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JP6748461B2 - インプリント装置、インプリント装置の動作方法および物品製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント装置の動作方法および物品製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、インプリント装置、インプリント装置の動作方法および物品製造方法に関する。
リソグラフィー装置の1つとして、基板の上のインプリント材にモールドを接触させインプリント材を硬化させることによって基板の上にパターンを形成するインプリント装置が注目されている(特許文献1)。モールドは、下方に凸となるように変形した状態で基板の上のインプリント材に押し付けられ、その後に平坦な状態に戻される。この動作により、モールドのパターン(凹部)にインプリント材が充填される。そして、モールドのパターンにインプリント材が充填された後に、インプリント材に光などのエネルギーが与えられ、これによってインプリント材が硬化されうる。
特表2009−536591号公報
基板の上のインプリント材に対してモールドを接触させる際に、基板とモールドとの間に相対的な傾きが存在すると、モールドのパターンに対するインプリント材の充填が均一に進行しない。そのために、充填に要する時間が長くなったり、RLT(Residual Layer Thickness)に不均一な分布が生じたりしうる。RTLは、インプリント材によって基板に形成されるパターンの凹部の厚さを意味する。RLTの不均一な分布は、基板の上にインプリント材によって形成されたパターンを使って基板をエッチングする際に該パターンのCD誤差を引き起こしうる。
基板とモールドとの間の相対的な傾きは、例えば、基板の上のインプリント材に対してモールドを接触させるためにインプリント材に対してモールドが押し付けられるときに基板チャックが傾くことによって発生しうる。
本発明は、上記のような課題認識を契機としてなされたものであり、基板とモールドとの間の相対的な傾きを低減するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、基板の上のインプリント材にモールドを接触させ硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置に係り、前記インプリント装置は、前記基板を保持する基板チャックを有する基板ステージ機構と、前記モールドを駆動するモールド駆動部と、前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す傾き情報に基づいて、前記インプリント処理における前記基板に対する前記モールドの相対的な傾きを調整するように前記モールド駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、キャリブレーション処理において、基板の複数の領域の各々に対して前記インプリント処理を行っているときの前記複数の領域の各々の高さ位置に基づいて前記傾き情報を生成する
本発明によれば、基板とモールドとの間の相対的な傾きを低減するために有利な技術が提供される。
本発明の1つの実施形態のインプリント装置の構成を模式的に示す図。 本発明の1つの実施形態のインプリント装置の構成を模式的に示す図。 基板ステージの構成例を示す図。 本発明の1つの実施形態のインプリント装置の動作方法としてのキャリブレーション処理の流れを示す図。 インプリント処理におけるインプリント対象のショット領域のZ方向の位置(高さ位置)の変化を模式的に示す図。 押し付け期間における基板チャックの姿勢を模式的に示す図。 充填期間における基板チャックの姿勢を模式的に示す図。 図4の工程S313における補正マップの生成の詳細を示す図。 本発明の1つの実施形態のインプリント装置の動作方法としてのインプリントシーケンスを示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明をその例示的な実施形態を通して説明する。
図1、図2には、本発明の1つの実施形態のインプリント装置100の構成が模式的に示されている。インプリント装置100は、基板Sのショット領域に配置されたインプリント材IMにモールドM(より詳しくは、モールドMのパターン領域P)を接触させインプリント材IMを硬化させることで該ショット領域にパターンを形成する。インプリント材IMが硬化した後、モールドMは、硬化したインプリント材IMから引き離される。インプリント材IMは、供給部17によって基板Sのショット領域の上に供給あるいは配置されうるが、インプリント装置100とは別の装置によって基板Sの上に供給されてもよい。この明細書では、基板Sの上のインプリント材IMにモールドMを接触させインプリント材IMを硬化させる処理をインプリント処理という。インプリント処理は、硬化したインプリント材IMからモールドMを引き離す処理を含む場合もある。
インプリント材IMは、それを硬化させるエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物である。インプリント材は、硬化した状態を意味する場合もあるし、未硬化の状態を意味する場合もある。硬化用のエネルギーとしては、例えば、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光(例えば、赤外線、可視光線、紫外線)でありうる。
