JP3070111B2 - コンバインの刈取装置 - Google Patents
コンバインの刈取装置Info
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- JP3070111B2 JP3070111B2 JP3034623A JP3462391A JP3070111B2 JP 3070111 B2 JP3070111 B2 JP 3070111B2 JP 3034623 A JP3034623 A JP 3034623A JP 3462391 A JP3462391 A JP 3462391A JP 3070111 B2 JP3070111 B2 JP 3070111B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの刈取装
置に関するものである。
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンバインは、枠体に対して
ラグ式の引起し装置、バリカン形態の刈刃装置、掻込み
装置、刈取穀稈搬送装置等を一体的に取り付けて刈取装
置を構成し、無端帯式走行装置、フィ−ドチエンを有す
る脱穀装置等を一体的に設けて車体を構成し、前記刈取
装置を前記車体に対して油圧シリンダによって昇降自在
に取り付けて構成している。そして、前記刈取装置の穀
稈搬送装置から 後方の脱穀装置のフィ−ドチエンに刈
取穀稈を引き継ぎ搬送する供給搬送装置を設けている。
該供給搬送装置は、前記刈取装置の刈取穀稈搬送装置と
前記脱穀装置のフィ−ドチエンとの間に位置し、前記刈
取装置の刈取穀稈搬送装置から該供給搬送装置への刈取
穀稈引継ぎ時に稈身の挾持位置を変えることによって、
フィ−ドチエンでの搬送における脱穀装置内への穀稈穂
先部の侵入長さ、即ち扱ぎ深さを調節自在とするもので
ある。従来、この扱ぎ深さ調節は、供給搬送装置に設け
た扱ぎ深さセンサによって穀稈の穂先位置を検出し、こ
の検出結果に基づいて伝動モ−タを駆動して前記刈取穀
稈引き継ぎ時の稈身挾持位置を変更することで行われる
ものである。
ラグ式の引起し装置、バリカン形態の刈刃装置、掻込み
装置、刈取穀稈搬送装置等を一体的に取り付けて刈取装
置を構成し、無端帯式走行装置、フィ−ドチエンを有す
る脱穀装置等を一体的に設けて車体を構成し、前記刈取
装置を前記車体に対して油圧シリンダによって昇降自在
に取り付けて構成している。そして、前記刈取装置の穀
稈搬送装置から 後方の脱穀装置のフィ−ドチエンに刈
取穀稈を引き継ぎ搬送する供給搬送装置を設けている。
該供給搬送装置は、前記刈取装置の刈取穀稈搬送装置と
前記脱穀装置のフィ−ドチエンとの間に位置し、前記刈
取装置の刈取穀稈搬送装置から該供給搬送装置への刈取
穀稈引継ぎ時に稈身の挾持位置を変えることによって、
フィ−ドチエンでの搬送における脱穀装置内への穀稈穂
先部の侵入長さ、即ち扱ぎ深さを調節自在とするもので
ある。従来、この扱ぎ深さ調節は、供給搬送装置に設け
た扱ぎ深さセンサによって穀稈の穂先位置を検出し、こ
の検出結果に基づいて伝動モ−タを駆動して前記刈取穀
稈引き継ぎ時の稈身挾持位置を変更することで行われる
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の、従来のコンバ
インの刈取装置においては、刈刃装置より前方に分草杆
や引起し装置等の構成物が位置している。このため、畦
際等に植立する穀稈をコンバインで刈り取ろうとして
も、刈刃装置を畦際まで近付けることができない。従っ
て、畦際に植立する穀稈の刈り取りは人手によって行う
しかなかった。また、畦が低いものである場合、刈取装
置を畦より高い位置まで上昇させて、刈刃装置をより畦
に近付け、畦際に植立する穀稈の穂先部を刈り取ること
はできる。しかし、この場合、刈り残した株が高くな
り、刈り跡がきれいにならない。しかも、刈り取った穀
稈は穂先部分のみの極短いものである。扱ぎ深さ調節
は、刈取穀稈が供給搬送装置に至って初めて作動するも
