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JPH04362011A - 非晶質アルミノ珪酸塩およびその製造方法 - Google Patents

非晶質アルミノ珪酸塩およびその製造方法

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Publication number
JPH04362011A
JPH04362011A JP16352591A JP16352591A JPH04362011A JP H04362011 A JPH04362011 A JP H04362011A JP 16352591 A JP16352591 A JP 16352591A JP 16352591 A JP16352591 A JP 16352591A JP H04362011 A JPH04362011 A JP H04362011A
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JP
Japan
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source solution
solution
ion
alkaline earth
earth metal
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Application number
JP16352591A
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English (en)
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JP3073551B2 (ja
Inventor
Mikio Sakaguchi
美喜夫 阪口
Ichiro Sakamoto
一朗 阪本
Mutsumi Kuroda
睦 黒田
Yuichi Sakamoto
雄一 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP03163525A priority Critical patent/JP3073551B2/ja
Publication of JPH04362011A publication Critical patent/JPH04362011A/ja
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Publication of JP3073551B2 publication Critical patent/JP3073551B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/20Silicates
    • C01B33/26Aluminium-containing silicates, i.e. silico-aluminates

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非晶質アルミノ珪酸塩
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】非晶質ア
ルミノ珪酸塩は、結晶性アルミノ珪酸塩に劣らないカチ
オン交換能を持ち、高い吸油性能を具備していることか
ら、洗剤用ビルダ−、製紙用充填材として多用され、そ
の特性の改良も種々試みられている。即ち、カチオン交
換能や吸油性能のみを優先したアルミノ珪酸塩について
は多々改良が行なわれ、例えば、特公昭59−1659
6号公報には高いカチオン交換能を有する無定形珪酸塩
が開示されている。また特開昭61−17411号公報
には、反応中のアルカリ度を限定し、吸油量の大きい非
晶質アルミノ珪酸塩を得る方法を開示している。さらに
、特開昭61−111911号公報にはカルシウムを0
.10〜720モル含有してなるケイ酸カルシウムが開
示されており、高い吸油率を有していることが報告され
ている。
【0003】しかしながら、これらの報告はいずれもカ
チオン交換能や吸油性能の向上のみを目的としたもので
あり、洗剤組成物としての洗浄性能を考慮したものでは
ない。洗剤組成物としての洗浄性能を考慮する場合には
、多価金属イオン不溶出の特性を有することが併せて要
求される。即ち、アルミノ珪酸塩を洗剤組成物として用
いる場合、前記のカチオン交換能や吸油性能の向上に加
えて、洗浄能力低下の点から該組成物からのAlイオン
の溶出を防止することが要求される。これはAlイオン
が溶出することにより、人体皮脂汚れ中の脂肪酸とAl
イオンが反応して汚れのバインダーとなり、洗浄能力を
低下させることになるからである。またさらに洗濯液中