硬化性組成物は、典型的には、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。これらのうち光により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物および光重合開始剤を含有しうる。また、光硬化性組成物は、付加的に非重合性化合物または溶剤を含有しうる。非重合性化合物は、例えば、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種でありうる。
本明細書および添付図面では、基板Sの表面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、Z軸周りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。X軸、Y軸、Z軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向に関する制御または駆動を意味する。また、θX軸、θY軸、θZ軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な軸の周りの回転、Y軸に平行な軸の周りの回転、Z軸に平行な軸の周りの回転に関する制御または駆動を意味する。また、位置は、X軸、Y軸、Z軸の座標に基づいて特定されうる情報であり、姿勢は、θX軸、θY軸、θZ軸の値で特定されうる情報である。また、傾きは、θX軸、θY軸の値で特定されうる情報である。
インプリント装置100は、例えば、インプリントヘッド6、基板ステージ機構4、硬化部30、供給部17、計測部14、計測部(第1計測部)15、計測部(第2計測部)16、形状制御部7および制御部10を含みうる。インプリントヘッド6、硬化部30、供給部17、計測部14、16および形状制御部7は、支持構造体1によって支持されうる。計測部15は、基板ステージ機構4の可動部(後述のYステージ(基板ステージ)4b)に搭載されうる。基板ステージ機構4は、定盤2の上で基板Sを移動させるように構成されている。制御部10は、例えばCPUやメモリなどを有し、インプリント処理を制御する(インプリント装置の各部を制御する)。
モールドMは、通常、石英など紫外線を透過させることが可能な材料で作製されており、基板Sに対向させる面における一部の領域であるパターン領域Pには、基板Sの上のインプリント材IMを成形するためのパターンが形成されている。通常、モールドMは、突出したメサ部を有し、メサ部がパターン領域Pとされる。パターン領域Pのパターンは、凹部によって構成され、凹部にインプリント材IMが充填された状態でインプリント材IMが硬化させることによってインプリント材IMからなるパターンが形成される。
硬化部30は、インプリント処理の際に、インプリント材IMを硬化させるエネルギー、例えば、紫外線などの光をモールドMを介してショット領域上のインプリント材IMに供給することによってインプリント材IMを硬化させる。硬化部30は、例えば、インプリント材IMを硬化させる光を射出する光源と、光源から射出された光をインプリント処理のために適切な光に調整するための光学素子とを含みうる。
計測部14は、モールドMのパターン領域Pに設けられたマークと、基板Sのショット領域に設けられたマークとの位置ずれを検出する。制御部10は、計測部14による検出結果に基づいて、基板Sのショット領域とモールドM(より詳しくは、モールドMのパターン領域P)との相対的な位置関係を認識することができる。つまり、制御部10は、計測部14を使って基板Sのショット領域とモールドMとの相対的な位置関係を計測することができる。相対位置関係は、相対的な位置および相対的な回転角を含む。計測部14とモールドMとの間には、光学系12およびバンドパスフィルター13が配置されうる。
インプリントヘッド6は、例えば、モールドチャック6a、モールド駆動部6b、駆動ベース6cおよび計測部21を含みうる。モールドチャック6aは、真空吸着力や静電力などによりモールドMを保持する。モールド駆動部6bは、複数(例えば、3個)のアクチュエータを含み、該複数のアクチュエータによってモールドチャック6aを複数の軸について駆動するようにモールドチャック6aを駆動する。モールド駆動部6bは、例えば、Z軸、θX軸、θY軸の3軸についてモールドチャック6aを駆動するように構成されうるが、他の軸(X軸、Y軸、θZ軸)の全部または一部についてもモールドチャック6aを駆動するように構成されてもよい。モールドチャック6a、モールド駆動部6bおよび駆動ベース6cは、それぞれの中心部(内側)に開口領域を有しており、硬化部30からのエネルギーが当該開口領域を通り、モールドMを介して基板S上のインプリント材IMに供給されうる。計測部21は、モールドチャック6a(モールドM)のZ軸の値(即ち、Z方向の位置(高さ位置))およびθX軸、θY軸の値(即ち、傾き)を計測する。計測部21は、例えば、モールド駆動部6bの複数のアクチュエータにそれぞれ対応する複数の位置計測器を含みうる。インプリントヘッド6は、その他、基板Sの上のインプリント材IMにモールドMを押し付けたときの力を計測するセンサ6dを含みうる。センサ6dは、例えば、モールド駆動部6bの複数のアクチュエータごとに設けられうる。
