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JP3913042B2 - 微粒子a型ゼオライト - Google Patents

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JP3913042B2
JP3913042B2 JP2001346483A JP2001346483A JP3913042B2 JP 3913042 B2 JP3913042 B2 JP 3913042B2 JP 2001346483 A JP2001346483 A JP 2001346483A JP 2001346483 A JP2001346483 A JP 2001346483A JP 3913042 B2 JP3913042 B2 JP 3913042B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微粒子A型ゼオライトに関する。
【0002】
【従来の技術】
洗剤用ビルダーとして、高いカチオン交換理論容量を持つA型ゼオライトが広く使用されている。現在、一次粒径として1〜2μm、凝集粒径として3〜5μmのA型ゼオライトが主に洗剤用ビルダーとして使用されている。
【0003】
一般にゼオライトの性能は、その粒径(一次粒径、凝集粒径)に大きく依存することが知られている。例えば、ゼオライトの一次結晶の微粒化に従いゼオライトのカルシウムイオン交換速度が高くなることや、凝集粒径の減少に従い水中の濁りの低減や繊維表面への付着残留の防止に効果的であることが知られている。このような観点から粒径の小さいゼオライトの製造検討が行われている。
【0004】
ゼオライトの粒径を小さくする一手法として、機械的粉砕を用いる手法がある。しかし、機械的粉砕によりゼオライトの結晶性が低下し、ゼオライトの性能(例えば、カチオン交換能)が低下することが知られている。特に、一次粒径の大きいA型ゼオライトを粉砕すると、A型ゼオライトの一次結晶の崩壊が激しく、ゼオライト結晶性の低下が著しい。
【0005】
特開平9-67117号公報には、粉砕によるゼオライトの結晶性低下を抑制する手段として、粉砕したゼオライトスラリーをアルミン酸アルカリ金属塩水溶液に接触させる処理を行う製造法が開示されている。しかし、粉砕したゼオライトスラリーをアルミン酸アルカリ金属塩水溶液に接触させるため、製造工程が増えることや過剰のアルミ源を使用するといった欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、機械的粉砕を行っても結晶性低下が非常に少なく、優れたカチオン交換能を有する微粒子A型ゼオライトを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、
〔1〕 無水物の組成が、一般式:
xM2 O・ySiO2 ・Al2 3 ・zMeO
(式中、Mはアルカリ金属、Meはアルカリ土類金属を表し、x=0.5〜2、y=1〜3、z=0.01〜0.2である)で表され、平均一次粒径が0.1μm以下(変動係数60%以下)である微粒子A型ゼオライト、
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の微粒子A型ゼオライト(以下、A型ゼオライトという)は、アルカリ土類金属を含有してなることを1つの大きな特徴とする。かかる構成を有し、しかもその平均一次粒径が微小であることから、当該A型ゼオライトに対し1または複数回の機械的粉砕を行っても結晶性の低下が少なく、ひいては当該粉砕後の乾燥A型ゼオライトの性能(例えば、カチオン交換能や結晶性残存率など)の低下が抑制されるという優れた効果が奏される。すなわち、一般にゼオライトの性能は、それを粉砕し、乾燥した状態で、その性能を評価した場合、粉砕前に比して粉砕後に性能が低下することが知られているが、本発明のA型ゼオライトでは当該低下が非常に少ない。粉砕による結晶性の低下の抑制に対しては、A型ゼオライトにおけるアルカリ土類金属の存在が有効であると推定される。すなわち、一般にシリケートネットワーク修飾イオンとして機能することが知られるアルカリ土類金属が、アルミノシリケートネットワーク内に取り込まれることにより、そのネットワーク構造を安定化する結果、A型ゼオライトを粉砕しても結晶性が低下しないものと推定される。
【0009】
本発明のA型ゼオライトは、その無水物の組成が、一般式:
xM2 O・ySiO2 ・Al2 3 ・zMeO
(式中、Mはアルカリ金属、Meはアルカリ土類金属)で表されるものであり、式中、x=0.5〜2、好ましくは0.9〜1.5、より好ましくは0.9〜1.3;y=1〜3、好ましくは1.5〜2.5、より好ましくは1.8〜2.2;z=0.01〜0.2、好ましくは0.01〜0.1、より好ましくは0.02〜0.08である。なお、カチオン交換能、すなわちカチオン交換速度(CER)およびカチオン交換容量(CEC)を低下させない範囲で上記組成式に含まれる元素以外の元素が含まれていても良い。前記アルカリ金属とは、周期律表IA族に属する元素であり、単独または二種以上の混合物であってよく、特に限定するものではないが、コストおよびカチオン交換能などの性能の観点から、ナトリウムが好ましい。前記アルカリ土類金属とは周期律表IIA族に属する元素であり、単独または二種以上の混合物であってよく、特に限定するものではないが、本発明のA型ゼオライトの性能の向上の観点から、カルシウムおよび/またはマグネシウムが好ましく、マグネシウムがより好ましい。また、アルカリ土類金属としてカルシウムを用いる場合、z=0.02〜0.05がより好ましく、0.02〜0.04が更に好ましい。一方、アルカリ土類金属としてマグネシウムを用いる場合、z=0.02〜0.08がより好ましく、0.04〜0.06が更に好ましい。マグネシウムが最も好ましい理由は、アルカリ土類金属イオンの中でMg2+が最もAl3+とイオン径が近似している点にある。すなわち、アルミノシリケートネットワーク内のAl3+と同型置換しやすいと推定され、Mg2+がアルミノシリケートネットワーク内に最も効率良く(多く)入り込めることから、アルミノシリケートネットワーク構造を安定化させる効果を最も発揮するものと推定される。なお、例えば、Meがカルシウムおよびマグネシウムである場合、式中、zMeOはz1 CaO+z2 MgO(z=z1 +z2 )を表わす。xM2 Oについても同様である。
【0010】
