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JP5417215B2 - 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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JP5417215B2 JP2010034207A JP2010034207A JP5417215B2 JP 5417215 B2 JP5417215 B2 JP 5417215B2 JP 2010034207 A JP2010034207 A JP 2010034207A JP 2010034207 A JP2010034207 A JP 2010034207A JP 5417215 B2 JP5417215 B2 JP 5417215B2
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Description

本発明は、トナー画像を担持した記録媒体をベルトと加圧ローラとのニップ間に通しながら、未定着トナーを加熱溶融させて用紙に定着させる定着装置及びこれを搭載した画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置においては近年、定着装置でのウォームアップタイムの短縮や省エネルギー等の要望から、熱容量を少なく設定できるベルト方式が注目されている。また、近年、急速加熱や高効率加熱の可能性をもった電磁誘導加熱方式(IH)が注目されており、カラー画像を定着させる際の省エネルギー化の観点から、電磁誘導加熱をベルト方式と組み合わせたものが多数製品化されている。
詳しくは、この電磁誘導加熱方式においては、ベルトの外側に電磁誘導のための磁界を発生させるコイルを配置した構造(いわゆる外包IH)が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。詳しくは、これら各文献では、可撓性を有した摺動ベルトタイプが開示されており、このベルト内部には摺動部材が設置され、薄肉のベルトと加圧ローラとの間にニップを形成する。
また、ベルト内部にはベルトを所定の張力で支持するガイド部材も設置され、ベルトの走行を案内するとともに、コイルからの磁束で発熱する発熱体としても機能する。ガイド部材はベルトの内面に接触するため、ガイド部材で生じた熱をベルトに伝達すれば、ベルトを容易に加熱できるからである。そして、各文献では、ガイド部材及びコイルは上記ニップを挟んで加圧ローラに略対向する位置、換言すれば、ベルトの軸線端部から視てベルト及び加圧ローラの各回転中心を結んだ直線(縦線)上にそれぞれ配置されている。
特開2006−47988号公報 特開2008−164783号公報
ところで、上述の構造では、ガイド部材からベルトへの熱伝達性が重要となり、ベルトの温度維持にはベルトの内面とガイド部材との密着性が非常に重要となる。
しかしながら、上記従来の技術では、ベルトの回転時、特にベルトが加圧ローラに従動回転する場合には、ベルトがガイド部材から離れてガイド部材で生じた熱がベルトに伝達され難くなるとの問題がある。
具体的には、上記縦線を用いて説明すると、この縦線の右側に相当するニップの入口付近では、ベルトをその内側に向けて引っ張って窪ませる力が作用する一方、この縦線の左側に相当するニップの出口付近では、ベルトをその外側に向けて引っ張って膨らませる力が作用することになる。
つまり、ベルトの回転方向で視たガイド部材の下流側(縦線の右側)は、窪ませる力によってガイド部材にベルトの内面が圧接するのに対し、このガイド部材の上流側(縦線の左側)は、膨らませる力によってガイド部材からベルトの内面が離れ、この位置のベルトがガイド部材から浮き気味になり、ガイド部材全幅にわたってベルトを安定してガイド部材に接触させるのが困難になるからである。
また、この問題の解決にあたり、画像形成装置内における外包IHの電磁誘導加熱ユニットの位置は容易に動かせない点にも留意しなければならない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、レイアウト変更を強いることなく、ベルトとガイド部材との密着性を確保する定着装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、記録媒体に画像を定着するための定着装置であって、搬送される記録媒体の幅方向に延びた軸線周りに回転し、記録媒体上のトナー画像を加熱してこの記録媒体に定着させる定着ベルト部材と、電磁誘導によって発熱する発熱領域、及びこの発熱領域を挟んで定着ベルト部材に略対向する位置に設けられ、この発熱領域の温度を均一にする熱伝導層をそれぞれ有し、定着ベルト部材の内面に接触してこの定着ベルト部材の走行を案内するガイド部材と、定着ベルト部材の外面に沿って配置され、磁界を発生させて発熱領域を誘導加熱する電磁誘導加熱ユニットと、定着ベルト部材の内側に設けられ、この定着ベルト部材の外面に接触する加圧回転体との間にニップを形成させる摺動部材とを具備し、電磁誘導加熱ユニット及び発熱領域の双方は、摺動部材を挟んで加圧回転体に略対向する位置に配置される一方、熱伝導層が、摺動部材を挟んで加圧回転体に略対向する位置よりも記録媒体の搬送方向で視たニップの上流側に向けて延長して配置される。
