JP5330781B2 - 普通型コンバイン - Google Patents
普通型コンバイン Download PDFInfo
- Publication number
- JP5330781B2 JP5330781B2 JP2008235699A JP2008235699A JP5330781B2 JP 5330781 B2 JP5330781 B2 JP 5330781B2 JP 2008235699 A JP2008235699 A JP 2008235699A JP 2008235699 A JP2008235699 A JP 2008235699A JP 5330781 B2 JP5330781 B2 JP 5330781B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- main
- pickup
- main cutting
- pickup device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 190
- 238000007790 scraping Methods 0.000 claims description 44
- 230000009471 action Effects 0.000 claims description 31
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 claims description 8
- 208000019300 CLIPPERS Diseases 0.000 claims description 5
- 208000021930 chronic lymphocytic inflammation with pontine perivascular enhancement responsive to steroids Diseases 0.000 claims description 5
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 47
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 37
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 22
- 238000003306 harvesting Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 240000002791 Brassica napus Species 0.000 description 6
- 235000004977 Brassica sinapistrum Nutrition 0.000 description 6
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 6
- 230000032258 transport Effects 0.000 description 5
- 230000002706 hydrostatic effect Effects 0.000 description 4
- 238000009333 weeding Methods 0.000 description 4
- 241000196324 Embryophyta Species 0.000 description 3
- 235000013339 cereals Nutrition 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- 241000102542 Kara Species 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 2
- 241001124569 Lycaenidae Species 0.000 description 1
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 244000046052 Phaseolus vulgaris Species 0.000 description 1
- 235000010627 Phaseolus vulgaris Nutrition 0.000 description 1
- 241000209140 Triticum Species 0.000 description 1
- 235000021307 Triticum Nutrition 0.000 description 1
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007717 exclusion Effects 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)
- Harvester Elements (AREA)
Description