計測部15は、モールドMの下面の高さ位置を計測する距離計測器を含みうる。計測部16は、基板Sの表面の高さ位置を計測する距離計測器を含みうる。形状制御部7は、モールドMのパターン領域Pの裏側に設けられたキャビティCの圧力を制御することによってモールドMの形状を制御する。例えば、キャビティCの圧力を大気圧より高くすることによって、図2に模式的に示されるように、モールドMを下方に凸をなす形状に変形させることができる。また、キャビティCの圧力を大気圧と同じにすることによって、図1に模式的に示されるように、モールドMの形状を自然状態(典型的には、パターン領域Pの裏側が平坦になった状態)に戻すことができる。
基板ステージ機構4は、例えば、真空吸着力や静電力などにより基板3を保持する基板チャック4aと、基板チャック4aを機械的に保持して定盤2の上で複数の軸について駆動する基板駆動部4bと、を含みうる。基板駆動部4bは、例えば、X軸、Y軸、θZ軸の3軸について基板チャック4aを駆動するように構成されうるが、他の軸(Z軸、θX軸、θY軸)の全部または一部についても基板チャック4aを駆動するように構成されてもよい。
一例において、基板S(より詳しくは、基板Sのショット領域)とモールドMとのX軸、Y軸、θZ軸に関する相対的な位置関係の制御は、基板駆動部4bによって行われうる。しかしながら、当該制御は、モールド駆動部6bによって行われてもよいし、基板駆動部4bおよびモールド駆動部6bの双方によって行われてもよい。また、一例では、基板SとモールドMとの間の距離の制御(Z軸に関する制御)は、インプリントヘッド6によって行われるが、当該制御は、モールド駆動部6bによって行われてもよいし、基板駆動部4bおよびモールド駆動部6bの双方によって行われてもよい。
図3(a)、(b)には、基板ステージ機構4の構成例が示されている。図3(a)は、基板ステージ機構4をZ方向から見た図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A’における断面図である。基板ステージ機構4は、基板チャック4aおよび基板駆動部4bを含み、基板駆動部4bは、例えば、Xステージ4bと、Yステージ(基板ステージ)4bとを含みうる。Xステージ4bは、不図示の静圧案内(エアベアリング)により定盤2の上をX方向に沿って移動可能に構成される。また、Yステージ4bは、基板チャック4aを支持し、不図示の静圧案内(エアベアリング)によりXステージ4bの上をY方向に沿って移動可能に構成される。このように構成された基板駆動部4bは、Xステージ4bをX方向に沿って駆動することによりYステージ4bおよび基板チャック4a(基板S)をX方向に移動させることができる。また、Yステージ4bをY方向に沿って駆動することにより基板チャック4a(基板S)をY方向に移動させることができる。つまり、基板駆動部4bは、Xステージ4bのX方向への駆動およびYステージ4bのY方向への駆動によって、基板SをX方向、Y方向に移動させることができる。
Xステージ4bは、第1駆動部4bによって定盤2の上をX方向に沿って駆動される。第1駆動部4bは、例えば、永久磁石を含む可動子4b31と、X方向に沿って配列した複数のコイルを含む固定子4b32と、を有するリニアモータを含みうる。そして、第1駆動部4bは、固定子4b32における複数のコイルに供給する電流を制御して、可動子4b31を固定子4b32に沿って移動させることにより、Xステージ4bをX方向に沿って駆動することができる。Xステージ4bのX方向における位置は、例えばエンコーダや干渉計などによって構成された第1検出部4bによって検出されうる。図3(a)、(b)に示す例では、スケール4b41と、スケール4b41からの反射光によってXステージ4bのX方向における位置を検出するヘッド4b42とを含むエンコーダが、第1検出部4bとして設けられている。
また、Yステージ4bは、第2駆動部4bによってXステージ4bの上をY方向に沿って駆動される。第2駆動部4bは、図3(b)に示すように、例えば、永久磁石を含む可動子4b51と、Y方向に沿って配列した複数のコイルを含む固定子4b52とを有するリニアモータを含みうる。そして、第2駆動部4bは、固定子4b52における複数のコイルに供給する電流を制御して、可動子4b51を固定子4b52に沿って移動させることにより、Yステージ4bをY方向に沿って駆動することができる。Yステージ4bのY方向における位置は、例えばエンコーダや干渉計などによって構成された第2検出部4bによって検出されうる。図3(a)、(b)に示す例では、スケール4b61と、スケール4b61からの反射光によってYステージ4bのY方向における位置を求めるヘッド4b62とを含むエンコーダが、第2検出部4bとして設けられている。
また、Yステージ4bと基板チャック4aとの間には、不図示のラジアルガイドが設けられており、基板チャック4aは、X軸、Y軸方向には高い剛性で支持され、Z軸周りの回転のθZ方向にのみ移動自由に構成されている。Yステージ4bと基板チャック4aとの間には不図示のボイスコイルモータとエンコーダが設けられており、基板チャック4aのθZ変位をエンコーダにより測定し、ボイスコイルモータによる制御力にて基板チャックのθZ方向が位置決め制御される。