第1の発明によれば、電磁誘導加熱ユニットで生じた磁界によりガイド部材を誘導加熱してトナー画像の加熱溶融を行う方式(外包IH)を採用する。詳しくは、定着ベルト部材を備えており、その内部にはガイド部材が配置される。ガイド部材は、定着ベルト部材の内面に接触してこの定着ベルト部材の走行を案内する。
また、このガイド部材は磁界の電磁誘導によって発熱する発熱領域及び熱伝導層を有する。発熱領域は電磁誘導加熱ユニットで生じた磁界の電磁誘導によって発熱するため、定着ベルト部材を加熱できる。熱伝導層はこの発熱領域の温度ムラを解消でき、定着ベルト部材の均熱化を達成できる。
さらに、この定着ベルト部材の内側に設けられた摺動部材と加圧回転体とは記録媒体に定着処理を行うためのニップを形成する。
ここで、定着ベルト部材の外側に位置する電磁誘導加熱ユニットは、摺動部材を挟んで加圧回転体に略対向する位置に配置されているので、画像形成装置内のレイアウト変更を強いることなく、定着装置を従前の画像形成装置に組み込むことができる。また、定着ベルト部材の内側に位置するガイド部材の発熱領域は、定着ベルト部材を挟んで電磁誘導加熱ユニットに略対向する位置に配置されており、電磁誘導加熱ユニットで生じた磁界の電磁誘導によって発熱できる。
これに対し、定着ベルト部材の内側に位置するガイド部材の熱伝導層は、摺動部材を挟んで加圧回転体に略対向する位置、つまり、摺動部材を挟んで加圧回転体とは反対側の位置よりも記録媒体の搬送方向で視たニップの上流側に向けて延長して配置されている。
このように、可撓性を有した定着ベルト部材のうち、その回転に伴って内側に向けて最も引っ張られる箇所にガイド部材の熱伝導層を配置すれば、ガイド部材は定着ベルト部材の内面を外方向に押圧できるので、上記ニップの入口付近では定着ベルト部材をその内側に引っ張って窪ませる力が抑制され、同時に、このニップの出口付近ではベルト部材をその外側に押し出して膨らませる力が抑制される。
よって、定着ベルト部材の回転方向で視たガイド部材の上流側が定着ベルト部材から離れず、定着ベルト部材とガイド部材との密着性が確保される。この結果、ガイド部材から定着ベルト部材への熱伝達性が高められるとともに、この定着ベルト部材の温度も均一に維持可能になる。
しかも、熱伝導層の延長によって熱伝達領域が拡大すれば、定着ベルト部材とガイド部材との接触域が非常に大きくなるため、この熱伝達性がより一層向上する。
第2の発明は、第1の発明の構成において、定着ベルト部材の周方向で視た電磁誘導加熱ユニットの中心位置及びガイド部材の発熱領域の中心位置の双方は、定着ベルト部材の回転中心と加圧回転体の回転中心とを結んだ線上の位置に配置される一方、ガイド部材の熱伝導層の中心位置は、定着ベルト部材の回転中心と加圧回転体の回転中心とを結んだ線上の位置よりも記録媒体の搬送方向で視たニップの上流側に配置されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、定着ベルト部材の周方向で視ると、この定着ベルト部材の外側に位置する電磁誘導加熱ユニットや、この定着ベルト部材の内側に位置するガイド部材はそれぞれ所定幅を有している。ここで、これら電磁誘導加熱ユニットの中心位置及びガイド部材の発熱領域の中心位置の双方は、定着ベルト部材及び加圧回転体の各回転中心を結んだ線上の位置に配置されており、定着装置を組み込むスペースが予め決められて容易には変更できない場合にも何等問題はない。
これに対し、ガイド部材の熱伝導層の中心位置は、定着ベルト部材及び加圧回転体の各回転中心を結んだ線上の位置よりも記録媒体の搬送方向で視たニップの上流側に配置されており、ガイド部材は、定着ベルト部材の回転に伴ってその内側に向けて最も引っ張られる箇所にて、定着ベルト部材の内面を外方向に押圧できる。よって、ガイド部材は定着ベルト部材の周方向で視た全幅に亘って接触し、定着ベルト部材とガイド部材との接触が安定する。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、定着ベルト部材の回転方向で視たガイド部材の熱伝導層の下流側端部が、定着ベルト部材の回転中心と加圧回転体の回転中心とを結んだ縦軸とこの定着ベルト部材の回転中心を通ってこの縦軸に直交する横軸とで形成した回転軸線端部から視た直交座標系の第4象限に相当する位置に配置されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、その回転軸線端部から視て、定着ベルト部材及び加圧回転体の各回転中心を結んだ縦軸とこの定着ベルト部材の回転中心を通ってこの縦軸に直交する横軸とで形成した直交座標系で考えると、ガイド部材の熱伝導層の下流側端部が、この直交座標系の第4象限に相当する位置に配置されており、ガイド部材は、定着ベルト部材の回転に伴ってその内側に向けて最も引っ張られる箇所にて、定着ベルト部材の内面を外方向に押圧できる。したがって、ガイド部材は定着ベルト部材の周方向で視た全幅に亘って接触し、定着ベルト部材とガイド部材との接触が安定する。