このような、通常の刈取脱穀作業と、ピックアップ作業とを使い分けられるようにした普通型コンバインとしては従来より、下記[1],[2]に記載の構造のものが知られている。
[1] 汎用コンバインのフィーダハウスのプラットホームに、ピックアップ専用のピックアップヘッダを着脱できるようにしたもの(特許文献1参照)。
[2] 普通型コンバインのフィーダの先端側に、ロークロップヘッダやピックアップヘッダを付け替え可能に構成したもの(特許文献2参照)。
また、拾い上げ対象物が軽量で嵩高いものであると、拾い上げ切れないものを前方側へ押しだして散乱させてしまい、脱穀装置側の送り込みがスムーズに行われ難い場合がある。
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、請求項1に記載のように、水平方向に沿う横向き姿勢で植立茎稈を刈り取る主刈取装置と、前記主刈取装置の上方側位置で掻き込み用タインを回動させて刈取対象の植立茎稈を掻き込み操作すると共に、機体前後方向において位置変更可能であるリール式掻き込み装置とを備えるとともに、前記主刈取装置によって刈り取られた茎稈の全体を後方の脱穀装置に向けて搬送する搬送装置と、前記搬送装置で送り込まれた茎稈を脱穀及び選別処理する脱穀装置を備えた普通型コンバインであって、前記主刈取装置は、前端側が刈刃よりも前方下方に突出して横倒れ姿勢の茎稈を拾い上げ可能なピックアップ装置を備え、前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置に対して着脱自在に構成されており、前記主刈取装置を備えた前処理フレームを支持するソリ体を備え、前記ソリ体は、前記ピックアップ装置の前端を対地浮上した状態に維持することを特徴とする。
上記のように、解決手段1にかかる本発明の普通型コンバインでは、リール式掻き込み装置とを備えている普通型コンバインにおいて、そのリール式掻き込み装置とともに使用される主刈取装置に対してピックアップ装置を備えたものであるから、ピックアップ対象物に対して、ピックアップ装置によるピックアップ作業と同時にリール式掻き込み装置による掻き込み作業も付加されることになる。
また、ピックアップ装置による拾い上げ作用とともに主刈取装置による切断作用も同時に作用させることができるので、ピックアップ作業中に圃場の雑草等との絡み付きで拾い上げ抵抗が大きくなった収穫対象物に対しても、その絡み付いた雑草などを主刈取装置で切断することにより、楽に拾い上げることが可能になる。
また、ピックアップ作業中の主刈取装置による補助的な切断作用を、収穫対象物の拾い上げ抵抗を少なくする手段として利用し、ピックアップ作業を効率よく行える利点がある。
上記のように、解決手段1にかかる本発明の普通型コンバインでは、次の作用効果をも奏する。
すなわち、ピックアップ装置は主刈取装置に対して着脱自在に構成されているものであるから、例えば主刈取装置による刈り幅内で、部分的に存在する畝などに対応する位置のピックアップ装置を取り外してピックアップ作業を行ったり(ピックアップ装置と畝との接触を避ける為)、収穫対象物が刈り幅より短くて刈り幅内の片方に寄った状態で収穫される場合など、ピックアップ装置の取付位置を選んで装着することも可能であり、機能的に優れた拾い上げ作業を行ない得る利点がある。
上記のように、解決手段1にかかる本発明の普通型コンバインでは、次の作用効果をも奏する。
すなわち、前処理フレームを支持して接地走行するソリ体を利用してピックアップ装置と地面との接触を避けながら、ピックアップ装置の対地高さを適正な状態に維持してピックアップ作業を行うことができる。
したがって、ピックアップ装置による拾い上げ機能を安定的に維持して良好なピックアップ作業を行える利点がある。
本発明の普通型コンバインにおける第2の解決手段は、請求項2の記載のように、前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置を備えた前処理フレームに固定されている点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第3の解決手段は、請求項3の記載のように、前記ピックアップ装置は、後上がり姿勢である棒状のリフター部と、前記リフター部の下縁側に固定された上下向きの補強板材と、を備えている点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第4の解決手段は、請求項4の記載のように、前記リフター部は、前記主刈取装置の上方まで延びている点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第5の解決手段は、請求項5の記載のように、前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置に取り付けられている点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第6の解決手段は、請求項6の記載のように、前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置の下部に取り付けられている点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第7の解決手段は、請求項7の記載のように、側面視において、前記リール式掻き込み装置における前記タインの回動軌跡内の範囲に、前記ピックアップ装置の先端部を位置させることが可能である点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第8の解決手段は、請求項8の記載のように、前記ソリ体は、前記主刈取装置よりも後方において前記前処理フレームの下面側に取り付けられている点に特徴がある。