本発明のA型ゼオライトの結晶形態はA型であり、公知のA型ゼオライト(Joint Committee on Powder Diffraction Standards No.38-241 )と実質的に同一のX線回折パターンを示し得る。なお、実質的に同一であればよく、その他の結晶性物質のピークや非晶質物質に帰属されるハローピークが含まれていてもかまわない。また、1μm以上の平均一次粒径を持つ市販のA型ゼオライト(例えば、韓国ゼオビルダー社製4Aゼオライト)の(410)面に帰属されるd=0.3nmのX線ピーク強度(I410 )に対する本発明のA型ゼオライトのI410 の比は、優れたカチオン交換能の発現の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上である。
【0011】
本発明のA型ゼオライトの平均一次粒径は、0.1μm以下であり、好ましくは0.08μm以下、より好ましくは0.05μm以下である。粉砕による結晶性低下は、粉砕するゼオライトの一次粒径が大きいものほど悪化する傾向にある。一般に、平均凝集粒径が0.4μm以下になるまでゼオライトを、たとえば、機械的に粉砕した場合、粉砕前では0.1μmを超える平均一次粒径を持つゼオライトでも、粉砕後の平均一次粒径は0.1μm以下となる。これは、平均一次粒径が0.1μmを超えるゼオライトでは、粉砕によりその一次結晶が崩壊することを示しており、その結果、結晶性の低下が生ずる。本発明のA型ゼオライトは平均一次粒径が前記範囲内にあることから粉砕に伴うゼオライトの一次結晶の崩壊が抑制される。
【0012】
また、本発明のA型ゼオライトの粒径分布の均一性は高い。粒径分布は平均一次粒径の変動係数により評価でき、本発明のA型ゼオライトでは、平均一次粒径の変動係数は60%以下、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下、更に好ましくは35%以下である。すなわち、本発明のA型ゼオライトは、0.1μm以下(変動係数60%以下)の所望の平均一次粒径を有する、粒径の均一なゼオライトからなり、その結果、粉砕による一次結晶の崩壊が抑制されるとともに、優れたカチオン交換能が発揮される。粉砕に伴う一次粒径の変化は走査型電子顕微鏡により捉えることができ、0.1μmを超える平均一次粒径を持つA型ゼオライトでは粉砕により一次粒径の変動係数は一般に大きくなる。しかしながら、本発明のA型ゼオライトでは粉砕に伴う一次結晶の崩壊が抑制され、粉砕においては単に一次粒子の凝集体が解凝集するだけである。従って、粉砕による変動係数の変化はほとんど無い。
【0013】
本発明のA型ゼオライトの平均凝集粒径は、特に限定するものではないが、好ましくは5μm以下、より好ましくは1μm以下、更に好ましくは0.4μm以下である。平均凝集粒径が前記範囲内にあれば、優れたカチオン交換能が発現され、例えば、本発明のA型ゼオライトを衣料用洗剤の洗浄剤組成物に配合して用いた場合、優れた洗浄性能が発揮される。さらに本発明のA型ゼオライトの平均凝集粒径が0.4μm以下であれば、当該ゼオライトを水に分散させた場合、水の透明性が格段に向上する。従って、例えば、衣料用洗剤の洗浄剤組成物に配合して用いた場合、優れた洗浄性能を示すとともに、洗濯水や初期すすぎ水の濁りが格段に改善され、またゼオライトが繊維表面に残留して粉落ちするなどの問題も生じないので好ましい。
【0014】
なお、平均一次粒径および平均凝集粒径は、後述の実施例に記載の方法により測定することができる。
【0015】
また、本発明のA型ゼオライトはカチオン交換能に優れる。ここで、カチオン交換能とはカチオン交換速度(CER)およびカチオン交換容量(CEC)の両者をいい、より具体的にはCERとは1分間でゼオライト1g当たりがイオン交換したCa量をいい、一方、CECとは10分間でゼオライト1g当たりがイオン交換したCa量をいう。それらは後述する実施例において記載する方法により求められる。
【0016】
CERとしては、好ましくは180mgCaCO3 /g以上、より好ましくは200mgCaCO3 /g以上、更に好ましくは220mgCaCO3 /g以上である。一方、CECとしては、好ましくは200mgCaCO3 /g以上、より好ましくは210mgCaCO3 /g以上、更に好ましくは220mgCaCO3 /g以上である。本発明のA型ゼオライトのカチオン交換能が上記範囲内にあれば、例えば、該ゼオライトを洗浄剤組成物に用いた場合、該組成物の洗浄性能が格段に向上するので好ましい。特にCERが180mgCaCO3 /g以上であれば、例えば該ゼオライトを洗浄剤組成物に用いた場合、該組成物の洗浄性能が更に向上するという点で好ましい。なお、平均凝集粒径を所望の範囲内とすべく適宜粉砕を行ったとしても、結晶性劣化や粒径分布の悪化は少なく、従って、カチオン交換能の実質的な変化は生じない。
【0017】
前記するように本発明のA型ゼオライトは粉砕しても結晶性の低下が非常に少ない。粉砕に伴う結晶性の低下の度合いを結晶性残存率で表した場合、例えば、本発明のA型ゼオライトを水に分散し、水中で平均凝集粒径が0.4μm以下になるまで粉砕した後の結晶性残存率は、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上、更に好ましくは100%である。結晶性残存率がかかる範囲内であれば、カチオン交換能の発現の観点から好ましい。なお、結晶性残存率は、A型ゼオライトの(410)面に帰属される面間隔d=0.3nmのX線ピーク強度(I410 )の、粉砕前に対する粉砕後における残存率により求める。すなわち、結晶性残存率(%)=(粉砕後のI410 )/(粉砕前のI410 )×100の計算式により求まる。結晶性残存率の算定方法は、詳しくは、後述する実施例に記載する。
【0018】
続いて、本発明のA型ゼオライトの製造方法について説明する。本発明のA型ゼオライトの製造方法として、シリカ源とアルミ源とを反応させてゼオライトを製造するに際し、酸素原子を含む官能基を持つ分子量100以上の有機化合物(以下、結晶成長抑制化合物という)およびアルカリ土類金属の存在下に反応を行うゼオライトの製造方法が挙げられる。結晶成長抑制化合物の存在下に反応を行うことにより、シリカ源とアルミ源とを含む反応液(スラリー)の流動性が増し反応の効率が向上すると共に、ゼオライトの結晶成長が抑制され、平均一次粒径が微少で粒径の均一なゼオライトが生成する。また、アルカリ土類金属の存在下に反応を行うことにより、アルミノシリケートネットワーク内にかかるアルカリ土類金属のイオンが取り込まれやすくなり、アルミノシリケートネットワーク構造の安定化が促進されるものと推定される。
【0019】
結晶成長抑制化合物の共存によるゼオライト結晶成長抑制のメカニズムについては、ゼオライト核表面のシラノール(Si−OH)基などが、該化合物の官能基の酸素原子と水素結合的に相互作用し、ゼオライト核表面が安定化されることにより結晶成長(オストワルド成長)が抑制されるとともに、ゼオライト核に吸着(相互作用)している結晶成長抑制化合物の立体障害によりゼオライト核同士が立体的に反発し、ゼオライト核同士の衝突による結晶成長が阻害されるため、平均一次粒径が0.1μm以下の微粒子ゼオライトが生成するものと推定される。