上記のように静圧案内(エアベアリング)を介して基板Sあるいは基板チャック4a(Yステージ4b)を支持する構成では、インプリント処理において基板Sに対して力が加えられたときに基板Sあるいは基板チャック4aが傾きうる。特に、インプリント処理において基板S(基板チャック4aの姿勢がサーボ制御(フィードバック制御)されていない場合には、基板Sの姿勢が補正されることもない。
以下、図4〜図9を参照しながらインプリント装置100の動作方法を説明する。制御部10は、例えば、ユーザーまたは上位制御装置からの指令に応じて、または、基板またはロット(複数の基板で構成される処理の単位)の処理に先立って、キャリブレーション処理を実行しうる。図4には、キャリブレーション処理の流れが示されている。キャリブレーション処理は、制御部10によって制御される。工程S301では、制御部10は、不図示の搬送機構を制御してモールドMをモールドチャック6aに搬送させ、モールドチャック6aにモールドMを保持させる。工程S302では、制御部10は、計測部15を使ってモールドMのパターン領域P(メサ部)の複数の計測対象箇所のZ軸の値(Z方向の位置)、即ち高さ位置を計測する。この際に、モールドMのパターン領域Pの計測対象箇所に応じて、基板ステージ機構4にYステージ4bを移動させることによって計測部15を移動させる。この計測の結果に基づいて、パターン面Pの代表箇所の高さ位置の他、θX軸、θY軸の値(即ちθX軸、θY軸についての傾き)を示す情報が得られる。つまり、工程S302において、モールドM(より詳しくは、パターン領域P)の代表箇所の高さ位置および傾きが計測される。代表箇所の高さ位置および傾きは、モールドMのパターン領域Pを平面であると見做して計算される。
工程S303では、制御部10は、不図示の搬送機構を制御して基板Sを基板チャック4aに搬送させ、モールドチャック6aにモールドMを保持させる。工程S304では、制御部10は、計測部16を使って基板Sの複数の計測対象箇所(例えば、全部または一部のショット領域の代表箇所)のZ軸の値(Z方向の位置)、即ち高さ位置を計測する。この際に、基板Sの計測対象箇所に応じて基板ステージ機構4にYステージ4bを移動させることによって計測部16の計測領域内に計測対象箇所を移動させる。この計測の結果に基づいて、基板Sの代表箇所の高さ位置の他、θX軸、θY軸についての傾きを示す情報が得られる。つまり、工程S304において、基板Sの代表箇所の高さ位置および傾きが計測される。代表箇所の高さ位置および傾きは、基板Sの表面を平面であると見做して計算される。
工程S305では、制御部10は、工程S302および工程S304の計測結果に基づいて、基板SとモールドMとの相対的な距離(以下、相対距離)と相対的な傾き(以下、相対傾き)とを計算する。工程S305で得られる相対傾きは、基板SとモールドMとがインプリント材IMを介して接触していない状態における基板SとモールドMとの相対傾きである。このような相対傾きは、基板チャック4aの支持面、モールドチャック6aの支持面、基板ステージ機構4の制御誤差、インプリントヘッド6の制御誤差、基板Sの加工精度、モールドMの加工精度等によって発生しうる。
工程S305で得られた相対距離および相対傾きに基づいて、目標相対距離からの相対距離の差分、および、目標相対傾きからの相対傾きの差分を相殺するようにモールドチャック6aが駆動されうる。あるいは、ここで得られた相対距離および相対傾きは、後のモールドチャック6aの駆動において補正情報として利用されてもよい。
工程S306では、制御部10は、供給部17および基板ステージ機構4を制御して、基板Sのインプリント対象のショット領域(以下、対象ショット領域)の上にインプリント材を供給させる。工程S307では、形状制御部7を制御してモールドMのキャビティCの圧力を上昇させることによってモールドMを下方に凸をなすように変形させ、インプリントヘッド6を制御してパターン領域Pを対象ショット領域の上のインプリント材IMに押し付けさせる。工程S308では、制御部10は、工程S307における基板Sの対象ショット領域のZ方向の位置(高さ位置)を計測部21の出力のログに基づいて取得し、該高さ位置を記録する。
工程S309では、制御部10は、形状制御部7を制御してキャビティCの圧力を低下させることによってモールドMを自然状態に戻し、モールドMのパターン領域Pを平坦にする。これにより、パターン領域Pの全域が対象ショット領域の上のインプリント材に接触し、パターン領域Pのパターン(凹部)にインプリント材IMが充填される。工程S310では、制御部10は、工程S309における基板Sの対象ショット領域のZ方向の位置(高さ位置)を計測部21の出力のログに基づいて取得し、これを記録する。
工程S311では、制御部10は、硬化部30を制御して対象ショット領域の上のインプリント材IMにエネルギーを供給させインプリント材IMを硬化させ、その後、インプリントヘッド6を制御して、硬化したインプリント材IMからモールドMを引き離させる。工程S312では、制御部10は、工程S305〜S311を実施すべき全ショット領域に対する処理が終了したかどうかを判断し、未処理のショット領域が残っている場合には工程S306に戻り、そうでなければ工程S313に進む。工程S313では、制御部10は、工程S308、S310で記録した情報に基づいて補正マップ(傾き情報)を生成する。補正マップの生成の詳細については後述する。
