JP5329860B2 - 複合シートおよびその製造方法 - Google Patents
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両表面層の短繊維ウェブは、それぞれ構成繊維同士が水流交絡処理によって交絡一体化し、
短繊維ウェブと長繊維ウェブとの層間では、短繊維ウェブの構成繊維が長繊維ウェブ表面に存在する一部の長繊維に交絡し、
長繊維ウェブを構成する長繊維同士は、繊維表面の一部が軟化することによって仮熱接着しており、
複合シートには、熱可塑性短繊維および熱可塑性長繊維が軟化または溶融することによって、両表面の短繊維ウェブと長繊維ウェブとが熱圧着されてなる熱圧着区域と、両表面の短繊維ウェブと長繊維ウェブとが熱圧着されていない非熱圧着区域とを有し、個々の非熱圧着区域は熱圧着区域によって囲繞されており、
該複合シートは、簡易衣料、キルティング材、化粧用パフのいずれかに用いられ、これらの用途に適用する際には、複合シートを揉むことによって長繊維同士の仮熱接着が解かれて非熱圧着区域を嵩高な状態にして使用するものであることを特徴とする複合シートを要旨とするものである。
長繊維ウェブの製造例A
融点260℃、極限粘度[η]0.68のポリエチレンテレフタレートを準備し、公知の溶融紡糸装置を用い、繊維断面が円形となる複合紡糸口金より、紡糸温度283℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は150cmに設定し、紡出糸条をエアーサッカーに導入した。そして、エアーサッカーにて、紡糸速度5000m/分となるよう牽引した後、公知の開繊器を用いて開繊し、長繊維を搬送装置上に捕集堆積せしめ単糸繊度が3.0デシテックスのポリエステル長繊維からなるウェブとした。このウェブを圧接点面積が0.8mm2、圧接点密度16個/cm2、圧接面積率12.8%となるエンボスロールとフラットロールからなる熱エンボス装置に通した。熱エンボス条件は、線圧490N/cm、両ロールの表面温度210℃に設定した。得られた長繊維ウェブの目付は、40g/m2であった。得られた長繊維ウェブを長繊維ウェブAとした。長繊維ウェブAには、熱エンボス加工による接着部が施されているが、長繊維ウェブAを手でほぐすと、接着部は容易に解けて繊維がばらばらの状態となり、接着部は仮熱接着の状態であった。
長繊維ウェブの製造例Aにおいて、熱エンボス条件として、両ロールの表面温度を235℃に設定したこと以外は、長繊維ウェブの製造例Aと同様にして長繊維ウェブBを得た。長繊維ウェブBには、熱エンボス加工による強固な熱接着部が形成されていた。
長繊維ウェブの製造例Aにおいて、熱エンボス装置に通さず、ウェブ搬送装置上に多数の長繊維が捕集堆積してなる長繊維ウェブを長繊維ウェブCとした。
精練・漂白処理してなる木綿繊維であって、紡績油剤が0.5質量%付着してなる木綿繊維(平均繊維長約25mm)とポリエチレンテレフタレート(融点260℃)からなるポリエステル短繊維(単糸繊度が2.2デシテックス、繊維長51mm融点256℃)とを、木綿繊維/ポリエステル短繊維が質量比で80/20となるように混ぜ合わせ、サンプルローラーカード機(大和機工社製)に前記混綿を投入して、目付40g/m2の短繊維ウェブを作成した。
実施例1において、長繊維ウェブとして、長繊維ウェブBを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の複合シートを得た。
実施例1において、長繊維ウェブとして、長繊維ウェブCを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の複合シートを得た。
Claims (3)
- 両表面には熱可塑性短繊維を含む短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に、多数の熱可塑性長繊維が堆積してなる長繊維ウェブが配された複合シートであって、
両表面層の短繊維ウェブは、それぞれ構成繊維同士が水流交絡処理によって交絡一体化し、
短繊維ウェブと長繊維ウェブとの層間では、短繊維ウェブの構成繊維が長繊維ウェブ表面に存在する一部の長繊維に交絡し、
長繊維ウェブを構成する長繊維同士は、繊維表面の一部が軟化することによって仮熱接着しており、
複合シートには、熱可塑性短繊維および熱可塑性長繊維が軟化または溶融することによって、両表面の短繊維ウェブと長繊維ウェブとが熱圧着されてなる熱圧着区域と、両表面の短繊維ウェブと長繊維ウェブとが熱圧着されていない非熱圧着区域とを有し、個々の非熱圧着区域は熱圧着区域によって囲繞されており、
該複合シートは、簡易衣料、キルティング材、化粧用パフのいずれかに用いられ、これらの用途に適用する際には、複合シートを揉むことによって長繊維同士の仮熱接着が解かれて非熱圧着区域を嵩高な状態にして使用するものであることを特徴とする複合シート。 - 短繊維ウェブに含まれる熱可塑性短繊維および熱可塑性長繊維は、いずれもポリエステル系繊維であることを特徴とする請求項1記載の複合シート。
- 多数の熱可塑性長繊維が堆積し、かつ長繊維同士は繊維表面の一部が軟化することによって仮熱接着している長繊維ウェブの両表面に、熱可塑性短繊維を含む短繊維ウェブを積層し、積層物の両表面に高圧液体流処理を施して、両表面の短繊維ウェブの構成繊維同士を交絡一体化させるとともに、短繊維ウェブの構成繊維が長繊維ウェブ表面に存在する一部の長繊維に交絡させ、次いで、複数の凹部と前記凹部を囲繞する凸部を有する熱エンボスロールを用いた熱エンボス装置に通して、両表面の短繊維ウェブと長繊維ウェブとが熱圧着されている熱圧着区域と、両表面の短繊維ウェブと長繊維ウェブとが熱圧着されていない非熱圧着区域とを形成させることを特徴とする請求項1記載の複合シートの製造方法。
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