の泥の分散性を悪くし、再汚染をおこしてしまうことと
なるからである。しかしながら、従来よりそのような吸
油性能と洗浄性能を兼ね備えたアルミノ珪酸塩は見出さ
れていないのが実情である。
【0004】従って、本発明の目的は、吸油性能と洗浄
性能を兼ね備えた非晶質アルミノ珪酸塩を提供すること
にある。本発明の他の目的は、そのような前記非晶質ア
ルミノ珪酸塩の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意検討した結果、特定の組成からなる
非晶質アルミノ珪酸塩に優れた吸油性能と洗浄性能が存
しており、洗剤組成物として有用であることを見出し本
発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨は、(1
)aMeO・bM2 O・Al2 O3 ・cSiO2
 で表わされる非晶質アルミノ珪酸塩(但し、Meはア
ルカリ土類金属、Mはアルカリ金属を示し、a=0.0
01〜0.100、b=0.200〜2.000、c=
0.500〜5.000を示す)、および(2)アルミ
ナ源溶液とシリカ源溶液をアルカリ土類金属の存在下で
反応させるに際し、仕込み組成としてのM2 O/H2
 O(但し、Mはアルカリ金属を示す)のモル比が1×
10−3〜1×100 およびMeO/H2 O(但し
、Meはアルカリ土類金属を示す)のモル比が1×10
−7〜1×10−1であることを特徴とする非晶質アル
ミノ珪酸塩の製造方法に関する。
【0006】本発明の非晶質アルミノ珪酸塩において、
Meで表示されるアルカリ土類金属としては特に制限さ
れるものではないが、通常、安価であり工業的に得やす
いという観点からカルシウム、マグネシウムが用いられ
る。組成比率はa=0.001〜0.100であり、本
発明では特にアルカリ土類金属酸化物を含有し、かつ前
記の組成比率からなることに特徴がある。即ち、アルカ
リ土類金属酸化物を含有しないものではAlイオン溶解
度が3mg/1g以上となり、含有していても0.00
1モル未満ではAlイオン溶解度低減効果が小であり、
0.100モルを超えて含有していると吸油能、カチオ
ン交換能が低下するので好ましくない。
【0007】Mで表示されるアルカリ金属としても特に
制限されるものではないが、通常洗剤配合物の点からナ
トリウム、カリウムが好適に用いられる。組成比率はb
=0.200〜2.000である。また、SiO2 の
組成比率はc=0.500〜5.000である。
【0008】本発明のアルミノ珪酸塩は、非晶質であり
、またカチオン交換容量が通常150meq/100g
以上、好ましくは200meq/100g以上であり、
かつ吸油量が150ml/100g以上、好ましくは2
00ml/100g以上の特性を有する。ここで、カチ
オン交換容量とは、試料を塩化カルシウム溶液中に加え
25℃で15分間撹拌した後、5種C番の濾紙を用いて
吸引濾過を行い、得られた濾液中のCa量をEDTA滴
定により測定して求めたものをいう。また、吸油量とは
、試料を粉砕しJIS K 6220の吸油量測定法に
よって測定したものをいう。
【0009】また、本発明の非晶質アルミノ珪酸塩は、
pH3以上の水に対するAlイオン溶解度が、通常3m
g/1g以下、好ましくは2mg/1g以下である。こ
こで、Alイオン溶解度は洗浄性能の指標となるもので
あるが、これは試料をイオン交換水(pH 7)に懸濁
し、25℃で1時間撹拌した後、孔サイズ0.2 μm
のメンブランフィルターを用いて吸引濾過を行ない、濾
液中のAlイオン濃度をプラズマ発光分析により測定し
て求めたものをいう。
【0010】本発明の非晶質アルミノ珪酸塩を製造する
には、アルミナ源溶液とシリカ源溶液をアルカリ土類金
属の存在下で反応させることにより容易に調製すること
ができる。アルミナ源溶液としては、通常アルミン酸ア
ルカリ金属塩溶液が用いられ、例えばアルミン酸ナトリ
ウム、アルミン酸カリウム等が安価及び工業的に得やす
いという観点から好ましく用いられる。これらは必要に
応じて苛性アルカリおよび水を用いて、適宜のモル比お
よび濃度に調整して用いられる。例えば、水酸化アルミ
ニウム及び水酸化ナトリウムを水中に混合後加熱溶解し
てアルミン酸ナトリウム溶液を調製し、この溶液を水に
撹拌しながら加えアルミナ源溶液とすることができる。 また、このようなモル比および濃度の調整は、反応槽に
あらかじめ水を導入し、これに高濃度のアルミン酸アル
カリ金属塩溶液および苛性アルカリを加えることにより
行うこともできる。
【0011】シリカ源溶液としては、通常水ガラスが用
いられ、水に溶解してシリカ源溶液とすることができる
。アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウ
ム等が挙げられ、例えば塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム等が好ましく用いられる。これらのアルカリ土類金
属化合物は、アルミン酸ナトリウム溶液と混合してアル
ミナ源溶液中に含ませてもよく、水ガラスと共に水に溶
解してシリカ源溶液中に含ませてもよい。またアルカリ
土類金属化合物を単独で水に溶解して用いてもよい。
【0012】アルミナ源溶液とシリカ源溶液をアルカリ
土類金属の存在下で反応させるには、アルミナ源溶液を
攪拌している中にシリカ源溶液を滴下して反応させても
よく、水を攪拌している中にアルミナ源溶液とシリカ源
溶液を同時に滴下して反応させてもよい。特にアルカリ
土類金属化合物を単独で水に溶解して用いる場合は、該
溶解液を攪拌している中にアルミナ源溶液とシリカ源溶
液を同時に滴下して反応させてもよい。
【0013】本発明の前記のような組成を有する非晶質
アルミノ珪酸塩を得るには、仕込組成としてMeO/A
l2 O3 のモル比は通常0.001〜0.100、
好ましくは0.005〜0.095、M2 O/Al2
 O3 のモル比は通常0.2〜5.0、好ましくは0
.5〜4.0、SiO2 /Al2 O3 のモル比は
通常0.5〜10、好ましくは1.0〜8.0、M2 
O/H2 Oのモル比は通常1×10−3〜1×100
、好ましくは2×10−3〜2×10−1、MeO/H
2Oのモル比は1×10−7〜1×10−1、好ましく
は5×10−7〜5×10−2となるようにして調製さ
れる。
【0014】反応温度は通常10〜100℃、好ましく
は20〜100℃であり、反応時間は反応温度によって
も異なるが通常0〜120分間、好ましくは1〜60分
間である。反応終了後は、常法により処理され生成物を
得ることができる。例えば、通常1〜300分間加熱熟
成を行ない、析出した沈澱物を濾過または遠心分離によ
り混合物から分離し、洗浄および乾燥後、粉砕すること
により本発明のアルミノ珪酸塩の粉体を得ることができ
る。このようにして得られた本発明のアルミノ珪酸塩の
粉体は、洗剤組成物中に含有させて用いることができる
【0015】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何
ら限定されるものではない。尚、本実施例及び比較例に
おける測定値は、次に示す方法により測定した。
【0016】(1)カチオン交換容量 試料を無水物換算で0.1gを精秤し、塩化カルシウム
溶液(CaCO3 にして500ppm)100ml 
中に加え、25℃で15分間撹拌した後、5種C番の濾
紙を用いて吸引濾過を行う。その濾液50mlを取って
濾液中のCa量をEDTA滴定により測定し、その値よ
り試料のカルシウムイオン交換容量を求めた。
【0017】(2)吸油量 試料を乳鉢で粉砕し、JIS K 6220の吸油量測
定法によって測定した。
【0018】(3)Alイオン溶解度 試料1gをイオン交換水(pH 7)50mlに懸濁し
、25℃で1時間撹拌した後、孔サイズ0.2μmのメ
ンブランフィルターを用いて吸引濾過を行なう。濾液中
のAlイオン濃度を、プラズマ発光分析により測定し、
その値よりAlイオン溶解度を求めた。
【0019】実施例1 水酸化アルミニウム100重量部及び水酸化ナトリウム
59重量部をイオン交換水60重量部中に混合後加熱溶
解し、Na2 O 20.3 重量%、Al2 O3 
28.2重量%、Al2 O3 /Na2 O=0.8
47(モル比)のアルミン酸ナトリウム溶液を予め調製
しておく。この溶液384gをイオン交換水6600g
に撹拌しながら加え、30℃に保持しアルミナ源溶液と
する。また、3号水ガラス(Na2 O 9.5重量%
、SiO2 29.0重量%、SiO2 /Na2 O
=3.15(モル比) )880gと塩化カルシウム二
水和物1.56gをイオン交換水660gに溶解し、シ
リカ源溶液とする。アルミナ源溶液をホモミキサーを用
いて、5000rpmの回転数で撹拌している中に、シ
リカ源溶液を20分間で滴下した。滴下後10分間撹拌
を続けた後、100℃で10分間加熱熟成を行い、次い
で濾過洗浄を行なった。得られた湿潤ケーキを100℃
で11時間乾燥を行なった後解砕して、本発明のアルミ
ノ珪酸塩粉体を得た。得られた粉体の組成は、原子吸光
分析及びプラズマ発光分析の結果CaO/Al2 O3
 =0.009     Na2 O/Al2 O3 
=0.95SiO2 /Al2 O3 =3.59とな
った。又、カチオン交換容量は323meq/100g
、吸油量は308ml/100g、Alイオン溶解度は
0.4mg/gであった。
【0020】実施例2 実施例1と同様の操作により、アルミン酸ナトリウム溶
液を調製し、この溶液192gと塩化カルシウム二水和
物7.8gをイオン交換水10300gに加え、アルミ
ナ源溶液とする。また、3号水ガラス440gをイオン