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、発熱領域は、整磁金属で構成されていることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、発熱領域を整磁金属で構成すれば、電磁誘導加熱ユニットからの磁束で速やかに発熱でき、また、定着ベルト部材の走行を案内するガイド部材としての機能も確実に満たす。
第5の発明は、第1から第4の定着装置を搭載し、これを用いて画像形成部で形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる画像形成装置であることを特徴とする。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、熱応答性を高めて良好なトナー画像が形成される結果、画像形成装置の信頼性が向上する。
本発明によれば、定着ベルト部材のうち、その回転に伴って内側に向けて最も引っ張られる箇所にガイド部材を配置しており、ベルトとガイド部材との密着性を確保できる定着装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
一実施形態の画像形成装置の構成を示した概略図である。 定着ユニットの外観斜視図である。 定着ユニットの構造例を示す縦断面図である。 図3の定着ユニットに基準線を追加した部分縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、一実施形態の画像形成装置1の構成を示した概略図である。画像形成装置1は、例えば外部から入力された画像情報に基づいて記録媒体の一例としての用紙の表面にトナー画像を転写して印刷を行うプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機等としての形態をとることができる。また、以下の実施形態では、記録媒体は用紙に限らず、用紙以外の記録媒体(OHPシートなど)であっても実施可能である。
図1に示される画像形成装置1は、例えばタンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置1は、内部で用紙にカラー画像を形成(プリント)する四角箱状の装置本体2を備え、この装置本体2の上面部には、カラー画像が印刷された用紙を排出するための排出トレイ3が設けられている。
装置本体2内において、その下部には、用紙を収納する給紙カセット5が配設されている。また、装置本体2内の中央部には、給紙カセット5に収容していない種類の用紙を装置本体2へ供給するスタックトレイ6が配設されている。そして、装置本体2の上部には画像形成部7が設けられており、この画像形成部7は、画像形成装置1と接続されたPC等の上位装置から送信される文字や絵柄などの画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
図1で視て装置本体2の左部には、給紙カセット5から繰り出された用紙を後述の二次転写部23に搬送する第1の搬送路9が配設されており、装置本体2の右部から左部にかけては、スタックトレイ6から繰り出された用紙を二次転写部23に搬送する第2の搬送路10が配設されている。また、装置本体2内の左上部には、二次転写部23で画像が形成された用紙に対して定着処理を行う定着ユニット(定着装置)14と、定着処理の行われた用紙を排出トレイ3に搬送する第3の搬送路11とが配設されている。
給紙カセット5は、装置本体2の外部(例えば図1の手前側)に引き出すことにより用紙の補充を可能にする。この給紙カセット5は収納部16を備えており、この収納部16には、給紙方向のサイズが異なる少なくとも2種類の用紙を選択的に収納可能である。なお、収納部16に収納されている用紙は、給紙ローラ17及び捌きローラ対18により1枚ずつ第1の搬送路9側に繰り出される。
スタックトレイ6は、装置本体2の外面にて開閉可能であり、その手差し部19には用紙が1枚ずつ載置されるか、又は複数枚が積載される。なお、手差し部19に載置された用紙はピックアップローラ20及び捌きローラ対21により1枚ずつ第2の搬送路10側に繰り出される。