本発明の普通型コンバインにおける第9の解決手段は、請求項9の記載のように、前記リール式掻き込み装置は、前記ピックアップ装置の前端よりも前方側から茎稈を掻き込み可能に構成してある点に特徴がある。
上記のように、解決手段9にかかる本発明の普通型コンバインでは、前記解決手段1〜8にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、ピックアップ装置の前端よりも前方側からリール式掻き込み装置による茎稈の掻き込みが可能であることにより、ピックアップ装置による拾い上げ開始箇所へ向けてピックアップ装置による収穫対象物の送り込みが行われ、かつ、ピックアップ装置による拾い上げが行われなかった収穫対象物に対して、前方側への戻りが制限されることになる。
したがって、ピックアップ装置による効率の良いピックアップ作業が行われ易いものであるとともに、ピックアップできなかった収穫対象物の前方側への散乱を制限して、再度ピックアップ装置へ収穫対象物を送り込み、収穫漏れの少ないピックアップ作業を期待できる利点がある。
本発明の普通型コンバインにおける第10の解決手段は、請求項10の記載のように、前記主刈取装置の刈取作用域における横側端部位置に、刈刃による切断作用箇所を結ぶ切断作用線が上下方向に沿う起立姿勢となるバリカン型の縦向き刈取装置を設けてある点に特徴がある。
上記のように構成された、解決手段10にかかる本発明の普通型コンバインでは、前記解決手段1〜9にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、主刈取装置の刈取作用域における横側端部位置に、上下方向に沿う起立姿勢で茎稈の切断を行う縦向き刈取装置を設けたものであるから、上述のピックアップ作業とは別に、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との間における絡み付きが解消されていなくても、その絡み合った茎稈部分を縦向き刈取装置で切断して、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との間における繋がりを断り、刈取脱穀をも良好に行うことができる普通型コンバインを提供し得る利点がある。
図1乃至図3に示すように、本発明の普通型コンバインは、機体フレーム10を左右一対のクローラ走行装置11,11上に搭載して自走機体1を構成し、この自走機体1上に、運転座席20が装備された搭乗運転部2と、及び運転座席20の下方に位置するエンジン30が装備された原動部3と、脱穀対象の被処理物を脱穀及び選別処理する脱穀装置4と、脱穀された被処理物を袋詰めする袋詰め装置13とを搭載設置してある。
そして、自走機体1の機体前方側には、刈取対象茎稈を収穫するための刈取前処理装置6のフィーダ60を、その後端部の横軸心x周りで回動自在に連結してあり、これらの各装置の組み合わせによって、刈り取られた脱穀処理対象物の全稈を脱穀処理する普通型コンバインを構成してある。
前記脱穀装置4は、扱室に供給された刈取り穀稈を走行機体前後向きの軸芯周りに回動する軸流型の扱胴40によって脱穀処理し、脱穀処理物を脱穀粒と排稈とに選別処理し、脱穀粒を前記袋詰め装置13の貯留タンク14に供給するように構成してある。袋詰め対象の脱穀処理物以外の排稈などは、自走機体1の後方に落下放出するように構成してある。図2における符号15は、機体フレーム10から走行機体横外側に水平に突出した下降使用姿勢と、この下降使用姿勢から上昇揺動して走行機体上下方向に沿った上昇格納姿勢とに切り換わるように、上下揺動自在に支持された補助デッキである。
前記刈取前処理装置6は、前処理フレーム61の前部に分草具として、左右一対のデバイダ62,62と、そのデバイダ62,62によって分草された刈取り対象領域の植立茎稈を刈り取るバリカン型の主刈取装置63と、後述する縦向き刈取装置7とを備えている。
そして、その主刈取装置63の上方に位置して前記植立茎稈の上端側を前処理フレーム61の後方側に掻き込むように回転するリール式掻き込み装置64を備えるとともに、前記前処理フレーム61の下部に位置するプラットホーム61Aの上面側に搬送用オーガ65を備えて、前記主刈取装置63で刈り取られ、プラットホーム61A上に掻き込まれた刈取茎稈を、搬送用オーガ65によってフィーダ60の前側に寄せ搬送し、フィーダ60の前側に位置した刈取茎稈を前記搬送用オーガ65が一体回転自在に備えている掻き込み杆65aによってフィーダ60側へ送り込むように構成されている。
