JP5480487B2 - 保存性の改良された水性懸濁製剤包装物及び水性懸濁製剤の保存方法 - Google Patents
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その一方で、水性懸濁製剤には、製剤中に分散している農薬活性成分が凝集、結晶析出、沈降等するという長期保存安定性に関わる問題、ならびに、油性製剤と比較して対象生物に対する効果が劣る等の問題がある。
はカプセル化、一部は乳化分散させたことを特徴とする、良好な即効性、残効性を有する、毒性の低減された有害生物防除製剤が提案されている。
難溶性農薬活性成分(固体もしくは液体)、脂肪族炭化水素もしくはグリセリド油(2〜
40重量%)が共懸濁され、さらに界面活性剤(3〜35重量%)、立体阻害剤(0.1
〜10重量%)、消泡剤(0.1〜5重量%)、懸濁剤(0.1〜5重量%)を含有することを特徴とする、水難溶性の農薬活性成分を環境に低負荷の溶剤を使用して安定に懸濁させた農薬組成物が提案されている。
および米ヌカ油脂肪酸メチルエステルから選ばれた少なくとも1種以上)を含有することを特徴とした、スルホニルウレア系除草成分の分解が抑制され、田面水中の除草活性成分の拡散性および除草効果が良好であって、かつ発火、引火に対する危険性、毒性、刺激性が小さい省力施用型水性懸濁製剤が提案されている。
な水性懸濁製剤が提案されている。
一般的に、水性懸濁製剤の保存容器としては、材質や成型にかかるコストが安価であることからポリエチレン製容器が使用されている。
さらに、ポリエチレン製単層容器を透過してしまう溶剤を水性懸濁製剤に適用した場合に生じる上記透過現象を、製剤処方の面から抑制、防止した技術は無かった。
なお、上記特許文献1には、流動パラフィン、ケロシンもしくは綿実油を含有する水性懸濁農薬組成物を用いて、室温で2年間保存して分散粒子の成長を評価した実施例が記載されている。
期保存すること(例えば室温(通常20〜25℃)で240日間)については何ら記載されていない。
その結果、本発明者らは、上記問題を生じる溶媒はいずれも溶解度パラメータ(SP値)が6〜9であるものであることを見出した。
の溶剤(c)および水を、保護コロイド剤(b)に対するSP値6〜9の溶剤(c)の重
量比が1〜20の範囲の量となるように混合してなる、水性懸濁製剤を、ポリエチレン包
装容器(Z)に充填してなることを特徴とする。
、ポリエチレン製包装容器に充填することを特徴とする。
さらには、本発明の水性懸濁製剤包装物では、上述の通り、包装容器に充填される水性懸濁製剤中に保護コロイド剤を添加し、かつ、水性懸濁製剤中の該保護コロイド剤と溶剤との重量比を制御することによって、上記溶剤の透過を防止または顕著に抑制しているため、界面活性剤などの成分を必ずしも必要としない。このため、本発明の水性懸濁製剤包装物は、安価に、しかも簡便に製造することが可能である。
<水性懸濁製剤包装物>
本発明に係る水性懸濁製剤包装物は、水性懸濁製剤を、プラスチック製容器、特にポリエチレン製包装容器に充填してなるが、
この水性懸濁製剤は、(a)農薬活性成分、(b)保護コロイド剤、(c)溶解度パラメータが6〜9[cal/mL]1/2の溶剤および水を混合して得られる。
まれていることが、溶剤透過を防止または顕著に抑制できる点で望ましい。
(a)農薬活性成分
本発明で、水性懸濁製剤の調製の際に用いられる農薬活性成分(a)は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤などの一般的に農薬の活性成分として使用されるものであれば特に限定されず、このような農薬活性成分(a)としては次のものが挙げられる。
トリアゾール−1−イル)プロピル=1,1,2,2−テトラフルオロエチル=エーテル
))、イミベンコナゾール(4−クロロベンジル=N−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2、4−トリアゾール−1−イル)チオアセトイミダート)など)、イミダゾール系、ピペラジン系、メトキシアクリレート系、オキサゾリジンジオン系、ストロビルリン系、アニリノピリミジン系、ジチオラン系、キノキサリン系、アミノピリミジン系、フェニルピロール系、トリアジン系、シアノアセトアミド系、グアニジン系、フタリド系(フサライド(4,5,6,7−テトラクロロフタリド)など)の殺菌剤、抗生物質系殺菌剤(カスガマイシン([5−アミノ−2−メチル−6−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシ−シクロへキシロキシ)テトラヒドロピラン−3−イル]アミノ−α−イミノ酢酸)など)、天然物殺菌剤および生物農薬などが挙げられる。
上記農薬活性成分(a)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
成13年12月15日発行)、「The Pesticide Manual Eleventh Edition」(British Crop Protection Council 発行)などに記載されている。
(b)保護コロイド剤
本発明では、水性懸濁製剤の調製の際においては、保護コロイド剤(b)は、溶剤の乳化分散剤として機能し、農薬溶液よりなる油滴粒子の保護コロイド剤などとしても機能している。
アラビアガム、ゼラチン、アルブミンのほか、水溶性セルロースエーテル類、水溶性大豆多糖類(商品名「ソヤファイブ」、不二製油社製)、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限られるものではない。
などして容器中の水性懸濁製剤を取出(排出量:Yg)した後に、容器中に残存・付着している水性懸濁製剤量の多寡を、(Y/X)×100%で評価するもので、この値が大きいほど、水性懸濁製剤は容器中に僅少量しか残存付着せず、排出性が良いことを意味している。