図5には、インプリント処理における基板Sのインプリント対象のショット領域のZ方向の位置(高さ位置)の変化が模式的に示されている。インプリント処理におけるモールドチャック6aのZ位置は、状態63、64、65で評価されうる。状態63は、ショット領域のインプリント材IMに対して、下方に凸をなすように変形したモールドMのパターン領域Pが接触を開始した状態である。状態63におけるショット領域のZ方向の位置(高さ位置)は、工程S304において得られた基板Sの複数の計測対象箇所のZ方向の位置から得ることができる。あるいは、状態63をセンサ6dの出力に基づいて検出し、この検出時における計測部21の出力に基づいて基板の対象ショット領域のZ位置を得ることができる。
状態64は、ショット領域の上のインプリント材IMに対してモールドMを押し付ける力を徐々に強くしてゆき、モールドチャック6aが最下点に達した状態である。状態65は、状態64の後にモールドMのキャビティCの圧力が低下されるとともに押し付け力が弱められ、ショット領域の上のインプリント材IMに対するモールドMの押し付け力がほぼ零の状態である。ショット領域の上のインプリント材IMに対するモールドMの押し付け力が弱くなることに応じて、ショット領域のZ方向の位置が上がっている。
曲線61は、基板Sの中央部のショット領域に対するインプリント時の当該ショット領域のZ方向の位置、曲線62は、基板Sの周辺部のショット領域に対するインプリント時の当該ショット領域のZ方向の位置を示している。点線60の左側は、インプリント材にモールドMを押し付けている押し付け期間である。点線60の右側は、インプリント材に対するモールドMの押し付けを解除し、モールドMのパターン領域Pのパターン(凹部)に対してインプリント材IMが充填されるのを待つ充填期間である。
以上の結果は、基板Sの複数のショット領域のうちモールドMを介して力が加えられるショット領域に応じて基板Sの当該ショット領域におけるZ方向の位置が変わりうることを示している。これは、基板Sのどの領域に対して力が加えられるかに応じて基板チャック4aの傾きが異なりうることを示唆している。そこで、インプリント処理における基板チャック4aの姿勢について考えてみる。
図6には、押し付け期間、より詳しくは基板Sの周辺部のショット領域のインプリント材IMにモールドMのパターン領域Pを押し付けている期間における基板チャック4aの姿勢が模式的に示されている。基板Sの周辺部(右側)がインプリント材IMを介してモールドM(インプリントヘッド6)によって押されていることによってモーメントが作用し、基板チャック4aの右側が下がるように傾く。前述のように、基板チャック4aを支持するYステージ(基板ステージ)4bが静圧案内(エアベアリング)によって支持された構成では、上記のように基板Sの上のインプリント材IMへのモールドMの押し付けによって基板チャック4aが傾きうる。
図7には、押し付け期間の後の充填期間における基板チャック4aの姿勢が模式的に示されている。充填期間においては、基板チャック4aがモールドM(インプリントヘッド6)から受ける力がほぼ零になるので、単純に考えると、基板チャック4aの姿勢は水平に戻りそうである。しかし、基板チャック4aの姿勢が変化した際に、姿勢の変化に伴うアッベ誤差によってX、Y方向の変位が起こる。基板ステージ機構4のX、Y方向の位置がサーボ制御(フィードバック)制御されていると、この変位を打ち消す方向に基板ステージ機構4が力を発生する。この力は、インプリント材IMを介して基板SとモールドMとの間にせん断力を発生させる。基板チャック4aに対するモールドM(インプリントヘッド6)による押し付け力がほぼ零になった後も、インプリント材IMの粘性によって基板SとモールドMとの間のせん断力が残留する。そのために、充填期間においても、基板チャック4aの姿勢は水平には戻らない。このことは、シミュレーションをとして確認されている。
図5を再び参照して説明する。状態63では、基板チャック4aの姿勢は水平である。したがって、ショット領域61とショット領域62とのZ方向の位置の差は、基板Sの表面形状によって生じていると考えられる。状態64では、インプリント材に対するモールドMの押し付けによって基板Sが下方に押されることによって基板Sのショット領域61、62のZ方向の位置が下がっている。周辺部のショット領域61に対するインプリント処理と中央部のショット領域62に対するインプリント処理とにおけるZ方向の位置の相違は、インプリント対象のショット領域の位置に応じて基板チャック4aの傾きが異なることを示している。状態65では、押し付け力がほぼ零になるが、前述の残留せん断力の影響が現れる。
図8には、図4の工程S313における補正マップの生成の詳細が示されている。工程S401では、制御部10は、状態63(非押し付け時)における基板Sの各ショット領域(xi,yi)のZ方向の位置Z63(i)を計算あるいは取得する。具体例を挙げると、制御部10は、工程S304で得た基板Sの複数の計測対象箇所のZ方向の位置に基づいて基板Sの各ショット領域(xi,yi)のZ方向の位置Z63(i)を計算あるいは取得する。