のであるため、急に極端に短い刈取穀稈が搬送されてく
ると、扱ぎ深さの適正状態への調節が間にあわず、以後
の脱穀装置において浅扱ぎ状態となり、穀粒の扱ぎ残し
を起すという問題があった。
インの刈取装置においては、刈刃装置より前方に分草杆
や引起し装置等の構成物が位置している。このため、畦
際等に植立する穀稈をコンバインで刈り取ろうとして
も、刈刃装置を畦際まで近付けることができない。従っ
て、畦際に植立する穀稈の刈り取りは人手によって行う
しかなかった。また、畦が低いものである場合、刈取装
置を畦より高い位置まで上昇させて、刈刃装置をより畦
に近付け、畦際に植立する穀稈の穂先部を刈り取ること
はできる。しかし、この場合、刈り残した株が高くな
り、刈り跡がきれいにならない。しかも、刈り取った穀
稈は穂先部分のみの極短いものである。扱ぎ深さ調節
は、刈取穀稈が供給搬送装置に至って初めて作動するも
のであるため、急に極端に短い刈取穀稈が搬送されてく
ると、扱ぎ深さの適正状態への調節が間にあわず、以後
の脱穀装置において浅扱ぎ状態となり、穀粒の扱ぎ残し
を起すという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、穀稈を引き起こす引起し装置1、穀稈を切断
する刈刃装置2、切断した穀稈を後方へ搬送する刈取穀
稈搬送装置3等により刈取装置5を構成し、走行装置
6、脱穀穀稈搬送装置7を有する脱穀装置8等により車
体9を構成し、前記刈取装置5を前記車体9に対して昇
降自在に設けると共に、前記刈取装置5の刈取穀稈搬送
装置3と前記脱穀装置8の脱穀穀稈搬送装置7との間に
は、刈取穀稈を引継ぎ搬送すると共に扱ぎ深さを調節可
能な扱ぎ深さ調節装置10を設けたコンバインにおい
て、前記刈刃装置2は刈取装置5に対して独立して昇降
自在に構成し、刈刃装置2を支持する刈刃台28には地
面と刈刃装置2との間の距離を検出する超音波センサ3
1を設け、該超音波センサ31の検出結果に関連して刈
刃装置2の対地高さを一定に保持するように構成すると
共に、さらに、超音波センサ31の検出結果に関連して
前記扱ぎ深さ調節装置10を調節作動させるよう構成し
たことを特徴とするコンバインの刈取装置の構成とした
ものである。このように、この発明におけるコンバイン
の刈取装置においては、刈刃装置2を刈取装置5に対し
て昇降自在に構成している。そして、超音波センサ31
により刈刃装置2の対地高さが一定に保持される。ま
た、畦際等に植立する穀稈を刈り取る際には、刈取装置
5を上昇させて畦との干渉を防止し、これと共に、刈取
装置5に対して刈刃装置2を下降させて植立する穀稈を
株元側から切断して刈り取ることが可能である。この状
態で刈り取られた穀稈は、例えば稈身の穂先側を刈取穀
稈搬送装置3によって挾持搬送されても、超音波センサ
31の検出結果により、扱ぎ深さ調節装置10が深扱ぎ
側へ調節されるので、以後の脱穀穀稈搬送装置7への引
継ぎ時には稈身の適正な位置を挾持搬送され、扱ぎ深さ
を適正な状態とすることが可能となる。これによって例
えば浅扱ぎによる扱ぎ残しを少なくすることができる。
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、穀稈を引き起こす引起し装置1、穀稈を切断
する刈刃装置2、切断した穀稈を後方へ搬送する刈取穀
稈搬送装置3等により刈取装置5を構成し、走行装置
6、脱穀穀稈搬送装置7を有する脱穀装置8等により車
体9を構成し、前記刈取装置5を前記車体9に対して昇
降自在に設けると共に、前記刈取装置5の刈取穀稈搬送
装置3と前記脱穀装置8の脱穀穀稈搬送装置7との間に
は、刈取穀稈を引継ぎ搬送すると共に扱ぎ深さを調節可
能な扱ぎ深さ調節装置10を設けたコンバインにおい
て、前記刈刃装置2は刈取装置5に対して独立して昇降
自在に構成し、刈刃装置2を支持する刈刃台28には地
面と刈刃装置2との間の距離を検出する超音波センサ3
1を設け、該超音波センサ31の検出結果に関連して刈