例えば、末端アルキル基変性型のポリビニルアルコールとして、クラレポバールMP−203(株式会社クラレ製の商品名、平均重合度300、鹸化度86.5〜89.5mol%)、クラレポバールMP−103(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度300、鹸化度98.0〜99.0mol%)、側鎖アルキル基変性型のポリビニルアルコールとして、信越ポバールCOTP−2000(商品名、信越化学工業株式会社製、鹸化度86〜90mol%)、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールとして、クラレポバールPVA KL−506(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度600、鹸化度74.0〜
80.0mol%)、カチオン変性型のポリビニルアルコールとして、クラレポバールPVA C−506(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度600、鹸化度74.0〜8
0.0mol%)、ケイ素含有変性型のポリビニルアルコールとして、クラレポバール
R−2105(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度500、鹸化度98.0〜99.0mol%)、スルホン酸基変性型のポリビニルアルコールとして、ゴーセランL−0301(商品名、日本合成化学工業株式会社製)、アセトアセチル基変性型のポリビニルアルコールとして、ゴーセファイマーZ−200(商品名、日本合成化学工業株式会社製、鹸化度99.0mol%以上)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マーポローズ65MP」(商品名、松本油脂製薬株式会社製、メトキシ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜7.5%、熱ゲル化温度62〜68℃)、「マーポローズ90MP」(商品名、松本油脂製薬株式会社製、メトキシ基置換率19〜25%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜12%、熱ゲル化温度70〜90℃)、「マーポローズMP」(商品名、松本油脂製薬株式会社製、メトキシ基置換率16.5〜20%、ヒドロキシプロポキシ基置換率60〜70%、熱ゲル化温度60〜70℃)などが挙げられる。
例えば、セルロースに酸化エチレンを反応させて得られるヒドロキシエチルセルロース、セルロースに酸化プロピレンを反応させて得られるヒドロキシプロピルセルロース、セルロースに苛性ソーダを反応させて得られたアルカリセルロースにモノクロル酢酸を反応させ、セルロースの水酸基の一部をカルボキシル基で置換したカルボキシメチルセルロースなどである。
例えば、ヒドロキシエチルセルロースとしては、HECダイセル(商品名、ダイセル化学工業株式会社製)、フジヘック(商品名、フジケミカル株式会社製)、NATROSOL(商品名、日商岩井株式会社製)などがあり、ヒドロキシプロピルセルロースとしては、日曹HPC(商品名、日本曹達株式会社製)などがあり、カルボキシメチルセルロースとしては、サンローズ(商品名、日本製紙株式会社製)、CMCニッポン(商品名、日本CMC株式会社製)、セロゲン(商品名、第一工業製薬株式会社製)、CMCダイセル(商品名、ダイセル化学工業株式会社製)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記保護コロイド剤(b)は、水性懸濁製剤中に、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%の量で含有されていることが望ましい。
(c)溶剤
本発明で、水性懸濁製剤の調製に使用される溶剤(c)は、農薬活性成分のエマルション化、結晶析出防止、また生物効果や水田での拡展性の向上を目的として使用され、通常6〜9のSP値を有する溶剤を使用する。
ol]とし、さらに、SP値の算出対象となる化合物(すなわち、本発明が適用される溶
剤において、当該化合物に含まれる全ての基の凝集エネルギーEcohの和をΣEco
hとし、当該化合物に含まれる全ての基のモル体積Vの和をΣVとすれば、SP値δv[
cal/mL]1/2は次式から算出される。
具体的な値は、公知の文献(例えば、Van Krevelen,D.W.“Cohesive Properties and Solubility”;In Proper
ties of Polymers,Elsevier Scientific Publishing,Netherlands,Chapter 7(1997)等)に記載されている数値を利用することができる。
IPソルベント2028(SP値7.0)、IPソルベント2835(SP値6.2)(以上、何れも商品名、出光興産株式会社製)などのパラフィン系溶剤;
ナフテゾール160(SP値7.7)、ナフテゾール220(SP値8.0)(以上、何れも商品名、日本石油化学株式会社製)などのナフテン系溶剤;
フタル酸ジトリデシル(SP値9.0)、アジピン酸ジイソブチル(SP値8.7)、パルミチン酸イソプロピル(SP値8.4)、ステアリン酸イソトリデシル(SP値7.8)、ミリスチン酸イソプロピル(SP値8.1)、トリメリット酸トリイソデシル(SP値8.3)などの脂肪酸エステル系溶剤;
オレイン酸メチル(SP値7.6)、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル(SP値8.1)などの植物油脂肪酸エステル;
オレイン酸(SP値8.5)、リノール酸(SP値9.0)などの植物油;
等を挙げることができるが、これらに限定されるものではなく、SP値6〜9の範囲に該当する溶剤であれば何ら制限されることなく使用することができる。
SP値6〜9の溶剤(c)は、水性懸濁製剤中に、1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%の量で含有されていることが望ましい。