【0020】
本発明のA型ゼオライトの製造方法に用いるシリカ源とアルミ源は特に限定されるものではないが、例えば、シリカ源として市販の水ガラスを用いることができ、またケイ石、ケイ砂、クリストバライト石、カオリン、カレット等を用いても良く、それらを適宜水や水酸化アルカリ金属水溶液で希釈して用いても良い。アルミ源として水酸化アルミ、硫酸アルミ、塩化アルミなどのアルミ塩を用いても良いが、アルミン酸アルカリ金属塩、特にアルミン酸ナトリウムの粉末または水性液が好適に用いられる。これらは市販品を用いても良く、またアルミン酸ナトリウム水性液については水酸化アルミニウムと水酸化アルカリ金属を含有する水溶液の加熱溶解により得られるものを用いても良い。なお、水性液の溶媒としては水性溶媒であれば特に限定されず、例えば、水、エタノールなどの水溶性有機溶媒、それらの混合物などが挙げられる。
【0021】
本発明のA型ゼオライトに含まれるアルカリ金属は、一般にシリカ源および/またはアルミ源から供給されるが、例えば、別途、アルカリ金属含有化合物、好ましくは水酸化アルカリ金属の水溶液を加えてアルカリ金属を供給してもよい。
【0022】
また、アルカリ土類金属の供給にはアルカリ土類金属化合物を使用するが、当該化合物は特に限定されるものではなく、無機化合物でも有機化合物でも良い。酸化数+2のアルカリ土類金属イオンを供給し得るアルカリ土類金属化合物が好ましく、例えば、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、珪酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩、チオシアン酸塩、酸化物、硫化物、窒化物、リン化物、水酸化物、ハロゲン化物、過ハロゲン化物等が挙げられる。得られるゼオライトの性能の観点から、中でも水溶性のアルカリ土類金属化合物がより好ましく、例えば、塩化物、硝酸塩などが挙げられる。より具体的には、塩化カルシウム(無水物、一水和物、二水和物、六水和物など)、塩化マグネシウム(無水物、六水和物など)、硝酸カルシウム(無水物、四水和物など)、硝酸マグネシウム(六水和物など)などが挙げられる。アルカリ土類金属化合物は、生産効率の観点から、水性液として供給するのが好ましい。
【0023】
結晶成長抑制化合物の分子量は好ましくは100以上、より好ましくは200以上、更に好ましくは400以上である。結晶成長抑制化合物の分子量が100以上ではゼオライト核表面に吸着(相互作用)した結晶成長抑制化合物の立体障害が大きく、ゼオライト核同士の衝突による結晶成長の進行を有効に抑制することができ、所望の結晶成長抑制効果が得られる。また結晶成長抑制化合物の分子量は好ましくは60000以下、より好ましくは30000以下、更に好ましくは10000以下である。分子量が60000以下にあれば、シリカ源とアルミ源とを含む反応液中に結晶成長抑制化合物が充分に溶解し、ゼオライト核への吸着量(ゼオライト核と相互作用している結晶成長抑制化合物量)が増加すると推定され、結晶成長抑制効果が充分に発揮されるので好ましい。これらをまとめると結晶成長抑制化合物の分子量は好ましくは100〜60000、より好ましくは200〜30000、更に好ましくは400〜10000である。なお、分子量が1000以上である場合、当該分子量は重量平均分子量であり、公知の方法に従ってGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定することができる。
【0024】
結晶成長抑制化合物の官能基としては酸素原子を含むものであれば良く特に限定されるものではないが、例えば、好ましくはOR基、COOR基、SO3 R基、PO4 R基、CO基、CONH基などが挙げられる。中でも、より好ましくはOR基および/またはCOOR基である。Rは、炭素数1〜22の飽和または不飽和の有機基、水素原子およびアルカリ金属原子から選ばれた少なくとも1種である。炭素数1〜22の飽和または不飽和の有機基としては、例えば、エチル基、フェニル基、ヘキシル基、ドデシル基などが挙げられ、アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。なお、これらの官能基は主鎖を構成しているものでも良く、また側鎖を構成しているものでも良い。結晶成長抑制化合物の1分子当たりの官能基数については、特に限定するものではないが、1分子当たりの官能基数は2以上が好ましく、3以上がより好ましく、4以上が更に好ましい。1分子当たりの官能基数がかかる範囲内にあれば、ゼオライト核と結晶成長抑制化合物との相互作用点数が充分であり、ゼオライトの結晶成長抑制効果が高いので好ましい。また結晶成長抑制化合物の1分子当たりの官能基数は1000以下が好ましく、500以下がより好ましく、200以下が更に好ましい。結晶成長抑制化合物の1分子当たりの官能基数がかかる範囲内にあれば、結晶成長抑制化合物の分子量が適正で、反応液中に充分に溶解させることができ良好な結晶成長抑制効果が発揮されるので好ましい。これらをまとめると、官能基数は2〜1000が好ましく、3〜500がより好ましく、4〜200が更に好ましい。
【0025】
結晶成長抑制化合物として具体的には、後述する実施例において記載する方法にあるアクリル酸系ポリマー以外にも、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヘキサメタリン酸などの水溶性高分子やポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのノニオン性界面活性剤を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0026】
以上のA型ゼオライトの各原料は、それぞれ単独でまたは二種以上の混合物として用いることができる。
【0027】
本発明のA型ゼオライトを製造するためのシリカ源とアルミ源の仕込み組成としては、シリカ源をSiO2 で表し、アルミ源をAl2 3 で表した場合、SiO2 /Al2 3 のモル比で0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、1.5以上が更に好ましい。SiO2 /Al2 3 のモル比が0.5以上であればゼオライトの結晶構造が安定化して良好な結晶性が得られ、結晶化に要する時間も短くなり好ましい。またSiO2 /Al2 3 のモル比が4以下が好ましく、3以下がより好ましく、2.5以下が更に好ましい。SiO2 /Al2 3 のモル比が4以下であれば未反応シリカ成分が少なく、良好なカチオン交換能が得られ好ましい。これらをまとめると、SiO2 /Al2 3 のモル比は0.5〜4が好ましく、1〜3がより好ましく、1.5〜2.5が更に好ましい。さらに、仕込みアルミニウム量としては、Al2 3 /H2 Oのモル比で0.01以上が好ましく、0.02以上がより好ましく、0.03以上が更に好ましい。Al2 3 /H2 Oのモル比が0.01以上であると、良好な生産性が得られ好ましい。またAl2 3 /H2 Oのモル比が0.07以下が好ましく、0.06以下がより好ましく、0.05以下が更に好ましい。Al2 3 /H2 Oのモル比が0.07以下であればスラリーの流動性が適度であり好ましい。これらをまとめると、Al2 3 /H2 Oのモル比は0.01〜0.07が好ましく、0.02〜0.06がより好ましく、0.03〜0.05が更に好ましい。