このとき、前後位置を変更されたリール式掻き込み装置64への伝動構造では、図示しないが、前記ベルト伝動機構64c中に介在されているベルトテンション装置におけるテンション輪の位置変更によって、前記前後位置変更によっても所定の動力伝達が行われるように調節可能に構成されている。
そして、後述するピックアップ装置5または縦向き刈取装置7を用いて、ピックアップ作業、または縦向き刈取装置7を使用しての菜種等の刈取脱穀作業を行う場合には、ピックアップ装置5や縦向き刈取装置7との位置関係で、リール式掻き込み装置64による掻き込み作用が、ピックアップ装置5の前端よりも前方側から作用するように、あるいは、リール式掻き込み装置64による茎稈送り込み方向が機体側方視で前記縦向き刈取装置7の切断作用線CLと直交、又はほぼ直交する方向となるようにする。この場合には、図13に示す最前方にサドル64eを移動させて、図5に示すようにリール式掻き込み装置64を最下端まで下げたとき、そのリール式掻き込み装置64の回転軸心がピックアップ装置5の先端近くの上方に位置させてピックアップ作業を行う。
また、縦向き刈取装置7を使用しての菜種等の刈取脱穀作業を行う場合には、図5に示す状態よりもリール式掻き込み装置64を少し上方に持ち上げて、図16に示す状態とし、リール式掻き込み装置64の回転軸心が機体側方視で縦向き刈取装置7の切断作用線CLとほぼ一致する状態として、リール式掻き込み装置64による茎稈送り込み方向が機体側方視で前記縦向き刈取装置7の切断作用線CLと直交、又はほぼ直交する状態で使用される。
この飛散防止板9は、図5及び図14に示すように、後傾姿勢の後面部90とその左右両側の側面部91とでチャンネル状に形成されている。前記後面部90とその左右両側の側面部91とのチャンネル状の形状は、その上縁部分に沿うチャンネル状の上縁枠部分と、その上縁枠部分を支える上下向きの支え板部分とで構成された枠体92と、その枠体92の内側に張設されたゴム垂れ93とで構成されている。
すなわち、図2に線分a1で示すように、平均的な体格の運転者が運転座席20に着座した状態で前方下方を見たときに、ピックアップ装置5の先端側を目視可能であるように、また、同図に線分a2で示すように、前屈み姿勢で覗き込めば主刈取装置63の刈刃が見える程度に、前記飛散防止板9の後傾度合い、及び上下高さを設定してある。
この飛散防止板9は、ピックアップ作業を行う際に収穫物の飛散防止を行う上で有効に利用し得るものであるが、通常の刈取作業では、特に必要のない場合が多いので取り外すことも可能であるように、前処理フレーム61に対して着脱自在に構成してある。
ピックアップ装置5は、図8乃至図11に示すように、丸棒状のリフター部50と、そのリフター部50の後端側下部に対して溶接固定された側面視L字状の取付板材51と、前記リフター部50の下縁側と取付部材51の前面側とにわたって溶接固定された側面視で三角形状の補強板材52とからなり、前記取付部材51の後端側に形成された長孔からなる取付孔51aに固定ボルト53を挿通して、前処理フレーム61に取り付けられた刈刃支持フレーム61Bに固定されるように構成してある。
つまり、前記取付部材51の前記固定刃63Aと対向する位置の前側板部分51Aには、固定刃63Aの先端部分が挿入可能な抜き孔54部分を形成してあり、かつ、前記固定刃63Aと対向する位置の前記補強部材52には、固定刃63Aの先端部分の形状に類似する形状の切り欠き55を形成してある。
このとき、前記リフター部50の後端側は、主刈取装置63の上方側に離れて位置している。また、主刈取装置63の可動刃63Bは、固定刃63Aに形成されているガイド溝63Aaが取付部材51の前記抜き孔54が形成された上下向きの前側板部分を越えない範囲に形成されているので、ピックアップ装置5の存在に邪魔されることなく動作できるものであり、ピックアップ装置5を装着したピックアップ作業状態で同時に主刈取装置63による刈取作業も行うことができる。
図4は、エンジン30の駆動力を前記クローラ走行装置11、及び機体フレーム上の各装置に対する動力伝達系を示す線図である。
この図に示すように、クローラ走行装置11に対する伝動機構は、前記エンジン30の出力軸30aの駆動力を、ベルト伝動機構21を介して静油圧式無段変速装置22の入力軸22aに伝達し、この静油圧式無段変速装置22の出力軸22bの駆動力を、ミッションケース23内のギヤトランスミッション(図外)に入力してこのギヤトランスミッションによって前記左右一対のクローラ走行装置11,11に駆動力を伝達する。
図3乃至図6に示すように、刈取前処理装置6の横側端部(左側)には、前記主刈取装置63の刈取作用域における未刈側位置において、上下方向に沿う起立姿勢で、菜種の茎稈の切断を行う縦向き刈取装置7を設けてある。
この縦向き刈取装置7は、図5乃至図8に示すように、取付枠70の前面側位置で、相対摺動自在に構成された縦長のバリカン型刈刃からなる左右一対の刈刃体71,71によって構成してあり、これらの左右一対の刈刃体71,71は、後述する縦向き刈取連動機構8を介して前記主刈取装置63の駆動力で駆動されるように構成されている。