工程S402では、制御部10は、状態64(押し付け時)における基板Sの各ショット領域(xi,yi)のZ方向の位置Z64(i)を計算あるいは取得する。具体例を挙げると、制御部10は、工程S307で記録したログ(計測部21の出力)に基づいて基板Sの各ショット領域(xi,yi)のZ方向の位置Z64(i)を計算あるいは取得する。
工程S403では、制御部10は、状態65(充填時)における基板Sの各ショット領域(xi,yi)のZ方向の位置Z65(i)を計算あるいは取得する。具体例を挙げると、制御部10は、工程S309で記録したログ(計測部21の出力)に基づいて基板Sの各ショット領域(xi,yi)のZ方向の位置Z65(i)を計算あるいは取得する。
工程S404では、制御部10は、基板Sの中央部のショット領域(x0,y0)のZ63(0)−Z64(0)の値を基準とし、状態64(押し付け時)における基板S(基板チャック4a)の傾きETx1(i)、ETy1(i)を以下の式に従って計算する。ここで、ETx1(i)は、ショット領域(xi,yi)に対するインプリント処理における押し付け時の基板SのθY軸の傾きである。ETy1(i)は、ショット領域(xi,yi)に対するインプリント処理における押し付け時の基板SのθX軸の傾きである。
ETx1(i)={(Z63(i)−Z64(i))−(Z63(0)−Z64(0))}/(xi−x0)
ETy1(i)={(Z63(i)−Z64(i))−(Z63(0)−Z64(0))}/(yi−y0)
ここで、(x0,y0)=(0,0)として計算することができる。
工程S405では、制御部10は、基板Sの中央部のショット領域(x0,y0)のZ63(0)−Z65(0)の値を基準とし、状態65(充填時)における基板S(基板チャック4a)の傾きETx2(i)、ETy2(i)を以下の式に従って計算する。ここで、ETx2(i)は、ショット領域(xi,yi)に対するインプリント処理における充填時の基板SのθY軸の傾きである。ETy2(i)は、ショット領域(xi,yi)に対するインプリント処理における充填時の基板SのθX軸の傾きである。
ETx2(i)={(Z63(i)−Z65(i))−(Z63(0)−Z65(0))}/(xi−x0)
ETy2(i)={(Z63(i)−Z65(i))−(Z63(0)−Z65(0))}/(yi−y0)
ここで、(x0,y0)=(0,0)として計算することができる。
工程S406では、制御部10は、工程S404における計算結果に基づいて、押し付け時の基板Sのショット領域ごとの傾き情報を含む補正マップを生成する。工程S407では、制御部10は、工程S405における計算結果に基づいて、充填時の基板Sのショット領域ごとの傾き情報を含む補正マップを生成する。
上記の形態に代えて、制御部10は、充填時のZ方向の位置を基準として状態64(押し付け時)における基板S(基板チャック4a)の傾きETx1(i)、ETy1(i)を以下の式に従って計算してもよい。
ETx1(i)={(Z64(i)−Z65(i))−(Z64(0)−Z65(0))}/(xi−x0)
ETy1(i)={(Z64(i)−Z65(i))−(Z64(0)−Z65(0))}/(yi−y0)
ここで、(x0,y0)=(0,0)として計算することができる。
また、上記の工程S304において、制御部10は、工程S307で記録したログ(計測部21の出力)に基づいて、状態63における基板Sの対象ショット領域のZ位置Z63(i)を得てもよい。
図9には、インプリントシーケンスの流れが示されている。インプリントシーケンスは、制御部10によって制御される。工程S501では、制御部10は、不図示の搬送機構を制御してモールドMをモールドチャック6aに搬送させ、モールドチャック6aにモールドMを保持させる。工程S502では、制御部10は、計測部15を使ってモールドMのパターン領域P(メサ部)の複数の計測対象箇所のZ方向の位置(高さ位置)を計測する。この際に、モールドMのパターン領域Pの計測対象箇所に応じて基板ステージ機構4にYステージ4bを移動させることによって計測部15を移動させる。この計測の結果に基づいて、パターン面Pの代表箇所の高さ位置の他、θX軸、θY軸についての傾きを示す情報が得られる。つまり、工程S502において、モールドM(より詳しくは、パターン領域P)の代表箇所の高さ位置および傾きが計測される。代表箇所の高さ位置および傾きは、モールドMのパターン領域Pを平面であると見做して計算される。
工程S503では、制御部10は、不図示の搬送機構を制御して基板Sを基板チャック4aに搬送させ、モールドチャック6aにモールドMを保持させる。工程S504では、制御部10は、計測部16を使って基板Sの複数の計測対象箇所(例えば、全部または一部のショット領域の代表箇所)のZ方向の位置(高さ位置)を計測する。この際に、基板Sの計測対象箇所に応じて基板ステージ機構4にYステージ4bを移動させることによって計測部16の計測領域内に計測対象箇所を移動させる。この計測の結果に基づいて、基板Sの代表箇所の高さ位置の他、θX軸、θY軸についての傾きを示す情報が得られる。つまり、工程S504において、基板Sの代表箇所の高さ位置および傾きが計測される。代表箇所の高さ位置および傾きは、基板Sの表面を平面であると見做して計算される。