【0028】
アルカリ金属含有化合物の仕込み組成としては、アルカリ金属含有化合物をM2 Oで表した場合、M2 O/Al2 3 のモル比で0.2以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、1.4以上が更に好ましい。M2 O/Al2 3 のモル比が0.2以上であると結晶化に要する時間を短くでき好ましい。またM2 O/Al2 3 のモル比が10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。M2 O/Al2 3 のモル比が10以下であれば生産性が良好となり好ましい。これらをまとめると、M2 O/Al2 3 のモル比は0.2〜10が好ましく、0.8〜5がより好ましく、1.4〜3が更に好ましい。また、仕込みアルカリ金属量としては、M2 O/H2 Oのモル比で0.02以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.07以上が更に好ましい。M2 O/H2 Oのモル比が0.02以上であると結晶化速度が適度であり、生成するA型ゼオライトの一次粒径が微小となり好ましい。またM2 O/H2 Oのモル比が0.1以下が好ましく、0.09以下がより好ましく、0.08以下が更に好ましい。M2 O/H2 Oのモル比が0.1以下であればカチオン交換能の低下の一因であるソーダライトの副生が抑えられ、カチオン交換能の低下が生じず好ましい。これらをまとめると、M2 O/H2 Oのモル比は0.02〜0.1が好ましく、0.05〜0.09がより好ましく、0.07〜0.08が更に好ましい。
【0029】
アルカリ土類金属含有化合物の仕込み組成としては、アルカリ土類金属含有化合物をMeOで表した場合、MeO/Al2 3 のモル比で0.01以上が好ましく、0.015以上がより好ましく、0.02以上が更に好ましい。MeO/Al2 3 のモル比が0.01以上であると得られるA型ゼオライトの性能(カチオン交換能など)が優れるという点で好ましい。またMeO/Al2 3 のモル比が0.2以下が好ましく、0.1以下がより好ましく、0.08以下が更に好ましい。MeO/Al2 3 のモル比が0.2以下であればコストや得られるA型ゼオライトの性能(カチオン交換能など)が優れるという点で好ましい。これらをまとめると、MeO/Al2 3 のモル比は0.01〜0.2が好ましく、0.015〜0.1がより好ましく、0.02〜0.08が更に好ましい。
【0030】
また、仕込みアルカリ土類金属量としては、MeO/H2 Oのモル比として0.0001以上が好ましく、0.0002以上がより好ましく、0.0004以上が更に好ましい。MeO/H2 Oのモル比が0.0001以上であると得られるA型ゼオライトの性能(カチオン交換能など)が優れるという点で好ましい。またMeO/H2 Oのモル比が0.014以下が好ましく、0.01以下がより好ましく、0.005以下が更に好ましい。MeO/H2 Oのモル比が0.014以下であればコストや得られるA型ゼオライトの性能(カチオン交換能など)が優れるという点で好ましい。これらをまとめると、MeO/H2 Oのモル比は0.0001〜0.014が好ましく、0.0002〜0.01がより好ましく、0.0004〜0.005が更に好ましい。
【0031】
また、ゼオライト構成元素全てを酸化物として換算した重量を固形分量とみなし、原料の仕込み全量に対する固形分量を反応時のスラリー中の固形分濃度とした場合、その濃度は生産性の観点から10重量%以上が好ましく、20重量%以上がより好ましく、30重量%以上が更に好ましい。またスラリーの流動性の観点から70重量%以下が好ましく、60重量%以下がより好ましく、50重量%以下が更に好ましい。これらをまとめると、固形分濃度は10〜70重量%が好ましく、20〜60重量%がより好ましく、30〜50重量%が更に好ましい。
【0032】
結晶成長抑制化合物の仕込み量としては、当該化合物の結晶成長抑制効果の発現の観点から、シリカ源とアルミ源とを合わせて100重量部に対し1重量部以上が好ましく、5重量部以上がより好ましく、10重量部以上が更に好ましい。また生産性の観点から、80重量部以下が好ましく、60重量部以下がより好ましく、50重量部以下が更に好ましい。これらをまとめると、結晶成長抑制化合物の仕込み量は、シリカ源とアルミ源とを合わせて100重量部に対し、1〜80重量部が好ましく、5〜60重量部がより好ましく、10〜50重量部が更に好ましい。
【0033】
反応は、例えば、シリカ源、アルミ源、結晶成長抑制化合物、およびアルカリ土類金属をそれぞれ別の容器に入れ、公知の方法に従って適宜混合して反応させることにより行われる。反応を均一に効率よく行う観点から、シリカ源、アルミ源、結晶成長抑制化合物、およびアルカリ土類金属は、それぞれ水性液として反応に供するのが好ましい。なお、シリカ源、アルミ源、結晶成長抑制化合物、およびアルカリ土類金属の混合順序については、特に限定されるものではない。
【0034】
混合方法は特に限定するものではなく、例えば、シリカ源、アルミ源、結晶成長抑制化合物、およびアルカリ土類金属を共に特定の循環ライン中を循環させながら該ライン内で混合しても良く、また反応槽中で混合(バッチ式混合)しても良い。反応時間は反応温度にもより、特に限定されるものではないが、反応液の均一性の観点から、全仕込み成分添加終了後から30秒間以上が好ましく、1分間以上がより好ましく、5分間以上が更に好ましい。また生産性の観点から、120分間以下が好ましく、60分間以下がより好ましく、30分間以下が更に好ましい。これらをまとめると、反応時間は30秒間〜120分間が好ましく、1〜60分間がより好ましく、5〜30分間が更に好ましい。
【0035】
原料の混合および反応時における温度は、通常、10℃以上が好ましく、20℃以上がより好ましく、40℃以上が更に好ましい。当該温度が10℃以上であれば、反応液の粘度が適度で流動性が良好であり、均一な混合および反応が行われるので好ましい。また当該温度は、通常、100℃以下が好ましく、90℃以下がより好ましく、80℃以下が更に好ましい。当該温度が100℃以下であれば、生産効率が良好であり好ましい。これらをまとめると、原料の混合および反応時における温度は10〜100℃が好ましく、20〜90℃がより好ましく、40〜80℃が更に好ましい。