刃装置2の対地高さを一定に保持するように構成すると
共に、さらに、超音波センサ31の検出結果に関連して
前記扱ぎ深さ調節装置10を調節作動させるよう構成し
たことを特徴とするコンバインの刈取装置の構成とした
ものである。このように、この発明におけるコンバイン
の刈取装置においては、刈刃装置2を刈取装置5に対し
て昇降自在に構成している。そして、超音波センサ31
により刈刃装置2の対地高さが一定に保持される。ま
た、畦際等に植立する穀稈を刈り取る際には、刈取装置
5を上昇させて畦との干渉を防止し、これと共に、刈取
装置5に対して刈刃装置2を下降させて植立する穀稈を
株元側から切断して刈り取ることが可能である。この状
態で刈り取られた穀稈は、例えば稈身の穂先側を刈取穀
稈搬送装置3によって挾持搬送されても、超音波センサ
31の検出結果により、扱ぎ深さ調節装置10が深扱ぎ
側へ調節されるので、以後の脱穀穀稈搬送装置7への引
継ぎ時には稈身の適正な位置を挾持搬送され、扱ぎ深さ
を適正な状態とすることが可能となる。これによって例
えば浅扱ぎによる扱ぎ残しを少なくすることができる。
【0005】
【発明の作用効果】本発明は上述のごとく構成したの
で、超音波センサ31の検出結果に関連して刈取装置5
とは独立して刈刃装置2の対地高さを一定に保持するこ
とができる。また、畦際等に植立する穀稈を刈り取る際
には、刈取装置5を上昇させると共に刈刃装置2を下降
させる。これにより、刈取装置5の先端部分が畦に突っ
込むのを防止できるので、刈取装置5と畦際等との干渉
を防止しながら、該畦際等に植立する穀稈を容易に刈り
取ることができる。 さらに、超音波センサ31の検出結
果に関連して扱ぎ深さ調節装置10の調節作動を行なう
ので、従来のように、扱ぎ深さ調節装置10に直接設け
る扱ぎ深さセンサが不要になると共に、超音波センサ3
1の検出場所は、刈取装置5の穀稈搬送方向上手側、つ
まり、脱穀装置8の脱穀穀稈搬送装置7からは遠い位置
とな るので、刈り取られた穀稈が前記扱ぎ深さ調節装置
10に搬送されるまでに時間的な余裕があり扱ぎ深さ調
節が間に合う。従って、穀稈は適正な位置で脱穀穀稈搬
送装置7に引き継がれるので、深扱ぎ状態になりすぎて
脱穀装置8内に藁屑類が多くなりことを防止でき、ま
た、浅扱ぎ状態となりすぎて扱ぎ残しが発生するのを防
止できる。
で、超音波センサ31の検出結果に関連して刈取装置5
とは独立して刈刃装置2の対地高さを一定に保持するこ
とができる。また、畦際等に植立する穀稈を刈り取る際
には、刈取装置5を上昇させると共に刈刃装置2を下降
させる。これにより、刈取装置5の先端部分が畦に突っ
込むのを防止できるので、刈取装置5と畦際等との干渉
を防止しながら、該畦際等に植立する穀稈を容易に刈り
取ることができる。 さらに、超音波センサ31の検出結
果に関連して扱ぎ深さ調節装置10の調節作動を行なう
ので、従来のように、扱ぎ深さ調節装置10に直接設け
る扱ぎ深さセンサが不要になると共に、超音波センサ3
1の検出場所は、刈取装置5の穀稈搬送方向上手側、つ
まり、脱穀装置8の脱穀穀稈搬送装置7からは遠い位置
とな るので、刈り取られた穀稈が前記扱ぎ深さ調節装置
10に搬送されるまでに時間的な余裕があり扱ぎ深さ調
節が間に合う。従って、穀稈は適正な位置で脱穀穀稈搬
送装置7に引き継がれるので、深扱ぎ状態になりすぎて
脱穀装置8内に藁屑類が多くなりことを防止でき、ま
た、浅扱ぎ状態となりすぎて扱ぎ残しが発生するのを防
止できる。
【0006】
【実施例】この発明の一実施例におけるコンバインの刈
取装置の構成について説明する。コンバインの車体9
は、無限軌道帯式の走行装置6の上方に脱穀装置8、穀
粒貯留装置12、操縦部13等を設けて構成する。刈取
装置5は、前記車体9に上下回動自在に支持する縦方向
の伝動筒14、横方向の伝動ケ−ス15、及び該横方向
の伝動ケ−ス15から前方へ延出するフレ−ムパイプ1
6等よりなる刈取枠体4に対して 分草体17、ラグ式
の引起し装置1、ラグベルト及びスタ−ホイルよりなる