(d)保護コロイド剤と溶剤の混合比率(重量比)
本発明の水性懸濁製剤包装物におけるSP値6〜9の溶剤の保護コロイド剤に対する混合比率は、重量比で1〜20の範囲であることが必須である。
には、溶剤透過の防止作用は頭打ち傾向になるだけでなく、コスト面でも不利となる。さらに、包装容器からの水性懸濁製剤の排出性が著しく低下してしまう。
(Z)包装容器
本発明においては、SP値が6〜9の溶剤と、該溶剤が透過することのできる材質よりなる包装容器(一般には溶剤のSP値に近いSP値を有する高分子化合物など)とを組み合わせて用いる態様であれば、溶剤が包装容器から透過することを防止でき、また顕著に抑制するという効果を得ることができるが、より好ましい包装容器は次の通りである。
られる。
より詳しくは、ポリエチレン製であり、外圧や温度条件により容易に変形せず、形状が特異的でなく低成型コストであり、なおかつ包装容器からの水性懸濁製剤の散布作業や移し替え作業に適した形態の包装容器であれば何らかまわない。
(e)その他成分
本発明の水性懸濁製剤包装物は、上記した必須成分の他に補助剤として、本発明の効果を失わない程度であれば以下のような成分を添加してもかまわない。
陰イオン系界面活性剤としては、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩等が挙げられ、
陽イオン系界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等が挙げられ、
両性界面活性剤としては、ジアルキルアミノエチルベタイン、アルキルジメチルベンジルベタイン等が挙げられる。
本発明で使用できる界面活性剤としてはこれらの例示に限られるものではなく、また、
該界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
(e-2)増粘剤(保護コロイド剤(b)に該当するものは除く)としては、例えば、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガムなどのヘテロポリサッカライド、デキストリン、リン酸デンプンなどのデンプン誘導体、トラガントガム、カゼイン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、二酸化ケイ素などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
水性懸濁製剤中の増粘剤の含有量は0.1〜10重量%が好ましい。
(e-3)消泡剤としては、シリコーン系、脂肪酸系物質などが挙げられ、
(e-4)凍結防止剤としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどが挙げられ、
(e-5)防腐防バイ剤としては、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−m−キシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなどが挙げられ、
(e-6)pH調整剤としては、クエン酸、リン酸、炭酸マグネシウムなどが挙げられ、
(e-7)農薬活性成分の安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などが挙げられる。
上記補助剤は、(e-1)〜(e-7)の何れか1種単独または2種以上を併用して用いてもよく、また、何れか1種に属する補助剤を単独で、あるいは2種以上併用して用いてもよい。
本発明の水性懸濁製剤包装物の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。
(水性懸濁製剤の調製段階)
保護コロイド剤(b)、および必要に応じてその他の補助剤(e)を、水に添加後、SP値6〜9の溶剤(c)を添加し、乳化液(i)とする。
この乳化液(i)または(ii)に、予めJet粉砕機などで微粉砕化した農薬活性成分(a
)ならびにその他の補助剤(e)を溶解もしくは分散させて水性懸濁製剤を調製する方法;
(なお、この乳化液(ii)を用いる場合は、この乳化液(ii)と、必要に応じてその他の補助剤(e)と、水などとを混合して水性懸濁製剤を調製すればよい。)
または、
乳化液(i)または(ii)に、農薬活性成分(a)および必要に応じてその他の補助剤(e
)を水に添加後、ガラスビーズなどを用いて湿式粉砕することにより水性懸濁製剤を調製する方法;あるいは
農薬活性成分(a)および必要に応じてその他の補助剤(e)を水に添加後、ガラスビーズなどを用いて湿式粉砕した分散液と、予め調製しておいた乳化液(i)または(ii)を混
合することにより水性懸濁製剤を調製する方法;
の何れを採用してもよい。
(水性懸濁製剤包装物の調製段階)
次いで、本発明では、上記のようにして調製された水性懸濁製剤を、(合成)樹脂容器、特に安価で汎用性の高い点で望ましいポリエチレン製包装容器(Z)に充填することにより
、本発明の水性懸濁製剤包装物を調製している。
本発明では、水性懸濁製剤を収容(充填)する容器としては、ポリエチレン(PE)製容器が好適であるが、これに限定されず、SP値6〜9の溶剤が透過してしまう材質の容器にも適用可能であり、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、天然ゴム、ポリジメチルシロキサンなどを用いてもよい。
<水性懸濁製剤の使用形態(使用方法)>
上記方法により調製した水性懸濁製剤は、例えば、原液のままで、もしくは水で1.5〜5倍程度に希釈して水田に直接散布する方法、あるいは、
原液のままで、もしくは水で50〜5000倍程度に希釈した液を、噴霧機などを用いて作物や雑草に茎葉散布する方法、あるいは空中からヘリコプターなどを使用して、原液のまま、または水で2〜100倍程度に希釈して散布する方法で除草、殺虫等に適用できるが、これらに限定されるわけではない。
<水性懸濁製剤包装物の保存方法>
本発明では、農薬活性成分(a)、保護コロイド剤(b)、溶解度パラメータ(以下「SP値」と称する、単位は[cal/mL]1/2)が6〜9[cal/mL]1/2の溶剤(c)および水を、上記保護コロイド剤(b)に対する上記溶剤(c)の重量比[(c)/(b)]が1〜20の範囲となるように混合し、得られた水性懸濁製剤を、ポリエチレン包
装容器(Z)に任意量で充填することにより水性懸濁製剤を保存する。
ことができる。
c)を含有した水性懸濁製剤を長期間保存することが可能となる。しかも、このような容器に保存された水性懸濁製剤は、該包装容器(Z)からの排出性にも優れている。
[実施例1]
水44.9部にヒドロキシプロピルメチルセルロース2部を溶解した。
カスガマイシン原体(抗生物質系殺菌剤)0.6部、
プロピレングリコール5部、
MEP原体(有機リン系殺虫剤)25部とオレイン酸メチル(SP値7.6)12部を混合溶解したプレミックス、
Jet−O−mizer(セイシン企業株式会社製)を用い平均粒子径3.0μmに微粉砕したフサライド原体(フタリド系殺菌剤)10部、
コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部を添加し、
TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて5000rpmで10分間攪拌混合した。
この水性懸濁製剤450mLを農薬包装資材規格表の農薬容器表示要領で指定されている高密度ポリエチレン製単層容器(500mL容量)に充填し、容器を密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例2]
実施例1において、製剤組成をカスガマイシン原体(抗生物質系殺菌剤)0.6部、フサライド原体(フタリド系殺菌剤)10部、MEP原体(有機リン系殺虫剤)25部、クラレポバールPVA−405(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度500、鹸化度80〜83mol%)1部、ラウリン酸メチル(SP値8.2)16部、含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水41.9部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例3]
水63.95部にアルギン酸ナトリウム0.55部を溶解し、この中にプロピレングリコール5部、アルケンL(SP値7.6)(商品名、日本石油化学株式会社製)10部、ブプロフェジン原体(昆虫成長制御剤)20部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部を添加し、ダイノミルKDL型(Willy A.Bachofen AG製)にて粉砕液の平均粒子径が2.5μmになるように微粉砕した。
このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。なお、粉採用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。
この水性懸濁製剤450mLを農薬包装資材規格表の農薬容器表示要領で指定されている高密度ポリエチレン製単層容器(500mL容量)に充填し、容器を密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例4]
実施例3において、製剤組成をブプロフェジン原体(昆虫成長制御剤)20部、クラレポバールL−8(株式会社クラレの商品名、平均重合度1000以下、鹸化度69.5〜72.5mol%)4部、オレイン酸メチル(SP値7.6)10部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水6
0.5部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例5]
水55.9部にアラビアガム1.5部を溶解し、この中にプロピレングリコール5部、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル(SP値8.1)12部とBPMC原体(カーバメート系殺虫剤)10部とMEP原体(有機リン系殺虫剤)15部を混合溶解したプレミックス、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.4部を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて5000rpmで10分間攪拌混合した。
この水性懸濁製剤450mLを農薬包装資材規格表の農薬容器表示要領で指定されている高密度ポリエチレン製単層容器(500mL容量)に充填し、容器を密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例6]
実施例5において、製剤組成をBPMC原体(カーバメート系殺虫剤)10部、MEP原体(有機リン系殺虫剤)15部、カルボキシメチルセルロース2部、アジピン酸イソブチル(SP値8.7)18部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.25部、プロピレングリコール5部、水49.45部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例7]
実施例5において、製剤組成をペルメトリン原体(ピレスロイド系殺虫剤)10部、アラビアガム5部、ナフテゾール220(SP値8.0)(商品名、日本石油化学株式会社製)10部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.2部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水69.6部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例8]