交換水1030gに加え、シリカ源溶液とする。アルミ
ナ源溶液を30℃に保持したまま、ホモミキサーを用い
て5000rpmの回転速度で撹拌している中に、シリ
カ源溶液を15分間で滴下した。 滴下後10分間撹拌を続けた後100℃で10分間加熱
熟成を行い、以下、実施例1と同様の操作を行なって、
アルミノ珪酸塩粉体を得た。得られた粉体の組成は、C
aO/Al2 O3 =0.047     Na2 
O/Al2 O3 = 0.47SiO2 /Al2 
O3 =1.07であった。又、カチオン交換容量は2
61meq/100g、吸油量は298ml/100g
、Alイオン溶解度は0.9mg/gであった。
【0021】実施例3 実施例1と同様の操作によりアルミン酸ナトリウム溶液
を調製し、この溶液384gをイオン交換水110gに
加えアルミナ源溶液とする。また、3号水ガラス440
gと塩化カルシウム二水和物4.7gをイオン交換水6
5gに溶解しシリカ源溶液とする。イオン交換水283
0gを40℃に保持したまま、ホモミキサーによって5
000rpmの回転速度で撹拌している中に、アルミナ
源溶液及びシリカ源溶液をマイクロチューブポンプを用
いて20分間で同時に滴下した。滴下後10分間撹拌を
続けた後、100℃で20分間加熱熟成を行い、以下、
実施例1と同様の操作を行なって、アルミノ珪酸塩粉体
を得た。得られた粉体の組成は、CaO/Al2 O3
 =0.015     Na2 O/Al2 O3 
= 0.87SiO2 /Al2 O3 =2.27で
あった。又、カチオン交換容量は312meq/100
g、吸油量は338ml/100g、Alイオン溶解度
は1.8mg/gであった。
【0022】実施例4 実施例1と同様の操作によりアルミン酸ナトリウム溶液
を調製し、この溶液384gをイオン交換水110gに
加えアルミナ源溶液とする。また、3号水ガラス440
gをイオン交換水65gに加えシリカ源溶液とする。イ
オン交換水1670gに塩化マグネシウム六水和物21
.5gを溶解させた塩化マグネシウム溶液を40℃に保
持したまま、ホモミキサーにより5000rpmの回転
速度で撹拌している中に、アルミナ源溶液及びシリカ源
溶液を、20分間で同時に滴下した。 滴下後20分間撹拌した後、10分間加熱熟成を行ない
、以下、実施例1と同様の操作を行なって、アルミノ珪
酸塩粉体を得た。得られた粉体の組成は、CaO/Al
2 O3 =0.054     Na2 O/Al2
 O3 = 1.00SiO2 /Al2 O3 = 
1.80であった。又、カチオン交換容量は302me
q/100g、吸油量は286ml/100g、Alイ
オン溶解度は0.8mg/gであった。
【0023】実施例5〜15 表1に記載の割合となるような仕込みの組成物から、実
施例1〜4と同様な方法でアルミノ珪酸塩粉体を製造し
た。得られた粉体の組成物、カチオン交換容量、吸油量
、Alイオン溶解度を検討し、その結果を併せて表1に
示した。
【0024】
【表1】
【0025】比較例1実施例1と同様の操作によりアル
ミン酸ナトリウム溶液を調製し、この溶液384gをイ
オン交換水6600gに加えアルミナ源溶液とする。ま
た、3号水ガラス440gをイオン交換水660gに加
え、これをシリカ源溶液とする。アルミナ源溶液を40
℃に保持したまま、ホモミキサーにより5000rpm
の回転速度で撹拌している中に、シリカ源溶液をマイク
ロチューブポンプを用いて20分間で滴下した。滴下終
了後、10分間撹拌を続けその後100℃で10分間加
熱熟成を行ない、以下、濾過乾燥を実施例1と同様の操
作で行なって、アルミノ珪酸塩を得た。この粉体のカチ
オン交換容量、吸油量はそれぞれ333meq/100
g、290ml/100gであったが、Alイオン溶解
度は3.6mg/gであり、アルカリ土類金属を含有す
る、本発明のアルミノ珪酸塩に比べ、Alイオンが溶出
した。
【0026】比較例2実施例1と同様の操作によりアル
ミン酸ナトリウム溶液を調製し、この溶液384gと水
酸化カリウム11.9gをイオン交換水2690gに加
えアルミナ源溶液とする。また、3号水ガラス440g
をイオン交換水660gに加え、これをシリカ源溶液と
する。アルミナ源溶液を30℃に保持したまま、ホモミ
キサーにより5000rpmの回転速度で撹拌している
中に、シリカ源溶液をマイクロチューブポンプを用いて
20分間で滴下した。滴下終了後、10分間撹拌を続け
その後100℃で10分間加熱熟成を行ない、以下、濾
過乾燥を実施例1と同様の操作により行ない、アルミノ
珪酸塩を得た。この粉体のカチオン交換容量、吸油量は
それぞれ340meq/100g、215ml/100
gであったが、Alイオン溶解度は4.3mg/gであ
り、アルカリ土類金属を含有する、本発明のアルミノ珪
酸塩に比べ、Alイオンが溶出した。
【0027】比較例3実施例1と同様の操作によりアル