【0036】
結晶化は、反応後、攪拌下で反応温度より高い温度で熟成することにより行なわれる。熟成温度は、特に限定されるものではないが、結晶化速度の観点から50℃以上が好ましく、70℃以上がより好ましく、80℃以上が更に好ましい。また、エネルギー負荷や反応容器の耐圧の観点から120℃以下が好ましく、100℃以下がより好ましく、90℃以下が更に好ましい。これらをまとめると、熟成温度は、50〜120℃が好ましく、70〜100℃がより好ましく、80〜90℃が更に好ましい。熟成時間は、熟成温度によっても異なるが、結晶化の観点から1分間以上が好ましく、10分間以上がより好ましく、30分間以上が更に好ましい。またソーダライトの副生によるカチオン交換能の低下の抑制や生産性の観点から300分間以下が好ましく、180分間以下がより好ましく、120分間以下が更に好ましい。これらをまとめると、熟成時間は1〜300分間が好ましく、10〜180分間がより好ましく、30〜120分間が更に好ましい。
【0037】
熟成終了後は、ゼオライトスラリーを冷却(通常、好ましくは50℃以下まで)、希釈(たとえば、水などを用いて行う)、またはろ過洗浄するか、あるいは酸剤を添加して中和することにより結晶化を終了させる。これらの方法を組み合わせてもよい。ろ過洗浄する場合、ゼオライトの洗浄後の洗浄液のpHが好ましくは12以下になるまで行うのが好ましい。また中和する場合、中和に用いる酸剤としては特に限定されるものではないが、硫酸、塩酸、硝酸、炭酸ガス、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、コハク酸などを用いることができ、装置腐食やコストの観点から硫酸や炭酸ガスが好ましい。スラリーの中和は、pHが8〜12になるまで行うのが好ましい。結晶化終了後、スラリー状の本発明のA型ゼオライトを得る。さらにこのスラリーを適宜ろ過または遠心分離に供してゼオライト沈殿物を分離し、さらに洗浄、乾燥を行ってケーク状または粉末状として本発明のA型ゼオライトを得る。
【0038】
次いで、所望の平均凝集粒径を示し得るように調整する観点から、さらに所望により、一次産物として得られたA型ゼオライトを粉砕しても良い。かかる粉砕は、上記A型ゼオライトのスラリーを直接湿式粉砕しても良く、また得られたA型ゼオライトの粉末を溶媒に再分散させ、次いで湿式粉砕しても良く、また粉末状のA型ゼオライトを乾式粉砕しても良い。なお、各粉砕の方法は公知の方法に従えば良い。
【0039】
例えば、本発明のA型ゼオライトを洗浄剤組成物などに配合する場合、該ゼオライトをスラリー状で配合して良く、そのような場合には生産工程の簡略化の観点から湿式粉砕を行うのが好ましい。その際の粉砕方法としては特に限定されるものではなく、例えば、化学工学会編化学工学便覧(丸善、1988年)第五版826〜838ページ記載の粉砕機等を用いても良い。また湿式粉砕に用いる分散媒として、水以外にエタノールなどのアルコール溶媒、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの界面活性剤、ポリエチレングリコールなどのポリマーなどを単独でまたは2種以上混合して用いることができる。湿式粉砕する場合、生産性の観点からスラリー中のゼオライト濃度は5重量%以上が好ましく、10重量%以上がより好ましく、15重量%以上が更に好ましい。また湿式粉砕時のゼオライトスラリーのハンドリング性の観点や粉砕後のゼオライトの再凝集防止の観点からスラリー中のゼオライト濃度は60重量%以下が好ましく、55重量%以下がより好ましく、50重量%以下が更に好ましい。これらをまとめると、スラリー中のゼオライト濃度は5〜60重量%が好ましく、10〜55重量%がより好ましく、15〜50重量%が更に好ましい。
【0040】
本発明のA型ゼオライトは、洗剤用ビルダー、水処理剤、製紙用充填剤、樹脂充填剤、酸素窒素分離剤、吸着剤、触媒担体、園芸用土質改良剤、研磨剤等に用いられるが、特に洗剤用ビルダーとして好適に用いられる。
【0041】
【実施例】
以下に、実施例および比較例における物性値の測定方法をまとめて示す。
【0042】
(1)平均凝集粒径
レーザー散乱粒度分布計(堀場製作所製LA-920)を用い、屈折率1.2 、超音波強度7、超音波照射時間1分、攪拌速度4の条件で、水を分散媒として試料(ゼオライト)を測定し、体積基準として平均凝集粒径(μm)を求めた。
【0043】
(2)平均一次粒径
電解放射型高分解能走査型電子顕微鏡(FE-SEM、日立製作所製S-4000)により撮影した走査型電子顕微鏡写真(倍率:10000〜100000倍)を更に4倍に拡大した写真からデジタイザー(グラフテック製、デジタイザーKW3300)を用いて一次粒径(粒子数100個以上)を測定し、得られた測定値の全てを母集団として、その数平均値〔平均一次粒径(μm)〕および変動係数(%)を求めた。なお、ゼオライト一次結晶の形状が球形でない場合、長軸長と短軸長の平均値を一次粒径とした。また、変動係数は次式により求めた。
変動係数(%)=100×標準偏差(μm)/平均一次粒径(μm)
【0044】
(3)粉末X線回折測定
粉末X線回折装置(理学電機製RINT2500VPC 、光源CuKα、管電圧40 kV 、管電流120 mA)を用い、2θ=5〜40°の範囲を走査間隔0.01°、走査速度10°/min. 、発散縦制限スリット10 mm 、発散スリット1 °、受光スリット0.3 mm、散乱スリット自動の条件で室温(20℃)にて試料を測定した。X線回折パターンを公知のA型ゼオライト(Joint Committee on Powder Diffraction Standards No.38-241 )の場合と比較して実質的に同一の場合、A型ゼオライトの生成を確認した。A型ゼオライトの(410) 面に帰属される面間隔d=0.3 nmのX線ピーク強度(I410 )を結晶性の評価に用いた。粉砕前に対する粉砕後の結晶性残存率(%)は次式により求めた。
結晶性残存率(%)=100×
粉砕後のゼオライトのI410 (cps) /粉砕前のゼオライトのI410 (cps)
【0045】
(4)カチオン交換能
CaCl2 水溶液(CaCO3 換算で100 ppm )100 mLに20重量%ゼオライトスラリー(ゼオライトがスラリー状の場合は水を加えて濃度を20重量%に調製;粉末もしくはケーク状の場合は水を加えて当該濃度に調製)0.2 g を添加し、20℃で1または10分間攪拌した。その後、0.2 μm のディスポーザブルフィルターでろ過し、得られたろ液10 mL 中のCa濃度を硬度滴定装置により測定した。ゼオライト(四水和物換算)1 g 当たりのカチオン交換されたCa重量(CaCO3 換算) をカチオン交換能(mgCaCO3/g) とした。攪拌時間はカチオン交換時間に相当し、カチオン交換時間1分間のカチオン交換能をカチオン交換速度(CER)と、カチオン交換時間10分間のカチオン交換能をカチオン交換容量(CEC)とした。
【0046】
実施例1
塩化マグネシウム六水和物(片山化学製)12.7 gを水 98 g に溶解させた溶液を2 L ステンレス容器に入れ、そこにアルミン酸ソーダ粉末(Na2 O; 40.1 重量%、 Al 2 O 3 ; 53.8重量%、商品名:NAP-120 、住友化学製)200 g および40重量%アクリル酸ポリマー水溶液(結晶成長抑制化合物、重量平均分子量10000 )147 g を添加し、テフロン製攪拌羽根(長さ11 cm )で攪拌しながら(400 r/min) 、マントルヒーターで50℃にて20分間加熱した。得られた溶液に3号水ガラス(Na2 O; 9.68 重量%、 SiO2 ; 29.83 重量%、大阪珪曹製)428 g をローラーポンプを用いて5分間かけて滴下した。滴下終了後、更に10分間攪拌(400 r/min )した後、35分間かけて80℃まで昇温後、更に30分間熟成を行った。得られた微粒子ゼオライトのスラリーをろ過して、水で洗浄(ろ液のpHが11.5となるまで)し、100 ℃でゼオライトろ過ケークを13時間乾燥し、クッキングカッターで1分間解砕した。得られた粉末の粉末X線回折測定より、A型ゼオライトが生成していることを確認した。走査型電子顕微鏡写真よりA型ゼオライトの平均一次粒径は0.03μm(変動係数:15%)であった。蛍光X線定量分析および高周波誘導結合プラズマ発光(ICP)分析の結果、当該A型ゼライトの無水物の組成はSiO 2 / Al2 O 3 =2.0、Na2 O/ Al 2 O 3 =1.0、MgO/ Al 2 O 3 =0.05 であった。
【0047】
得られたA型ゼオライトの粉末16 gを水64 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ500 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで30分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリー(以後、スラリーAという)中のゼオライトの平均凝集粒径は0.36μmであった。また、カチオン交換能の測定では、得られたスラリーA中のゼオライト濃度を20重量%に調整して用いた(以下、同様)。次いで、スラリーAを100℃で13時間乾燥することにより粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0048】
粉砕後ゼオライトの粉末6 g を水24 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ200 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで5 分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリー(以後、スラリーBという)中のゼオライトの平均凝集粒径は0.33μmであった。次いで、スラリーBを100℃で13時間乾燥することにより再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0049】
実施例2
塩化マグネシウム六水和物(片山化学製)4.2 g を水 98 g に溶解させた溶液を2 L 容ステンレス容器に入れ、そこにアルミン酸ソーダ粉末(Na2 O; 40.1 重量%、Al 2 O 3 ; 53.8 重量%、商品名:NAP-120 、住友化学製)200 g および40重量%アクリル酸ポリマー水溶液(重量平均分子量10000)147 g を添加し、テフロン製攪拌羽根(長さ11 cm )で攪拌しながら(400 r/min) 、マントルヒーターで50℃にて20分間加熱した。得られた溶液に3号水ガラス(Na2 O; 9.68 重量%、 SiO2 ; 29.83 重量%、大阪珪曹製)428 g をローラーポンプを用いて5分間かけて滴下した。滴下終了後、更に10分間攪拌(400 r/min )した後、35分間かけて80℃まで昇温後、更に60分間熟成を行った。得られた微粒子ゼオライトのスラリーをろ過して、水で洗浄(ろ液のpHが11.5となるまで)し、100 ℃でゼオライトろ過ケークを13時間乾燥し、クッキングカッターで1分間解砕した。得られた粉末の粉末X線回折測定より、A型ゼオライトが生成していることを確認した。走査型電子顕微鏡写真よりA型ゼオライトの平均一次粒径は0.03μm(変動係数:15%)であった。蛍光X線定量分析およびICP分析の結果、当該A型ゼライトの無水物の組成はSiO 2 / Al2 O 3 =2.0, Na2 O/ Al 2 O 3 =1.0、MgO/ Al 2 O 3 =0.02 であった。
【0050】
得られたA型ゼオライトの粉末16 gを水64 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ500 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで25分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーA中のゼオライトの平均凝集粒径は0.33μmであった。次いで、前記同様にして粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0051】
粉砕後ゼオライトの粉末6 g を水24 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ200 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで5 分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーB中のゼオライトの平均凝集粒径は0.29μmであった。次いで、前記同様にして再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0052】
実施例3
塩化カルシウム(和光純薬製)2.3 g を水 98 g に溶解させた溶液を2 L ステンレス容器に入れ、そこにアルミン酸ソーダ粉末(Na2 O; 40.1 重量%、 Al 2 O 3 ; 53.8重量%、商品名:NAP-120 、住友化学製)200 g および40重量%アクリル酸ポリマー水溶液(重量平均分子量10000)147 g を添加し、テフロン製攪拌羽根(長さ11 cm )で攪拌しながら(400 r/min) 、マントルヒーターで50℃にて20分間加熱した。得られた溶液に3号水ガラス(Na2 O; 9.68 重量%、 SiO2 ; 29.83 重量%、大阪珪曹製)428 g をローラーポンプを用いて5 分間かけて滴下した。滴下終了後、更に10分間攪拌(400 r/min )した後、35分間かけて80℃まで昇温後、更に60分間熟成を行った。得られた微粒子ゼオライトのスラリーをろ過して、水で洗浄(ろ液のpHが11.5となるまで)し、100 ℃でゼオライトろ過ケークを13時間乾燥し、クッキングカッターで1分間解砕した。得られた粉末の粉末X線回折測定より、A型ゼオライトが生成していることを確認した。走査型電子顕微鏡写真よりA型ゼオライトの平均一次粒径は0.03μm(変動係数:15%)であった。蛍光X線定量分析およびICP分析の結果、当該A型ゼオライトの無水物の組成はSiO 2 / Al2 O 3 =2.0, Na2 O/ Al 2 O 3 =1.1、CaO/ Al 2 O 3 =0.02 であった。
【0053】
得られたA型ゼオライトの粉末16 gを水64 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ500 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで30分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーA中のゼオライトの平均凝集粒径は0.35μmであった。次いで、前記同様にして粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0054】
粉砕後ゼオライトの粉末6 g を水24 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ200 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで5 分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーB中のゼオライトの平均凝集粒径は0.33μmであった。次いで、前記同様にして再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0055】
比較例1
水 98 g を2 L ステンレス容器に入れ、そこにアルミン酸ソーダ粉末(Na2 O; 40.1 重量%、 Al 2 O 3 ; 53.8重量%、商品名:NAP-120 、住友化学製)200 g および40重量%アクリル酸ポリマー水溶液(重量平均分子量10000)147 g を添加し、テフロン製攪拌羽根(長さ11 cm )で攪拌しながら(400 r/min) 、マントルヒーターで50℃にて20分間加熱した。得られた溶液に3号水ガラス(Na2 O; 9.68 重量%、 SiO2 ; 29.83 重量%、大阪珪曹製)428 g をローラーポンプを用いて5 分間かけて滴下した。滴下終了後、更に10分間攪拌(400 r/min )した後、35分間かけて80℃まで昇温後、更に60分間熟成を行った。得られた微粒子ゼオライトのスラリーをろ過して、水で洗浄(ろ液のpHが11.5となるまで)し、100 ℃でゼオライトろ過ケークを13時間乾燥し、クッキングカッターで1 分間解砕した。得られた粉末の粉末X線回折測定より、A型のゼオライトが生成していることを確認した。走査型電子顕微鏡写真より当該ゼオライトの平均一次粒径は0.03μm(変動係数:14%)であった。蛍光X線定量分析およびICP分析の結果、当該ゼオライトの無水物の組成はSiO 2 / Al2 O 3 =2.0, Na2 O/ Al 2 O 3 =1.0であった。
【0056】
得られた微粒子ゼオライトの粉末16 gを水64 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ500 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで30分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーA中のゼオライトの平均凝集粒径は0.36μmであった。次いで、前記同様にして粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0057】
粉砕後ゼオライトの粉末6 g を水24 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ200 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで5 分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーB中のゼオライトの平均凝集粒径は0.35μmであった。次いで、前記同様にして再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0058】
比較例2
市販ゼオライトとして、韓国ゼオビルダー社製の4A型ゼオライトを用いた。X線強度はI410 =27500 cps、平均一次粒径は1.6μm(変動係数:30%)、平均凝集粒径は4.1μm、当該ゼオライトの無水物の組成はSiO 2 / Al2 O 3 =2.0, Na2 O/ Al 2 O 3 =1.1であった。
【0059】
市販ゼオライト16 gを水64 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ500 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで40分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーA中のゼオライトの平均凝集粒径は0.34μmであった。次いで、前記同様にして粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0060】
粉砕後ゼオライトの粉末6 g を水24 gに分散させたスラリーを0.5 mm径ジルコニア製ビーズ200 g とともに容量1 L のバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500 r/minで5 分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーB中のゼオライトの平均凝集粒径は0.33μmであった。次いで、前記同様にして再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0061】
比較例3
2L容ステンレス容器に入れたアルミン酸ソーダ水溶液(Na2O;21.01 重量%、Al2O3 ;28.18 重量%)320gにテフロン製攪拌羽根(長さ11cm)で攪拌しながら(400r/min)、苛性ソーダ水溶液(48%NaOH水溶液)95g を添加し、マントルヒーターを用いて50℃にて20分間加熱した。得られた溶液に3号水ガラス(Na2O;9.68重量%、SiO2;29.83 重量%、大阪珪曹製)356 gと塩化カルシウム水溶液(0.3 %CaCl2 水溶液)682gとの混合溶液をローラーポンプを用いて5分間かけて滴下した。滴下終了後、更に10分間攪拌(400r/min)し、攪拌したまま30分間かけて80℃まで昇温後、更に120 分間熟成を行った。得られたゼオライトのスラリーを濾過して、水で洗浄(ろ液のpHが11.5となるまで)し、100 ℃でゼオライトろ過ケークを13時間乾燥し、クッキングカッターで1分間解砕した。得られた粉末の粉末X線回折測定より、A型のゼオライトが生成していることを確認した。走査型電子顕微鏡写真より当該ゼオライトの平均一次粒径は1.8μm(変動係数:30%)であった。蛍光X線定量分析およびICP分析の結果、当該ゼオライトの無水物の組成はSiO2/Al2O3 =2.0 、Na2O/Al2O3 =1.1 、CaO /Al2O3 =0.02であった。
【0062】
得られたゼオライトの粉末16g を水64g に分散させたスラリー溶液を0.5mm 径ジルコニア製ビーズ500gとともに容量1Lのバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500r/min で35分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーA中のゼオライトの平均凝集粒径は0.34μmであった。次いで、前記同様にして粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0063】
粉砕後ゼオライトの粉末6gを水24gに分散させたスラリー溶液を0.5mm 径ジルコニア製ビーズ200gとともに容量1Lのバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500r/min で5分間粉砕した。なお粉砕後におけるスラリーB中のゼオライトの平均凝集粒径は0.35μmであった。次いで、前記同様にして再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0064】
比較例4
塩化マグネシウム六水和物(片山化学製)0.84g を水98g に溶解させた溶液を2L容ステンレス容器に入れ、そこにアルミン酸ソーダ粉末(Na2O;40.1重量%、Al2O3 ;53.8重量%、商品名:NAP-120 、住友化学製)200gおよび40重量%アクリル酸ポリマー水溶液(重量平均分子量10000)147gを添加し、テフロン製攪拌羽根(長さ11cm)で攪拌しながら(400r/min)、マントルヒーターで50℃にて20分間加熱した。得られた溶液に3号水ガラス(Na2O;9.68重量%、SiO2 ;29.83 重量%、大阪珪曹製)428gをローラーポンプを用いて5分間かけて滴下した。滴下終了後、更に10分間攪拌(400r/min)した後、35分間かけて80℃まで昇温後、更に60分間熟成を行った。得られた微粒子ゼオライトのスラリーをろ過して、水で洗浄(ろ液のpHが11.5となるまで)し、100 ℃でゼオライトろ過ケークを13時間乾燥し、クッキングカッターで1分間解砕した。得られた粉末の粉末X線回折測定より、A型ゼオライトが生成していることを確認した。走査型電子顕微鏡写真より当該ゼオライトの平均一次粒径は0.03μm(変動係数:15%)であった。蛍光X線定量分析およびICP分析の結果、当該ゼオライトの無水物の組成はSiO2/Al2O3 =2.0 ,Na2O/Al2O3 =1.0 、MgO /Al2O3 =0.004 であった。
【0065】
得られたゼオライトの粉末16g を水64g に分散させたスラリー溶液を0.5mm 径ジルコニア製ビーズ500gとともに容量1Lのバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500r/min で30分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーA中のゼオライトの平均凝集粒径は0.35μmであった。次いで、前記同様にして粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0066】
粉砕後ゼオライトの粉末6gを水24g に分散させたスラリー溶液を0.5mm 径ジルコニア製ビーズ200gとともに容量1Lのバッチ式サンドミル(アイメックス製)に入れ、ディスク回転数1500r/min で5分間粉砕した。なお、粉砕後におけるスラリーB中のゼオライトの平均凝集粒径は0.35μmであった。次いで、前記同様にして再粉砕後ゼオライトの粉末を得た。
【0067】
実施例1〜3および比較例1〜4で得られたゼオライトを試料として各種物性値を測定した。表1に、それらの結果をまとめて示す。
【0068】
【表1】
Figure 0003913042
【0069】
表1の結果より、実施例1〜3の本発明のA型ゼオライトは、比較例1〜4のゼオライトと比較して、機械的粉砕を2回行ったとしても結晶性の低下はほとんど生じておらず、優れたカチオン交換能を有することが分かる。
【0070】
【発明の効果】
本発明により、機械的粉砕を行っても結晶性低下が非常に少なく、優れたカチオン交換能を有する微粒子A型ゼオライトが提供される。当該ゼオライトは、特に洗剤用ビルダーとして好適である。

Claims (4)

  1. 無水物の組成が、一般式:
    xM2 O・ySiO2 ・Al2 3 ・zMeO
    (式中、Mはアルカリ金属、Meはアルカリ土類金属を表し、x=0.5〜2、y=1〜3、z=0.01〜0.2である)で表され、平均一次粒径が0.1μm以下(変動係数60%以下)である微粒子A型ゼオライト。
  2. アルカリ土類金属がCaおよび/またはMgである請求項1記載の微粒子A型ゼオライト。
  3. カチオン交換速度が180mgCaCO3 /g以上である請求項1または2記載の微粒子A型ゼオライト。
  4. 平均凝集粒径が0.4μm以下になるまで水中で粉砕した後の粉末X線回折のX線ピーク強度(粉砕後のI410)の、粉砕前のX線ピーク強度(粉砕前のI410)に対する残存率である結晶性残存率が、85%以上である、請求項1〜3いずれか記載の微粒子A型ゼオライト。
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