工程505では、制御部10は、工程S502および工程S504の計測結果に基づいて、基板SとモールドMとの相対距離と相対傾きとを計算する。ここで得られた相対距離および相対傾きに基づいて、目標相対距離からの相対距離の差分、および、目標相対傾きからの相対傾きの差分を相殺するようにモールドチャック6aが駆動されうる。あるいは、ここで得られた相対距離および相対傾きは、後のモールドチャック6aの駆動において補正情報として利用されてもよい。
工程S506では、制御部10は、供給部17および基板ステージ機構4を制御して、基板Sのインプリント対象のショット領域(対象ショット領域)にインプリント材を供給させる。工程S507では、制御部10は、前述のキャリブレーション処理によって得られた押し付け時の補正マップに基づいて、モールドMの傾きを対象ショット領域に応じて設定する。工程S508では、形状制御部7を制御してモールドMのキャビティCの圧力を上昇させることでモールドMを下方に凸をなすように変形させ、インプリントヘッド6を制御してパターン領域Pを対象ショット領域の上のインプリント材IMに押し付けさせる。このとき、モールドMは、インプリントヘッド6により、工程S507で設定された傾きに制御された状態で、対象ショット領域の上のインプリント材IMに押し付けられる。
工程S509では、制御部10は、形状制御部7を制御してキャビティCの圧力を低下させることによってモールドMを自然状態に戻し、モールドMのパターン領域Pを平坦にする。これにより、パターン領域Pの全域が対象ショット領域の上にインプリント材に接触し、パターン領域Pのパターン(凹部)にインプリント材IMが充填される。工程S510では、前述のキャリブレーション処理によって得られた充填時の補正マップに基づいて、モールドMの傾きを対象ショット領域に応じて設定する。これにより、モールドMは、インプリントヘッド6により、充填時の補正マップに従って設定された傾きに制御される。したがって、基板Sの上のインプリント材IMにモールドが押し付けられることによって基板チャックが傾くことに起因する基板とモールドとの間の相対的な傾きを低減することができる。
工程S511では、制御部10は、硬化部30を制御して対象ショット領域の上のインプリント材IMにエネルギーを供給させインプリント材IMを硬化させ、その後、インプリントヘッド6を制御して、硬化したインプリント材IMからモールドMを引き離させる。工程S512では、制御部10は、工程S506〜S511を実施すべき全ショット領域に対する処理が終了したかどうかを判断し、未処理のショット領域が残っている場合には工程S506に戻り、そうでなければ、基板Sに対する一連の処理を終了する。
以下、物品製造方法について説明する。ここでは、一例として、物品としてデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)を製造する物品製造方法を説明する。物品製造方法は、上述したインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する工程を含む。さらに、該製造方法は、パターンが形成された基板を処理(例えば、エッチング)する工程を含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングの代わりに、パターンを形成された基板を加工する他の処理を含みうる。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも一つにおいて有利である。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
100:インプリント装置、S:基板、M:モールド、P:パターン領域、4:基板ステージ機構、4a:基板チャック、6:インプリントヘッド、6a:モールドチャック、15、16、17、21:計測部

Claims (10)

  1. 基板の上のインプリント材にモールドを接触させ硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記基板を保持する基板チャックを有する基板ステージ機構と、
    前記モールドを駆動するモールド駆動部と、
    前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す傾き情報に基づいて、前記インプリント処理における前記基板に対する前記モールドの相対的な傾きを調整するように前記モールド駆動部を制御する制御部と、を備え
    前記制御部は、キャリブレーション処理において、基板の複数の領域の各々に対して前記インプリント処理を行っているときの前記複数の領域の各々の高さ位置に基づいて前記傾き情報を生成する、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記制御部は、前記傾き情報に基づいて、前記モールドの傾きが前記基板のインプリント対象のショット領域に応じた傾きとなるように前記モールド駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記モールド駆動部は、前記モールドを保持するモールドチャックを有し、
    前記インプリント装置は、前記モールドチャックの高さ位置を計測する計測部を更に備え、
