JP5232025B2 - 安定化された水性懸濁製剤 - Google Patents
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Description
特開2007−77044号公報(特許文献3)において、液状農薬成分、固体農薬成分、油脂および非イオン性界面活性剤を含有させることにより、含有成分の分解、沈殿および凝集が抑制され、良好な懸濁・分散が確保された水中懸濁性農薬製剤が提案されている。
一方で、水溶性グアニジン類を含有する水性懸濁製剤についての研究は全くなされておらず、該成分が水性懸濁製剤の長期保管における懸垂性および分散性を非常に高い水準で維持し続ける知見については全く見出されていなかった。また、水性懸濁製剤以外の農薬製剤に水溶性グアニジン類を使用した研究例としては以下にあげる研究がなされている。
さらに検討したところ、上記水性懸濁製剤において、水溶性グアニジン類の農薬活性成分に対する添加量が重量%比で0.1倍〜2.5倍であり、また、水溶性グアニジン類が塩酸グアニジン、スルファミン酸グアニジンである場合がより好ましいことを見出し、発明を完成させたものである。
〔1〕a)農薬活性成分、b)グアニジンまたはグアニジンの水溶性塩、を含有することを特徴とする水性懸濁製剤。
〔2〕前記のグアニジンの水溶性塩が、式(I)
〔3〕前記のグアニジンの水溶性塩が塩酸グアニジンもしくはスルファミン酸グアニジンであることを特徴とする〔1〕に記載の水性懸濁製剤。
〔4〕前記のグアニジンまたはグアニジンの水溶性塩の農薬活性成分に対する添加量が重量%比で0.1倍〜2.5倍であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の水性懸濁製剤。
<構成成分>
(a)農薬活性成分
本発明で、水性懸濁製剤の調製の際に用いられる農薬活性成分(a)は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤などの一般的に農薬の活性成分として使用されるものであれば特に限定されず、このような農薬活性成分(a)としては次のものがあげられる。
上記農薬活性成分(a)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもかまわない。
上記農薬活性成分の添加量は、水性懸濁製剤の全量に対して、通常0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜50重量%である。
本発明の水性懸濁製剤において、水溶性グアニジン類が含有されることが必須である。
水溶性グアニジン類の水性懸濁製剤の分散安定性への寄与効果については、以下の様に推論される。
(1)タンパク質の変性剤、可溶化剤(塩酸グアニジン)
(2)医薬、農薬等の有機合成原料(グアニジン、塩酸グアニジン、スルファミン酸グアニジン、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン)
(3)繊維の帯電防止剤(塩酸グアニジン)
(4)難燃剤、消火薬剤(スルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン)
(5)ロケットの推進剤(硝酸グアニジン)
(6)酸化防止剤(炭酸グアニジン)
(7)pH調整剤(炭酸グアニジン)
また、水溶性グアニジン類の農薬活性成分に対する添加量は重量%比で0.1倍〜10倍の範囲であることが好ましい。添加量が0.1倍を下回る場合、分散質である農薬活性成分粒子の分散安定化効果が弱まる傾向にあり、2.5倍を上回ると分散安定化効果が頭打ち傾向になる。
本発明の水性懸濁製剤は、上記した必須成分の他に補助剤として、本発明の効果を失わない程度であれば以下のような成分を添加してもかまわない。
例えば、界面活性剤としては非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤および両性界面活性剤などがあげられる。
また、両性界面活性剤としては、ジアルキルアミノエチルベタイン、アルキルジメチルベンジルベタインなどがあげられる。
本発明の水性懸濁製剤の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。
(1)固体農薬活性成分を使用する場合
水溶性グアニジン類(b)を水に添加後、あらかじめJet粉砕機などで微粉砕化した農薬活性成分(a)及び必要に応じてその他の補助剤(c)を溶解もしくは分散させて調製する方法、または、水溶性グアニジン類(b)、農薬活性成分(a)及び必要に応じてその他の補助剤(c)を水に添加後、ガラスビーズなどを用いて湿式粉砕することにより水性懸濁製剤を調製する方法、あるいは、農薬活性成分(a)および必要に応じてその他の補助剤(c)を水に添加後、ガラスビーズ等を用いて湿式粉砕した分散液に水溶性グアニジン類(b)を添加することにより水性懸濁製剤を調製する方法の何れを採用してもよい。
水溶性グアニジン類(b)、農薬活性成分(a)および必要に応じてその他の補助剤(c)を水に添加後、乳化することにより水性懸濁製剤を調製する方法、農薬活性成分および必要に応じてその他の補助剤(c)を水に添加後、乳化した液に水溶性グアニジン類(b)を添加、混合することにより水性懸濁製剤を調製する方法としてもよい。
液体農薬活性成分(a)および必要に応じてその他の補助剤(c)を水に添加し、乳化液(i)とする。
また、水溶性グアニジン類(b)をあらかじめ水に溶解させたところに液体農薬活性成分(a)および必要に応じてその他の補助剤(c)を添加し、乳化して用いてもかまわない(乳化液(ii))。
上記方法により調製した水性懸濁製剤は、例えば、原液もしくは水で1.5〜5倍程度に希釈して水田に直接散布する方法、あるいは、原液もしくは水で50〜5000倍程度に希釈した液を、噴霧機などを用いて作物や雑草に茎葉散布する方法、あるいは空中からヘリコプターなどを使用して、原液のまま、または水で2〜100倍程度に希釈して散布する方法で適用できるが、これらに限定されるわけではない。
以下、実施例に基づいて本発明の長期保存安定性が改良された水性懸濁製剤を得る方法を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」とあるのは、すべて重量部を示す。
なお、粉砕用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液6部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON社製)で均一に混合することにより分散粒子径2.5μm、粘度540mPa・s(20℃)の水性懸濁製剤を得た。
なお、粉砕用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液9部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON社製)で均一に混合することにより分散粒子径2.5μm、粘度540mPa・s(20℃)の水性懸濁製剤を得た。
なお、粉砕用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液にスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)12部を添加後、2%キサンタンガム水溶液10部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON社製)で均一に混合することにより分散粒子径2.5μm、粘度520mPa・s(20℃)の水性懸濁製剤を得た。
製剤組成を実施例1から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)8部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液11部、水72.7部とした以外は実施例1と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度670mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例2から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)26部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液16部、水67.7部とした以外は実施例1と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度690mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例3からスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)0.5部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液8部、水75.7部とした以外は実施例