第1の搬送路9と第2の搬送路10とはレジストローラ対22の手前で合流しており、レジストローラ対22に到達した用紙はここで一旦待機し、スキュー調整とタイミング調整を行った後、二次転写部23に向けて送出される。送出された用紙には、二次転写部23で中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー画像が用紙に二次転写される。この後、定着ユニット14でトナー画像が定着された用紙は、必要に応じて第4の搬送路12で反転され、最初とは反対側の面にも二次転写部23でフルカラーのトナー画像が二次転写される。そして、反対面のトナー画像が定着ユニット14で定着された後、第3の搬送路11を通って排出ローラ対24により排出トレイ3に排出される。
画像形成部7は、ブラック(B)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各トナー画像を形成する4つの画像形成ユニット26〜29を備える他、これら画像形成ユニット26〜29で形成した各色別のトナー画像を重畳して担持する中間転写部30を備えている。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33と、帯電部33の感光体ドラム32の回転方向下流側であって感光体ドラム32の周面上の特定位置にレーザビームを照射するレーザ走査ユニット34と、レーザ走査ユニット34からのレーザビーム照射位置の感光体ドラム32の回転方向下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35と、現像部35の感光体ドラム32の回転方向下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36とを備えている。
なお、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32は、図示しない駆動モータにより図中の反時計回り方向に回転する。また、各画像形成ユニット26〜29の現像部35には、各現像装置51にブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーをそれぞれ含む二成分現像剤がそれぞれ収納されている。
中間転写部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ38と、画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラ39と、後ローラ38と前ローラ39とに跨って配設された中間転写ベルト40と、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32における現像部35の感光体ドラム32の回転方向下流側の位置に中間転写ベルト40を介して圧接可能に配設された4つの一次転写ローラ41とを備えている。
この中間転写部30では、各画像形成ユニット26〜29の一次転写ローラ41の位置で、中間転写ベルト40上に各色別のトナー画像がそれぞれ重ね合わせて転写されて、最後にはフルカラーのトナー画像となる。
第1の搬送路9や第2の搬送路10は、給紙カセット5やスタックトレイ6から繰り出されてきた用紙を二次転写部23側に搬送するものであり、装置本体2内で所定の位置に配設された複数の搬送ローラ対43と、二次転写部23の手前に配設され、画像形成部7における画像形成動作と用紙の搬送動作とのタイミングを取るためのレジストローラ対22とを備えている。
定着ユニット14は、画像形成部7でトナー画像が転写された用紙を加熱及び加圧することにより、未定着トナー画像を用紙に定着させる処理を行うものである。定着ユニット14は、例えば加圧ローラ(加圧回転体)44と可撓性を有した摺動ベルト(定着ベルト部材)45とを備え、このうち加圧ローラ44が例えば金属製の芯金と弾性体の表層及び離型層を有するものであり、摺動ベルト45が金属製の基材と弾性体の表層及び離型層を有するものである。なお、定着ユニット14の詳細な構造についてはさらに後述する。
用紙の搬送方向で視て、定着ユニット14の上流側及び下流側にはそれぞれ搬送路47が設けられており(図1)、二次転写部23を通って搬送されてきた用紙は上流側の搬送路47を通じて加圧ローラ44と摺動ベルト45との間のニップに導入される。そして、加圧ローラ44及び摺動ベルト45間を通過した用紙は下流側の搬送路47を通じて第3の搬送路11に案内される。
第3の搬送路11は、定着ユニット14で定着処理の行われた用紙を排出トレイ3に搬送する。このため第3の搬送路11には、適宜位置に搬送ローラ対49が配設されるとともに、その出口には上記の排出ローラ対24が配設されている。
〔定着ユニットの詳細〕
次に、本実施形態の画像形成装置1に適用された定着ユニット14の詳細について説明する。
図2は、定着ユニット14の外観斜視図であり、図3は、この定着ユニット14の構造例を示す縦断面図である。なお、これら図2,3では、画像形成装置1に実装した状態から向きを約90°反時計回りに転回させて示している。したがって、図1中で視て下方から上方への用紙搬送方向は、図2,3でみると右方から左方となる。つまり、図3の用紙Pは定着ユニット14に搬送される直前の状態である。なお、装置本体2がより大型(複合機等)である場合、図3に示される向きで実装されることもある。また、この他のレイアウトとして、図3に示される状態から左右いずれかに傾斜した姿勢で定着ユニット14が配置される場合もある。
本実施例の定着ユニット14は、上記のように加圧ローラ44及び摺動ベルト45を備えている。加圧ローラ44は、例えば金属製(例えば、SUS)の芯金上に厚み2〜5mm程度のシリコンゴム層を形成し、さらにPFAチューブを被せた直径25mm程度のローラとしている。なお、加圧ローラ44の内側にはハロゲンヒータが設けられていてもよい。
摺動ベルト45は、その基材の厚みが例えば35μm(1μm=1×10−6m)の強磁性材料(例えばNi電鋳基材)であり、その表層に厚み300μm程度の薄膜の弾性層(例えば、シリコンゴム)が形成され、その外面には離型層(例えば、PFA)が形成されており、その発熱温度を例えば150〜200℃の範囲に調整される直径30mm程度の無端状の薄肉ベルトである。
この摺動ベルト45の表面温度は、ベルト45の径方向外側に所定距離をおいて配置された非接触タイプの温度センサで測定される。
また、図2に示されるように、加圧ローラ44にはステッピングモータ66が装備されており、加圧ローラ44はこのモータ66からの動力により、搬送される用紙の幅方向に延びた軸線回りに回転する。この加圧ローラ44の回転駆動(図3で視て反時計回り)に伴い、摺動ベルト45が従動回転(図3で視て時計回り)し、摺動ベルト45と加圧ローラ44との間にはニップが形成される。
〔摺動部材〕
詳しくは、この摺動ベルト45の内面にて加圧ローラ44との対峙部分には、摺動部材70が固定配置されている(図3)。この摺動部材70は、上記軸線方向に沿って延びた薄板状に形成され、その両端が定着ユニット14の図示しないカバー等に支持される。そして、この固定の摺動部材70の下面部分が回転する摺動ベルト45の内面に擦れ合って接触し、摺動部材70は軸線方向に亘って加圧ローラ44からの押圧力を受ける。これにより、摺動ベルト45と加圧ローラ44との間にはトナー画像を用紙Pに定着させるフラットなニップが形成される。
〔電磁誘導加熱ユニット〕
この他に定着ユニット14は、摺動ベルト45の外側にIHコイルユニット(電磁誘導加熱ユニット)50を備えている(図1,2には示されていない)。IHコイルユニット50は、細い線材を束ねたリッツ線である誘導加熱コイル52をはじめ、一対のアーチコア54、同じく一対のサイドコア56及びセンタコア58から構成されている。
〔コイル〕
図3の例では、摺動ベルト45の円弧状の部分で誘導加熱を行うため、誘導加熱コイル52は摺動ベルト45の円弧状の外面に沿う仮想的な円弧面上に配置されている。実際には、摺動ベルト45の外側に、図示しないコイルボビンが配置されており、このボビン上に誘導加熱コイル52が巻線状に配置される構成である。なお、ボビンの材質は、耐熱性樹脂(例えばPPS、PET、LCP)であることが好ましく、また、コイル52のコイルボビンへの固定は、例えばシリコン系接着剤を用いて行う。
〔アーチコア、サイドコア、センタコア〕
図3で視てセンタコア58はIHコイルユニット50の中央に位置し、その両側で対をなすように上記のアーチコア54及びサイドコア56が配置されている。このうち両側のアーチコア54は、互いに対称をなす断面アーチ形に成形されたフェライト製コアであり、それぞれ全長は誘導加熱コイル52が配置された領域よりも長い。また、両側のサイドコア56は、ブロック形状に成形されたフェライト製のコアである。両側のサイドコア56は各アーチコア54の一端に連結して設けられており、これらサイドコア56は誘導加熱コイル52が配置された領域の外側を覆っている。
アーチコア54は、例えば摺動ベルト45の長手方向(軸線方向)に間隔をおいて複数箇所に配置されている。また、サイドコア56は、この摺動ベルト45の軸線方向に間隔をあけずに連続して配置されている。サイドコア56を配置する範囲の全長は誘導加熱コイル52が配置された領域の長さに対応している。なお、各コア54,56の配置は、例えば誘導加熱コイル52の磁束密度(磁界強度)分布に合わせて決定されており、アーチコア54がある程度の間隔をおいて配置されている分、その抜けた箇所でサイドコア56が磁束の集束効果を補い、長手方向での磁束密度分布(温度分布)を均している。
アーチコア54及びサイドコア56の外側には、例えば図示しない樹脂製のコアホルダが設けられており、このコアホルダによりアーチコア54及びサイドコア56が支持される構造である。コアホルダの材質もまた、耐熱性樹脂(例えばPPS、PET、LCP)であることが好ましい。
センタコア58は、例えば断面四角形状をなすフェライト製コアであり、摺動ベルト45と略同様に、用紙の最大通紙幅13インチ(約340mm程度)に対応するだけの長さを有してアーチコア54に固定されている。なお、このセンタコア58に相当するコアはアーチコア54と一体形成であってもよい。
〔ガイド部材〕
ここで、上述した摺動ベルト45の走行はガイド部材80で案内される。詳しくは、ガイド部材80は、全体的に円弧状に湾曲した平面視板状で形成され、上記軸線方向の両端が定着ユニット14の図示しないカバー等に支持される。そして、図3に示されるように、摺動ベルト45を挟んでコイル52に対向する位置、つまり、摺動ベルト45の内部に配置され、しかも、この摺動ベルト45の内面に接触するように固定されている。
また、本実施例のガイド部材80はコイル52からの磁束によって発熱可能に構成される。具体的には、ガイド部材80は発熱層(発熱領域)82と熱伝導層86との2層で形成されている。
〔発熱層〕
まず、発熱層82は、例えば整磁金属(Fe−Ni合金など)で構成された上記軸線方向の長さ294mm、厚み0.6mm程度の薄板状であり、その表面が摺動ベルト45の内面に接触し、その裏面が熱伝導層86の表面に接している。そして、発熱層82は、常温では磁性を有するのに対し、この発熱層82が所定の温度(キュリー温度)以上になると磁性が消失して非磁性(常磁性)になる性質を有しており、自己温度制御可能に構成されている。
〔熱伝導層〕
一方、熱伝導層86は、例えばアルミニウム若しくは銅で構成された上記軸線方向の長さ294mm、厚み0.3mm程度の薄板状であり、その表面が発熱層82の裏面に重ねられて一体形成されており、発熱層82で生じた熱を全域に伝導させて発熱層82の温度を均一にする機能を有している。
ところで、本実施例のガイド部材80は、用紙Pの搬送方向で視て上記ニップの上流側に向けて拡げられている(図3)。
具体的には、IHコイルユニット50は、摺動部材70を挟んで加圧ローラ44とは反対側の位置、換言すれば、この摺動部材70を挟んで加圧ローラ44に略対向する位置に配置される一方、ガイド部材80の特に熱伝導層86が、この摺動部材70を挟んで加圧ローラ44に略対向する位置よりも上記ニップの入口寄りにまで延長して配置されている。
より詳しくは、図4に示される如く上記回転軸線の端部から視た図3に、仮の基準線として、摺動ベルト45の回転中心と加圧ローラ44の回転中心とを結んだ縦軸(y軸)と、この摺動ベルト45の回転中心を通ってこのy軸に直交する横軸(x軸)とを追加する。そして、この摺動ベルト45の回転中心が原点になり、このx軸の右方向及びy軸の上方向がそれぞれ正になる直交座標系を用いて説明すると、摺動ベルト45の周方向で視たIHコイルユニット50の中心位置(センタコア58)はy軸上に配置され、また、そのコイル52からの磁束で発熱する発熱層82もまた、図4に「発熱領域」で示された領域の中心位置がy軸上に配置されている。
しかし、この図4に「熱伝達領域」で示された熱伝導層86の中心位置は、y軸よりもニップの上流側に配置され、直交座標系の第1象限に相当する位置に配置される。
このように、ガイド部材80のうち特に熱伝導層86がニップの入口側にまで延長して形成されているため、摺動ベルト45の回転方向で云えば、熱伝導層86の下流側端部(図3,4で視て右下端)が、直交座標系の第4象限に相当する位置に配置されることになる。なお、図3,4では、発熱層82の下流側端部も同じく第4象限に相当する位置にまで延長されているが、発熱領域として機能するのはコイル52に対峙する領域であり、図示の発熱層82のうち当該発熱領域から外れた部分は熱伝導層として機能する。
さらに、この熱伝導層86の下流側端部は、ニップの入口付近に配置されることから、当該下流側端部と上記原点とを結んだ直線に対する原点よりマイナス側にあるy軸とのなす角が鋭角(90度以下)になっている。
そして、上記の如く構成された定着ユニット14では、不図示の高周波電源からコイル52に高周波電流が供給されると、コイル52には磁界(磁束)が発生する。この磁界は、サイドコア56、アーチコア54及びセンタコア58を通じて摺動ベルト45及びガイド部材80に到達して発熱させる。
具体的には、摺動ベルト45及びガイド部材80の発熱層82では渦電流が発生し、それぞれの材料の持つ固有抵抗によりジュール熱が発生して加熱が行われる。特に、発熱層82では、そのキュリー温度に達するまで発熱し続けて摺動ベルト45を加熱する。これにより、用紙上のトナー画像は摺動ベルト45と加圧ローラ44とのニップで溶融定着される。
一方、発熱層82は、その温度がキュリー温度に達すると非磁性になる。例えば、仮に幅の狭い用紙を連続して通過させると、上記軸線方向に延びた発熱層82のうち通紙領域よりも外側部分の温度は上昇して当該キュリー温度を超える。この結果、発熱層82は非磁性となり、磁束は発熱層82の厚み方向に貫通する。
この場合、熱伝導層86は、この通紙領域よりも外側部分で生じた熱を通紙領域の内側部分に伝導することができ、発熱層82及び摺動ベルト45の上記軸線方向の温度分布を均一する。
ところで、上述の摺動ベルト45の内部にはテンションローラが備えられていても良い。
詳しくは、摺動ベルト45の回転中心を挟んで図4の「熱伝達領域」で示された熱伝導層86の中心位置とは反対側の位置、つまり、摺動ベルト45の回転方向で視てニップの下流側(図4の直交座標系の第3象限に相当する位置)に、摺動ベルト45の内部をその径方向外側に向けて付勢するテンションローラを設ければ、ニップの出口付近では摺動ベルト45の曲率を大きくすることができる。
このように、ニップの出口付近にて摺動ベルト45の曲がり具合を大きくすれば、摺動ベルト45の回転方向で視たガイド部材80の上流側が摺動ベルト45により強く接触し、摺動ベルト45とガイド部材80との密着性がより一層確保される。また、このニップの出口付近にて摺動ベルト45の曲がり具合を緩くすれば、用紙Pは摺動ベルト45から分離し易くなり、その分離性が向上する。
以上のように、本実施例によれば、IHコイルユニット50のコイル52で生じた磁界によりガイド部材80を誘導加熱してトナー画像の加熱溶融を行う方式(外包IH)を採用する。詳しくは、摺動ベルト45を備えており、その内部にはガイド部材80が配置される。ガイド部材80は、摺動ベルト45の内面に接触してこの摺動ベルト45の走行を案内する。
また、このガイド部材80は磁界の電磁誘導によって発熱する発熱層82及び熱伝導層86を有する。発熱層82はコイル52で生じた磁界の電磁誘導によって発熱するため、摺動ベルト45を加熱できる。熱伝導層86はこの発熱層82の温度ムラを解消でき、摺動ベルト45の均熱化を達成できる。
さらに、この摺動ベルト45の内側に設けられた摺動部材70と加圧ローラ44とは用紙Pに定着処理を行うためのニップを形成する。
ここで、摺動ベルト45の外側に位置するIHコイルユニット50は、摺動部材70を挟んで加圧ローラ44に略対向する位置に配置されているので、画像形成装置1内の定着ユニットのレイアウト変更を強いることなく、定着ユニット14を従前の画像形成装置に組み込むことができる。また、摺動ベルト45の内側に位置するガイド部材80の発熱層82は、摺動ベルト45を挟んでIHコイルユニット50に略対向する位置に配置されており、コイル52で生じた磁界の電磁誘導によって発熱できる。
これに対し、摺動ベルト45の内側に位置するガイド部材80の熱伝導層86は、摺動部材70を挟んで加圧ローラ44に略対向する位置、つまり、摺動部材70を挟んで加圧ローラ44とは反対側の位置よりも用紙Pの搬送方向で視たニップの上流側に向けて延長して配置されている。
このように、可撓性を有した摺動ベルト45のうち、その回転に伴って内側に向けて最も引っ張られる箇所にガイド部材80を配置すれば、ガイド部材80は摺動ベルト45の内面を外方向に押圧できるので、上記ニップの入口付近では摺動ベルト45をその内側に引っ張って窪ませる力が抑制され、同時に、このニップの出口付近では摺動ベルト45をその外側に押し出して膨らませる力が抑制される。
よって、摺動ベルト45の回転方向で視たガイド部材80の下流側が摺動ベルト45から離れず、摺動ベルト45とガイド部材80との密着性が確保される。この摺動ベルト45とガイド部材80の接触が安定する結果、ガイド部材80から摺動ベルト45への熱伝達性が高められるとともに、この摺動ベルト45の温度も均一に維持可能になる。
しかも、熱伝導層86の延長によって熱伝達領域が拡大すれば、摺動ベルト45とガイド部材80との接触域が非常に大きくなるため、摺動ベルト45への発熱層82で発生した熱の熱伝達性がより一層向上する。
また、摺動ベルト45の周方向で視ると、この摺動ベルト45の外側に位置するIHコイルユニット50や、この摺動ベルト45の内側に位置するガイド部材80はそれぞれ所定幅を有している。ここで、これらIHコイルユニット50の中心位置及び図4に「発熱領域」で示された発熱層82の中心位置の双方は、摺動ベルト45及び加圧ローラ44の各回転中心を結んだ線上の位置に配置されており、定着ユニット14を組み込むスペースが予め決められて容易には変更できない場合にも何等問題はない。
これに対し、図4に「熱伝達領域」で示された熱伝導層86の中心位置は、摺動ベルト45及び加圧ローラ44の各回転中心を結んだ線上の位置よりも用紙Pの搬送方向で視たニップの上流側に配置されており、ガイド部材80は、摺動ベルト45の回転に伴ってその内側に向けて最も引っ張られる箇所にて、摺動ベルト45の内面を外方向に押圧できる。よって、ガイド部材80は摺動ベルト45の周方向で視た全幅に亘って接触し、摺動ベルト45とガイド部材80との接触が安定する。
さらに、図4の如く摺動ベルト45の軸線端部から視て、摺動ベルト45及び加圧ローラ44の各回転中心を結んだ縦軸(y軸)とこの摺動ベルト45の回転中心(原点)を通ってこの縦軸に直交する横軸(x軸)とで形成した直交座標系で考えると、摺動ベルト45の回転方向で視た熱伝導層86の下流側端部(図3,4の右下端)が、この直交座標系の第4象限に相当する位置に配置されており、ガイド部材80は、摺動ベルト45の回転に伴ってその内側に向けて最も引っ張られる箇所にて、摺動ベルト45の内面を外方向に押圧できる。したがって、ガイド部材80は摺動ベルト45の周方向で視た全幅に亘って接触し、摺動ベルト45とガイド部材80との接触が安定する。
さらにまた、発熱層82を整磁金属で構成すれば、コイル52からの磁束で速やかに発熱でき、また、摺動ベルト45の走行を案内する機能も確実に満たす。
また、駆動時の熱応答性を高めるとともに、摺動ベルト45の均熱化を図って良好なトナー画像が形成される結果、画像形成装置1の信頼性が向上する。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施可能である。例えば、コア部の構成は中実状或いは中空状のいずれでも良く、また、回転若しくは固定のセンタコアにも適用可能である。
また、本実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているものの、本発明の画像形成装置は、複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、レイアウト変更を強いることなく、摺動ベルトとガイド部材との密着性を確保できるとの効果を奏する。
1 プリンタ(画像形成装置)
7 画像形成部
14 定着ユニット(定着装置)
44 加圧ローラ(加圧回転体)
45 摺動ベルト(定着ベルト部材)
50 IHコイルユニット(電磁誘導加熱ユニット)
70 摺動部材
80 ガイド部材
82 発熱層(発熱領域)
86 熱伝導層

Claims (4)

  1. 記録媒体に画像を定着するための定着装置であって、
    搬送される前記記録媒体の幅方向に延びた軸線周りに回転し、前記記録媒体上のトナー画像を加熱してこの記録媒体に定着させる定着ベルト部材と、
    電磁誘導によって発熱する発熱領域、及びこの発熱領域を挟んで前記定着ベルト部材に略対向する位置に設けられ、この発熱領域の温度を均一にする熱伝導層をそれぞれ有し、前記定着ベルト部材の内面に接触してこの定着ベルト部材の走行を案内するガイド部材と、
    前記定着ベルト部材の外面に沿って配置され、磁界を発生させて前記発熱領域を誘導加熱する電磁誘導加熱ユニットと、
    前記定着ベルト部材の内側に設けられ、この定着ベルト部材の外面に接触する加圧回転体との間にニップを形成させる摺動部材とを具備し、
    前記電磁誘導加熱ユニット及び前記発熱領域の双方は、前記摺動部材を挟んで前記加圧回転体に略対向する位置に配置される一方、前記熱伝導層が、前記摺動部材を挟んで前記加圧回転体に略対向する位置よりも前記記録媒体の搬送方向で視た前記ニップの上流側に向けて延長して配置されるとともに、前記定着ベルト部材の周方向で視た前記電磁誘導加熱ユニットの中心位置及び前記ガイド部材の発熱領域の中心位置の双方は、前記定着ベルト部材の回転中心と前記加圧回転体の回転中心とを結んだ線上の位置に配置される一方、前記ガイド部材の熱伝導層の中心位置は、前記定着ベルト部材の回転中心と前記加圧回転体の回転中心とを結んだ線上の位置よりも前記記録媒体の搬送方向で視た前記ニップの上流側に配置されることにより、前記定着ベルト部材の回転方向で視た前記ガイド部材の全長さの範囲内にて、前記回転方向の上流側では前記発熱領域を越える前記ニップの下流側領域にまで前記熱伝導層から前記定着ベルト部材に熱を伝達することなく、前記回転方向の下流側では前記発熱領域を越える前記ニップの上流側領域にまで前記熱伝導層から前記定着ベルト部材に熱を伝達することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項に記載の定着装置であって、
    前記定着ベルト部材の回転方向で視た前記ガイド部材の前記熱伝導層の下流側端部が、前記定着ベルト部材の回転中心と前記加圧回転体の回転中心とを結んだ縦軸とこの定着ベルト部材の回転中心を通ってこの縦軸に直交する横軸とで形成した前記軸線端部から視た直交座標系の第4象限に相当する位置に配置されていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置であって、
    前記発熱領域は、整磁金属で構成されていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の定着装置を搭載し、これを用いて画像形成部で形成されたトナー画像を前記記録媒体に定着させることを特徴とする画像形成装置。
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