掻込み装置18、バリカン式の刈刃装置2等を取り付け
て構成する。前記引起し装置1は前記伝動ケ−ス15か
ら上方へ延出する伝動パイプ19により支持、駆動され
る。また、前記伝動ケ−ス15と車体9とをリンク構成
の懸架装置20によって連結すると共に、前記伝動筒1
4と車体9とを油圧シリンダ21によって連結する。該
油圧シリンダ21は操縦部13の刈取上下レバ−22の
操作又は従来周知の自動刈高さ制御装置によって伸縮作
動し、これによって前記刈取装置5を昇降させるもので
ある。
取装置の構成について説明する。コンバインの車体9
は、無限軌道帯式の走行装置6の上方に脱穀装置8、穀
粒貯留装置12、操縦部13等を設けて構成する。刈取
装置5は、前記車体9に上下回動自在に支持する縦方向
の伝動筒14、横方向の伝動ケ−ス15、及び該横方向
の伝動ケ−ス15から前方へ延出するフレ−ムパイプ1
6等よりなる刈取枠体4に対して 分草体17、ラグ式
の引起し装置1、ラグベルト及びスタ−ホイルよりなる
掻込み装置18、バリカン式の刈刃装置2等を取り付け
て構成する。前記引起し装置1は前記伝動ケ−ス15か
ら上方へ延出する伝動パイプ19により支持、駆動され
る。また、前記伝動ケ−ス15と車体9とをリンク構成
の懸架装置20によって連結すると共に、前記伝動筒1
4と車体9とを油圧シリンダ21によって連結する。該
油圧シリンダ21は操縦部13の刈取上下レバ−22の
操作又は従来周知の自動刈高さ制御装置によって伸縮作
動し、これによって前記刈取装置5を昇降させるもので
ある。
【0007】また、前記伝動筒14の上下回動軸心と同
軸心に、扱ぎ深さ調節装置10を電動モ−タ24により
上下回動自在に設ける。該扱ぎ深さ調節装置10は、株
元側搬送装置25と、穂先側搬送装置26とを有し、前
記株元側搬送装置25の前端部を前記刈取装置5の刈取
穀稈搬送装置3の後端部上方に位置させ、また前記株元
側搬送装置25の後端部を脱穀装置8のフィ−ドチエン
(脱穀穀稈搬送装置7)の前端部近傍に臨ませて設ける
ものである。扱ぎ深さ調節は、前記刈取装置5の刈取穀
稈搬送装置3の後端部に対して、前記扱ぎ深さ調節装置
10の株元側搬送装置25の前端部を上下方向に遠近調
節して、搬送穀稈引継ぎ時に稈身の挾持位置を変えるこ
とによって行うものである。
軸心に、扱ぎ深さ調節装置10を電動モ−タ24により
上下回動自在に設ける。該扱ぎ深さ調節装置10は、株
元側搬送装置25と、穂先側搬送装置26とを有し、前
記株元側搬送装置25の前端部を前記刈取装置5の刈取
穀稈搬送装置3の後端部上方に位置させ、また前記株元
側搬送装置25の後端部を脱穀装置8のフィ−ドチエン
(脱穀穀稈搬送装置7)の前端部近傍に臨ませて設ける
ものである。扱ぎ深さ調節は、前記刈取装置5の刈取穀
稈搬送装置3の後端部に対して、前記扱ぎ深さ調節装置
10の株元側搬送装置25の前端部を上下方向に遠近調
節して、搬送穀稈引継ぎ時に稈身の挾持位置を変えるこ
とによって行うものである。
【0008】また、前記刈取装置5には、バリカン形態
の刈刃装置2を昇降自在に設ける。前記刈取枠体4の左
右両端部に縦方向の摺動ボス部27、27を取り付け、
該摺動ボス部27、27に、前記刈刃装置2の刈刃台2
8の左右両端部から起立する縦方向の摺動パイプ29、
29を摺動自在に嵌合させる。そして、前記刈刃台28
の左右方向中央部近傍部を前記刈取枠体4側から設けた
油圧シリンダ30によって支持し、該油圧シリンダ30
の伸縮によって前記刈刃装置2が昇降作動するよう構成
する。また、前記刈刃台28の左右一端部には地面と刈
刃装置2との間の距離を検出する超音波センサ31を設
ける。該超音波センサ31の検出結果により、刈刃高さ
制御装置を介して前記油圧シリンダ30を伸縮作動さ
せ、刈刃装置2の対地高さを一定に保つように制御す
る。これによって、刈刃装置2は前記刈取枠体4の昇降
にかかわらず、常に圃場面に追従して一定の刈高さを維
持することができる。また、前記刈刃装置2を昇降する
油圧シリンダ30には、該油圧シリンダ30の伸縮長さ