3と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度660mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例4からリン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)18部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液14部、水69.7部とした以外は実施例4と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度700mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例5から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)10部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液10部、水62.6部とした以外は実施例5と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度640mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例6からスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)1.6部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液7.6部、水64部とした以外は実施例6と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度660mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例7から炭酸グアニジン(水溶性グアニジン類)18部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液13部、水58.6部とした以外は実施例7と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度690mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例8からグアニジン(水溶性グアニジン類)0.6部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液6.6部、水63部とした以外は実施例8と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度630mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例9からスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)2部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液15部、水64.6部とした以外は実施例9と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度670mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例10から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)0.6部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液15部、水61.6部とした以外は実施例10と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度650mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例11から硝酸グアニジン(水溶性グアニジン類)5部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液15部、水63.6部とした以外は実施例11と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度690mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例12からリン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)0.5部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液14部、水64.6部とした以外は実施例12と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度700mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例13から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)20部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液12部、水70.6部とした以外は実施例13と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度670mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例14からスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)0.4部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液9部、水73.6部とした以外は実施例14と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度630mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例15から炭酸グアニジン(水溶性グアニジン類)27部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液12部、水69.6部とした以外は実施例15と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度660mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例16からスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)12部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液14部、水74.7部とした以外は実施例16と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度630mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例17から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)15部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液15部、水73.7部とした以外は実施例17と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度650mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例18から炭酸グアニジン(水溶性グアニジン類)20部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液16部、水73.2部とした以外は実施例18と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度680mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例19からグアニジン(水溶性グアニジン類)0.45部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液9部、水79.7部とした以外は実施例19と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度680mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例20から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)0.45部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液9部、水80.2部とした以外は実施例20と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度690mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例21から塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)18部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液14部、水64.7部とした以外は実施例21と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度650mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例22からスルファミン酸グアニジン(水溶性グアニジン類)0.6部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液12部、水67.7部とした以外は実施例22と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度670mPa・s(20℃)だった。
製剤組成を実施例23から硝酸グアニジン(水溶性グアニジン類)33.6部を差し引き、2%キサンタンガム水溶液15部、水63.7部とした以外は実施例23と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度680mPa・s(20℃)だった。
水81部とコロイド性含水ケイ酸アルミニウム(増粘剤)0.8部を混合し、TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて6000rpmで20分間攪拌混合した後、カスガマイシン(抗生物質系殺菌剤)、1.2部、イミベンコナゾール(トリアゾール系殺菌剤)10部、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(HLB17)(界面活性剤)1部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB5.7)(界面活性剤)1部、プロピレングリコール(凍結防止剤)5部を添加し混合する。次にこれら混合物をダイノミルKDL型(Willy A.Bachofen AG製)を用いて粉砕液の平均粒子径が2.5μmになるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。得られた水性懸濁製剤の物理性は分散粒子径2.5μm、粘度190mPa・s(20℃)であった。
水55部とコロイド性含水ケイ酸アルミニウム(増粘剤)1.0部を混合し、TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて6000rpmで20分間攪拌混合した後、フサライド(フタリド系殺菌剤)15部、ブプロフェジン(昆虫成長制御剤)20部、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(HLB17)(界面活性剤)2部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB5.7)(界面活性剤)2部、プロピレングリコール(凍結防止剤)5部を添加し混合する。次にこれら混合物をダイノミルKDL型(Willy A.Bachofen AG製)を用いて粉砕液の平均粒子径が2.5μmになるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。得られた水性懸濁製剤の物理性は分散粒子径2.5μm、粘度195mPa・s(20℃)であった。
水77.6部にプロピレングリコール(凍結防止剤)5部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル(界面活性剤)1部、テニルクロール(酸アミド系除草剤)5部、ロジン(軟化点80℃)(凝集抑制剤)0.1部、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム(増粘剤)0.3部を添加し、ダイノミルKDL型(Willy A.Bachofen AG製)にて粉砕液の平均粒子径が2.5μmになるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。
なお、粉採用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液11部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON社製)で均一に混合することにより分散粒子径2.5μm、粘度620mPa・s(20℃)の水性懸濁製剤を得た。
水37部にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー(界面活性剤)4部を溶解した。この溶液中に、カスガマイシン(抗生物質系殺菌剤)0.6部、プロピレングリコール(凍結防止剤)5部、MEP原体(有機リン系殺虫剤)25部と大豆油(油脂)10部を混合溶解したプレミックス、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム(増粘剤)0.4部、Jet−O−mizer(セイシン企業株式会社製)を用い平均粒子径2.5μmに微粉砕したフサライド原体(フタリド系殺菌剤)10部、を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて平均粒子径が2.5μmになるように攪拌混合した。次いで、これら混合液に2%キサンタンガム水溶液8部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON社製)で均一に混合することにより分散粒子径2.5μm、粘度610mPa・s(20℃)の水性懸濁製剤を得た。
水38部にポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(界面活性剤)6部を溶解した。この溶液中に、カスガマイシン(抗生物質系殺菌剤)0.6部、プロピレングリコール(凍結防止剤)5部、MEP原体(有機リン系殺虫剤)25部と流動パラフィン(油脂)8部を混合溶解したプレミックス、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム(増粘剤)0.4部、Jet−O−mizer(セイシン企業株式会社製)を用い平均粒子径2.5μmに微粉砕したフサライド原体(フタリド系殺菌剤)10部、を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて平均粒子径が2.5μmになるように攪拌混合した。次いで、これら混合液に2%キサンタンガム水溶液7部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON社製)で均一に混合することにより分散粒子径2.5μm、粘度620mPa・s(20℃)の水性懸濁製剤を得た。
製剤組成を実施例27の塩酸グアニジン(水溶性グアニジン類)8部から尿素8部へと変更した以外は実施例27と同様に調製した。分散粒子径は2.5μm、粘度590mPa・s(20℃)だった。
調製直後の水性懸濁状農薬の粘度をB型粘度計[(株)トキメック製]を用いてローターNo2、回転数12r.p.m 、温度20℃ 条件にて測定した。
結果を表1、2に記載した。
調製した水性懸濁製剤を容量30mL(φ17mm×長さ180mm)の試験管に30mL入れ、密栓をして、20℃90日、40℃90日条件に静置保管する。保管試験後、試験管中の該製剤が下層に沈降し、上層に生じた水層(上スキ層)と全層の高さ(cm)を測定し、下式により算出した。
結果を表1〜3に記載した。
表1〜3に記載された試験結果は、20℃90日、40℃90日保管条件における長期保存安定性(懸垂性、粒子凝集の有無)において、実施例1〜27は比較例1〜29と比較して明らかにすぐれていることを示している。
実施例1〜27は、懸垂性、粒子凝集性のいずれの面においても良好な結果を示した。
しかしながら、比較例24〜28のいずれの製剤についても、同一の農薬活性成分を用いた実施例24〜27と比較すると懸垂性の維持効果、粒子凝集の抑制効果ともに劣る結果であった。
Claims (4)
- a)農薬活性成分、b)グアニジンまたはグアニジンの水溶性塩、を含有することを特徴とする水性懸濁製剤。
- 前記のグアニジンの水溶性塩が塩酸グアニジンもしくはスルファミン酸グアニジンであることを特徴とする請求項1に記載の水性懸濁製剤。
- 前記のグアニジンまたはグアニジンの水溶性塩の農薬活性成分に対する添加量が重量%比で0.1倍〜2.5倍であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水性懸濁製剤。
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