実施例3において、製剤組成をテトラコナゾール原体(トリアゾール系殺菌剤)12部、ヒドロキシエチルセルロース7部、IPソルベント2835(SP値6.2)(商品名、出光興産株式会社製)10部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水65.5部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例9]
実施例3において、製剤組成をテトラコナゾール原体(トリアゾール系殺菌剤)12部、クラレポバールMP−203(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度300、鹸化度86.5〜89.5mol%)1.7部、トリメリット酸トリイソデシル(SP値8.3)24部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水56.8部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例10]
実施例1において、製剤組成をカスガマイシン原体(抗生物質系殺菌剤)1.2部、フサライド原体(フタリド系殺菌剤)15部、アラビアガム1.2部、リノール酸(SP値9.0)15部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.25部、プロピレングリコール5部、水62.05部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例11]
実施例1において、製剤組成をイミベンコナゾール原体(トリアゾール系殺菌剤)10部、メチルセルロース1.7部、ステアリン酸イソトリデシル(SP値7.8)30部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.25部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水52.85部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例12]
実施例1において、製剤組成をイミベンコナゾール原体(トリアゾール系殺菌剤)10部、クラレポバールPVA−205(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度500、鹸化度87〜89mol%)4.5部、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル(SP値8.1)16部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水63.9部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例13]
実施例3において、製剤組成をテニルクロール原体(酸アミド系除草剤)5部、アラビアガム6部、トリメリット酸トリイソデシル(SP値8.3)7.5部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水76部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例14]
実施例3において、製剤組成をテニルクロール原体(酸アミド系除草剤)5部、クラレポバールPVA−210(株式会社クラレの商品名、平均重合度1000、鹸化度87〜89mol%)5部、IPソルベント2028(SP値7.0)(商品名、出光興産株式会社製)14部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、ウエランガム0.3部、プロピレングリコール5部、水70.4部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例15]
製剤組成をシメトリン原体(トリアジン系除草剤)5部、アルギン酸ナトリウム4部、ミリスチン酸イソプロピル(SP値8.1)14部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.2部、キサンタンガム0.3部、プロピレングリコール5部、水71.5部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例16]
実施例1において、製剤組成をシメトリン原体(トリアジン系除草剤)5部、アラビアガム0.8部、IPソルベント2835(SP値6.2)(商品名、出光興産株式会社製)13部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.2部、キサンタンガム0.3部、プロピレングリコール5部、水75.7部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例17]
実施例5において、製剤組成をブタクロール原体(酸アミド系除草剤)12部、アルギン酸ナトリウム5部、アジピン酸イソブチル(SP値8.7)14部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水63.4部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[実施例18]
実施例5において、製剤組成をブタクロール原体(酸アミド系除草剤)12部、クラレポバールPVA−420(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度2000、鹸化度80〜83mol%)1.5部、IPソルベント2028(SP値7.0)(商品名、出光興産株式会社製)28.5部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水52.4部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例1]
実施例5において、製剤組成をBPMC原体(カーバメート系殺虫剤)10部、MEP原体(有機リン系殺虫剤)15部、アルギン酸ナトリウム0.4部、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル(SP値8.1)20部、含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水49.1部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例2]
実施例5において、製剤組成をBPMC原体(カーバメート系殺虫剤)10部、MEP
原体(有機リン系殺虫剤)15部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル15部、オレイン酸メチル(SP値7.6)10部、含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水44.5部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例3]
実施例3において、製剤組成をブプロフェジン原体(昆虫成長制御剤)20部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル5部、トリメリット酸トリイソデシル(SP値8.3)10部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水59.5部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例4]
実施例3において、製剤組成をブプロフェジン原体(昆虫成長制御剤)20部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート12部、オレイン酸(SP値8.5)20部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.2部、ウエランガム0.3部、プロピレングリコール5部、水42.5部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例5]
実施例5において、製剤組成をペルメトリン原体(ピレスロイド系殺虫剤)10部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5部、IPソルベント2028(SP値7.0)(商品名、出光興産株式会社製)15部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水68.9部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例6]
実施例3において、製剤組成をテトラコナゾール原体(トリアゾール系殺菌剤)12部、アラビアガム8.3部、デカヒドロナフタリン(SP値8.3)5部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、ウエランガム0.3部、プロピレングリコール5部、水69.1部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例7]
実施例1において、製剤組成をカスガマイシン原体(抗生物質系殺菌剤)1.2部、フサライド原体(フタリド系殺菌剤)15部、クラレポバールPVA−420(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度2000、鹸化度80〜83mol%)0.8部、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル(SP値8.1)30部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.3部、プロピレングリコール5部、水47.4部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例8]
実施例1において、製剤組成をイミベンコナゾール原体(トリアゾール系殺菌剤)10部、ヒドロキシエチルセルロース8部、アルケンL(SP値7.6)(商品名、出光興産株式会社製)4部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水72.4部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例9]
実施例3において、製剤組成をテニルクロール原体(酸アミド系除草剤)5部、メチルセルロース0.5部、ラウリン酸メチル(SP値8.2)20部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水68.9部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例10]
実施例3において、製剤組成をテニルクロール原体(酸アミド系除草剤)5部、カルボキシメチルセルロース12.5部、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル(SP値8.1)10部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水66.9部とした以外は実施例3と同様にして水性懸濁製剤包装物を
得た。
[比較例11]
実施例1において、製剤組成をシメトリン原体(トリアジン系除草剤)5部、クラレポバールPVA−210(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度1000、鹸化度87〜89mol%)10部、アジピン酸イソブチル(SP値8.7)5部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、ウエランガム0.3部、プロピレングリコール5部、水74.4部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例12]
実施例1において、製剤組成をシメトリン原体(トリアジン系除草剤)5部、クラレポバールPVA−210(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度1000、鹸化度87〜89mol%)9部、ナフテゾール220(SP値8.0)(商品名、日本石油化学株式会社製)8部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.3部、プロピレングリコール5部、水72.4部とした以外は実施例1と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例13]
実施例5において、製剤組成をブタクロール原体(酸アミド系除草剤)12部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート4部、IPソルベント2835(SP値6.2)(商品名、出光興産株式会社製)15部、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム0.4部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水63.4部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[比較例14]
実施例5において、製剤組成をブタクロール原体(酸アミド系除草剤)12部、クラレポバールMP−203(商品名、株式会社クラレ製、平均重合度300、鹸化度86.5〜89.5mol%)1.2部、ステアリン酸2−エチルへキシル(SP値7.6)30部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム0.3部、キサンタンガム0.2部、プロピレングリコール5部、水51.3部とした以外は実施例5と同様にして水性懸濁製剤包装物を得た。
[試験例1(透過性試験)]
農薬包装資材規格表の農薬容器表示要領で指定されている高密度ポリエチレン製単層容器(500mL容量)にラベルを貼付してなるラベル付包装容器に、上記各実施例、比較例で調製直後の水性懸濁製剤を450mL充填し、得られた水性懸濁製剤包装物を、20℃で240日、40℃で90日、50℃で90日静置保管しその後、保管サンプルを取り出し、容器やラベルへの溶剤付着の有無、程度について評価を行った。
その後、保管サンプルを取り出し、上記と同様に、容器やラベルへの溶剤付着の有無、程度について評価を行った。
「−」:透過なし。
「±」:微量の透過が認められる(実用上問題なし)。
「+」:明瞭な透過が認められる(実用上問題あり)。
「++」:周囲への付着の危険あり(実用上問題あり)。
[試験例2(排出性試験)]
農薬包装資材規格表の農薬容器表示要領で指定されている高密度ポリエチレン製単層容器(500mL容量)に上記各実施例、比較例で調製直後の水性懸濁製剤を450mL充填し、25℃で1日間静置後に容器の倒立を20回繰り返した後、容器を逆さにし、水性
懸濁製剤を排出した。
この時点で排出した薬剤の重量をはかり、容器に充填した薬剤の重量に対する割合を排出性(%)として評価した。
結果を表1、2に記載した。
表1、2に記載された試験結果は、20℃、40℃、50℃、サイクル保管の各保管条件における溶剤透過性および包装容器からの排出性において、実施例1〜18は比較例1〜14と比較して明らかにすぐれていることを示唆している。
水性懸濁製剤が保護コロイド剤としてポリビニルアルコールまたは水溶性セルロースエーテル類を含有している実施例に着目すると、水性懸濁製剤がSP値6〜9の溶剤を保護コロイド剤に対して重量比で3〜15の範囲の量で含有している実施例1、6、9、12については、非常に良好な排出性を維持したまま、各種温度条件において溶剤透過を完全に防止するというすぐれた結果を示した。
水性懸濁製剤が保護コロイド剤を含有しない比較例2、3、4、13については、SP値6〜9の溶剤に対して乳化分散に用いる界面活性剤の種類、添加量を変更しても排出性は良好だが、溶剤透過性については全保存条件において著しい溶剤透過が確認されており、実用上非常に問題のある製剤となった。
Claims (4)
- (a)農薬活性成分、(b)保護コロイド剤、(c)溶解度パラメータ(SP値)が6〜9[cal/mL]1/2の溶剤および水を、
上記保護コロイド剤(b)に対する上記溶剤(c)の重量比[(c)/(b)]が1〜20の範囲の量となるように混合してなる、水性懸濁製剤を、
(Z)ポリエチレン製包装容器に充填してなり、
上記ポリエチレン製包装容器(Z)が、高密度ポリエチレン製単層容器であり、
上記保護コロイド剤(b)が、ポリビニルアルコール、アラビアガム、水溶性セルロースエーテル類およびアルギン酸ナトリウムから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする水性懸濁製剤包装物。 - 上記保護コロイド剤(b)に対する上記溶剤(c)を、上記重量比が3〜15の範囲の量となるように混合してなることを特徴とする請求項1に記載の水性懸濁製剤包装物。
- (a)農薬活性成分、(b)ポリビニルアルコール、アラビアガム、水溶性セルロースエーテル類およびアルギン酸ナトリウムから選ばれた1種または2種以上の保護コロイド剤、(c)溶解度パラメータ(SP値)が6〜9[cal/mL]1/2の溶剤および水を、上記保護コロイド剤(b)に対する上記溶剤(c)の重量比が1〜20の範囲の量となるように混合し、
得られた水性懸濁製剤を、高密度ポリエチレン製単層容器である(Z)ポリエチレン製包装容器に充填することを特徴とする水性懸濁製剤の保存方法。 - 上記保護コロイド剤(b)に対する上記溶剤(c)の重量比が、3〜15の範囲の量となるように混合することを特徴とする請求項3に記載の水性懸濁製剤の保存方法。
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