を前記
走行機体(9)に備えたコンバインによる刈取作業方法
において、前記第1状態では、未刈り穀稈条の隣りに位
置する刈取対象穀稈条(Q)の切株の既刈りがわの横脇
に前記クローラ走行装置(1a),(1b)の未刈りがわ端
が位置するように設定して作業し、前記第2状態では、
未刈り穀稈条の隣りに位置する刈取対象穀稈条(Q)の
切株上に未刈りがわの前記クローラ走行装置(1b)が乗
るように設定して作業を行うことを特徴とするコンバイ
ンの刈取作業方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63192261A JPH0783656B2 (ja) | 1988-08-01 | 1988-08-01 | コンバインの刈取作業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63192261A JPH0783656B2 (ja) | 1988-08-01 | 1988-08-01 | コンバインの刈取作業方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0242912A JPH0242912A (ja) | 1990-02-13 |
JPH0783656B2 true JPH0783656B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=16288344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63192261A Expired - Lifetime JPH0783656B2 (ja) | 1988-08-01 | 1988-08-01 | コンバインの刈取作業方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0783656B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2583458Y2 (ja) * | 1990-05-02 | 1998-10-22 | 株式会社クボタ | コンバイン |
JP2009011235A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバイン |
JP2009011237A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバイン |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60118118A (ja) * | 1983-11-30 | 1985-06-25 | 井関農機株式会社 | コンバインの横幅調節フレ−ム |
JPS60136639U (ja) * | 1984-02-18 | 1985-09-10 | セイレイ工業株式会社 | コンバインの重心位置調節装置 |
-
1988
- 1988-08-01 JP JP63192261A patent/JPH0783656B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0242912A (ja) | 1990-02-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |