JP7042572B2 - 加熱式即席食品用易剥離性包装材 - Google Patents
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Description
〈1〉 第1の基材層、及び前記第1の基材層上に存在している易剥離性層を具備している、加熱式即席食品用易剥離性包装材であって、
前記易剥離性層が、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、
加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈2〉 前記易剥離性層が、25℃超のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、上記〈1〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈3〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接している、
上記〈1〉又は〈2〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈4〉 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させたときの、剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.25N/25mm~4.5N/25mmである、上記〈3〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈5〉 (i)前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、
(ii)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
(iii)前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
(iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯を充填し、
20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
8μmのポリエチレンテレフタレート層、
約1μmの接着剤層、
7μmのアルミニウム層、及び
20μmのシーラント層
をこの順で有する約56μmの積層フィルムの前記シーラント層側を、前記容器のフランジ部にヒートシールし、
(v)前記フィルム上に前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を載置し、前記熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて前記加熱式即席食品用易剥離性包装材をリシールし、そして
(vi)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときに、
剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm~4.5N/25mmである、上記〈3〉又は〈4〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈6〉 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、次いで前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に100gの荷重及び20℃の温度で3分間圧着させてリシールし、そして前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときの、剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm未満である、上記〈3〉~〈5〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈7〉 前記易剥離性層が、4.0g/m2以下の量で存在している、上記〈1〉~〈6〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈8〉 前記非晶性ポリエステルの、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン標準にて、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した、前記非晶性ポリエステルの数平均分子量が、100000以下である、上記〈1〉~〈7〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈9〉 前記第1及び/又は第2の基材層が、最外層のうちの前記易剥離性層と接していない層としてシーラント層を更に具備している、上記〈1〉~〈8〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈10〉 前記第1及び/又は第2の基材層が、ハーフカットラインを有する、上記〈2〉~〈9〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈11〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、かつ
前記剥離用タブの、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間の少なくとも一部の領域に、剥離剤層を有している、
上記〈1〉~〈10〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈12〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、
前記剥離用タブと前記加熱式即席食品用易剥離性包装材の他の部分とが、前記第1の基材層側、又は前記第2の基材層側から刻設されている剥離きっかけ用ハーフカットラインによって画定されており、かつ
前記剥離きっかけ用ハーフカットラインを包囲するようにして、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間に、剥離剤層を有している、
上記〈1〉~〈10〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈13〉 上記〈1〉~〈12〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、蓋材。
〈14〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
上記〈13〉項に記載の蓋材。
〈15〉 上記〈1〉~〈12〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、包装袋。
〈16〉 内容物入りの包装袋であって、
前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
上記〈15〉項に記載の包装袋。
〈17〉 第1の基材層に、非晶性ポリエステルの溶液を塗布すること、及び
前記非晶性ポリエステルの溶液を乾燥させて、易剥離性層を形成すること、
を含み、
前記非晶性ポリエステルが、60℃以下のガラス転移温度を有する、
加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法。