を検出するストロ−クセンサ32を設ける。該ストロ−
クセンサ32によって前記刈取枠体4と刈刃装置2との
相対距離を検出するものである。そして、該ストロ−ク
センサ32の検出値はCPUを有する連繋制御装置33
(連繋手段11)に入力され、これによって前記扱ぎ深
さ調節装置10の電動モ−タ24に出力を行う。ストロ
−クセンサ32の検出値が大きくなるときには、前記刈
取枠体4が上昇すると共に前記刈刃装置2が刈取枠体4
に対して下降する状態である。このとき、前記刈取穀稈
搬送装置3は刈取穀稈の穂先側を挾持することになり、
このままフィ−ドチエン(脱穀穀稈搬送装置7)に引き
継がれたのでは浅扱ぎになりすぎ、扱ぎ残しが発生して
しまう。しかし、前記連繋制御装置33(連繋手段1
1)によって、前記ストロ−クセンサ32の検出値の増
大に伴って前記扱ぎ深さ調節装置10の電動モ−タ24
に深扱ぎ方向(前記株元側搬送装置25の前端部側を下
降させる方向)の出力を行う。これによって扱ぎ深さは
常に適正に保たれ、扱ぎ残しの発生を防止することがで
きる。
の刈刃装置2を昇降自在に設ける。前記刈取枠体4の左
右両端部に縦方向の摺動ボス部27、27を取り付け、
該摺動ボス部27、27に、前記刈刃装置2の刈刃台2
8の左右両端部から起立する縦方向の摺動パイプ29、
29を摺動自在に嵌合させる。そして、前記刈刃台28
の左右方向中央部近傍部を前記刈取枠体4側から設けた
油圧シリンダ30によって支持し、該油圧シリンダ30
の伸縮によって前記刈刃装置2が昇降作動するよう構成
する。また、前記刈刃台28の左右一端部には地面と刈
刃装置2との間の距離を検出する超音波センサ31を設
ける。該超音波センサ31の検出結果により、刈刃高さ
制御装置を介して前記油圧シリンダ30を伸縮作動さ
せ、刈刃装置2の対地高さを一定に保つように制御す
る。これによって、刈刃装置2は前記刈取枠体4の昇降
にかかわらず、常に圃場面に追従して一定の刈高さを維
持することができる。また、前記刈刃装置2を昇降する
油圧シリンダ30には、該油圧シリンダ30の伸縮長さ
を検出するストロ−クセンサ32を設ける。該ストロ−
クセンサ32によって前記刈取枠体4と刈刃装置2との
相対距離を検出するものである。そして、該ストロ−ク
センサ32の検出値はCPUを有する連繋制御装置33
(連繋手段11)に入力され、これによって前記扱ぎ深
さ調節装置10の電動モ−タ24に出力を行う。ストロ
−クセンサ32の検出値が大きくなるときには、前記刈
取枠体4が上昇すると共に前記刈刃装置2が刈取枠体4
に対して下降する状態である。このとき、前記刈取穀稈
搬送装置3は刈取穀稈の穂先側を挾持することになり、
このままフィ−ドチエン(脱穀穀稈搬送装置7)に引き
継がれたのでは浅扱ぎになりすぎ、扱ぎ残しが発生して
しまう。しかし、前記連繋制御装置33(連繋手段1
1)によって、前記ストロ−クセンサ32の検出値の増
大に伴って前記扱ぎ深さ調節装置10の電動モ−タ24
に深扱ぎ方向(前記株元側搬送装置25の前端部側を下
降させる方向)の出力を行う。これによって扱ぎ深さは
常に適正に保たれ、扱ぎ残しの発生を防止することがで
きる。
【0009】尚、前記油圧シリンダ30を最短縮状態に
固定し、前記刈刃装置2を前記刈取枠体4に最も近接し
た位置に一体化した状態においては、前記超音波センサ
31の検出結果により前記油圧シリンダ21を伸縮作用
させて前記刈取装置5を自動高さ制御するよう、制御状
態を切り換え可能に構成するとよい。また、前記刈刃装
置2の刈取枠体4に対する昇降(油圧シリンダ30の伸
縮)、及び前記扱ぎ深さ調節装置10による扱ぎ深さ調
節(電動モ−タ24の作動)は、それぞれ前途の自動制
御のみならず、手動によっても操作可能に構成するとよ
い。
固定し、前記刈刃装置2を前記刈取枠体4に最も近接し
た位置に一体化した状態においては、前記超音波センサ
31の検出結果により前記油圧シリンダ21を伸縮作用
させて前記刈取装置5を自動高さ制御するよう、制御状
態を切り換え可能に構成するとよい。また、前記刈刃装