前記取付枠70は、角筒状のフレーム本体73の前面側に前方側へ突出する板状のガイド板74を突設してあり、前記左右一対の刈刃体71,71、及びその左右一対の刈刃体71,71同士を左右両側から挟持する刃体挟持部材75が前記ガイド板74を両側から抱き込む状態に装着されていて、前記左右一対の刈刃体71,71を前記ガイド板74に沿って上下に往復動可能に構成してある。
縦向き刈取連動機構8は、図4及び図5乃至図8に示すように、主刈取装置63の可動刃63Bと連動して、可動刃63Bの往復摺動方向の運動を導き出す入力連動杆80と、その入力連動杆80に連結される腕杆81aを一体に備えた前後方向向きの中継軸81と、中継軸81に外嵌された揺動部材82と、揺動部材82の往復揺動運動を左右一対の刈刃体71,71の上下方向の往復運動として伝える出力連動杆84と、前記腕杆81aの揺動による中継軸81の往復回転運動を前記揺動部材82の揺動運動として伝える状態と、その伝動を断つ状態とに切換可能な縦刈刃クラッチ機構85とで構成されている。
前記ボス部材83は、中継軸81上に配備された付勢スプリング87によって、常時はクラッチ入り側、つまり前記係合突起81bと係合孔83aとが係合する側に付勢されている。
前記操作杆86は、クラッチ切り操作、つまり前記係合突起81bと係合孔83aとの係合を解除した状態で、図12(b)に示すように、前処理フレーム61の一部に形成した係止部61aに対して引っ掛け状態で固定しておくことができる。
そして、この中継軸81の往復回転運動が縦刈刃クラッチ機構85を介して揺動部材82の揺動運動、及び出力連動杆84の往復直線運動に変換されて、左右一対の刈刃体71,71が往復運動して対象茎稈を切断するように作用する。
このとき、縦向き刈取装置7の駆動が必要であれば、前記縦刈刃クラッチ機構85を入り状態とし、不要であれば切り状態として、主刈取装置63のみを駆動し、縦向き刈取装置7の駆動は単独で停止することもできる。つまり、この縦刈刃クラッチ機構85が、縦向き刈取装置7の駆動を単独で動力断続可能なクラッチ装置を構成している。
このデバイダ62に対する縦向き刈取装置7の相対姿勢は、上述のように切断作用線CLが直交もしくはほぼ直交する姿勢で配設されるのが望ましいが、必ずしも直交もしくはほぼ直交の範囲内に制限されるものではなく、各種条件に応じて適宜変更することも可能であり、例えば、刃前面側がデバイダ62の上縁に対して80度から120度程度の角度を持って構成されたものであっても差し支えない。
この状態では、縦向き刈取装置7の切断作用線CLに対して、リール式掻き込み装置64による茎稈送り込み方向も、デバイダ62の上縁の交差角もほぼ直交する状態であるので、絡み付き茎稈部分に対する縦向き刈取装置7による切断作用が良好に行われ易い。
したがって、このように外側の未刈側茎稈が切断され、かつ、主刈取装置63で刈幅内の茎稈が刈り取られると、前記絡み付いた状態がほぐれないままの茎稈もリール式掻き込み装置64や搬送用オーガ65などの作用も加わって、刈取前処理装置6から脱落する可能性少なく、フィーダ60側へ送り込まれ易くなる。
図17及び図18に縦向き刈取装置7の別実施形態を示す。
この縦向き刈取装置7は、刈刃体71,71として、取付枠70に固定された固定刃71Aと、その固定刃71Aに対して相対摺動自在に設けた可動刃71Bとからなる縦長のバリカン型刈刃によって構成してある。また、その縦向き刈取装置7への駆動構造は、縦向き刈取連動機構8を介して刈取前処理装置6の搬送用オーガ65の駆動軸68から取り出された駆動力で駆動されるように構成されている。
そして、この駆動ロッド取付軸77bに対して刈刃駆動ロッド78が相対回転自在に外嵌されていることにより、刈刃駆動ロッド78は、前記駆動ロッド取付軸77b側端部が回転運動で駆動され、反対側端部が連結軸79によって可動刃71Bに連結され、この機構によりクランク状回転部材77の回転運動が往復運動に変換されて、取付枠70に沿って可動刃71Bを往復運動させるように構成してある。
したがって、クランク状回転部材77のプーリ77aに回転動力が伝達されると、クランク状回転部材77が枢支軸76の軸心P1周りで回転し、駆動ロッド取付軸77bの軸心P2が前記軸心P1周りで回転駆動される。これに伴って刈刃駆動ロッド78の他端側の連結軸79の軸心P3が取付枠70の長手方向に沿って往復運動して可動刃71Bを往復作動させる。
最良の実施形態で説明した縦向き刈取装置7において、刈刃体71,71を、固定刃71Aと可動刃71Bとの組み合わせで構成してもよい。この場合、中継軸81に外嵌する揺動部材82の一端側にのみ出力連動杆84を連結して、揺動部材82の往復揺動運動を可動刃71Bの往復運動として伝え、固定刃71Aは取付枠70に固定して設けるとよい。
主刈取装置63に取り付けるピックアップ装置5の使用本数としては、刈り幅の範囲内で、拾い上げ対象物や各種使用条件に基づいて適宜選択することができる。また、その着脱も1本ずつ行う構造に限らず、複数本を一体化して着脱するように構成してもよい。