    前記制御部は、前記キャリブレーション処理において、基板の複数の領域の各々に対して前記インプリント処理を行っているときの前記複数の領域の各々の高さ位置を前記計測部の出力に基づいて取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  4. 前記複数の領域の各々は、ショット領域である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。
  5. 前記モールドの傾きを計測する第1計測部と、前記基板の傾きを計測する第2計測部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1計測部による計測結果および前記第2計測部による計測結果に基づいて、前記基板と前記モールドとがインプリント材を介して接触していない状態における前記モールドとの相対的な傾きを補正するための補正情報を生成し、
    前記傾き情報および前記補正情報に基づいて前記インプリント処理における前記モールドの傾きを調整する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 基板の上のインプリント材にモールドを接触させ硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記基板を保持する基板チャックを有する基板ステージ機構と、
    前記モールドを駆動するモールド駆動部と、
    (a)前記基板の上のインプリント材に前記モールドが押し付けられている第1期間において前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す傾き情報に基づいて、前記第1期間における前記基板に対する前記モールドの相対的な傾きを調整し、(b)前記第1期間の後、前記基板の上のインプリント材に対する前記モールドの押し付けが解除され、前記モールドのパターン領域のパターンに対してインプリント材が充填されるのを待つ第2期間において前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す傾き情報に基づいて、前記第2期間における前記基板に対する前記モールドの相対的な傾きを調整するように、前記モールド駆動部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするインプリント装置。
  7. 基板の上のインプリント材にモールドを接触させ硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置の動作方法であって、
    前記インプリント装置は、
    前記基板を保持する基板チャックを有する基板ステージ機構と、
    前記モールドの位置を駆動するモールド駆動部と、を備え、
    前記動作方法は、
    基板の複数の領域の各々に対して前記インプリント処理を行っているときの前記複数の領域の各々の高さ位置に基づいて、前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す傾き情報を取得するキャリブレーション工程と、
    前記傾き情報に基づいて前記モールドの傾きを調整するように前記モールド駆動部を制御しながら、前記インプリント処理を行うインプリント工程と、
    を含むことを特徴とするインプリント装置の動作方法。
  8. 基板の上のインプリント材にモールドを接触させ硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置の動作方法であって、
    前記インプリント装置は、
    前記基板を保持する基板チャックを有する基板ステージ機構と、
    前記モールドの位置を駆動するモールド駆動部と、を備え、
    前記動作方法は、
    前記基板の上のインプリント材に前記モールドが押し付けられている第1期間において前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す第1傾き情報、および、前記第1期間の後、前記基板の上のインプリント材に対する前記モールドの押し付けが解除され、前記モールドのパターン領域のパターンに対してインプリント材が充填されるのを待つ第2期間において前記モールド駆動部から受ける力によって生じる前記基板チャックの傾きを示す第2傾き情報を取得するキャリブレーション工程と、
    前記第1期間では前記第1傾き情報に基づいて前記モールドの傾きを調整し、前記第2期間では前記第2傾き情報に基づいて前記モールドの傾きを調整するように前記モールド駆動部を制御しながら、前記インプリント処理を行うインプリント工程と、
    を含むことを特徴とするインプリント装置の動作方法。
  9. 前記インプリント工程では、前記第1傾き情報および前記第2傾き情報に基づいて、前記第1期間および前記第2期間における前記モールドの傾きが前記基板のインプリント対象のショット領域に応じた傾きとなるように前記モールド駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のインプリント装置の動作方法。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて基板にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
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