ミン酸ナトリウム溶液を調製し、この溶液384gをイ
オン交換水110gに加えアルミナ源溶液とする。また
、3号水ガラス550gをイオン交換水65gに溶解し
シリカ源溶液とする。イオン交換水5580gを50℃
に保持したまま、ホモミキサーによって5000rpm
の回転速度で撹拌している中に、アルミナ源溶液及びシ
リカ源溶液をマイクロチューブポンプを用いて10分間
で同時に滴下した。滴下終了後、20分間撹拌を続けそ
の後100℃で10分間加熱熟成を行ない、以下、濾過
乾燥を実施例1と同様の操作により行ない、アルミノ珪
酸塩を得た。この粉体のカチオン交換容量、吸油量はそ
れぞれ270meq/100g、292ml/100g
であったが、Alイオン溶解度は3.2mg/gであり
、アルカリ土類金属を含有する、本発明のアルミノ珪酸
塩に比べ、Alイオンが溶出した。
【0028】比較例4 実施例1と同様の操作により、アルミン酸ナトリウム溶
液を調製し、この溶液192gと塩化カルシウム二水和
物78gをイオン交換水5150gに加え、アルミナ源
溶液とする。 また、3号水ガラス440gをイオン交換水330gに
加え、シリカ源溶液とする。アルミナ源溶液を60℃に
保持したまま、ホモミキサーを用いて5000rpmの
回転速度で撹拌している中に、シリカ源溶液を10分間
で滴下した。滴下後10分間撹拌を続けた後100℃で
20分間加熱熟成を行い、以下、濾過乾燥を実施例1と
同様の操作により行なって、アルミノ珪酸塩を得た。こ
の粉体の組成は、CaO/Al2 O3 =0.410
     Na2 O/Al2 O3 = 0.37S
iO2 /Al2 O3 = 1.03であり、カルシ
ウムを多く含有していた。また、Alイオン溶解度は、
0.5mg/gであったが、カチオン交換容量及び吸油
量はそれぞれ、84meq/100g、144ml/1
00gであって、本発明のアルミノ珪酸塩に比べ劣るも
のであった。
【0029】比較例5 実施例1と同様の操作により、アルミン酸ナトリウム溶
液を調製し、この溶液128gをイオン交換水560g
に加え、アルミナ源溶液とする。また、3号水ガラス5
50gをイオン交換水65gに加え、シリカ源溶液とす
る。イオン交換水1800gに塩化マグネシウム六水和
物を71.8gを溶解した塩化マグネシウム溶液を70
℃に保持したまま、ホモミキサーを用いて5000rp
mの回転速度で撹拌している中に、シリカ源溶液及びア
ルミナ源溶液を10分間で同時に滴下した。滴下後20
分間撹拌を続けた後100℃で10分間加熱熟成を行い
、以下、濾過乾燥を実施例1と同様の操作により行なっ
て、アルミノ珪酸塩を得た。この粉体の組成は、MgO
/Al2 O3 = 0.240     Na2 O
/Al2 O3 = 0.46 SiO2 /Al2 O3 = 3.20であり、マグ
ネシウムを多く含有していた。また、Alイオン溶解度
は、0.7mg/gであったが、カチオン交換容量及び
吸油量はそれぞれ、118meq/100g、132m
l/100gであって、本発明のアルミノ珪酸塩に比べ
劣るものであった。比較例1〜5における仕込組成、粉
体組成、カチオン交換容量、吸油量、Alイオン溶解度
について表2に示した。
【0030】
【表2】
【0031】試験例粉末原料(牛脂石鹸、ゼオライトA
(35重量%相当分)、非晶質アルミノ珪酸塩、炭酸ソ
ーダ(平均粒径290μ)、2号珪酸ソーダ、芒硝、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ及び
蛍光染料)を攪拌転動造粒機(レディゲミキサー)に入
れ、ポリオキシエチレンドデシルエーテルとヤシ油ジエ
タノールアミドを徐々に導入し、次いでポリエチレング
リコール溶融物を添加し、平均粒径402μの粉末洗浄
剤生地を得た。これに酵素、香料及び少量のゼオライト
A(5重量%相当分)を加え、混合し、下記組成の最終
洗剤製品を得た。非晶質アルミノ珪酸塩として、実施例
1により得られたものを使用した例を配合例1とし、比
較例1により得られたものを使用した例を配合例2とし
た。
【0032】洗剤配合組成: ・ポリオキシエチレンドデシルエーテル       
  25wt % (エチレンオキサイド平均付加モル数=8融点15℃、
HLB 10.14 ) ・ヤシ油ジエタノールアミド            
        3・牛脂石鹸           
                         
2・ゼオライトA(平均粒径4μ)         
      30・非晶質アルミノ珪酸塩      
                 15・炭酸ソーダ
(平均粒径 290μ)              
  8・2号ケイ酸ソーダ             
               5・芒硝      
                         
         4.7・ポリエチレングリコール(
Mw6000)            2・カルボキ
シメチルセルロース                
  2・ポリアクリル酸ソーダ(Mw8000)   
           2・酵素          
                         
     0.5・香料              
                         
 0.3・蛍光染料                
                    0.5
【0
033】次いで、配合例1および配合例2を用いて、以
下の方法によって洗浄テストを行った。 泥汚れ汚染布(人工汚染布): 鹿沼園芸用赤玉土を120 ℃±5℃で4hr乾燥後粉
砕、150Mesh(100 μm)パスのものを 1
20℃±5℃で2hr乾燥後、土150gを1000リ
ットルのパークレンに分散し、金巾#2023 布をこ
の液に接触、ブラッシングし、分散液の除去、過剰付着
汚れを脱落させる(特開昭55−26473 号公報)
。 皮脂/カーボン汚れ汚染布(人工汚染布):(モデル皮
脂/カーボン汚れ組成) カーボンブラック          15%綿実油 
                   60%コレス
テロール             5%オレイン酸 
                5%パルミチン酸 
              5%液体パラフィン  
          10%上記組成物1kgを80リ
ットルのパークレンに溶解分散し、金巾 #2023布
を浸漬して汚れを付着させた後パークレンを乾燥除去す
る。
【0034】洗浄条件及び評価方法: 評価用洗剤水溶液1リットルに10cm×10cmの綿
の泥汚れ汚染布又は皮脂/カーボン汚れ汚染布(人工汚
染布)を各5枚入れ、ターゴトメーターにて100rp
mで次の洗浄条件で洗浄した。 (洗浄条件) 洗浄時間        10分 洗浄濃度        0.133 %水の硬度  
      4° 水    温        20℃ ススギ          水道水にて5分間洗浄力は
汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の460nm にお
ける反射率を自記色彩計(島津製作所製)を用いて測定
し、次式によって洗浄率(%)を求めた。洗浄率(%)
=(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射
率−洗浄前の反射率)×100
【0035】その結果、配合例1での洗浄率は、皮脂/
カーボン汚れ汚染布で70%、泥汚れ汚染布で68%で
あり、一方、配合例2での洗浄率は、皮脂/カーボン汚
れ汚染布で60%、泥汚れ汚染布で55%の結果を示し
、本発明の非晶質アルミノ珪酸塩を配合した洗剤組成物
は優れた結果を示した。
【0036】
【発明の効果】本発明の非晶質アルミノ珪酸塩は、優れ
たカチオン交換能および吸油性能を有すると同時にAl
イオン溶解度が低く、吸油性能と洗浄性能を兼ね備えた
特性を有する。従って、これを含有する洗剤組成物は、
従来の非晶質アルミノシリケートを配合したものより、
高い洗浄性能を示し、またAlイオンの溶出量が少なく
、反応性の少ない粉末であるため、純ポリマーへの充填
物、担体として有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  aMeO・bM2 O・Al2 O3
     ・cSiO2 で表わされる非晶質アルミノ珪酸塩(
    但し、Meはアルカリ土類金属、Mはアルカリ金属を示
    し、a=0.001〜0.100、b=0.200〜2
    .000、c=0.500〜5.000を示す)。
  2. 【請求項2】  カチオン交換容量が150meq/1
    00g以上であって、かつ吸油量が150ml/100
    g以上であることを特徴とする請求項1記載の非晶質ア
    ルミノ珪酸塩。
  3. 【請求項3】  pH3以上の水に対するAlイオン溶
    解度が、3mg/1g以下であることを特徴とする請求
    項1または2記載の非晶質アルミノ珪酸塩。
  4. 【請求項4】  アルミナ源溶液とシリカ源溶液をアル
    カリ土類金属の存在下で反応させるに際し、仕込み組成
    としてのM2 O/H2 O(但し、Mはアルカリ金属
    を示す)のモル比が1×10−3〜1×100 および
    MeO/H2 O(但し、Meはアルカリ土類金属を示
    す)のモル比が1×10−7〜1×10−1であること
    を特徴とする非晶質アルミノ珪酸塩の製造方法。
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