ピックアップ装置5の取付箇所としては、最良の実施形態で説明したように主刈取装置63の固定刃63Aの下側に取り付けるのが望ましいが、必ずしもこれに限らず、例えば、前処理フレーム61などの固定部に取り付けるようにしてもよい。また、その取付箇所も下側のみならず、上側でも固定できるようにしてもよい。
縦向き刈取装置7は、菜種の刈取り用のものに限らず、穂先側を刈取り対象とする各種の茎稈刈取り用のものに適用できる。
5 ピックアップ装置
6 刈取り前処理装置
7 縦向き刈取装置
8 縦向き刈取連動機構
50 リフター部
52 補強板材
56 ソリ体
62 デバイダ
63 主刈取装置
64 リール式掻き込み装置
64b タイン
65 搬送用オーガ
71 刈刃体
85 縦刈刃クラッチ機構
c 切断作用箇所
CL 切断作用線
Claims (10)
- 水平方向に沿う横向き姿勢で植立茎稈を刈り取る主刈取装置と、前記主刈取装置の上方側位置で掻き込み用タインを回動させて刈取対象の植立茎稈を掻き込み操作すると共に、機体前後方向において位置変更可能であるリール式掻き込み装置とを備えるとともに、前記主刈取装置によって刈り取られた茎稈の全体を後方の脱穀装置に向けて搬送する搬送装置と、前記搬送装置で送り込まれた茎稈を脱穀及び選別処理する脱穀装置を備えた普通型コンバインであって、
前記主刈取装置は、前端側が刈刃よりも前方下方に突出して横倒れ姿勢の茎稈を拾い上げ可能なピックアップ装置を備え、
前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置に対して着脱自在に構成されており、
前記主刈取装置を備えた前処理フレームを支持するソリ体を備え、前記ソリ体は、前記ピックアップ装置の前端を対地浮上した状態に維持することを特徴とする普通型コンバイン。 - 前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置を備えた前処理フレームに固定されている請求項1記載の普通型コンバイン。
- 前記ピックアップ装置は、後上がり姿勢である棒状のリフター部と、前記リフター部の下縁側に固定された上下向きの補強板材と、を備えている請求項1又は2記載の普通型コンバイン。
- 前記リフター部は、前記主刈取装置の上方まで延びている請求項3記載の普通型コンバイン。
- 前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置に取り付けられている請求項1〜4の何れか1項記載の普通型コンバイン。
- 前記ピックアップ装置は、前記主刈取装置の下部に取り付けられている請求項1〜5の何れか1項記載の普通型コンバイン。
- 側面視において、前記リール式掻き込み装置における前記タインの回動軌跡内の範囲に、前記ピックアップ装置の先端部を位置させることが可能である請求項1〜6の何れか1項記載の普通型コンバイン。
- 前記ソリ体は、前記主刈取装置よりも後方において前記前処理フレームの下面側に取り付けられている請求項1〜7の何れか1項記載の普通型コンバイン。
- 前記リール式掻き込み装置は、前記ピックアップ装置の前端よりも前方側から茎稈を掻き込み可能に構成してある請求項1〜8の何れか1項記載の普通型コンバイン。
- 前記主刈取装置の刈取作用域における横側端部位置に、刈刃による切断作用箇所を結ぶ切断作用線が上下方向に沿う起立姿勢となるバリカン型の縦向き刈取装置を設けてある請求項1〜9の何れか1項記載の普通型コンバイン。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008235699A JP5330781B2 (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 普通型コンバイン |
CN201710248932.1A CN107258209B (zh) | 2008-09-12 | 2009-04-30 | 普通型联合收割机 |
CN200910137932XA CN101669421B (zh) | 2008-09-12 | 2009-04-30 | 普通型联合收割机 |
CN201710248629.1A CN107251707B (zh) | 2008-09-12 | 2009-04-30 | 普通型联合收割机 |
CN201210150375.7A CN102656989B (zh) | 2008-09-12 | 2009-04-30 | 普通型联合收割机 |
CN201710248933.6A CN107258210B (zh) | 2008-09-12 | 2009-04-30 | 普通型联合收割机 |
CN201410388345.9A CN104186102B (zh) | 2008-09-12 | 2009-04-30 | 普通型联合收割机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008235699A JP5330781B2 (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 普通型コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010063442A JP2010063442A (ja) | 2010-03-25 |