置2の刈取枠体4に対する昇降(油圧シリンダ30の伸
縮)、及び前記扱ぎ深さ調節装置10による扱ぎ深さ調
節(電動モ−タ24の作動)は、それぞれ前途の自動制
御のみならず、手動によっても操作可能に構成するとよ
い。
【0010】また、前記走行装置6は無端帯式のもの
で、転輪フレ−ム34に軸着した転輪35群及び駆動ス
プロケット36にクロ−ラ37を掛け回したものであ
る。前記転輪フレ−ム34の側面側には、平面視、走行
方向に対して斜めに弾性板38を取り付ける。そして、
該弾性板38によって、走行時にクロ−ラ内周に侵入す
る泥土を掻き出し、左右のクロ−ラ37、37間に導き
出す。これによって、刈取走行時に、泥土が未刈稈側に
運ばれ、次行程での刈取作業に支障を来すのを防止する
ことができる。また、前記転輪35群への泥土の付着
や、石等の異物の噛み込みも防止でき、脱輪等のない円
滑な走行が維持できる。
で、転輪フレ−ム34に軸着した転輪35群及び駆動ス
プロケット36にクロ−ラ37を掛け回したものであ
る。前記転輪フレ−ム34の側面側には、平面視、走行
方向に対して斜めに弾性板38を取り付ける。そして、
該弾性板38によって、走行時にクロ−ラ内周に侵入す
る泥土を掻き出し、左右のクロ−ラ37、37間に導き
出す。これによって、刈取走行時に、泥土が未刈稈側に
運ばれ、次行程での刈取作業に支障を来すのを防止する
ことができる。また、前記転輪35群への泥土の付着
や、石等の異物の噛み込みも防止でき、脱輪等のない円
滑な走行が維持できる。
【図1】この発明の一実施例におけるコンバインの側面
図である。
図である。
【図2】この発明の一実施例におけるコンバインの側面
図である。
図である。
【図3】この発明の一実施例におけるコンバインの平面
図である。
図である。
【図4】この発明の一実施例における一部の制御回路図
である。
である。
【図5】この発明の一実施例における要部の斜視図であ
る。
る。
【図6】この発明の一実施例における要部の説明用斜視
図である。
図である。
1 引起し装置 2 刈刃装置 3 刈取穀稈搬送装置 4 刈取枠体 5 刈取装置 6 走行装置 7 脱穀穀稈搬送装置 8 脱穀装置 9 車体 10 扱ぎ深さ調節装置 11 連繋手段 28 刈刃台 31 超音波センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 穀稈を引き起こす引起し装置1、穀稈を
切断する刈刃装置2、切断した穀稈を後方へ搬送する刈
取穀稈搬送装置3等により刈取装置5を構成し、走行装
置6、脱穀穀稈搬送装置7を有する脱穀装置8等により
車体9を構成し、前記刈取装置5を前記車体9に対して
昇降自在に設けると共に、前記刈取装置5の刈取穀稈搬
送装置3と前記脱穀装置8の脱穀穀稈搬送装置7との間
には、刈取穀稈を引継ぎ搬送すると共に扱ぎ深さを調節
可能な扱ぎ深さ調節装置10を設けたコンバインにおい
て、前記刈刃装置2は刈取装置5に対して独立して昇降
自在に構成し、刈刃装置2を支持する刈刃台28には地
面と刈刃装置2との間の距離を検出する超音波センサ3
1を設け、該超音波センサ31の検出結果に関連して刈
刃装置2の対地高さを一定に保持するように構成すると
共に、さらに、超音波センサ31の検出結果に関連して
前記扱ぎ深さ調節装置10を調節作動させるよう構成し
たことを特徴とするコンバインの刈取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3034623A JP3070111B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | コンバインの刈取装置 |
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JPH04271722A (ja) | 1992-09-28 |
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