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JP4578089B2 - 液状農薬製剤 - Google Patents

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Description

本発明は、保存安定性が改良された液状農薬製剤に関する。
農薬製剤としては、環境および使用者への安全性を確保する必要性から、これらに影響する有機溶媒に代わり、より安全性の高い水に農薬活性成分を溶解または分散させた液剤またはフロアブル剤の開発が行われている。
このような液剤、フロアブル剤の場合、農薬活性成分の種類によっては結晶が析出することがある。このような結晶析出を防止する目的で、液剤またはフロアブル剤を製造するときに、有機溶剤に農薬活性成分を溶解させることが知られている。
また、一方炭酸プロピレンは、においが少なく、引火性、有害性が低いうえに、農薬活性成分を十分に溶解させること、また、炭酸プロピレンを溶剤として用いると有害生物、有害害虫に対して、農薬活性成分の優れた駆除効果を発揮させることが知られている。
このような例としては、下記の1)〜3)があげられる。
1)(a)1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン、(b)ベンジルアルコールおよび炭酸プロピレンからなる群より選ばれる1種の極性溶剤、(c)水、および(d)噴射剤全重量の50重量%以上のジメチルエーテルを含有する噴射剤を含有することを特徴とする全量噴射型殺虫水性エアゾール用組成物(特許文献1参照)。
2)下記組成:a−製剤の全重量を基準として0.0001〜7.5重量%の濃度の、昆虫のニコチン性アセチルコリン受容体の作用物質又は拮抗物質;
b−製剤の全重量を基準として20〜50重量%の濃度の水;
c−製剤の全重量を基準として20〜50重量%の濃度の非環式アルコール類;
d−製剤の全重量を基準として2.5から20.0重量%までの濃度の環式炭酸 エステル類;
e−場合によっては、製剤の全重量を基準として0から30重量%までの濃度の 、増粘剤、展着剤、着色剤、酸化防止剤、推進剤、防腐剤、粘着付与剤、乳化剤からなる群からのさらなる助剤類からなる、ニコチン性アセチルコリン受容体の作用物質または拮抗物質により人間に対する寄生昆虫ならびにダニ類を防除するための、皮膚に施用する水含有製剤(特許文献2参照)。
3)一般式(I)
Figure 0004578089
(但し、式中Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、Yは低級アルキル基を示す。)
で示されるイソチアゾロン化合物を、炭酸プロピレンまたはこれを主体とする溶剤にて溶解調製してなる非医療用イソチアゾロン液状殺菌製剤(特許文献3参照)。

特開2001−2511号公報 特表2002−503682号公報 特開平1−197413号公報
水を含有する液剤またはフロアブル剤などの液状農薬製剤において、有機溶剤として炭酸プロピレンを用いた場合、炭酸プロピレンは、水の存在下でガスを発生させることがある。
このガスの発生が保存中の容器内でおこると、容器内の圧力があがり、開封時に薬液が飛散し、作業者が被曝する危険がある。また、内圧のため、保存容器が変形して見た目がわるくなり、商品価値が下がったり、さらには容器が破裂し、薬液が漏れ出すおそれがあり、商品の流通・保管上問題となる。
よって、液状農薬製剤において、水存在下に炭酸プロピレンを使用する際に、ガスの発生を抑えることが要望されている。
したがって本発明は、炭酸プロピレンを含有する液状農薬製剤において、水が存在してもガス発生が抑えられた、保存安定性の改良された農薬製剤を提供することにある。
本発明者らは、炭酸プロピレンと水とを含有しても、ガス発生がなく、保存安定性の優れた液状農薬製剤について鋭意研究した。その結果、本発明を完成した。
すなわち、農薬活性成分、炭酸プロピレン、水およびグリコール類および/またはグリコールエーテル類を含有することを特徴とする、液状農薬製剤が上記の目的に合致したものであることがわかった。
また、用いられるグリコール類としては、モノアルキレングリコールまたはポリアルキレングリコールであることが好ましい。
モノアルキレングリコールとしては、エチレングリコールまたはプロピレングリコールであることが特に好ましい。
ポリアルキレングリコールとしては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはジメチルエチレングリコールであることが特に好ましい。
また、用いられるグリコールエーテル類が、モノアルキレングリコールエーテルまたはポリアルキレングリコールエーテルであることが好ましい。
モノアルキレングリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエーテルまたはプロピレングリコールモノメチルエーテルであることが特に好ましい。
ポリアルキレングリコールエーテルとしては、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルまたはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルであることが特に好ましい。
さらに、界面活性剤を含有することが好ましい。そして特に、界面活性剤が、陰イオン界面活性剤および/または非イオン界面活性剤であることが上記目的達成に好ましいとの知見を得た。
本発明の液状農薬製剤を実施すると、次のような効果がもたらされる。すなわち、
(1)炭酸プロピレンの水存在下によるガス発生を抑えることができる。
(2)このため、保存容器の内圧の上昇を抑えられ、開封時に薬液が飛散し、作業者が被曝するおそれがなくなる。
(3)また、保存容器が、内圧の上昇により膨張して、変形、破裂することがないので、商品価値の低下のおそれや保管、流通時に薬液が漏れる心配がなくなる。
(4)水を含有した製剤であるため、発火性、引火性などの危険が少なく、人体に対する刺激性、臭気による環境衛生上の問題がない。
次に、本発明を実施する方法について具体的に示す。
本発明の液状農薬製剤に用いられる農薬活性成分としては、下記のものがあげられる。
殺虫活性成分としては、有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、ネライストキシン系、ネオニコチノイド系、フラニコチル系など。
また、殺菌活性成分としては、銅化合物、有機硫黄、有機リン系、メラニン生合成阻害剤、ベンゾイミダゾール系、ジカルボキシイミド系、酸アミド系、ステロール生合成阻害剤、メトキシアクリレート系、アニリノピリミジン系、抗生物質なとが例としてあげられるが、これらに限定されるものではない。
また、上記のものを1種だけ用いても、または2種以上併用しても何ら問題ない。
除草活性成分として、フェノキシ酸系、カーバメート系、酸アミド系、尿素系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビピリジウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン酸系、脂肪族系、有機リン系、アミノ酸系などが例としてあげられる。そして、これらの除草活性成分は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
これら農薬活性成分は、炭酸プロピレンに溶解させ、一液相にしてもよく、また、炭酸プロピレンに溶解せず、懸濁液としても何ら問題ない。
なお、上記農薬活性成分は、「農薬ハンドブック2001年版」(社団法人日本植物防疫協会発行)または「クミアイ農薬総覧2003年版」(JA全農発行)に記載されている。
これらの農薬活性成分の含有量は、活性成分の種類により任意に変えることができるが、製剤中に0.1〜60重量%の範囲で添加すればよい。
本発明で使用するグリコール類、グリコールエーテル類としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどのモノアルキレングリコール類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量200〜600のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、低分子量のポリプロピレングリコール、ジメチルエチレングリコールなどのポリアルキレングリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのモノアルキレングリコールエーテル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのポリアルキレングリコールエーテル類などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
上記した中で好ましくは、モノアルキレングリコール類であり、さらに好ましくは、エチレングリコール、プロピレングリコールである。
グリコール類、グリコールエーテル類の添加量は、炭酸プロピレンのガス発生を抑えられる量であればよく、製剤中に1〜60重量%、好ましくは3〜40重量%である。
本発明で使用する炭酸プロピレンの添加量は、1〜60重量%、好ましくは5〜40重量%である。
本発明に使用できる界面活性剤としては特定の界面活性剤のみに限定されるものではない。そのような例をあげると、非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤(2,4,7,9,−テトラメチル−デシン−4,7−ジオールなど)などがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
陰イオン界面活性剤の例としては、ポリカルボン酸型界面活性剤、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフエート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩などがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない
また、必要に応じて助剤として、例えば増粘剤、消泡剤、防腐防バイ剤、安定化剤などを添加してもよい。
この場合、増粘剤としては、一般に使用されるものであればよく、例えば、水溶性増粘剤としては、キサンタンガム、ラムザンガム、プルラン、トラガントガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、アルギン酸ナトリウム、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブ)、カゼイン、デキストリン、ポリビニルアルコールおよび、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶性セルロースエーテルなどがあげられ、無機物質としては、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウムマグネシウム、などがあげられるが、これらに限定されるものではなく、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
消泡剤としては、シリコン系、脂肪酸系物質など、防腐防バイ剤としては、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−メタキシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなど、安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤などを添加してもよいが、ここに例示した補助剤に限定されるものではない。
本発明の液状農薬製剤は、通常の方法によって施用することができる。
例えば、農業場面においては液状農薬製剤を原液そのまま、あるいは水で適当濃度(通常は約8倍〜3000倍程度)に希釈して、噴霧器を用いて対象作物に噴霧散布すればよい。このとき、地上においてのみならず、有人の航空機、ヘリコプターや無人のRCヘリコプターを使用して空中から散布することもできる。水田においては、原液のまま、あるいは水で2〜5倍程度に高濃度希釈した液を畦畔より水田へ直接滴下、又は噴霧することにより省力的に散布施用することもできる。
本発明の液状農薬製剤の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。
調製法1(農薬活性成分を炭酸プロピレンに溶解する場合)
農薬活性成分を炭酸プロピレン、グリコール類および/またはグリコールエーテル類に溶解させる。溶解させた液に水、必要であれば界面活性剤、助剤を加えて100部とし、スリーワンモーターを用いて混合して液状農薬製剤を得る。
調製法2(農薬活性成分を炭酸プロピレンに溶解させない場合)
水に界面活性剤を溶解または分散させ、この中に炭酸プロピレンに溶解しない農薬活性成分を添加する。得られた混合液を粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダー(アイメックス株式会社製の商品名)にて湿式粉砕する。
この湿式粉砕液を、炭酸プロピレンとグリコール類および/またはグリコールエーテル類との混合液に添加し、必要であれば助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモーターを用いて均一に混合して液状農薬製剤を得る。
調製法3(農薬活性成分を炭酸プロピレンに溶解させ、さらに炭酸プロピレンに溶解させない農薬活性成分を含む場合)
水に界面活性剤を溶解または分散し、この中に炭酸プロピレンに溶解しない農薬活性成分を添加する。得られた混合液を粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダー(アイメックス株式会社製の商品名)にて湿式粉砕する。
この湿式粉砕液を、農薬活性成分を炭酸プロピレンとグリコール類および/またはグリコールエーテル類に溶解させた液に添加し、必要であれば助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモーターを用いて均一に混合して液状農薬製剤を得る。
次に、本発明の液状農薬製剤の実施例をあげるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下の実施例において「部」とはすべて「重量部」の意味である。
(1)組成
カスガマイシン原体 5部
炭酸プロピレン 10部
エチレングリコール 20部
水 65部
合計 100部
(2)調製
カスガマイシン原体5部に、炭酸プロピレン10部およびエチレングリコール20部を加えて溶解させた。得られた均一溶液に水65部を加え、スリーワンモーターを用いて混合して液状農薬製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、エチレングリコール20部をエチレングリコールモノメチルエーテル20部にした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、エチレングリコール20部をジエチレングリコール20部にした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、エチレングリコール20部をジエチレングリコールモノメチルエーテル20部にした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
(1)組成
カスガマイシン原体 5部
炭酸プロピレン 10部
エチレングリコール 30部
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 2部
水 53部
合計 100部
(2)調製
カスガマイシン原体5部に、炭酸プロピレン10部およびエチレングリコール30部を加えて溶解させた。得られた均一溶液にポリオキシエチレンアルキルエーテル2部および水53部を加え、スリーワンモーターを用いて混合して、液状農薬製剤を得た。
実施例5の製剤組成のうち、炭酸プロピレン10部を炭酸プロピレン5部とし、エチレングリコール30部をエチレングリコール40部とし、水53部を水48部とした以外は、実施例5に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
実施例5の製剤組成のうち、炭酸プロピレン10部を炭酸プロピレン50部とし、エチレングリコール30部をエチレングリコール20部とし、水53部を水23部とした以外は、実施例5に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
実施例5の製剤組成のうち、エチレングリコール30部をエチレングリコール10部とし、ポリオキシエチレンアルキルエーテル2部をポリオキシエチレンアルキルエーテル2部とアルキルベンゼンスルホン酸塩1部とし、水53部を水72部とした以外は、実施例5に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
(1)組成
カスガマイシン原体 5部
炭酸プロピレン 20部
エチレングリコール 20部
フサライド原体 10部
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 2部
キサンタンガム 1部
水 42部
合計 100部
(2)調製
カスガマイシン原体5部に、炭酸プロピレン20部およびエチレングリコール20部を加えて溶解させ、均一溶液を得た。また、別に水42部にポリオキシエチレンアルキルエーテル2部を加え溶解し、この中にフサライド原体10部およびキサンタンガム1部を加えて、粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダー(アイメックス株式会社製の商品名)にて湿式粉砕した。得られた湿式粉砕液を上記のとおり予め調製済みのカスガマイシン原体を溶解した液に加え、スリーワンモーターを用いて均一になるまで混合して、液状農薬製剤を得た。
実施例9の製剤組成のうち、炭酸プロピレン20部を炭酸プロピレン5部とし、キサンタンガム1部をコロイド性含水珪酸アルミニウム0.5部とし、水42部を水57.5部とした以外は、実施例9に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、カスガマイシン5部をフェノカルブ2部とし、炭酸プロピレン10部を炭酸プロピレン20部とし、エチレングリコール20部をエチレングリコール50部とし、水65部を水28部とした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、カスガマイシン5部をフェノチオール2部とし、炭酸プロピレン10部を炭酸プロピレン20部とし、エチレングリコール20部をエチレングリコール40部とし、水65部を水38部とした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例1
実施例1のエチレングリコール20部をエチレングリコールの添加なしとし、水65部を水85部とした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例2
実施例1のエチレングリコール20部をエタノール20部とした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例3
実施例1のカスガマイシン5部をカスガマイシン1部とし、エチレングリコール20部をイソプロピレンアルコール45部とし、水65部を水44部とした以外は、実施例1に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例4
実施例5のエチレングリコール30部をプロピルアルコール30部とした以外は、実施例5に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例5
実施例8のエチレングリコール10部をイソプロピルアルコール10部とした以外は、実施例8に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例6
実施例9のエチレングリコール20部をメチルエチルケトン20部とした以外は、実施例9に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例7
実施例11のエチレングリコール50部をイソプロピルアルコール50部とした以外は、実施例11に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
比較例8
実施例12のエチレングリコール40部をグリセリン40部とした以外は、実施例12に準じて調製し、液状農薬製剤を得た。
次に、試験例により本発明の液状農薬製剤の有用性を具体的に示す。
試験例1 袋膨張試験
調製した液状農薬製剤30mlを100g用アルミ袋に入れ、ヒートシール後、40℃に保管し、1か月後(常温で1年間貯蔵したことに相当する)および3か月後(常温で3年間貯蔵したことに相当する)に袋膨張率を下記式により算出した。
Figure 0004578089
その結果を表1、2に示した。
試験例2 ポリ瓶膨張試験
調製した液状農薬製剤40mlを容量50mlポリ瓶に入れ、40℃に保管し、1か月後および3か月後にポリ瓶の様子を観察する。
○:ポリ瓶の膨張が認められない。
△:ポリ瓶の膨張がわずかに認められる。
×:ポリ瓶の膨張が明らかに認められる。
その結果を表1、2に示した。
Figure 0004578089
Figure 0004578089

Claims (10)

  1. 農薬活性成分、炭酸プロピレン、水およびグリコール類および/またはグリコールエーテル類を含有することを特徴とする、液状農薬製剤。
  2. グリコール類が、モノアルキレングリコールであることを特徴とする、請求項1に記載の液状農薬製剤。
  3. モノアルキレングリコールが、エチレングリコールおよび/またはプロピレングリコールであることを特徴とする、請求項2に記載の液状農薬製剤。
  4. グリコール類が、ポリアルキレングリコールであることを特徴とする、請求項1に記載の液状農薬製剤。
  5. ポリアルキレングリコールが、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジメチルエチレングリコールから選ばれることを特徴とする、請求項4に記載の液状農薬製剤。
  6. グリコールエーテル類が、モノアルキレングリコールエーテルであることを特徴とする、請求項1に記載の液状農薬製剤。
  7. グリコールエーテル類が、ポリアルキレングリコールエーテルであることを特徴とする、請求項1に記載の液状農薬製剤。
  8. ポリアルキレングリコールエーテルが、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルから選ばれることを特徴とする、請求項7に記載の液状農薬製剤。
  9. 界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項1〜8に記載の液状農薬製剤。
  10. 界面活性剤が、陰イオン界面活性剤および/または非イオン界面活性剤であることを特徴とする、請求項9に記載の液状農薬製剤。
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