〈18〉 前記易剥離性層に、第2の基材層を圧着させることを更に含む、上記〈17〉項に記載の方法。
〈19〉 前記第2の基材層に、剥離剤を塗布することを更に含む、上記〈18〉項に記載の方法。
図1(a)に示すように、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材(10a)は、第1の基材層(2)、及び第1の基材層(2)上に存在している易剥離性層(4)を具備している。この易剥離性層は、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である。
(i)加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分けた試験片を用意し、
(ii)第1の基材層から第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
(iii)第2の基材層の剥離面を、第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
(iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯(96℃)を充填し、
20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
8μmのポリエチレンテレフタレート層、
約1μmの接着剤層、
7μmのアルミニウム層、及び
20μmのシーラント層
をこの順で有する約56μmの積層フィルムのシーラント層側を、この容器のフランジ部にヒートシールし、
(v)積層フィルム上に試験片を載置し、この熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて試験片をリシールし、そして
(vi)第1の基材層から第2の基材層を、上記の条件で再度剥離させたときに、
剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度は、0.11N/25mm~4.5N/25mmであることができる。
ポリエチレン系易剥離性樹脂層:低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂
ポリエチレンテレフタレート層:CB901、KOLON社
アルミニウム層:軟質アルミ
ドライラミネート接着剤:タケラックA-620/タケネートA-65、三井化学株式会社
シーラント層:CMPS(商標)VN503、三井・デュポンポリケミカル株式会社
第1の基材層は、易剥離性層上に存在している層である。特に第1の基材層は、単層である樹脂層若しくは金属層であるか、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であることができる。特に、第1の基材層の易剥離性層に接している層が、樹脂層又は金属層であることができる。
樹脂層としては、市販のフィルムや押出し樹脂などを適宜用いることが可能である。
金属層としては、例えばアルミニウム箔、銅箔、チタン箔等の金属箔、アルミニウム合金箔、ステンレス箔等の合金箔を用いることができる。
シーラント層は、容器等の他の構成に加熱式即席食品用易剥離性包装材をヒートシールするための層である。特に、本発明の第1の基材層及び第2の基材層においては、最外層のうちの易剥離性層と接していない層である。
他の層としては、紙層、接着剤層、印刷層等が挙げられる。他の層の積層は、例えば、サンドラミネートやバックラミネートなどの押出しラミネート、ドライラミネートなどにより行うことができる。
易剥離性層は、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である。
非晶性ポリエステルは、60℃以下のガラス転移温度を有する。このガラス転移温度は、60℃以下、55℃以下、又は50℃以下であることができ、また-50℃以上、-40℃以上、-30℃以上、又は-20℃以上であることができる。上記の範囲であれば、実用上問題のない易剥離性及びリシール性を確保することができるが、異音や引っ掛かりを伴う剥離(パルス剥離)を生じさせない観点、すなわち滑らかな剥離を生じさせる観点から、このガラス転移温度は、45℃以下であることが好ましい。また、このガラス転移温度は、常温における良好な易剥離性を得る観点から、-10℃以上で、0℃以上、10℃以上、20℃以上、又は25℃超であることが好ましい。
第2の基材層は、易剥離性層上の、第1の基材層が存在していない側に存在している層である。第2の基材層は、単層である樹脂層若しくは金属層であるか、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体である。いずれの場合においても、第2の基材層の易剥離性層に接している層が、樹脂層又は金属層である。第2の基材層は、第1の基材層と同一であっても異なっていてもよい。
ハーフカットラインは、加熱式即席食品用易剥離性包装材の表面から加熱式即席食品用易剥離性包装材の厚さ未満の深さで形成された切り込みである。
開口用内層ハーフカットラインは、内層の一部の領域を画定するように存在している。内層から外層を剥離したときには、この一部の領域が外層と共に内層の他の部分から分離されて、内層に開口が形成される。
剥離きっかけ用ハーフカットラインは、一方の基材層から他方の基材層を剥離するための要素、特に内層から外層を剥離するための要素として、すなわち剥離きっかけとして用いられるハーフカットラインである。特に、剥離用タブと包装用積層体の他の領域とを剥離きっかけ用ハーフカットラインにより画定する場合、剥離きっかけ用ハーフカットラインは、剥離用タブの側部を横断するように存在していてもよい。
外層ハーフカットラインは、剥離予定部を画定するためのハーフカットラインである。
剥離用タブは、易剥離性層と第2の基材層との間を剥離するための剥離用タブである。
剥離剤層は、剥離用タブの、第2の基材層と易剥離性層との間の少なくとも一部の領域に存在するか、又は剥離きっかけ用ハーフカットラインを包囲するようにして、第2の基材層と易剥離性層との間に存在することができる随意の層である。この剥離剤層の存在により、易剥離性層と第2の基材層との間の剥離強度を低減することができる。
本発明の蓋材は、上記の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する。
本発明の包装袋は、上記の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する。
加熱式即席食品用易剥離性包装材を製造する本発明の方法は、非晶性ポリエステル溶液塗布工程、乾燥工程並びに随意の積層工程及び剥離剤塗布工程を含む。以下では、図16を参照し、本発明の方法の一実施態様について説明する。
非晶性ポリエステル溶液塗布工程は、第1の基材層に、非晶性ポリエステルの溶液を塗布することを意味する。
乾燥工程は、非晶性ポリエステルの溶液を乾燥させて、易剥離性層を形成することを意味する。
積層工程は、易剥離性層に、第2の基材層を圧着させて積層させることを意味する。
剥離剤塗布工程は、第2の基材層に、剥離剤を塗布することを意味する。この塗布は、例えばグラビア印刷により行ってもよい。剥離剤としては、剥離剤層に関して挙げた剥離剤を用いることができる。
《包装材の作製》
〈実施例1-1~1-2〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルA(UE-1541-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:-12℃)を、非晶性ポリエステルの含有率が15質量%となるように酢酸エチルで希釈し、非晶性ポリエステルの溶液を作製した。次いで、第1の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET1」、PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)上に、バーコーターを用いて1.5g/m2の量の固形分が残るように非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、そして乾燥させて溶媒を飛ばし、そして易剥離性層を作製した。次いで、第2の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET2」、E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)を、易剥離性層上に圧着させ、実施例1-1の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルB(UE-3216-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:40℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.5g/m2、及び2.8g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の包装材と同様にして、実施例2-1~2-2の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルC(UE-3215-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:45℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.4g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の包装材と同様にして、実施例3-1の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルD(バイロン(商標)60SS、東洋紡株式会社、Tg:47℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.4g/m2、2.1g/m2、2.5g/m2、2.8g/m2、及び3.1g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の包装材と同様にして、実施例4-1~4-5の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルE(UE-3203-20EA、ユニチカ株式会社、Tg:60℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.7g/m2、2.5g/m2、及び3.4g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の包装材と同様にして、実施例5-1~5-3の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルF(UE-3200-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:65℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.3g/m2、2.6g/m2、及び3.1g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の包装材と同様にして、比較例1-1~1-3の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルG(UE-3201-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:65℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.4g/m2、2.8g/m2、及び3.4g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の包装材と同様にして、比較例2-1~2-3の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルH(UE-9800-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:85℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.3g/m2、2.5g/m2、及び3.4g/m2に変更したことを除き、実施例1-1の加熱式即席食品用易剥離性包装材と同様にして、比較例3-1~3-3の包装材を作製した。
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂を用い、第1の基材層としてのPETフィルム(PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)と第2の基材層としてのPETフィルム(E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)との間にこの易剥離性樹脂を押し出してサンドラミネートして、比較例4の加熱式即席食品用易剥離性包装材を作製した。
以下の処理は、具体的に言及したものを除き、全て20℃相対湿度50%の環境で行った。
作製したそれぞれの包装材を、25mm×150mmの長方形サンプルに切り分け、第2の基材層を短辺側から長辺方向に35mm剥離させた。次いで、剥離した部分の第1の基材層側及び第2の基材層側を、測定機(ストログラフ VES1D、株式会社東洋精機製作所)の互いに対向している一対の掴み具でそれぞれ挟み込み、試験速度300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ180°剥離試験を行い、剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度を求めた。
{常温でのリシール性}
180°剥離試験後のサンプルの、剥離させた第1の基材層と第2の基材層とを重ね合わせ、100gの重しを3分間乗せて、剥離界面を張り合わせた。そして、このサンプルについて、上記と同様に180°剥離試験を行った。
まず、180°剥離試験後のサンプルの、第2の基材層の剥離面を、第1の基材層の剥離面に重ね合わせた。次いで、口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯(96℃)を充填し、以下の層構成を有する積層フィルムのシーラント層側をヒートシールした:
ポリエチレン系易剥離性樹脂層(20μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)層(8μm)/接着剤層(約1μm)/アルミニウム(AL)層(7μm)/シーラント層(20μm))。
ポリエチレン系易剥離性樹脂層:低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂
PET層(厚さ:8μm):CB901、KOLON社
AL層(厚さ:7μm):軟質アルミ
接着剤層:ドライラミネート接着剤(タケラックA-620/タケネートA-65、三井化学株式会社)
シーラント層:CMPS(商標)VN503、三井・デュポンポリケミカル株式会社
《積層体の作製》
〈参考例1-1~1-5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルI(バイロン(商標)55SS、東洋紡株式会社、Tg:-15℃)を、非晶性ポリエステルの含有率が15質量%となるように酢酸エチルで希釈し、非晶性ポリエステルの溶液を作製した。次いで、第1の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET1」、PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)上に、バーコーターを用いて0.4g/m2の量の固形分が残るように非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、そして乾燥させて溶媒を飛ばし、そして易剥離性層を作製した。次いで、第2の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET2」、E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)を、易剥離性層上に圧着させ、参考例1-1の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルJ(バイロン(商標)50AS、東洋紡株式会社、Tg:4℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m2、1.0g/m2、1.4g/m2、2.1g/m2、及び2.9g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例2-1~2-5の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルK(バイロン(商標)GK-33AS、東洋紡株式会社、Tg:16℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.7g/m2、1.1g/m2、1.5g/m2、2.1g/m2、及び3.2g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例3-1~3-5の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルL(バイロン(商標)20SS、東洋紡株式会社、Tg:67℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m2、0.8g/m2、1.4g/m2、2.0g/m2、及び2.7g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考比較例1-1~1-5の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルM(バイロン(商標)GK-88ME、東洋紡株式会社、Tg:84℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.5g/m2、1.2g/m2、1.7g/m2、2.3g/m2、及び3.3g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考比較例2-1~2-5の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルN(エリーテル(商標)UE-3223-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:4℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m2、1.0g/m2、1.3g/m2、1.8g/m2、及び2.9g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例4-1~4-5の包装材を作製した。
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルO(エリーテル(商標)XP-0109-30EA、ユニチカ株式会社、Tg:2℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.5g/m2、0.8g/m2、1.4g/m2、2.1g/m2、及び2.8g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例5-1~5-5の包装材を作製した。
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、水性1液型アクリル系粘着剤を用い、粘着剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を1.0g/m2、1.9g/m2、及び2.7g/m2としたことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考比較例3-1~3-3の包装材を作製した。
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、溶剤系2液型アクリル系粘着剤を用い、粘着剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を0.5g/m2、1.1g/m2、1.4g/m2、2.1g/m2、及び3.0g/m2としたことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考比較例4-1~4-5の包装材を作製した。
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、2液型脂肪族エステル系接着剤を用い、接着剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を0.5g/m2、0.9g/m2、1.3g/m2、2.0g/m2、及び2.9g/m2としたことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考比較例5-1~5-5の包装材を作製した。
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、2液型脂肪族エステル系接着剤の主剤を用い、主剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を0.6g/m2、0.9g/m2、1.8g/m2、2.1g/m2、及び2.7g/m2としたことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考比較例6-1~6-5の包装材を作製した。
第2の基材層として、ナイロン(Ny)フィルム(エンブレム(商標)ON、ユニチカ株式会社、厚さ:15μm)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.5g/m2、0.8g/m2、1.7g/m2、2.0g/m2、及び3.1g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例6-1~6-5の包装材を作製した。
第1及び第2の基材層として、Nyフィルム(エンブレム(商標)ON、ユニチカ株式会社、厚さ:15μm)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.4g/m2、0.8g/m2、1.5g/m2、1.9g/m2、及び3.2g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例7-1~7-5の包装材を作製した。
第2の基材層として、ポリエチレン(PE)フィルム(H-500S、株式会社アイセロ、厚さ:15μm)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m2、0.9g/m2、1.4g/m2、2.2g/m2、及び2.8g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例8-1~8-5の包装材を作製した。
第2の基材層として、軟質アルミニウム(Al)箔(厚さ:6.5μm)と、PETフィルム(CB901、KOLON社、厚さ:8μm)とを2液型脂肪族エステル系接着剤(タケラックA-525S/タケネートA-50、三井化学株式会社)で積層させてなる積層体を、アルミニウム箔と易剥離性層とが接するように用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m2、0.8g/m2、1.6g/m2、2.1g/m2、及び3.1g/m2に変更したことを除き、参考例1-1の包装材と同様にして、参考例9-1~9-5の包装材を作製した。
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂を用い、第1の基材層としてのPETフィルム(PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)と第2の基材層としてのPETフィルム(E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)との間にこの易剥離性樹脂を押し出してサンドラミネートして、参考比較例7の包装材を作製した。
剥離剤(ポリコートP-91、DICグラフィックス社)を、第2の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET2」、E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)に、積層密度40%でグラビア印刷により塗布し、剥離剤を塗布した側を易剥離性層上に圧着させたことを除き、参考例1-2と同様にして、参考例10-1の包装材を作製した。
〈易剥離性の評価〉
作製したそれぞれの包装材を、25mm×150mmの長方形サンプルに切り分け、第2の基材層を短辺側から長辺方向に35mm剥離させた。次いで、剥離した部分の第1の基材層側及び第2の基材層側を、測定機(ストログラフ VES1D、株式会社東洋精機製作所)の互いに対向している一対の掴み具でそれぞれ挟み込み、試験速度300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ180°剥離試験を行い、剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度を求めた。
180°剥離試験後のサンプルの、剥離させた第1の基材層と第2の基材層とを重ね合わせ、2kgのローラーで1往復させ、剥離界面を張り合わせた。そして、このサンプルについて、上記と同様に180°剥離試験を行った。
《蓋材の作製》
〈参考例11〉
以下に示される材料を用意した:
コート紙(坪量:80g/m2):竜王コート、大王製紙株式会社
PET(厚さ:12μm):E5100、東洋紡株式会社
剥離剤層:ポリコートP-91、DICグラフィックス社
易剥離性層:バイロン(商標)55SS[Tg:-15℃]、東洋紡株式会社
PET(厚さ:8μm):CB901、KOLON社
アルミニウム箔(厚さ:6.5μm):軟質アルミ
ドライラミネート接着剤:タケラックA-620/タケネートA-65、三井化学株式会社
シーラント層:CMPS(商標)VN503、三井・デュポンポリケミカル
2.ドライラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を乾燥重量2.5g/m2以上に設定し、アルミニウム箔とPETフィルム「CB901」を、ドライラミネート接着剤「タケラックA-620/タケネートA-65」を介して接着して、第1の基材層としての部材b(PET(8μm)//AL(6.5μm))を得た。
3.溶剤で溶解された易剥離性層としての非晶性ポリエステル「バイロン(商標)55SS」を、非晶性ポリエステルの含有率が15質量%となるように酢酸エチルで希釈し、非晶性ポリエステルの溶液を作製した。ドライラミネーターを使用し、塗布量を乾燥重量1.5g/m2以下に設定し、部材bのPETフィルム「CB901」側に、この非晶性ポリエステルの溶液を塗工し、そしてここに部材aのPETフィルム「E5100」側を圧着させ、積層フィルムcを得た。
4.押出しラミネーターを使用し、膜厚設定を20μmに設定し、部材cのアルミニウム箔側に、シーラント層としての「CMPS(商標)VN503」を押し出し、積層フィルムdを得た。
5.ロータリーダイカッターで積層フィルムdのシーラント層から易剥離性層に至る深さで開口用内層ハーフカット及び剥離きっかけ用内層ハーフカットを刻設し、蓋外周縁をフルカットし、蓋材を得た。
剥離剤を塗布しなかったことを除き、参考例11と同様にして、参考例12の蓋材を製造した。この実施例で得た積層体は、紙(坪量:80g/m2)//PET(12)/易剥離性層(1.0g/m2)/PET(8μm)//AL(6.5μm)/シーラント(20μm)という層構成(ただし、「//」はドライラミネート接着剤を表す)を有していた。
ヒートシールした蓋材を、手で開封し、剥離状態を目視により観察した。易剥離性層とPETとの界面で剥離し、開口部が出現した場合を○、易剥離性層とPETとの界面で剥離せず、シーラント層と容器のフランジ部との界面で剥離した場合を×とした。
2a 外層ハーフカットライン
4 易剥離性層
6 第2の基材層
6a 開口用内層ハーフカットライン
6b 開口
6c 剥離きっかけ用(内層)ハーフカットライン
8 剥離剤層
10a、10b、10c、10d 加熱式即席食品用易剥離性包装材
14a、14b 掴み具
20 容器
40a、40b、50a、50b 蓋材
42 剥離予定部
44、54 開封用タブ
16、46、56、256 剥離用タブ
100a、100b、200a、200b、250a、250b 包装袋
102、202 周縁シール部
104 切り裂き案内部
104a 切り裂き予定線
202a 側縁シール部
202b、254a、254b 端縁シール部
204 延出部
252 背シール部
300 加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法
310 塗布工程
312、332 送り出しロール
314 非晶性ポリエステル溶液塗布部
320 乾燥工程
322 乾燥設備
330 積層工程
334 巻き取りロール
Claims (16)
- 第1の基材層、及び前記第1の基材層上に存在している易剥離性層を具備している、加熱式即席食品用易剥離性包装材であって、
前記易剥離性層が、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層であり、
前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、かつ
(i)前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、
(ii)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
(iii)前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
(iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯を充填し、