JP5330781B2 true JP5330781B2 (ja) | 2013-10-30 |
Family
ID=42189606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008235699A Expired - Fee Related JP5330781B2 (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 普通型コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5330781B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6567449B2 (ja) * | 2015-03-24 | 2019-08-28 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS563725U (ja) * | 1979-06-20 | 1981-01-13 | ||
JPS57102113A (en) * | 1980-12-19 | 1982-06-25 | Kubota Ltd | Direct current type combined harvester |
JPS5990336U (ja) * | 1982-12-06 | 1984-06-19 | 株式会社クボタ | 直流形コンバインにおける刈高さ制御装置 |
JPH041769Y2 (ja) * | 1987-04-25 | 1992-01-22 | ||
JP2509770Y2 (ja) * | 1989-07-20 | 1996-09-04 | ヤンマー農機株式会社 | コンバインの刈取装置 |
JPH06253652A (ja) * | 1993-03-05 | 1994-09-13 | Kubota Corp | 全稈投入型コンバインの刈取収穫構造 |
-
2008
- 2008-09-12 JP JP2008235699A patent/JP5330781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010063442A (ja) | 2010-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107258210B (zh) | 普通型联合收割机 | |
JP5002042B2 (ja) | コンバイン | |
JP2011200188A (ja) | コンバイン | |
US20110154793A1 (en) | Forage chopper header for harvesting both standing and down crop material | |
JP5155789B2 (ja) | 普通型コンバイン | |
JP6436884B2 (ja) | 収穫機 | |
JP2008263866A (ja) | コンバイン | |
CN107439140B (zh) | 联合收割机 | |
EP3069595B1 (en) | Header for agricultural harvester equipped with dual cutter bar system | |
JP2011177075A (ja) | コンバイン | |
JP5330781B2 (ja) | 普通型コンバイン | |
JP2011188747A (ja) | コンバイン | |
JP4940943B2 (ja) | 収穫機 | |
JP7270340B2 (ja) | コンバイン | |
JP2010104332A (ja) | 普通型コンバイン | |
JP2004344053A (ja) | コンバイン | |
JP2010022320A (ja) | 普通型コンバイン | |
JP4325420B2 (ja) | コンバイン | |
JP4594514B2 (ja) | コンバイン | |
JPH07132012A (ja) | 収穫機におけるセカンドモア装置 | |
JP2007117015A (ja) | コンバインの分草装置 | |
JP2017221220A (ja) | コンバイン | |
JP4820080B2 (ja) | コンバインの刈取装置 | |
JP2010104331A (ja) | 普通型コンバイン | |
JP2021023119A (ja) | 収穫機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100927 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120412 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5330781 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |