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JP6064700B2 - 電磁クラッチ装置、四輪駆動車、電磁クラッチの制御方法、及び四輪駆動車の制御方法 - Google Patents

電磁クラッチ装置、四輪駆動車、電磁クラッチの制御方法、及び四輪駆動車の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、互いに相対回転可能な一対の回転部材をトルク伝達可能に連結する電磁クラッチ装置、四輪駆動車、電磁クラッチの制御方法、及び四輪駆動車の制御方法に関する。
従来、前輪には駆動源としてのエンジンの駆動力を常に伝達し、後輪には走行状態に応じてエンジンの駆動力を伝達するように構成された四輪駆動車において、車両の前後方向に駆動力を伝達するプロペラシャフトの前輪側及び後輪側にそれぞれクラッチを配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の四輪駆動車は、プロペラシャフトの前輪側に噛み合いクラッチが配置され、プロペラシャフトの後輪側には、摩擦によって駆動力を伝達する多板クラッチが配置されている。そして、前輪のみに駆動力が伝達される二輪駆動時には、噛み合いクラッチ及び多板クラッチによる駆動力の伝達を共に遮断することにより、プロペラシャフトの回転を停止させ、プロペラシャフトの回転に伴う摺動抵抗やプロペラシャフトに連結されたギヤによる潤滑油の撹拌抵抗を低減することにより、燃費消費率の低減が図られている。
特開2004−9954号公報
ところで、噛み合いクラッチは、入力側の回転軸と出力側の回転軸との回転が同期していなければ、両回転軸を駆動力伝達可能に連結することができない。特許文献1の記載の四輪駆動車では、二輪駆動状態から四輪駆動状態に移行する際、まず走行に伴う後輪の回転力を多板クラッチによってプロペラシャフトに伝達し、プロペラシャフトを回転させて予め噛み合いクラッチの両回転軸の回転を同期させた後に噛み合いクラッチを作動させるように制御系が構成されている。
しかし、例えば二輪駆動状態における旋回時や車輪にスリップが発生している場合には、前後輪に差動回転が発生しているため、後輪側の多板クラッチの作動によってプロペラシャフトを回転させても、噛み合いクラッチの両回転軸の回転を同期させることができない。このため、後輪側にもエンジンの駆動力が伝達される四輪駆動状態に移行すべきときに噛み合いクラッチを作動させることができず、四輪駆動状態に移行できない場合がある。
そこで、本発明は、トルク伝達可能に連結される第1の回転部材及び第2の回転部材の回転が同期していない場合でも、これら両回転部材の回転を同期させ、両回転部材を噛み合いによって連結することが可能な電磁クラッチ装置及び四輪駆動車を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、[1]〜[7]の電磁クラッチ装置、四輪駆動車、電磁クラッチの制御方法、及び四輪駆動車の制御方法を提供する。
[1]互いに相対回転可能な第1の回転部材と第2の回転部材とをトルク伝達可能に連結する電磁クラッチ装置であって、前記第1の回転部材に相対回転不能に連結された第1の摩擦部材、及び前記第2の回転部材に相対回転不能に連結された第2の摩擦部材を有する摩擦機構と、通電によって電磁力を発生させる電磁コイルと、前記電磁力によって前記電磁コイル側に移動し、前記第1の摩擦部材と前記第2の摩擦部材とを摩擦係合させるアーマチャと、前記第2の回転部材に相対回転不能に連結され、前記第2の回転部材に噛み合い前記第1の回転部材に噛み合わない第1位置と前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材に共に噛み合う第2位置との間で軸方向移動可能なロックスリーブと、前記アーマチャの移動に応じて支軸を中心として回転し、前記回転によって前記ロックスリーブを前記第1位置から前記第2位置に移動させるように押し付ける押付部材とを備え、前記押付部材は、前記支軸に回転可能に支持された被支持部と、前記電磁力による前記アーマチャの移動に応じて変位することにより前記被支持部を回転させる第1アーム部と、前記被支持部から突出して前記ロックスリーブを押し付ける第2アーム部とを有する、電磁クラッチ装置。
[2]前記押付部材は、前記被支持部が捩じりコイルバネによって形成され、前記支軸を中心とする回転によって前記第2アーム部が前記ロックスリーブを弾性的に押し付ける、[1]に記載の電磁クラッチ装置。
[3]前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の一方の回転部材に相対回転不能に連結された外側円筒部材、及び前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の他方の回転部材に相対回転不能に連結された内側円筒部材をさらに備え、前記第1の摩擦部材は、前記外側円筒部材に相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結され、前記第2の摩擦部材は、前記内側円筒部材に相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結され、前記アーマチャは、前記第1の摩擦部材及び前記第2の摩擦部材を前記外側円筒部材及び前記内側円筒部材の軸方向に押圧して摩擦係合させる、[1]又は[2]に記載の電磁クラッチ装置。
[4][1]乃至[3]の何れか1つに記載の電磁クラッチ装置と、駆動源の駆動力が常に伝達される左右一対の主駆動輪と、前記左右一対の主駆動輪にそれぞれ連結された一対のサイドギヤ、及び当該一対のサイドギヤを収容するデフケースを有する主駆動輪側のディファレンシャル装置と、車両の走行状態に応じて前記駆動源の駆動力が伝達される左右一対の補助駆動輪と、前記左右一対の補助駆動輪にそれぞれ連結された一対のサイドギヤ、及び当該一対のサイドギヤを収容するデフケースを有する補助駆動輪側のディファレンシャル装置と、前記主駆動輪側から前記補助駆動輪側に駆動力を伝達する駆動力伝達軸とを備え、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材のうち一方の回転部材が前記主駆動輪側のディファレンシャル装置の前記デフケースに連結され、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材のうち他方の回転部材が前記駆動力伝達軸に連結された、四輪駆動車。
[5]前記駆動力伝達軸から前記一対の補助駆動輪への駆動力の伝達を遮断することが可能な断続装置をさらに備えた、[4]に記載の四輪駆動車。
[6][1]乃至[3]の何れか1項に記載の電磁クラッチの制御方法であって、前記ロックスリーブを前記第2位置で保持する時の電流値は、前記ロックスリーブを前記第1位置の状態から前記第2位置に移動する時に前記電磁コイルに印加する電流の最高値よりも小さい電磁クラッチの制御方法。
[7][4]又は[5]に記載の四輪駆動車の制御方法であって、前記ロックスリーブを前記第2位置で保持する時の電流値は、前記ロックスリーブを前記第1位置の状態から前記第2位置に移動する時に前記電磁コイルに印加する電流の最高値よりも小さい四輪駆動車の制御方法。
本発明によれば、駆動力伝達可能に連結される第1の回転部材及び第2の回転部材の回転が同期していない場合でも、これら両回転部材の回転を同期させ、両回転部材を噛み合いによって連結することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る電磁クラッチ装置が搭載された四輪駆動車の概略構成図である。 電磁クラッチ装置の全体の構成を示す斜視図である。 電磁クラッチ装置の要部を示す断面図であり、(a)は電磁クラッチ装置の非作動状態を示し、(b)は電磁クラッチ装置の作動状態を示している。 内側円筒部材とアーマチャ及び押付部材との相対的な位置関係を説明するための図であり、(a)はそれぞれが組み合わされた状態を示す正面図、(b)は内側円筒部材の正面図、(c)はアーマチャの正面図である。 押付部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電磁クラッチ装置及びこれを備えた四輪駆動車について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電磁クラッチ装置が搭載された四輪駆動車の概略構成図である。四輪駆動車200は、駆動力伝達系201、駆動源としてのエンジン202、トランスミッション203、主駆動輪としての前輪204L,204R、及び補助駆動輪としての後輪205L,205Rを備えている。なお、各図において、符号中の文字「L」は四輪駆動車200の前進方向に対する左側、文字「R」は四輪駆動車200の前進方向に対する右側の意味で使用している。
駆動力伝達系201は、四輪駆動車200におけるトランスミッション203から前輪204L,204R及び後輪205L,205R側に至る駆動力伝達経路にフロントディファレンシャル206及びリヤディファレンシャル207と共に配置されている。また、駆動力伝達系201は、エンジン202の駆動力(トルク)を前輪204L,204R側から後輪205L,205R側に伝達する駆動力伝達軸としてのプロペラシャフト2と、プロペラシャフト2よりも駆動力伝達経路の上流側で駆動力の伝達を遮断可能な位置に配置された電磁クラッチ装置3と、プロペラシャフト2から後輪205L,205R側への駆動力の伝達を遮断可能な位置に配置されたトルクカップリング100とを有している。
電磁クラッチ装置3及びトルクカップリング100は、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)10によって制御される。ECU10には、フロントデフケース212の回転数を検出する第1の回転センサ10a、及びプロペラシャフト2の回転数を検出する第2の回転センサ10bが接続されている。
前輪204L,204Rには、エンジン202の駆動力がトランスミッション203及びフロントディファレンシャル206を介して常に伝達される。後輪205L,205Rには、エンジン202の駆動力がトランスミッション203、電磁クラッチ装置3、プロペラシャフト2、リヤディファレンシャル207、及びトルクカップリング100を介して、車両の走行状態に応じて伝達される。ECU10は、例えば前輪204L,204Rと後輪205L,205Rとの差動回転数や運転者によるアクセルペダルによる加速操作量等の走行状態に基づいて電磁クラッチ装置3及びトルクカップリング100を制御する。
フロントディファレンシャル206は、左右のサイドギヤ209L,209R、一対のピニオンギヤ210、ピニオンギヤ210を回転可能に軸支するピニオンシャフト211、及びピニオンシャフト211を支持するフロントデフケース212を有している。フロントデフケース212には、トランスミッション203から出力される駆動力が歯車の噛み合いによって直接的に伝達される。
サイドギヤ209Lは、前輪側のアクスルシャフト208Lを介して左前輪204Lに連結されている。サイドギヤ209Rは、前輪側のアクスルシャフト208Rを介して右前輪204Rに連結されている。一対のピニオンギヤ210は、サイドギヤ209L,209Rにギヤ軸を直交させて噛み合っている。また、フロントデフケース212には、アクスルシャフト208Rに沿って延びる筒部212aが形成されている。
リヤディファレンシャル207は、左右のサイドギヤ214L,214R、一対のピニオンギヤ215、ピニオンギヤ215を回転可能に軸支するピニオンシャフト216、及びピニオンシャフト216を支持するリヤデフケース217を有している。サイドギヤ214Lは、トルクカップリング100及び後輪側のアクスルシャフト213Lを介して左後輪205Rに連結されている。サイドギヤ214Rは、後輪側のアクスルシャフト213Rを介して右後輪205Rに連結されている。
プロペラシャフト2の前輪側端部には、互いに噛み合うドライブピニオン218及びリングギヤ219からなる前輪側のかさ歯車機構220が配置されている。ドライブピニオン218はプロペラシャフト2と一体に回転し、リングギヤ219は後述する電磁クラッチ装置3の出力軸部材5に固定されている。また、プロペラシャフト2の後輪側端部には、互いに噛み合うドライブピニオン221及びリングギヤ222からなる後輪側のかさ歯車機構223が配置されている。ドライブピニオン221はプロペラシャフト2と一体に回転し、リングギヤ222はリヤデフケース217に固定されている。
トルクカップリング100は、リヤディファレンシャル207のサイドギヤ214Lに相対回転不能に連結された筒状のハウジング101と、アクスルシャフト213Lに相対回転不能に連結された軸状のインナシャフト102と、ハウジング101とインナシャフト102との間に配置された多板クラッチ103と、ECU10から電流が供給される電磁コイル104と、電磁コイル104の磁力によって作動し、ハウジング101とインナシャフト102との相対回転に基づいて多板クラッチ103を押圧するカム機構105とを有している。トルクカップリング100は、カム機構105が電磁コイル104の通電量に応じたカム推力で多板クラッチ103を押圧し、ハウジング101とインナシャフト102との間で駆動力を伝達する。
例えばトルクカップリング100の電磁コイル104への通電量をゼロとしてサイドギヤ214Lからアクスルシャフト213Lへの駆動力の伝達を遮断すると、サイドギヤ214L,214R及び一対のピニオンギヤ215の空転により、プロペラシャフト2からアクスルシャフト213Rへの駆動力の伝達も遮断される。つまり、トルクカップリング100は、プロペラシャフト2から後輪205L,205Rへの駆動力の伝達を遮断することが可能な本発明の断続装置の一態様である。
[電磁クラッチ装置3の全体構成]
図2は、電磁クラッチ装置3の全体の構成を示す斜視図である。図3は、電磁クラッチ装置3の要部を示す断面図であり、(a)は電磁クラッチ装置3の非作動状態を示し、(b)は電磁クラッチ装置3の作動状態を示している。図4は、図2及び図3に示す内側円筒部材85とアーマチャ9及び押付部材11との相対的な位置関係を説明するための図であり、(a)はそれぞれが組み合わされた状態を示す正面図、(b)は内側円筒部材85の正面図、(c)はアーマチャ9の正面図である。
電磁クラッチ装置3は、エンジン202の駆動力がフロントデフケース212から入力される入力軸部材4、入力された駆動力をプロペラシャフト2側に出力する出力軸部材5、通電により電磁力を発生させる電磁コイル6、電磁コイル6によって発生する磁路を構成する磁路構成部材7、電磁コイル6の通電によって作動する摩擦機構8、電磁コイル6の電磁力によって電磁コイル6側に移動するアーマチャ9、アーマチャ9の移動に応じて回転する押付部材11、及び押付部材11によって押し付けられることにより入力軸部材4及び出力軸部材5を相対回転不能に連結するロックスリーブ12を備えている。
入力軸部材4及び出力軸部材5は、回転軸線Oを共有し、回転軸線O上で互いに相対回転可能である。出力軸部材5は、本発明の第1の回転部材の一態様である。入力軸部材4は、本発明の第2の回転部材の一態様である。電磁クラッチ装置3は、入力軸部材4及び出力軸部材5をトルク伝達可能に連結する。
(入力軸部材4の構成)
入力軸部材4は、軸線両方向に開口し、互いに外径を異にする第1乃至第4の円筒部4a〜4dを有する無底円筒部材である。そして、入力軸部材4の軸線方向一端側(右前輪204R側)の第2の円筒部4bは、磁路構成部材7の内周面7cに針状ころ軸受42を介して回転可能に支持されている。また、他端側(フロントデフケース212側)の第4の円筒部4dは、玉軸受41を介して電磁クラッチ装置3の装置ケース30内に回転可能に収容されている。
入力軸部材4には、前輪側のアクスルシャフト208Rが挿通されている。また、入力軸部材4は、その第4の円筒部4d側の端部においてフロントデフケース212の筒部212aに相対回転不能に連結されている。円筒部4dの外周面には、フロントデフケース212の筒部212aの内面にスプライン嵌合するストレートスプライン嵌合部4fが設けられている。これにより、入力軸部材4は、エンジン202の駆動トルクをフロントデフケース212から受けて回転軸線O回りに回転する。
装置ケース30の内面30aには、軸線方向一端側(右前輪204R側)で前輪側のアクスルシャフト208Rの外周面との間に介在するシール機構31が取り付けられている。また、装置ケース30の内面30aには、軸線方向他端側(フロントデフケース212側)でフロントデフケース212の筒部212aの外周面との間に介在するシール機構32が取り付けられている。装置ケース30の材料としては、例えば鉄系金属等の磁性材料が用いられる。
第1の円筒部4aは、第2の円筒部4b及び第3の円筒部4cの間に介在して入力軸部材4の軸線方向中間部に配置されている。そして、第1の円筒部4aの外径は、第2の円筒部4bの外径よりも大きく、第3の円筒部4cの外径よりも小さく形成されている。第1の円筒部4aの外周面には、ストレートスプライン嵌合部4eが設けられている。
(出力軸部材5の構成)
出力軸部材5は、軸線両方向に開口し、互いに外径を異にする第1乃至第4の円筒部5a〜5dを有する無底円筒部材である。出力軸部材5は、軸線方向両端の第1の円筒部5a及び第4の円筒部5dに円錐ころ軸受51,52がそれぞれ外嵌され、電磁クラッチ装置3の装置ケース30内に回転可能に収容されている。出力軸部材5には、入力軸部材4が挿通されている。出力軸部材5は、後述するロックスリーブ12によって入力軸部材4と連結されることで、入力軸部材4の回転力を受けてプロペラシャフト2に出力する。
第1の円筒部5aは、出力軸部材5の軸線方向一端部(右前輪204R側の端部)に第2の円筒部5bから張り出すように配置され、その先端部における内周側には、摩擦機構8の外側円筒部材80とスプライン嵌合するスプライン嵌合部5eが設けられている。また、円筒部5aの基端部における内周側には、ロックスリーブ12とスプライン嵌合可能なストレートスプライン嵌合部5fが設けられている。
第2の円筒部5bは、第1の円筒部5a及び第3の円筒部5cの間に配置され、第3の円筒部5cから連続的に拡径されている。第2の円筒部5bの外周面には、前輪側のかさ歯車機構220のリングギヤ219が設けられている。
第3の円筒部5cは、出力軸部材5の第2の円筒部5bと第4円筒部5dとの間に配置され、その内部には、入力軸部材4の円筒部4aに外嵌されたコイルバネ120が配置されている。
(電磁コイル6の構成)
電磁コイル6は、環状のコイル部60及びこれを収容するホルダ部61を有し、装置ケース30に設けられた収容空間30bに収容され、止め輪62によって抜け止めされている。電磁コイル6は、ECU10の制御によるコイル部60への通電によってホルダ部61,磁路構成部材7,及びアーマチャ9に跨がって磁路M(図3(b)に示す)を形成し、アーマチャ9を電磁コイル6側に移動させるための電磁力を発生させる。
(磁路構成部材7の構成)
磁路構成部材7は、入力軸部材4の軸線方向一端部にある第2の円筒部4bの径方向外方を覆うように配置された円筒部材であり、筒状の第1の磁性部材71と、第1の磁性部材71の外周側に溶接によって固定されたリング状の非磁性部材72と、非磁性部材72の外周側に溶接によって固定された環状の第2の磁性部材73とを有している。第1の磁性部材71と装置ケース30の内面30aとの間には、玉軸受40が配設されている。第2の磁性部材73には、後述する摩擦機構8の外側円筒部材80における大径円筒部81の開口端部が進入可能な環状の凹溝73aが設けられている。
(摩擦機構8の構成)
摩擦機構8は、磁路構成部材7の電磁コイル6とは反対側に配置されており、外側円筒部材80と、その径方向内側に配置される内側円筒部材85と、これら各円筒部材の間に形成される内部空間内に設けられるアウタクラッチプレート83,84及びインナクラッチプレート87とを備えている。
外側円筒部材80は、その軸線両方向に開口した筒状の部材であり、電磁コイル6側の大径円筒部81と、小径円筒部82とを有している。大径円筒部81の内周にはストレートスプライン嵌合部81aが形成され、2つのアウタクラッチプレート83,84がストレートスプライン嵌合部81aとのスプライン嵌合によって外側円筒部材80に相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結されている。外側円筒部材80は、本発明の外側円筒部材の一態様である。アウタクラッチプレート83,84は、本発明の第1の摩擦部材の一態様である。
また、小径円筒部82の外周には、スプライン嵌合部82aが設けられ、このスプライン嵌合部82aが出力軸部材5における第1の円筒部5aのスプライン嵌合部5eとスプライン嵌合している。これにより、外側円筒部材80は、出力軸部材5に相対回転不能に連結されている。また、アウタクラッチプレート83,84は、外側円筒部材80を介して出力軸部材5に相対回転不能に連結されている。
内側円筒部材85は、軸線両方向に開口した筒状の部材であり、その内周面の全面には、入力軸部材4における円筒部4aのストレートスプライン嵌合部4eにスプライン嵌合するストレートスプライン嵌合部85aが形成されている。これにより、内側円筒部材85は、入力軸部材4に相対回転不能に連結されている。内側円筒部材85は、入力軸部材4の第1の円筒部4aに取り付けられた止め輪44、及び磁路構成部材7との間に配置されたスペーサ45及びシム46によって、入力軸部材4及び出力軸部材5に対する軸方向移動が規制されている。
内側円筒部材85の外周面にはストレートスプライン嵌合部85bが形成されている。ストレートスプライン嵌合部85bは、後述するアーマチャ9の内周面に形成されたストレートスプライン嵌合部9aにスプライン嵌合する。これにより、アーマチャ9は、内側円筒部材85の外周面をその軸線方向に進退移動可能である。
また、内側円筒部材85の電磁コイル6側の外側端縁からは、その軸線に平行に張り出し部86が磁路構成部材7側に向けて突出して形成されている。この張り出し部86の外周面には、ストレートスプライン嵌合部85bが延在している。張り出し部86におけるストレートスプライン嵌合部85bには、1つのインナクラッチプレート87がスプライン嵌合によって内側円筒部材85に相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結されている。
インナクラッチプレート87は、一方のアウタクラッチプレート83と他方のアウタクラッチプレート84との間に配置されている。内側円筒部材85は、本発明の内側円筒部材の一態様である。インナクラッチプレート87は、本発明の第2の摩擦部材の一態様である。インナクラッチプレート87は、内側円筒部材85を介して入力軸部材4に相対回転不能に連結されている。
内側円筒部材85の外周側の端部には、図4(b)に示すように、円周方向に60°間隔に複数(6個)の切り欠き部85cが設けられている。各切り欠き部85cは、正面視において略矩形の形状を呈し、それぞれの径方向内側における底面から径方向外方に向けて、円柱状の支軸85dが立設されている。
(アーマチャ9の構成)
アーマチャ9は、例えば鉄系金属等の磁性材料からなり、回転軸線Oに平行な方向を厚さ方向とする円環板状の部材である。アーマチャ9の内周面には、内側円筒部材85の外周側のストレートスプライン嵌合部85bにスプライン嵌合するストレートスプライン嵌合部9aが形成されている。本実施の形態では、ストレートスプライン嵌合部9aが内側円筒部材85のストレートスプライン嵌合部85bに対向する部位に形成され、内側円筒部材85の切り欠き部85cに対向する対向部9bには、ストレートスプラインが形成されていない。
アーマチャ9の厚さ方向に直交する一方の平面(電磁コイル6側の面)には、円周方向に沿って等間隔に複数(6個)の凹溝9cが形成されている。凹溝9cは、アウタクラッチプレート83に対向する一方の平面から厚さ方向に窪むように放射状に形成されている。図4(a)及び(c)では、凹溝9cを破線で示している。
電磁コイル6に通電されると、図3(b)に示すように、装置ケース30、磁路構成部材7、アウタクラッチプレート83,84、インナクラッチプレート87、及びアーマチャ9に跨がって磁路Mが形成され、電磁コイル6の電磁力によってアーマチャ9が電磁コイル6側に移動する。このアーマチャ9の移動によって、アウタクラッチプレート83,84とインナクラッチプレート87とが外側円筒部材80及び内側円筒部材85の軸方向に押圧されて摩擦係合する。なお、アウタクラッチプレート83,84及びインナクラッチプレート87には、径方向の中央部に磁束の短絡を抑制する複数の円弧状のスリットが設けられている。
アウタクラッチプレート83,84とインナクラッチプレート87との摩擦係合により、入力軸部材4に入力された駆動トルクが内側円筒部材85及び外側円筒部材80を介して出力軸部材5に伝達される。
(押付部材11の構成)
図5は、押付部材11を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
押付部材11は、図5に示すように、SUP材等のバネ鋼からなる線材を屈曲して形成され、内側円筒部材85の支軸85dに回転可能に支持される被支持部11aと、被支持部11aと一体の第1アーム部11b及び第2アーム部11cとを有している。被支持部11aは、線材を螺旋状に複数回巻き回して筒状とした捩じりコイルバネによって形成されている。被支持部11aの内側に形成された空間11dには、内側円筒部材85の支軸85dが嵌入される。押付部材11は、支軸85dに支持されて、被支持部11aの中心軸11eを中心として回転する。
第1アーム部11bは、被支持部11aの外側で、被支持部11aの中心軸11eに平行な方向に突出している。第2アーム部11cは、被支持部11aの外周面における接線方向に延びるように突出している。第2アーム部11cは、図5(a)に示す正面視において、第1アーム部11bと被支持部11aの中心軸11eとを結ぶ直線に交差する位置に設けられている。第2アーム部11cの先端部と中心軸11eとの距離は、第1アーム部11bの先端部と中心軸11eとの距離よりも長くなっている。
第1アーム部11bは、アーマチャ9の凹溝9cに収容され、電磁コイル6の電磁力によるアーマチャ9の移動に応じて電磁コイル6側に変位することにより、被支持部11aを回転させる。
第2アーム部11cは、その先端部がロックスリーブ12の軸方向端面に接触し、アーマチャ9の電磁コイル6側への移動に伴う被支持部11aの支軸85dを中心する回転によって、ロックスリーブ12を出力軸部材5側に弾性的に押し付ける。
(ロックスリーブ12の構成)
ロックスリーブ12は、図2及び図3に示すように、円筒部12aと、円筒部12aの軸線方向一端部(電磁コイル6側の端部)の外周面から径方向外側に突出して形成された鍔部12bとを有して構成されている。円筒部12aの内側にはストレートスプライン嵌合部12cが形成され、このストレートスプライン嵌合部12cが入力軸部材4における円筒部4aのストレートスプライン嵌合部4eにスプライン嵌合している。これにより、ロックスリーブ12は、入力軸部材4と相対回転不能に連結され、かつ押付部材11の押し付け力を受けて入力軸部材4の軸線方向に移動可能とされている。
鍔部12bの外周面には、出力軸部材5のストレートスプライン嵌合部5fにスプライン嵌合可能なストレートスプライン嵌合部12dが形成されている。これにより、ロックスリーブ12が出力軸部材5に向けて入力軸部材4に沿って移動することで、鍔部12bのストレートスプライン嵌合部12dが、出力軸部材5のストレートスプライン嵌合部5fに嵌合する。
すなわち、ロックスリーブ12は、入力軸部材4に噛み合い、かつ出力軸部材5に噛み合わない第1位置と、入力軸部材4及び出力軸部材5に共に噛み合う第2位置との間で、入力軸部材4に沿って軸方向移動可能である。図3(a)は、ロックスリーブ12が第1位置にある状態を示し、図3(b)は、ロックスリーブ12が第2位置にある状態を示している。押付部材11は、アーマチャ9の電磁コイル6側への移動に応じた回転によって、ロックスリーブ12を第1位置から第2位置に移動させるように押し付ける。
ロックスリーブ12は、入力軸部材4の第1の円筒部4aに外嵌されたコイルバネ120によって内側円筒部材85側に付勢されている。コイルバネ120は、長手方向の一端部が入力軸部材4における第1の円筒部4aと第3の円筒部4cとの間の段差部4gに当接し、他端部がロックスリーブ12の軸方向端面(押付部材11の第2アーム部11cが当接する端面とは反対側の端面)に当接する。
ロックスリーブ12は、電磁コイル6への通電が遮断されると、コイルバネ120の付勢力によって第2位置から第1位置に移動する。これにより、ロックスリーブ12の鍔部12bのストレートスプライン嵌合部12dと出力軸部材5のストレートスプライン嵌合部5fとの嵌合状態が解除され、入力軸部材4と出力軸部材5とのロックスリーブ12による連結が遮断される。
(電磁クラッチ装置3の動作)
次に、電磁クラッチ装置3の動作について、四輪駆動車200が二輪駆動状態から四輪駆動状態に移行する場合を中心に説明する。
四輪駆動車200の二輪駆動状態での走行時には、電磁クラッチ装置3における駆動力の伝達、及びトルクカップリング100における駆動力の伝達が共に遮断され、プロペラシャフト2の回転が停止している。
この状態から四輪駆動状態に移行する際には、ECU10から電磁クラッチ装置3の電磁コイル6に電流が供給される。これにより、磁路Mに磁束が発生し、電磁コイル6の電磁力によってアーマチャ9がアウタクラッチプレート83,84とインナクラッチプレート87とを相互に押し付ける。この押し付けによるアウタクラッチプレート83,84とインナクラッチプレート87との間の摩擦力により、フロントデフケース212から入力軸部材4に入力された駆動力の一部が、摩擦機構8(アウタクラッチプレート83,84及びインナクラッチプレート87)を介して出力軸部材5に伝達される。出力軸部材5に伝達された駆動力は、前輪側のかさ歯車機構220を介してプロペラシャフト2に伝達され、プロペラシャフト2を回転させる。
一方、アーマチャ9の移動に伴って押付部材11が支軸85を中心として回転し、押付部材11の第2アーム部11cがロックスリーブ12を第2位置に向かって弾性的に押し付ける。
入力軸部材4の回転と出力軸部材5の回転とが同期していない状態では、ロックスリーブ12のストレートスプライン嵌合部12dと出力軸部材5のストレートスプライン嵌合部5fとの干渉により、ロックスリーブ12が第2位置まで移動することができないが、摩擦機構8を介して出力軸部材5に伝達される駆動力によって出力軸部材5及びプロペラシャフト2が加速され、入力軸部材4の回転と出力軸部材5の回転とが同期すると、ロックスリーブ12が押付部材11の押し付け力によって第2位置まで移動する。これにより、入力軸部材4と出力軸部材5とがロックスリーブ12によって相対回転不能に連結される。
なお、入力軸部材4と出力軸部材5とがロックスリーブ12によって連結された後は、ホルダ部61,磁路構成部材7,及びアーマチャ9に跨がる磁路Mの磁気抵抗が小さくなり、かつアーマチャ9が押付部材11から受ける押し付け反力が小さくなるので、ロックスリーブ12を第2位置に定位させるために必要な電流を電磁コイル6に供給すれば入力軸部材4と出力軸部材5との連結状態を維持できる。このため、アウタクラッチプレート83,84とインナクラッチプレート87との摩擦力によって出力軸部材5及びプロペラシャフト2の回転を加速する際に比較して、電磁コイル6に供給する電流を小さくすることができる。
つまり、ロックスリーブ12を第2位置で保持する時に電磁コイル6に印加する電流値は、ロックスリーブ12を第1位置の状態から第2位置の状態に移動する時に電磁コイル6に印加する電流値の最高値よりも小さい。ここで、印加する電流がパルス電流の場合には、電流値の最高値はデューティー比で電流の印加時間の割合の最も大きい状態での平均電流値をいう。
入力軸部材4と出力軸部材5とがロックスリーブ12によって連結された状態では、ECU10からトルクカップリング100の電磁コイル104に供給される電流の増減により、後輪205L,205Rに伝達される駆動力が調節される。
また、四輪駆動状態を解除して二輪駆動状態に移行する際には、電磁コイル6への電流の供給を遮断する。これによって電磁コイル6の電磁力が消失し、コイルバネ120の復元力によってロックスリーブ12が第1位置に移動して、入力軸部材4と出力軸部材5との連結が解除される。
[本実施の形態の効果]
以上説明した本実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)二輪駆動状態から四輪駆動状態に移行する際、入力軸部材4から摩擦機構8によって伝達される駆動力によって出力軸部材5及びプロペラシャフト2が加速されるので、前輪204R,204Lと後輪205L,205Rとが差動回転している場合にも、入力軸部材4の回転と出力軸部材5の回転とを同期させることができる。このため、例えば低μ路における旋回時に二輪駆動状態から四輪駆動状態に移行する必要が生じた場合でも、摩擦機構8によって入力軸部材4及び出力軸部材5を回転同期させ、入力軸部材4と出力軸部材5とをロックスリーブ12によって連結することが可能となる。
(2)ロックスリーブ12は、押付部材11の押し付け力によって弾性的に第2位置に向かって押し付けられるので、入力軸部材4の回転と出力軸部材5の回転とが同期した際に、自ずと第2位置に移動する。つまり、入力軸部材4の回転と出力軸部材5の回転とが同期した後に例えばソレノイド等のアクチュエータによってロックスリーブ12を移動させる必要がないので、電磁クラッチ装置3の構成を簡略化することができ、小型軽量化ならびに低コスト化を図ることが可能となる。
以上、本発明の電磁クラッチ装置及びこれを備えた四輪駆動車を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、前輪204L,204Rが主駆動輪であり、後輪205L,205Rが補助駆動輪である四輪駆動車200に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、前輪が補助駆動輪であり、後輪が主駆動輪である四輪駆動車に適用してもよい。
また、上記実施の形態では、外側円筒部材80を出力軸部材5に相対回転不能に連結し、内側円筒部材85を入力軸部材4に相対回転不能に連結した場合について説明したが、これに限らず、外側円筒部材80を入力軸部材4に相対回転不能に連結し、内側円筒部材85を出力軸部材5に相対回転不能に連結してもよい。
2…プロペラシャフト、3…電磁クラッチ装置、4…入力軸部材、4a〜4d…第1乃至第4の円筒部、4e,4f…ストレートスプライン嵌合部、4g…段差部、5…出力軸部材、5a〜5d…第1乃至第4の円筒部、5e…スプライン嵌合部、5f…ストレートスプライン嵌合部、6…電磁コイル、7…磁路構成部材、7c…内周面、8…摩擦機構、9…アーマチャ、9a…ストレートスプライン嵌合部、9b…対向部、9c…凹溝、10a…第1の回転センサ、10b…第2の回転センサ、11…押付部材、11a…被支持部、11b…第1アーム部、11c…第2アーム部、11d…空間、11e…中心軸、12…ロックスリーブ、12a…円筒部、12b…鍔部、12c,12d…ストレートスプライン嵌合部、30…装置ケース、30a…内面、30b…収容空間、31,32…シール機構、40,41…玉軸受、42…針状ころ軸受、44…止め輪、45…スペーサ、46…シム、51,52…円錐ころ軸受、60…コイル部、61…ホルダ部、62…止め輪、71…第1の磁性部材、72…非磁性部材、73…第2の磁性部材、73a…凹溝、80…外側円筒部材、81…大径円筒部、81a…ストレートスプライン嵌合部、82…小径円筒部、82a…スプライン嵌合部、83,84…アウタクラッチプレート、85…内側円筒部材、85a,85b…ストレートスプライン嵌合部、85c…切り欠き部、85d…支軸、86…張り出し部、87…インナクラッチプレート、100…トルクカップリング、101…ハウジング、102…インナシャフト、103…多板クラッチ、104…電磁コイル、105…カム機構、120…コイルバネ、200…四輪駆動車、201…駆動力伝達系、202…エンジン、203…トランスミッション、204L,204R…前輪、205L,205R…後輪、206…フロントディファレンシャル、207…リヤディファレンシャル、208L,208R…アクスルシャフト、209L,209R…サイドギヤ、210…ピニオンギヤ、211…ピニオンシャフト、212…フロントデフケース、212a…筒部、213L,213R…アクスルシャフト、214L,214R…サイドギヤ、215…ピニオンギヤ、216…ピニオンシャフト、217…リヤデフケース、218…ドライブピニオン、219…リングギヤ、220…かさ歯車機構、221…ドライブピニオン、222…リングギヤ、223…かさ歯車機構、M…磁路、O…回転軸線

Claims (7)

  1. 互いに相対回転可能な第1の回転部材と第2の回転部材とをトルク伝達可能に連結する電磁クラッチ装置であって、
    前記第1の回転部材に相対回転不能に連結された第1の摩擦部材、及び前記第2の回転部材に相対回転不能に連結された第2の摩擦部材を有する摩擦機構と、
    通電によって電磁力を発生させる電磁コイルと、
    前記電磁力によって前記電磁コイル側に移動し、前記第1の摩擦部材と前記第2の摩擦部材とを摩擦係合させるアーマチャと、
    前記第2の回転部材に相対回転不能に連結され、前記第2の回転部材に噛み合い前記第1の回転部材に噛み合わない第1位置と前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材に共に噛み合う第2位置との間で軸方向移動可能なロックスリーブと、
    前記アーマチャの移動に応じて支軸を中心として回転し、前記回転によって前記ロックスリーブを前記第1位置から前記第2位置に移動させるように押し付ける押付部材とを備え、
    前記押付部材は、前記支軸に回転可能に支持された被支持部と、前記電磁力による前記アーマチャの移動に応じて変位することにより前記被支持部を回転させる第1アーム部と、前記被支持部から突出して前記ロックスリーブを押し付ける第2アーム部とを有する、
    電磁クラッチ装置。
  2. 前記押付部材は、前記被支持部が捩じりコイルバネによって形成され、前記支軸を中心とする回転によって前記第2アーム部が前記ロックスリーブを弾性的に押し付ける、
    請求項1に記載の電磁クラッチ装置。
  3. 前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の一方の回転部材に相対回転不能に連結された外側円筒部材、及び前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の他方の回転部材に相対回転不能に連結された内側円筒部材をさらに備え、
    前記第1の摩擦部材は、前記外側円筒部材に相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結され、
    前記第2の摩擦部材は、前記内側円筒部材に相対回転不能かつ軸方向移動可能に連結され、
    前記アーマチャは、前記第1の摩擦部材及び前記第2の摩擦部材を前記外側円筒部材及び前記内側円筒部材の軸方向に押圧して摩擦係合させる、
    請求項1又は2に記載の電磁クラッチ装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の電磁クラッチ装置と、
    駆動源の駆動力が常に伝達される左右一対の主駆動輪と、
    前記左右一対の主駆動輪にそれぞれ連結された一対のサイドギヤ、及び当該一対のサイドギヤを収容するデフケースを有する主駆動輪側のディファレンシャル装置と、
    車両の走行状態に応じて前記駆動源の駆動力が伝達される左右一対の補助駆動輪と、
    前記左右一対の補助駆動輪にそれぞれ連結された一対のサイドギヤ、及び当該一対のサイドギヤを収容するデフケースを有する補助駆動輪側のディファレンシャル装置と、
    前記主駆動輪側から前記補助駆動輪側に駆動力を伝達する駆動力伝達軸とを備え、
    前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材のうち一方の回転部材が前記主駆動輪側のディファレンシャル装置の前記デフケースに連結され、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材のうち他方の回転部材が前記駆動力伝達軸に連結された、
    四輪駆動車。
  5. 前記駆動力伝達軸から前記一対の補助駆動輪への駆動力の伝達を遮断することが可能な断続装置をさらに備えた、
    請求項4に記載の四輪駆動車。
  6. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の電磁クラッチ装置の制御方法であって、
    前記ロックスリーブを前記第2位置で保持する時の電流値は、前記ロックスリーブを前記第1位置の状態から前記第2位置に移動する時に前記電磁コイルに印加する電流の最高値よりも小さい
    電磁クラッチの制御方法。
  7. 請求項4又は5に記載の四輪駆動車の制御方法であって、
    前記ロックスリーブを前記第2位置で保持する時の電流値は、前記ロックスリーブを前記第1位置の状態から前記第2位置に移動する時に前記電磁コイルに印加する電流の最高値よりも小さい
    四輪駆動車の制御方法。
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