20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
8μmのポリエチレンテレフタレート層、
約1μmの接着剤層、
7μmのアルミニウム層、及び
20μmのシーラント層
をこの順で有する約56μmの積層フィルムの前記シーラント層側を、前記容器のフランジ部にヒートシールし、
(v)前記積層フィルム上に前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を載置し、前記熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて前記加熱式即席食品用易剥離性包装材をリシールし、そして
(vi)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときに、
剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm~4.5N/25mmである、加熱式即席食品用易剥離性包装材。 - 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、次いで前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に100gの荷重及び20℃の温度で3分間圧着させてリシールし、そして前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときの、剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm未満である、請求項1に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 前記易剥離性層が、25℃超のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、請求項1又は2に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させたときの、剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.25N/25mm~4.5N/25mmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 前記易剥離性層が、4.0g/m2以下の量で存在している、請求項1~4のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 前記非晶性ポリエステルの、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン標準にて、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した、前記非晶性ポリエステルの数平均分子量が、100000以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 前記第1及び/又は第2の基材層が、最外層のうちの前記易剥離性層と接していない層としてシーラント層を更に具備している、請求項1~6のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 前記第1及び/又は第2の基材層が、ハーフカットラインを有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、蓋材。
- 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
請求項9に記載の蓋材。 - 前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、かつ
前記剥離用タブの、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間の少なくとも一部の領域に、剥離剤層を有している、
請求項1~8のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。 - 前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、
前記剥離用タブと前記加熱式即席食品用易剥離性包装材の他の部分とが、前記第1の基材層側、又は前記第2の基材層側から刻設されている剥離きっかけ用ハーフカットラインによって画定されており、かつ
前記剥離きっかけ用ハーフカットラインを包囲するようにして、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間に、剥離剤層を有している、
請求項1~8のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。 - 請求項1~8のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、包装袋。
- 内容物入りの包装袋であって、
前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
請求項13に記載の包装袋。 - 加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法であって、
第1の基材層に、非晶性ポリエステルの溶液を塗布すること、及び
前記非晶性ポリエステルの溶液を乾燥させて、易剥離性層を形成すること、
を含み、
前記非晶性ポリエステルが、25℃超60℃以下のガラス転移温度を有し、かつ、
前記易剥離性層に、第2の基材層を圧着させることを更に含み、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、かつ
(i)前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、
(ii)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
(iii)前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
(iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯を充填し、
20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
8μmのポリエチレンテレフタレート層、
約1μmの接着剤層、
7μmのアルミニウム層、及び
20μmのシーラント層
をこの順で有する約56μmの積層フィルムの前記シーラント層側を、前記容器のフランジ部にヒートシールし、
(v)前記積層フィルム上に前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を載置し、前記熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて前記加熱式即席食品用易剥離性包装材をリシールし、そして
(vi)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときに、
剥離長さ10~30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm~4.5N/25mmである、
加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法。 - 前記第2の基材層に、剥離剤を塗布することを更に含む、請求項15に記載の方法。
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